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ワレモコウ(吾木香・吾亦紅)
2023/09/21(Thu)
 きょうは、小雨後曇りました(21,5~25.5℃/南風)。
 川沿いに、ワレモコウ(バラ科)が咲いていました。草叢に鏤められた紅紫色の花は、木苺や桑実にも見えて、美味しそうでもありました。北海道~九州の他、ユーラシア中北部に広く分布し、山地~平地の日当たりの良い草原等に生育する、草丈1m程になる多年生草本です。地下茎は短く、茎は直立して上部で分岐し、根出葉は長い葉柄があり、奇数羽状複葉、小葉は5-15で細長楕円~卵状楕円形、鈍頭。長楕円形の小葉には細かい鋸歯があります。7-10月、晩夏~秋に茎を伸ばし、細分枝した枝先に円筒状の穂状花序を作り、花弁のない暗紅紫色の花を密に咲かせます。花は萼4雄蕊4があり、雌蕊は小頭状。青葉山では、池や川沿い等に見られます・・・
ワレモコウ 菊芋の咲く

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、そ、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
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青葉山の四季2021》
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ヤンマタケ(蜻蜓茸)
2023/09/20(Wed)
 きょうは、曇り時々晴れました(24.5~30.7℃/北北西風)。
 先日の観(視)察会でも観られましたが、木の枝にヤンマタケ(スチルベラ科)がありました。雲間、樹間から陽が射して、改めて、見れば見るほど不可思議で神々しい姿に、つい又感嘆してしまいました。10月~翌年2月頃、全国の湿度の高い川辺、湿地等の樹枝、倒木や笹の幹上のトンボ死骸から発生する不完全菌類の一種で、冬虫夏草の仲間です。宿主はノシメトンボやナツアカネ等の赤とんぼ類やミルンヤンマ、サナエトンボ、オニヤンマ等の成虫で、子実体は宿主の体の節々から発生し、長さ2.5-4mm、淡黄〜淡桃色、棍棒形又はやや丸く膨らんだ頭部を持ち、その翌年の夏に朱色の分生子を付けます。主に宿主の翅は子実体が成熟するまでに取れてしまいます。完全世代はタンポヤンマタケで、子嚢胞子を作り有性生殖を行いますが、発生条件が異なるのか、極めて稀とのこと・・・
ヤンマタケ 突然の光
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ヤブマメ(藪豆)の花
2023/09/19(Tue)
  きょうは、曇り後晴れました(24.5~31.8℃/南東風)。
  道端に、ヤブマメ(マメ科)が咲いていました。まだまだ暑さの続く森の入口、藪に絡まる白に紫紺の花々は、秋風を呼ぶ清涼感に満ちていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の林縁や草原等に生育する蔓性の一年生草本です。蔓は下向きの毛が密に生え、細い針金状で左巻きに伸びて行きます。葉は3出複葉で互生し、小葉は長さ3-6cmの広卵形で両面に毛があります。8-10月に、淡紫色で旗弁が紫、翼弁と竜骨弁が白い長さ1.5-2cmの蝶形花を咲かせます。扁平で長さ2.5-3cmの黒紫色の豆果を付けますが、地中にも閉鎖花を付け、暗紫色の丸い豆果を結びます。青葉山では、草地等に普通に見られます・・・
ヤブマメ 落陽
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キカラスウリ(黄烏瓜)の花
2023/09/18(Mon)
  きょうは、晴れ後曇って、晩方に雨が降りました(25.7~33.0℃/北風)。
  道沿いの藪に絡まるキカラスウリ(ウリ科)に、花が咲いていました。雄株の雄花で、暗がりに真白く浮き立って、ちょっぴり月下美人を思わせました。北海道(奥尻島)〜九州の山野の林縁や藪等に普通に生育する、雌雄異株の蔓性多年草です。葉の表面にはやや短毛があり、濃緑色で光沢があります。花期は7-9月頃で、萼花冠の裂片の先が広がり先端が長い糸状になる花(雌花は1個、雄花は穂状に数個)を夕方~朝に開花します。果実は長さ約10㎝で、名の通り黄色く、良く似たカラスウリ(赤い/宮城県南が北限で県レッドリストに記載)と異なります。種子は柿の種に似ています(カラスウリはカマキリの頭状)。根は、生薬の栝楼根(カロコン)として、解熱、止渇、消腫等に使われ、その澱粉は天花粉になります。青葉山では、藪地等に普通に見られます・・・
キカラスウリ 曇り後
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セスジツユムシ(背筋露虫)
2023/09/17(Sun)
   きょうは、曇って、晩方に小雨が降りました(24.2~28.7℃/南東風)。
  道沿いの笹薮に、セスジツユムシ(キリギリス科)がいました。ジーッと一声聞えたのでそちらを覗くと、瑞々しい莢豌豆の様な身に、長い脚、長い触角をゆっくり揺らしていました。本州~沖縄の他、朝鮮、中国華北や、西はカシミール、東はソロモン諸島、南は北オーストラリアの、山地~平地の草原や林縁等に生息する、体長13-22mm(翅端まで33-47mm)のツユムシの仲間です。成虫は8-11月に出現し、体色は薄緑色で、雄の背中には茶褐色の筋が、雌には黄白色の筋があり、全身が茶色い褐色型もいます。様々な植物の葉を食べる完全草食性で、 カマキリ等に良く捕食されます。雄は夜になると、次第に早く、ツ・ツ・ツ・ジーッ・ジーッ・ジーッと鳴きます。青葉山では、草原等に普通に見られます・・・
セスジツユムシ 鷺のいる川
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ゆきかえる