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シロキツネノサカズキモドキ(擬白狐盃)
2009/03/31(Tue)
 きょうは、良く晴れました。
 沢の畔の朽木に、シロキツネノサカズキモドキ(ベニチャワンタケ科)と思われるキノコが生えていました。ふぁふぁのセーターを着た子供達が、日向ぼっこしながら、みんな揃って欠伸している様でした。早春又は晩秋に、全国山地(深山性)の湿り気ある林内の、広葉樹の朽木や埋木に群生又は散生します。子実体は洋杯状か漏斗状で、径は0.5-1cm、深さ1-1.5cm。内側は紅色で、胞子はこの中で作られます。 外側は類白色で、外側は白い粗毛で覆われ、柄は2-4cmになります。基本種のシロキツネノサカズキとそっくりですが、より早春に出現します。只、その同定は胞子の大きさ(シロキツネノサカズキモドキが大きい)を確認する必要があり、肉眼での区別は中々難しい様です・・・
シロキツネノサカズキモドキ 
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キクザキイチゲの群落が無くなっていた!
2009/03/30(Mon)
 きょうは、曇り時々晴れでした。
 沢辺のキクザキイチゲの群落が、盗掘され無くなっていました。恐らく、昨日(日曜日)の仕業と見えて、生々しい穴が何ヶ所も空けられていました。穴の傍には、蕾を付けたまま掘り返され、盗り残された株も散乱していました。根の付いた株は、一つ一つ埋め直し、沢水を掛けて置きましたが、元の群落に戻る日はあるのだろうか!? と思うと、本当に腹立たしく、情けなく、悲しくなりました。市有林(青葉の森)内では、キクザキイチゲやアズマイチゲがこうした盗掘等で激減し、この地は、遊歩道沿いでは只1ケ所しかない、とても貴重な自生地になっていたのです・・・
 キクザキイチゲを持ち帰ったあなた! ここは奥山と違い、百万都市仙台の中心部に隣接した、極めて貴重な自生地なのです。この花を、私の様に毎春楽しみにしている方も数え切れません。お願いです。もし良心が少しでもあるのなら、この場所に植え戻して下さい! 何時消え果てるかもしれないあなたの庭に置くより、あるべき地にある事の方がどれ程人間にも、他の動植物にも、微生物達にも良い事か、考えてみて下さい。どうぞ、分って下さい!
 動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。取分け、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。種を絶滅に追い遣る盗掘は、絶対に止めて下さい!
1輪だけ残された花と、散乱する株(根) こんな穴が5ケ所以上あった 
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ヒカゲノカズラ (日影の蔓、日陰の蔓)
2009/03/29(Sun)
  きょうも、大体晴れました。
  森の土手に、ヒカゲノカズラ(ヒカゲノカズラ科)が生えていました。陽の射す明るい野辺に、長い茎が何処までも這い伸びて、緑のモールか、長大な苔植物の様でした。北半球に広く分布し、日本では北海道~九州の、高山~山地の日当たりの良い裸地等に生育する蔓性の羊歯植物です。茎が地上を這い、所々から根や立ち上がる茎を出して広がり、群落を作ります。立ち上がった茎は枝分かれして、線形で先が糸状の葉を密に付け、初夏に胞子嚢を形成します。名 の「ヒカゲ(日影)」とは、日陰ではなく日向の意で、日向に生える蔓(つる)を表すともされますが、良くは分らない様です。金魚や鯉を産卵させる藻場、ドライフラワー等として使われる他、胞子は、皮膚の爛れの治療薬(石松子/せきしょうし)や丸薬の衣等に利用されます。又、天岩戸の前で天鈿女命が踊った際、素肌に纏ったのがこれとも言われ、古事記や万葉集等にも記述があります。青葉山では裸地等で見られますが、そう多くはありません・・・
  ヒカゲノカズラが沢山あった野辺(旧ゴルフ場)は、砂漠に変わっていました・・・
ヒカゲノカズラ 青葉山砂漠 
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杜撰過ぎる工事
2009/03/29(Sun)
 竜ノ口峡谷を歩いて動植物調査をしていると、谷底に地下鉄東西線の作業道路工事で使われていた?大きな鉄板が落ちていた。兎に角先日まではなかったもので、これこそ杜撰極まる、いい加減な工事の「証拠」だと思った。それでなくても、鬱蒼と木々が茂っていた急斜面や崖(特別環境保全区域) を削り取り、谷底に土石を落し、風が吹けば土煙が立ち、雨が降れば泥流が流れる状態にしておいて、何が「適切な工事方法」だ。このままでは、人為的自然災害も起りかねない。自然を只管破壊するばかりで大借金を市民に押し付ける、こんな工事は今すぐ中止すべきだろう・・・
持ち上げることもできないこんな鉄板を、どうやって戻す気か! 風が吹く度に土煙の上がる急斜面(特別環境保全区域の森) 八木山側の工事(特別環境保全区域の森) きょうの竜ノ口
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ヤマネコノメソウ(山猫の目草)
2009/03/28(Sat)
 きょうもほぼ晴れて、風のある一日でした。
 オニグルミの林下に、ヤマネコノメソウ(ユキノシタ科)が咲いていました。背伸びした頭上に黄金の灯を掲げて、枯草ばかりで寂しかった林床を、一遍に明るく浮き立たせていました。北海道南西部~九州の他、朝鮮、中国東北部等の、やや湿った林内や渓流沿い等に生育する多年草です。3-4月に、10-20cmの花茎を出して、頂きに花を付けます。茎に葉は少なくて(1-2枚)互生し、全体に長い毛が散生します。走出茎はなく、種子の他、根元に珠芽を作り無性生殖も行います。茎の頂端に付く葉は中心部になる程小さく、色も黄緑色を帯びます。名は、山に生えるネコノメソウ(花後に果実が裂け、種が猫の瞳孔に似るため)の意。青葉山では、渓流沿い等でネコノメソウと共に普通に見られます・・・
ヤマネコノメソウ きょうの夕陽 
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薄紅色のキクザキイチゲ(菊咲一華)
2009/03/27(Fri)
  きょうは大体晴れました(-1.3~8.2℃)。
   沢沿いの所々に咲き出しているキクザキイチゲ(キンポウゲ科)の中に、薄紅色の花が数輪ありました。白や青の花と違って、暖かく華やかな風情で、恰も牡丹か芍薬の花を彷彿させる様でした。この種の基本色は淡紫~淡青色なのですが、青葉山では白花が最も多く見られ、次に淡青色、稀に淡紅色や紅紫色、淡黄緑色のものも見られます。それにしても、これ程花(萼片)の色が異なり、葉の切れ込み方まで違うのに同種だとは、中々信じられません・・・
キクザキイチゲの淡紅色花 キクザキイチゲの淡青色花
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イカルチドリ(桑鳲千鳥)
2009/03/26(Thu)
 きょうは、晴れ時々曇って風があり、一時雪(吹雪)も降りました。
 広瀬川の浅瀬に、イカルチドリ(チドリ科)がいました。春の光の中、番いと思われる二羽で、水際を仲良く行き来しながら、楽しそうに食事をしていました。夏に中国北部、ウスリー、朝鮮等で繁殖し、冬には中国南部~東南アジア等で越冬し、日本では本州~九州で繁殖・越冬する留鳥又は漂鳥です(南西諸島では越冬のみする冬鳥)。河原や砂礫地が発達した河川、湖沼周辺等に生息し、水辺を徘徊しながら獲物を探し、昆虫類、節足動物、ミミズ等を捕食します(動物食)。3-7月に一夫一妻で営巣。地上礫地に窪みを作り、植物の破片を敷いて巣にし、雌雄で抱卵、抱雛します。コチドリと良く似ていますが、大きくて、黒い部分は少し淡くて、胸の帯は細く、頭頂部の白い帯がはっきり表れません。名は、イカルは古語で「大きい、厳めしい」の意で、コチドリ等に比べて大きい事に因る様です。青葉山では、広瀬川の河原等で周年見られ、中州や寄洲等で繁殖しています・・・
  その近くでは、イワツバメが飛び交い(今年初)、ネコヤナギの雄花穂が赤い葯を出し始めていました・・・
イカルチドリ ネコヤナギ
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アワブキ(泡吹)の芽
2009/03/25(Wed)
  きょうは、午後から湿った雪降りになって、晩方にはうっすら積りました(1.0~4.7℃)。
  森の入口に、アワブキ(アワブキ科)が生えていました。伸びかけた芽が冷たい雪を受けながら、「もっと春を!」と、掌を空に翳している様でした。本州~九州の他、朝鮮、中国(華東、華中、陝西)等の、山地の谷筋等に生育する樹高10m程の落葉中高木です。葉は大きく、20-27対の葉脈(側脈)が平行に出るのが特徴の一つです。6-7月に円錐花序の黄緑色の花を多数咲かせ、秋に赤い果実を付けます。裸芽で褐色の毛に覆われ、半円(楕円)形の葉痕にはO-U字形の維管束痕が8個程並びます。名は、材に水分が多く、燃やすと切口から泡が出る事に因ります。青葉山では、沢沿い等に普通に見られ、スミナガシやアオバセセリ等の食草にもなっています・・・ 
アワブキ 春宵の雪
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シータテハ(C立翅)
2009/03/24(Tue)
  きょうは、晴れ後曇りました(1.0~7.2℃)。
  アズマザサの葉に、シータテハ(タテハチョウ科)が止まっていました。寒い冬を耐え忍んで来たと言うのに、怪我一つない美しいままの姿を魅せ付けて、陽射しのスポットを浴びながら翅をゆっくり上下させていました。ユーラシア中北部に広く分布し、日本では北海道~九州(西日本では不連続で高地に限られる)の山野に生息する北方・寒地系のタテハチョウです。成虫は春~秋に見られ、年2-3回発生し、成虫のまま越冬します。幼虫はカラハナソウやエノキ、ハルニレ、アカソ等を食草にしています。キタテハに良く似ていますが、翅縁の切込みが深く凹凸に丸みがあり、後翅の黒斑に水色の点がないので見分けられます。名は、後翅の裏にC字型の模様がある事に因ります。青葉山では春秋(7、9月)二回発生し、林縁等で比較的普通に見られますが、取分け早春の頃には越冬型(秋型)の色鮮やかな個体を良く目にします・・・
シータテハ 
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イワウチワ(岩団扇)が咲き出した
2009/03/23(Mon)
きょうは良く晴れましたが、強風の一日でした(4.0~13.6℃)。
 小楢の斜面の一角で、早くもイワウチワ(イワウメ科)が咲き出していました。と言っても、唯一ヶ所の数輪のみでしたが、急斜面の日溜りで、ほんのり紅く染まった花弁が、少し下向きのまま風に震えていました。本州中国地方以北の、山地の落葉樹林内や林縁、岩場等に生育する耐寒性常緑多年草です。草丈は10cm程で、名の通りの、団扇の様な根生葉は長柄を持ち、淡桃色の花は、一花茎に一花を下~横向きに開きます。青葉山では北斜面等に比較的普通に見られますが、全国的に激減している希少種です。百万都市の中心部近くで出会える喜びを、いつまでも大切にしたいものです ・・・
  ツクバネの芽が大きく膨らんで、三角の幾何学模様が付いていました・・・
イワウチワ一番組 ツクバネ 
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ナガハシスミレ(長嘴菫) 咲き出す
2009/03/22(Sun)
 きょうは、曇り後小雨になりました。
  南斜面の岩陰で、ナガハシスミレ(スミレ科)が咲き出していました。良く見れば、岩の割目から芽を出し花を咲かせていて、深空青の顔も姿も、とても清々しく健気に見えました。主に日本海側等の多雪地域に生育しますが、北米北東部他、日本でも四国や伊豆半島等に隔離分布する不思議な菫です。青葉山では最も多く普通に見られ、この山が日本海側性の植生を持つ事の証ともなっています・・・
  森の外れの道端で、ヒメオドリコソウが雨の涙を一杯に溜めていました・・・
ナガハシスミレ ヒメオドリコソウ 
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ヒメカンスゲ(姫寒菅) の花
2009/03/21(Sat)
きょうは、一日晴れて、暖かな一日でした。
  山の道端のあちこちで、ヒメカンスゲ(カヤツリグサ科)が咲いていました。黄白の雄花達はふさふさとした葯を広げ、今にも魔法の金粉(花粉)を撒き散らしそうでした。他のスゲ類iに先駆けて咲き、花茎は高さ10-40cm。葉は堅くて細長く(巾2-4mm)、艶があって縁がざらつき、苞の鞘が赤く、株の基部に棕櫚毛や紫褐色の縦筋部(鞘)が目立つのが特徴です。先端の頂小穂(雄花)が開花前、黒褐~褐色で楕円形なのも特徴です。青葉山では、乾いた小楢林の斜面等に普通に見られ、取り分け花の少ない早春には目立ちます・・・
ヒメカンスゲ 
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キブシ(木五倍子) 咲き出す
2009/03/20(Fri)
 きょうも良く晴れましたが風が強くて、気温の割に寒い一日でした(4.0~16.2℃)。
 森の所々に、キブシ(キブシ科)が咲き出していました。風が過ぎる度に花房が揺れて、ぽっくり下駄で歩く舞妓さんの、簪の黄色い下げ飾りの様でした。3-5月に、枝の各節から淡黄色の花穂を垂れ、未だ花の少ない時期に良く目立ちます。材は酒樽の栓や楊子等に用いられます。枝葉には薬効成分アントシアン系シアニジンを含み、刻んで乾燥させたもの(生薬名「通条樹」)を煎じて、浮腫や腎臓不調時の利尿等に利用します。青葉山では、林縁等で普通に見られます・・・
  尾根道のカタクリが沢山花芽を付けていましたが、その中の一つが早くも花を大きく開いていました・・・
キブシ 一番カタクリ
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ニホンカナヘビ(日本金蛇、日本蛇舅母)
2009/03/19(Thu)
  きょうも晴れて、異常に暑くなりました(7.0~24.2℃)。
  明るい森の落葉の上に、ニホンカナヘビ(カナヘビ科)がいました。転寝しながら日向ぼっこしていたらしく、枯葉と保護色なので危うく踏みそうになりました。慌てて落葉に潜り込みましたが、暫く恨めしそうにこちらを睨んでいました。北海道~九州とその属島の、高地~低地の山野~人家周辺にまで広く生息する日本の固有種です。全長16 - 25cm程で、尾は全体の2/3を占めます。背面は褐色で腹面は黄白~黄褐色、舌先は二つに分れます。主に昼行性で、昆虫やクモ等の陸生節足動物等を食べ、小型哺乳類や鳥類、ヘビ等に捕食されます。捕まりそうになると尾を自切し、切れた尾が動いている間に逃げ、尾は再生しますが骨はできません。人間にとって馴染み深い所為か、地方により数多くの異名があり、仙台ではカンナゲッチョ、カナゲッチョ、トカゲ等と呼ばれています。名は、可愛いらしい蛇の意の「愛蛇(かなへび)」等諸説ありますが、良くは分らない様です・・・
ニホンカナヘビ 
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ホトケノザ(仏の座)
2009/03/18(Wed)
  きょうもほぼ晴れて、とても暖かくなりました(2.6~17.5℃)。
  森の外れの道端で、ホトケノザ(シソ科)が咲き始めていました。春の到来を実感させる鮮やかな赤紫の花々は、集まってプクプク囁き合う金魚の様にも見えて、少し楽しくなりました。世界の温帯~暖帯に広く分布し、日本では本州~沖縄の、山野の道端等に生育する一年草又は越年草です。秋に芽生え(秋にも花を付ける事があるが)、主に翌春3ー6月頃に唇形状の花を咲かせます。閉鎖花が混じる事も多い様です。種子にはカタクリ等と同様に蟻の好む物質・エライオソームを含み、これにより広く散布されます。名は、葉を仏の蓮華座に見立てたもで、別名のサンガイグサ(三階草)は、葉が段々に付く事から付けられました。尚、、春の七草のホトケノザは、コオニタビラコ(キク科)の事ですのでお間違えなき様に・・・
ホトケノザ 
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ヒメガマ(姫蒲)
2009/03/17(Tue)
  きょうは、曇り後晴れて暖かくなりました。
  山の小池の畔に、ヒメガマ (姫蒲)が生えていました。水面に直立する花穂からは、鳥にでも突かれたのか、綿屑の様な果実が吹き出ていて、春風に乗って今にも旅立ちそうでした。温帯~熱帯に広く分布し、日本では北海道~南西諸島の、池沼等湿性地に生育する多年生抽水植物です。6-8月頃、上が雄花、下が雌花に分れた花穂を茎先に付けます。ガマに似ていますが、葉が細く花穂も細長くて、雄花群と雌花群が5cm前後離れているのが特徴です。名は、ガマに比べて葉や花穂が細い事に因ります。「因幡の白兎」で兎の傷を癒したものは、雄花穂の花粉蒲黄であり、それは雄花穂と雌花穂がはっきり分れているヒメガマであるとする説が強い様です。青葉山では、郷六付近の池沼群等で見られます・・・
  森の林床では、マルバダケブキの瑞々しい新葉が早くも開きかけていました・・・
ヒメガマ/雌花穂の上に雄花の不着痕が見える マルバダケブキの若葉 
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金色のセリバオウレン(芹葉黄蓮/連)
2009/03/16(Mon)
  オオタカの営巣・繁殖地(地下鉄東西線建設予定地)で、珍しい、セリバオウレン(キンポウゲ科)の黄花が咲き出していました。ほの暗い原生樅林の林床に、他の真白い群花に混じって、そこだけ金色の光を放ちながら、灯が燃え出そうとしている様でした。勿論、普通セリバオウレンは白花ですが、非常に稀に花弁が変色する個体があり、この営巣地周辺では所々に黄花が混じります。営巣地をこの秋にも破壊しようとしている仙台市は、レッドリストにも記されない、こんな小さな花々の事等、少しも気にかけてはいない様ですが、小さな妖精達は最期の命の灯を点し、強欲・無反省な者達を静かに諭している様でした・・・
セリバオウレンの黄花と白花
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自然破壊が峡谷寸前まで達していた!
2009/03/15(Sun)
 旧ゴルフ場側の、地下鉄東西線竜ノ口橋梁建設予定地を訪ねると、作業道路工事現場の先の急斜面の森が切り開かれ、自然破壊が峡谷の崖上寸前まで達していた。長さ約100m、幅は10m程だが(これもほんの序の口で、平均幅20m、最大幅は70m以上の大自然破壊になるのだと言う)、非道もここまで極まったかと、空いた口が塞がらなかった。先日まで、数千本の木々(コナラ、ミズナラ、アカシデ、ブナ、モミ等)や草々(シュンラン、カタクリ等)が春の芽吹きの瞬間を迎えるばかりだったと言うのに、今や全てが消え失せた。丁度オオタカの成鳥が、ハシボソガラスの群れに追われ山陰に消えて行ったが、その営巣木も剥き出しになり、「巣への縄掛け」に続いて、これで今春この地での営巣は99%なくなったのではないか。それどころか、地肌が大きく削られ、谷底には早くも工事に因る土塊・岩塊が落ちていた。大雨等があれば、どれだけの土砂が竜ノ口や広瀬川に流出することか。それにしても、どんな理由があるにせよ、日々青葉山周辺のあちこちで、有史以来と思われる、これ程の自然破壊が行われていると言うのに、殆ど何のニュースにもならないとは、ここは「報道の自由」のある民主社会・国家かと、疑うばかりだ・・・
破壊が峡谷寸前まで達していた!(上に八木山の駐車場が見える) 旧ゴルフ場側の作業用道路 作業道路先端には広い駐車場?ができていた。 八木山側から見た工事現場 人面岩(右中)も丸見えになった きょうの人面岩 一風吹くと土煙が上がる、剥き出しになった斜面 ここも特別環境保全地区(広瀬川の清流を守る条例)だ。



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大池(旧ゴルフ場=東北大学移転予定地)が無くなった!
2009/03/15(Sun)
 気になっていた(日曜日も工事中だったりして近寄れず写真が撮れなかった)、旧ゴルフ場(東北大学移転予定地)にある大池を訪ねると、周辺が大規模に掘削され、オシドリの生息地であり、オオタカの狩場でもあった(昨年の現地説明会でも両者共確認)池は、水が完全に抜けて干上がっていた。二月に訪ねた時には、いつものオシドリが20羽程いて、雌雄の求愛行動が盛んに見られ、今年も営巣・繁殖、そして可愛い雛達の誕生が待たれていたのだが、堤の役目を果たしていた芝地には大きな溝が掘られ、水は下の竜ノ口に流されている様だった。これにより、オオタカの狩場、オシドリが毎年繁殖・越冬していた貴重な生息地が、「環境影響評価調書」に殆ど触れられぬままに(私達が指摘するまで何の記載もなかった!)、一時的にせよ?消滅してしまった事になる。オオタカは勿論、オシドリも生息・営巣地が限定される事等あって、環境省のレッドデータブック(1991)で希少種(R)、レッドリスト(2006)で情報不足(DD)に指定されていて、今や、各営巣地の保護が緊急課題になっているのだが・・・
巨大な溝が掘られていた 水が完全に抜かれた大池 溝底に切り立つ土壁 大池のあった所 
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キクザキイチゲ(菊咲一華)が咲き出す
2009/03/14(Sat)
 きょうは、雨が上がって昼間は晴れましたが、風が強くて晩方には小雪が舞いました(2.5~13.1℃)。
  沢沿いのキクザキイチゲ(キンポウゲ科)が、早くも咲き始めていました。例年より、大分早い開花です。未だ、この二株二輪だけでしたが、俯いた真白い顔(花弁状萼片)を今にも持ち上げて、目覚めの時を迎えるばかりの様でした。北海道~近畿の山地~低地の、落葉広葉樹林の林床等に生育する多年草でです。アネモネの仲間で、春先に花を咲かせ、新緑の頃には消えてしまう(翌春まで地下茎のみで過す)早春植物(スプリング・エフェメラル/春の儚い命)の代表種です。花は、多数の雌蕊が中心部に球状に集合し、その周囲をこれも多数の雄蕊が取り巻きます。青葉山では、広瀬川や各沢沿い等の所々に、大小の群落を形成しています・・・
キクザキイチゲ 赤松の山 
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オランダミミナグサ(阿蘭陀耳菜草)
2009/03/13(Fri)
 きょうは、曇り時々晴れでした。
 山の道端に、オランダミミナグサ(ナデシコ科)が咲き始めていました。冬の間、ねば毛の萼に大切に包まれていた蕾が開きかけ、寝惚けながら欠伸でもしている様でした。ヨーロッパ原産で、北アフリカ、アジア、オセアニア、南北アメリカに広く分布し、日本では1910年頃に牧野富太郎氏により確認された帰化植物で、本州~沖縄の山地~低地の、路傍、荒地等に生育する1年草(越年草)です。花期は3-5月で、白い小花を付けますが、花が萼とほぼ同長で花柄が短く、殆ど茎に接して咲くのが特徴です(ミミナグサは長い)。又、全体に軟毛や腺毛が多く、葉が赤みを帯びる事でも見分けられます。名は、舶来(の意でオランダを冠した)のミミナグサ(耳菜草/ナデシコ科の在来種/葉が鼠の耳に似ていて食用にされた事に因る)の意味です。別名はアオミミナグサ。青葉山では、森周辺の道端等で極普通に見られます・・・
  その隣には、ミチタネツケバナも沢山咲いていました・・・
オランダミミナグサ ミチタネツケバナ 
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タチゴケ(立苔) 
2009/03/12(Thu)
きょうは、大体晴れました(-1.1~7.7℃)。
 杉林の入口に、タチゴケ(スギゴケ科)と思われる苔が生えていました。ほんのり積った淡雪が融けて、の一つ一つが露で光っていました。北半球に広く分布し、日本では北海道~九州の山地~低地の、日蔭~半日蔭の湿った土上や土の溜った岩上等に群生する杉苔の仲間です。茎は直立して高さは2-4cmで枝分れせず、葉は7-8mm程。は2-3cmの柄を持ち、円筒形で細長く先端が尖っているのが特徴です。ウマスギゴケ、オオスギゴケと共に苔庭や盆景等に良く利用され、この三種等を総称して「スギゴケ」と呼ぶ事も多い様です・・・
タチゴケ 
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ハシブトガラス(嘴太烏)
2009/03/11(Wed)
 きょうは真冬に戻って、時折晴れ間はあったものの一日中雪が舞いました。風が強く、何度か猛吹雪になり、晩には少し積りました(-0.5~3.6℃)。
  森の外れの銀杏の木に、ハシブトガラス(カラス科)が止まっていました。雪の降る中カーカー鳴いて、まるで雪を楽しんでいるかの様でした。ユーラシア大陸東部(中国東部、朝鮮、ロシア沿海地方、東南アジア、インド等)に分布し、日本では全国(小笠原諸島以外)の、山地~低地の森林に留鳥として生息し、近年は都市部に進出しています。全長は57cm程で、雌雄同色。ハシボソガラス同様、光沢ある黒羽をしていますが、額が出張る事と嘴が太いのが特徴と名の由来です。「カラス」の名の由来には、不吉感のある鳴声が「気をからす」「邪気をからす」様を連想させる事から、色が黒いので「くろし」が転訛した、鳴声「カーカー(カーラー)」に鳥を意味する接続語「ス」が付いた、等諸説ある様です。市街地に急激に進出・激増した訳は、雑食性が極めて強いので都市部の「生ゴミ」が大食糧庫となった、ビル街が止り木のある森に似ている、天敵となる猛禽類が少なくなった、等が考えられています。 青葉山の森の中では、最も普通のカラスです・・・
  早くも満開に近くなった紅梅が「紅白梅」になっていました・・・
ハシブトガラス 紅梅 
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ハシボソガラス(嘴細烏)
2009/03/10(Tue)
きょうは晴れたり曇ったりで、暖かな一日でした(3.9~13.7℃)。
  水路の土手で、ハシボソガラス(カラス科)が餌を食べていました。自然由来の物ではなさそうでしたが(煎餅?)、逃げもせず美味しそうに食べていました。ユーラシア大陸に広く分布し、日本では北海道~九州の、低山~平地の河原や農耕地等に生息する留鳥です。全長は50cm程で、雌雄同色の光沢ある黒い羽を持っています。ハシブトガラスに似ていますが、嘴が細くて額が出ていないのが特徴で、名の由来でもあります。雑食性で、果実、種子、昆虫等を食べ、ハシブトガラスよりも植物質を好む傾向があります。非繁殖期は集団で行動し、ハシブトガラスと混じる事もあります。草原性で主に人里周辺に生息していましたが、森林性のハシブトガラスが都市部に進出・増加している事もあり、個体数を漸減している様です。青葉山周辺では、自動車にクルミを轢かせて中身を食べる「自動車利用行動」が頻繁に見られ、「仙台の進化したカラス」として世界的に有名になっています・・・
  崖のイワウチワが、赤い芽を膨らませていました・・・
ハシボソガラス イワウチワの芽
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イタヤカエデ(板屋楓)の芽
2009/03/09(Mon)
 きょうは、晴れ後曇りでした。
 尾根道のイタヤカエデ(ムクロジ科)が、芽を膨らませていました。良く目立つ頂芽と二つの頂生側芽が暗紫色に光り、騎士の鎧の様でした。葉痕を覗けば、これも兜の、顔のある前立ての様に見えました。北海道~九州の他、朝鮮、中国東北部、ロシア沿海地方、サハリン等の亜高山~低山に生育する落葉高木で、高さは15-20mに達します。4-5月に淡黄色の小花を咲かせ、秋に鍬形状の翼果を付けます。葉は掌状に浅裂し、無毛で鋸歯がないのが特徴で、秋に黄葉します。名は、葉が良く繁るので板屋(板葺屋根)の様に雨が漏れ難い事に因る様です。材は、建築、器具、楽器、こけし等に利用されます。尚、「イタヤカエデ」とは、種名そのものの他、仲間全体を総称する場合と、狭義にエンコウカエデを指す場合があります(エゾイタヤを指す場合も)。青葉山では、沢沿い等に普通に見られます・・・
イタヤカエデ
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「講演会と話し合い」
2009/03/08(Sun)
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三月観(視)察会
2009/03/08(Sun)
 きょうは、いつもの観察会と、午後にはサポートセンターで「講演会と話し合い」がありました。 
 曇ってはいましたが風一つなく、穏やかな会の始まりです。構外に出ると直に、マンサクの花々が出迎えてくれました。枯れた森のそこここに、淡黄の花がしみじみと咲いています。トチノキやヤマボウシ、タラノキ等の膨らんだ芽を観察していると、足元にはオオイヌノフグリが瑠璃色の瞳を輝かせています。反対側は、テニスコート下の土手が改造され、何かが植えられる気配でしたが、アミタケやヌメリイグチ等のキノコが良く出る場所でしたので、少し残念に思いました。名残りのツチグリや、ヤブランを見ながら森に入ると、コナラの自然林です。遠くからヤマガラやシジュウカラ、ヒガラ、メジロ等の囀りが聞え、シュンランの芽も大きく伸びています。臙脂~緑黄の長い雄花を垂らすケヤマハンノキ、白銀色の花穂を煌かせるヤマネコヤナギが、山並の景色を際立たせています。道端には、イノシシが食べ物を漁った痕やカモシカの足跡、マツカサキノコモドキも沢山生えていました。謎の「枯葉玉」も落ちていましたね。
マンサク ケヤマハンノキの雌花(左)と雄花 これは一体、何?! セリバオウレン 
 藪陰には、道路沿いでは久しく見なかったノウサギの糞や食痕が一杯で、嬉しくなりました。只間もなく、「ゴルフ場から逃げて来たんじゃない?」との声に背筋か寒くなりました。カモシカの食痕や角擦り痕も以前にも増してあちこちに見られて、この子達もか?との思いも過りました。リョウメンシダやヤブソテツ等の羊歯類、咲いていたコハコベ、ヒノキの球果、リスの食痕等を見ながら檜林を行くと、泉の畔にセリバオウレンが咲いていました。あっちこっちにも咲き出していて、数えれば10株以上です。その近くにはカタクリの葉が幾つも顔を出していて、今年はやはり、全てが早い様ですね。ウダイカンバとその虫瘤、リスの巣作りの様子、カヤとモミの違い等見ながら行くと、未だ芽の堅いショウジョウバカマの近くに、オオタカの食べ残し(ドバトの残骸)が二か所ありました。その様を想像しつつ興奮しましたが、これも市の「排除政策」のお陰かとも感じ、複雑で暗い気持ちになりました。解散後の帰路、宮教大の域内の森の木々が伐採されたり、広く下刈されていましたが、何が目的の行為なのか? これも、とても心配で危惧されました・・・
 それにしても、きょうは、真に春が到来した事を実感しできた「会」だったのではないでしょうか・・・
マツカサキノコモドキ オオタカの食痕 「春」は幾つ見つかりましたか? タナゴ池の周りの森が伐採されていた
 さて、来月(4月)は、カタクリ、ショウジョウバカマ、シュンランにイワウチワと、早春の花々が一斉に咲き乱れている?事でしょう。もしかしたら、ヒメギフチョウも飛んでくれるかも知れません。お楽しみに・・・ 
(「講演会と話し合い」につづく)
 
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カタクリ(片栗)の葉が出る
2009/03/07(Sat)
  きょうは大体晴れましたが、風が強い一日でした。 
  小楢の林床に、カタクリ(ユリ科)の葉が出ていました。知らない内に幾つも顔を出していて、きっと間もなく、枯れて乾いていた林床一面が、瑞々しい緑や花々で覆われるのでしょう。「超」暖冬とは言っても、春到来の喜びは待ち遠しいものですね。名の由来には種々ありますが、古名の堅香子(カタカゴ)とはコバイモ(ユリ科)の事で、その乱獲・衰微に因ってその名が遊離し、何時の間にか今のカタクリが名を継いだ、との説も有力の様です。仙台ではカタカゴの他、カゴベ、カダケ等とも呼ばれています。さて、四月の観(視)察会では、又あの篝火の様な花々が、地面を覆い尽くしていてくれるのでしょうか・・・
カタクリの葉 泉ケ岳 
明日(3/8(日))は、定例の観(視)察会です↓。マンサクやセリバオウレンの花を探して、野鳥達が囀る森を散策しましょう。
 又、午後2時からは、早川輝雄氏(山岳写真家)の「講演会」と青葉山の自然保護についての「話し合い」があります↓。 皆さん、挙ってご参加ください・・・
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ノボロギク(野襤褸菊)  
2009/03/06(Fri)
  きょうは、一日中雨降りでした。
  道端に、ノボロギク(キク科)が咲いていました。年中、皆に踏み付けられる様な所に咲いている帰化植物なので、気に留める事も少ないのですが、きょうは春雨に濡れて、美味しそうな黄身果子に見えました。ヨーロッパ原産で世界中に分布し、日本には明治初期に帰化。北海道~沖縄の道端や空地、畑等に普通に生育する越年草又は一年草です。葉は艶があって柔らかく、新葉には毛が密生します。花は積雪・寒冷地以外では一年中見られ、冬~春に咲いているのが良く目立ちます。総苞片の先端が黒紫の三角模様に見えるのが大きな特徴です。名は、「野に生えるボロギク(サワギクの事)」の意で、別名はオキュウクサ、タイショウクサ等。葉の形や香りが春菊と似ていますが、毒成分(アルカロイド他)を含みます。ヨ-ロッパでは、月経痛・疝痛等に効果がある民間薬として利用されている様です・・・
  近くには、ミチタネツケバナも咲いていました・・・
ノボロギク ミチタネツケバナ 
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アセビ(馬酔木)
2009/03/05(Thu)
   きょうは、ほぼ晴れて暖かくなりました(0.8~10.4℃)。
  森の入口で、アセビ(ツツジ科)の花が咲いていました。鈴蘭や満点星躑躅の様な白い小さなベル達が、チリチリチリと早春のメロディーを奏でている様でした。本州(宮城県以南)~九州の山地に生育する樹高1.5~4m程の常緑低木です。葉は艶のある楕円形で、枝先に束生します。早春、枝先に白い壺状花を多数付けた複総状の花序を垂らし、秋に扁球形の果を上向きに付けます。庭木や公園樹として良く植栽される外、盆栽等にも利用されます。有毒植物で、葉を煎じて殺虫剤にもされます。名は、馬が食べると酔って足が萎える事から「足癈(あしじひ)」と呼ばれたものが転訛した等と言われ、漢字の「馬酔木」もその由来に因る様です。 青葉山では、自生か植栽か不明のものが幾株か見られます。北限にあり自生種が減少している事から、県のレッドリストでは要注目種に指定されています・・・
アセビ 
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ゆきかえる