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ヒメレンゲゴケ(姫蓮華木毛)
2023/01/24(Tue)
 きょうは、曇り時々晴れて、一時雪が降りました(-2.7〜5.4℃/北北西風)。
 林縁の道端に、ヒメレンゲゴケ(ハナゴケ科)と思われる地衣類が生えていました。枯草、落葉の間から、糸杉を思わせる緑の木々が立上がり、まるで童話の、妖精の森の様でした。世界に広く分布し、日本では北海道〜九州の山地~平地の、日当たりの良い主に地上、又樹幹基部、朽木上に生育する、高さ1~5㎝の子嚢地衣類です。基本葉体は長さ1~3㎜、幅約1㎜の鱗片状、裂片は細かい。子柄は中空、直立し、枝分かれが少なく、円筒形、有盃又は無盃で、盃は小さい。皮層が脱落すると半透明の髄が裸出。子器は枝先に付き、小さく子器盤は褐色。良く似たヤリノホゴケは主に樹皮に生え(時に地上に生えて混同)、葉体が少し大きくて、全縁。ササクレマタゴケは基2叉分岐で、盃はない。青葉山では、乾き気味の地上に見られます…
ヒメレンゲゴケ 苔生した山毛欅

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コナアカミゴケ(粉赤実苔) 
2023/01/02(Mon)
  きょうは、朝までに雪が数㎝積りましたが直に融け、日中は晴れたり曇ったりで時折雪が降りました(-0.7~4.4℃/北西風)。  
  道沿いの木柵上に、コナアカミゴケ(ハナゴケ科)が生えていました。雪が降るとつい見てしまう、紅白緑の目出度そうな景色が、微細世界に広がっていました。高山~低山の切株や倒木、岩上、地上にも生育する地衣類です。長さ1~3cmの子柄は枝分かれせず、全体が粉芽と呼ばれる粒状体で覆われ、その先端には真冬でも鮮やかな赤い子器が付いています。地衣類は、藻類と菌類が共生しているもので、「コケ」とは言っても「コケ植物・蘚苔類」とは異なります。植物遷移の最初に現れる生物で、有機物の少ない岩肌にも張り付いて、土壌を作り出し他の生物の侵入を助けると言う、大切な働きをしています…
コナアカミゴケ 笹竹
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コナアカミゴケ(粉赤実苔) 
2022/01/12(Wed)
  きょうは、一日中雪が降り続き、時折吹雪となって、数㎝積もりました(-1.9~5.7℃/西北西風)。  
  道沿いの標識に、コナアカミゴケ(ハナゴケ科)が生えていました。何時もなら、燐寸状の小針が立ち並ぶ木杭上に、厚めの雪が覆って、はみ出た青磁の子柄と真紅の子器が、一層鮮やかに見えました。高山~低山の切株や倒木、岩上、地上にも生育する地衣類です。長さ1~3cmの子柄は枝分かれせず、全体が粉芽と呼ばれる粒状体で覆われ、その先端には真冬でも鮮やかな赤い子器が付いています。地衣類は、藻類と菌類が共生しているもので、「コケ」とは言っても「コケ植物・蘚苔類」とは異なります。植物遷移の最初に現れる生物で、有機物の少ない岩肌にも張り付いて、土壌を作り出し他の生物の侵入を助けると言う、大切な働きをしています…
コナアカミゴケ 吹雪.
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コナアカミゴケ(粉赤実苔) 
2021/02/16(Tue)
  きょうは、一日中風強く、湿った雪が降り続き、一時少し積もりました(1.4~11.3℃/西風)。  
  道端の倒木上に、コナアカミゴケ(ハナゴケ科)が生えていました。白面に真赤な子器が美しく、雪原の芥子畑の様でした。高山~低山の切株や倒木、岩上、地上にも生育する地衣類です。長さ1~3cmの子柄は枝分かれせず、全体が粉芽と呼ばれる粒状体で覆われ、その先端には真冬でも鮮やかな赤い子器が付いています。地衣類は、藻類と菌類が共生しているもので、「コケ」とは言っても「コケ植物・蘚苔類」とは異なります。植物遷移の最初に現れる生物で、有機物の少ない岩肌にも張り付いて、土壌を作り出し他の生物の侵入を助けると言う、大切な働きをしています…
コナアカミゴケ 白い山影
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ウメノキゴケ(梅の木苔)
2021/02/13(Sat)
   きょうは、大体晴れて、暖かくなりました。午後11:7に大きな地震がありました。揺れが続き、棚の本等が沢山落ちて、直に10年前の悪夢が蘇りました。決して忘れるなとの警告か。皆の無事と平安を祈ります(0.1~12.0℃/南東風)。
  道沿いの岩に、ウメノキゴケ(ウメノキゴケ科 )が生えていました。白群の褥を敷き詰めて、良く見れば珍しく、漆杯の様な子器が沢山付いていました。世界の熱帯~温帯に広く分布し、日本では東北以南の山地~平地の、様々な木の樹皮や岩上に着生する、葉状地衣類の代表です。表面は薄い灰青色で、全体に滑らか。形は不規則な楕円形ですが、条件により大きく変化します。周囲は丸く波打ち、裂片は幅1cm程で、周辺は丸く滑らかで、縁は基盤からやや浮き、偽根(菌糸の集まり)で基物に固着しています。同属近似種とは、背面中央付近に裂芽(微小突起)が多量に付いているのが相違点です。青葉山では、何処でも普通に見られます・・・
ウメノキゴケ 光の春
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