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コンロンソウ(崑崙草)  
2008/04/30(Wed)
きょうは、良く晴れて暑い位になりました(9.4~21.8℃)。
川岸に、コンロンソウ(アブラナ科)が咲いていました。白く楚々とした花があちこちに群れて、風が吹き抜けると漣の様に震えていました。北海道~九州の他、朝鮮・中国・ロシア東部の、渓流沿いの湿生地等に生育する多年草です。名は、タクラマカンとチベット間に横たわるクンルン(崑崙)山脈の雪に由来するとか、「中国の神話の山、崑崙山に積る雪をイメ-ジ」した(牧野富太郎)とか、黒っぽい実の色を南シナ海の伝説の島である崑崙島に住む褐色肌の崑崙坊に譬えた等色々と言われていますが、良くは分らない様ですね・・・
コンロンソウ 松淵(穴滝)付近  
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オオタカ(大鷹)今年も営巣中! 
2008/04/29(Tue)
 きょうも一日良く晴れました(5.9~17.6℃)。
 きょう(4/29)の河北新報朝刊に、仙台市への「再質問状」の記事と共に掲載されてしまいましたが、青葉山の地下鉄東西線工事予定地では、今年も、絶滅危惧種でもあるオオタカ(タカ科)が営巣・抱卵中です。工事予定地直下では3年連続、同所周辺では少なくも4年連続で営巣している事になります。3月末から巣材運びを、4/23に抱卵を確認し、現在も静かに、そして必死に営巣活動を継続しています。これから長い間、巣を放棄しかねない大変な時期が続きますが、オオタカにはこれまで以上に頑張って貰って、巣立ちの時を迎えて欲しいものです。昨年あった様な、市に因る妨害行動やマスコミの取材等もしっかり見守って行かねばなりません。仙台市は、一昨年12月から周辺5ヶ所に「人工巣」を作り引越させようとしていますが、 もし成功したとしても、現営巣地からの距離は最長でも200m程で、工事や完成後の騒音・排ガス・光害等の影響を免れる事は出来ません。それにしても、「開発を止めて!」と言う、オオタカの叫び・想いは鬼気迫るものがあります。 人間が決して作り出せないもの、人知の及ばぬ所で日々育まれている「自然の宝」を、失う訳には行きません。オオタカ等希少動植物が代表する、自然生態系を破壊する地下鉄東西線や都市計画道路、東北大学移転計画等の根本的な見直しを、今こそ、求めて行きましょう・・・
抱卵するオオタカ 山わらふ
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地下鉄東西線についての質問状の回答に対する再質問状
2008/04/29(Tue)
 下記は、4月28日に仙台市に提出した「再質問状」です(ただし、オオタカに関する情報部分は伏字「*****」にしました)。地下鉄東西線、都市計画道路の青葉山地区計画・工事に関して、仙台市への意見・要望等がありましたら、再度下記又は aobaten@leaf.ocn.ne.jp まで寄せください。  〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 


仙台市長 様
仙台市交通局「東西線建設本部」 部長 様
仙台市建設局「道路部」 部長 様
                                               青葉山の緑を守る会
                                               代表  植村千枝
       オオタカの営巣地で計画されている地下鉄東西線「青葉山地区工事」
             についての質問状の回答に対する再質問状

Ⅰ. 経過 当該地域には、竜ノ口峡谷のたぐい稀な美景観とモミ原生林が広がり、毎年オオタカが営巣・繁殖、カモシカ、テンなどが生息・往来する、極めて貴重な自然環境が奇跡的に保存されているにも係わらず、現在、貴局などによって地下鉄東西線、都市計画道路など各種大規模工事計画(大自然破壊計画)が着々と進められています。
 当会は、予想される「仙台市民の宝」の消失、オオタカなど希少動植物種の地域的絶滅を憂い、1998年より当地域において、オオタカを始めとする動植物調査を繰り返し行ってきました。2007年11月11日には、貴局との「意見交換会」を開催し、その際の疑問点などについて、同年12月25日に『オオタカの営巣地で計画されている地下鉄東西線「青葉山地区工事」についての質問状』を提出。2008年1月25日付けで届いた「回答書」によっても疑問点は数多く残されたため、同年3月9日に再び「[意見交換会」として開催させて頂き、貴局など工事関係諸氏による「説明」が行われ、当会会員など参加者との間に質疑応答がありました。
 しかし、不明点が一部解消されはしましたが、殆どの部分で、当会が納得できるような回答はありませんでしたので、再度、文書による速やかな回答を求めるものです。

Ⅱ. 質問 下記の諸点について回答を求めます。

                           記 
1.先の「質問1」の回答において、「ただし、八木山トンネルの工事計画の見直しによっては、**************法面工事を、それより先に行う」「左岸側の**************地下鉄東西線工事に伴う樹木伐採は平成20年秋頃から開始する予定」とあり、3月9日の説明でも、「オオタカ営巣地の間近までの」工事になるとのことでした。しかし、これが実行されるとなると、当地におけるオオタカの営巣・繁殖の可能性は今春限りとなることは必至であり、この両工事は、少なくとも、平成21年度後半に予定される「オオタカ営巣地の樹木伐採時期」まで開始されるべきではないと思われますが、そのようなお考えはありませんか。
また、「法面工事」と「左岸側の樹木伐採工事」についての詳細な「計画」をお知らせください。

2.「質問2」の回答では、「貴重な動植物の生息を確認」としていますが、当会が例として挙げた、ヒメギフチョウ(環境庁レッドデータブックで準絶滅危惧(NT)、宮城県カテゴリーでは絶滅危惧Ⅱ類(VU))やカワネズミは確認されていますか。具体的に、確認した希少種名を全て公表してください。
また、希少種の生息は認めても、当該地域そのものの貴重さを認識していないのではありませんか。さもなければ、「質問1」の回答で「工事計画の見直しによっては」としているところが、「質問2」の回答で「現在の計画通り事業を推進」するというのは、大矛盾であり、まったく「環境負荷の低減に努める」ことにならないのではないでしょうか。
「もし工事を行う場合には、「橋梁ではなくトンネルにする」または「橋梁を完全防音構造にする」ことが最善と思われますが、そのようなお考えはありませんか」との質問に対しても、明確な回答を頂けませんでした。「トンネル」にしても、八木山側最上部と竜ノ口峡谷最下部(谷底)までの高低差は50mほどであり、谷底からさらに10m下を通り、約800m先の八木山動物公園駅を地下20mに設定すると、斜度は5%ほどで、地下鉄東西線の計画最大斜度の5.7%にも及びません。谷底~駅間距離を短く600mほどに設定したとしても、駅を地下30mに設定すれば、斜度は5%でおさまります。また、駅の深さも、30m前後の例は数多く(都営地下鉄大江戸線六本木駅は、42.3m、東京地下鉄国会議事堂前駅は37.9m。モスクワでは最深100mもあるが、高速エスカレーターが整備され、1935年の1号線開通以来73年間、エスカレーターに関連した大事故の報告もない)、却って「環境に最大限配慮した駅」として評価されるのではありませんか。建設費も「橋梁建設」より大幅に削減できるのではないでしょうか。また、駅の位置を日赤病院方向に近づければ、「深度」の問題も解消されます。「防音構造」にしても、橋梁を覆う事など、それほど難しい工事とは思われません。この「提案」を検討して頂いたのか、もしこれが受け入れられないとすれば、何故なのかを分かりやすくお答えください。貴局による計画諸案と当方の案について、工法、工費、自然・景観に与える影響等の利点、欠点を比較したものをお示しいただければ幸いです。
オオタカの「専門家」についても、適切な「助言」がなされているのか如何かは、重大な問題ですので、必ず開示してください。当会は、他地域ではなく「青葉山の」オオタカを10年以上継続して調査・観察していますが、そのような蓄積の上での「助言」なのかもお答えください。

3.「質問3」の回答では、「竪坑最深部である38mよりずっと深い場所」ではなく、「地下20~30mの地層(竜ノ口層)」で、「法定基準の最大10倍に当たる1ℓ当たり0・10mgのカドミウムが検出された」ことが分かりましたが、それでは、11月11日の貴局による現地説明会での発言(「竪坑最深部よりずっと深い場所だから安全だ」)とは全く矛盾し、「自然由来」云々にかかわらず、極めて重大な問題ということになりますが、如何お考えですか。また、「検討結果に基づき、必要な対策を講じて適正な処理を行う」としていますが、どのような対策でどのような処理を行うことになったのかを具体的にお答えください。
 3月9日の説明では、「重金属を含む廃土処理は民間業者に委託する」とのことでしたが、不安視されるその「管理方法」を具体的にお答えください。また、廃土先は「まだ公表できない」とのことでしたが、重大な問題ですので必ず公表してください。

4.「質問4」の回答でも、「適切な処理を行う」との回答でしたが、その処理方法を具体的にお答えください。

5.「質問5」については、3月9日の説明において、「都市計画道路・川内旗立線は道路特定財源を投入して建設」とのことでしたが、この「財源」を引き出すために地下鉄東西線と抱き合わせにして、無理に竜ノ口橋梁を二階構造にしたことは明白です。それによってまったく不必要な道路を建設し、青葉山の大自然破壊に決定的な駄目押しを与えることは許されることではなく、絶対に中止すべきと考えますが、如何お考えですか。

6.「オオタカの営巣地である竜ノ口橋梁計画地における」「騒音値」についての「回答」では、「人工巣」地点や「隣接住宅地」での「騒音値」に置き換えられ、しかも全く理解できない「低い値(現在も、工事中も、工事後も、車道完成後もすべて40~50db(図書館~静かな事務所程度)にとどまる)」とされました。今問題にしているのは、周辺に住む人間にとっての「環境基準値」ではなく、当該地に生息・繁殖する、オオタカやカモシカ、テンなど動物達にとっての「環境値」であり、基本となる「橋梁計画地」そのものの「騒音値」ですので、それをお答えください。また、峡谷における反響音を考慮されましたか。夜間の(車道建設後は24時間の)騒音、照明、排気ガスが、オオタカなど動植物に及ぼす影響については、検討されましたか。

7.「質問8」については、先に提案した「工法」 の「検討の有無」、その「詳細な結果、見積書などの公表」について、お答えください。


8.「質問9」の「回答」では、「橋台を崖面から離れた場所に計画」としていますが、それでは益々長大で、益々環境に負荷を与える建築物になってしまいますが、如何お考えですか。又、「地質的には固結度が高い」とされていても、現実に、各所で崩落が頻発し、場所によっては谷底が埋まり、沢がせき止められている状況を如何お考えですか。

9.そもそも、当該地域は、「広瀬川の環境を守る条例」において「特別環境保全区域」に指定され、土石の採取も集積も、その他区画形質の変更も、木材の伐採も禁止されている地域であり、「開発工事」のために「指定区域の解除」をすること自体、決して許される行為ではありませんが、どうお考えですか。また、この地域でのオオタカの営巣・繁殖が途絶えた場合、オオタカやその他の希少動植物が地域的に「絶滅」した場合、または大規模崩壊などの災害が発生した場合の「責任の所在」を明確にお示しください。
百万人「市民の宝」を守るべき、百万人市民の立場に立った真摯なご回答をお願い致します。
 
以上、ご回答は、本年5月末日までに当会にお寄せ頂きたく宜しくお願い申し上げます。
                     
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トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)
2008/04/28(Mon)
  きょうも大体晴れましたが、一日中風が吹きました。
 山のあちらこちらに、トウゴクミツバツツジ(ツツジ科)が咲き出していました。浅緑色の森に映える紅紫色の花が、陽光に耀きながら風に揺れていました。宮城~三重(鈴鹿山地)の、主に太平洋側の山地に生える落葉低木です。名は、関東に多く見られ、葉が三枚づつ付く躑躅の意です。宮城県が北限となっている上、盗堀等に因り激減し、県レッドデータで準絶滅危惧(NT)に指定されています。皆で、大切に守って行きたいですね・・・
山は日に日に緑を増して、オオルリやキビタキの囀りも増えて来ました。空にはツバメやイワツバメに交じって、アマツバメが気持ち良さそうに飛び交っていましたよ…
 トウゴクミツバツツジ 耀く緑 
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フモトスミレ(麓菫)
2008/04/27(Sun)
きょうは良く晴れて、気持の良い一日でした(8.1~17.2℃)。
小楢の林床に、フモトスミレ(スミレ科)が咲いていました。真白い花の小さな花弁には濃紫の筋が目立って、清しい中にも気丈な雰囲気がありました。本州~九州の、明るい森の林床等に生える無茎性の多年草です。名は、山の麓に多く生える事に因りますが、分布域が極限される上に近年減少が進み、県のレッドデータでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。いつまでも大切にしたいものですね・・・
フモトスミレ 展望台から市街地(南東部)を望む
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モミジイチゴ(紅葉苺)の花
2008/04/26(Sat)
 きょうは晴れ後曇って、晩方から小雨が降り出しました。
 竜ノ口の崖に、モミジイチゴ(バラ科)の花が沢山咲いていました 。枝と言う枝にに白い「バラン」を一杯に付けて、まるで春祭りでもあるかの様でした。実際、小さな虫達が大勢やって来ていましたが、果実が生れば、今度は鳥や動物達の夏祭りになるのでしょうね。本州中部地方以北の山野に普通に生育する落葉低木です。名は、葉がモミジの葉に似ている事に由来し、別名は木(黄)苺。苺の由来は、一説に「魚(いお)の血のある子の如し」と言われた事から「イチゴ」になったとの事ですが、良く分らない様ですね・・・
モミジイチゴ きょうの竜ノ口 
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カスミザクラ(霞桜)
2008/04/25(Fri)
 今朝は霧雨が降っていましたが、お昼頃から晴れ上がりました。
 山のあちらこちらに、カスミザクラ(バラ科)が咲いていました。名の通り、山肌を所々白く霞ませていましたが、近寄ると、霧雨に濡れそぼってほんのり香り、桜餅か道明寺の様でした。北海道、本州、四国、九州(対馬)の他、朝鮮、中国の山地に自生する落葉高木です。標高てはオオヤマザクラより下、ヤマザクラより上に生えると言われ、青葉山では多くがこのカスミザクラです。ヤマザクラと似ていますが、花期が遅く、葉柄や花柄に毛があるので、別名ケヤマザクラとも言われます・・・
かすみざくら 今朝の青葉山(白い花はカスミザクラ).
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イカリソウ(碇草・錨草)
2008/04/24(Thu)
 きょうは、一日雨でした。
 山道に沿って、イカリソウ(メギ科)が咲いていました。昨日までの蝋細工が雨に濡れて、益々艶やかな硝子の花に変わっていました。北海道(西南部)~九州の、主に太平洋側の山地に生える多年草です。名は、花が船の碇に似ている事に因りますが、むしろ簪や提灯花火、中華ランタンと言う感じです。 細長い鉤にも見える部分は「距」で、蜜を蓄えています。別名は三枝九葉草で、枝葉の付き方に因みます。 イカリソウには変種が多く、青葉山でも様々な変異が見られる様ですね・・・
イカリソウ 雨と靄に霞む山 
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ジムグリ (地潜)
2008/04/23(Wed)
 きょうも、大体晴れました。
 明るい小楢の森に、ジムグリ (ナミヘビ科)がいました。1m以上もある老熟個体の様で、津軽塗の様な派手模様の幼蛇と違って、シックで落ち着いた感じです。暖かな日差しに誘われて、枯葉のベッドでまどろんでいたのでしょうか? こちらに気付くと、ゆっくり動いて、枯葉の下にするする潜って行きました。北海道~九州・大隅諸島の平地~低山地の森、草原、水辺等に住む日本固有種です。主に鼠等の小型哺乳類を食べ、特に鼠の赤子を好みます。鼠が子を産む春と秋に捕食が活発になり、冬眠する冬は勿論、夏にも絶食する様です。名は、良く地中に潜る事に因ります・・・
ジムグリ 輝く森. 
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ヒトリシズカ(一人静)  
2008/04/22(Tue)
  きょうは、良く晴れました。
 明るい森の林下のあちこちに、ヒトリシズカ(センリョウ科)が咲いていました。「一人」と言うより、大勢の美しい踊子が輪舞でもしている様でした。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の平地~低山地の雑木林等に生育する多年草です。花は雌蕊と雄蕊だけで、萼片や花弁はありません。名は、一本のみの花穂が、義経の愛妾静御前に劣らぬほど美しい、と言うことから付けられました。別名の「吉野静」は、静御前が吉野山で舞を舞った姿の美しさに因んだと言われ、「眉掃草」の名は、花穂を化粧道具の刷毛(白粉の後の眉払い様)に見立てたものの様ですね・・・
ヒトリシズカ 広瀬川対岸から見るる青葉山. 
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カラスノエンドウ(烏野豌豆)
2008/04/21(Mon)
 きょうは曇って風があり、山麓の桜が雪の様に舞っていました。午後には、一時雨も降りました。
 森の外れの草原で、カラスノエンドウ(マメ科)の花が咲いていました。小さいけれど豌豆にも似て、紅紫の丸っこい花は、愛らしい少女の様です。本州以南の日本各地の他、ユーラシアの暖温帯に広く分布する一年生草本です。道端等に普通に生えているので、山菜としても重宝します(若莢等を茹でたり天婦羅にすると豆風味で美味)。名は、果実が熟すと真黒になるので、それをカラスに譬えたもの。別名のヤハズエンドウ(矢筈豌豆)は、小葉の先端が窪んでいて、弓矢の矢筈(弦を受ける部分)に似ている事に因る様です。何故だか最近、学術的にはヤハズエンドウの名で統一されて来ている様ですが、やはりカラスノエンドウの方がしっくり来ますよね・・・
 カラスノエンドウ 
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エイザンスミレ(叡山菫)
2008/04/20(Sun)
 きょうは、午前中は曇りでしたが、午後は久し振りに晴れ上がりました。
 滝壺の畔で、エイザンスミレ(スミレ科)が咲いていました。薄紅色の大きな花を春風(瀑風?)にそよがせて、淡い香りを漂わせています。 特徴的な、繊細に切れ込んだ葉も微かに震わせて、とても気持ちが良さそうでした。本州~九州の、主に太平洋側の山地に生育する、無茎性の多年草です。名は、比叡山に生えていた菫の意ですが、特別多く自生している訳でもなく、名前の付けられ方って不思議ですよね・・・ 
 エイザンスミレ 
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ナツトウダイ(夏燈台・夏灯台)  
2008/04/19(Sat)
 きょうも、停滞する低気圧の影響で一日雨でした(10.0~11.6℃)。
 遊歩道の傍らに、ナツトウダイ(トウダイグサ科)が咲いていました。雨に濡れる葉(包葉)を下から覗くと、Taro氏の意匠を想わせる、三日月型(腺体)が組み合さった太陽(花序)が見えました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン、南クリル等の山地に生育する多年草です。「夏」が付きますが花期は4~5月で、この仲間では一番早く咲き出します。瀉下薬等の薬草にもなる様ですが、有毒植物です。名の「トウダイ」は燈台(灯台)で、花の形を蠟燭等の燈火を立てる燭台に見立てた事に因ります・・・
ナツトウダイ 展望台からの眺め 
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ネコノメソウ(猫の目草)
2008/04/18(Fri)
 きょうは一日雨で,、時折雷鳴が轟きました。
 沢沿いに、ネコノメソウ(ユキノシタ科)が咲いていました。一つ一つは小さくても、豪華な葉牡丹の様な花群れが雨に濡れ、何処までも続いていました。日本の他、朝鮮、クリル等に分布し、山地の渓流沿い等の湿った所に生える多年草てす。名は、裂開した果実が猫の目の様に見える事に由来し、別名のミズネコノメソウは、水辺に多い事に因ります。黄色い花弁状のものは萼片です。良く似たヤマネコノメソウとは、走出枝を持つ事、茎葉が対生する事、葉が丸くない事で区別されます・・・
 漸く真赤になったアオキの実も、雨が滴って益々美味しそうに見えましたよ…
ヤマネコノメソウ アオキ
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ヤマブキ(山吹)
2008/04/17(Thu)
きょうは曇って、晩方から雨になりました。
 森の縁の藪に、ヤマブキ(バラ科)が咲いていました。山吹色というより黄金色の花が、薄暗い藪から浮き立って見えました。北海道~九州の、低山の明るい林等に生育する落葉低木で、国外では中国にも自生します。街場では園芸種の八重咲きのものを良く見かけますが、これに実はならず、昔から「七重八重花は咲けども山吹のみのひとつだになきぞかなしき(後拾遺和歌集/兼明親王)」等とも詠まれています。名の由来は、弱々しい枝が風が吹くたびに振られ、「山振り」と言われた事に因る様ですね・・・
  今朝は谷間から、早くもオオルリの囀りが聞こえていましたよ…
ヤマブキ 山桜と市街地
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ノビタキ(野鶲)
2008/04/16(Wed)
 きょうは、晴れ後曇で暑い位になりました(4.7~20.5℃)。
 河原の木に、ノビタキ(ヒタキ科)の雄が止っていました。殆ど夏羽に変わっていて、黒いシルクハットとタキシードを橙のシャツで決めた姿は、まるでサーカスの団長さんです。主にユーラシア中部~南部で繁殖し、東南アジア~中国南部等で越冬します。日本では、本州中部以北の高原や北海道の平地で繁殖しますが、その他の地域では旅鳥として通過途中に観察されます。青葉山周辺では、川沿いの芦原等で秋には二週間、春にも一週間程滞在してくれます。丈の高い草等に止り、昆虫等を見付けると飛び上がって捕まえ、 又同じ場所に戻って食べます。宮城県のレッドデータでは、「絶滅のおそれのある地域個体群(LP)」に指定されています・・・
 三居沢の疎水の辺りの桜も、漸く満開になって来ましたよ・・・
ノビタキ 三居沢の桜 
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トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)  
2008/04/15(Tue)
きょうも良く晴れて、とても暖かくなりました(4.7~17.6℃)。
 森の沢沿いに、トウゴクサバノオ(キンポウゲ科)が咲いていました。1cmにも満たない小さな花ですが、ほんのり淡黄がかった花弁状萼片と、鮮黄色の本物花弁の取合せがとても可憐でした。本州(宮城県以南)~九州の山地のやや湿った所に生育する多年草です。青葉山付近が北限で、産地も限定されるので、県のレッドデータでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。名は、関東に多く、果実の形を鯖の尾に譬えたものの様ですが、花の雰囲気からはとても想像できない命名ですね。夏に茎の基部に閉鎖花を付けるのも特徴なのだそうですから、その頃に又紹介できればと思います・・
 近くには、同じ科のキクザキイチゲがまだ咲き乱れていましたよ…
トウゴクサバノオ キクザキイチゲ 
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リュウキンカ(立金花)
2008/04/14(Mon)
 きょうは一日曇って、晩からは晴れました。
  森の湿地に、リュウキンカ(キンポウゲ科)が咲いていました。名の通り、鮮黄色の花が立ち上がる様は、金色の薔薇の様で、遠くからでもキラキラと輝いていました。日本(本州~九州)の他、中国・朝鮮・シベリア等北半球全域の、水辺や湿地に生育する多年草です。只、黄色い花に見えるものは萼で、花弁はありません。青葉山では、数は少ないのですが、近縁で茎が横に這う エンコウソウも自生しています…
 仲の瀬橋からは、淡萌黄や桜色に彩られた青葉山が望まれますが、この眼前に地下鉄東西線の橋が出来るかと思うと、気が心底重くなります。西公園を通りかかると、花見客に混じって大きなカメラを下げた外国人が、工事中の塀を茫然と見つめながら、人目も憚らずに泣いていました。仙台在住の方なのでしょうか? 経緯を知らずにやって来て、余りの無惨な光景に感極まったのでしょう。しかし、こんな風に涙した仙台人は、一体何人いたのでしょう。情けない事ばかりですが、仙台の「宝」が次々に奪われている今、「諦めてはいけない」と、改めて思うのです・・・
リュウキンカ 仲の瀬橋から青葉山を望む 
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四月観(視)察会
2008/04/13(Sun)
 きょうは曇って、昨日とは大違いの肌寒〰い一日でした(8.8~4.6℃)。
 こんな天気なので人は少なめかと思いきや、やはり皆さん、花の時季をご存じの様で、60人以上の参加者です。大学の道端には、コハコベ、ハコペ、オオイヌノフグリ、ヒメオドコソウ、セイヨウタンポポ、ミチタネツケバナ、カキドオシ等が咲き競い、アスファルトの隙間からもツクシやバッケ(フキノトウ)が力強く顔を出しています。見上げれば、コブシが清々しい純白の花弁を開き、ヤマガラやシジュウカラが囀っています。林縁に咲いていたマンサクは大分萎れていましたが、ハウチワカエデの赤い花があちこちで咲き始めていました。ワサビの葉っぱをちょっぴり味見したり、キブシやアオキの雌雄を見比べながら森に入ると、期待通りのカタクリの群れ、何処までも続く淡紅紫色の花の絨毯です。只、お天気の所為で、花弁を窄めたものが多かったのは少し残念でしたが、満開に間にあっただけでも幸いでした。<↓かーそるを当てると説明が>
ハウチワカエデ 何の花でしょう ワサビ これ、食べられるの

その後、カンスゲの仲間を識別したり、不思議な茸を見つけたり、香り立つ様なシュンランを愛でたり、もう魚の形になっているトウホクサンショウウオの卵を観察したりしました。「幻の蛙」タゴガエルもグーグー鳴いていましたね。道沿いにはミヤマウグイスカグラやオオバクロモジ、モミジイチゴ、チョウジザクラが床しく咲き綻び、地面にはナガハシスミレを主役に、タチツボスミレ、ツボスミレ、マキノスミレ等の菫達が咲き競っていました。斜面にはショウジョウバカマの大群落が広がり、遠くからでも無数の燈火が輝くようでした。そして、カタクリの群火の中に、希少な白花を、しかも二輪も見つけられた方もいましたが、純白とも違って、薄紅がほんのり差した姿はとても素敵でした。いつもは中々見られないヒメフタバランもじっくり観察できましたね。最後に、これも満開のイワウチワを堪能しましたが(呼びかけが遅くなり、帰られてしまった方、ご免なさい)、兎に角、きょうは花花花・・の、「いのちあふれる青葉山」を実感できた会だったのではないでしょうか!? 帰り際に、檜の林間を颯の様にオオタカが飛んで行きましたが、こんな動植物達の春の息吹に出会える喜びを、いつまでも大切にして行きたいですよね・・・<↓かーそる(矢印)を当てると説明が出ます>
 トウホクサンショウウオの卵塊 白いカタクリ 皆さん、どうでした・・・ イワウチワ. 
 来月は、ルリソウ、ヒメシャガ、イカリソウ、ヤマツツジ等の花々や、渡来したばかりの夏鳥達の囀りが見所・聞き所となるでしょう。では又、5/11(日)にお会いしましょう! 

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ヒメフタバラン(姫双葉蘭)
2008/04/12(Sat)
 きょうは、一日中良く晴れました。
 森の林床に、ヒメフタバラン(ラン科)が咲いていました。小さく地味なので見過してしまいそうですが、近付けば神楽鈴の様です。もっと近寄ると、鈴に見えた花は皆、緑紫色の人型で、今にも小さな妖精達が四方八方に飛び跳ねて行きそうでした。宮城・山形~沖縄の山地の林床に生育する多年草です。名は、小さくて、茎の中程に二つの葉を対生させる事に因ります。別名はムラサキフタバラン。青葉山周辺が太平洋側北限ですが、開発等により全国的に激減していて、宮城県のレッドデータにも記載されています。いつまでも大切に、見守って行きたいですね・・・
 明日(4/13)は定例の観(視)察会です。カタクリもイワウチワも他の花々も、開花が早かったので心配でしたが、きょうも満開で咲き乱れていましたから、明日もきっと見頃のままの事でしょう。「生命(いのち)あふれる」青葉山を、皆さん、一緒に歩きましょう・・・
ヒメフタバラン きょうのカタクリ 
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ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)の花
2008/04/11(Fri)
 きょうも雨でしたが、晩方に上がりました。
 小楢の森で、ミヤマウグイスカグラ(スイカズラ科)が咲き出していました。冷たい雨粒を体中に一杯付けて、まるでクリスタルのビーズ細工の様でした。本州~九州の、主に日本海側の山野に生育する落葉低木ですが、青葉山でも普通に見られます。ウグイスカグラの仲間は、花に腺毛のあるこのミヤマウグイスカグラの他、花や葉が無毛のウグイスカグラ、有毛のヤマウグイスカグラ等に分けられていますが、、これら3種間には中間的形態を持つものも多く、厳密な区別が困難な為に、纏めて一つの種の「ウグイスカグラ」と見做す見方もある様ですね・・・
ミヤマウグイスカグラ 雨のイワウチワ 
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スミレサイシン(菫細辛)
2008/04/10(Thu)
きょうは、一日冷たい雨でした。
 森の斜面のカタクリに混じって、スミレサイシン(スミレ科)が咲いていました。まだ葉が開き切らぬ内の大きな花はとても華やかで、雨に窄んだどの片栗よりも目立っていました。北海道西南部~本州の主に日本海側の落葉樹林下に生育する多年草ですが、青葉山でもあちこちに見られます。名は、葉がウスバサイシン(根が辛く、葉柄が細いので「細辛」)に似ている事に因りますが、この菫の根は辛くありません。葉がハート型で花が葉より早く開く等、アケボノスミレとも良く似ていますが、花の内側に毛がない事、萼の付属体に鋸歯がある事等で区別できます・・・ 
スミレサイシン 雨に煙る青葉山 
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オオバクロモジ(大葉黒文字)の花
2008/04/09(Wed)
 きょうは、午後に一時薄日は射したものの、一日曇っていました。
 尾根道で、オオバクロモジ(クスノキ科)が咲き出していました。花は少ないものの、淡黄色で蝋質の房からは、爽やかな香りが漂う様でした。本州中部以北~北海道の日本海側に多く自生する落葉低木で、青葉山にも数多く自生しています。雌雄異株で、これは雄株です。「黒文字」の名は、樹皮の黒い斑点を文字に準えたとか、樹皮や果実が黒いので「黒木」となり、宮中に仕えていた女官達の言葉で(シャクシをシャモジ等と言い換えていた)クロモジとなった、等の説がある様です。青葉山には、主に東北~九州の太平洋側に分布し、葉が小さく、花の色が濃い、近似種のクロモジも自生します。どちらも、材の香りが良く、高級な爪楊枝になります…
オオバクロモジ
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チョウジザクラ(丁字桜)  
2008/04/08(Tue)
 きょうは曇って、午前中は一時雨が降りました。
 三居沢の上り口等あちこちで、チョウジザクラ(バラ科)が咲き出していました。小さくて地味ですが、可憐な花弁は紛れもなく桜そのものです。榴岡(気象台)の染井吉野は4月5日に開花した様ですが、青葉山で一番早く咲くこの桜は、味わい深く野趣に溢れています。本州の岩手~広島と熊本の山地に分布する落葉小高木です。名は、横から見ると、花弁と細長い萼筒が「丁」の字に見える事に因ります。尚、中国原産のフジモドキも同名(チョウジザクラ)で呼ばれますが、ジンチョウゲ科の別種です…  ・・・  
 空にはイワツバメが飛び交い、尾根道には早くも、新葉を大きく開いたブナがありましたよ…
チョウジザクラ ブナの新葉 
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キランソウ(金瘡小草・金襴草)
2008/04/07(Mon)
 きょうは、晴れ後曇り。
 森の道端に、キランソウ(シソ科) が咲いていました。小さく目立たないのですが、近寄れば、サテン地のヴィクトリア調豪華衣装の様でもあります。本州~九州の草原や道端等に割と普通に生育しています。名の由来は、「キ」が紫の古語、「ラン」は「藍」で、花の色に因るとか、草原に咲き広がる様が、金襴(織物)の様だから等の説があります。別名の「地獄の釜の蓋」は、彼岸の頃墓地にも良く生えていて、葉が地を覆う様に貼り付く様を誇張して付けられたとか、地獄へ行く釜に蓋をする程の薬効があるから、又 「弘法草」の名は、空海(弘法大師)が、この草が薬になる事を教えたから、「医者殺し」もその薬効から、等と言われています。生薬名は「筋骨草」で、高血圧、鎮咳、去淡、解熱、健胃、下痢止め等に効果がある様ですね・・・
キランソウ. 青葉城址からの眺め. 
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マキノスミレ(牧野菫) 
2008/04/06(Sun)
  きょうも良く晴れて、暖かくなりました。
 明るい森の落葉の中に、マキノスミレ(スミレ科)が咲いていました。 小振りながら、何処となく薔薇を想わせる色や雰囲気は、とても鮮烈な印象です。中部地方より北の、山林内に生える無茎性の多年草で、西日本に分布するシハイスミレの変種と言われます。小さい赤紫色の花と、直立する葉の裏や柄が紫なのが特徴です。和名も学名も、植物学者の牧野富太郎氏を記念して付けられた様ですね・・・
  満開のカタクリの森を歩いていたら、花の中からキツネが跳び上がって逃げて行きました。写真は撮れませんでしたが、カタクリに見惚れながら、お昼寝でもしていたのでしょうか?  崖のイワウチワも、早くも満開になって来ましたよ…
マキノスミレ イワウチワ 
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カキドオシ(垣通し)
2008/04/05(Sat)
 きょうも良く晴れて暖かくなりましたが、時折強風が吹きました(最大瞬間22.3m/s)。
 道端の草叢にカキドオシ(シソ科)が咲いていました。薄紫の花は人型にも見えて来て、お日様を見上げながらみんな笑っている様でした。日本全国の道端等に普通に自生する多年草で、名は、蔓が延びて垣根を通り抜ける位蔓延る事に因ります。清涼感あるシソ科特有の香りがあって、沢山あれば葉や花をかき揚げにすると美味しいのですが、香りの強さを嫌がる人も多い様です。別名のカントリソウは、全草が子供の癇の虫に効くとされる事に因り、生薬名の連銭草や仙台弁のゼニコバナは、葉の形に由来する様ですね・・・
  カタクリの群落の中に、一説には10万株に1株とも言われる、清々しい純白の花が咲いていましたよ…
カキドオシ カタクリの白花 
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ナガハシスミレ(長嘴菫)
2008/04/04(Fri)
きょうは良く晴れて、気温も上がりました。
 道端のあちらこちらに、ナガハシスミレ(スミレ科)が咲いていました。燃え立つ様なカタクリに囲まれて、少々「いずそう」にも見えますが、青空を映した様な佇まいは、明るくて清々しい美しさでした。北海道~本州の主に日本海側の山地の他、国外では北アメリカ東部にのみ生育する有茎性多年草です。沿日本海型である上に、分布は全国的にも稀ですが、太平洋側である青葉山では最も普通に見られる菫です。タチツボスミレに良く似ていますが、距が長いので区別できます。名も別名(天狗菫)も、長い距に由来する様ですね・・・
 青葉山でも場所によって大分違うのですが、三居沢の直ぐ上辺りのカタクリは、ほぼ満開状態でしたよ・・・
ナガハシスミレとカタクリ 満開のカタクリ 
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ヤマナラシ(山鳴らし)
2008/04/03(Thu)
 きょうは曇りのち晴れでしたが、昼過ぎには一時強風を伴う俄雨がありました。
 川岸に沿って生える、ヤマナラシ(ヤナギ科)が雌花を垂らしていました。陽を浴びて微風にキラキラ揺れると、お伽話の「金の生る木」の様でした。北海道~九州の山野の、少し湿った場所に生える落葉高木で、樹皮にそろばん状の裂け目が出るのが特徴です。柳の仲間で、属名(Populus)が示す様にポプラの近似種でもあります。雌雄異株なので、この木は雌株ですが(雌花序は黄緑色で雄花序は紅紫色)、晩春に綿毛を持った種子を作って、風であちこちに飛んで行くので、今から楽しみです。名は、葉がぶつかり合ってカサカサと音を出すのが由来で、別名のハコヤナギは、この材で箱を作った事に因る様ですね・・・
 川岸の土手は、オオイヌノフグリヒメオドリコソウの花で一杯でしたよ…
ヤマナラシ(広瀬川と穴滝) オオイヌノフグリの土手 
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ショウジョウバカマ(猩猩袴)
2008/04/02(Wed)
 きょうも風は少し残りましたが、大体晴れて気温が上がりました(8.3~15.9℃)。
檜の林床でショウジョウバカマ(シュロソウ科)が咲き出していました。遠目には線香花火ですが、近付くと大輪の尺玉にも、舞妓さんの簪や七夕の大くす玉にも見えてきて、とても楽しくなります。只、この場所の花も株も異常に少なくなっていて、どうも盗掘の他、昨年6月この3月の樹木伐採の下敷きになってしまった様です。覚えていた一か所だけは助け出しては見ましたが、多分再生は無理でしょう。本当に、がっかりです。北海道~九州の、やや湿った樹陰等に生える多年草で、人里~高山まで広い範囲に分布しています。名の由来は、赤い花を中国の想像上の怪獣「猩猩」の顔に、ロゼット葉をその袴(腰蓑?)に見立てたと言うのですが、むしろ『能楽や歌舞伎の「猩猩」の衣装に因る』との説の方が納得できる様です・・・
 森の外れには、植裁されたシデコブシ(モクレン科/愛知、岐阜、三重の一部地方にのみ自生)が咲いていましたよ…
ショウジョウバカマ シデコブシ 
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ゆきかえる