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七月観(視)察会
2018/07/08(Sun)
 きょうは生憎朝から雨でしたが、開始頃には小止みになって、とても穏やかな観(視)察会になりました(19.4~23.2℃/東風)。
  近況報告や、コースの説明等があった後早速の出発です。杉の頂でホオジロが囀り、カワラヒワの群れが騒がしく、空をツバメが飛び交っています。植栽のノウゼンカズラや池のスイレンを眺め、ヒメコウゾの実の甘味を確認、ネムノキの花の作りや、蝶庭のカナヘビや幼虫等を観察しながら森に向かいます。紙垂や楓の下にはギンリョウソウが貌を出し、道を行けばハエドクソウが可憐な花を魅せ、あちこちにバイカツツジが咲いたり花を落としたりしています。山はこんな白花が目立ち、オカトラノオ、リョウブ、ノリウツギ、オオバジャノヒゲ等が数多く咲いていました。森の中は、ニイニイゼミ等の蝉時雨に、キビタキの囀り、頭上ではホトトギスが高らかに鳴いています。例年より殆どの花期が早く、百合の女王ヤマユリが大花を揺らし、クルマユリも、今にも綻びそうになっていました。ブナは無数に実を生して、中身も充実していて、今季の豊作=熊の安寧を期待させました。ウマノミツバとミツバ、キツネノボタンとケキツネノボタン等、ムカデとヤスデ、オバボタルと他の蛍を比較したり、ニガイチゴやコウスノキの味見をしたりもしました。暗い森に燦然と立ち尽くすオニノヤガラにも出会い、皆で歓声を上げました・・・
ヤマユリ 蝶庭にいたカナゲッチョ ほら、あそこに! ブナの実が一杯!
 花では他にクモキリソウ、スイカズラ、ネズミモチ、ツルアリドオシ、ミヤマタムラソウ、ヤマノイモ、オニドコロ、イタドリ、ノギラン、コマツナギ、クリ、クマノミズキ、エゾアジサイ、チダケサシ、ヒメジョオン、ヒヨドリバナ、ドクダミ、シロツメクサ、ムラサキツメクサ、オオハンゴンソウ等が見られました。果実では他にツリバナ、ツクバネ、エゴノキ、キブシ、サルトリイバラ、ナツハゼ、マイヅルソウ、マムシグサ、ミヤマガマズミ、ヤマグワ、ネジキ、サワフタギ、トチノキ等が生っていました。キノコではチシオハツ、ドクベニタケ、ニガクリタケ、ヒトクチタケ、ヒメカバイロタケ、フサヒメホウキタケに、流れかかったウスヒラタケ等が見られました。野鳥では、他にアオゲラ?、コゲラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、トビ、イワツバメ、スズメ、ガビチョウに、解散後に出現のサンコウチョウ、メジロと思われる卵等が確認されました。動物では、?跳び出すヤマアカガエル等の他、テンやキツネ?の糞やリスの食痕、カモシカ、ツキノワグマの痕跡があちこちで見られました。昆虫では、道を横切るマガタマハンミョウ、ヨツスジハナカミキリ、ゴミムシの仲間、ヒメコウゾの実にいたヤマトシリアゲ、葉上にいたミカドフキバッタやツユムシの幼虫、スイカズラにいたオビガの赤毛虫、ナンテンにいたアシグロツユムシ幼虫、ツルリンドウにいたタケカレハ幼虫等、様々な毛虫、芋虫、クモではイシサワオニグモにも出会いました。きょうは霧雨もありましたが、少し長めの観察となり、夫々に様々な出会いがありましたね・・・
  尚、今日も道々に目立った、松枯対策後に積み上げられた丸太の処理について、自然保護と景観確保を第一として、幾つかの解決案を市に近々提出することになりました。大規模開発が進む中でも、木目細かな自然保護施策が必要な時と感じます…
オバボタル 霧に煙る街 緑の森の下で オニノヤガラ 
  来月(8/12)は会としてはお休みですが、私的には調査・確認を主に歩く予定です・・・
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六月観(視)察会
2018/06/10(Sun)
 きょうは雨降りの、穏やかな観(視)察会(14.5-17.4℃/南東風)になりました。朝から続く雨で誰もいないかと思いましたが、10名程(解散後3名合流)が参加!、近況等の報告の後、早速の出発です。道に落ちていたメジロと思われる巣を観たり、フランスギクやオオハンゴンソウ、ユキノシタ、スイカズラ、コマツナギ等観察しつつ森に入ると、森は、雨と緑に滴って、例年なら見られる筈のエゴノキ、ハクウンボク等はすっかり散っていましたが、ヤマボウシの白花が至る所で煙っています。道行く所、ヤマグワやモミジイチゴの実が、美味しそうにたわわに生っています。ナツグミやミヤマウグイスカグラも美しく赤い実を下げていました。この天気にも関わらず、森のあちこちからキビタキの涼やかな囀りが聞こえています。水溜りには、トウホクサンショウウオの幼生が、小さな四脚をしっかり出していました。目当てのサイハイランは少し色褪せ、ゼンテイカやカザグルマも花を散らせていましたが、アワブキやネズミモチ、ミヤマタムラソウ、イボタノキ、ミヤマナルコユリ、ウツギ、オカトラノオ、ヤマムグラ、ネジキ、ウメガサソウ、ドクダミ等の真白い花々が、とても目立っていました。
エダナナフシの子供 雨の森 白く煙る花々を愛でる ヤマボウシの壁
 花では、コナスビ、 コゴメウツギ、コウゾリナ、ハナニガナ、ミツバツチグリ、ヤブムラサキ、ケキツネノボタン、シラキ、ナツハゼ、マムシグサ、ヒメジョオン、ハルジオン、ツクバネ、シロツメクサ、ムラサキツメクサ、マルバダケブキ、ヒメコウゾ、ヤグルマソウ等が咲いていました。果実では他に、マルバアオダモ、ヘビイチゴ、サルナシ、ツリバナ、ヒメシャガ等が見られ、マタタビの白い葉も見られました。キノコでは、あちこちの赤松切株にマツオウジが見られ、大きなサマツモドキ、ヒトクチタケやサルノコシカケの仲間も見られました。鳥では他にシジュウカラ、カワラヒワ、コゲラ、ヒヨドリ、ツバメ、ハクセキレイ、トビ、ハシボソガラス、ガビチョウ等を確認できました。昆虫では、エダナナフシやヤブキリの幼虫、ヘラクヌギカメムシ、ヒシバッタ、エゴツルクビオトシブミの揺籃、ひらひら飛ぶキアシドクガ等、動物では、足元から跳ねるアカガエルの仲間の他、テンの糞等の痕跡多数を確認しました。一昨年に藪刈り"された道筋に、今年僅かに復活した希少蘭が、何故か花咲く前に摘み取られている現場も確認しました。"藪刈り"を免れた区域では今年も、藪影に多くの希少蘭等のレッドリスト記載植物を確認できたことを報告させて頂きます…・・・
ヤブムラサキ 雨の中、お疲れでした^^ バイカツツジ ニビャンニクの原
  さて、来月(7/8)は、ヤマユリ、クルマユリ、ムラサキシキブ、ノギラン等の花々、樹液や花に集まる昆虫達等を観察できればと思います。夏鳥とその巣立ち雛、希少動植物等々、思わぬ出会いがあるかも知れませんね・・・・
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五月観(視)察会
2018/05/14(Mon)
  きょうは、定例観(視)察会(14.8~18.7℃/南南東風)。一時小雨がぱらついたものの、ほぼ曇りの穏やかな会となりました。トチノキやフジ、ムラサキケマン、カキドオシ、オドリコソウ等観察しながら森に入ると、滴る新緑の何処からともなく、恐らく、フジやミズキ等の花が混じり合ったえもいわれぬ香りが漂います。ハウチワカエデは赤花を翼果に変え、コハウチワは未だ黄花を垂らし、ヤブデマリやホオノキ、サワフタギ、ケカマツカ、ミズキ等の白い花が目立ちます。希少種のアブラツツジやサラサドウダン、黄型や薄紅型のツクバネウツギ、トリガタハンショウヅルが愛らしい姿を見せ、道行く所、遥か遠来のキビタキやセンダイムシクイが盛んに囀っています。水溜りには、トウホクサンショウウオの卵や幼生の他、今日の配布資料で取り上げたツチガエル(準絶滅危惧)がしっかり姿を見せてくれて、皆で歓声を上げました。今年は季節の移ろいが殊に早く、ヤマツツジは大分萎れていましたが、道端には仙台の代表花ヒメシャガ(準絶滅危惧)が何時になく数多く咲き群れ、ルリソウ(絶滅危惧Ⅱ類)も林床を瑠璃や桃に染めていました。蘭では、ササバギンラン(絶滅危惧Ⅱ類)やギンラン(絶滅危惧Ⅱ類)には出会えましたが、キンラン(絶滅危惧Ⅰ類)を含めて藪刈り前の自生地での確認はできず、毎年あれだけ見られたユウシュンラン(絶滅危惧Ⅱ類)も、今年は一株、一輪も確認できず、とても不安になりました・・・
ミツバツチグリ ミズキ ツチガエル 花の森で
 花では他に、マイヅルソウの大群落の他、ギンリョウソウ、タニウツギ、ウメガサソウ、キランソウ、ツクバキンモンソウ、ツリバナ、ニシキギ、イカリソウ、ニガイチゴ、シュンラン、ヤマグワ、ウスノキ、ミツバウツギ、マルバアオダモ、ヒメコウゾ、ツボスミレ、エゾタンポポ、セイヨウタンポポ、ミツバツチグリ、アオキ、シナノタイゲキ、ナツトウダイ、クヌギ、サルトリイバラ、タチシオデ、ジシバリ、オニタビラコ、マムシグサ、ハルジオン、オトコヨウゾメ、スズメノヤリ、クサノオウ、クリンソウ、キュウリグサ、スイバ、カリン等が見られました。野鳥では、藪で盛んに鳴くウグイス、沢で高らかに囀るオオルリの他、ホトトギス、アオゲラ、メジロ、シジュウカラ、エナガ、ヒヨドリ、カワラヒワ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ツバメ、イワツバメ、トビ等が見られましたが、誰よりも大声で鳴く外来種ガビチョウには気が滅入りました。動物では、ヤマアカガエルやカモシカ痕跡、テンの糞等。昆虫では、コミスジやキタキチョウ、シャクガの仲間等が飛んでいました。キノコでは、見事なヒラタケの群生、センボンクヌギタケ、マツオウジ、粘菌の仲間等が見られました。きょうは、爽やかな新緑の森で、数多くの花や生き物達に出会い、喜びの一時となりましたが、様々に、心配の種も増えました。できる限り一木一草、注意深く観続けて行きたいものです…
ヒラタケ ルリソウ 新緑の森で ヒメシャガ
 来月は、エゴノキの花の香漂う森の中、キビタキ、ホトトギス等の声を聞きながら、ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)等の花々、モミジイチゴ、ヤマグワ等の果実を楽しみます。又、必ずや素敵な出会いがあることでしょう・・・ 
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三月観(視)察会
2018/03/11(Sun)
  きょうは良く晴れて、とても穏やかな会になりました(-1.5~8.0℃/南南東風)。近況報告、高圧線下の樹木剪定状況、宮教大(環境教育実践研究センター棟)改修工事による当会事務室の一時閉室(4月~約1年)について、写真展告知等のお話の後、早速出発です。外にはマンサクが黄金の霞を作り、ヤマネコヤナギやコブシ、トチノキ、キリ等の芽が膨らみ、道端にはバッケが顔を出しています。植栽のヒイラギナンテンやアケボノアセビに、道端のコハコベの星花やツノハシバミの雄花等を観察、他にもオオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ミチタネツケバナ等見ながら森に向かうと、ケヤマハンノキが長い雄花を垂らし、赤い雌花も顔を見せていました。木々の間には、遥か泉ヶ岳や大東岳が白く光り、楓や水木等の樹冠が赤く霞んでいます。道々にはカモシカの食痕(アオキ)や角擦り痕、長らく失せていたノウサギの糞も数多く見られ、少し安堵しました。檜林下には、星屑の様なセリバオウレンが早くも数多く煌き、カタクリの若葉もあちこちに顔を出していました。又、シュンランやショウジョウバカマの花芽が大きく膨らみ、シジュウカラやヤマガラ、ヒガラの囀りも聞こえて、早春の息吹がひしひしと感じられました。
コハコベ オオイヌノフグリ 泉ヶ岳遠望 展望台で
 花ではその他、ウダイカンバ、植栽のサザンカ等、トウゲシバに沢山付いた沢山付いた胞子嚢も観察しました。果実では、路傍に落ちていたシロダモの実、リョウブ、ヤブコウジ、ノリウツギ、ヤマノイモ、ヤブラン、ツクバネ、ツルウメモドキ等、虫瘤ではウダイカンバムレトサカフシ、イヌシデ メフクレフシ、エゴノネコアシ等が見られました。キノコでは、エゴノキタケやカワラタケ、サルノコシカケの仲間等、野鳥では他に、ツグミ、カワラヒワ、メジロ、アカゲラ、コゲラ、エナガ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、トビ、スズメ、ガビチョウ他、動物では、テンの糞、土竜塚、ニホンリスの食痕(ヒメグルミ、オニグルミ、アカマツ等)、ヤマアカガエルの卵等が見られました。
 高圧線下の状況視察も行いましたが、新しい"展望台"ができたり、花を咲かせるマンサクが大分減った等の問題点は有るものの、基本は希少種保護に配慮した剪定法だったのではと感じました。又、多様な植生に富んだ中間層(低木層)のある檜林と、藪刈りされて何も無くなった林内を比較したりもしました。きょうは、大震災から7年目の日とあって、亡き父母兄弟、友人、今尚苦しむ被災者達に思いを寄せ、諸々の事情による自然破壊の状況を視察・検証しつつも、春到来の喜びを感じるひと時となったのではないでしょうか?
ケヤマハンノキ 蕚が目立つマンサク 森を行く セリバオウレン
  さて、来月(4/8)は、カタクリ、ショウジョウバカマ、シュンランにイワウチワと、早春の花々が一斉に咲き乱れている事でしょう? お楽しみに・・・
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二月観(視)察会
2018/02/11(Sun)
 きょうは第二日曜、観察(視察)会の日。とは言っても二・八月は(公式には)お休みなので、記録(調査)を主にして歩きました(-1.0~10.3℃/西南西風)。晴れ後曇って、時に雪の降る中(晩には本降りになりました)、いつもとは少し違う、長めのコースを進みます。山に入ればまだまだですが、大学構内は早くもマンサクが満開! オオイヌノフグリやミチタネツケバナもちらほら咲いています。何故かいつもの、冬越中のテントウムシ等は見られませんでしたが、サザンカやヤブツバキ等を見て、池のメダカ等観察しつつ森に入ります。雪の残る林床には、ノウサギやキツネ、タヌキ、テン、カモシカ等の足跡が続き、ほやほやの、ノウサギやカモシカ等の糞も見られました。道端からキョキョッといって飛び上がるシロハラや、谷間を急降下するオオタカ、ノスリ、混群を作って移動する、シジュウカラ、ヒガラ、コガラ、ヤマガラ等の混群にも度々出会いました。果実は少ないものの、シラキ、ケカマツカ、ミヤマガマズミ等が見られ、道端には青々としたジャノヒゲの実が沢山ありました。ウダイカンバやケヤマハンノキ、ツノハシバミ等の雄花も目立ちました。
西の山並 マンサク 獣道 カモシカの足跡
 野鳥では他に、エナガ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、トビ、カワラヒワ、カシラダカ、ツグミ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、カワアイサ、カルガモ、オナガガモ、スズメ等が見られ、動物では、リスやノネズミの食痕、カモシカの角擦り痕、食痕等、果実ではオケラ、ツクバネ、ヤプコウジ、ヘクソカズラ、ヤブラン、シュンラン、チゴユリ等が残っていました。昆虫では、越冬するヤニサシガメ、ウスタビガやヤママユガ等の繭やマイマイガ等の卵嚢が見られました。知らぬ間に土手に早、パッケが一杯出ていたのもびっくりしました。川や滝にも寄り、東北大新キャンパス周辺も視察しましたが、水が少なかったり、ゴミが溜っていたり、道が荒れたままだったり、改めて、工事の大規模さに驚いたり、行末が不安になる場面にも多々出会いました。今後の私達の立位置や有様も問われるところですが、いつまでも、地道な自然保護の道を、ぶれずに歩み続けたいものです…
ウスタビガの繭 カワラヒワ 滝壺 バッケ
 来月(3/11(日))は、マンサクやセリバオウレンの花、囀る小鳥達、サンショウウオの卵等に出会える?早春の観(視)察になります・・・
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