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オオタカ営巣・繁殖地で計画されている地下鉄東西線等「青葉山地区工事」についての意見書
2008/10/31(Fri)
  下記は、きょう、仙台市等関係諸部局に提出した「仙台で唯一の、オオタカ営巣・繁殖地で計画されている地下鉄東西線等「青葉山地区工事」についての意見書」です。これは、地下鉄東西線や都市計画道路の青葉山地区諸工事の中止や見直しを求めるもので、特に、昨日報道された「営巣地からのオオタカ完全排除計画」や「竜ノ口作業道建設」は、この11月にも始められるとの事で、 「来秋までは営巣地に手を加えない」と言う、仙台市の約束に反する「暴挙」です。即刻の撤回・中止を求めます。(オオタカに関する情報部分は伏字「かかかか」)。



仙台市長 様
仙台市交通局          局長 様
「東西線建設本部」       部長 様
仙台市建設局          局長 様
「道路部」             部長 様
「管理部」             部長 様
「建設部」             部長 様
仙台市環境局          局長 様
 「環境部」            部長 様
仙台市都市整備局       局長 様
「計画部」             部長 様
環境省東北地方環境事務所  所長 様
                                           青葉山の緑を守る会
                                           代表  植村千枝

       「地下鉄東西線、都市計画道路の建設工事を中断し、オオタカの継続調査を」
       仙台で唯一の、オオタカ営巣・繁殖地で計画されている地下鉄東西線等
               「青葉山地区工事」についての意見書

 当会は1994年7月、青葉山市有林(青葉の森)の開発事業に抗して結成以来、当地を中心に動植物調査を繰り返してきたが、1996年7月に、当時の市長は「オオタカ(環境庁と宮城県レッドデータブックで準絶滅危惧(NT))生息と営巣の可能性」を理由に工事中止の英断を下した。
1998年からは、ほぼ青葉山全区域(竜ノ口峡谷と旧青葉山ゴルフ場を含む)を範疇に、定期的に動植物の生態調査を繰り返してきた。これは、この地域が極めて貴重な自然が残る「仙台市の宝」と言うべき場所であるにもかかわらず、地下鉄東西線をはじめ、東北大学キャンパス移転、都市計画道路などの大規模開発が予定されていたために、市民の立場からの「調査・記録」が緊要と思われたからだった。とりわけオオタカは、周年観察され、毎年のように市有林、西部国有林、東北大学植物園、竜ノ口渓谷、八木山などで営巣を繰り返してきたが、少なくも最近四年間(2005~2008年)は、東西線ルート付近を営巣地として利用し、特に一昨年からは三年続けてかかかかかモミの木に営巣し、現在では当地が仙台周辺で唯一の繁殖地になっている
もし竜ノ口橋梁工事が現計画のまま実施され、それに引き続く軌道・車道の諸工事が施工された場合、絶滅危惧種であり、「杜の都」仙台の象徴ともいえるオオタカを絶滅においやり、カモシカ(国指定特別天然記念物)やテンなどの生息・往来の地「生態系の道」を分断することは必至で、大規模な土木工事による土砂流出・崩壊なども危惧されている。
しかし、当会が企画した『地下鉄東西線[青葉山地区]工事説明会』(2007年11月11日)と『地下鉄東西線[青葉山地区]工事意見交換会』(2008年3月9日)においても、二度に亘って提出した質問状への回答によっても、何ら納得できる説明が得られなかったため、ここに意見書として提出し、真摯な回答を求める。

1、 仙台市は、地下鉄東西線、都市計画道路の青葉山地区の建設を中止、あるいは、大きく見直すべきである。 

2、 仙台市は少なくも、地下鉄東西線、都市計画道路の竜ノ口橋梁建設工事を中断し、周辺のオオタカの生態調査を継続し、最低限、次期繁殖期後まで営巣・繁殖地周辺工事(作業道路建設等)に着手すべきでない。

3、 仙台市は、市内周辺のオオタカの生息状況、とりわけ青葉山における生息状況を把握し、地下鉄東西線、都市計画道路建設によるオオタカ個体群への影響を客観的に評価すべきである。

4、 仙台市は、レッドデータブック県内版の改定作業を踏まえた上で、全市的な自然保護策の検討を急ぎ、仙台市として、特に青葉山とそこに生息・生育する動植物の保全に対する明確な姿勢を示すべきである。
            
                         理由書

1、当該地域におけるオオタカの営巣・繁殖地としての重要性について
   
オオタカは、地下鉄東西線、都市計画道路のかかかかかで、少なくも三年連続して営巣・繁殖に成功しているが、仙台市周辺域でこの間、当地以外にそのような例も、場所も全く確認されていない。これは、仙台市周辺において、オオタカが地域的絶滅の危機にあり、当地の営巣・繁殖地としての重要性が極めて高いことを表している。しかし仙台市は、オオタカの調査に関して、主として計画段階ではなく事業段階の環境影響評価のみを、青葉山のごく狭い範囲のみで実施してきた。これでは仙台市は、仙台市周辺全域の、上記のような実態も、当地の営巣・繁殖地としての重要性も、全く認識していないことになる。オオタカは、絶滅危惧種であるとともに、食物連鎖、生態系ピラミッドの頂点に立つ猛禽であり、個体群維持のために、多くの食物と広大な生息域を必要とするアンブレラ種であるが、その生息・繁殖地の消滅は、個体群そのものも消滅させ、生態系を激変させ、劣悪なものにする。オオタカの環境省レッドリストにおけるランクが下がったというが(絶滅危惧Ⅱ類(VU)→準絶滅危惧(NT))、それは調査精度が上がったためで、決して増加しているわけではない。それどころか、少なくも仙台市周辺では、上記のように減少し、地域的絶滅の危機にあるのが現実だ。仙台市が開催する各審議会、評議会などにおいて、外部の「専門家」の判断は求めても、当会を含め、長年に亘り青葉山のオオタカ調査を続けている、多くの団体、個人に意見さえ求めない市の姿勢は、科学的調査も判断も完全に拒否するものであり、始めに「工事ありき」と言わざるを得ない。

2、当該地域の「生態系の道」としての重要性について
   
  竜ノ口峡谷は、「広瀬川の清流を守る条例」においても「特別環境保全地区」に指定され、動物たちが奥山と青葉山東端、または広瀬川流域までを往来する生態系の極めて重要な「帯」であり、仙台市中心部の広瀬川周辺に時折カモシカやツキノワグマが出現するのもこの「命の道」が存在するお陰でもある。当会の調査においても、上記2種の他、哺乳類ではテン、イタチ、キツネ、タヌキ、アナグマ、カワネズミなど23種が確認され、自動撮影機器などにより、特にテン、イタチ、キツネ、タヌキ、アナグマ、カモシカの、頻繁な往来が記録されている。また、青葉山の豊かさ・素晴らしさの証は、「希少種の多さ」などと共に、「猛禽類が多種生息していること」であるが(12種確認、内8種が営巣・繁殖)、それは、その数千・数万倍の小動物・野鳥の生息を物語っており、その多くがこの「命の道」周辺域を利用している。地下鉄東西線や都市計画道路などが建設されることは、オオタカが消えるだけでなく生態系が大分断され、他の猛禽類やテンなど多くのアンブレラ種や希少種が地域的に絶滅してしまう。そして、バランスを失った生態系の中で、ノネズミやカラス類が増加し、植生を大きく撹乱した後自滅するだろう。野鳥や昆虫類の往来も激減し、孤立した緑地の植物相は劣悪なものへと激変するに違いない。にもかかわらず仙台市は、オオタカやハヤブサ、フクロウなどの猛禽類どころか、哺乳類の「広域的」往来調査さえ実施しないまま、諸工事を無暗に「加速的に」推し進めようとしている。

3、当該地域の景勝地としての重要性について
   
  地下鉄東西線、都市計画道路の建設予定地である竜ノ口渓谷部は、貴重な化石群を含む竜ノ口層などを有する、何万年にも亘って造り上げられた、美しく複雑に連続する岩崖であり、世界に誇るべき名勝である。また、竜ノ口橋梁建設地周辺には、通称「人面岩」、「猿岩」、「二階滝」などの景勝地が散在しているが、仙台市が開催する各審議会、評議会などにおいて、その存在も、価値も、工事による影響も、一度も話し合われていない。また、数百歳のモミが群立する原生美林は、仙台市内で最も質の高い植生地の一つでもある。仙台市が、これらの景勝地としての価値を全く認めていないことは、言語道断と言わざるを得ない。

4 当該地域における現地説明会開催について
  
  仙台市は、諸々の工事、とりわけ竜ノ口橋梁建設地周辺諸工事を開始する以前に、当会を含めた市民に対し、必ず現地視察と説明会を開催する義務がある。仙台市は、当会の提出した「質問状」に対する「回答」でも、「話し合い」の中でも、オオタカ営巣地の伐木や破壊の範囲についても、「人面岩」など景勝地の破壊や保存の程度についても、全く説明がない。これらの詳細な計画、予測を公表し、現地説明がない限り、いかなる工事の開始も絶対に許されない。

5、竜ノ口橋梁建設のための工事用道路について

  今年中にも開始されるという、竜ノ口橋梁建設のための工事用道路建設は絶対に中止されるべきである。この工事は、オオタカの来季(2009年)からの営巣・繁殖の可能性を失わせるものであり、とりわけ八木山側の道路は、都市計画道路建設を前提にしたもので、許されない。これは、橋梁建設とは無関係の工事であり、その作業道としては、ベニ―ランド駐車場の一部を利用すれば済む筈である。作業道を計画道と一体化させることによって市道に昇格させるために、貴重な森、谷、滝、動植物などが失われるのは許されない。仙台市が、人工巣を設置した意味もなくなるのは必至であり、少なくも、オオタカの来季の営巣・繁殖状況を確認しない限り、次段階に進むべきではない。

6、当営巣地からのオオタカ完全排除計画について             

  仙台市は、同じ青葉山大開発事業体である東北大学と連携して、かかかかかオオタカ営巣地からオオタカを完全排除する計画を進めている。営巣木3本と巣など「10数ヶ所に縄などを張って(オオタカが)営巣できないようにする(10/30河北)」とのことだが、これは自然の摂理を冒涜するものであり、決して許されることではない。市交通局によれば、「オオタカは周期的に営巣地を変える(10/30河北)」のであるから、この説から言っても「排除」の必然性は全くなく、工事を強引に早めようとする意図しか感じられない。当計画は、現営巣地での来春の営巣・繁殖の可能性を完全に失わせ、その反対に、オオタカの地域的絶滅の可能性を一気に高めることになる。当計画の、即刻の撤回・中止を求める。

7、都市計画道路(川内・旗立線)の必要性について
   
  仙台市が追及する『自動車に頼らずに,「軌道系交通機関を中心としたまとまりあるまち」を目指す』という地下鉄東西線建設の意味が、ルートが重なる都市計画道路(川内・旗立線)建設とは全く矛盾するうえ、「作れば作るほど交通量が増える」との経験が全く活かされていない。結局、道路特定財源を投入して建設される当計画道は、その財源を引き出すために地下鉄東西線と抱き合わせにしたことは明白であり、それにより全く不必要な工事を行い、残される唯一の「命の道」でもある竜ノ口支流(万助沢)の繊細極まる直立崖の破壊など、青葉山の大自然破壊に決定的な駄目押しを与えることは絶対に許されず、当都市計画道路建設計画は白紙撤回されるべきである。

8、地下鉄東西線と都市計画道路のルート、特に竜ノ口橋梁立地の選定について 
  
  生態系の帯(命の道)を形成する竜ノ口峡谷を本流・支流ともに完全に分断するうえに、永年に亘りオオタカが営巣を繰り返して来た最重要な生息・繁殖域(竜ノ口本流・支流合流点周辺域)に、敢えてルートを設定したことは全く理解できない。常識的に考えて、建設を中止しない場合でも、ルートや工法の変更は不可欠であり、当会が提案した、「完全地下化」などの諸提案にも、何ら真摯に答えることも、歩み寄ることもないことは、遺憾極まる。数年間の工事延期や中断は、当然のことであるが、工事を急ぐ事業者の都合にあわせて作業を闇雲に急ぎ、何万年にも亘って営々と築き上げられた大自然を一瞬に破壊することは絶対に許されることではない。仙台市は、当文書「前書」で述べた1996年の経験を活かし、英断をもって、地下鉄東西線、都市計画道路の青葉山地区の建設を中止、見直し、あるいは、今後のオオタカを始めとした動植物調査などの結果を待つために、工事を中断すべきである。 

9、仙台市の希少種保護の姿勢について
  
  現在宮城県では、県内版レッドデータブックの改定作業が進められているが、より正確な作業が行われば、オオタカの希少性、重要性についての再評価も期待できる。また、新たに多くの種が希少種に認定されることだろう。しかし、仙台市は、動植物調査の多くの部分を、県外の環境コンサルタント会社などに発注し、正確な現況調査が行われていないのが現状だ(例:1993年「青葉山地区環境影響評価調書」とその後の当会の追加調査/数百種(内70種以上の希少種)の記載漏れ))。今回の、「地下鉄東西線事業の環境影響評価」においても、ヒメギフチョウ(環境庁レッドデータブック準絶滅危惧(NT)、宮城県カテゴリー絶滅危惧Ⅱ類(VU))の生息さえも記録されていないことは重大な問題である。仙台市は、このような動植物調査方法を改め、県内版レッドデータブック改定作業の推移を見据えたうえで、生息地の保護や回復計画を盛り込んだ「種の保存条例」や、希少種の生息地として最重要な青葉山の自然保護策を策定し、自然保護や種の保存に対する市の姿勢を明確に示すべきである。
 今回、とりわけ、かかかかか、数百歳のモミが群立する原生林と、何万年にも亘って造り上げられた竜ノ口の美景観があり、オオタカもこの地で永年、営巣・繁殖を繰り返して来た。この営々と築き上げられた大自然を壊すのはいとも簡単だが、それは私達の未来を滅ぼすことと同じだ。失った大自然は、もう二度と再生することはできない。仙台市は、市民の大多数が反対し、大借金が確実視される「物」と、この「大自然」の価値を、しっかりと見比べる必要がある。 
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コムラサキ(小紫)の実
2008/10/31(Fri)
 きょうも、晴れ時々曇りでした(6.1~17.8℃)。
 藪の縁に、コムラサキ(クマツヅラ科)の実が沢山生っていました。近縁のムラサキシキブやヤブムラサキと違って、みっちりした実の付きは見事なものです。岩手~沖縄の他、朝鮮、中国等の、山麓や原野の湿生地に生育する落葉低木です。7~8月、葉の付根付近に淡紅紫色の小花を多数付け、紫色の果実は美しく、庭や公園等にも良く植栽されます。南方系の種の為、青葉山では殆ど自生していませんが、野鳥に因る庭木からの播種が見られ、これも自生種ではないのかも知れません。名は、ムラサキシキブより小振りな事に因り、コムラサキシキブやコシキブ等の別名もあります。「ムラサキシキブ」として植えられるものの大部分は、この「コムラサキ」の様ですね・・・
コムラサキ 釜淵滝 
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営巣地からのオオタカ完全排除計画
2008/10/30(Thu)
 今朝の河北新報に、↓の記事が載った。仙台市は、同じ青葉山大開発事業体である東北大学と連携(結託)して、オオタカ営巣地からオオタカを完全排除する計画を進めている。営巣木3本と巣など「10数ヶ所に縄などを張って(オオタカが)営巣できないようにする(河北)」とのことだが、これは自然の摂理を冒涜するものであり、決して許されることではない。市交通局によれば、「オオタカは周期的に営巣地を変える(河北)」のであるから、この説から言っても「排除」の必然性は全くなく、工事を強引に早めようとする意図しか感じられない。この計画は、現営巣地での来春の営巣・繁殖の可能性を完全に失わせ、その反対に、オオタカの地域的絶滅の可能性を一気に高めることになる。当計画の、即刻の撤回・中止を求める。
河北朝刊
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ナラタケモドキ(楢茸擬)
2008/10/30(Thu)
  今朝は冷え込みましたが(冠雪した蔵王が良く見えました)、晴れ時々曇りの穏やかな一日でした(5.3~14.1℃)。
  小楢の木の幹に、ナラタケモドキ(キシメジ科)が生えていました。今年は、未だ暑い頃にちらっと見ただけでしたので、久し振りの再開でした。少し持ち帰り、味噌汁の具にして美味しく食べました。夏~秋、全国の主に広葉樹の枯木や立木周辺の地面に群生します。名の通り、ナラタケに似ていますが、柄につばを持たず、夏の早い時期から出始めます。仙台では、茎が折れやすいので、ナラタケと共に「オレミキ」等と呼ばれ親しまれています。ナラタケより食味が劣り、消化も悪い所為で「モドキ」となったとも言われますが、然程違うとも思えず、可哀想な気もします。只、軽い中毒物質を含むのは事実の様で、生食や過食は禁物で、必ず茹で零してから利用しましょう・・・
  その近くでは、ムラサキシメジが出始めていましたよ…
ナラタケモドキ ムラサキシメジ 
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シロダモ(白梻)の実と花
2008/10/29(Wed)
 きょうは小雨後曇って、午後には晴れました。
 尾根道のシロダモ(クスノキ科)が、実と花を付けていました。と言っても、赤くなり始めた実が生っているのは雌株で、小さな雌花は少し萎れていました(写真は掲示板)。画像↓の花は、隣に立つ雄株の雄花で、今が盛りとふさふさに咲き乱れていました。本州の秋田、宮城~南西諸島の他、朝鮮、中国等の、山地~低地の森林内に生育する常緑の中高木です。木全体に芳香ある精油を含み、種子から採油して、蝋燭の材料にします。 葉は3行脈が目立ち、裏面は灰白色で、名の由来になっています・・・
シロダモの実(雌株)と花(雄株). きょうの空
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キハツダケ(黄初茸)
2008/10/28(Tue)
 きょうは、晴れ時々曇りでした。
 樅の木の下に、キハツダケ(ベニタケ科)が生えていました。15cm程もある大きなものが、10本以上も弧を描く様に並んでいました。二本だけ引き抜いて仕舞おうとすると、白い乳液を出す傷口が見る見る中に青緑色に変化して行きました。夕飯に、醤油出汁で煮て美味しく頂きました。バター炒めも良い様ですね。秋に、全国の主にモミ類(稀にマツ類)の林内地上に発生します。名は、黄色い初茸(秋の早い内に発生する事に因る)の意。食用ですが、青葉山では余り人気がないのか、中々採られずに土に還って行きます・・・
 崖面に生える小木に、ハヤブサ(環境庁レッドデータで絶滅危惧Ⅱ類)が止まっていましたよ・・・ 
キハツダケ ハヤブサ 
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ウメバチソウ(梅鉢草) の花
2008/10/27(Mon)
 きょうは、晴れたり曇ったり小雨が降ったりで、午後には虹も見られました。
 森の湿地のウメバチソウ(ユキノシタ科)が、未だ咲き残っていました。咲いていたのは数輪でしたが、それだけでも、周りに清々しさが広がりました。パラパラと散ばる花弁も、苔生した地面を白く清めている様でした。北海道~九州の他、サハリン、クリル等東アジア北部に広く分布し、亜高山帯下部~低地の日当たりの良い湿生地に生育する多年草です。全体に無毛で、根出葉はハート形で艶があり、花がなくても直に分ります・・・
 あちこちで、シラキが紅葉していましたよ・・・  
ウメバチソウ シラキ
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サンカクヅル(三角蔓)
2008/10/26(Sun)
 きょうは曇りで、午後は一時晴れました。
 林縁の道端の木々に、サンカクヅル(ブドウ科)の果実が下がっていました。下の方に下がった、少し萎びた房を採って頬張ると、酸味の中に仄かな甘味が広がりました。北海道(渡島)~沖縄の他、朝鮮、中国等の、山地~丘陵の林縁に生育する落葉蔓性木本です。雌雄異株。初夏、穂状に黄緑色の小花を付けます。名は、葉が三角形で蔓植物である事に因りますが、葉形は三角と言うよりハート型です。別名のギョウジャノミズ(行者の水)は、蔓を切ると水が出るので、修行中の行者達が喉を潤すと言う意味です・・・
 峡谷を覗き込んでいると、射し込んだ陽にうねりくねった水面が一瞬輝いて、「竜ノ口」の名の由来が分った気がしました。紅葉も少しづつ進んでいる様ですね・・・
サンカクヅル 八木山橋から竜ノ口を見下し 
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ヤマウルシ(山漆)
2008/10/25(Sat)
 きょうは、大体晴れました。
 森のあちこちで、ヤマウルシ(ウルシ科)が紅葉していました。林縁や林床を点々と真紅に彩る様は、南海の紅珊瑚の様でもありました。北海道~九州の他、中国、朝鮮、クリル等の、山地に生育する落葉小高木です。良く似たヤマハゼに比べ、北方系で、種子は寿命が長く、地中に埋れたまま眠り、伐採跡等の裸地に逸早く顔を出す開拓植物でもあります。樹形は余り枝分れせず、幹や枝の先端に纏まって葉を広げますが、少しでも早く樹高を確保し、光を獲得する戦略の様です。7~15の小葉からなる奇数羽状複葉で、雌雄異株です。 名は、山に生え、漆の取れる木の意。樹皮を傷付けると白い乳液が出ますが、やがて黒紫色に変色し固まります。ツタウルシに継いで強い毒性を持ち、樹液等に触れると被れますが、春先は被れ易く、今頃~真冬は被れ難いとも言われますが、「触らぬ神に祟りなし」でしょうか・・・
ヤマウルシ 青葉城址から見る七つ森
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キボシカミキリ(黄星髪切虫、黄星天牛)
2008/10/24(Fri)
 きょうは、一日雨でした。 
  藪際に生えるマタタビの蔓に、キボシカミキリ(カミキリムシ科)がいました。雨の中、何かに耐えるかの様に、必死に蔓に縋り付いていました。本州~沖縄 (隠岐・伊豆諸島・南西諸を含む)の他、朝鮮、中国等の森林や都市郊外緑地等にも生息しています。幼虫はクワ、イチジク、ミカン等の生木を食し、成虫は灯火にも飛来します。雄の触角は長く、雌の倍以上もありますが、住んでいる場所によって、色や斑紋が異なる等、変異が大きい様ですね・・・
 一日中雨が降り続きましたが、芋煮会場では、狭くなっても未だ席取りが行われていましたよ・・・
キボシカミキリ 牛越橋から望む青葉と広瀬川. 
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ゲンノショウコ(現の証拠)
2008/10/23(Thu)
  きょうは曇り時々晴れで、一時小雨も降りました。
  草原の石の上に、苔に交じってゲンノショウコ(フウロソウ科)が生えていました。種子を弾き飛ばした後の果が並ぶ様は、別名「ミコシグサ」通りの神輿の列にも、冠を載せて佇む王女達、灯籠を付けて舞う娘達にも見えました。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の山野に自生する多年草です。名は、食べるとたちどころに薬効が現れる、「現に良く効く証拠」と言う意味で、古くから下痢止めの妙薬とされていました。小野蘭山の「本草網目啓蒙1803)」にも「根苗ともに粉末にして一味用いて痢疾を療するに効あり、故にゲンノショウコと言う」と記述されています。下痢止の他、利尿、高血圧予防、渋り腹、冷え性、血の道等に薬効があり、特に健胃整腸剤として優れた生薬とされます。夏に咲く花は、 白紫色と紅紫色のものがあり、白紫花種は東日本に、紅紫花種は西日本に多く見られる様ですね・・・
 マンサクの葉が、赤くなって来ましたよ・・・
ゲンノショウコ マンサク 
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マメホコリ(豆埃)
2008/10/22(Wed)
 きょうは、晴れ後曇りでした。
 沢端の林床の倒木に、マメホコリ(変形菌 =粘菌/ドロホコリ科 )の未熟子実体が付いていました。桃色の豆状物体は、珊瑚玉にも田螺の卵にも見えますが、触ると柔らかくて、裂けると赤い液が流れ出しました。日本の他、世界に広く分布し、朽木上に孤生・群生する変形菌です。変形菌とは、変形体(粘菌アメーバ)と呼ばれる栄養体が移動しながら微生物等を摂食する動物的性質と、子実体を形成し、胞子により繁殖するという植物的(菌類的)性質を合せ持つ、特異な生物です。生物分類法の「生物五界説」では、原生生物界(キノコは菌界)に分類されています。写真のマメホコリは、間もなく桃色から茶褐色に変化し、中も茶色の胞子に変わります・・・
 オオバショウマの葉の上で、シュレーゲルアオガエルが眠っていましたよ・・・
マメホコリ シュレーゲルアオガエル 
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イカリモンガ(碇紋蛾)とノコンギク(野紺菊)
2008/10/21(Tue)
  きょうは、朝から良く晴れました。
  道端のノコンギクに、イカリモンガ(イカリモンガ科)が止まっていました。青葉山で1、2を争うめんこい蛾で、鴛鴦の銀杏羽の様な模様を見せびらかしながら、夢中で花蜜を吸っていました。北海道~九州の他、中国、朝鮮、シベリア等の山地~平地の森林に生息します。蛾の中では、最も蝶に間違えられる種です。年1~2回(5月と8月)発生しますが、青葉山では夏以降に発生し、成虫はそのまま落葉下や朽木中で越冬し、春に再び活動し始めます・・・
イカリモンガ 広瀬川から見た北斜面 
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ニシキギ(錦木) の実と紅葉
2008/10/20(Mon)
 きょうは、晴れたり曇ったりの一日でした。
 森の縁の道沿いで、ニシキギ(ニシキギ科)が紅葉し始めていました。その美しさに魅き寄せられて近付くと、葉にも増して鮮やかな果実達が、黒い仮種皮に惹き立てられ輝いていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の、山地~平地の林下に自生する落葉低木です。紅葉が見事なので、モミジ(ニッサ(米原産ヌマミズキ科高木)とする事も)、スズランノキ(米原産ツツジ科高木)と共に世界三大紅葉樹にされているそうです(何処の誰が決めたのでしょう?不可解です)。別名のヤハズニシキギ(矢筈錦木)は、枝に付いた羽の部分を弓矢の羽(矢筈)に譬えたものの様です。果実は野鳥達に好まれ、採食後、種子を糞として排泄し、広い範囲に種子散布が行われます・・・
ニシキギ きょうの空 
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ワレモコウ(吾木香・吾亦紅)
2008/10/19(Sun)
 きょうは、曇り時々晴れでした。
 スイス池(郷六溜池)の土手に、未だワレモコウ(バラ科)がありました。と言っても、花は終わっていて、集合花に見えるものは、暗紅紫色の萼のみの様でした。種子となって綿毛状になった薄と共に微風に揺れる様は、秋の深まりを強く感じさせます。北海道~九州の他、ユーラシア中北部に広く分布し、山地~平地の草原等に生育する多年生草本です。名の由来は不明ですが、インド原産の木香(キク科)に負けぬほど美しいからとか、「われもこうありたい」との思いを込めて名付けられたとか、命名する時に、この花は何色だろうかとの論議があり、皆それぞれに茶、焦茶、紫等と言い合ったが、花自身が「否!私は断じて紅です」と言い張り、選者は「花が自分で言っているのだから間違いない」として、「吾亦紅」となったとの説もあるようですね・・・
  上の池の土手は刈り込まれ、沢山あったリンドウは、一株だけになっていましたよ・・・
ワレモコウ リンドウ 
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キチジョウソウ(吉祥草)の花
2008/10/18(Sat)
 きょうは、一日快晴でした。
 今年も、キチジョウソウ(スズラン科)が咲き初めていました。まだ蕾かと、余り期待していませんでしたが、この数日の暖かさで一気に開花したのでしょう。この時季には珍しい艶やかな花々は、藪陰に輝いて、眩しい程でした。日本の東北南部~九州の他、中国等の山地~平地の林内に生育する常緑の多年草です。暖地性種で、県レッドリストにも記載されていますが、北限自生地の一つである青葉山でも何ヶ所かで群生しています。花が咲かない年がある事から、「咲くと吉事が起きる」等とも言われていますが、今年こそ何としても、「自然破壊」の危機が迫る青葉山に「吉報」があって欲しいものです。花言葉も「吉事」だそうですよ・・・
 まだまだ紅葉には早い青葉山ですが、追廻付近では、トチノキやカツラが黄葉していましたよ・・・
キチジョウソウ トチノキとカツラの黄葉
  きょうは、東京の某社カメラマンを案内して、竜ノ口~青葉城址~八木山~青葉山市有林を一日歩き回りました。道なき道ばかりの割に、思うものに出会えずご苦労をおかけしましたが、良い写真、紙面になる事を、期待しましょう・・・
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ノブドウ(野葡萄)の実
2008/10/17(Fri)
 きょうは、大体晴れました。
  藪の縁に、ノブドウ(ブドウ科)の果実が生っていました。白かった実が、一気に青や紫に変わり、濃紫、空色、ピンクや象牙色に黄緑や赤茶と、まるでビーズ屋の店先のような賑わいでした。北海道~沖縄の他、中国、サハリン、クリル等東アジア一帯の山野に生育し、アメリカにも帰化している蔓性多年草です。花は淡緑色で、果実は色が白→青→紫と変化し、ノブドウミタマバエ等が入り虫癭になると、膨れて益々様々な色に変わります。名は、野にある葡萄の意。果実は甘いものの、虫が入っている事も多く食べられませんが、色合いが美しいので、茶花等として親しまれています。変種には、葉が無毛のテリハノブドウ、葉が深く切れ込むキレハノブドウ等があります。生薬名を蛇葡萄(じゃほとう)、蛇葡萄根(じゃほとうこん)と言い、糖尿病、肝臓病、腰痛、関節痛等に効能があるとの事ですし、実を潰して皮膚に塗ると、蚊除けになるとも言われます・・・  
  青葉滝には、きょうも虹が懸かっていましたよ・・・
のぶどう 青葉滝(虹滝) 
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ミヤマガマズミ(深山莢蒾/深山鎌酸実) の実
2008/10/16(Thu)
 きょうは、晴れたり曇ったりの一日でした。
 山のあちこちに、ミヤマガマズミ(スイカズラ科)の赤い実が生っていました。赤く艶やかな果実はとても目立って、少し淋しくなった森を引き立たせていました。今は未だ酸っぱいばかりですが、晩秋を過ぎると、ほんのり甘味も加わります。北海道~九州の他、中国、朝鮮、サハリン南部等の、山地の林内や林縁に生育する落葉低木です。果実を漬け込んだ美味しい薬用酒は、疲労回復や利尿にも効能がある様ですね・・・
ミヤマガマズミ 日没 
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アカスジキンカメムシ(赤条金椿象・赤条金亀虫)の幼虫
2008/10/15(Wed)
 きょうは、晴れたり曇ったり雨が降ったりと、天気が目まぐるしく変わりました。
 遊歩道の階段に、アカスジキンカメムシ(キンカメムシ科)の幼虫がいました。まぁるい体に、紫や緑に輝く黒地。不思議な白い模様は、猫か誰かが鼠の尻尾を捕まえている様に見えました。成虫は勿論美しいけれど、この幼虫の渋い美しさと愛らしさも中々だと思いました。この子は終齢(5齢)幼虫の様で、この姿のまま落葉下や樹皮下で越冬します。本州~九州や台湾、中国本土等の、山地~平地の森林に生息し、成虫・幼虫共にフジ、キブシ、ミズキ、コブシ等の広葉樹に付いて、葉や実の汁を吸います。暖地性種で、宮城県レッドデータブックでは要注目種に指定されています・・・
アカスジキンカメムシ幼虫 こちらがアカスジキンカメムシ成虫(以前に撮ったもの) 
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ウワバミソウ(蟒蛇草) の株芽
2008/10/14(Tue)
 きょうは、一日曇りでした。
 沢沿いのウワバミソウ(イラクサ科)の茎の節々が、株芽状になっていました。赤い紐に黒光りする玉の付いた、縄文の首飾りにも見えましたが、触るとバラバラになって、草叢に落ちてしまいました。少し採って持ち帰り、さっと茹でると鮮緑色に変わって、粘り気が増して美味しく頂けました。出し汁等に漬け込んでも良い様ですね・・・
  花が僅かに残るヤブガラシには、キイロスズメバチが訪れていましたよ…
ウワバミソウ キイロスズメバチとヤブガラシ 
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ルリタテハ(瑠璃立羽)
2008/10/13(Mon)
 きょうは、一日快晴でした。
 森の日溜りに、ルリタテハ(タテハチョウ科)が止まっていました。地味で枯葉の様な裏翅を見せながら、時折名前通りの、目も覚めるばかりの瑠璃色模様を瞬かせていました。近寄ると、あっという間に何処かに消えてしまい、暫くすると、何時の間にか又戻っていました。北海道南部~南西諸島の他、東~南アジア(ロシア沿海地方~インド)の、山地~平地の森林と周辺部に生息し、時折都市公園等にも現れます。 幼虫の食草は、サルトリイバラ、ホトトギス類、ユリ類等で、成虫で越冬し、早春には逸早く飛び始めます。花には訪れず、樹液や腐ったもの等に集まります。南西諸島のものを南西諸島亜種、種子島・屋久島以北のものは本土亜種として分類される様ですね・・・
 化石の森は、祭日にも拘らず森閑としていましたよ・・・
ルリタテハ 化石滝 
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東北大学移転に伴う土木工事現地説明会
2008/10/12(Sun)
 きょうは観察会の後、旧青葉山ゴルフ場にて、東北大学による「東北大学移転に伴う土木工事現地説明会」がありました。まずは、竜ノ口と三居沢の最上流部に整備されると言う調整池の現地説明があり、その後旧クラブセンターにて、キャンパス全体の敷地造成等の工事説明が行われました。三居沢の方は、今ある沢に防水堤と排水管を設置して水を貯め、竜ノ口の方は、今ある大きな池に防水堤と排水管を作って水位を下げるのだそうです。両地共、洪水や濁水の流失防止が目的との事でしたが、三居沢の方は、水面下になる沢の植生や希少種が気になりますし、竜ノ口の方は、水鳥の生息地としての価値、オオタカの狩場としての価値が下がる事が危惧されました。きょうも実際、三居沢上流池にはオオタカがいて、木陰に止まって警戒声を発していましたし、いつもいるオシドリの群れも観察されました。キャンパス全体の整備については模型により説明を受けましたが、高いビルがないのは良いのですが、竜ノ口方面と市有林方面を結ぶ、動物達が往来できる道がか細過ぎて先行きが思い遣られました。地下鉄や道路建設や、この大学移転が、もっと連携して、もっと市民の声を取り込んで、もっと広域的な自然保護にも配慮して欲しいと思いました・・・
三居沢最上流の沢を貯水池にすると言う説明. 万助沢最上流の大きな池にはオシドリの群れとオオタカが!. 新キャンパスの模型を使った説明. 東西線の青葉山駅工事現場には、掘った土が野晒しに・・・ 
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十月観(視)察会
2008/10/12(Sun)
 きょうは朝から晴れて、絶好の観察会日和となりました。
 先月に続いてキノコ中心の会なのですが、今秋は近年にない不作の様で、昨日の下見でも、出るべき普通のキノコがさっぱり見当たりませんでした。歩いた距離も、会の後引き続き旧ゴルフ場(東北大学キャンパス予定地)視察が予定されるため、片道ほんの500m程でした。案の定、スギヒラタケ等の毒とされるものは目立ちますが、全体に数も種類も少ないものでした。と言っても、最終的には、採集したものに観察できたものを加えると、確認数は30種程になっていました(アミタケ、オウギタケ、ハタケシメジ、マツカサキノコモドキ、コカブイヌシメジ、シロシメジ、オシロイシメジ、サマツモドキ、キララタケ、スギエダタケ、スギヒラタケ、チシオタケ、ホコリタケ、エリマキツチグリ、ヒナツチガキ、ドクベニタケ、ニガクリタケ、ニガクリタケモドキ、ツルタケ、タマシロオニタケ、カワラタケ、ウチワタケ、シロハツ、ナガエノスギタケ等・・・順不同)。中でも、珍しいナガエノスギタケは、傘が大きく開いた立派なもので、一見モミタケを思わせましたが、スコップで根元を掘ってみれば、長い柄が何処までも深く続いていて、真下にモグラの雪隠がある事が分りました。一本持ち帰り試食すると、少し苦味はあるものの、松茸の様な香りと食感で、特にさっと焼いたものが美味しく頂けました。又、道端にマツカサキノコモドキが群生し、松ぼっくりから生えためんこいキノコがあっちこっちに顔を出していて、楽しくなりましたね。
オヤマボクチ ひゃーっすごいのがぁ! ナガエノスギタケ. 仲良し三人組
 咲いていた花では、ナギナタコウジュ、ヤブガラシ、アキノキリンソウ、イヌタデ、オヤリハグマ、キッコウハグマ、コバノセンダングサ、シロヨメナ、センボンヤリ、ナンブアザミ、ダキバヒメアザミ、オヤマボクチ、ツクシハギ、ノコンギク、ガンクビソウ等が見られました。フユノハナワラビの胞子茎も沢山立ち上がっていました。目立っていた実では、ウメモドキ、オトコヨウゾメ、クヌギ、コナラ、ミズナラ、シラカシ、チゴユリ、ツクバネ、ナツハゼ、ツルアリドオシ、オオバジャノヒゲ、ツルリンドウ、マムシグサ、ミヤマガマズミ、ガマズミ、ムラサキシキブ、ヤブムラサキ、ハクウンボク、クサギ等がありました。ヤマノイモのむかごも一杯生っていました。他では、落し穴にいたキタアオオサムシやゴミムシ達。昨日と同じ木で食事をしていたシャチホコガの幼虫。飛び出て来たヤマアカガエルやミヤマフキバッタ、ニホンカナヘビやアシグロツユムシ。派手で大きなイシサワオニグモ。小群を作っていたエナガやヤマガラ。会の前後には、上空を飛び行くオオタカを確認されたり、車道を横切るカモシカの写真を撮られた方々もいましたね。そのまま東北大新キャンパスの工事説明会に移行しましたが、きょうは皆さん、如何だったでしょうか???
 来月の11/9(日)は、落葉を踏みながら、所々に残る野菊や木の実、野鳥達等を観察しながら、紅葉を愛でます。キノコも出ているかも? では又、お楽しみに・・・
マツカサキノコモドキ 最後にパチリ!. ウメモドキ 撮りきれません….
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シャチホコガ(鯱鉾蛾)の幼虫
2008/10/11(Sat)
  きょうも、大体晴れました。
  道端のウリハダカエデの葉に、シャチホコガ(シャチホコガ科)の幼虫がいました。如何見ても、エイリアンの様な不思議な姿に見入っていると、終には嫌がってそっくり返り、益々奇妙奇天烈な格好になりました。北海道~九州の他、ユーラシア大陸に広く分布し、山地~平地の森林に生息します。幼虫は、カエデ、ケヤキ、ブナ等様々な落葉広葉樹を食草としています。幼虫は、三対の胸脚が長く発達し、外敵等に驚くと、頭胸部を後方に反り返らせ、尾端を背面に持ち上げます。名は、こうした姿を城の鯱(しゃちほこ)に準えたものです。ヨーロッパではこの姿をエビに見立てて、ロブスター・モス( エビの様な蛾 )と呼んでいます。成虫も、前翅より後翅を前に出す、非常に風変わりな止まり方をします・・・
シャチホコガの幼虫 きょうの空 
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ドクベニタケ(毒紅茸)
2008/10/10(Fri)
  今朝は霧が立ち込めましたが、昼間は数日振りに晴れました。
  森の草原に、ドクベニタケ(ベニタケ科)が生えていました。お伽噺に出て来る様な赤いキノコで、試しに一欠片齧ってみると、異常な辛さに、思わず永久の眠りに就きそうでした。夏~秋に、日本全国の他、北半球一帯やオーストラリア(帰化?)の、広葉・針葉樹林等、様々な林下に発生する菌根菌です。傘は赤~ピンク色で、次第に白くなる事もあります。この仲間には似たものが多く、同定が難しいのですが、傘の表皮が剥け易く、とても辛く無臭で、襞や茎が白いのが特徴です。名は、毒のある紅色のキノコの意ですが、嘗ては無毒だとも言われていました。近年、ムスカリン類等の毒成分が確認され、生食は禁物の様です。勿論、刺激の強い辛さと苦味には、食欲も湧きませんし、日本での中毒例はない様ですが、海外では死亡例もあり、十分な注意が必要です・・・  
  その近くには、美しいクサギの実が沢山生っていましたよ・・・
ドクベニタケ クサギ 
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シロヨメナ(白嫁菜)の花
2008/10/09(Thu)
 きょうは、雨後曇りでした。
 森の林床のあちこちに、シロヨメナ(キク科)が咲いていました。一つ一つの花も株も、か弱く淋しげな雰囲気がありますが、薄暗い森に散らばる群落は良く目立って、力強さを感じます。本州~沖縄の他、台湾等の、山野の林下に生育する多年草です。地下茎が伸びて株立ちとなり、大群落も形成します。別名はヤマシロギク(山白菊)ですが、イナカギクもそう呼ばれる様ですね・・・
 森の所々には、「仙台」の名も愛しい、センダイトウヒレンが咲いていましたよ・・・
シロヨメナ センダイトウヒレン 
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フサフジウツギ(房藤空木)と拡幅道路
2008/10/08(Wed)
 きょうは雨後曇って、夜には又雨になりました。
 東西線工事の作業道路として拡幅された市道の法面全体に、無数のフサフジウツギ(フジウツギ科)が生えていました。花期は少し過ぎているのですが、周囲の風景に似合わない異様な光景でした。別名はブッドレア。中国が原産の落葉低木で、背丈より大きく伸びた枝先に、トラノオの様な房状の花が垂れ下がります。名は、花房が藤を思わせ、葉がウツギに似ている事に因ります。一つ一つの花そのものはとても美しいのですが、周りの自然林とは全く不釣り合いで、生態系の破壊にも繋がる外来種です。それを、さも緑化と美化に気を遣ったとでも言う様に、何百本もの伐採樹木の代わりに植え付けるとは、自然保護に対する仙台市の感覚が計り知れると思いました・・・
フサフジウツギ(昨年の今頃はまだ、小楢や赤松の森でした) 
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ダイモンジソウ(大文字草) の花
2008/10/07(Tue)
 きょうは、曇り時々晴れでした。 
 岩崖に、ダイモンジソウ(ユキノシタ科)が咲いていました。清水が滴り落ちる岩にへばり付いた花々は、近寄ると蕊が目立って、大の字と言うより弾ける飛沫の一部の様に思えました。名の由来は、花弁 5 枚中、上の 3 枚が短く下の 2 枚は長いので、花を「大」の字に準えました。別名の イワブキは、岩場に生え、葉が蕗に似る事に因ります。北海道~九州の他、中国、朝鮮、ウスリー、サハリン、クリル等の、山地の渓流沿いや湿気の多い岩場等に生育する多年草です。地理的にも垂直(標高)的にも広く分布しているので、変異の幅も多く、主に東北の山地の日本海側にはトウホクダイモンジソウ(東北大文字草)、亜高山にはミヤマダイモンジソウ(深山大文字草)等が自生しています・・・
 森のあちこちには、マムシグサの赤い実が目立っていましたよ…
ダイモンジソウ マムシグサ 
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カバイロツルタケ(樺色鶴茸)と昨日のテープについて
2008/10/06(Mon)
 きょうは、一日雨降りでした。
 小楢の林床に、カバイロツルタケ(テングタケ科)が生えていました。老生して開き切った傘には雨が溜まり、河童の頭の様になっていました。夏~秋、全国の、様々な針葉・広葉樹林内に発生する中型キノコです。山岳地帯に多く、点々と孤生します。ツルタケの変種とも言われ良く似ていますが、色が違い、傘には条線があり、襞は白く、鍔は無く、壺が大きいのが特徴です。タマゴタケに似た食感で可食ですが、毒成分はある様で、生食するとお腹を壊しますし、テングタケ科の毒キノコには似たものも多いですから、十分注意が必要です。名は、樺色で鶴の様に背が高い茸の意です・・・
  昨日報告しました「オオタカ営巣地に張り巡らされたテープ」の件ですが、きょう交通局と建設局に問合せましたら、「地権者への説明の為のテープで、それが終わり次第取り外す」との事でした。地下鉄東西線ルートである竜ノ口周辺の土地は未買収のままで、団体地権者である方々に現地で説明をした後に、売買の交渉に入るのだそうです。担当者の方は、「きょうは雨だったので実行できなかったが、数日中にテープは撤去される」とも約束されました。しかしそれにしても、オオタカの生息地のど真中の、林間の飛翔コースを塞ぐ様な高さに張り巡らされたテープはとても危険で、怪我=死をも招きかねないと危惧されました。又仙台市には、説明会を行うなら私達市民にも、「何所を如何壊し、何所を残すのか」等詳しい現地説明の義務があります。市には今後も、何の説明もなく工事を始める事等、絶対に無い様に、強く求めて行きましょう・・・ 
カバイロツルタケ(奥にドクベニタケが見える) 
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オオタカ営巣地(地下鉄東西線、都市計画道路の路線予定地)を守ろう!
2008/10/05(Sun)
 今、仙台市は、どんな反対意見にも耳を傾ける事なく、地下鉄東西線と都市計画道路の建設工事を強引に推し進めようとしています。工事によって、カモシカやテンなどが往来する「命の道(生態系の道)」が大きく分断され、取分けオオタカの仙台唯一の営巣・繁殖地(この3年間他地域での確認は0)が消滅しようとしています。何万年もかけて培われた樅の原生林も、世界的名勝・竜ノ口峡谷の景観も・・・その多くが、消えてしまいます。私達が世界に誇る、仙台で最も大切な大自然、貴重な名勝地、希少な動植物の生息・繁殖地が、間もなく失われようとしているのです。こんな事がどこの世界で、許されると言うのでしょうか?! 皆さん、現地を見てください。 そして、最後まで反抗してください・・・

↓これが、破壊される《地下鉄東西線、都市計画道路〈川内・旗立線〉の路線予定地》だ!
予定地直下の人面岩(森の精霊達は、決してこの工事を許さないでしょう) あちこちに散らばるオオタカの食痕 猿岩 翁岩(予定地直下) 化石群(タカハシホタテ) 工事用道路直下の滝 オオタカの営巣地付近(東西線竜ノ口橋梁予定地) オオタカの営巣地を守ろう! 巣を見守るオオタカの雄 オオタカの巣(モミ) 巣立ち直前 地下鉄東西線工事予定地在住のカモシカ オオタカ営巣地(東西線工事予定地)のツキノワグマ ヒメギフチョウ等絶滅危惧種の生息地だ! カタクリ 「悪事」を許さない眼  <←かーそる(矢印)を当てると説明が出ます〉 

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします) 

★仙台市に昨年末提出した、『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又はaobaten@leaf.ocn.ne.jpにお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう! 
〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

★「青葉山の緑を守る会ホームページ」が移転しました。
 新しいURLはhttp://aobanomori.web.fc2.com/です。尚、 「青葉山の緑を守る会掲示板」はこれまで通りです。引き続き、宜しくお願い致しします。

☆DVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」ができました。 このDVDを発表するにあたり、私達が心から願うことは: 『青葉山には、百万都市仙台の中心部に隣接するとは思えぬほどの豊かな自然が保たれているが、その証は希少種の多さである。しかし、その希少種たちは誰にも知られぬままに消え続けていて、間近に迫る大規模開発(地下鉄東西線、都市計画道路、東北大学移転)が、その絶滅への道に拍車をかけようとしている。数千本の木々を始め、絶滅危惧種・オオタカが一昨年一羽巣立ったモミの木も、昨年二羽巣立った別のモミの木も、今年二羽巣立った又別のモミの木も、間もなく伐採されようとしている。カモシカやテンが往き来している生態系の道も、大きく分断されてしまう。今、希少種たちは助けを求めている。このDVDを見て頂くことが、私達の身近に生きている希少種たちの存在とその危うさを知ることに繋がり、延いてはそれが「大規模開発」への歯止めになって欲しい!!』と言うことです。皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 既に、仙台市内の全小中学校、図書館、市民センターに配布されていますが、ご希望の方には実費(800円/郵送の場合は+送料)でお分けしていますので、aobaten@leaf.ocn.ne.jpまでお知らせください(毎月の定例観察会でも販売します)。全部で20分程ですが、今回も「きょうの青葉山」で紹介した画像が沢山出ていますよ・・・(第1巻の「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」の方は実費600円(10分)です)
*9/18(火)の、河北新報朝刊にも記事が載りました。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 河北 9/18(火)    オオタカの営巣地を守ろう!
オオタカの営巣地を守ろう!!   

☆過去の<きょうの青葉山>は: こちらへ  
☆青葉山の自然についての疑問・質問をお寄せ下さい (画像での質問は: 「青葉山の緑を守る会」掲示板  へ) 
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