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ウラギンシジミ(裏銀小灰蝶)
2023/11/25(Sat)
  きょうは、明方に雪が降り(初雪)、後晴れ時々曇って、時々雪が舞いました(3.4~7.6℃/西北西風)  
  道端に、ウラギンシジミ(シジミチョウ科)がいました。冬越しに入りきれなかったのか、苔の上に止まって、良く見るとゆっくりと、橙の触角や真赤なパルピを動かしていました。ヒマラヤ〜中国等に分布し、日本では本州〜沖縄の山麓や盆地、郊外住宅地等の林縁や草原等に生息する、前翅長19-27㎜の典型的暖地性のシジミチョウです。成虫は、3-4月、6-10月に2-3回発生し、花・樹液・腐果・水溜り等に集まります。名の通り、翅裏が銀白色に輝き、雄の翅表は茶色地に朱色の紋、雌では朱色部分が白または淡水色。翅先が尖っているのも特徴です。幼虫の食草はマメ科のクズ、フジ等で、花や蕾を食べます。成虫で越冬。青葉山では普通に見られ、温暖化による北上と増加傾向がありますが、宮城県のレッドリストで要注目種に指定されています・・・
ウラギンシジミ 八木山を見上げる
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テントウムシ(天道虫・紅娘・瓢虫)
2023/11/16(Thu)
 きょうは、大体晴れました(4.1~16.1℃/北西風)。
 道端に、テントウムシ(テントウムシ科)がいました。草叢のコウゾリナの葉群の真中に、しっかり縋って隠れる様に、小さな赤玉が光っていました。ナミテントウとも言われ、アジアに広く分布し、日本では北海道〜沖縄の山地〜平地や住宅地まで、普通に生息し、ナナホシテントウと並ぶテントウムシ科の代表種です。成虫は3-11月に出現し、体長4.7-8.2mmで、赤地に細黒紋、黒地に大きな赤紋、全体が黄赤色等(二紋型・四紋型・紅紋型等)模様に様々な変化があります。成虫も幼虫も、「害虫」とされる油虫を食べるので、「益虫」とされています。油虫の付く草木に、卵を2、30個産卵後2、3日で孵化。幼虫は2、3週間で1~4齢まで体を変化させた後に蛹化し、その後一週間程で羽化して成虫になります。石や倒木等の陰で、数~数十匹の集団を作って越冬。青葉山では一年中見られ、特に冬は、建物の物陰等で越冬する様子が見られます…
テントウムシ 薄原
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イカリモンガ(碇紋蛾)とナンブアザミ(南部薊)
2023/11/09(Thu)
    きょうは、良く晴れました(7.1~19.4℃/南東風)。  
    道端に咲き残るナンブアザミ(キク科) に、イカリモンガ(イカリモンガ科)が止まっていました。いつ見ても奇麗な蛾ですが、きょうはパッチリお目めのめんこい横顔に見えて、蜜を吸う夢中さが伝わりました。北海道~九州の他、中国、朝鮮、シベリア等の山地~平地の森林内に生息する、開張35㎜程の蛾の仲間です。成虫は主に3-7月に出現し、渓流沿いの薄暗い環境等で良く見られ、茶色でやや角張った形の翅を持ち、前翅には朱色の紋があります。昼間活動し、翅を畳んで止まり、花蜜を吸い、触角も細く、と「蝶」の仲間の特徴をしっかり備えていますが、元々蛾と蝶の境界線は曖昧で、当種が何故蝶ではないのか、は良く分かりません。年二回発生し、夏に羽化したものは、落葉や朽木の中で越冬します。食草はイノデ類(シダ)。名は、前翅の表裏に碇形の朱色紋もある事に由来。青葉山では夏以降に発生し、成虫はそのまま落葉下や朽木中で越冬し、春に再び活動し始めます・・・
イカリモンガ 宝石の道
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ユキムシ(雪虫)
2023/11/08(Wed)
  きょうは、晴れました(10.3~18.0℃/西北西風)。
  森の入口に、雪虫がふわふわ飛んでいました。結構暑めの日が続いていたので、おッと思いましたが、山では雪の便りもありますし、そろそろなんだろうなッと思い直しました。アブラムシ類の、特にワタアブラ亜科の仲間を総称して「ワタムシ(綿虫)」と言い、腹部から白腺物質が多数分泌されると、体中が白綿で包まれた様になります。秋の寄主植物を離れて冬の寄主へ移住する際に飛翔するので、良く目立ちます。北海道~本州、時に四国の高山の他、シベリア等に分布します。トドノネオオワタムシ(体長5mm程/トドマツ→ヤチダモ)等が代表的な存在ですが、国内では殆どアブラムシ類の分類研究が進んでおらず、同定は難しいと言われます。青葉山周辺の雪虫達は、ケヤキフシアブラムシ(体長2mm程/ササ類→ケヤキ)等の可能性が高いですが、良く解っていません・・・
雪虫 緑も黄も赤も
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ルリタテハ(瑠璃立羽)
2023/10/24(Tue)
  きょうは、良く晴れました(8,6〜21.5℃/南東風)。
  小楢に、ルリタテハ(タテハチョウ科)がいました。暖かいとは言え、涸れかかった樹液に縋り付く様に、美しい海碧の帯を閃かせていました。北海道南部~南西諸島の他、ロシア沿海地方~インドの、山地~平地の森林と周辺部に生息する、前翅長25-45mmの蝶です。成虫は暖地では年に2-3回、寒冷地では1回(8-9月)発生し、樹液や腐ったもの等に集まります。濃い黒褐色の翅の表面に、名の通りの鮮やかな水色の帯模様が入るのが特徴で、前翅の先には白斑が付きます。裏面は灰褐色で細かい模様があり、樹皮や落葉に似ています。幼虫の食草は、サルトリイバラ、ホトトギス類、ユリ類等で、成虫で越冬し、早春に逸早く飛び始めます。青葉山では、早春等に普通に見られます・・・
ルリタテハ 葉っぱの落日
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