クサレダマ(草連玉)
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2009/07/30(Thu)
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きょうは、霧雨や小雨がが降ったり止んだりでした。
池の畔の湿地に、クサレダマ(サクラソウ科)が咲き残っていました。 別名「イオウソウ」通りの、硫黄色の花が梅雨景色に映えていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン、シベリア等の、湿地、沼沢地に生育する草丈1m程の多年草です。地下茎で増殖して、群落を作ります。葉は2-4枚が輪生し、葉肉内に黒い腺点があって、黒色を帯びます。7-8月に、鮮黄色で12-15mmの花を次々と咲かせます。花冠は5裂し、顎の縁は赤褐色で、後ろ姿も綺麗です。名は花が、江戸時代初期に渡来した木本レダマ(マメ科)に似ている為と言われますが、色は兎も角姿は全く違います。尚、決して「腐れ玉」ではありませんので、お間違いなく。青葉山では、池周辺等の明るい湿性地で見られます・・・ ![]() ![]() |
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シロソウメンタケ(白素麺茸)
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2009/07/29(Wed)
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きょうは、雨時々曇りでした。
階段道に、シロソウメンタケ(シロソウメンタケ科)が生えていました。見たままの命名で、一応可食だとの事ですから、何時か無数に発生する事でもあれは、是非素麵風に食べてみたいと思いました。夏~秋に、全国の広葉樹林や、松と広葉樹の混合林の地上に叢生する、高さ3-12cm、径3-5mmのキノコです。普通、数~十数本束生します。 細い紐状で、全体が白く、古くなると黄色っぽくなります。 僅かに扁平で、先端はやや丸みを帯び、良く屈曲します。 肉は、白くてもろく折れやすいのですが、熱を通すと少ししっかりして、汁の具や酢の物、和え物等に良いのだとか。青葉山では、同属のムラサキナギナタタケ等と共に、林下に普通に見られます・・・ 道端の湿性地に、セリの花が咲いていました・・・ ![]() ![]() |
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アオオサムシ(青筬虫)とミミズ
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2009/07/28(Tue)
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きょうは、予報に反して大体晴れました。
山道の真ん中で、アオオサムシ(青筬虫)と大きなミミズが格闘していました。アオオサムシは、12-3cmはある大きなミミズの中程辺りに齧り付き、叢の方へ引き摺り込もうとしているのですが、ミミズはじったんばったんと激しく抵抗し、全く進む事が出来ません。そしれどころか、動き回るミミズの勢いに負けて、ひっくり返ってしまいました。それでもアオオサムシは口を放す事はなく、又体勢を持ち直します。暫く見ていましたが、決着の程は判らず仕舞いでした。結局はアオオサムシが、次第に弱るミミズに勝って、御馳走にしてしまう様な気もするのですが?、厳しい自然の摂理を垣間見る思いでした。本州の中部、関東以北の、山野の雑木林等に生息する25-32mm程の、全国的に最も普通のオサムシです。 4-10月に現れ、ミミズや様々な幼虫、ダンゴムシ、小動物の死骸等を食べます。 成虫のまま日陰で湿った崖や朽木中で越冬します。 当地でも、一番良く見られるオサムシです・・・ 林縁の草叢で、オオウバユリが咲きだしていました・・・ ![]() ![]() |
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コヒルガオ(小昼顔)
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2009/07/27(Mon)
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きょうは曇り時々晴れて、4時頃から雷雨になりました。
林縁の草叢に、コヒルガオ(ヒルガオ科)の花が雨に濡れていました。絹質の花冠に涙を一杯に溜めて、湧き出る霧の舞台に立つ女優の様に見えました。本州~九州の他、東南アジアの路傍や草地等に生育する蔓性多年草です。葉は3-7cmの三角状鉾形で、側裂片が良く発達して普通耳形に2裂するのが特徴です。良く似たヒルガオには翼がなく、葉の基部は分かれません。6-8月に淡紅~白色の径3-5cmの花を付け、昼間に開花します。基部に1-2cmの苞が2枚あり、花柄の断面は四角形で、稜に縮れた翼(襞)があります。名は、ヒルガオより葉や花が小さい事に由来します。 青葉山では、車道沿いに普通に見られます・・・ 森のあちこちで、ハエドクソウが咲いていました・・・ ![]() ![]() |
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「蕪栗ぬまっこくらぶの環境保全活動から学ぶ講演会」のお知らせ
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2009/07/27(Mon)
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「蕪栗ぬまっこくらぶの環境保全活動から学ぶ講演会」のお知らせ
日時 : 8月8日(土) 12:30 ~ 場所 : 仙台市市民活動サポートセンター 連絡先 : 自然に折り合いをつけた街づくり実行委員会 022-273-9221 須江 ![]() ![]() |
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オオアメンボ(大水黽、大水馬、大飴坊)
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2009/07/26(Sun)
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きょうは、昼過ぎまでは晴れて暑くなりましたが、後雨になりました。
池の水面に、オオアメンボ(アメンボ科)が沢山いました。アメンボやヒメアメンボもいましたが、それぞれがスイスイ滑り回って、大小の波紋を作りながら、虫を捕えたり、ぶつかり合って喧嘩したり、賑やかでした。突然、ザーっと雨が降り出すと、一斉に池畔の木陰に集まって、静かに波に揺れていました。北海道~九州の山野の、流れが無いか緩やかな池や沼、田圃、河川等の水面に普通に生息する、19-27mm程の日本最大のアメンボで、カメムシの仲間です。5-10月に出現し、水面に浮かびながら、落下した小昆虫を捕らえては体液を吸います。脚の先端は水を弾き、素早く移動する事ができて、長距離を飛んで移動もします。近縁種とは、大きくて、脚が長く、特に中脚が6cm程もあるので、見分けられます。名は、大きくて、体に飴の様な甘い匂いがある事に由来しますが、これは繁殖期に出すフェロモンの様な役割をしていると、思われています。青葉山でも、各水面に極普通に見られます・・・ 池の畔には、ヤブカンゾウが咲いていました・・・ ![]() ![]() |
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ナミアゲハ(並揚羽)
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2009/07/25(Sat)
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きょうは晴れ上がって、とても蒸し暑くなりました。
藪のムラサキシキブに、ナミアゲハ(アゲハチョウ科)が止まっていました。口吻を伸ばして蜜を吸ったり、休んだり、翅を広げたり、閉じたりしていました。中国、朝鮮、ウスリー等東アジアに分布し(ハワイには帰化)、日本では北海道~沖縄の低山地~平地の、草原、林縁、、人家周辺等に生息する、開長65-90mm程の蝶です。単にアゲハ、又はアゲハチョウとも呼ばれます。翅は黒地に黄白色の斑紋や線が多数入り、後翅には水色や橙色の斑紋、橙色の丸い斑点があり、これは眼状紋として鳥等から身を守る役目があると言われています。4-10月に2-数回発生し、様々な花で吸蜜し、水溜り等で吸水します。幼虫の食草は、サンショウ、イヌザンショウ、カラスザンショウ、カラタチ、ミカン類、キハダ等で、蛹で越冬します。青葉山では、林縁等で普通に見られます・・・ コナラの林床に、チチタケが生えていました・・・ ![]() ![]() |
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サジガンクビソウ(匙雁首草)
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2009/07/24(Fri)
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きょうも曇って、霧雨が降ったり止んだりでした。
森の道端に、サジガンクビソウ(キク科)が咲いていました。と言っても、地味な花が下向きに付いているのですから、見過ごしてしまいそうですが、屈んで覗きこめば、名の通りの雁首そっくりで、しかも火まで点いていて、今にも紫煙が立ち上りそうでした。本州~九州の、山野の木陰等に生育する高さ25-50cmの多年草です。茎葉には軟毛密生し、茎は上部で良く分岐します。7-9月、茎先に黄色い頭花を下向きに咲かせます。名は、根生葉の形を匙に見立てたもの。青葉山では、林内のやや乾いた路傍等に普通に見られます・・・ 山のあちこちに咲き群れるヤマユリが、芳香を漂わせていました・・・ ![]() ![]() |
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ヒメコウゾ(姫楮)
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2009/07/22(Wed)
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きょうも曇って、霧や小雨が降ったり止んだりの一日でした。
藪の縁に、ヒメコウゾ (クワ科)の実が生っていました。チクチクする毛は気になるものの、赤く熟した果実の誘惑には勝てず、一つ採って噛むと、無花果の様な果汁が口一杯にに広がりました。東アジアに分布し、日本では本州~九州の、低山の林縁等に生育す落葉低木です。雌雄同株。花期は5-6月で、桑の実に見える雄花と、雲丹の様な雌花を付けます。果実酒にしたり、ジャムにしても美味しく頂けます。古来紙の原料として利用されていましたが、今では、カジノキと交配された「コウゾ」が利用されています。青葉山では、明るい林内や林縁、藪地等に極普通に見られ、野鳥や動物達の貴重な食糧にもなっています・・・ ![]() |
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オオアオイトトンボ(大青糸蜻蛉)
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2009/07/19(Sun)
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きょうは曇り時々雨で、晩方には晴れました。
池の近くの茂みに、オオアオイトトンボ(イトトンボ科)がいました。小さいながらコバルト色の体を漂わせ、薄暗がりの森をふわふわと行く様は、どきりとする程美しく、「空飛ぶ宝石」に準えられるだけの事はある、と感じ入りました。本州~九州の山地~低地の、周囲が木で覆われたやや薄暗い池沼周辺等に生息する、46mm程のイトトンボです。雄は金属青緑色で美しく、雌はや少し褪せています。アオイトトンボに似ていますが、やや大きく、成熟しても白い粉を吹きません(胸部の青色が第2側縫線に完全に届く事も識別点)。7-10月頃に現れ、小型昆虫を捕食します。雌は、水面に覆い被さった木の樹皮に産卵し、卵から孵ったヤゴは水面に落ちて、そのまま水中で越冬します。青葉山では森の池周辺等で、比較的長期間見られます・・・ 萩の葉の上で、アカハナカミキリが雨滴に覆われていました・・・ ![]() ![]() |
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ルリシジミ(瑠璃小灰蝶)
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2009/07/18(Sat)
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きょうは、小雨が降ったり止んだりの一日でした。
道端に咲くコマツナギに、ルリシジミ(シジミチョウ科)が止まっていました。雨の止み間を待ち侘びていたかの様に、夢中で花蜜を吸っていました。ユーラシアと北アフリカに分布し、日本では北海道~沖縄の山地~低地の明るい草地等に生息。前翅長12-19mmで、雄の翅の表面は名の通りの瑠璃色、雌は外縁部が黒褐色、裏面は白地に黒い斑点がある。年3-4回、3-11月に現れ、成虫は地面で吸水したり、花で吸蜜する事が多い。幼虫はマメ科、バラ科、タデ科、ミカン科等の、主に花や蕾、実を食べ、蛹で越冬。 似ているヤマトシジミやツバメシジミと比べるとかなり大きく目立ちます。青葉山では、林縁の草地等で普通に見られます・・・ 森の外れの草地には、ネジバナが咲いていました… ![]() ![]() |
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トリアシショウマ(鳥足升麻)
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2009/07/17(Fri)
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きょうも大体晴れて、3日連続の真夏日になりました(21.9~30.2℃)。
樅の林の下に、トリアシショウマ(ユキノシタ科)が咲いていました。川から吹き上げる微風にゆらゆらと、白い妖精達がワルツでも踊っている様でした。北海道~中部の亜高山~山地の夏緑広葉樹林の谷筋や林縁等に生育する、高さ40-100cmの多年草です。小葉が5-12cmの3回3出複葉で、地下に塊茎があります。7-8月に、枝分かれする長さ12-25cmの花序を出し、丸い杓文字形の4-6mmの花弁、小さな萼片、雄蕊の花糸、葯共に白い花を咲かせます。名は、茎や若芽の形を鳥の足に譬え、花序や草全体がサラシナショウマ(根が漢方の「升麻」になる)に似ていてる事に由来します。ヤマブキショウマ等と共に、山菜の「イワダラ」としても知られています。青葉山では、6月のアカショウマに続いて、半日陰地等に普通に見られます・・・ 車道沿いのヤマハギが、早くも咲き始めていました・・・ ![]() ![]() |
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ヨツスジハナカミキリ(四筋花髪切)
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2009/07/16(Thu)
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きょうは大体晴れて、2日連続の真夏日になりました(23.0~30.6℃)。
花咲くノリウツギの木の下に、ヨツスジハナカミキリ(四筋花髪切)がいました。花粉を食べ飽きたのか、葉に虎模様の目立つ体を張り付けて、長い触角を風に靡かせていました。 北海道~九州の他、クリル、サハリン、朝鮮、中国等の、山地~低地の森林に生息する、花に集まるハナカミキリの代表種です。6-9月に、各種の花に集まって花粉を食べますが、中でも白っぽい集合花を好み、時に樹液も訪れます。大きさは9-20mm。胸部は金色で、名の通り、前翅には黒地に黄色い横筋が4本あります。 この模様はアシナガバチ等の蜂に擬態したもので、取分け飛翔中の姿は蜂そっくりに見えます。雌は針葉樹の倒木等に産卵し、幼虫は朽木を食べて育ちます。青葉山では、ノリウツギやシシウド、エゾアジサイ等に普通に見られます・・・ 道端のあちこちで、ヒヨドリバナが咲き始めていました・・・ ![]() ![]() |
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タケニグサ(竹似草)
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2009/07/15(Wed)
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きょうは晴れたり曇ったりで、とても蒸し暑くなりました(19.7~31.4℃)。
森の草原に、タケニグサ(ケシ科)の花が咲いていました。花は線状の雄蕊や花糸ばかりで、背の高いオブジェ中が、火花に包まれている様に見えました。日本全土の他、東アジア一帯の、日当たりの良い草原、空地等に生育する高さ1-2mの多年草です。10-30cmの葉は菊の葉状に切れ込み、裏面は白い縮毛が密生します。7-8月に、茎先に円錐花序を作り、花弁がなく萼が2枚の白花を多数咲かせます。秋に長さ2cm程で扁平の果実を付け、風に吹かれるとサヤサヤ音を立てるので「囁き草」とも言われます。和名は、茎が中空で竹に似る事に由来し、竹と共に煮ると柔らかくなって加工しやすい、との俗説は誤りです。チャンパギク(占城菊)の名は、嘗てベトナムのチャンパ(占城)から渡来したと考えられていた事に因ります。毒草で、茎を切ると出る黄色い乳液には、アルカロイド系有毒物質を含み、触れると被れ、害虫駆除にも用いられます。只、民間療法では皮膚病等使われますが、素人療法はとても危険です。日本では嫌われがちの雑草ですが、欧米では観賞用に栽培されているのだとか。青葉山では、道端、崩壊地等に普通に見られます・・・ 檜の林床で、早くもヤマジノホトトギスが咲き出していました・・・ ![]() ![]() |
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クロノボリリュウタケ(黒昇龍茸)
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2009/07/14(Tue)
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きょうは曇って、時々雨が降りました。
山の道端に沿って、クロノボリリュウタケ(ノボリリュウタケ科)が生えていました。殆どが白く黴ていたり、流れていたりでしたが、小さいのが一つだけ残っていました。名の由来の、天に昇ろうとする竜の様でもありますが、どちらかと言えば、別名のクロズキンカブリを連想させる鞍馬天狗や、めんこい黒猫に見えました。日本全土の他、 北米やヨーロッパ等にも分布し、夏~秋に、各種林内地上に単~群生する小~中型の子嚢菌です。頭部の子嚢盤は黒褐~黒灰色の不規則な鞍形で、柄には淡灰褐色の縦に深い皺襞があります。食毒は不明。青葉山では、遊歩道沿い等で普通に見られます・・・ 山のあちこちで、ヤマユリが咲き始めていました・・・ ![]() ![]() |
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アカメガシワ(赤芽槲、赤芽柏)
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2009/07/11(Sat)
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きょうは、晴れ時々曇りでした。
森の入口で、アカメガシワ(トウダイグサ科)の雄花が咲いていました。堅い蕾の列に丸い黄花が一つ又一つと綻んでいて、お社に向かう祭礼の列の、ご神灯の様に見えました。本州~沖縄の他、朝鮮、中国等の山野の河原や伐採跡地等の、日当たりの良い所に生育する5-10m程の落葉高木で、典型的な開拓植物です。雌雄異株で、6-7月に、雄花は多数の雄蕊が伸びて球状に開き、雌花は柱頭が3つに分かれる雌蕊だけから成り、余り目立ちません。名は、新葉には赤い鱗片が多数あって、特に新芽が赤く、葉が柏の様に大きくなる事に由来します。赤い鱗片は葉の生長と共に脱落し、次第に緑色に変わります。葉の基部には一対の蜜腺があって、良くアリが来訪しますが(若木では、葉の縁にも点々と蜜腺がある)、これは葉を食べる虫達をアリに追い払って貰う為だと言われています。材は建築、器具、薪炭等に利用され、樹皮は胃潰瘍や腫物等に効果があるとされる生薬になります。青葉山では、林縁部や崩壊地等に見られます・・・ 尾根道では、リョウブの花が咲き出していました・・・ 明日は7月の観(視)察会↓です。 下見では、他にオカトラノオやホタルブクロ、ムラサキシキブ、ママコナ、ノギラン、クモキリソウ、ツルアリドオシ等が咲き、オオルリ、キビタキ、ホトトギス、ウグイス等が囀り、ニイニイゼミやヒグラシも鳴いていました。ヒメコウゾやヤマグワ、ニガイチゴ等の実も生っていました。又、新しい出会いがあることでしょう・・・ ![]() ![]() |
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マダラアシゾウムシ(斑脚象虫)
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2009/07/09(Thu)
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きょうは、雨が降ったり止んだりの一日でした。
小楢の木で、マダラアシゾウムシ(ゾウムシ科)が樹液を吸っていました。始め、カナブンヤクワガタや蝶達ばかりに目が行っていましたが、気が付くと、木の瘤に見えたものがこの象虫でした。不思議な凹凸や斑紋は木肌と一体化する為のものの様ですが、良く見れば、アニメにでも出て来そうなメカ象そのものに見えました。本州~九州の山地~低地の森林に生息する、大きさ15-20mm程のゾウムシです。 成虫は、赤褐~闇褐色で、灰白、黄褐、黒色の短毛で覆われ、穴だらけの体に瘤状の突起があり、脚には名の通りの灰白の輪状斑模様があります。5-8月に現れ、クヌギ、コナラ、ヌルデ等の新芽を食べる他、その樹液にもやって来ます。クヌギやコナラ等に口吻で穴を空け卵を産み付け、幼虫はその材を食べて育ちます・・・ 尾根の道端に、ノギランが咲いていました・・・ ![]() ![]() |
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ヒメフウロ(姫風露)
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2009/07/08(Wed)
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きょうは、午前中は曇って小雨も降りましたが、午後は晴れて蒸し暑くなりました(22.0~30,7℃)。
森の入口に、ヒメフウロ(フウロソウ科)が咲いていました。多分、大分以前に近くの花壇等から種が飛び、しっかり森の一員になったものと思われますが、ピンク色の小花が森の緑に映えて、「私もちゃんと見てね!}と言っている様でした。本州や四国の一部山岳地域の他、世界ではユーラシア~北アフリカの石灰岩地帯に生育する、耐寒性のある草丈20-60cmの1-2年草です。全体に腺毛が多くて粘り、葉は全3裂し、小葉は更に深裂します。5-8月に、径1.5cm程の淡紅色の小花を付けます。名は、全体に小さく可愛らしいフウロソウ(周囲を木に囲まれる草刈場を「ふうろ野」と呼び、「草狩場に生える草」等諸説)の意。別名のシオヤキソウ(塩焼草)は、独特の臭気が塩を焼いた時の匂いに似ている事に由来します。青葉山では、大学や三居沢の森の入口で毎年普通に見られます・・・ 森の小湿地に、今年もカキランが咲いていました・・・ ![]() ![]() |
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アオゲラ(緑啄木鳥)の子育て
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2009/07/06(Mon)
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きょうは、大体晴れました。
森の外れの木に、アオゲラ(キツツキ科)の雄がいました。近くの木の洞に巣があって、雛達がビーピー言っているので、こちらに気付くと自分に注意を惹き付けようと、ケッケッと鳴きながらじっと止まっていました。その迫力にも負けて、そそくさと退散しましたが、子育ては誰にとっても大変な事ですね。日本固有種で、3亜種(本州固有亜種アオゲラ 、四国、九州固有亜種カゴシマアオゲラ 、種子島、屋久島固有亜種タネアオゲラ)に分類され、亜種アオゲラ は本州の亜高山帯~低山の森に生息し、全長 30cm 程で、背が灰緑~緑褐色で、頬と後頭部に入る赤色が特徴です。この部分は、雄は頭頂部~後頭部、雌は後頭部のみなので判別できます。繁殖期は5-7月で、巣は木の幹に穴を掘り、一夫一妻の雌雄で抱卵、育雛します。 1回に5-8個の卵を産み、15日程抱卵し、幼鳥は孵化後25日程で巣立ちます。青葉山には数多く生息し、日々「松喰い虫」等を食べ続け、森林生態系保護の為にも活躍してくれています・・・ 山道の真ん中で、暑さ負けなのか、大きなヤマアカガエルの雌がぐったりしていました・・・ ![]() ![]() |
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アクシバ(灰汁柴)
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2009/07/03(Fri)
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きょうは、大体晴れました。
尾根道沿いに、アクシバ(ツツジ科)の花が咲いていました。足元に咲く小花ですし、葉の下に潜む様に付くので中々気付かれませんが、屈んで眺めると、可愛くカールしたピンクの花が、ルノワールの描く少女の様に微笑んでいました。北海道~九州の山野の林下に生育する、高さ20-50cmの落葉小低木です。葉は互生し、卵形~卵状楕円形。表面は緑色で葉脈上に毛があり、裏面は粉白緑色で無毛。縁に細かい鋸歯があり、先は鋭く尖ります。7月頃、葉腋に淡紅色の花が1個ずつ垂れ下がって付きます。花冠は深く4裂して反り返ります。8-10月に、径7-8mmの球形の液果が赤く熟します。名の由来は、枝が緑色の柴(雑木)であることから青木柴と呼ばれていたものが転訛したとか、燃やした灰で灰汁を作り、灰汁抜きに用いた事に因るとか、諸説ある様です。青葉山では、日当たりの良い尾根や林縁等の所々に見られます・・・ 樹液の出ている木に、スジクワガタがいました・・・ ![]() ![]() |
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