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ヤブラン(藪蘭)
2007/08/31(Fri)
きょうは、一日雨降りでした。
 尾根道の道端に、ヤブラン(ナギイカダ科)が咲き始めていました。透通った薄紫の花穂が林立する様は、紫水晶の大塊にも見えて、嬉しくなりましたよ。只、自生種ではありますが、古くから庭等に植えられる事が多く、この群生地も市が行った植栽です。名は、藪に生え、葉が蘭に似ている事に因る様ですね・・・
藪蘭

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ツルリンドウ(蔓竜胆)
2007/08/30(Thu)
きょうは、雨後曇り。
 道端で、ツルリンドウ(リンドウ科)の花が雨に濡れていました。下向きに付く薄紫の花は、晩秋に目立つ赤い液果と違って地味ですが、清く楚々とした姿には、何かほっとさせられます。名は、蔓性のリンドウの仲間の意。これから次々に花を咲かせて、一本の蔓に20以上も(普通は数個)実を付ける株もあるんですよ…
蔓竜胆

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タカトウダイ(高燈台)
2007/08/29(Wed)
 きょうは、曇り時々晴れ。
 夕暮れの森の草原に、タカトウダイ(トウダイグサ科)が咲いていました。名の通りの背の高い燈台が、灯を点してモビールの様に揺れていましたよ。花に見える所には花弁はなく、黄色い腺体が4つと、その間に雌花、雄花があります。雌花は腺体の間から外に伸び出て、球形の子房が目立ち、その先の柱頭は4つに裂けます。有毒植物ですが、生薬にもされる様ですね・・・
高燈台

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クコ(枸杞)
2007/08/28(Tue)
 きょうは雨後曇り。期待していた皆既月食は見られませんでした。
 三居沢の森の入口付近で、クコ(ナス科)の花が咲いていました。ナス科と言うだけあって、茄子の花を小さくした様なめんこい花でした。名は、枸(カラタチ)の様な棘があり、杞(コリヤナギ)に似て枝がしなやかな事に由来します。中国原産の落葉低木ではありますが、青葉山でも林縁等に野生化していて、果実はクコ酒にする他、生食やドライフルーツ等にされています。中国では、三、四千年前から利用されて来たのだとか・・・
クコ

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ツルニガクサ(蔓苦草)
2007/08/27(Mon)
きょうは一日曇って、時々雨が降りました。
 檜の林の道端に、 ツルニガクサ(蔓苦草)が咲いていました。小さくて地味な花ですが、近寄ればピンクのクリオネ達が森の底を漂っている様でしたよ。名は、地下にツル状の走出枝を出し、ニガクサに似る事に因りますが、こちらの葉や茎に苦味はない様ですね・・・
蔓苦草

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ヒナアンズタケ(雛杏茸)
2007/08/26(Sun)
 きょうも晴れて、5日振りの真夏日になりました(31.4℃)。
 遊歩道のあちこちに、ヒナアンズタケ(雛杏茸)が出ていました。道端を黄色く染めて、まるで絨毯の様になっている所もあります。一応「食用」ですが、1㎝にも満たないものが殆どなので、苦労して集める程ではない様です。名は、小さくてアンズタケに似ている事に因りますが、杏の香りもヒナの名の通り、とても淡いものですね・・・
雛杏茸 広瀬川の畔(青葉滝の下)

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フシグロセンノウ(節黒仙翁)
2007/08/25(Sat)
 きょうも、一日良く晴れました。 杉林に、フシグロセンノウ(ナデシコ科)が咲いていました。暗い林床に、木洩れ日を浴びて真紅に燃え立つ様な花は、遠くからでも目立って胸が高鳴ります。本州~九州の林縁や明るい林内に生育する多年草です。名は、茎の節が紫黒色で、中国原産のセンノウ(京都嵯峨の仙翁寺に伝来した事に由来)に似ている事から付けられました。こちらは、勿論日本固有種です・・・
節黒仙翁

 この一週間、更新が上手く行かず、ご免なさい。
 使っていたパソコン(のハードディスクとやら)が完全に壊れてしまって、全ての資料が消えてしまいました。仕事関係のものは勿論ですが、撮り貯めていた画像なども、一瞬に無くなって、泣くに泣けない状態です。体調も悪くしてしまいました。今後は、また、心機一転一からやり直し、データも逐一他に移しておこうとは思っていますが・・・   (やはり、私には手書きの原稿や、写真ではなく絵を描く方が向いている様な気がします…)
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ツリガネニンジン(釣鐘人参)
2007/08/25(Sat)
2007.8.24(金)
 きょうは、快晴の一日でした。
 森の外れの土手に、ツリガネニンジン(キキョウ科)が沢山咲いていました。雲一つない青空の下、微風を受けて一斉に揺れると、まるで秋の到来を告げる鈴音が、涼やかに聞えて来る様でした。名は、花を釣鐘に、大きな根を朝鮮人参に譬えたもの。若芽は、山菜の「トトキ」として有名ですよね・・・
釣鐘人参

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アカハナカミキリ(赤花髪切)
2007/08/25(Sat)
2007.8.23(木) 
 きょうは、曇りの一日でした。
 道端のシラヤマギクで、アカハナカミキリ(カミキリムシ科)の雌雄が交尾していました。ハナカミキリ達は、名の通り花に集まり花粉や花蜜を食べて暮らしていますが、こんな素敵なレストランが、出会いの場にもなっているんですね・・・

赤花紙切

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スジクワガタ(筋鍬形)
2007/08/25(Sat)
2007.8.22(水)
 きょうは、雨が降ったり止んだりの一日でした。
 小楢の樹液を、スジクワガタ(クワガタムシ科)が吸っていました。ここで出会ったのか、雌雄仲良く食事していましたが、こちらに気付くと雄は雌を守るかの様に体を被せ、顎を持ち上げて開き威嚇して来ました。名は、雌や小型の雄に明瞭な縦筋がある事に因りますが、大型の雄には筋がありません。コクワガタ等に似ていますが、雄の大顎の中央部より前方に内歯を複数持つので見分けられます(小鍬形は一つ)・・・
筋鍬形の♂(上)♀(下)/左上はヨツボシオオキスイ

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トチバニンジン(栃葉人参)
2007/08/25(Sat)
2007.8.21(火)
 きょうは、良く晴れて6日振りの真夏日になりました(34.2℃!)。
 樅の林床に、トチバニンジン(ウコギ科)の実が生っていました。暗い森の底に木漏れ日が当たって、まるで宝石の紅玉の様でした。名は、葉がトチノキの葉に似る上、全体として朝鮮人参にそっくりな事に由来し、和人参とも言われます。又、朝鮮人参の根は太い直根になりますが、栃葉人参では横に這って節が目立つため、チクセツニンジン(竹節人参)とも呼ばれる様ですね・・・
栃葉人参

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イタドリ(虎杖)
2007/08/25(Sat)
2007.8.20(月)
 きょうは、曇りのち晴れ。
 道端に、イタドリ(タデ科)が咲いていました。いつもは余り気にも留めない小花ですが、きょうは夏の日を浴びて、きらきら輝いて見えました。名は、表皮から糸状のものが採れるので「イトドリ(糸とり)」と呼ばれたのが訛ったと言われ、漢名の「虎杖」は、「杖」が茎の意で、「虎」は若芽の紅紫色の斑点を虎模様に準えたと言われています・・・

虎杖.

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オモダカ(面高・沢瀉)
2007/08/25(Sat)
2007.8.19(日) 
 きょうは、曇り時々晴れて一時雨も降りました。
 山の湿地に、オモダカ(オモダカ科)が咲き始めていました。純白の薄紙で出来た様な花は、けがれ無き乙女を想わせます。名は、葉が人面に見える上、葉の面の葉脈が高く隆起していることに由来します。又 葉は、鏃(矢尻)形をしている為、戦に勝つ花として武士に好まれ、豊臣秀吉や毛利元就といった戦国武将もこの家紋(沢瀉紋)を使っていた様ですね・・・
面高

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DVD「希少種たちの叫び」
2007/08/18(Sat)
 きょうはサポートセンターで、DVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・希少種たちの叫び」の完成披露会がありました。今回は、希少動植物に光を当て、青葉山はその宝庫であるが、誰も知らぬままに消え行く種が絶えない事。しかも、大規模開発が迫っている事等を取り上げ、希少種達の叫びを聞いて欲しいと、訴えています。このDVDが、地下鉄東西線や東北大学新キャンパス建設等の工事に歯止めをかける一助になれば、と願っています。上映会の後、今年無事巣立ったオオタカについてのお話をさせて頂きましたが、営巣・育雛の地は、東西線の橋梁建設予定地そのものです。旧ゴルフ場(新キャンパス予定地)も「狩場」ですし、工事が断行されればオオタカは、確実に消えてしまうでしょう。カモシカやテンの「命の道」も分断されて、いなくなってしまうでしょう。いつまでも、私達の生活の傍らに森の緑とオオタカやカモシカがいる、そんな百万都市のままであって欲しいと願うばかりです。
 尚、昨年作成の第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・杜の都の魅力再発見」は、仙台市内の小・中学校に配布され、環境教育に役立てて頂いています。今回は、S氏N氏を中心にほぼ全て(パソコンの購入・組み立てから完成まで)素人のみで作成しましたが、出来ばえはどうでしょう?是非ご覧下さい。
 ご希望の方には実費(800円/郵送の場合は+送料)でお分けしていますので、cheb@live.jp までお知らせください(毎月の定例観察会でも販売します)。全部で20分程ですが、今回も「きょうの青葉山」で紹介した画像が沢山出ていますよ・・・
希少種たちの叫び オオタカやカモシカの住処を守れ!(配布資料から)
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クリ(栗)
2007/08/18(Sat)
 2007.8.17(金) 
 きょうは久し振りの雨。しかも、何十日か振りの涼しい一日でした。
 雨の中、クリ(ブナ科)の実が雨に濡れていました。まだ青くて柔かそうですが、触ればしっかり棘棘の、痛い毬でしたよ。クリの名の由来は、「黒実(くろみ)」が転訛してクリとなったとか、丸い果実をクルミと言い、略されてクリになったとか、朝鮮語のクル(クリの事)が転訛した、等の色々な説がある様ですね・・・
栗

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マユタテアカネ(眉立茜)
2007/08/16(Thu)
 きょうも晴れて暑い一日でした。全国あちこちで、史上最高気温が更新された様ですが、仙台も(昨日程ではなかったものの)34.6℃を記録した上、最低気温も26.7℃の、寝苦しい熱帯の夜と成りました。
 と言っても、秋は確実にやって来ている様で、焼け付く草原にも赤蜻蛉が沢山飛んでいましたよ。写真はマユタテアカネ(トンボ科)ですが、名の由来の、顔にある「眉を立てた」様な黒い斑紋は撮れませんでした。只、成熟した雄が赤くなるのは腹部だけで、腹の先端が上に反り返っているのも特徴です。雌には、翅先が黒い〈ノシメトンボ型〉のものもいる様ですね・・・
眉立茜

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オオハンゴンソウ(大反魂草)
2007/08/15(Wed)
 きょうは初の熱帯夜(25.4℃)明けの上、物凄い炎暑に成り、な、何と!仙台管区気象台開設以来の史上最高気温の37.2℃を記録しました(過去の記録は1929年8/8の36.8℃)。この所の猛暑は、東北の中でも涼しい筈の仙台では信じられない状況で、暑さが苦手の私にはとても耐えられない夏になっています。これも私達人類が、地球環境や自然を破壊し続けている、報いなのでしょうか・・・
 川原に、オオハンゴンソウ(キク科)が咲いていました。明治期に北米から渡来した帰化植物ではありますが、向日葵を思わせる鮮黄の大花の群れが元気一杯に青空に映えて、こちらまで力を貰えそうな気がしましたよ。名は、日本原産種のハンゴンソウ(反魂草)に似て大きい事に因りますが、その「ハンゴン(反魂)」とは「死者の魂をこの世に呼び帰す」の意で、葉形が、掌を裏返した様に見え、又、花がお盆の頃に咲くので、死者の魂が花に姿を借りて戻って来たものだとか、強い香りが死者を蘇らせるとして仏前の供花にされた、等と言われている様です。この大反魂草の方も、そんな力があるのでしょうか・・・
大反魂草

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ボタンヅル(牡丹蔓)
2007/08/14(Tue)
きょうも暑くなりそうですが・・・ 
 朝靄の林際の藪に、ボタンヅル(キンポウゲ科)が絡まりながら、白い小花を咲かせていました。木々を伝い上り群れ咲く様は、昨晩眺めた天の川やペルセウス座の流星達が、銀河の布を織り成している様に見えました。本州~九州の他、朝鮮、中国等の、日当たりの良い場所に生育する蔓性多年生です。センニンソウ(仙人草)に似ていますが、葉が切れ込み、茎が木質化する点が異なります。名は、「牡丹葉の様な切れ込みがある葉(1 回 3 出複葉)を持つ蔓」の意ですが、花の方は全く似ていません・・・
牡丹蔓

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ミヤマウズラ(深山鶉)
2007/08/13(Mon)
きょうも、茹だる様な暑さでした(31.5℃)。
真夏の森に密やかに、ミヤマウズラ(ラン科)が咲いていました。純白に薄紅をほんのり滲ませた姿は、何か幻想的な雰囲気で、一時の涼を感じさせてくれましたよ。花は鶉と言うより、白い千鳥が群れ飛ぶ様な風情がありましたが、名は、花ではなくて葉の斑紋を、鶉の羽や卵に譬えたものの様ですね・・・
深山鶉

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八月観察会
2007/08/12(Sun)
 きょうは第二日曜、観察会の日。と言っても、二月・八月は「青葉山の緑を守る会」としては(公式には)お休みなので、偶々集まった8名で山を散策しました。猛暑が続く最中での散策に成りましたが(32.2℃)、物凄い蝉時雨の下、そこら中にくっ付く空蝉を眺め、識別しながら樹液の出ているハルニレに向かいました。でも、早朝には何時もいるカブトムシもカナブンも見えず、いたのはヨツボシオオキスイやヨツボシケシキスイばかりでした。少しガッカリしながら「タナゴ池」を覗くと、オタマジャクシやアメンボが一杯いました。森に入って、又樹液の出ているコナラを確かめると、カナブン、コクワガタ、サトキマダラヒカゲ等が食事に夢中でしたので、ここに家から持って来たカブトムシ(貰い受けて育てていた)を放しました。花は、キンミズヒキ、ミズヒキ、ハエドクソウ、ヒヨドリバナ、コバギボウシ、ガンクビソウ、クズ、ヤブハギ、ツルリンドウ、キツネノボタン、ネムノキ、ノササゲ、ゲンノショウコ、カノツメソウ、シラヤマギク、オオハンゴンソウ、コマツナギ、ツクシハギ等咲いていましたが、中でも目立っていたのは、ヤマジノホトトギスやクサギでした。叢にはひっそりと、ミヤマウズラも咲いていました。果実ではヒメコウゾやカクミノスノキが見られました。産卵中のマイマイガ、大きなヤマアカガエル、私達の周りをぐるぐる飛び回るオニヤンマ、ヤマガラの家族、あちこちに現れたアカハナカミキリ等、印象的な出会いも色々ありましたね。解散後、悠然とオオムラサキが目前を横切り、あちらこちらに止りながら何処かに消えて行きました。きょう立ち寄った樹液の木のどれかに向かって行ったのかなあ、等と思いながら帰途に着きました・・・
来月(9/9(日))は、キノコ中心の観察会になります。では又、お楽しみに・・・
蝦夷蝉の空蝉 産卵中の舞舞蛾と卵塊(上下) 赤花紙切と鵯花 大紫

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クサギ(臭木)の花
2007/08/11(Sat)
きょうも晴れて、暑い一日でした(32.4℃)。
 山のあちらこちらで、クサギ(クマツツラ科)の花が目立って来ました。長い花糸が特徴的な乳白色の花は、山百合の様な香りを漂わせて、ミヤマカラスアゲハ等の蝶達を呼び寄せていましたよ。唯、花よりも紺碧色の果実や赤い萼の方が、晩夏から晩秋まで目立って、とても綺麗で人気があります。北海道~沖縄の他、中国、朝鮮等の山地~平地の、日当たりの良い原野等に生育する落葉低木で、樹木として藪地に最初に侵入する代表的先駆植物です。名は、葉等に独特な匂いがある事に因りますが、臭いと言うよりは胡麻の良い香りに感じますけれど・・・
臭木

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ガンクビソウ(雁首草)
2007/08/10(Fri)
 きょうも晴れて、暑くなりました(33.0℃)。
 三居沢の階段沿いに、ガンクビソウ(キク科)が咲いていました。名は、花が煙管の雁首に似ている事に因りますが、見れば成程そっくりで、口に詰めた刻み煙草が紅く燃えて、今にも紫煙が上がりそうでしたよ・・・
雁首草

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エゾゼミ(蝦夷蝉)
2007/08/09(Thu)
 「七夕」が終って、きょうは又晴れて、酷暑が戻りました(31.6℃)。
 赤松の林で、エゾゼミ(セミ科)が鳴いていました。この青葉山を最も代表する蝉で、「ビーーーーー」と電線でも震わせる様な独特な声や、黒地に赤茶や黄のアイヌ文様を配した姿は、強烈な印象です。北海道~九州に広く分布しますが、関東以西では奥山や高地に少なめに生息、東北・北海道では平地でも普通に見られます。只近年、主たる生息地である赤松の混じった丘陵林が開発や松枯れで激減し、青葉山でも枯松伐採とそれに因る周辺の自然破壊で、大分少なくなって来ています。名の通り、「蝦夷地」を代表する生物です。これからもしっかり見守って行きたいものですね・・・
蝦夷蝉

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ヒヨドリバナ(鵯花)
2007/08/08(Wed)
きょうは午前中雨が降り、お昼には上がって晴れましたが、久し振りに涼しくなりました(27.5℃)。
 遊歩道のあちらこちらに、ヒヨドリバナ(キク科)が咲いていました。通り過ぎる度に花が揺れるので、振り返ると、森の精霊達がこちらに何か、囁きかけている様でした。名の由来は、「(嘗ては山の鳥だった)ヒヨドリが、里に下りて(繁殖期を終え)良く鳴く頃に花を咲かせるから」等と言われています。良く似たフジバカマ(秋の七草の一)は、中国から渡来したと言われ(日本自生説も)、園芸種として出回る他薬草等としても人気が高いのですが、ヒヨドリバナの方は、いつも山野にひっそり咲くばかりですね・・・
鵯花

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キマワリ(木回り)
2007/08/07(Tue)
 きょうも暑い一日でしたが、にわか雨も何度かありました(30.4℃)。
 涼を求めて三居沢の不動滝を訪ねると、杉の木にキマワリ(ゴミムシダマシ科)がいました。近寄ると名の語源通り、木の幹の周りをくるくると歩き回りながら、何処かに行ってしまいました。人手が余り加わらない広葉樹林やその周囲に極普通にいる甲虫で、特に枯木や朽木で多く見られます。幼虫も朽木中に棲み、固い皮膚に覆われた、ミルワーム状の特徴ある姿をしています・・・
木回りと不動滝

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モウセンゴケ(毛氈苔)
2007/08/06(Mon)
 きょうも猛暑になりましたが、夕立もありました(33.2℃)。
 森にぽっかり空いた小湿地に、モウセンゴケ(毛氈苔)が咲いていました。湿った叢が、無数の白く清々しい微小花で鏤められて、一瞬暑さを忘れさせてくれる様でした。食虫植物の一種で、葉にある腺毛から粘液を分泌して虫を捕獲します。葉を良く見れば、成る程、小さな虫達が沢山捕まっていました。名は、苔の様で(でも、これは勿論被子植物)、日当たりの良い場所に育つ葉(粘毛)が鮮やかな赤色を帯び、緋毛氈を敷いた様に見える事から付けられました・・・
毛氈苔の花 虫を食べる毛氈苔の葉

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ハンミョウ(班猫)
2007/08/05(Sun)
きょうも晴れて、又暑い一日でした(34.0℃/今夏最高気温を更新!)。
涼しさを求めて沢に下りると、砂地にハンミョウ(ハンミョウ科)がいました。近寄ると、宝石か七宝細工の様な美しい体を輝かせて、こちらが歩く先へ先へと飛んで行きます。「道教え」とも呼ばれる所以ですが、三度ほど続けると又元の場所に戻ってしまいましたよ。鋭い大顎を持ち、他の昆虫を捕らえて食べます。昔は「螌蝥」と言われ、毒のある虫として 嫌がられていましたが、毒を持つのはツチハンミョウ・マメハンミョウ等で、このハンミョウに毒はありません。名は、獲物に襲い掛かり鋭い大顎で銜える姿が猫の様に見える事に由来する様ですね・・・
班猫

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ヤマナメクジ(山蛞蝓)
2007/08/04(Sat)
 きょうは、台風の影響で雨が降りましたが、午後には晴れました。
 森の叢で、二匹のヤマナメクジ(ナメクジ科)が交尾していました。頭の方から出ている青白い生殖器を合せて、互いに精子を受け渡していました。雌雄同体なので単独でも受精、産卵は可能なのですが、やはり仲間が恋しいのでしょう。好みは分かれますが、環境の良い森を代表する生物の一つで、キノコや、腐葉等を食べて暮しています。青葉山でも普通に見られ、中には20cm以上もある大物もいるんですよ・・・
山蛞蝓の交尾 山蛞蝓

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シラヤマギク(白山菊)
2007/08/03(Fri)
 きょうも晴れて、暑くなりました(32.1℃)。
遊歩道沿いのあちらこちらで、シラヤマギク(キク科)が咲き出しました。白い小花の群れが爽やかでしたが、この暑さの中、秋の代表花「菊」の中でも一番早く咲きだして、真夏から晩秋まで私達を楽しませてくれます。名は、「白くて山に生える菊」の意ですが、別名のムコナ(婿菜)は、ヨメナ(嫁菜)に比べて全体に毛が多い事に因る様ですね・・・
白山菊

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ウスヒラタケ(薄平茸)
2007/08/02(Thu)
 きょうは晴れて、猛暑になりました(32.4度℃/今夏最高!)。
 立ち枯れた赤松に、ウスヒラタケ(ヒラタケ科)が生えていました。
下から見上げると、名の通りの薄い傘が透けて、真夏の暑さを忘れさせてくれる様な爽やかさでした。普通は、春~秋の涼しい時季に、しかも主に広葉樹に発生するのですが、如何したんでしょう(と言っても、以前も真夏の樅の木に生えていましたけれど)? 少し採って、吸物等にして美味しく頂きましたよ・・・
薄平茸

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