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四月観(視)察会
2024/04/14(Sun)
  きょうは、良く晴れて気温も上がり、青空の下、春爛漫の観(視)察会になりました(10.5〜22.2℃/南南東風)。近況報告やコースの説明等の後、早速の出発です。学生寮建設に伴い、高木のみ残して裸地化された林床に、健気に咲くカタクリに思いを寄せつつ森へと向かいます。道沿いにはツクシが無数に顔を出し、濃紫のミツバアケビやハウチワカエデ、小麦色のキツネヤナギに真白いワサビ等が花を咲かせ、薄黄のキブシがあちこちに慎まし気な小鈴を下げ、エドヒガンや、咲き始めのヤマザクラやカスミザクラがあちこちの山肌を白や薄紅に染め、木々の芽も一斉に萌えて、遥かに白銀の面白山や船形の山々が木々の間に見えています。森に入れば、ウグイスにシジュウカラ、ヤマガラ、メジロが良く囀り、道沿いにはナガハシスミレやタチツボスミレ、マキノスミレ等菫達が、奥床しく並んでいます。そして、北斜面には無数のカタクリが、今が盛りと篝火を燃やし、何処までも赤い絨毯を広げていました。そんな中でも、待針の様なカタクリの赤ちゃん(初年葉)にも出逢えて幸いでした。赤い火花を散らすショウジョウバカマの大群落、報春の郎女・シュンラン、麗しい柔白のコブシ、日溜りの太陽の様なエゾタンポポ、人型の妖精みたいなヒメフタバラン、路傍に光る小白菊‣センボンヤリ、黄金の房鈴を無数に付けるイヌブナ…等々、きょうは見所一杯で、あっという間に時が過ぎました・・・
カタクリ ムラサキタンポポ カタクリの赤ちゃん 沢のような道も
 他に花では、チョウジザクラ、セリバオウレン、エンレイソウ、ネコノメソウ、ミヤマウグイスカグラ、モミジイチゴ、キュウリグサ、ミツバツチグリ、セイヨウタンポポ、コハコベ、ミドリハコベ、オオイヌノフグリ、オニノゲシ、ノボロギク、タネツケバナ、オオバタネツケバナ、ミチタネツケバナ、ヒカゲスゲ、ヒメカンスゲ、オクノカンスゲ、コカンスゲ、ヤハズエンドウ、ナツトウダイ、シナノタイゲキ、ムラサキケマン、クヌギ、ユキヤナギ、フキ、マンサク、イカリソウ、カキドオシ、オオバクロモジ、ケヤマハンノキやハンノキ、アサダ、アカシデ、イヌシデ等カバノキ科の木々の雄花等が咲き、解散後に白花(極薄桃)のショウジョウバカマ群を観た方もいました。野鳥では、アオゲラと思える声と木を突く音、エナガ、カワラヒワ、コゲラ、トビ、ヒヨドリ、ハシボソガラス、イワツバメ、キジバト等の他、外来のガビチョウが鳴いていました。動物では、カモシカやイノシシ、リス、テン等の痕跡があちこちに見られ、アズマヒキガエルが鳴きましたが、下見で見た筈のトウホクサンショウウオの幼生は何故かに消えていました。昆虫では、ルリタテハ、アカタテハ、ヒオドシチョウ、ミヤマセセリ、ルリシジミやビロードツリアブ、クマバチ等の蝶や花虻、花蜂が見られ、虫瘤ではイヌシデメフクレフシ等が見られました。きょうは、暑い位の陽気の下での春爛漫の会となり、命の息吹がより一層感じられ、百万都市の中心に隣接する身近な森の豊かさ、貴重さが良く分かる一時となったのではないでしょうか…?
 尚、解散後13時より宮教大にて当会総会を開催、昨年度決算・活動報告、今年度予算案・活動予定等について審議、様々な問題が山積するものの、地道な自然保護活動を絶やさず続ける事を確認し、解散しました。                        
イヌブナの花 ヒメフタバラン 賑やかな春の日 ショウジョウバカマ
  来月は新緑の森の中、ヒメシャガ、ルリソウ、ヤマツツジ等の花々や、渡来したばかりの夏鳥達の囀りが見所・聞き所となる事でしょう? では又、5/12(日)にお会いしましょう!
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三月観(視)察会
2024/03/10(Sun)
 きょうは、早朝に牡丹雪が降り頻って一時うっすら積もり、後に融けたものの、湿り雪の舞う中の観(視)察会になりました(-0,8~2.5℃/西風)。先ずは、集合バス停眼前の貴重な自然林の、中・低層木が数日前に皆伐され(新学生寮周辺を「明るくするため」かと思われる?)、すっかり裸地化されたことに驚愕、これまでの経緯や今後の対策についてお話し、又展示会等の近況報告があった後、早速の出発です。伐採地は、トウゴクミツバツツジ等の希少灌木や赤松・黒松等の小木、萩類や木苺類の繁みも全く無くなり殺伐として、灌木では一本のマンサクのみ、寂しく花を戦がせていました。少し進むと道路脇に大量の伐採木が積み重なり、中には伐られたばかりのマンサクが、意地らしくも美しい花を咲かせていて、思わず皆で嘆息しました。車道沿いには、植栽されたヒイラギナンテンやアケボノアセビ等が咲き、足元にはコハコベが小花を綻ばせ、バッケ(蕗の薹)があちこちに顔を出しています。斜面のツノハシバミは無数に雄花を伸ばし、乾いた土手には外来種ながら、ノボロギクやオオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウやミチタネツケバナ等が数多く咲き群れていました。森に入れば、ヤマモミジやコハウチワカエデ等の芽が赤く染まり、ケヤマハンノキは長い雄花を垂らし、ヤマネコヤナギが銀色の花芽を光らせています。尾根道の高圧線沿いの木々には赤や白のテープが無数に巻かれ、(電線に掛かる上部のみ剪定予定とは言え)伐採後の状況が不安になりました。期待した雪は僅かしかありませんでしたが、所々にリスの足跡等が見られました。檜の林下には、目当てのセリバオウレンがぽつりぽつりと、白い小花を星屑の様に煌かせていました。カタクリの葉もちょこちょこと顔を出していましたが、ここにもイノシシのラッセル痕が見られ、自生地の存続が危ぶまれました。とは言え、木々は少しずつ芽吹き、アズマスゲは僅かながら、金色の雄花や白糸の雌花を掲げ、青かったアオキの実は真赤に染まり、ウダイカンバやアサダ等のカバノキも雄花を伸ばし、シジュウカラも囀りに近い声を出したりして、早春の息吹を感じました…
雪降る中 灌木等皆伐された希少林 え アケボノアセビ
 花では他に、植栽のサザンカ、ツバキ、セイヨウタンポポの他、コブシやシュンランの花芽が膨らんでいました。果実では、カラスザンショウ、リョウブ、ヤブラン、オオバジャノヒゲ、タニウツギ、ヤマユリ、イイギリ等、虫瘤では、マンサクメイガフシ、ウダイカンバムレトサカフシ等。キノコでは、星状に開ききっていたツチグリ、丸かったホコリタケ、赤松に出始めのヒトクチタケ、倒木上のカワラタケやサルノコシカケの仲間等が見られました。野鳥では、空を旋回していたノスリやトビ、鳴いていたカケス、アオゲラ、エナガ、コゲラ、メジロ、ヒヨドリ、キジバト、ハシボソガラス、モズ等を確認、前日確認の、ハイタカ(かツミ)の食痕と思われるシジュウカラの残骸はつい通り過ぎてしまいました(スミマセン)。動物では、カモシカの食痕、角擦痕、リスの食堂(大量の食痕(ヒメグルミやオニグルミ))や巣材、真新しいテンやニホンイタチの糞、土竜塚等が見られましたが、今回も確認していたトウホクサンショウウオの卵嚢が消えていて(井守?蛇?人?)、がっかりしました。
 きょうは、突然の自然破壊に狼狽えつつも、翌日が大震災から13年目と言う事もあり、自然をこよなく愛した故人を偲びながら、様々な出会いや、早春の喜びを感じるひと時ともなったのではないでしょうか?
セリバオウレン綻ぶ道 セリバオウレン 道の途中で ヒメオドリコソウ
  さて、来月(4/12)は、カタクリ、ショウジョウバカマ、シュンランにイワウチワと、早春の花々が一斉に咲き乱れている事でしょう? お楽しみに・・・
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二月観(視)察会
2024/02/12(Mon)
  きょうは第二日曜、観(視)察会の日。とは言え二・八月は(公式には)お休みなので、記録(調査)を主に、又今年も森全体での「危険木」伐採が行われている事から、その一部点検も兼ねて、有志で歩きました(0.5~5.9℃/北風)。嘗てない程の暖冬と言う事で、雪は殆どありませんが、曇り時々晴れて風があり、常に風花が舞う中の、早速の出発です。学生寮工事もほぼ終わり、静寂の構内を進むと、植栽の素心蝋梅が漸く綻びかけ、芳香を微かに漂わせています。森の入口には、イイギリが真赤な実を未だ数多く垂らし、春蘭は花芽を、細々ながらしっかり長く伸ばしています。森は森閑としていますが、時折シジュウカラやエナガ等の混群が行き過ぎ、あちこちでカケスも良く鳴いています。裸木越しには、雲に覆われ風雪の中と思われる山々の裾が垣間見えます。雪がないので、目当てだった動物達の足跡等は良く判らないものの、テンの糞やカモシカの角擦り痕や食痕は良く見られ、中でもイノシシのラッセル痕が至る所に目立ち、希少植物等への影響が深く危惧されました。中々見かけなくなったウスタビガの繭を見つけたり、朽ちかけた倒木の間から力強く芽を出したモミの実生に感銘したり、ピンクがかった胞子を噴き出したマメホコリに感心したり、緑の苔に映えるパイン状の朴の実を楽しんだり、少し残る雪の中で凍ったままの天然ナメコを見つけたりしましたが、何と言ってもきょうの主役は、目の前をちょろちょろと、めんこい姿を見せてくれたキクイタダキでした。写真はボケボケにしか撮れませんでしたが、その円らな瞳と頭の菊模様が脳裏に焼き付きました・・・
蝋梅 イイギリの実 貴重なウスタビガの繭 ボケボケですが王冠が! キクイタダキ
  危険木伐採の点検については、数カ所ではありましたが、当会として要望していた、「林床や沢筋等の希少植物群の影響をできる限り避ける事」を守って貰えている事、生育地そのものへの倒木を外側に移動・撤去して貰った事等を確認し、改めて、できる範囲での外部搬出や、薪化、チップ化等の処理法、一時より少しずつの(負荷の少ない)処理法にする事等を皆で考えました…
 花では他に、構内のサザンカ、少し残るアベリア等の他、解散後には咲き始めのマンサクを確認しました。果実では、オトコヨウゾメ、ネジキ、リョウブ、ヘクソカズラ、タチシオデ、サルトリイバラ、ヤブムラサキ等が残っていました。シシガシラやイヌガンソク等の羊歯や、イヌツゲ、アオキ等の常緑樹、ハイゴケ、ホソバオキナゴケ等の苔類等々、青々としたものも目立っていました。野鳥では他に、メジロ、ヤマガラ、コゲラ、ウグイス、ハシブトガラス、カワラヒワ、ヒヨドリ、スズメ、トビ等が見られ、解散後にはアオゲラ♀に間近で出合いました。動物では、リスやネズミの食痕の他、ムササビの生活痕、古いものでしたがクマの爪痕、クマ棚、皮剥等が見られました。昆虫では、マイマイガの卵嚢、冬越しのテントウムシ等が見られました・・・
 きょうは、自然観察や確認の他、危険木伐採の現地視察も行いましたが、年々進む景観や自然の劣化を視るに付け、改めて、類稀な豊かで美しい自然を守り継ぐ為にも、自然・景観保護の視点からのより良い森林管理法を考えて行かねばと感じる会ともなりました・・・
樅の実生 森のパイナップル 朴の実 ナメコは凍ったまま アオゲラ
 来月(3/12(日))は、マンサクやセリバオウレンの花、囀る小鳥達、サンショウウオの卵等に出会える?早春の観(視)察になります。又、きょうとは別所の、危険木処理現場や高圧線下の木々の伐採・剪定の状況等も視たいと思います・・・
「杜の都 青葉山は今!」展示会を開催中です!会期は2/1(木)~2/14(水)、会場は青葉通地下道ギャラリー。青葉山の四季の移ろい、希少な動植物たち、冬虫夏草の数々、観(視)察会の様子、諸問題、超希少種タンザワサカネランやミゾゴイのこと・・・等々、ぜひご覧ください!!!  
展示会16 展示会14

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
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一月観(視)察会
2024/01/14(Sun)
  きょうは、新年初の観(視)察会。超暖冬で全く雪のない、快晴で春の様な陽気の「初歩き」になりました(0.1~8.4℃/北西風.)。この日は奇しくも「共通一次」と勝ち合ってしまい(この30年で初)、近況報告や、2/1から始まる『青葉山は今 展示会』、百余本の「危険木伐採」についての報せ等、手短に行った後に早速出発です。何時もと違うコースと言う事もあり、コナアカミゴケやヒメレンゲゴケ等の地衣類、ハマキゴケやハイゴケ等の苔類、スエコザサやミヤコザサ等の笹類、ベニシダやオオバイノモトソウ等のシダ類、アブラツツジやホツツジ等の実や冬芽等々・・・何か不思議と新鮮な気持ちで観察しながら進みます。勿論、雪のある普通の冬でしたら動物達の足跡等を辿ったりもするのですが、痕跡では、リスの巣やカモシカの食痕等は見られるものの、行く先々イノシシのラッセル痕ばかり目立ち、心配にもなりました。それでも、見通しの良くなった林間からは、大東岳他白銀の山々が望まれ、木々の梢をヒガラやシジュウカラ、エナガにコゲラ等の混群が、か細い声を立てながら移り行き、融けかかってはいても霜や凍った道も見られ、ドライフラワー化したオケラやオヤマボクチ等も美しく、コブシやシュンラン等草木の花芽も、春を待ち侘びる様に膨らんでいました。お正月や辰年に相応しい、ツクバネやヤブコウジ、ジャノヒゲやオオバジャノヒゲ(配布資料で紹介の"竜の髭")も、色とりどりの実を魅せていました。藪中にひっそりと、冬虫夏草のハエヤドリタケがあったり、凍って固くなった見事なナメコにも出会いました。タカ類の食い残しと思われる、道端に散乱する黄緑色の羽毛に、皆であれだこれだと言ううちに、近くで立派な風切羽が見つかってアオゲラだと判り、歓声が上がりましたが、あゝ、昨日出逢ったあの子だったのでは?等と、寂しくもなりました・・・。
コナアカミゴケ コゲラ 林間から見えた大東岳 一応凍ってはいましたが…
 花では、植栽のサザンカやカンツバキ等の他、ヤマハンノキ等カバノキ科の雄花が伸びていたり、何とキチジョウソウが咲き残ってもいました。果実では他に、ヤブムラサキ、ウメモドキ、リョウブ、ネジキ、ヒノキ、サルトリイバラ、イヌツゲ、ヤブラン、ナガバノコウヤボウキ、ヘクソカズラ、スイカズラ、ツチアケビ、ミヤマガマズミ、オトコヨウゾメ、イタドリ、ベニイタドリ、ホオノキ、サルスベリ等が見られました。冬芽では、ミズキ、オオバクロモジ、リョウブ等を観察、シダ類では、シシガシラ、リョウメンシダ、オクマワラビ、フユノハナワラビ等、スゲの仲間ではコカンスゲやオクノカンスゲ等も見られました。動物達の痕跡では、リスやノネズミの食痕、カモシカの角擦り痕、テンの糞等も見られました。野鳥では他に、カケスが良く鳴き、メジロ、ヤマガラ、ヒヨドリ、カワラヒワ、トビやカラス類等が見られました。昆虫では、シャクガの仲間が飛び、マンサクやツツジ類の虫瘤、クワコやカレハガの繭もありました。キノコで、各地に様々なカワラタケやサルノコシカケの仲間、干乾びたナラタケ等も見られました。
 きょうは、異常に暖かい会となるも、落葉を踏み分け、林相や植相等見比べながら、新年早々に清々しい初歩きとなりました。  
 又、松枯れ等の枯木問題も考えさせられ、解散後に実施された危険木伐採に関する、管理センターや緑地協会の方々との現地立ち合いに於いても、危険の除去が第一としても、希少種自生地の保護や、処理方法、伐採後の枯木の活用法等、できる限り自然に(景観にも)負荷が掛らず、利用者にも益となる、より良い対策法を考えて行かねばと思いました。
 今年も、開発の継続等、青葉山の自然にとって厳しい状況は続きますが、新しい年が私達にとっても、此処に暮らす全ての生物達にとって、少しでも素晴らしい年になって欲しいものです・・・
巨大ナメコが! アオゲラの羽根 何と穏やかな観察会 配布チラシで紹介の大葉蛇髭
  来月の2/10は、会としてはお休みですが、記録を主として歩く予定です…

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
次回の 「杜の都 青葉山は今!」展示会は …2024年2/1(木)〜2/14(水)(2週間) 青葉通地下道ギャラリーにて開催します! 一点でも結構です、青葉山の未来のための作品を募集中です!!!
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十二月観(視)察会
2023/12/10(Sun)
 きょうは、晴れ時々曇りの、師走の会としてはとても暖かで穏やかな観(視)察会となりました(7.7~16.2℃/北西風)。近況報告やコース説明等の後、早速の出発です。静かな構内を抜け、花梨と樫の組見合わせや、植栽のヒイラギナンテン、ツワブキ、柿やジャノヒゲの実、雄花を伸ばすツノハシバミ、小虻が付いていたヤツデの花、早くも咲き始めたコハコベやオオイヌノフグリ、ホトケノザ、咲き残るイヌタデ、オニノノゲシ等を観察、中でも赤く鮮やかなベニバナゲンノショウコが今年も数多く咲き群れていました。森に入れば、林床にはヤブランやオオバジャノヒゲ、コカンスゲ等が実を付け、常緑のシロダモが赤い実をたわわに生して、道端にも沢山散らばせていました。未だ数多く見られる紅葉ですが、猛暑の影響か?全体に色付きが今一つで、(僅かに残るニシキギやコハウチワは赤いのですが)オオモミジやヤマモミジはそれなりに美しいものの、色薄く黄葉していました。あちこちにいつになく無数の赤い実を付けたヤブコウジが広がって、(今日の資料で紹介の)カラスザンショウの大木は実を数多く下げ、爽やかな香を放っていました。カヤとモミの違いや葉の香り、フユノハナワラビやイヌガンソク、シシガシラの胞子茎、同じワタムシによるマンサクやウダイカンバの虫瘤、凛とした清々しい空気に包まれた、百年を超える檜林では、その歴史や、林床に広がるトウゲシバやショウジョウバカマ等も興味深く観察しました。冬虫夏草の研究者には、思わぬ所でオニハエヤドリタケやオイラセクチキムシタケを見せて貰えました。高圧電線下の剪定(上部伐採)予定の木々は数多くテープが巻かれ、皆で作業後の状況を予想し、その影響等について考えたりもしました・・・
オオイヌノフグリ ベニバナゲンノショウコ ヤブムラサキの実 ジャノヒゲ
 花では他に、植栽のサザンカ、ハキダメギク、コセンダングサ、ヒヨドリバナ、ヒメジョオン、ノボロギク、アキノキリンソウ、ヤマハンノキ、アサダ等が見られ、果実ではウメモドキ、ノリウツギ、リョウブ、コバギボウシ、コセンダングサ、ヘクソカズラ、ミヤマガマズミ、センボンヤリ、アオキ、ヒノキ、ホツツジ、ツルアジサイ、ツチアケビ、コブシ、ニシキギ、コナラ、ミズナラ、タニウツギ、ミヤマウズラ、カマツカ、アズキナシ、タチシオデ、サルトリイバラ、スズメウリ等が見られました。メグスリノキ、トチノキ、リョウブ等の冬芽や、クロモジの花芽や葉芽を観たりもしました。キノコでは、ツチグリ、落枝に付いていたタマキクラゲ、マスタケ、ヒトクチタケ、萎れたクリタケ、カワラタケ、サルノコシカケの仲間等が見られました。動物では、あちこちにあって、アケビの種も見られたテンの糞、リスの食痕や生活痕、カモシカの食痕、角擦痕、熊の爪痕、イノシシのラッセル痕等、野鳥では、地鳴きするウグイス、シジュウカラ、エナガ、コゲラ等の混群、カケス、トビ、メジロ、ヒヨドリ、ハクセキレイ、ハシブトガラス等を確認。昆虫では、飛んでいたシャクガの仲間、クモでは未だ元気なジョロウグモも見られました。長いコースでしたが、変化に富んだ植生や地形を楽しみつつも、伐採作業予定地等も視察、森林管理の在り方を考えたりしながら、この森の貴重さ大切さを再確認できた一時だったのではないでしょうか?!
タチシオデの種 オニハエヤドリタケ 展望台で 名残の紅葉(ヤマモミジ)
 次回(2024/1/14)は、新年の初歩きです。きりりとした寒気と新雪の心改まる「会」を期待しましょう・・・
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