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ウワバミソウ(蟒蛇草)
2008/05/31(Sat)
きょうは、ほぼ一日雨降りでした(9.4~13.1℃)。
 沢に沿って生えるウワバミソウ(イラクサ科)に、花が咲いていました。とても地味で小さな花なのですが、雨に濡れてキラキラしていると、ダイヤモンドの「ページェント」の様に見えました(葉っぱも欅に似ています)。北海道~九州の他中国等の、山地の谷沿い等の湿った場所に群生する多年草です。雌雄異株で、雄花(写真)には短い柄があり、雌花にはありません。名の由来は、如何にもウワバミ(蟒蛇=大蛇)が棲んでいそうな所に生えているからとか、蛇が食べ過ぎるとこの草を食べて胃腸薬代わりにするから、等と言われています。仙台等東北では、ミズ、ミズナと呼ばれ、山菜として広く利用されていて、茎を茹でてお浸しや煮物にしたり、その根元部分をを刻み叩いたり、磨り潰したりしてとろろにもします。茎の節が膨らんで珠芽状になったもの(地に落ちて新苗を作る)も、粘り気があって美味しい「ミズの実」として利用ます。但し、山菜として採る際は最低限、少量を間引く程度にするのが原則です。根ごと引き抜くのも止めて欲しいものですね。尚、正式名がミズ(イラクサ科)は、別種で毒はありませんが食べられません・・・
 タニウツギも雨に濡れて、匂う様でしたよ・・・
ウワバミソウ 雨のタニウツギ
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コゴメウツギ(小米空木)
2008/05/30(Fri)
  きょうは、雨後曇りでした(10.5~12.5℃)。
  林の縁のあちこちの藪で、コゴメウツギ(バラ科)の花が咲いていました。星屑みたいな小花の群れが雨に濡れて、まるで星の砂が漂う、珊瑚礁の海の様でした。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の山地に生育する落葉低木です。名は、小さな花が小米(米粒の砕けたもの)の様なウツギ(空木/幹が中空の木)の意です。昔は、お箸にされたり、枝を束ねて箒を作ったり、繭玉を付けて小正月の飾りにした地域もあった様ですね・・・
コゴメウツギ 雨の朝
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キリ(桐)
2008/05/29(Thu)
  きょうは、一日雨でした(9.9~11.7℃)。
  籔に生えるキリ(ゴマノハグサ科/ノウゼンカズラ科やキリ科とする説も)の木に、花が咲いていました。薄紫のフェルト帽を想わせる花々が雨に濡れて、周りには香水の様な匂いが漂っていました。中国原産とされますが、日本では北海道南部以南に植栽、又は自生する落葉高木です。青葉山でも、民家跡の藪地や車道沿い等に良く見られます。軽くて湿気を通さず割れ難いので、昔から高級材として重宝され、下駄や箏、神楽面、箱、家具、特に箪笥の材料として用いられて来ました(会津桐や南部桐は有名)。桐は成長が早いので、昔は女の子が生れると桐を植え、婚礼時に箪笥を作って嫁入り道具にしました。神聖木とされて家紋等にも取り入れられ、日本のパスポートにも使われていますよね・・・
キリの花 桐と霧の仙台 
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ゼンテイカ(禅庭花)  
2008/05/28(Wed)
きょうは、一日曇りでした。 
沢端の小道に沿って、ゼンテイカ〔ワスレグサ科/別名ニッコウキスゲ(日光黄菅)〕が咲き出していました。木々の葉が重なり合い、大分暗くなって来た森の底で、すらりと伸びた茎頂に揺れる、花達の檸檬色の輝きは、眼にも胸にも沁み入る様です。日本の北海道~本州中部以北や南クリル等の低地~山地の草地、湿原等に生育する多年草です。尾瀬等の高層湿原の群生地は有名ですが、青葉山でも小群落が見られます。名の由来は不明ですが(中禅寺湖の庭に咲く花との説もある)、馴染み深い別名のニッコウキスゲは、「日光に咲き、葉がカサスゲ(笠萓)に似る黄花」の意だとか。一つ一つの花は、朝開花し夕方には萎む「一日花」ですが、小群落の一部や山全体では七月中も楽しむ事ができます・・・
沢の澱みでは、トウホクサンショウウオの幼生が、やっと3cm位にオガッテいましたよ・・・
ゼンテイカ トウホクサンショウウオの幼生
 
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ヤブデマリ(藪手毬)  
2008/05/27(Tue)
  きょうも、大体晴れました。
  山の谷間に、ヤブデマリ(スイカズラ科)の花が咲いていました。米粒程の小花(雄蕊と雌蕊がある本物の花)の周りを、沢山の白い蝶(装飾花)が舞っている様でした。本州~九州の他、朝鮮南部、中国、台湾等の、山野の林縁、谷沿い等に生育する落葉小高木です。名は、薮に生え、花序が手毬の様な形をしている事に因ります。ムシカリ(オオカメノキ)に似ていますが、装飾花の花冠が四つに分れている様に見える事(五つに分れているが、一つは極端に小さい。ムシカリははっきり五裂)、ムシカリの葉の付根はハート型な事で区別できます。本州中北部の日本海側のものは葉が大きく、毛が少ないのでケナシヤブデマリとして区別されている様ですね・・・
  アオゲラの雌雄が、ピョーピョーと鳴き交わしながら、忙しなく木から木へ飛び移って行きましたよ・・・
ヤブデマリ アオゲラ♀ 
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サラサドウダン(更紗灯台・更紗満天星)
2008/05/26(Mon)
きょうは晴れ後曇って、晩方には雨が降りました。
 明るい森の所々で、サラサドウダン(ツツジ科)の花が咲いていました。妖精の赤ちゃん達をあやす回転オルゴールか、舞踏会用の飾り電燈か、ガラス細工の和風鈴か、白地に赤縞模様の花々が、今にもチリンコロンカランと鳴り出しそうでした。北海道(南部)~近畿、四国の山地~高山に自生する落葉小高木です。名は、花の縦縞が更紗模様の様な「ドウダン〔枝分かれする様を結び灯台(丸木三本を緒で結び合せ、上下を広げて上に油皿を置いたもの)に準え、当て字の「満天星」は、群れ咲く花を満天の星に譬えたもの〕」ツツジの意だとか。別名はフウリンツツジ(風鈴躑躅)。花も紅葉も美しいので、観賞用に庭木や盆栽等にされ、青葉山でもつい十数年前までは、業者が組織的に盗掘を繰り返した為、大分少なくなってしまいました。高山植物ともされるこの花に、百万都市の中心近くで出会える喜びを、何時までも大切にしたいものですね・・・
 何ケ所かで、白花のタニウツギが咲いていましたよ・・・
サラサドウダン タニウツギの白花
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ササバギンラン(笹葉銀蘭)
2008/05/25(Sun)
 きょうは、夜来の雨が上がって、午後には日も射しました。
  明るい小楢の森に、ササバギンラン(ラン科)が咲いていました。名の通り、笹の様な伸びやかな葉と、日が射せば銀色に輝く純白の花が、とても爽やかな風情でした。北海道~九州の他、朝鮮・中国(東北)、サハリン、クリル等の、山野の林内に生育する多年草です。ギンランに似ていますが大きくて、普通茎上部の苞葉(殆ど葉と同じ形)が、花序より高く(長く)突き出しているのが特徴です。嘗てはキンラン等と共に最も身近な存在の蘭でしたが、開発や乱掘等により激減し、県のレッドデータでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。大切に護って行きたいものですね・・・
 めんこいニホンリスと、暫し目が合いました。写真を撮ろうとしたら、あっと言う間に何処かに消えてしまいましたよ…
ササバギンラン ニホンリス 
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ノビネチドリ(延根千鳥)
2008/05/24(Sat)
  きょうは晴れ後曇って、午後は霧が立ち込めました。
  今年も、森の奥にひっそりと、ノビネチドリ(ラン科)が咲いていました。暗い林床に紫色の花が浮き立つ様でしたが、何故か今年は、例年に比べて青味が強い感じでした。北海道~九州の他、カムチャッカ、クリル、サハリン、ウルルン島等に分布する多年草です。日本では、山地~高山の林下に生育し、「高山植物」とされる事もありますが、青葉山にも自生しています。名は、根が横に良く延びて、花の形が千鳥の飛ぶ姿に似ている事に由来します。この花も、乱掘等により激減していて、県のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている希少種です。いつまでも、しっかり護って行きたいものですね・・・
  午後の三時頃から急に霧が濃くなって、雲の中に居る様でしたよ…
ノビネチドリ 展望台からの眺め(霧で何も見えません). 
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サワフタギ(沢蓋木)
2008/05/23(Fri)
きょうも、一日晴れました。
 小さな沢の縁に、サワフタギ(ハイノキ科)の花が咲いていました。 純白の小花の集まりは清らかで、心洗われる様でした。北海道~九州の他、朝鮮、中国の、山地の特に谷間や湿地に生育する落葉低木です。名は、良く茂って沢を塞ぐ様になる事に因ります。別名のルリミノウシコロシ(瑠璃実の牛殺し)は、実が瑠璃色で枝を牛の鼻輪に使った事に由来し、ニシゴリ又はニシッコリ(錦織木)の名は、その灰を染物の媒染剤に使った事から呼ばれた様です(ハイノキ科の植物は灰を染色に用いる種が多い)。花も良いですが、秋の果実は鮮やかな瑠璃色で、とても美しくなります・・・
 サワフタギの葉を、水玉模様のシロシタホタルガの幼虫が、美味しそうに食べていましたよ・・・
サワフタギ シロシタホタルガの幼虫
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ミズキ(水木)
2008/05/22(Thu)
きょうも良く晴れて、暑い位になりました11.5~23.6℃)。
 山肌のあちこちに、ミズキ(ミズキ科)の花が目立っていました。近付けば、一つ一つの花は小さく地味なものですが、それが数十も集まって棚状に咲くのですから、見事なものです。栗の花にも似た香りも強く、小さな虫達が沢山集まっていましたよ。日本の北海道~九州の他、朝鮮、中国~ヒマラヤにも分布する落葉高木です。クマノミズキにそっくりですが、葉が互生している事、花期が早い事等で区別出来ます。名は、樹液が多く、早春に枝を折ると水が滴る事に因ります。又、別名クルマミズキは、枝が車輪状に出る事から付けられました。仙台では、団子木や削り花、こけしの材として、とても馴染み深い木ですね・・・
ミズキ 藤や水木の香りが漂い噎せ返る様です
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アブラツツジ(油躑躅)
2008/05/21(Wed)
 きょうは、一日良く晴れました。
 尾根道のアブラツツジ(ツツジ科)が、葉の下に小さな花を咲かせていました。風が吹く度に、眩しいばかりの緑の海の畔で、真白い貝の鈴がチリリリッと、鳴いた様な気がしました。本州中部以北の山地に生える落葉低木で、 ドウダンツツジの近縁種です。名は、葉裏が滑らかで油を塗った様に見える事に因ります。 別名はホウキヤシオ、ヤマドウダン等。学名のEnkianthusは、ギリシャ語の「妊娠する花(enkyos anthos)」が語源で、花が膨らんでいる事に因る様ですね。可愛い花も素敵ですが、秋の紅葉も見事なものです。宮城県が太平洋側北限である上、生育地が極限されていて、県のレッドリストで要注目種に指定されています・・・
アブラツツジ
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タゴガエル(田子蛙)
2008/05/20(Tue)
 今朝は雨でしたが、午後は上がって晴れました。
 オオルリの囀りが木霊する沢のあちこちで、「ゴーゴーグーグー」タゴガエル(アカガエル科)が鳴いていました。今は、繁殖期の真っ盛り、雄達が恋しい雌を呼び続けています。沢から一匹飛び出しましたが、近付くと、まだ若い雄の様でしたよ。本州、四国、九州に分布する日本の固有種です。普段は森の林床等に生息していますが、繁殖期に雄は、渓流内の岩の隙間等に入り込んで鳴くので、声はすれども姿は見えず、「幻の蛙」等とも言われています。ヤマアカガエル等に似ていますが、喉に黒い斑紋があるのが特徴です。名は、両生類学者の田子勝弥に因みます。産卵場所が特殊な上に産卵数が少ないので、環境の急変等に因って地域的に消滅する可能性が高いと言われています…
タゴガエル 濁流の広瀬川(仲の瀬橋から青葉山) 
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エビネ(海老根、蝦根)
2008/05/19(Mon)
 きょうは曇りでしたが、一時薄日も射しました。
 小楢の森の木陰に、今年もエビネ(ラン科)が咲いていました。大きく華やかな花の割に、味わい深く落ち着いた色調は、如何にも「和蘭の王」の風格でした。日本の北海道西南部~沖縄の他、朝鮮、中国の一部の、山野の落葉樹林下に生育する多年草です。花弁の色に変異が多く、青葉山には唇弁が薄紅色の、アカエビネと呼ばれる変種も自生しています。名は、根(偽球茎)をエビの形に見立てたもの。別名はジエビネ、ヤブエビネ。以前は何処でも普通に見られた花でしたが、1970年代後半に起ったエビネブーム時に大乱掘され、僅か数年で自生種が壊滅状態になりました。今では、環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)、県カテゴリーでは絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)に指定されています。青葉山の自生地は世界の、仙台の宝です。皆で大切に護って行かねばなりません・・・
 青葉山は今、何処も彼処もヒメシャガが咲き乱れていますよ…
エビネ ヒメシャガ 
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オオルリ(大瑠璃)
2008/05/18(Sun)
 きょうは一日、良く晴れました。
 樅の生える深い谷間のあちらこちらから、オオルリ(ヒタキ科)の囀りが聞えていました。仙台市街を見下しながら、ピーリーリーリー、ポィピーリ、ピールリーリー、ジジッ等と、日本三鳴鳥(他はウグイスとコマドリ)にもされる類い稀な美声が、山の崖や斜面に複雑に反響して、ここが百万都市のほぼ中心部である事等一瞬に忘れさせてくれます。正に、繁華街の傍らに出現する、深山幽谷の極楽浄土です。名は、コルリに対して大きい、瑠璃色の鳥の意。日本の他、中国東北部、ウスリー、朝鮮等で繁殖し、インドシナ、スマトラ、ジャワ、フィリピン等で越冬します。日本には夏鳥として春(~秋)に渡来し、北海道~九州の山地~亜高山帯の、渓流沿いの良く茂った森林等で繁殖、渡りの時期には、市街地の公園等でも観察されます。越冬地てある東南アジアの森林破壊(主に日本企業に因る)等で、年々減少している「青い鳥」オオルリに、毎年半年もの間この青葉山で出会える幸せを、いつまでも大切にしたいものですね・・・
 地下鉄東西線工事予定地で営巣中のオオタカは、今朝も何とか元気の様でしたよ……
オオルリ きょうのオオタカ 
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サクラソウ(桜草)
2008/05/17(Sat)
  きょうは雨後晴れましたが、晩に又雨になりました。
  森の湿地の細流の畔に、サクラソウ(サクラソウ科)が咲いていました。名の通り桜にも似ていますが、より華やかな花はとても目立って、出会いの嬉しさよりも、心配さが勝ってしまいました。北海道南部~九州の他、朝鮮、中国東北部、シベリア東部の川岸等の湿性地に生育する耐寒性多年草です。花が美しいので江戸時代に育種が進み、現在約300品種も栽培されている古典園芸植物でもありますが、花屋等で「サクラソウ」として売られているものの多くは、「プリムラ」とも言われる「西洋桜草」です。河川改修や宅地造成、盗掘等で激減していて、環境省レッドリストでは準絶滅危惧(NT)、県のレッドリストでは絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)に指定されています。全国では絶滅状態の場所も多いのですから、青葉山の自生地はしっかり護って行きたいものですね・・・
  経ヶ峰のハヤブサの雛三羽は、早くも大分大きくなっていましたよ…
サクラソウ. ハヤブサの雛 
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アイヌハンミョウ(アイヌ班猫)
2008/05/16(Fri)
 きょうは、朝から良く晴れました。
 河原の砂地のあちこちに、アイヌハンミョウ(ハンミョウ科)がいました。あっちにもこっちにもいて、近付くと直に飛び上がって、追えば追う程先へ先へと飛んで行きます。美しいハンミョウと同じく、「道教え」とも呼ばれる所以です。こちらは一見地味に見えますが、体を翻す瞬間に見せる下面は、青い光沢があって、ドキリとさせられます。北海道~九州、対馬の他、中国、朝鮮、ウスリーの、河川上・中流域の川幅が狭い河原に生息します。天気の良い時にだけ活動し、それ以外は石の下等に隠れていると言われます。大きな顎で、他の昆虫類を捕えて食べます。河川の護岸工事等で生息地が激減していて、個体数も大幅に減少している様ですね・・・
  河岸では、オオルリの美声や涼やかなカジカガエルの声が響き、柳絮(白い綿毛に包まれた柳の種子)が牡丹雪の様に舞っていましたよ…
アイヌハンミョウ 広瀬川と青葉山、カジカガエルの声が涼やかです 
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マイヅルソウ(舞鶴草)
2008/05/15(Thu)
 きょうは曇り後晴れて、気温が上がりました(8.5~20.8℃)。
 赤松が散在する小楢の森にマイヅルソウ(ナギイカダ科)が咲き群れていました。名の由来通り、鶴達が互いに鳴き交わしながら、翼を広げて舞い踊っている様に見えました。ユーラシア北東部(ロシア東部、日本、朝鮮)と北米北西部に分布し、日本では、北海道~九州の山地帯上部~亜高山帯の林床に生育する多年草です。名の起りは他に、葉脈の曲がり方を鶴が羽を広げた形に見立てた、との説もある様です。図鑑では高山植物にされる事もありますが、青葉山でも比較的普通に見られます。花の頃も良いですが、秋に熟す果実は、ルビーの様な美しさです・・・
マイヅルソウ 
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レンゲツツジ(蓮華躑躅)
2008/05/14(Wed)
きょうは曇って、一時雷雨になりました(9.5~13.2℃)。
 湿地の縁に、レンゲツツジ(ツツジ科)が咲いていました。新緑に映える黄丹色の花々は、朝焼けの空に浮ぶ群雲を想わせました。日本固有種で、北海道(西南部)~九州の湿原や草地、明るい広葉樹林等に生育する落葉低木です。名は、蕾の様子が「蓮華」に見える事に因ります。有毒植物で、花、葉等全木に毒成分を有し、多く摂取すると痙攣や呼吸停止を引き起すと言われます。 牛や馬にも害を与えるとの意味で「ウマツツジ」、「ベコツツジ」の別名があります。牛馬が食べ残す事で、群生地になっている牧場も多い様ですね。花蜜も有毒ですから、子供等の吸蜜には十分注意が必要です。美しいので、庭木としても良く利用されます・・・
レンゲツツジ
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タニウツギ(谷空木)  
2008/05/13(Tue)
きょうは雨後曇りで、又肌寒くなりました(8.6~13.2℃)。
 季節の移ろいは、何て早いのでしょう。ついこの間、カタクリやイワウチワに歓声を上げていた森は、ヒメシャガやヤマツツジが咲き乱れ、山の斜面のあちこちでは、早くもタニウツギ(スイカズラ科)の薄紅や紅の花が綻び始めています。雨降る新緑の森では取分け、夾竹桃をも思わせる艶やか花は一際映えて見えるのです。谷空木は日本の固有種で、北海道~本州の他朝鮮、中国等の、山地の谷沿いや斜面に生育する落葉低木です。主に日本海側の多雪地帯に多い種ですが、青葉山でも普通に見られます。名は、谷間に多い空木の意ですが、ウツギ(=卯の花/ユキノシタ科)とは全く違う種です。別名はベニウツギ、田植えの頃に花が咲くので「田植え花」とか「早乙女花」等とも呼ばれます。庭木としても良く植えられていますよね・・・
タニウツギと仙台市街 
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ツクバネウツギ(衝羽根空木)
2008/05/12(Mon)
 きょうは、朝から晴れました。
  森の道沿いの所々に、ツクバネウツギ(スイカズラ科)が咲いていました。淡黄色や薄紅色、白等の花々は喇叭状で、森の妖精達のお洒落な帽子の様にも見えました。本州~九州の山地の、少し湿り気のある明るい林下等に生育する落葉低木です。名は、果実の形が突く羽根に似た空木(と言っても、本種の茎中心部は空ではない)の意です。実際、果実を投げると、萼がプロペラの役割をして、追い羽根の様にクルクル回りながら落ちて行きます。低木ながら果実は軽いので、風に乗って比較的遠くに散布されるのですね。花の大きさや色、萼片の形には変異が多く、別種かと見紛う事もあります。街路樹の下植えや生垣として良く使われるアベリアは近似種で、ハナツクバネウツギ(花衝羽根空木)とも言われます…
 今朝は晴れ上がって、残雪の船形連峰が青空に浮き立って見えましたよ…
ツクバネウツギ 青葉山から船形連峰を望む 
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五月観(視)察会
2008/05/11(Sun)
きょうは小雨後曇りで、寒〰い一日でした(7.7~10.6℃)。
 昨夜からの雨が午前中も降り続き、観(視)察会の時間(10:30)になっても止みません。もしかして誰もいないのでは?と思いつつ山を登ると、いつものバス停には大勢の人だかり。それと言うのも、一般参加者の他に宮教大の学生が20数人、他に東北放送のカメラ班も加わって50人程が賑やかに談笑中でした。とは言っても始まりは冷たい雨の中、漫ろ漫ろと参りました。ニシキギやヒメコウゾ、ヤマグワやムラサキサギゴケを眺めながら森に入ると、コナラやウワミズザクラ、フジ、マルバアオダモ、ミヤマガマズミ等が咲き群れ、夏鳥のキビタキの囀りが聞えます。仙台市の花でもあるヒメシャガが咲き綻び、同じ希少種であるアブラツツジやサラサドウダンの花も雨に艶やかに濡ていて、心躍らせてくれました。兎に角、雨の森は新緑が益々瑞々しく、吸い込む空気さえ優しく感じます。 
ウワミズザクラとフジ コナラの雄花 サラサドウダン ヒメシャガ 
 管理棟周辺では、コハウチワカエデ、ナツグミ、クリンソウ、ニワトコ、オニタビラコ、マムシグサ、ミツバウツギ、ツボスミレ等を楽しみ、沢付近ではマイヅルソウ、タチシオデ、イカリソウ、ナツトウダイ等の他、タゴガエルやヤマアカガエルとの出会いを楽しみました。その後、目に鮮やかなルリソウの森を抜け、シュンランやオトコヨウゾメ、トリガタハンショウヅル、ツリバナ、サルトリイバラ、ミツバツチグリ、ツクバネウツギに、トビの巣等確かめながら展望台に上がると、谷底からオオルリの声が聞えます。崖の縁にはカクミノスノキの愛らしい花が連なっていました。野鳥では他に、仙台縁のセンダイムシクイ、ヤブサメ、ウグイスやメジロ、アカゲラ、コゲラ等20数種確認できましたし、稀少極まりないギンランやユウシュンランも見比べましたね。今年も、今や「希少種」となってしまった花鳥達に再会する事が出来ましたが、こんな風にいつまでも、彼等に普通に出会える青葉山のままであって欲しいと、心から願う一時でした・・・(きょうは、最後の集合写真しか撮れませんでしたので、他は昨日の下見時の写真です)
ヤマツツジの咲く ルリソウ. カクミノスノキ 雨中ご苦労様でした・・.  
 来月は、エゴノキの花の香漂う森の中、キビタキ、ホトトギス等の声を聞きながら、ニッコウキスゲ、ギンリョウソウ等の花々、モミジイチゴ、ヤマグワ等の果実を楽しみましょう。又、思いがけない出会いがあるかもしれませんよ・・・ 
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ギンラン(銀蘭)
2008/05/10(Sat)
きょうは曇って、寒い一日でした(9.1~12.9℃)。
 赤松の林下にひっそりと、ギンラン(ラン科)が咲いていました。その変種と言われるユウシュンランにも負けぬ程地味な蘭ですが、小さいながら高貴な香りが漂うようでした。本州 ~ 九州の山地の、主に落葉樹の林床に生える多年草です。花が白いので、黄色いキンランに対して名付けられました。似ていて大きいササバギンランとは、葉や花に毛が無い事でも区別できます。嘗ては雑木林の何処にでも見られた花でしたが、開発や乱堀に因り激減し、県のレッドデータでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。ラン科植物は菌根菌と共生する特殊な生育形態を持ちますが、ギンランやキンラン等は特に菌への依存度が強い上に、特殊な土壌を要求するので、移植は不可能です。種そのものと共に、生育地をしっかり護らなければなりません・・・
 地下鉄東西線工事予定地で営巣中のオオタカは今朝も元気の様でしたが、雌の近くでは、外敵を寄せ付けまいと、雄がじっと巣を見詰ていましたよ……
ギンラン 巣を見守るオオタカの雄
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ヒメジャガ(姫射干、姫著莪)
2008/05/09(Fri)
 きょうは、晴れたり曇ったりでした。 
  山のあちらこちらで、早くもヒメシャガ(アヤメ科)が咲いていました。可憐で気品があって、花色は澄み切った泉水を連想させます。東北南部~九州北部の、山地のやや乾いた林床等に生育する多年草です。名は、シャガに似て、それより可愛いらしい事に因ります。仙台を代表する花で、青葉山周辺では幸い何処でも普通に見られますが、国のレッドデータでは準絶滅危惧(NT)に指定される程の希少種になっています。最近めっきり聞かれなくなった、「仙台市の鳥」カッコウの鳴く頃に咲くのでカッコバナとも呼ばれていますが、この花も「市の花」です。決して無くなったりしない様に、大切に大切に守って行きたいものですね。万葉集にある「花勝見」とはこの花、との説もあります・・・
ヒメシャガ 展望台からの眺め 
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ユウシュンラン(祐舜蘭)
2008/05/08(Thu)
  きょうは、一日曇りでした。
  新緑の森の林床で、草々に紛れる様にユウシュンラン(ラン科)が咲いていました。小さいけれど、良く見ればあちらでもこちらでも、、白い妖精達が手招きをしている様です。北海道~九州の山地の林内に生育しますが、その分布は非連続的で全国的にも稀です。環境の変化に極めて敏感なので、生育地周辺の僅かな変異でも消滅すると言われています。開発等で何時の間にか消えてしまったり、蘭マニアによる乱掘もあり、今や国や県のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されてしまいました。国の天然記念物でもある東北大学植物園を含めた青葉山一帯は、全国的に見ても最大規模の自生地なのですが、悲しい事に、ここでも近年減少して来ています。盗掘等を決して許さず、この麗しき精霊達を、皆でいつまでも大切にして行きたいものです。名は、秋田生れの植物学者・工藤祐舜の功績を称えて付けられたそうですが、春を憂う「憂春蘭」の方が似合っている様な気がしますね・・・
 新緑の森にはヤマツツジの赤が、とても良く映えていましたよ…
ユウシュンラン ヤマツツジ 
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トリガタハンショウヅル(鳥形半鐘蔓) 
2008/05/07(Wed)
きょうも良く晴れて、今年初の夏日になりました(13.2~26.1℃)。
 道端の籔の木に絡まるトリガタハンショウヅル(キンポウゲ科)に、沢山花が咲いていました。半鐘や鐘と言うより、お洒落な西洋ベルに見えて、今にも軽やかなメロディーが聞えて来る様でした。本州~四国の、山地の林縁に生育する木本性の蔓植物です。4枚の花弁に見えるものは、蕚片で、中に多数の雌蕊雄蕊があります。名は、高知の鳥形山(1460m)で発見されたハンショウヅル(火事を知らせる為の小形釣鐘=半鐘に似た花が咲く蔓)の意です。青葉山には近似種のアズマハンショウヅルも自生している、とされていましたが、トリガタハンショウヅルと実質的な形態の差異は無く、「トリガタハンショウヅル」として統一する見方が強くなっている様ですね・・
トリガタハンショウヅル 
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ウワミズザクラ(上溝桜)  
2008/05/06(Tue)
 きょうは、大体晴れました。
 山のあちらこちらにウワミズザクラ(バラ科)が咲いていました。桜と言っても 、キリタンポか白猫の尾っぽみたいな不思議な花ですが(似ているイヌザクラは、花の下に葉っぱが付きません)、良く見れば、一つ一つの花は桜そのものです。北海道~九州に分布する落葉高木です。名は、材の上面に溝を彫って亀卜(占い)をした事に由来します。別名は杏仁子(あんにんご)で、青いままの実を塩漬けにすると杏仁の香りがして美味しいですし、熟した果実は甘くて、鳥達は勿論、熊も大好きなので、青葉山の大木にはしばしば、生々しい爪痕が刻まれています。金剛桜とも呼ばれ、古名は波波迦・・・
ウワミズザクラ 
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サワガニ(沢蟹)
2008/05/05(Mon)
 今朝も霧雨、昼間は曇りでしたが夜も雨になりました。
 沢の細流の辺に、サワガニ(サワガニ科)いました。名前が「クラムボン」ではないのでしょうけれど、陸に居過ぎたのか?時々泡をぶくぶく立てて、くすくす笑ってる様に見えました。日本唯一の純淡水性の固有種で、北海道南部~屋久島の水の綺麗な沢等に生息します。 雑食性で、藻類や昆虫類、蝸牛、蚯蚓等を食べ、天敵の蟇蛙、山翡翠、翡翠、鷺類、鼬等に捕食されます。生息地に依って色が変わり、茶褐、濃紫褐、淡青の三色が基本型とされている様ですね・・・
サワガニ
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ヤマツツジ(山躑躅)  
2008/05/04(Sun)
  今朝は霧が立ち込めて一時雨も降りましたが、昼間は晴れ間も見えました(夜は又霧雨に)。
 山のあちらこちらに、ヤマツツジ(ツツジ科)が咲いていました。近付いて見ると、雀斑のホピタ(頬)辺りを一層赤らめて、オショシガル(はにかむ)様な風情です。北海道南部~九州の、低山の林縁等に生育する落葉低木です。名は「山に咲くツツジ」の意で、その「ツツジ」の由来は、「筒咲き」や「続き咲き」から変化した等々色々あって、定説は無い様です。日本全国、青葉山でも最も普通のツツジで、何方も子供の頃には、蜜を吸ったり、甘酸っぱい花弁を食べたり、飯事に使ったり、首飾りにしたり・・・の記憶があるのではないでしょうか? 只、最近では、異常気象の連続の所為か、秋にも咲く のが普通になってしまったのは、気になる所です・・・
ヤマツツジ 霧の青葉山 
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ツクバキンモンソウ(筑波金紋草)
2008/05/03(Sat)
 きょうも晴れて、暑くなりました(13.7~22.1℃)。
 森の木陰に、 ツクバキンモンソウ(シソ科)が咲いていました。名は、筑波山で初確認され、葉の紋様の美しさを金紋(金箔や金漆で描いた家紋)に譬えたとの事ですが、今まで良く分りませんでした。上から見ていては気付かなかったのですが、下から覗くと、葉が透けて金色の紋様に見えました。そればかりか、白い花の中の葯まで、砂金の粒に見えて来ましたよ。東北~四国の太平洋側の、山地のやや乾いた林床に生育する日本固有の多年草です。主に日本海側に分布するニシキゴロモの変種とされます。良く似ているものに、全体に色が薄く葉脈も紫にならないシロバナニシキゴロモがありますが、青葉山では未確認です…
  抱卵中のオオタカは、今朝も何とか元気の様でしたが、その営巣地近くの崖では、ハヤブサ(環境庁レッドデータで絶滅危惧Ⅱ類)も営巣中です。地下鉄東西線等の工事は、このハヤブサにも大きな悪影響を与える事でしょう…
ツクバキンモンソウ ハヤブサ
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コチャルメルソウ(小哨吶草)
2008/05/02(Fri)
きょうも大体晴れて、暑い位でした(13.6~21.6℃)。
 山裾の谷間に、コチャルメルソウ(ユキノシタ科)が咲いていました。気を付けなければ見落してしまいそうな小さな花ですが、良く見れば、春の宴でもあるのでしょうか。雪の結晶か魚の骨にも見える、不思議な喇叭を沢山立てて、賑やかなメロディーを響かせているかの様でした。本州~九州の山地の、湿り気のある谷沿い等に生育する多年草です。五つの羽状に裂けたものは花弁で、萼や花茎には腺毛が密生しています。名は、果実が楽器のチャルメラに似ていて、チャルメルソウより小さい事に因ります・・・
コチャルメルソウ 青葉山と広瀬川(竜ノ口合流点) 
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ゆきかえる