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ハチノスタケ(蜂の巣茸)
2009/02/28(Sat)
  きょうは晴れて、気温が上がりました。
  森の枯枝に、ハチノスタケ(サルノコシカケ科)が生えていました。表面は何の変哲もなく、一瞬エノキダケかと思いましたが、裏を返せば美しい菅孔が扇状に広がり、羽を開いた孔雀の様にも見えました。世界に広く分布し、日本では全国の山野の、広葉樹の枯木上に生育する白色腐朽菌です。傘は柔軟な皮質で、半円形~腎臓形。表面には小鱗片が密生し、下面の菅孔は名の通り、ハチの巣状なのが特徴です。柄は短く、アミスギタケ(サルノコシカケ科)に似ていますが、こちらは長い柄が傘の中央に付くので区別できます。食不適とされますが、蕎麦の出汁等に利用されるようで、別名をダシキノコと言います・・・
ハチノスタケ 牛越橋の上の坂から 
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バッケ(蕗の薹)が顔を出す
2009/02/27(Fri)
 きょうは、一日曇りでした。
 山の斜面に、バッケ[仙台でフキノトウの事/フキ(キク科)の花茎]が出ていました。見通しの良い褐色(白橡色?)の森では、遠くからでも翡翠の様な緑の蕾は目立っていました。町場等では大分早くから顔を出し、既に試食もさせて貰っていますが、山では今年初のお目見えです。日本全国の山野に生育するフキ(キク科)の、雌雄異株の花の蕾で、未だ葉が出る前に独立して地上に現れます。蕾を何重にも苞が取り巻き、寒さに耐える構造になっています。フキの名の由来は、冬に黄花を咲かせるので「冬黄(フユキ)」が転訛、お尻を拭く紙の代用となり「拭き」、「葉広茎(ハヒロクキ)」、「葉大草(ハオホキ)」の意から、風に揺れやすいので「葉吹き(ハフキ)」「風吹き(フフキ)」から・・・等の説がありますが、良く分らない様です。古名はフフキ。青葉山には、(自生か如何かは分りませんが)葉が1.5mもある亜種アキタブキも生育しています・・・
  見晴らしの良い丘の上に、ノウサギの糞が沢山落ちていました。いつもここで、街を眺めながら糞をしているのでしょうか・・・
バッケ 丘上のノウサギの糞 
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モミジバフウ(紅葉楓)の果実
2009/02/26(Thu)
 きょうは大体晴れて、気温も上がりました。
 森の入口に、モミジバフウ(マンサク科)の果実が落ちていました。イガイガの玉があちこちに散らばって、機雷を踏み分ける様に歩いてしまいましたが、良く見れば栗型のチョコ菓子か、洒落た耳飾りの様でした。北米中南部~中米原産で、日本には大正時代に渡来した、フウ属の落葉高木です。4月頃に、雌雄同株で、雄花と雌花の頭状花序を別々に付け、秋に集合果となります。枝にコルク質の稜(翼)ができるのが特徴です。秋の紅葉が美しいので、街路樹や公園木等に良く植栽されています。別名はアメリカフウ。尚、「楓」と書かれますが、果実を見れば分る様に、カエデ科ではなくマンサク科です。名は、葉が5-7裂する事から、「紅葉に似たフウ(楓/中国原産で、少し小さく葉が三裂するのが特徴。別名サンカクバフウ、タイワンフウ)」の意。青葉山では、大学周辺や追廻等の所々に植えられています・・・
  川岸の土手には、この間咲き始めたばかりと思っていたオオイヌノフグリが、咲き乱れていました・・・
モミジバフウの実(右はヒマラヤスギの雄花) オオイヌノフグリ 
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ミツデウラボシ(三出裏星)
2009/02/25(Wed)
 きょうは、雨後晴れました。
 崖面に、ミツデウラボシ(ウラボシ科)が生えていました。小雨に濡れた葉はテカテカと光り、出来立ての矛の様に見えました。北海道南西部~沖縄の他、朝鮮、中国、フィリピン等の、山地等の急傾斜の崖、風化した土壌等に生育する羊歯類・着生植物です。葉は、大抵20cm位までで(稀に30cm+)、三裂するか披針形で、葉柄は細長くて硬く、葉全体の半分程の長さになります。胞子嚢群は丸く、葉裏の主脈に沿って一列に並びます。根は、針金状で岩等に固着します。名は、葉が三つに裂け、裏面に大きく明瞭な胞子嚢(星に譬えた)を持つ事に因ります。但し、十分成長しないと葉は裂けません。青葉山では崖面等に普通に見られますが、全国的に減少していて、「緑の国勢調査」では「貴重植物」に指定されています・・・
ミツデウラボシ 
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セリバオウレン(芹葉黄蓮/連)
2009/02/24(Tue)
  きょうは、午前中は晴れ間もありましたが、晩方からは雪交じりの時雨になりました(-1.8~5.0℃)。
 檜林の林床に、セリバオウレン(キンポウゲ科)が咲き出していました。薄暗く寒々した林床に、そこだけポッと明るく、小さな「スパーク花火」でも燃えているかの様でした。泉の畔の、何時もの二株だけでしたが、今年は例年より益々早い開花になりました。これは雄花ですが、普通は雄花(雄蕊のみ)と両性花(雄蕊と雌蕊からなる)が混じり合って咲きます。只、土中の養分等が不足している所では雄花ばかりと言う場合もある様です。セリバオウレンは、青葉山の(森の)地上花では、最も早く咲き出す「早春花」中の魁です・・・
セリバオウレン 寒々とした森 
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ヤブタバコ(藪煙草)
2009/02/23(Mon)
きょうは、雨→雪→雨→曇→・・・と忙しい一日でした。
 藪の小道に、ヤブタバコ(キク科)が枯れたまま立っていました。近寄って果実を見ると、ブラシの様でもあり、四方に伸びたパイプに口を一杯付けた、シャワー遊具の様でもありました。北海道~沖縄の他、朝鮮、中国等の、山野の林下・林縁や道端に生育する越年草(種子が発芽し、翌年に開花結実し枯れる)です。高さ60-100cmで、茎の途中から数本の長い横枝を出し、葉の下面には腺点があります。9-11月に黄色い鐘型の花を、葉腋に下向きに1個ずつ付けます。痩果は黒褐色で粘り気があります。名は、藪地に生え、下の葉がタバコに似ている事に因ります。葉の絞汁は、昔から打身や腫物の民間薬として利用され、そう果はサナダムシの駆除薬にされて来ました。青葉山では、藪地等に比較的普通に見られます・・・
ヤブタバコ 
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「展示会」 開催中!
2009/02/22(Sun)
 一昨日から、今年も又「杜の都」青葉山は今!展示会が開催されています。今回は、昨年末に突然開始された大規模工事の数々(地下鉄東西線、都市計画道路、東北大学移転等々)についての展示や、冷酷にも、長年の営巣地から排除されてしまったオオタカについての展示が最も目を引いています。勿論今回も、皆様が持ち寄られた、書、絵、写真、工作等の他、観察会風景やこの「きょうの青葉山」やDVDでも紹介された稀少動植物の写真等様々な作品が集まりました。下記の通り、期間は3/5(木)まで、会場はエルパーク仙台(旧141の5階)です。皆さん、是非ご覧ください・・・
展示会風景1 展示会風景2 展示会風景3 森の仲間たち




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ノウサギ(野兎)
2009/02/22(Sun)
  今朝は寒かったものの、昼間はほぼ晴れて暖かな一日でした(-3.5~12.3℃)。 
  山の斜面を歩いていると、藪からノウサギ(ノウサギ科)が跳び出しました。思わず数歩追い掛けると、一瞬立ち止まって後ろを振り返りました。悲哀ある顔にハッとしていると、直に又藪陰に消えてしまいました。本州~九州の、亜高山~低地の森林や草原等に生息する日本固有種です。食性は植物食で、葉、芽、枝、樹皮などを採食します。藪の中で繁殖し、一回1~4仔産み、早春~秋に数回それを繰り返します。夜行性で昼間は藪地等でじっとしている事が多く、巣は作りません。青葉山では、早朝などに採食する様子等が良く目撃され、私達の観察会でも幾度も観察されています。藪周辺にはや食痕が多く見られ、時にテンやオオタカ等に襲われた残骸も確認されています。雪面には最も普通に、数多くの足跡を見る事ができます。青葉山の野兎は、亜種トウホクノウサギともされますが、冬毛は三型(褐色、斑、白色)に分れ、雪が多い年は白色型が多く、少ない年は褐色型が多い傾向がある様です。尚、青葉山ではこのところ、各工事等の影響の所為か、目撃も痕跡も急に少なくなって来ていて、今後の生存が危ぶまれています・・・(写真左は、自動撮影機で撮られたもの。右は、旧ゴルフ場内の僅かな未整地部に残された足跡)
ノウサギ ノウサギの足跡 
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チドリノキ(千鳥之木)
2009/02/21(Sat)
  今朝は又少し積っていて、晴れていながら一日中小雪が舞う、清々しい一日でした(-2.8~2.0℃)。
沢辺に、大きなチドリノキ(ムクロジ科)がありました。遠くから見ると、芽の一つ一つに雪が丸く被って、一瞬ネコヤナギかと思いました。良く見れば、臙脂色の冬芽は艶々と角張って、紫水晶の様にも見えました。本州~九州の、沢筋等の湿り気の多い場所に生育する、樹高10-15mの落葉小高木です。雌雄異株。花期は5月で果期は8~10月です。葉は、対生ではあっても掌状ではない普通の形なので、種子が付いていないとカエデ属にはとても見えません。冬芽は、1個又は2個付いて、赤味を帯びて艶が あり、四角錐で尖ります。名は、果実の翼が鈍角に開き、飛翔する千鳥の姿に見える事から付けられました。 青葉山では、沢の周辺等にやや普通に見られます・・・
チドリノキの芽 交通公園の上から見た市街 
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サルトリイバラ(猿捕茨)
2009/02/20(Fri)
 今朝は大雪で十数cm(榴ヶ岡の公式記録は9cm)積りましたが、後雨に変わり、午後には晴れて気温が上がりました。
 藪に絡まるサルトリイバラ(サルトリイバラ科)に、実が未だ沢山生っていました。赤かった色もすっかり褪せたまま、食べられもせず、冷たい雪にじっと耐えている様でした。北海道~九州の他、朝鮮、中国、インドシナ等の、山野や林縁等の日当たりの良い場所に生育する、雌雄異株で蔓性の多年生植物(半低木)です。高さ50-200cmで、巻き髭や刺で低木等に絡み付き、4-5月に黄緑色の小花を毬状につけます。根茎等は生薬名の和山帰来、土茯苓として、腫れ物 浮腫み時の利尿、梅毒等に効果があるとされ、 中国では、癌治療にも用いられているのだとか。青葉山では、林縁や藪地の縁等に普通に見られます・・・
  雪景色の中に、一見古都の風景に見える一角がありました(右写真)。 クイズ:さて、ここは何処でしょうか? 正解は、取敢えず、きょうから始まった「杜の都、青葉山は今!」展示会場(旧1415階)最後尾にでも記しておきましょう。それとは関係なく、下記の日程で26日(木)まで行われていますので、皆さん、是非ご覧ください・・・
サルトリイバラ 古都の様な雪景色 
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珪化木(ケイカボク)
2009/02/19(Thu)
 きょうも晴れ時々曇りで、一時雪も降りました。
  亜炭坑跡の入口に、珪化木(ケイカボク)が落ちていました。ずしりと重い二つの化石を打ち合わせると、山に鉄琴の様な音が響きました。全世界に分布する植物化石(木化石)の一形態で、「石炭に成り損なった木」の一種とも言えます。古代に何かの原因で、土砂等に埋れた樹木の細胞中に珪酸(SiO₂/珪素、酸素、水素の化合物)が入り込んで、その内容物と置き換わり二酸化珪素(シリカ)に変化する事で、蛋白石(オパール)化又は瑪瑙化したもの、と考えられていますが、詳しいところは未だ分っていない様です。世界や国内の産地では、腕輪や数珠、装飾品等に加工され、販売もされていますが、乱獲等もあって採取量は年々減少しています。青葉山の地下には、戦前に掘られた亜炭坑が縦横に走り、その坑口跡付近には、採掘時に一緒に掘り出された珪化木が、埋れ木等と共にさり気なく落ちています(尚、広瀬川、霊屋橋下流川底の珪化木群は、天然記念物に指定)・・・
 その近くには、サイハイランの果実が枯れたまま群立していました・・・
珪化木 サイハイラン 
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キセキレイ(黄鶺鴒)
2009/02/18(Wed)
   きょうは、晴れ時々曇って、昼には一時雪が降りました。
  渓流に、 キセキレイ(セキレイ科)がいました。水辺を歩きながら採食していましたが、こちらに気付くと近くの石に上がり、チチン、チチンと鳴いて、そのまま下流へ下流へと飛び去って行きました。広くユーラシア~アフリカに分布し、日本では九州以北の高山~平地の、主に綺麗な渓流や沢、川等の水辺に生息する体長 約20cm の留鳥又は漂鳥です。繁殖期は4-8月で、雄は美しく囀り、一夫一妻で子育てをします。冬は単独で過し、市街地の水辺でも観察されます。食性は動物食で、昆虫類、クモ類等を食べます。他のセキレイ同様、いつも尾羽を上下に振っているのが特徴です。名は、黄色い鶺鴒の意。青葉山では留鳥(又は漂鳥)で、一年中出会う事が出来ます・・・
  知らないうちに、三居沢の直上の「石割りマンサク」達が満開になっていました(他はまだまだです)・・・
キセキレイ マンサク

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モミ(樅)
2009/02/16(Mon)
  きょうは晴れ時々曇りで、時折雪が舞いました。
 竜ノ口峡谷に、モミ(マツ科)の原生林がありました。数百年の時を越えて来た巨木達が、きょうも凛と張り詰めた空気を漂わせていました。秋田・岩手~九州(屋久島)の、亜高山~平地に広く生育する日本特産の常緑針葉樹で、高さは30‐50mにも達します。雄雌同株。若木の葉先はカヤと異なり、二つに分れて鋭く尖っていますが、成長するにつれ丸くなります。花は5-6月頃に、雌花は前年枝の先に真直上向きに、雄花はその葉脈に一つづつ付きます。 名の由来は、群立し「揉み」合うから、美しい「萌黄」から、実が脆く散るので「脆い実」から、民間信仰の対象となった神聖な木の意「臣木(おみのき)」や「怖む(おむ)」が転訛した、等の説がある様です。本県が北限に近く分布も限られていますが、青葉山では広瀬川沿いや竜ノ口周辺等に良く発達した天然林が極生相を成し、東北大学植物園の樅林は、国の天然記念物に指定されています。しかし、幾百年も護られて来た「聖域」が、今「東西線」や「都市計画道路」等の工事によって破壊され始め、仙台市民には日一日と危機感が高まっています・・・
樅林 東西線や計画道で破壊される予定の樅林周辺 
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アオサギ(青鷺、蒼鷺)
2009/02/16(Mon)
 きょうは朝から雪がちらつき、午後は本降りになって久々に少し積りました(-2.9~3.2℃)。 
 川岸の柳の木に、アオサギ(サギ科)が止まっていました。礼服を着た貴公子の風情で、身動き一つせずにいましたが、こちらに気付くと、大きな翼を悠然と羽ばたかせて、上流に飛んで行ってしまいました(お邪魔しました)。アフリカ~ユーラシアに広く分布し、日本の北海道では夏鳥、本州以南で留鳥の、国内のサギ類中最大(体長約90cm、翼開長約1.8m、体重約2kg)の水鳥です。川縁や水田、干潟等の水辺で、魚、カエル、昆虫、エビ、カニ等を捕食していますが、稀に小鳥やネズミ等も捕えます。繁殖期には、コロニー(集団繁殖地)を作りますが、一番いだけで営巣する事もあります。 名は、「青い鷺」の意で、特に夏羽は青味が強くなりますが、アオとは古語で灰色を指し、「灰色の鷺」だとの説も強い様です。青葉山周辺では、年中見られる留鳥で、広瀬川の河畔林での繁殖も記録されています・・・
アオサギ 久々の雪(追廻) 
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二階滝も濁っていた!
2009/02/15(Sun)
 地下鉄東西線竜ノ口橋梁建設の為の(全く必要のない)作業道路工事現場の下流にある、二階滝を訪ねると、雨も降っていないのに滝壺が濁り、泡ぷくが立っていた。これだけ山を削れは当然の事だが、その流出土砂対策は、現場直下の沢に土嚢で小ダムを作っただけの簡単なもので、又しても「広瀬川の清流を守る条例」にも反する愚策だと思われた。これに比べれば、東北大学による、旧ゴルフ場下の三居沢最上流部の工事対策の方が、まだ増しなのではないか・・・
二段目の滝壺 泡ぶくの立つ沢 きょうの工事現場 (1). きょうの工事現場(2) 
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イワトラノオ (岩虎之尾)
2009/02/15(Sun)
  きょうも晴れ時々曇りの、暖かい一日でした。
  二階滝の滝壺の岩に、イワトラノオ (チャセンシダ科)と思われるシダが生えていました。岩に必死にへばり付いた、小さく可憐な草達が、滝の爆風に揺れ続けていました。北海道~九州の、山林中のやや薄暗い渓流沿い等の、苔の生える岩上に生育する常緑性羊歯植物です。葉は両面とも緑で無毛。葉質は薄い草質で中軸や羽軸は細く、葉は叢生して長さ5-10cm(稀に20cm程)になります。葉身は2回羽状に分裂し、小羽片は羽状に深裂します(小さいものは鈍鋸歯縁)。コバノヒノキシダ等に良く似ていて識別が難しい様ですが、羽軸表面中央が丸く盛上がらず(コバノヒノキシダは目立つ)、葉柄が短い等の特徴があります。全国的に、自然度の高い森林の破壊等により減少し、山形、秋田等多くの県のレッドリストに記載されています・・・
イワトラノオ きょうの二階滝



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キカラスウリ(黄烏瓜)   
2009/02/14(Sat)
 きょうは、晴れ時々曇りで異常に暖かい一日でしたが、暴風も吹き荒れました(5.6~16.4℃)。
 藪の外れに、キカラスウリ(ウリ科)の実が幾つも下がっていました。殆どは黒くて、中は種ばかりの軽い実でしたが、幾つか果肉もしっかりした淡黄色のものもありました。試にと開けてみると、中は未だ鮮黄色で、舐めると甘い味がしました。北海道~九州の山野の林縁や藪等に普通に生育する、雌雄異株の蔓性多年草です。花期は7-9月頃で、萼花冠の裂片の先が広がり先端が長い糸状になる花(雌花は1個、雄花は穂状に数個)を夕方~朝に開花します。果実は、名の通り黄色く、良く似たカラスウリ(赤い/宮城県南が北限で県レッドリストに記載)と異なります。種子は柿の種に似ています(カラスウリはカマキリの頭に)。根は、生薬の栝楼根(カロコン)として、解熱、止渇、消腫等に使われ、その澱粉が元祖ベビーパウダーの天花粉になります。名は、黄色くて、実がスズメウリより大きいからとか、カラスが好んで食べるから(特に好物ではない)等と言われています・・・
キカラスウリ 青葉山から見た八幡の杜と竜宝寺多宝塔 
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カヤ(榧)
2009/02/13(Fri)
 きょうは、一日曇りでした。
 斜面の樅林の中に、カヤ(イチイ科)の木が生えていました。他の樅に比べて葉が光っているなと思いつつ近寄ると、硬い葉は鋭く尖り(樅の葉先は二つに割れる)、他者を寄せ付けない雰囲気でした。日本の東北南部~九州、四国の他、朝鮮半島等の、主として暖帯林に散生する常緑針葉高木です。雌雄異株で、樹高約20m、周囲3m程になります。成長はとても遅いのですが寿命は長く、耐陰性が強く、余り日の当たらない所でも育ちます。枝は対生し、葉は長さ2-3cm、幅2-3mm、光沢があり線形、扁平で先は鋭く尖ります。花期は4−5月頃で、雄花は1cm程の楕円形で、前年の葉の付根に、雌花は新枝基部の葉の付根に二つ付いて内一つが結実します。種子は翌年の秋に紫褐色に熟します。実はそのままでも食べられる他、油を絞り蛔虫や十二指腸虫等の駆除剤としても使われます。材は、基盤、将棋盤、風呂桶等に利用されます。枝葉は燻して蚊を追い払う為に使われ、名の語源も、「蚊遣り」に由来するとも言われています。青葉山には大木は殆どありませんが、温暖化の所為か、幼木は少しづつ増えている様です。又、良く似たイヌガヤ(北海道南部~九州に自生)は枝が緑で、葉が柔らかいので触っても痛くありません・・・
  川岸では、ネコヤナギ の花芽が膨らんでいました・・・
カヤ ネコヤナギ
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トウゲシバ (峠芝・峠柴)
2009/02/12(Thu)
  きょうも、晴れ時々曇りでした。
  檜の林床に、トウゲシバ (ヒカゲノカズラ科) が生えていました。眺めていると、まるで針葉樹の幼木の様にも、大きくなり過ぎたスギゴケの様にも思えました。東~東南アジア等に広く分布し、日本では北海道~沖縄の、森林内のやや湿った日陰に生育する常緑性の多年草、シダ植物です。高さ10~20cm 。葉は細い線形で、縁に細かい鋸歯があります。胞子嚢群は、他の羊歯類と異なり、茎上部の葉腋に付きます。 他に、茎の先端付近の葉が厚くなり、ここに無性芽を生じる事でも増殖します。トウゲシバの仲間は変異が多く、日本では現在、ホソバトウゲシバ( 葉が細く長さ15mm、幅は2mm以下、葉柄はない。冷温帯性)、ヒロハトウゲシバ(葉は広く長さ20mm、幅3mm程、葉柄は不明瞭。暖帯性) 、オニトウゲシバ(葉はやや楕円形で長さは30mmまで、幅5mmまで、葉柄は明瞭。本州南部以南に自生)の三変種が認められていますが、中間的なものも多く、判別は難しい様です。名は、峠に生える芝・柴の意ですが、峠より沢沿い等の方に多く見られます。青葉山では、檜や杉の林下等に数多く群生しています・・・
 川沿いの土手には、ヒメオドリコソウが咲き出していました・・・
トウゲシバ ヒメオドリコソウ 
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シロハラ(白腹)
2009/02/11(Wed)
 きょうも、晴れたり曇ったりの一日でした。
 森の地上に、シロハラ(ツグミ科)がいました。採食していたらしいのですが、こちらに驚いてツリリリッと鳴いて高木に飛び移り、そのまま何処かに行ってしまいました。中国東北部~ロシア沿海地方、サハリン、クリル等で繁殖し、朝鮮、中国南部、フィリピン等で越冬する渡り鳥で、日本では主に本州以南の積雪の少ない山地~平地の林に冬鳥として渡来します(中国山地や対馬等でのが繁殖記録はある)。体長は約25cmで、雌雄はほぼ同色。名は、腹部が白っぽい事に因ります。普通は森の茂み等に潜んでいますが、市街地の公園や緑地にも姿を現します。雑食性で、昆虫やミミズ等小動物の他、木の実等も良く捕食します。青葉山には10月中旬頃に渡来し、森の中では一番多いツグミの仲間です。翌春に繁殖地へ帰りますが、5月中旬頃まで残るものもあります。越冬中は一羽で過しますが、渡りの時季には大群を作る事もあります・・・
  草原では、カシラダカの群れが採食していました・・・
シロハラ カシラダカ
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コウヤノマンネングサ(高野之万年草)
2009/02/10(Tue)
 きょうも大体晴れて、暖かな一日でした(-0.1~10.3℃)。
 沢沿いの杉林の下に、コウヤノマンネングサ(コウヤノマンネングサ科)が生えていました。親指程の小さな苔ですが、近付いて見れば、南国の椰子か何かの、瑞々しい木々の様でもありました。東アジアに広く分布し、日本では全国の山野の、半日蔭の腐食土上に群生する雌雄異株の苔植物です。地中に長く地下茎が這い、その先から5-6cmの直立茎が立ちあがります。茎には鱗状卵形の葉を持ち、上部は枝分れして幅広い披針形の葉が付きます。胞子体は茎の枝分れする部分から延び、4-5cmの枝先に円筒形のを付けます。名は、高野山に多く見られる常緑の苔の意ですが、彼地では大分少なくなっている様です。別名は、コウヤノマンネンゴケ、マンネンゴケ、コウヤ等。青葉山でも、樅や杉林等の林床に群生が見られますが、然程多くはありません・・・
コウヤノマンネンゴケ
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コジュケイ(小綬鶏)
2009/02/09(Mon)
 きょうは、晴れたり曇ったりでした。
  藪脇の土手で、コジュケイ(キジ科)が採食していました。7羽程の小群で、こちらに驚いて、次々に藪に消えて行きました。母親とその子供達と思われる家族群でしたが、近くには、父親?と思われる雄の成鳥もいました。中国原産の外来種で、1919年に狩猟鳥として東京、神奈川に放鳥されたものが自然繁殖し、今では東北以南の山野、市街地の林等に普通に生息する留鳥で、多雪地方には分布しません。体長は25㎝程で、雌雄同色ですが、雄は跗蹠に蹴爪があります。雑食性で、主に植物の葉、実等の他、昆虫やミミズ等も食べます。普段は藪等に潜み余り姿を見せませんが、繁殖期の5-6月には、雄は「ちょっと来い!」の「聞きなし」で有名な大声を発します。青葉山では藪地周辺で良く見られますが、積雪量や外敵等の影響で周期的に増減を繰り返しています・・・(画像は自動撮影機で撮られたもの)
  森の外れの草原には、オオイヌノフグリが咲き出していました・・・
コジュケイ♂ オオイヌノフグリ 
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二月観察会
2009/02/08(Sun)
 きょうは第二日曜、観察会の日。と言っても、二月・八月は「守る会」としては(公式には)お休みなので、今回も有志6名で山を歩きました。予報は晴れでしたが、歩き始める頃から雪が舞い、一時は吹雪で風が冷たい「会」になりました。トチノキやホオノキ、メグスリノキ、クサギ、ハウチワカエデ、マルバアオダモ等の冬芽、ナツハゼ、ヤブコウジ、オオバジャノヒゲ、ヘクソカズラ等の果実、キツネやタヌキ、テン等の足跡、カモシカ、アカネズミ等の食痕を観察した他、笹類や楢類の識別等もしました。野鳥では、エナガやコガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ等の群れやアカゲラ、コゲラ、ビンズイ、ヒヨドリ、トビ、スズメ等に出会いました。捜したカモシカには会えませんでしたが、マンサクの花があちこちで綻び始めていたり、シュンランの花芽が膨らんでいたりして、春の兆しを感じる事が出来ました・・・
 来月(3/8(日))は、マンサクやセリバオウレンの花、囀る小鳥達、サンショウウオの卵等に出会える?早春の観察会になります。では又、お楽しみに・・・
狐の足跡 雪の道.
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ヤマシギ(山鷸)
2009/02/07(Sat)
きょうは、晴れ後曇りました。
 藪の泉の辺りを歩いていると、地上にいたヤマシギ(シギ科) が飛び立ちました。パタパタと羽音を立てて巧みに樹間を縫う様に消え去りました。脳裏には、長い嘴と複雑な茶や黒の模様が残像となって、何時までも残りました。本州中部以北と伊豆諸島で留鳥、北海道で夏鳥、西日本では冬鳥である他、夏にユーラシア中緯度地域に広く繁殖し、冬はヨーロッパやアフリカの地中海沿岸やインド、東南アジア等に渡って越冬します。繁殖期には、山地~平地の良く茂った広葉樹林や針広混交林に生息し、冬には人家付近の林や公園等にも現れ、ミミズ等の小動物を捕食します。全長約35cmで、嘴は真直ぐに長く、目が後方上部に寄っているので、視野はほぼ360度と言われています。青葉山では周年見られる留鳥で、特に森林中の湿生地、水辺を好みますが、保護色の上に夜行性なので、飛び立つ姿以外は中々見られません・・・(写真は自動撮影機で撮られたもの)
 あちこちで、マンサクの蕾が綻んでいました・・・
ヤマシギ マンサク
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カワラタケ(瓦茸)
2009/02/06(Fri)
 きょうは風があって、時折風花は舞いましたが、ほぼ晴れました。
 倒木に、カワラタケ(サルノコシカケ科)が生えていました。 見ていると、もくもくと湧出る黒雲にも思えて、少し不安になりました。世界に広く分布し、日本全国の山野の、様々な樹種の枯枝や倒木等に群生する木材白色腐朽菌です。傘は無柄、小型で薄く扇形。表面に黒、褐色、藍等の環紋が出るのが特徴です。木材に含まれる難分解性のリグニン、セルロース等を分解する能力を持ち、同時に同物質を栄養素として菌糸内に含有しています。 名は、傘が重なり合って生える様子が「屋根瓦」に似ている事に因ります。食用にはなりませんが、漢方では雲芝(うんし)と呼ばれ、昔から「キノコ酒」や「キノコ茶」として、高血圧や高血糖を改善する薬用酒・茶として飲まれて来ました。20数年程前には、エキスから制ガン物質クレスチン(体内で働く免疫T細胞を強化する性質がある)が見つかり、俄然注目を浴びjました。只、免疫効果は然程強くない事からブームは直に沈静しましたが、副作用がなく安定性もあるので、特に予防の意味で自然な健康剤だと言われいます・・・
カワラタケ 雪が残る藪の道 
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オニグルミ(鬼胡桃)の芽と葉痕 
2009/02/05(Thu)
  きょうも、大体晴れました。
  沢沿いのオニグルミ(クルミ科)の大木の下に、その幼木が生えていました。「そうだ、あのめんこい羊の顔を見よう!」と思って、冬芽を覗くと、葉痕はやつれた中年男の顔でした。日本全国の他、サハリン等の山野の川沿い等に生育する、高さ 25 m程の落葉高木です。雌雄同株で5-6月頃に新葉と共に開花し、雄花は長く垂れ下がります。材は建材、彫刻材等に利用され、種子は食用。市販のテウチグルミやシナノグルミ等に比べてやや小さく、殻が厚くとても固いのですが、味は濃厚です。種子はリスやネズミ、カラス等が、地面に埋めて貯食し、忘れられたものが翌春発芽します。オナガシジミ等の食樹でもあります。名は、種子の表面が滑らかなヒメグルミに対してオニグルミとなりました・・・
  牛越橋の袂では、ソシンロウバイ(素心蝋梅/ロウバイ科/中国原産の落葉低木で、ロウバイより黄色く中央部が暗紫色にならない)の花が何時の間にか満開になっていて、良い香りが漂っていました・・・
オニグルミ ソシンロウバイ 
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ウチワタケ(団扇茸)
2009/02/04(Wed)
  きょうも晴れて、穏やか過ぎる立春でした。
  森の倒木に、ウチワタケ(サルノコシカケ科)が生えていました。名の通り、艶々した漆塗りか何かの「団扇」の様でした。全国の、広葉樹枯木上に群生する多孔菌、白色腐朽菌です。有柄~しばしば無柄で、傘は硬い革質の扇形~半円形で薄く、表面は顕著な環紋を現します。下面の孔口は類白色で極めて微細です。主に暖温帯以南に発生し、元来熱帯系の菌と言われていますが、青葉山でも普通に見られます・・・
ウチワタケ 
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モミジイチゴ(紅葉苺)の芽
2009/02/03(Tue)
 きょうは、大体晴れました。
 籔のモミジイチゴ(バラ科)の芽が、赤く膨らんでいました。黒白の墨絵世界を赤く切り裂く枝々は、焼火箸の様でもあり、赤い芽も大きな火の粉に見えて、触れるのが憚られました。モミジイチゴの花は白、葉は緑、実は黄ですが、冬の枝や芽は、寒い所程燃える様な真紅になります・・・
モミジイチゴ 夕陽 
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スエヒロタケ(末広茸)
2009/02/02(Mon)
 きょうは、晴れ時々曇りでした。
 立ち枯れた木に、スエヒロタケ(スエヒロタケ科)が付いていました。未だ綿雪が付いているかと思う程白い毛が密生していて、小さな妖精達の手袋の様にも見えました。主として春~秋、全国の各種の枯木、倒木、用材等に極普通に発生する木材腐朽菌です。傘は白っぽい毛に覆われ、縁がギザギザで、裏面の襞が2枚ずつ重なる様に見えるのが特徴です。名は、「末広=扇」の様な形に骨(襞)が広がる様子から付けられました。食は不適とされますが、タイやインドネシア等東南アジアでは、若いものが食用にされています。しかし近年は、アレルギー性気管支肺真菌症の元凶として有名になりました。健康な人では発病しませんが、何らかの原因で抵抗力が落ちている人の肺に菌が住み付くと、喘息様症状で始まり、何回か肺炎様の一過性浸潤を伴い、末期には慢性呼吸不全の状態になるのだそうです。又一方では、免疫力を高めるとされるβ-グルカン 抗腫瘍活性 シゾフィラン が人体に吸収されやすい形で含まれている事から、健康食品等としても良く利用されている様です・・・
 雪を乗せた伐採木の重なりは、白骨の山にも見えて、べレシシャーギンの絵(戦争の帰結)を思い出しました・・・
スエヒロタケ 伐採木の山 
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投稿「オオタカと東西線」
2009/02/01(Sun)
 今朝の河北新報朝刊に、金子あづま氏の投稿記事「オオタカと東西線-生態系維持に熟慮必要」が掲載されました。オオタカなどを例に、人間(仙台市)が好き勝手に自然を作り変え、破壊することの愚かさ、恐ろしさを訴えていました。これは私達、否、大半の市民を代弁する「声」であり、とても勇気づけられます。今、オオタカの為にも、大多数市民の為にも、早急の諸工事見直しが求められています・・・
オオタカと東西線
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