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スミナガシ(墨流し)の幼虫
2009/06/30(Tue)
 きょうは、雨後曇りでした。
 アワブキ(アワブキ科)の木の葉に、スミナガシ(タテハチョウ科)の幼虫がいました。近寄ると、中世の道化師のような顔で見つめられました。大人になると、名の由来の、「墨を流した」ような粋な模様の蝶に変身します。本州~沖縄の他、朝鮮、中国~ヒマラヤに広く分布する森林性のチョウです。日本では3亜種に分類され、本土亜種は年2回、5-8月に発生し、蛹で越冬します。成虫は、樹液や熟した果実、動物の糞等の汁を吸います。幼虫は褐色で、頭部に2本の角を持ち、食草はアワブキです。青葉山では、数多いアワブキに幼虫が、樹液の木には成虫が見られます・・・
スミナガシの幼虫
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クサノオウ(瘡の王)
2009/06/29(Mon)
  きょうは、晴れ後曇りでした。
  藪陰に、クサノオウ(ケシ科)が咲いていました。町中でも見られる有触れた花ですが、熱いスポットライトを浴びる姿は、本物の金細工の様にキラキラ輝いていました。北海道~九州の、山野の林縁や草原等に生育する高さ40-80cm程の一年草です。互生して羽状に裂ける葉の表は緑、裏は白く細毛があります。 5-7月に、茎先に傘型に黄色い4弁花を多数付けます。中空の茎を折ると白汁が出て、直に橙黄色に変化します。 果実は細い楕円形で、黒い種子には種枕(エライオソーム)が付いていて、これを好む蟻により散布されます。毒草で、全草に約21種のアルカロイド成分を含み、汁に触れると炎症を起し、誤食すると消化器内の粘膜が爛れ、時に死に至ります。しかし、古くから薬草としても使用され、特に疣取りや、水虫、タムシ等の皮膚病や外傷の手当てにも使われて来ました。又煎じて服用すると消炎性鎮痛剤として作用し、内臓疾患にも効くとされ、下剤としても利用されて来ました。勿論、素人療法は危険です。名の由来には、黄色い乳液が出るので「草の黄」、 皮膚病に効く薬草の意で「瘡(くさ)の王」、 他にも鎮痛剤として内臓病等に用いられた事から、薬草の王の意で「草の王」等の説があります。青葉山では、道端等で普通に見られます・・・
クサノオウ 経ヶ峰と広瀬川 
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ニガイチゴ(苦苺) の実
2009/06/28(Sun)
  きょうは晴れ後曇りで、蒸し暑い一日でした(21.0~28.4℃)。
  道端の藪に、ニガイチゴ(バラ科)が沢山生っていました。少し採って食べさせて貰いましたが、艶々の真赤な実は果汁たっぷりで、暑さ負けのふらふらの身には何よりのビタミン源になりました。本州岩手以南~九州の他、朝鮮、中国等の、山野の林縁や道端、攪乱地等に生育する高さ1-2mの落葉低木です。藪を作り、少し白粉を吹き刺が多い茎は立ち上がり、良く分枝して先端は枝垂れます。葉は卵形で、時に大きく3裂します。4-5月に咲く花は、短い枝先に1-2個上向きに付きます。 6-7月に熟す果実は甘く食べられますが、名の通り、小核に苦味があります。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
ニガイチゴ
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オカトラノオ(丘虎の尾)
2009/06/27(Sat)
   きょうも晴れて気温がどんどん上がり、今年一番の暑さになりました(19.9~32.8℃)。
  林縁に沿って、オカトラノオ(ヤブコウジ科)が咲いていました。未だ6月の梅雨の最中だと言うのに、かっと照り付ける熱射の下、爽やかな純白の花序が微風に揺れていました。名の由来の虎の尾にも、お祭りの大御幣にも似ていますが、近寄れば一つ一つの花も清楚で美しく、花嫁達の髪飾りにしても良さそうな気がしました。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の、山野の草原等に生育する多年草です。高さは50-100cmで、葉は茎に互生します。6-7月に、白い小花を茎先に総状に付け、下方から開花して行きます。名の「オカ」は、湿生地に生えるヌマトラノオと対比して付けたとも言われます。花と共に、秋の草紅葉も美しく、生花にも良く利用されています。青葉山では、林縁等のあちこちに普通に見られます・・・
オカトラノオ 
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キンモンガ(金紋蛾)
2009/06/26(Fri)
きょうも晴れて、とても蒸し暑くなりました(18.3~32.0℃)。
  木陰の葉の上に、キンモンガ(フタオガ科)が止っていました。 黒地に白い幾何模様が面白く、名の金紋ではなく銀紋蝶と言った感じでした。本州~九州の山地の明るい森に生息します。開張35mm程で、黒地に黄色の紋が目立ちますが、写真の様な白い紋の個体もあります。6-8月に現れ、昼間に活動し、花の蜜を吸う蝶の様な蛾の代表種です。幼虫は白蝋状分泌物で覆われ、リョウブの葉を食べます。青葉山では、林内に極普通に生息し、白色型も多く見られます・・・
  林下には、ホクリクムヨウランが咲き出していました・・・
キンモンガ ホクリクムヨウラン 
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マサキ(柾、正木)
2009/06/25(Thu)
 きょうは一日晴れて、蒸し暑くなりました(16.9~29.6℃)。
  川端の土手で、マサキ(ニシキギ科)の花が咲いていました。遠目には、咲いているとはとても思えない地味過ぎる木花ですが、近寄れば観葉植物に開いた珍花の様に照り輝いていました。北海道南部以南~九州の、主に海岸近くの森に生育する樹高2-6mの常緑低木です。葉は厚くて艶があり、低い鋸歯があって葉先は尖らず、葉柄は短くて対生です。6-7月に、葉腋から集散花序を出し、直径5mm程の黄緑色の小花を多数付けます。秋に果実が熟すと裂開して、橙赤色の仮種皮に覆われた種子が現れます。名は「マサオキ(真青木)」が語源で、それが転訛した等と言われます。刈込みに強くて密生するので、良く生垣や庭木にもされています。青葉山では、森の外れ等の所々に自生種と植栽されたものが混在しています・・・
マサキ 広瀬川と青葉山 
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ワカバグモ(若葉蜘蛛)
2009/06/24(Wed)
  きょうは晴れ時々曇りで、俄雨もありました。
  葉の上に、ワカバグモ(カニグモ科)の雌がいました。雄のジョロウグモと思われる獲物を捕えて、美味しそうに食べていました。良く見れば、卵でお腹がはち切れそうで、産前の栄養補給に懸命の様でした。全国の山野に生息するカニグモの仲間です。名の通りの全身若草色ですが、雄は成熟すると、頭胸部と脚が赤く色付きます。体長は♀が10-12㎜、♂8-10㎜。肉食で、青葉山では5-10月に、草木の葉上で昆虫類を待ち伏せする姿が良く見られます・・・
ワカバグモ♀とジョロウグモ♂ 
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プライアシリアゲ(ブライア尻挙げ・挙尾)
2009/06/23(Tue)
きょうは、雨が上がって晴れ上がり、何と真夏日になりました(18.2~30.0℃)。
  マタタビの葉に、プライアシリアゲ(シリアゲムシ科)と思われる虫がいました。名の通り尻(尻尾)を挙げ、英名 (scorpionfly)の様に、毒を持つ蠍の雰囲気もありました。北海道~九州の、山地の沢沿いや林内・林縁等に生息するシリアゲムシ(挙尾虫)の仲間です。体は黒く脚は黄色で、透明の翅には黒い模様がありますが変異が多く、北部に行く程模様が無くなると言われます。大きさは2cm程で、5-8月に出現します。肉食で、他の昆虫の幼虫や死骸等を食べ、雄が雌に贈物(餌)を上げて交尾する事でも知られています。他のシリアゲムシ同様、雄は皆一様に、腹部末端に名の由来の把握器(雌を把握する生殖器)を持ちます。名のプライアは、イギリス人昆虫研究家の名に因みます。青葉山では、葉の上等で普通に見られます・・・
  マタタビの葉の下には、花が沢山咲いていました・・・
プライアシリアゲ マタタビ(赤い実はニワトコ) 
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スジグロシロチョウ(筋・条黒白蝶)
2009/06/22(Mon)
  きょうは、曇り後雨でした。
  森の外れの車道の生垣に、スジグロシロチョウ(シロチョウ科) がいました。 枝葉を傘にしようとしても、しっかり雨に濡れていて、只管晴間を待っている様でした。モンシロチョウかと思いましたが、垣間見える表側には黒筋があり、夏型の雌と思われました。北海道~九州の他、東アジア~インド北部等の、渓流沿いや林縁、草原等に生息し、市街地でも見られる蝶です。モンシロチョウにそっくりで混生もしますが、名の通り、翅に黒い筋があり、5-11月と遅く出現し、森周辺等の比較的薄暗い環境を好みます。幼虫の食草はイヌガラシ等アブラナ科の植物で、ダイコン等栽培種も食べ、幼虫のままで越冬します。青葉山では、モンシロチョウより普通に見られます・・・
  赤松の林下のあちこちに、ツルアリドオシの小花が沢山咲いていました・・・
エゾグロシロチョウ♀ ツルアリドオシ
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テングタケ(天狗茸)
2009/06/21(Sun)
  きょうは雨が降り続き、霧も出ました。
  森の草原に、テングタケ(テングタケ科)が生えていました。丸く小さいのから20cm近い大きなものまで、菌輪を作って立ち並び、雨の中、皆で何か深刻に話し合っている様でした。夏~秋、全国の赤松林等の針葉樹林、小楢林等の広葉樹林等の地上に発生する中~大型菌です。灰褐~オリーブ褐色の傘には、壺が壊れてできた白い疣があり(雨に当たると流れてしまう)、白い柄には鍔があります。イボテン酸等を含む毒キノコで、食べると下痢や嘔吐、幻覚等の症状を引き起こし、意識不明になる事もあります。只、猛毒ではなくて旨み成分もあるので、地域によっては毒消しをして食用にする所もある様ですが、素人は止めた方が良さそうです。名の由来は、大きくて柄が長く天狗の鼻に似るから等と言われ、傘の模様からヒョウタケとか、殺蝿作用がある事からハエトリタケ等の別名もあります。青葉山では、林縁の草地等で普通に見られます・・・
  草原には、ノアサミが咲き群れていましたが、この風景はいつまで見られるのでしょうか・・・
テングタケ ノアザミ 
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クモキリソウ(雲切草) の花
2009/06/20(Sat)
  きょうは、一日曇りでした。
  山の道端に、クモキリソウ(ラン科)が咲いていました。遠目に見れば、名の由来の「雲切」や「雲霧」よりクモを散らした「蜘蛛散り」の様ですが、近寄れば鮮黄緑の蘭そのものでした。日本全国の他、朝鮮、クリル等の、山地の林内に生育する花茎10-20cmの多年草です。2枚の広卵形の葉が根元から出て、縁が細かく波打つのが特徴です。6-7月に、長さ5cm程の花序に5-15個の淡緑色の花を穂状に付け、萼片、側花弁共に8mm程の細い管状で、幅広い唇弁は反り返ります。青葉山では、林下に比較的普通に見られます・・・
  森の入口のニワトコの実が、赤くなっていました…
クモキリソウ ニワトコの果実
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ウスタケ(臼茸)
2009/06/19(Fri)
   きょうは、曇り時々晴れました。 
   沢沿いに、ウスタケ(ラッパタケ科)が生えていました。久々の晴れ間を喜んでいるのか、森の神々に酒杯を捧げている様にも見えました。東~南アジアと北米西部の、夏~秋にモミ等様々な種の針葉樹下に発生する小~中型の外生菌根菌です。特徴的な角笛~ラッパ型のキノコで、中心部は深く窪み根元まで通っています。傘の径は5-10cm、高さ8-20cm程で、柄と傘の境界は不明瞭です。嘗ては可食とされていましたが、吐き気、下痢等の症状を引き起こす毒成分を持ち、茹で溢すと良いとも言われますが、食べるのは控えた方が良さそうです。青葉山では、樅の林床等に普通に見られます・・・
  樅や檜の林には、バイカツツジが沢山咲いていました・・・
ウスタケ 珍しく、葉の傘のないバイカツツジの花 
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ツルマンネングサ(蔓万年草)  
2009/06/18(Thu)
 きょうは、雨が降ったり止んだりでした。
  森の外れの道端に、ツルマンネングサ(ベンケイソウ科)が咲いていました。星型の花々が雨に濡れて、草叢に黄色い銀河が出現した様でした。北海道~九州の山野や都市部の、河原、道端等に生育する多年草の帰化植物です。朝鮮~中国北部の原産で、日本にはかなり古い時代に渡来しました。茎は紅色を帯び、花の付かないものは地を這い、節目から小さな芽を出して増殖します。5-7月、茎頂に集散花序を出し、多数の黄色い花を付けます。強健な多肉植物で乾燥に強く、石垣やコンクリの土手等にも生える他、最近では屋上緑化等にも利用されています。食べた事はありませんが、朝鮮半島では食用にされ、ナムル(ドルナムル)等にされるそうです。スベリヒユの様な味なのでしょうか? 青葉山では、乾いた道端等に群生が見られます・・・
ツルマンネングサ 霧の山 
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ユキノシタ(雪の下)
2009/06/17(Wed)
  きょうは、曇り後雨になりました。
  森の入口の道端に、ユキノシタ(ユキノシタ科)が咲いていました。庭先にも良く植えられる有触れた花ですが、良く見れば近縁のダイモンジソウにも似た人型の花が風に揺れて、サーカス場の道化師達がロープに摑まり飛び跳ねている様に見えました。本州~九州の、山地~低地の湿った半日陰の岩上等に生育する多年草です。葉は円く、裏は赤みを帯び、根本から匍匐枝を出してその先に新株を作り増殖します。6-7月に、花弁五枚の花(上三枚は小さく濃紅と黄の斑点)を付けます。名の由来は、常緑の葉が雪の下に残るからとか、葉の白斑を雪に見立てた、花を雪に譬え緑の葉が下に見える様子から、花弁を舌に譬えた「雪の舌」の意、等諸説あります。青葉山には、民家跡等の植栽されたものもありますが、沢の所々には自生種も見られます・・・
  藪道では、スイカズラが雨に濡れながら香っていました・・・
ユキノシタ スイカズラ 
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マツオウジ(松旺子)
2009/06/16(Tue)
  きょうは曇りで、晩方には小雨が降り出しました。
  道端のアカマツの切株に、マツオウジ(ヒラタケ科)が何本か生えていました。大きいものは15cm位ある見事なものでしたが、丸く小さめのを一本だけ持ち帰って、薄く切って素焼きにしました。松茸の風味がある上に歯応えもあって、美味しく頂けました。春~秋に、全国の山野の、針葉樹の切株や倒木、立木に発生する中~大型菌です。表面は白~淡黄色の地に、黄土~褐色の鱗片を持ち、襞は白く縁が鋸歯状になります。名は、松に旺盛に生える事に由来するとか。肉厚で弾力があるので歯応えもあって、別名ヤマノアワビとも呼ばれる食用キノコです。只、微量の毒成分があって時に中毒を起こす事がありますし、松脂の様な匂いを嫌う人もあります。食べる場合は、良く湯がいてから調理するのが無難な様です。青葉山では、松枯れ病対策で伐られた赤松の切株等に普通に見られます・・・
  別の倒木には、フサヒメホウキタケが生えていました…
マツオウジ フサヒメホウキタケ 
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イガタツナミソウ(伊賀立浪草)
2009/06/15(Mon)
  きょうは、大体晴れました。
  沢沿いの草地に、イガタツナミソウ(シソ科)が咲いていました。草叢から顔を出す花々は、名の通りの立波の様にも、ジャンプするイルカ達の様にも見えました。宮城以南の本州・四国の、山地のやや湿った林内等に生育する、草丈20-40cmの多年草です。葉は広卵~卵心形で、縁に円い鋸歯があります。6月頃に咲く花は、茎頂の花序に疎らに一方向に偏って付き、長さ2cm程の花冠は淡紫色で、基部から直角に曲がって立ち上がります。名のイガは、三重の伊賀地方で見つかった事に由来します。タツナミソウの仲間は皆似ていますが、全体にやや不揃いの開出(面に直角に生える)毛が密生し、節間が葉より長い事等が特徴です。宮城県南部が北限な上に生育地が減少していて、県レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。この青葉山が、最北限の自生地ではないでしょうか・・・
  山のあちこちで、ヤマボウシの白い花が目立っていました…
イガタツナミソウ ヤマボウシ >
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六月観(視)察会
2009/06/14(Sun)
 きょうは、少し前の予報では雨だったので心配しましたが、雲はあったもののほぼ晴れて、好い観(視)察会日和になりました。今回も大勢(60人弱)の参加者が集い、バタフライガーデンや恐竜(勿論作り物の張りぼて)を眺めながら森に入ると、ギンリョウソウがあちこちに咲き、今にも綻びそうなウメガサソウも見られました。樹液の木にはキスイムシやヒカゲチョウの仲間達がいましたが、大きなスズメバチもいて近寄れません。キツネノボタンの果実や咲き残るエゴノキを見ていると、下に、見事で美味しそうなウスヒラタケが生えていました。他にキノコでは、松枯れの幹に、ヒトクチタケが目立ち、マツオウジも出ていました。シラキは、雌花が咲いている木と、雌花が終わって雄花になっている木を同時に楽しむことができましたね。他に、ナツハゼ、ガマズミ、ミツバツチグリ、ニガナ、ハナニガナ等の花々や、今にも飛ばされるばかりのショウジョウバカマの種子達等を観察しながら展望台に上がると、谷底から、オオルリのさえずりが聞こえてきます。
シラキの雌花 今にも飛ばされそうなしょうじょうばかまの種子たち ネジキ アカガネサルハムシ
 展望台には、真白いネジキの花が群れ咲き、ミヤマタムラソウも咲きだしていました。アカガネサルハムシやマメドクガの幼虫等の虫達、ノダケに残るハモグリバエの這い痕等を眺め沢に入ると、大きなヘビトンボ(後で調べるとヤマトクロオビヘビトンボでした)が木に止まっています。触ると、何処かにふわふわ飛んで行きました。あのニツコウキスゲ(ゼンテイカ)も咲き残っていて、そこだけ炎が立っているようでした。花では他に、サイハイラン、マムシグサ、マルバダケブキ、ケキツネノボタン、キショウブ、ヤマボウシ、コゴメウツギ、ミヤマナルコユリ、ヤブムラサキ等が見られ、管理棟の辺りでは柿木の花も咲いていました。モミジイチゴやヤマグワ、ミヤマウグイスカグラの実も少しだけ楽しみましたね。広葉樹の森にはキビタキの声が響き、水辺ではトウホクサンショウウオの赤ちゃんが、後ろ脚も生えて大分大きくなっていましたよ。きょうの会は「温暖化」の所為か、例年にない、季節が半月程過ぎた様な花々との出会いがあり、何だか心配になりましたが、それなりに新鮮な会でもありました。
  尚、きょうはバス道路が仮設道に代えられていて、皆とても驚いていましたが、これは旧ゴルフ場の三居沢源流部の調整池工事の為でした。又、例年になく道端にオオタカの食べ残し(ドバト)が散見されたり、カラスに追われるオオタカを目撃した人がいたりしましたが、これは、狩場・食事場だった旧ゴルフ場等を失ったオオタカが、市有林を必死にその場にしている表れでした。温暖化も含めて2009年と言う年は、残念ながら青葉山にとって、生態系や環境激変・悪化の記録的な年になりそうです・・・
ヤマトクロオビヘビトンボ トウホクサンショウウオの幼生 柿の木の花って、こんななんだ・・・. ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)
  来月(7/12)は、オカトラノオ、バイカツツジ、ムラサキシキブ、ノギラン等の花々、花や樹液に集まる昆虫達等を観察しましょう。キビタキ、オオルリ等の夏鳥達とその巣立ち雛にも出会えるかも知れませんよ・・・ 
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ウメガサソウ(梅笠草)
2009/06/13(Sat)
  きょうは曇り後晴れましたが、一時雨も降りました。
  森の外れに、ウメガサソウ(イチヤクソウ科)が咲き始めていました。白玉の蕾が割れて、白磁の梅鉢を伏せた電燈笠の様な花が現れました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、クリル、サハリン等の、山地や海岸のやや乾いた林下に生育する、高さ5-15㎝の常緑多年草です。葉は輪生状に付き、縁に鋭い鋸歯があります。6-7月、茎先に径1㎝程の白花を1輪(稀に2輪)下向きに付けます。雄蕊は10本、雌蕊は1本で、花冠は5裂します。晩夏に円盤形の果を付け、翌年まで残ります。名は、花形が梅に似て、笠の様に下向きに咲く事に由来します。 青葉山では、林縁等の所々に見られます・・・
  明日は6月の観(視)察会↓です。 梅雨時の森を、ガマズミやネジキ、ギンリョウソウ、シラキ、ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)等を愛でながら、オオルリ、キビタキ等夏鳥の囀りも楽しみましょう。モミジイチゴやヤマグワ、ミヤマウグイスカグラ等の実も生っています。きょうは、ホトトギスやコジュケイ、アオバトも良く鳴いていましたよ・・・
ウメガサソウ(去年の果も立っています) 
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ネジキ(捩木)の花
2009/06/12(Fri)
  きょうは、晴れたり曇ったりでした。
  バス通り脇の林縁に、ネジキ(ツツジ科)の花が咲いていました。バスの車窓から見てもあっと驚く鈴生りの花は、木全体が白く煙る様です。近寄れば、鈴蘭を思わせる花序に、壺形の白花が一列にきちんと並んでいて、爽やかな香りもあって、清々しさが際立つ様でした。岩手県以南の本州~九州の山地の、日当たりの良い所に生育する日本特産とも言われる落葉小高木です。花期には、前年枝から花柄を伸ばし、多数の花を下向きに付けます。花冠は長さ7-8mmで先端は狭まり、浅く5裂して、雄蕊は10本あります。花が散ると花柄は上を向き、朔果も上向きに熟します。名の通り、材にも捩れがあって細工物には使えないとも言われますが、あの宮島のしゃもじには、このネジキも使われているのだとか・・・
  車道沿いの土手には、如何言う訳か、セイヨウヤブイチゴ(別名ブラックベリー)の花が咲き群れていました・・・
ネジキ セイヨウヤブイチゴ
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ジョウカイボン(浄海坊)
2009/06/11(Thu)
  きょうは、夜来の雨が午後には上がって、晴れ間も出ました。
  オオイタドリの葉の上に、ジョウカイボン(ジョウカイボン科)がいました。あちこちに結構沢山いましたが、中には睦み合う恋人達もいて、近付いても完全にシカトされてしまいました。北海道~九州の山野の、葉や花の上等に見られる甲虫です。成虫は4-6月頃に現れ、地中に卵を固めて産み付け、幼虫のまま越冬します。食性は雑食で花粉や花蜜も食べますが、主として他の昆虫を待ち伏せて捕食します。一見カミキリムシに似ていますが、こちらは完全植物食です。名の由来は、ほぼ肉食性で強そうなのが平清盛(法名が淨海坊)に似ているからとか、清盛が高熱で死んだ事と、昔の呼名「火虫(皮膚炎を起すカミキリモドキと混同)」を関連付けたから、等諸説がありますが、良くは分らない様です。青葉山では、葉上等で普通に見られ、上翅が茶地に背中央と端が黒い型が殆どの様です(他に全て茶色型があります)・・・
  林下に、サイハイランが沢山咲き群れていました・・・
ジョウカイボン サイハイラン 
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クリンソウ(九輪草) 
2009/06/10(Wed)
きょうは、一日曇りでした。
  細流の畔に、クリンソウ(サクラソウ科)が咲いていました。今にも雨が落ちそうな薄暗い森の片隅に、目にも鮮やかな赤紫の花々が並び、そこだけは快晴の空の下の様でした。北海道、本州、四国の、山地の湿性地周辺等に生育する多年草です。大きな根性葉から高さ30-50cm程の花茎を出し、5-7月に濃い赤紫の花(径2-2.5cm)を車輪状に付けます。名は、花が数段になる様を五重塔等の先端部の九輪に譬えた事に由来します。シチジュウソウ(七重草)の別名もあります。開発の他、大きく美しい為に盗掘が絶えず激減し、県のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています・・・
  谷間に咲く白いウツギの花の中に、薄紅色がかったものもありました・・・ 
クリンソウ ウツギ 
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マガタマハンミョウ(勾玉班猫)
2009/06/09(Tue)
 きょうは、晴れ後曇りでした。 
 森の道に、マガタマハンミョウ(ハンミョウ科)がいました。ハンミョウ類には珍しく全く飛べませんが、中々にすばしっこく、後ろ姿を捉えるだけでやっとでした。北海道南部、東北、北陸、佐渡島の、ほぼ日本海側に偏って分布していますが、青葉山ではハンミョウ類で一番多く、普通に見られます。体長約1.5cmで、 緑掛かった褐色地の中央に、名の通りの黄~白の勾玉紋を持ち、その後方にも三角紋があります。この斑紋は変化して、時に消失します。後翅が無くて飛べず、早春~夏に山地の下草のない地表を敏速に走り回ります。ニワハンミョウに似ていますが、こちらは斑紋が小さく、翅に点刻列がありません。近年森林破壊等により減少し、飛べないので、側溝等に落ちる事も多く、県のレッドリストでは 準絶滅危惧(NT)に指定されています・・・
  森のあちこちで、ミヤマウグイスカグラの実が熟していました・・・
マガタマハンミョウ ミヤマウグイスカグラ 
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シラキ(白木)の花
2009/06/08(Mon)
  きょうは、晴れました。
  林縁のシラキに、花が咲いていました。数日前まで、ひょろひょろの尻尾(花序)の根元に地味な雌花が見えていただけでしたが、雄花が開き陽が降り注ぐと、ちょっとした金細工の様にも見えました。本州~沖縄の他、朝鮮、中国等の谷筋等に生育する高さ5-10mの落葉小高木です。樹皮は滑らかな灰白色で材も白く、名の由来となっています。葉は互生で長さ7-15cm。5-7月に黄色い花序を付け、下部に1-2、3個の雌花が先に開花し、後に上部に雄花を多数開きます。10-11月に、直径2㎝程で3裂する三角扁球形の果実(朔果)を黒褐色に熟します。秋は美しく紅葉します。青葉山では、林内や林縁に普通に見られます・・・
  道端の藪では、サルナシの花が未だ咲いていました・・・
シラキの花 サルナシの花 
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ルリハムシ(瑠璃葉虫)
2009/06/07(Sun)
 きょうは、曇り後に晴れました。
 ケヤマハンノキの葉に、ルリハムシがいました。あちこちの葉に沢山付いていて、中には対の者達も居りましたが、久々の日射しに其々がキラキラ輝いていて、木全体が宝飾の様でもありました。日本全国の他、クリル等の山地の林縁等に生息します。 体長は7-8mm.で、体色は主にメタリックグリーンですが、変異が多く、藍、赤銅等のものがあります。 成虫、幼虫共に食草はハンノキ類やクマシデ等で、成虫は5月頃から葉に白い卵を纏めて生み付け、幼虫は6月頃から葉上で蛹になります。青葉山では、ケヤマハンノキ等に普通に見られます・・・、
ルリハムシ
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ヘビイチゴ(蛇苺)
2009/06/06(Sat)
  きょうは、一日中雨が降り続きました。
  山の道端に、ヘビイチゴ(バラ科)の実が生っていました。名の語源の一つにもなったかとも思われる、少々毒々しい赤色まん丸の実が雨に濡れて、夜店で売っていたゴムボールの様でした。東アジアに広く分布し、日本では全国の山野の、草原や路傍等に生育する多年草です。葉は三出複葉で、良く匍匐茎を出し地面を這って伸びます。4~6月に、葉の脇から花茎を出して先に径1.5cm程の5弁花を付けます。赤くて丸い果実(偽果)は、表面に種子(正式には痩果)が沢山付きます。名の由来は、蛇が食べる苺だとか、この苺を食べに来る小動物を蛇が狙うから等諸説あります。毒苺だとの俗説もありますが、全くの濡衣で無毒です。味がなくて食用にはならないとされますが、大きい実を集めて種(痩果)を落して甘く煮ると、美味しいジャムになります。青葉山では、明るい草原等の何処でも良く見られます・・・
  道端のイボタノキが、濡れながら咲き始めていました・・・
ヘビイチゴ イボタノキ  
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タマキクラゲ(珠木耳)
2009/06/05(Fri)
きょうは、一日中雨が降ったり止んだりでした。
 森の枯れ枝に、タマキクラゲ(ヒメキクラゲ科)が生えていました。飴色の珠が繋がって、琥珀の首飾りの様でしたが、触れば柔らかいグミかゼリーの様で、美味しそうにも見えました。春~秋、日本全国の他、朝鮮等の山野の、ブナ科落葉樹の倒木や枯木に発生するキノコです。子実体はゼラチン質で球形等様々な形になり、表面には細かな突起があります。色は半透明の黄褐色等で、乾燥すると黒くなって縮みます。大きくなると隣同士が重なり合いますが癒着はしません。無味無臭で食感も良いので、湯がいてシロップ漬けにしたり、酢の物にしたりして食べられます。青葉山では、落枝等に普通に見られます・・・
タマキクラゲ
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アカショウマ(赤升麻)
2009/06/04(Thu)
きょうは曇って、一時雨が降ったり晴れ間があったりでした。
 山の斜面に、アカショウマ(ユキノシタ科)が咲いていました。谷底から吹き上げる風にゆらゆら揺れて、もののけでもふわふわ舞っている様でした。本州の東北~九州、四国の、落葉広葉樹林の林縁等に生育する多年草です。3回3出複葉で、小葉の縁は重鋸歯で、基部は楔形になります。5-7月に、高さ40-80cmの茎先に白い穂状の花を付けます。トリアシショウマ等に良く似ていますが、花序は通常、枝分かれせず、花弁はトリアシショウマ(4-6mm)に比べて短く(3mm程)、小葉は幅が狭い卵形で光沢がなく、基部が心形にならない事等が相違点です。名は、地下茎(皮)が赤いショウマ(花序が「升麻=サラシナショウマの生薬名」に似る事に因る)の意です・・・
 森のあちこちで、美味しそうなモミジイチゴが生り始めていました・・・
アカショウマ モミジイチゴ 
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ホオジロ(頬白)
2009/06/03(Wed)
  きょうは、晴れ後曇りでした。
  桜の木の天辺で、ホオジロ(ホオジロ科)が囀っていました。あっちを向いたり、こっちを見たりしながら夢中で囀り続け、真下をうろうろしても鳴くのを止めませんでした。中国、シベリア南部、ウスリー、朝鮮等の東アジアに広く分布し、日本では北海道~屋久島、種子島の、低山~低地の、藪のある森周辺、草原、河原等に生息し、ほぼ留鳥ですが北海道等の寒冷地では夏鳥です。全長約17cm。主に藪地周辺の地上や低い樹上に単独又は数羽の小群でいて、繁殖期には昆虫類、秋から冬には植物の種子を採食します。繁殖期、雄は高木の梢等で囀り、「一筆啓上仕候」「源平躑躅白躑躅」等と聞きなされています。名は、成鳥の頬(眉斑と喉も)が白く目立つ事に由来します。雄は過眼線が黒く、雌は褐色です。青葉山では、河原や草原、林縁等で周年普通に見られます・・・
ホオジロ 
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トウバナ(塔花)
2009/06/02(Tue)
きょうは、一日良く晴れました(11.0~23.9℃)。
  尾根の道端に、トウバナ(シソ科)が咲いていました。一つ一つの花はとても小さくて、虫眼鏡でも中々見えない程ですが、道沿いに長い群落を作って、若草地に退紅模様の帯でも広げた様でした。本州~九州の他、朝鮮、中国等の、主に低山地の草地や路傍等に生育する多年草です。草丈は10-20cm程で、葉には裏面脈上に毛が疎らに生えます。5-8月に、淡紅紫色の花を付けます。イヌトウバナやヤマトウバナに似ていますが、花期が晩春で早い事や、萼に毛がない事、葉に腺点がない事で見分けられます。名は、茎頂に花序が何段にも重なる様子を塔に譬えた事に因ります・・・
その近くには、ハナニガナが咲き乱れていました・・・  
トウバナ ハナニガナ
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エゴノキ(売子の木・斉ごの木)の花
2009/06/01(Mon)
きょうは、良く晴れました。
 山の斜面に、エゴノキ(エゴノキ科)の花が咲いていました。沢山の白花が木の枝一杯に垂れ下がり、風に揺れると、清々しい鈴音でも聞えて来そうでした。北海道~沖縄の、比較的水分の多い山野に生育する、高さ3-5mの落葉小高木です。5-6月に良い香りのする白い花を枝一面、下向きに付けます。名は、果皮に有毒物質のサポニンを含んでおり、その味がえぐい(エゴい)事に因ります。嘗ては、果皮は泡が出るので洗濯に用いられ、磨り潰して魚獲りにも使われました。花が好まれ庭木にされる他、、材は擂粉木、床柱、将棋の駒やこけしになり、種子はお手玉に小豆代りに入れられました。青葉山では谷沿い等に見られますが、バス通りから管理センターに続く車道は、1996年の開発前までは、真白な花と芳香のトンネルが何処までも続く見事な並木の名所でした。この様な愚行を、(東西線工事の様に)いつまでも続けるのは、一刻も早く止めて貰いたいものです・・・
  森のあちこちにギンリョウソウが顔を出して、透き通る花が咲いていました・・・
エゴノキ ギンリョウソウ 
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