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アズマカニグモ(東蟹蜘蛛)とフランスギク(仏蘭西菊)
2023/06/04(Sun)
  きょうは、大体晴れました(14.1~27.0℃/西風)。
  車道沿いのフランスギク(外来種)の花群に、アズマカニグモ(カニグモ科)♀と思われるクモがいました。花群は自然の山には似つかわしくありませんが、夫々に様々な小虫達が寄っていて、そんな虫を捕えようと来ているのでしょう。蟹形では無く丸まって、獲物を狙っていました。北海道〜九州の山地の森等に生息する、 体長♂5~7mm、♀6~8mmの小さく、名の通りカニに似たクモ。成虫は4~6月に出現し、♂は黒褐色、♀は茶褐色をしていて、腹部に2本の縞模様がある。良く葉上に見られ、小虫を捕食。よく似たヤミイロカニグモも模様はほぼ同じで、外見上の同定は困難だが、外雌器や触肢の形状で同定でる。フランスギクはヨーロッパ原産で、今では日本各地に野生化している茎高30〜80cmの多年草。粗毛があり葉は匙形で互生、鋸歯があり、基部が少し茎を抱く。6月に咲く頭状花は白く径5cm程、果実は黒く10条の隆起線があり、冠毛は合着して皿状の突起となる。種子と地下茎で繁殖。よく似た花とは、葉の形状等で識別します・・・
アズマカニグモとフランスギク 青空と雲と山と
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ワキグロサツマノミダマシ(偽脇黒薩摩の実)
2021/08/16(Mon)
   きょうは、一日曇って夜に雨が降り出しました(18.0〜21.6℃/南東風)。
   道沿いの藪に、ワキグロサツマノミダマシ(コガネグモ科)がいました。葉っぱの真ん中でじっとしていましたが、鮮やかな青豆の様な腹が、きょうは緑の座布団にも見えて、可笑しくなりました。北海道~沖縄 の山野に生息する雌8-10mm、雄7-8mm のクモです。腹部の背面は緑色で、名の由来の脇と腹側は濃い黒~茶褐色。7-9月に出現し、夜間に円網を張って虫を捕食しますが、日中は網を畳んで葉上で休んでいます。 近似のサツマノミダマシはそっくりですが、腹部前方付近が黄色くなります。名は、サツマ(ハゼノキの別名)の実に似ている事に由来します。青葉山では、葉上等で普通に見られます・・・
ワキグロサツマノミダマシ 山道から
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ジグモ(地蜘蛛)の巣
2021/02/03(Wed)
  きょうは、朝に雪が降ってうっすら積もり、午後は晴れて時折風花が飛びました(-2.7〜2.4℃/西北西風)
  山桜の木の根元に、ジグモ(ジグモ科)の巣がありました。ぐるりと何本も並んでいて、とても見事でしたが、こんなに同じ場所にある訳が分かりませんでした。全国の山野~人家周辺等に生息する、体長♂10∼17㎜、♀12∼20㎜の地上性のクモです。♂は6∼8月、♀は1年中見られ、地下に穴を掘って袋状の巣を作りますが、地上部が良く目立ちます。鋏角がとても大きくて、ほぼ頭胸部と同大なのが特徴です。袋状の巣の下(地下)には10cm程の縦穴があり、そこに潜んで、昆虫等が地上部の袋に触れると、袋越しにその獲物に噛み付き、毒液を注入して巣穴に引き摺り込みます。孵化~成熟までに3-4年かかり、幼体は脱皮を繰り返して成長し、約7齢で成体となります。成体雌の寿命は10年程と言われます(雄は成熟後1年足らずで死ぬ)。青葉山では、 乾いた山道や人家の軒先等で普通に見られます・・・
ジグモの巣 薄雪
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クサグモ(草蜘蛛)の卵嚢
2021/02/02(Tue)
  きょうは、晴れて午前中は暖かかったものの、午後は急に寒くなり、雪が舞いました(-1.2〜11.1℃/北西風)
  道沿いの木に、クサグモ(草蜘蛛)の卵嚢がありました。鳥か何かに弄られたのか、ちょっと汚れてはいましたが、特徴的な、真白く美しい多面体の揺籠で、何故、如何やってこんな形にできるのか、とても不思議でした。全国各所に生息する、体長♂12∼14㎜♀14∼18㎜のクモです。成体は7∼10月に出現し、灰黄褐色で、背面に一対の黒褐色条があり、腹部の黒褐色条は八の字型の白班で区切られます。各所の樹間や生垣等に棚網を作り、巣には良くイソウロウグモを住まわせます。春には小さくて赤い子グモが良く見られます・・・
クサグモの卵嚢 明るい湿地.
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チリイソウロウグモ(塵居候蜘蛛)の卵嚢
2021/01/04(Mon)
  きょうは、今朝うっすら雪があり、日中は晴れたり曇ったりで、時々雪が降りました(-3.5〜3.6℃/北西風)
  道沿いの木の枝に、チリイソウロウグモ(ヒメグモ科イソウロウグモ属)のものと思われる卵嚢がありました。実にちゃっこい提灯の様で、夜には明りが点りそうでした。日本の本州〜南西諸島と中国の一部に分布する、体長が♀7~10㎜10㎜、♂5~9㎜の小型のイソウロウグモの一種です。成体は7~9月に出現し、全体的に赤味の強い褐色で白や黒が混ざった複雑な斑模様をしています。名の通り、他のクモ(クサグモ類,スズミグモ類,サラグモ類,ヒメグモ類等)の巣に寄生して、掛かった昆虫を横取りして(巣の主の反対側から食べて)暮らしますが、時には、自分より遥かに大きい宿主を食べてしまうこともある様です…
チリイソウロウグモの卵 橋から

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、そ、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店、宮城NPOプラザ(榴ヶ岡)等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
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