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十一月観(視)察会
2023/11/12(Sun)
きょうは、雨の予報もありましたが曇り時々晴れて、急な寒気ながらも心地良い観(視)察会になりました(3.6~10.7℃/北風)。資料配布や近況報告等があった後、早速の出発です。大学構内は、山茶花や蝶庭のボタンクサギ、フサフジウツギに、アベリア、ミヤギノハギ、ノコンギク等が咲き残り、フユノハナワラビが立ち、スズメウリ、スイカズラ、ヘクソカズラ、サンショウ、カリンに、見事なイイギリ等が生り、オオモミジやコハウチワカエデ等が紅葉し、見事なクリタケも出ていました。桂の枯葉の香を確かめたり、今年の流行語候補にもなっているスエコザサの命名の意味を考えたりもしつつ森に入りました。森は、今年は記録的な猛暑の影響か、紅葉の進み方もまちまちで、既に葉を落としているものもあれば、林内はほぼ緑のままで、山全体が彩ずくにはまだまだの趣です。それでも、コシアブラやアオハダ等は白く、タカノツメヤクロモジは黄色く、高木の無い空地や尾根道のハウチワカエデやウリハダカエデ、カマツカに、配布資料のコミネカエデ等は赤々と、今日の目当てのメグスリノキは紅鮭色に染まっていました。行く所、ヤブムラサキやウメモドキ、オトコヨウゾメ等の実が道を彩り、林床の所々には、シロヨメナやシラヤマギク、アキノキリンソウ、ナンブアザミ等や、藪影にひっそり蒼玉の様なリンドウ(準絶滅危惧(NT))が咲き残り、可憐なキッコウハグマの群落、咲き始めのキチジョウソウも観られました。菌類の先生方のお陰で、食菌のムキタケ等多くの茸を見つけたり、オイラセクチキムシタケ等の冬虫夏草を見せて貰ったりして、とても興味深いひと時にもなりました・・・
スズメウリ 紅葉狩 コミネカエデ コハウチワカエデ他
 花では他に、シラヤマギク、ダイコンソウ、コセンダングサ、ムラサキツメクサ、ハキダメギク、セイタカアワダチソウ、(ランタナ)、(ブルーサルビア)、等が咲き、紅葉では、ツタウルシ、エンコウカエデ、ニシキギ、アカシデ等。果実では、コウスノキ、ナツハゼ、タチシオデ、ホオノキ、ネジキ、オオバジャノヒゲ、ガマズミ、ミヤマガマズミ、ヤブコウジに、コナラ、ミズナラ等の団栗、ハウチワカエデ等の翼果、ツクバネ、トチノキ、ムヨウラン、チゴユリ、ノブドウ、イタドリ、イヌツゲ、センダイハグマ等ハグマ類等が見られました。野鳥は少なかったものの、カケスが良く鳴き、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、ガビチョウ等を確認しました。動物では、テン等の糞、ニホンリスの食痕、カモシカの角擦り痕や食痕、クマの爪痕や熊棚、イノシシのラッセル痕等、虫では、あちこちに巣を張るジョロウグモ、林床を飛んでいたシャクガの仲間、ふわふわ飛んでいた雪虫や、桂の木のコガタスズメバチの巣等。キノコでは、数多くのスギヒラタケに、ニガクリタケ、ドクベニタケ、ツチスギタケモドキ?、チャツムタケ、タヌキノチャブクロ、キツネノチャブクロ、カワラタケやサルノコシカケの仲間、マメホコリ(変形菌)、多くの未同定菌等がありました。きょうは、色付きはまちまちながらも「紅葉を愛でる」事を主に、深まる秋の山を視・聴・嗅・味・触の五感で味わえた事と思います・・・
(尚、前日の下見で紛失した携帯は、後日無事に戻りました。お騒がせしました。お気遣いありがとうございました!)
これは一体? ムキタケ お疲れ様. リンドウ
  来月(12/10)は、ふかふかの落葉を踏み分けながら、木々に残る果実や紅葉、冬芽や常緑樹、様々な落葉、動物達の痕跡、混群を作る野鳥達、冬越しをする昆虫達、冬のきのこ等を観察しましょう。また素敵な出会いがあるといいですね・・・

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
次回の 「杜の都 青葉山は今!」展示会は …2024年2/1(木)〜2/14(水)(2週間) 青葉通地下道ギャラリーにて開催します! 一点でも結構です、青葉山の未来のための作品を募集中です!!!
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十月観(視)察会
2023/10/08(Sun)
  きょうは、爽やかに晴れ上がり、とても気持ちの良い観(視)察会日和となりました(11.6~21,5℃/南東風)。集合バス停には20名程の参加者が集まり、挨拶や近況報告の後、9・10月はきのこ中心の観察・鑑定の会と言う事で、今回は「きのこ同好会」のY先生のご指導の下、早速の出発です。永遠に続くかと思われた異常な猛暑が過ぎ去り、金木犀が香り、萩や薄、野菊が咲き群れる秋冷の道を進むと、道端には少ないながらも、オオキヌハダトマヤタケやキヌハダトマヤタケ、立派なカキシメジ等の美味しそうにも見える毒茸が並び、安易な採集が戒められました。シシウドの花には美しいアカスジカメムシやキアゲハ幼虫がいて、ミヤギノハギやツクシハギには、キタキチョウやルリシジミが群れ、草原にはフユノハナワラビが多く見られました。森の中は乾燥気味で、先日まで出ていた多くの茸は干乾びていたり、数日前の強風で落ちた枝葉に埋もれていたりでしたが、カバイロツルタケやカヤタケ、ヌメリコウジタケ、ホテイイロガワリや立派なホオベニシロアシイグチ等の食菌や薄紅色のハナホウキタケに、シロテングタケやテングタケ、シロオニタケやコタマゴテングタケ、モエギアミアシイグチやクサハツ、ニガクリタケ等の毒菌が見られ、スギヒラタケやヒメカバイロタケも数多く、赤いアカイボカサタケや紺色も美しいコンイロイッポンシメジの仲間も案外多く見られました。冬虫夏草では、鬼の角を持つオニハエヤドリタケに出会い一同感心しきりでしたし、立派なシシタケ風のケロウジがあちこちに見られ、大菌輪(フェアリーリング)を作っていたキンチャフウセンタケには皆で驚愕、感動させられました。森奥ではカケスが良く鳴き、ひっそりと咲く、シロヨメナやキバナアキギリ、ダキバヒメアザミ等にも心癒されました。きのこ鑑定会では、毒の有無も判る様にと色分け名札を付けて貰いつつ、とても解り易く楽しいお話に聞き入り、改めてきのこ界の奥深さにも感じ入りました・・・
これは何? アカスジカメムシ カバイロツルタケ キバナアキギリ
 きのこでは他に、ヒメコンイロイッポンシメジ、フジウスタケ、ヒメキシメジ、モリノハダイロガサ、スミゾメヤマイグチ、ミヤマベニイグチ、ヒロハウスズミチチタケ、コビチャニガイグチ、キナコハツ(仮)、チャツムタケ、シロイボカサタケ、キイボカサタケ、ヒトクチタケ、カワリハツ等ベニタケの仲間、タケリタケ、アオゾメタケ、コフキサルノコシカケ、ヤンマタケ(冬虫夏草)、ロクショウグサレキン、フウセンタケの仲間、チチタケの仲間、膏薬病の仲間等。花では他に、ヒメジソ、ヌスビトハギ、ユウガギク、ノダケ、ヤクシソウ、アキノキリンソウ、ガンクビソウ、イヌタデ、ゲンノショウコ、オクモミジハグマ、オヤリハグマ、センダイハグマ、テンニンソウ、コバノセンダングサ、ミゾソバ、ノコンギク、(ランタナ、メドーセージ、アベリア、ボタンクサギ)他、果実では、配布資料で紹介のタチシオデ、シラキ、ミヤマガマズミ、オトコヨウソメ、ウメモドキ、ツルアリドオシ、ツルリンドウ、ナツハゼ、クリ、ミズナラ、コナラ、ツクバネ、イヌツゲ、チゴユリ、コウスノキ、クマノミズキ、ヤブコウジ、ネジキ、イワガラミ、アオハダ、ケカマツカ、アズキナシ、コブシ、(カリン)等も見られました。昆虫では、藪影で鳴いていたエンマコオロギ等コオロギの仲間、樹液の木にいたオオスズメバチ、葉上にいたチャバネアオカメムシとドクガ幼虫。動物では、道を横切るニホンカナヘビや、テン、ニホンリス、カモシカ、ツキノワグマ等の痕跡の他、あちこちにイノシシの掘起しが目立ちました、野鳥では、モズが鳴き、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、メジロ、ハクセキレイ、トビ、ハシブトガラス、ガビチョウ等確認しました。
 きょうは、絶好の観察会日和となり、大勢の目があったお陰か、(食菌は少なかったものの)昨日の下見では見られなかった多くのきのこに出逢い、久し振りのY先生のお陰もあって、分かり易く学びながら、とても楽しく観察することができました。皆さんにも、新たな出会いや喜びが沢山あった一時だったのではないでしょうか・・・?
ケロウジ 鑑定会 お疲れさんでした キンチャフウセンタケ
 来月11/12(日)の会は、美しい紅葉を愛でながら、所々に残る野菊や木の実、野鳥達等を観察しましょう!猛暑等の所為で中々出ていなかった、案外多くのキノコも見られるかも知れませんね・・・
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九月観(視)察会
2023/09/10(Sun)
  きょうは、数日落ち着いていた暑さがぶり返し、何時になく真夏の様な観(視)察会となりました(25.2~33.0℃/南東風)。9,10月はきのこ中心の観察・鑑定会で、今回は昨年に引き続き(と言っても諸事情により急遽でしたが)、仙台きのこ同好会のS先生に案内をお願いし、紹介やご挨拶があり、「きのこ展」や高圧線下樹木剪定、来期の青葉山展示会の告知等あった後、早速の出発です。大学構内は、ノウゼンカズラやサルスベリが群れ咲き、水蓮咲く池には、オオルリボシヤンマやシオカラトンボ等が飛び交って、未だ真夏の装いです。未だ、ツクツクホウシ等の蝉時雨が大きく、いつもなら聞えるチッチゼミや蟋蟀等秋の虫の声も余り聞こえません。花と実の付くスズメウリや大量に落ちる栃の実を見ながら進むと、下見では無いと思い込んでいたキノコが、小さいながら点々とありました。中でも薄檸檬色で如何にも儚げなキツネノハナガサが、傘を閉じた幼菌から開きかけの丸型、正に華ある花笠と、あちこちに幾つもあって、その美しさに感動しました。異常な猛暑と乾燥続いた所為で、やはり森には目立つキノコは皆無で、ヒメカバイロタケ等小さく地味な腐生菌ばかりが目につきました。花も少なめでしたが、黄色いキンミズヒキやヒメキンミズキ、ヤブツルアズキやキバナアキギリ、水色のコバギボウシやツルリンドウ、紫のヤブハギやヌスビトハギ、女王冠の華やぎを持つヤマジノホトトギスが、道行く所を彩っていました。そして、きょう何と言っても驚愕したのは、S先生が以前から確認・観察していた冬虫夏草のヤンマタケに出会えたことで、その大きく美しくて不可思議な姿には一同とても感動させられました。観察後のキノコ鑑定会は、前代未聞の少なさとなり、気候変動の恐ろしさを感じましたが、小さいながら初見聞のキノコも多く、日頃中々訊けないお話に、楽しい一時となりました・・・
キツネノハナガサ 巨大!ヤマナメクジ ダキバヒメアザミ ツルリンドウ
  きのこでは他に、ワサビカレバタケ、シロコナカブリ、キツネノカラカサ、カレバキツネタケ、オオホウライタケ、ハナオチバタケ、アカイボカサタケ、スジチャダイゴケ、ツヤウチワタケ、シハイタケ、チャウロコタケ、ホウロクタケ、カワラタケ、ヒトクチタケ、ホコリタケ、ナヨタケの仲間、アシグロタケ、コガネニカワタケ、ツノフノリタケ、チャヒラタケの仲間、イッポンシメジの仲間、ニセキンカクビョウタケ、コウジタケの老菌、ヒラタケの仲間、ツノホコリ、マメホコリ等粘菌の仲間、冬虫夏草のクチキムシツブタケ(重複寄生のものも)、ハナサナギタケ等が見られました。花では他に、ヒルガオ、ノダケ、ノビル、タラノキ、クズ、ダイコンソウ、オオハンゴンソウ、ヤブラン、ケチヂミザサ、ガンクビソウ、オクモミジハグマ、ヒヨドリバナ、カノツメソウ、ツユクサ、ゲンノショウコ、ヤブガラシ、ヘクソカズラ、コセンダングサ、ユウガギク、ムラサキツメクサ、アキノノゲシ、ヒカゲイノコヅチ、ヒナタイノコヅチ、ブタナ、(ボタンクサギ、ランタナ、アベリア、アシタバ)等が見られました。果実では他に、クリ、コナラ、ミズナラ、ツクバネ、オオバクロモジ、コウスノキ、サンショウ、ヤマウルシ、チゴユリ、アオハダ、ミヤマガマズミ、ナツハゼ、シラキ、オオバジャノヒゲ、イヌツゲ、ムヨウラン、(カリン)等が見られました。動物では、道から飛び出たアカガエルの仲間、大きなヤマナメクジ、イノシシの生活痕、テンの糞、リスの食痕等、昆虫やクモでは、樹液のモンスズメバチやメバチやチャイロスズメバチ、クロスズメバチ、萩にいたキタキチョウ、アベリアにいたヒメクロホウジャクやクマバチ、飛んでいたクロアゲハ、アゲハ、巣網のジョロウグモ、センチコガネ、ニイニイゼミやエゾゼミの空蝉、寄生蜂の繭の付いた何かの幼虫等。野鳥では、良く鳴くメジロに、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、カワラヒワ、キジバト、トビ、ハシブトガラス等の他、空を行くハヤブサ等を確認しました。きょうはキノコ観察には暑く厳しいとも言える天候と状況ではありましたが、S先生の観察眼と的確な解説のお蔭もあり、思わずの驚きや喜びがあり、新しい出会いや発見があったのではないでしょうか?
アカイボカサタケ 鑑定会. 楽しい会でした ヤンマタケ
  来月(10/8(日))も、キノコ中心の観察・鑑定会を予定しています。又、素晴らしい出会いを期待しましょう・・・
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八月観(視)察会
2023/08/13(Sun)
  きょうは第2日曜の観(視)察会の日(24.2〜32.1℃/南東風)。と言っても8月は「会」としてはお休みで、いつもは記録を主として有志と共に歩いたり、動植物調査会をしているのですが、今回は急な事情により開始が大分遅れ、連絡もできなかった事により、定時組と別班に分かれての実施となりました(ご迷惑をかけてしまった皆さん、本当にご免なさい<(_ _)>)。
 昨晩から雨が結構降った事から、森はしっとりと、又その分蒸し暑さも増して、一時秋の虫の声が勝ったかと思われた野山は、煩い位の蝉時雨(ミンミンゼミ、アブラゼミ、エゾゼミ、ツクツクボウシ他)で、大学構内にはノウゼンカズラ、サルスベリ等々、池には水蓮が咲き、ショウジョウトンボやシオカラトンボ(♀♂交歓中)、コシアキトンボにオオルリボシヤンマも飛び交っています。車道沿いにはオオハンゴンソウやクサギ、森には、コバギボウシやダキバヒメアザミ、キンミズヒキやヒメキンミズヒキ等の他は、花はとても少なめでしたが、あちこちの樹液の木には、大物は観られなかったものの、スジクワガタやコクワガタ、クロカミキリ、多くのカナブン(アオカナブンやクロカナブンも)、サトキマダラヒカゲやクロヒカゲ等の蛇目蝶の仲間、チャイロスズメバチ等の蜂、ウシアブ等の虻や蠅に、艶々のオオゴキブリ♀、ヤマナメクジ等が見られました。少ないながら花々では、オナガアゲハやクロアゲハ、カラスアゲハ等が吸蜜していましたし、道々シマヘビやニホンカナヘビが通り過ぎたり、何故か?大きな笹上で寝ている?タゴガエルもいました。あちこちにベニウスタケ等杏茸の仲間が良く目立ち、沢沿いの藪をチャッチャと言いながら潜り行くミソサザイも印象的でした。きょう目当てとしたかった蘭類には行き着けませんでしたが、その代わり、別班では貴重な冬虫夏草のハチタケを見つけたり、イトヒキミジンアリタケやガヤドリナガミツブタケも見られました。ヤマボウシの実を食べるアオオサムシや、スズメバチ!を食べるシオヤアブを観られた方もいました。汗をかきかき歩いても、森の風は涼しく、水辺での一時も、心癒されるものでした。
ノウゼンカズラ シオカラトンボ♂♀ ヒルガオ 森の食堂
 他に花では、ホツツジ、ナガバノコウヤボウキ、オニドコロ、ミゾソバ、ツルリンドウ、ノギラン、アオヤギソウ、ヒルガオ、ハエドクソウ、シラヤマギク、ヒヨドリバナ、オトギリソウ、カノツメソウ、ツクシハギ、ミヤギノハギ、ボタンクサギ、アベリア等が咲いていました。果実では、トチバニンジン、コウスノキ、ウワミズザクラ、シラキ、トチノキ、クリ、ツチアケビ、ヒトツボクロ等が見られました。昆虫では、ゴマダラカミキリ、ミルンヤンマ、アカサシガメ、コミスジ、ルリシジミ、スジグロシロチョウ、ヒグラシ、ベッコウハゴロモ(成虫と幼虫)、ムクゲコノハ、ホシスズシロエダシャク、マユタテアカネ、ナツアカネ、ノシメトンボ、リスアカネ他。クモではオナガグモ等、キノコでは、ヒメカバイロタケ、シロホウライタケ、フクロツルタケ、シロオニタケ、ヒナアンズタケ、アンズタケモドキ等、動物では、あちこちにいたヤマアカガエル、イノシシ痕跡、テンの糞、カモシカやクマ他の痕跡等に出会いました。野鳥では、ウグイス、ハクセキレイ、ヒヨドリ、ハシブトガラス、トビ等を確認しました。
 きょうは、緊急事態と連絡不行き届きの所為で、十分な会とはなりませんでしたが、夫々、日頃見る事の無い種と出逢えたり、倒木等含めて、中々歩かない猛暑中の真夏の森の様子も観察・視察し、今後の対応の検討もしました。暑いと言っても森は、水辺は勿論、街に比すれば数段も涼しく(自然の冷気!)、人々の癒しの場としても、益々貴重な場となって行くものと思いしました・・・
ダキバヒメアザミの道 カナヘビの子供 ガヤドリナガミノツブタケ コバギボウシの道
 次回9/10(日)は、キノコ中心の観察会を予定していますが、萩類。キク科の花々等動植物の通常の観察もします。又、素晴らしい出会いを期待しましょう・・・
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七月観(視)察会
2023/07/09(Sun)
  きょうは雨の予報もありましたが、曇り後晴れて、真夏の観察会になりました(20.7~29,2℃/南東風)。先ずは嬉しくも、3か月ぶりに復帰のUさんのご挨拶や、近況、コース案内等あった後、早速の出発です。池の水蓮や飛び交うショウジョウトンボやノウゼンカズラ、紫陽花、ネムノキ、蝶庭の花々等眺めながら進むと、今見頃な筈のネズミモチ等が幾本も伐られていてがっかりしました。森の入口には、ギンリョウソウやベニタケ科の茸が多く見られ、森に入れば、ニイニイゼミの蝉時雨やウグイス、キビタキの囀りが良く響き、奥床しくもバイカツツジは下向きに、リョウブは白い花穂を上向きに咲かせています。樹液の出ている木数か所には、下見では見られたミヤマクワガタ等はいませんでしたが、カナブン、アオカナブン、ナガゴマフカミキリ、ヒカゲチョウ、キスイムシの仲間等が見られました。花は少なかったものの、各所でオカトラノオやオオバジャノヒゲ、ヒメヤブラン等の花群が見られ、ヒメコウゾ、コウスノキ、ヤマグワ、ミヤマウグイスカグラ等の実も生り、少しだけ試食もしました。尾根道等では、遠来のオオルリやホトトギスの声も良く聞かれ、きょうの配布資料で紹介のツチアケビやオニノヤガラも数多く見られ感激しました。途中、倒木で破壊しかけた地滑り観測機器の視察・確認等もありましたが、山は緑に溢れ、様々な野鳥が囀り、カラスアゲハやルリシジミ等の蝶に、ムカシヤンマ等の蜻蛉が飛び交い、何処も活き活きと生命に満ちていました…
ギンリョウソウ カナブン達 ニイニイゼミ オニノヤガラと・・・
 花では他に、イワガラミ、ヒヨドリバナ、ネジバナ、キツネノボタン、クモキリソウ、ドクダミ、ハエドクソウ、ヤブカンゾウ、コマツナギ、アカメガシワ、エゾアジサイ、チダケサシ、アオヤギソウ、ウマノミツバ、オオハンゴンソウ、ヒメジョオン、シロツメクサ、ムラサキツメクサ、ブタナ、(ボタンクサギ)、(マツバボタン)、(オレガノ)等が見られました。果実では他に、ケカマツカ、マイヅルソウ、サルトリイバラ、ツクバネ、ヒトツボクロ、ツリバナ、サルナシ、ネジキ、シラキ、マンサク、キブシ、ナツハゼ、エゴノキ、ハクウンボク、(ラズベリー)等が生っていました。キノコでは、タマゴタケ、テングタケ、ヒナアンズタケ、ドクベニタケ、イタチナミハタケ、ヒイロタケ、マツオウジ、ハナホウキタケ、ヒメカバイロタケ、ニガイグチの仲間、カワラタケの仲間、粘菌の仲間等が見られました。野鳥では、他にシジュウカラの幼鳥、ヤマガラ、エナガ、イワツバメ、セグロセキレイ、カワラヒワ、メジロ、ヒヨドリ、トビ、ハシブトガラス、ガビチョウ等が確認され、動物では、道に跳びはねるアカガエルの仲間、種だらけのテンの糞、カモシカの食痕や角擦り、クマの痕跡。虫瘤ではマンサクハフクロフシ他。昆虫では、葉上のニイニイゼミ、ゲンジボタル、オバボタル、オニノヤガラにいたセスジツユムシの幼虫、笹にいたゴイシシジミ、クロアゲハ他に出会いました。きょうは、梅雨の晴間に様々な出会いや新鮮な驚きがあり、殊更に、ツチアケビやオニノヤガラ等の菌従属栄養植物が数多く見られ(花を終えていたホクリクムヨウラン等蘭の数々も含め)、この森の豊かさが実感できたのではないでしょうか・・・?
ツチアケビ ヒメヤブラン ハナホウキタケ 蘭に沢山逢えました
  来月(8/7)は会としてはお休みですが、有志にて主に調査・確認をする予定です・・・
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