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オシドリ(鴛鴦)
2009/10/31(Sat)
  きょうは一日曇って、一時小雨が降りました。
  広瀬川の岩の上に、オシドリ(カモ科)がいました。周りに20羽程の群れもありましたが、少し離れて、美しい冬羽(繁殖羽)に戻った雄と愛らしい瞳の雌が、求愛の仕草を繰り返していました。雄が冠羽や銀杏羽を起して、首を上下させながら動き回ると、雌は首を伸ばして左右に振りながら寄り添っていました。こんな行動が来年の2月頃まで続くのでしょうか。雄はカモ類中最も美しいと思わレる姿をしています。真夏の一時期のみ雌と同じ様な体色になりますが(エクリプス/嘴は紅色のまま)、9月頃からはもう繁殖行動に入ります。青葉山では、東北大キャンパス予定地の大池や、大手門下の五色沼等が営巣・繁殖地として知られていますが、大池は工事で無くなってしまいました・・・
オシドリ 谷間の隠れ家
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ホツツジ(穂躑躅)の紅葉
2009/10/30(Fri)
  きょうも、大体晴れました。
  尾根道のホツツジ(ツツジ科)が紅葉し始めていました。真紅なのも良いですが、赤や薄紅に黄や萌黄も混ざった、微妙な色合いが眼に染みました。北海道南部~九州の、山地の岩場等日当たりの良い所に生育する、日本特産で高さ1-2mの落葉低木です。楕円形で長さ5cm程の葉は枝に互生し、先は尖ります。7-9月、枝先に円錐状に花序を出し、やや赤みを帯びた白い花を咲かせます。花弁は3-4枚反り返って丸まり、雌蕊が長く真直ぐに伸びるのが特徴です。有毒で、誤食すると、嘔気、頭痛、発汗、酩酊昏睡、痙攣等を引き起こすと言われ、花粉にも毒が含まれるので、蜂蜜に混ざって食中毒を起こす例もある様です。青葉山では、乾いた尾根や斜面等で見られます・・・
  竹藪には、モエギタケが何本も生えていました・・・
ホツツジの紅葉と実 モエギタケ 
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キハダ(黄檗、黄膚、黄肌、黄柏)の樹皮が剥されていた
2009/10/29(Thu)
  きょうも、大体晴れました。
  知らぬ間に、キハダ(ミカン科)の樹皮が無残に剥されていました。夏の初め頃の事だったのか、剥された内皮には、名の由来の黄色みは既に無く、自ら治そうと樹脂も噴き出ていました。それにしても、メグスリノキと言い、この木と言い、自分の事しか考えられない不届き者が多過ぎます。「この位・・」が類友を呼び、伐り倒されたり、枯死したりする木々が絶えません。もし、胃薬も買えない程貧乏なのなら、ゲンノショウコの葉っぱでも齧っていた方が、遙かに心身に良いですよ。日本全土の他、アジア東北部の山地の渓流沿い等の水湿の良い所に生育する、樹高10m-15m程(稀に25m以上のものも)の落葉高木です。葉は、奇数羽状複葉(3-5対の対生)で、長さ20-40cm程になります。雌雄異種で、6-7月に、円錐花序の黄色い小花を多数付けます。9-10月に、黒くて苦い球果が熟します。樹皮はコルク質で、外樹皮は淡黄灰色で縦に浅く広く裂け、内樹皮は鮮黄色です。内皮を乾燥させたものは生薬のオウバク(黄檗・黄柏)として主に健胃整腸剤として用いられ(陀羅尼助、百草等に配合)、鮮黄色の染料としても利用されます(紅花染め等の下染めにも使用)。カラスアゲハ、深山カラスアゲハの幼虫が食草でもあります。青葉山では、沢沿い等に点生しています・・・
木肌を剝されたキハダ キハダの葉 
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オオスズメバチ(大雀蜂)
2009/10/28(Wed)
  きょうは、大体晴れました。
  マンサクの幹に、オオスズメバチ(スズメバチ科)が止まっていました。一度刺されて大変な目に逢っているので、近寄る気は全くなかったのですが、あんまりのんびりしている風でしたので、つい見入ってしまいました。見ていると、木肌を嘗めたり齧ったりした後、顎を脚で念入りに拭っていました。北海道~九州(屋久島、種子島付近)の山野の土中の他、樹洞、人家の壁や軒下等に巣を作る日本最大の蜂で、体長は女王蜂が40-45mm, 働き蜂が40-65mm, 雄蜂が35-40mmです。4-10月に現れ、樹液にも良く集まります。幼虫に与える餌は、夏には大型甲虫、大型イモムシ等ですが、これらが減少し、大量の雄蜂と新女王蜂を養育しなければならない秋には攻撃性が非常に高まり、集団でミツバチやキイロスズメバチ等の巣を襲撃します。又、日本の蜂の中で最も強力な毒を持ち、毒針による攻撃の他、大顎で攻撃対象の皮膚を大きく抉るので大怪我をも伴います。その上、毒液中には警報フェロモンが含まれ、巣の危機を仲間に伝える役割をするので、襲われた者は多くの個体に襲撃される事にもなり、死に至る事もあります。青葉山では、樹液に群がる普通に見られ姿等が普通に見られます・・・
  山全体では未だ緑が勝っていますが、ヤマウルシやシラキ等の他、大分赤くなったコハウチワカエデも見られました・・・
オオスズメバチ コハウチワカエデ 
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ヤブムラサキ(藪紫)の実
2009/10/27(Tue)
  きょうは雨も上がって、良く晴れました。
  道端の藪で、ヤブムラサキ(クマツヅラ科)が実を付けていました。実の殆どは、上から見る限り、葉の下(裏)に隠れていて目立ちませんが、下や横から見ると、赤紫の粒がみっちりと付いていて、とても美味しそうに見えました。本州~九州の山地に生育する高さ2m程の落葉低木です。ムラサキシキブに似ていますが全体に軟毛が密生するのが特徴です。葉は対生し、薄い洋紙質で6-12cmの卵~楕円形で、細かい鋸歯があります。6-8月に、葉の付根から出た柄の先に、赤紫で4-5mmの小花を付け、10-11月に赤紫で3-4mmの果実を熟します。名は、藪に多いムラサキシキブの意です(ムラサキシキブより劣るの意とも)。宮城県が北限で、県レッドリストで要注目種に指定されていすます。青葉山では、ムラサキシキブよりずっと多く見られます・・・
ヤブムラサキの実 
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ザトウムシ(座頭虫)
2009/10/26(Mon)
  きょうは、一日雨でした。
  木の幹で、ザトウムシが雨宿りしていました。ナミザトウムシ(マザトウムシ科)か何かは分りませんでしたが、見ていると改めて、姿も動きも何処かの映画に出ていた宇宙生物の様な気がしました。ザトウムシは、蛛形(ちゆけい)綱ザトウムシ目に属する節足動物の総称で、クモ類に近い仲間です。世界中に約5000種が、日本では100種程が広く分布し、多くは森に住み(小型のものは土壌動物として生活)、低木や草上、岩陰等で生活し、主として虫やミミズ等を捕食しますが、雑食性で、キノコ等を食べるものもいます。体は、楕円形の蚤に似た体形で、極小さいものもいますが、多くは1-2cm程です。頭胸部と腹部は密着していますが、頭胸部と腹部間、腹部の体節ははっきりしています。頭胸部の真中には、上に突き出た突起があり、その側面には左右1つずつの単眼があります。口の傍には短い鋏状の鋏角があり、捕獲器となっています。特徴ある長い歩脚は4対(8本)ですが、第2対は他より長くて、触角の様な働きをします。名は、歩く姿が座頭(江戸期における盲人の階級の一で、転じて按摩、鍼灸、琵琶法師等の呼称となった)が杖で探りながら歩くのに似ている事に由来します。青葉山では、林内に普通に見られます・・・
ザトウムシ 広瀬川(曲淵下)と青葉山.
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コタマゴテングタケ(小卵天狗茸)
2009/10/25(Sun)
  きょうも、大体晴れました。
  森の小道に、コタマゴテングタケ(テングタケ科)が生えていました。小さいながら、淡い檸檬色の姿は美しく、目を惹きました。夏~秋、全国の針・広葉樹の林内地上に点々と発生する中・小型菌です。傘は湿時弱い粘性があり、汚黄色の被膜を付着し、茎上部に淡黄色の鍔を持ち、基部に浅く襟状の壺があるのが特徴です。襞は離生して密で、柄は中空です。毒成分のブフォテニン、アマトキシン類を含み、吐き気、頭痛、眩暈、幻覚等を引き起こすとされ、要注意です。青葉山では、各種林内に散見されます・・・
コタマゴテングタケ 
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アカネ(茜)の実
2009/10/24(Sat)
  きょうは、晴れ後曇りでした。
  藪のアカネ(アカネ科)に、実が生っていました。黒々とした実は、早くも甘そうに見えましてたが、齧ってみると、未だ味も素っ気もありませんでした。本州~九州の他、中国、朝鮮等の山野の道端や林縁等に生育する蔓性多年草です。名は、根が赤い(乾燥すると赤黄~橙色になる)事に由来します。四角い茎には細かい刺があり、他の植物等に引っかかるように伸びます。葉はハート型で4枚輪生する様に見えますが、内二枚は托葉が変化したもので(偽輪生)、実際は対生です。夏~秋に、多数分岐した枝先に黄緑の花を開き、秋に黒い果実を付けます。乾燥した根を使う「茜染め」が有名ですが、他に生薬「茜草根(せいそうこん)」として、鼻血止め等に用いられます。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
   広瀬川には、オオダイサギがいました・・・
アカネの実 オオダイサギ 
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モクズガニ(藻屑蟹)
2009/10/23(Fri)
  きょうも、良く晴れて暖かい一日でした。
  川岸の水辺に、モクズガニ(イワガニ科)がいました。魚の死体を食べていましたが(或いは殺していた?)、近付いて捕まえようとすると、素早く岸辺の穴に逃げ込んでしまいました。その時ふと、持ち帰って食べてみたいとの欲求が過りましたが、考えている間もなく、するすると川に帰って行きました。日本の川に産する蟹の中では最大種で、名は、鋏脚に長い軟毛が密生していて藻屑を付けている様に見える事に因り、英名もこれに由来した Mitten crab (手袋ガニ)です。上海蟹の仲間で食用となり、全国各地にこの蟹料理が残っており、古来日本人には最も馴染み深い蟹でしたが、河川改修等環境の悪化で激減してしまいました。又、もし食べるとしても、肺吸虫(ハイキュウチュウ)の第2中間宿主になる事もあるので、十分な注意が必要です。当種を含めたイワガニの仲間達は、水辺の生態系において、植物の枯死体や落葉落枝等を消費する事で小さく分解し、細菌や菌類等が利用しやすい形に変えて物質循環を促進すると言う、腐食連鎖の上でとても重要な役割を占めています・・・
   森の空地のニシキギが紅葉していました・・・
モクズガニ ニシキギ 
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カマドウマ(竈馬)
2009/10/22(Thu)
 きょうは、ほぼ晴れました。
 林床の落葉の上に、カマドウマ(カマドウマ科)がいました。夜の家中では何時も元気に飛び回っていますが、日の下では居心地が悪いのか、馬より驢馬の雰囲気でとぼとぼ歩いていました。北海道~九州の他、朝鮮南部に分布し、人家やその周辺の森や林中に生息します。体長は雄18.5-21.5mm、雌12-23mm程(産卵管を含めると21.5-33.0mm)で、他のカマドウマ科の仲間同様に成虫でも翅を持たず、体はやや左右に平たく、背中が丸い体型をしています。背~側面は栗色、腹や脚の付根、脛節等は淡色で、濃淡はありますが目立つ斑紋はありません。口付近に1対の小顎鬚が目立ち、触角は非常に長くて体長の3倍以上あり、暗所で周囲を探る役割をしています。後脚は特別に発達していて、とても強い跳躍力を持ちます。広範な雑食性で、主に小昆虫やその死骸、腐果、樹液、落葉等を食べています。只、この仲間は形態の似たものが多く、分類は中々難しい様です。名は、体色が馬に似ていて、古来人家の竈付近に住み着く事に由来します。古名はイトドで、エビコオロギ、ベンジョコオロギ等の別名もあります。密閉度が低かった日本家屋に周辺林等から侵入し住み着き、古来人々に親しまれてきましたが、何故か忌み嫌われる事も少なくなく、何時の間にか遠い存在になりつつある様です。青葉山では、洞窟等に見られますが、近似のマダラカマドウマの方がずっと多いようです・・・
カマドウマ きょうの空 
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オウギタケ(扇茸)
2009/10/21(Wed)
  きょうは、大体晴れました。
  赤松林に、オウギタケ(オウギタケ科)が生えていました。近くに生えていたアミタケと共に少し持ち帰って、下し和えや味噌汁にしました。ぬめりがあって食感も良く、とても美味しく頂きました。日本全土の他、ヨーロッパ等ユーラシアに分布します。日本では夏~秋に、アカマツ、クロマツ林とその周辺にアミタケと共に散生し、傘は径4-6cm、表面は淡紅色で湿時粘性が強く、古くなると黒い染みが出来ます。襞はやや疎で垂生し、初め白く後に黒緑色になります。柄の上部には白い綿毛状の鍔があり、下部は淡紅色で、基部は良く黄色味を帯びます。名は、横から見ると開いた扇の形をしている事に因ります。青葉山では赤松林に、共生関係にあるといわれるアミタケと共に普通に見られます・・・
  ヤマウルシが赤くなっていました・・・
オウギタケ ヤマウルシと市街地  
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コアオハナムグリ(小青花潜)
2009/10/20(Tue)
  きょうは、曇り時々晴れて一時小雨が降り、虹も出ました。
  土手のノハラアザミ(キク科)に、コアオハナムグリ(コガネムシ科)が来ていました。名の通り、緑の小さな体を花に埋もれさせていて、初め虫だか草の一部だか分りませんでしたが、鏤められた斑点が一瞬螺鈿の様に輝き、ぞくっとさせられました。北海道~九州の山野の、 森の周辺や草原等に生息します。体長11-16mm の成虫は5-10月に出現し、花に寄って花粉等を食べます。体は産毛状の細毛に覆われ、緑~銅色の地に白い斑点模様を持ちます。幼虫は腐食した木の中でそれを食べてそのまま越冬し、翌春蛹になります。卵~成虫の期間は約1年です。青葉山では、花に集まる緑色ハナムグリの中で一番良く見かけます…
コアオハナムグリとノハラアザミ
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クロジ(黒鵐)
2009/10/19(Mon)
  きょうも、大体晴れました。
  森の藪の中に、クロジ(ホオジロ科)がいました。チッチッと声がするのでアオジかと思いましたが、藪陰にチラチラと垣間見える姿は黒々としていて、雄の成鳥だと分りました。カムチャツカ半島南部~クリル、サハリンで繁殖し、中国東部でも越冬します。日本では、北海道~本州中部に留鳥として生息・繁殖しますが、漂鳥として冬に南方や平地に移動する個体も多く、北海道には夏鳥として、本州中部以西には冬鳥として渡来します。全長16.5cm程で、雄は全体に灰黒色、雌は灰褐色です。山地~平地の林縁や薮等の薄暗い場所を好み、明るい所には中々出て来ません。名の「クロ」は、雄の体色が黒っぽい事に因り、「ジ」は、ホオジロの仲間の古名「シトド(巫鳥)=シッと鳴く鳥の意」が転訛したもの等と言われています。青葉山では、秋~冬に多く見られますが、盛夏以外も比較的普通に見られ、繁殖の可能性も考えられます・・・
  草原のワレモコウが、秋風に揺れていました・・・
クロジ♂. ワレモコウ 
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ベニスズメ(紅雀蛾)の幼虫
2009/10/18(Sun)
  きょうは晴れ時々曇りで、晩方には俄雨がありました。
  花が終わったツリフネソウの葉に、ベニスズメ(スズメガ科)の幼虫がいました。先日見つけた、蝮そっくりのビロードスズメの幼虫とは又一味違って、ちょっと愛嬌のあるモスラの様な姿でした。北海道~沖縄の、山野に生息するスズメガの仲間です。成虫は4-5月と夏~秋に2回出現し、開帳は55-65mmで、 淡赤色地に黄褐色の筋模様が入る美しい蛾です。後翅の付根が黒ずむのも特徴です。コナラやクヌギ等の樹液に飛来し、灯火にもよく飛んで来ます。幼虫は、ツリフネソウの他、オオマツヨイグサ、ツキミソウ、ヤナギラン、ホウセンカ、ミソハギ、ブドウ、シロツメクサ等の葉を食べ、蛹で越冬します。青葉山では、成虫は樹液の木等で見られます・・・
ベニスズメの幼虫 晩方の空 
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アキノウナギツカミ(秋の鰻掴み) 
2009/10/17(Sat)
 きょうも、大体晴れました。
  道端の湿性地に、アキノウナギツカミ(タデ科)が咲いていました。ミゾソバ等に似ていますが、ひょろひょろしていて、昨日のコウゾリナどころではない逆向きの鋭い刺が葉にまであるので、要注意ですが、今度(ウナギは無理なので)ドゼウでも掴んで見ようと思いました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、シベリア等の、沼沢地、河岸等の水湿地に生育する高さ0.6-1mの1年草です。茎は良く伸びて葉と葉の間が離れ、下部は地を這います。茎~葉柄、葉裏等に鋭く曲がった棘があり、他の植物に引っかかって伸長します。葉は細長い長被針形で、基部は鏃形となって茎を抱くのが特徴です。7-10月、茎先や葉腋から枝分かれした枝端に、数個の花序を付け、花は上部が淡紅色を帯びます。名は、茎葉に棘があるので、これを使えば鰻も掴めるという事に由来します。青葉山では、水辺等に普通に見られます・・・
  川岸のシラキの紅葉が、大分進んできました・・・
アキノウナギツカミ シラキの紅葉 
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コウゾリナ(剃刀菜・顔剃菜) 
2009/10/16(Fri)
  きょうも、良く晴れました。
  河原に、未だコウゾリナ(キク科)が咲いていました。可愛い蒲公英の様な花に思わず触れると、「チョサネデヨ」とでも言う様に、赤い刺毛にチクリとやられてしまいました。北海道~九州の山野の草地や道端等に生育する、高さ30-90cmの越年性の1年草です。秋に芽生えてロゼットで越冬し、春に花茎を延ばして5-10月、茎上部に径2-2.5cmの黄色い舌状花だけの頭花を付けます。茎葉全体に褐色の剛毛があり、葉の主脈と共に良く赤味を帯びます。名は、カミソリナ(剃刀菜)の転訛で、茎葉の毛に触るとざらつき、剃刀で顔を剃る感触がある事に由来します。若苗は山菜として、おひたし、油炒め等にされます。青葉山では、少し湿った草地等に普通に見られます・・・
コウゾリナ 少しずつ色付いてきました 
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エンマコオロギ(閻魔蟋蟀)
2009/10/15(Thu)
森の外れの土手に、エンマコオロギ(コオロギ科)がいました。コロロロローーとの声に釣られて近寄ると、まん丸お顔の愛嬌者が飛び出しました。北海道北部と沖縄を除く全国の、草原や田畑、人家周辺等に生息し、日本産のコオロギの仲間では最大です。年1化性で、体長26-32mm程の成虫は8-11月に出現し、昼間は草木の茂み等に潜み、夜に活動して灯火にも飛来します。大きく丸い頭部には光沢があり、背は黒褐色、腹は淡褐色で、体側や前翅は少し赤みを帯びます。複眼の周りに黒い模様があり、その上に淡褐色の眉状帯があります。名は、この模様が閻魔の憤怒面を思わせる事に由来します。雄は前翅に鑢状の発音器や共鳴室を備え、翅脈が複雑な模様をしていますが、雌の翅脈は整然と直線的に伸び、長い産卵管を持ちます。食性は雑食で、植物の他に小動物の死骸等も食べます。成虫の雄はコロコロリーとかキリリリー等と鳴き、夏は夜しか鳴かず、秋になると昼に鳴くようになります。嘗ては食用や民間療法の薬として利用され、今は一部鑑賞用に飼育される程度ですが、古来最も身近な昆虫の一つである事に変わりはありません。青葉山では、草地等に普通に見られます・・・
  土手の叢には、未だリンドウが咲き群れていました・・・
エンマコオロギ♂. リンドウ
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ヨツボシモンシデムシ(四星紋埋葬虫)
2009/10/14(Wed)
きょうは、晴れたり曇ったりでした。
  道端の草に、ヨツボシモンシデムシ(シデムシ科)がいました。いつもなら、死体に集まる姿に薄気味悪さを感じてしまうのですが、きょうは草の上で風に吹かれながら、黒に朱の伊達姿が絵本にでも出てきそうで、とても粋に感じました。北海道~九州の高山~低山地に生息する、体長14-18mmのシデムシの仲間です。成虫は4-10月に出現し、名の通り、背中の朱色の斑紋に黒い斑点が4つあるのが特徴です。他のシデムシと同様に昆虫・動物の死骸等に集まり、それを食べて分解処理をしてくれています。しかも、死骸に卵を産み付けて、生まれてきた幼虫に成虫が肉団子を口移しで与えて育てる習性を持ち、雌雄共に子育てをするので、亜社会生活を営む昆虫として知られています。青葉山では、動物の死体等に普通に見られます・・・
  草叢で、キチジョウソウが咲いていました・・・
ヨツボシモンシデムシ キチジョウソウ 
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ヤクシソウ(薬師草)の花
2009/10/13(Tue)
  きょうも、大体晴れました。
  沢沿いの草叢に、ヤクシソウ(キク科)が咲いていました。時折谷間に陽が射すと、黄金の花弁が光を放ち、光背型の葉形と相俟って、名の由来かも知れぬ、薬師如来の様にも見えて来ました。北海道~九州の日当たりの良い山野に生育する高さ40‐120cmの二年草です。茎は直立して紫を帯び、長柄のある匙形の根生葉は、花期には枯れます。茎葉は互生し、長楕円~倒卵形で、浅い鋸歯があり、基部は後方に張り出して茎を抱きます。全体に無毛で、枝を折ると白い乳液を出します。8-11月、枝先に数個ずつ1.5cm程の頭花を付けます。黄色い舌状花は10‐14枚で、花期後は下を向きます。名の由来は不明ですが、漢名は「苦賈菜(くこさい)」(苦味のある食べられる草の意)で、この苦味が薬になると考えられて、薬師草の名に転訛したとの説もあります。別名はニガミグサ、チチクサ、ウマゴヤシ等。青葉山では、草原等普通に見られます・・・
  その近くには、ゴマナが咲いていました・・・
ヤクシソウ ゴマナ 
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オヤマボクチ(雄山火口)
2009/10/12(Mon)
 きょうは、良く晴れました。
  林縁に、オヤマボクチ(キク科)が咲いていました。大きな花が七つも八つも咲いている株が、こんな所にと思える道端に何本も並んでいて、それは見事な光景でした。北海道西南部~岐阜と、四国の一部や中国大陸中南部にやや飛石的に分布し、山地の明るい草地や林縁等に生育する、高さ1‐1.5mの多年草です。根生葉は大形、卵形で長さ30㎝になり、裏面に白色の綿毛が密生します。茎葉は互生し、上に行く程小さくなります。9-10月頃、茎上部が分枝し、その先に大きな頭状花を下向きに付けます。総苞片は堅く尖り、外苞片は反り返ります。名は、葉裏の白毛を集めて、火打ち石の火花を移し取る火口(ほくち)にした事に由来します。葉がゴボウの葉に似る事等からヤマゴボウ、ヤマゴンボとも呼ばれ、根は漬物に、若葉は草餅に利用されます。葉裏の繊維をお湯で戻したものは、蕎麦の繋ぎに使われます。青葉山では、明るい草地や林内・外で普通に見られます・・・
オヤマボクチ
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十月観(視)察会
2009/10/11(Sun)
  きょうは、定例の観(視)察会。昨晩から今朝にかけての雨で、どうなる事かと思われましたが、始まる頃には晴れ上がり、絶好の散策日和となりました。先月に続いてキノコが主の会でしたが、9月から殆ど雨がなかった所為もあるのか、今秋も不作の様で、全体に数も種類も少ないものでした。でも、森の入口に大小無数に顔を出していたホコリタケ、樅林にきちんと生えていてくれたアカモミタケ、いつものヒラタケの他、ナラタケ、スギヒラタケ、エリマキツチグリ、キチチタケ、コクサウラベニタケ、スギエダタケ、ドクベニタケ、ツルタケ、シロオニタケ、ドクツルタケ、カワラタケ、ウチワタケ、シロハツ、シロソウメンタケ、チャダイゴケの仲間、ナガエノスギタケ、ヒナアンズタケ、キホコリタケ?(長柄で白い幼菌)等(順不同)20種余りが見られました。尚、赤松に無数に生えていたツキヨタケの様な見事なキノコは何だったのでしょうか?気になりますので、分り次第、お知らせいたしましょう。
斜面一杯にホコリタケが オヤマボクチとホソヒラタアブ なーに、これーっ? 赤とんぼ、とれるかな? ‹←かーそる(矢印)を当てると説明が出ます›
 咲いていた花では、可愛いキッコウハグマや如何にも優しそうなシロヨメナがあちこちに咲き群れていました。他に、アキノキリンソウ、イヌタデ、オヤリハグマ、オクモミジハグマ、コバノセンダングサ、センボンヤリ、ナンブアザミ、ダキバヒメアザミ、オヤマボクチ、ノコンギク、ツユクサ、ガンクビソウ、ヨモギ等が見られました。目立っていた実では、ナツハゼがあちこちに熟れていて、味見をさせて貰ったり、ノササゲの鮮やかな紫の実に見入ったりした他、落ちていた(赤海鼠の様な)ホオノキの実、ウメモドキ、オトコヨウゾメ、コナラ、ミズナラ、チゴユリ、ツクバネ、ツリバナ、タチシオデ、サルトリイバラ、ヤブコウジ、ツルアリドオシ、ツルリンドウ、マムシグサ、ムラサキシキブ、ヤブムラサキ、ウマノミツバ、キンミズヒキ、ヒメキンミズヒキ、カクミノスノキ、クサギ等がありました。ヤマノイモのむかごも沢山生っていました。早くも、紅く葉を染めていたシラキもありました。他では、樹液の木にいたルリタテハや雀蜂達、死んだふりをしていたセンチコガネ、レモンの香りのクサアリ、オヤマボクチの花に群れていたホソヒラタアブ、草叢から飛び出したヤマアカガエルやアズマヒキガエルの子供達、森の窪地に群れ飛んでいたアキアカネ等の赤トンボ達、寂しそうに聞こえたカケスやモズの声、等々、僅かな時間ではありましたが、夫々に色々な出会い、発見があったのではないでしょうか?
ホオノキの実 キノコの鑑定会 森の一時は如何でしたか? シロヨメナ
 さて、来月の11/8(日)は、紅葉を愛でながら、所々に残る野菊や木の実、野鳥達等を観察します。ムラサキシメジ等のキノコも出ているかも知れませんよ。 では又、お会いしましょう…
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キッコウハグマ(亀甲白熊)
2009/10/10(Sat)
きょうは晴れ時々曇りで、晩方には俄雨がありました。
  道端に、キッコウハグマ(キク科)が沢山咲いていました。と言っても、小さな小さな花なので思わず踏みつけてしまいそうですが、屈んで見れば花冠の先のカールは勿論、蘂の先も薄紅色で、愛くるしさが際立っていましたよ。北海道~九州の他、朝鮮南部等の、山地~丘陵の林内の木陰に生育する、高さ10-30cmの多年草です。5角形の葉は茎の下部に輪状に5‐11個集まって付き、長い葉柄を持ちます。花期は9-10月で、径1-1.5cmで白い頭花は、3つの小花から成ります。名は、葉が「亀甲」に、花が「白熊(ハグマ=ヤクの毛で作られた飾り)」に似ている事に由来します。青葉山では、やや乾いた林内や路傍に普通に見られます・・・
キッコウハグマ 展望台から東(市街地)を望む 
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イナバヒタキ(因幡鶲)
2009/10/09(Fri)
  きょうは、曇り後晴れました。
  草原にポツンと生える赤松の天辺に、イナバヒタキ(ツグミ科)が止まっていました。初め、所謂ヒタキ類だと思いましたが、少し大きく、背伸びしながらキョロキョロする姿には見覚えがありました。眺めていると、スーッと道端に立つ杭に下りて、尾をヒクヒクさせたかと思うと何処かに消えてしまいました。飛び去る時、尾羽の黒い凸模様がハッキリ見えました。雌雄同色で全長17cmの小形ツグミ類で、日本で見られるサバクヒタキの仲間では最大です。額~背、肩羽が灰褐色で、喉~腹は淡色で、淡い眉斑があり目先が黒いのが特徴です。中央アジア周辺で繁殖し、アラビア半島~西アフリカの草原地帯で越冬します。日本では迷鳥で、長い間鳥取(因幡)で一度観察されたのみでしたので、それが名の由来になりました。その後調査が進み、各地で確認されるようになりました。青葉山では、旧ゴルフ場等で何度か観察されています・・・
  森の小楢の木に、ハナビラニカワタケが生えていました・・・
イナバヒタキ ハナビラニカワタケ
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キバラヘリカメムシ(黄腹縁亀虫)の幼虫
2009/10/08(Thu)
   きょうは珍しく台風が直撃して、一日中風雨が続きました。
   道端の木の葉上に、キバラヘリカメムシ(ヘリカメムシ科)の幼虫がいました。4齢程と思われましたが、近くのコマユミから落ちてきたのか、冷たい風雨に曝されながら、 じっと耐え忍んでいる様でした。本州~九州の、山野に生息する、体長14-17mmのカメムシの仲間です。成虫は4-11月に出現し、名の通り腹部は黄色く、上面は黒く地味ですが、腹部周辺の縁部分が黄と黒の縞模様になっています。幼虫は前翅が短いので、黄色い腹部が剥き出しになり目立ちますが、同色系のマユミ等の実に乗っている事が多く、逆に保護色になっている様です。成・幼虫共に、マユミ、コマユミ、ニシキギ、ツルウメモドキ等の(特に実の) 汁を吸います。青葉山では、ニシキギやコマユミの葉や実に、時に群がる姿も見られます・・・
   三居沢の不動滝が、泥水で酷く濁っていました。東北大等の大工事が始まる(昨年末)以前には、こんなに濁る事はなかったのですが・・・
キバラヘリカメムシの幼虫 きょうの不動滝 
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ナラタケ(楢茸)
2009/10/07(Wed)
  きょうは曇って、夜には雨になりました。
  枯木に、ナラタケ(キシメジ科)が生えていました。僅かに一株、それも親子4本だけでしたが、朽木の先から空に向かって背伸びする姿には、感動さえ覚えました。ユーラシアや北米、アフリカ等世界に広く分布し、日本では晩春と秋、特に9-11月に、全国の広葉樹(時に針葉樹)の枯木や生木に群生する木材腐朽菌です。傘は黄色味を帯びた淡褐~黄褐色で、径3-15cmの饅頭~中高扁平型で、周辺に条線があります。襞はやや疎で垂生し、初めは白く成熟すると褐色になります。ナラタケモドキと違って、膜質の鍔があるのが特徴で、鍔の上にも条線があります。優れた食菌として知られますが毒成分が認められ、特に生で食べると中毒を起こす事があります。名は、楢の木に生える事に由来し、仙台ではオレミキ、ツバオレミキ、ヨシタケ等と呼ばれ親しまれています。周辺域では、サワモダシ、サモダシ、ボリ、ボリボリ等とも言われます。青葉山でも普通に見られますが、ナラタケモドキの方がずっと多い様です・・・
  沢の岩場には、ダイモンジソウが咲き群れていました・・・
ナラタケ ダイモンジソウ 
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ヤマカガシ(山楝蛇)
2009/10/06(Tue)
きょうは、一日曇りでした。
  車道の真ん中を、ヤマカガシ(ナミヘビ科) の子供が這っていました。大河でも渡る様に、6m道路の端から端へ、小さな体を大きくくねらせながら懸命に行くのですが、中々前に進みません。私に気付くと、凍り付いた様に固まったので、一瞬写真を撮らせて貰いました。直に又、今度はスルスルと滑り込む様に草叢に消えて行きました。本州~九州の低山~平地の、特に水辺周辺に多く生息し、近縁種は朝鮮、中国、ウスリー等に分布します。全長60-150cmで、褐色地に黒、赤、黄の斑紋がありますが、変異が大きい様です。主にカエルや小魚を捕食します。奥歯の分泌液には出血性成分があり、頸部を圧迫すると噴出する液にも、眼等に障害を起こす毒成分が含まれますから十分気を付けましょう。当地では、蛇の中で最も個体数が多く、何処でも普通に見られます・・・
  薄暗い林床のあちこちに、センダイトウヒレンが咲いていました・・・
ヤマカガシの幼蛇 センダイトウヒレン
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ヤマブシタケ(山伏茸)
2009/10/05(Mon)
  きょうは、晴れ後曇りでした。
  小楢の木に、大きなヤマブシタケ(ハリタケ科)が生えていました。純白に過ぎるその姿は、厳寒期の滝壺に下がる無数の氷柱の様に、神々しくさえ見えました。と言っても、甘い香りと食欲には勝てず、持ち帰って吸物や酢物にして美味しく頂きました。ユーラシア~北アフリカ、北米等に広く分布し、日本では夏~秋に、全国の山野のコナラ、ミズナラ、ブナ、シイ等広葉樹の立木、枯木、倒木に発生します。子実体は径5-20cm程の倒卵~球形で、傘も柄もありません。上背面を除いて、長さ1-5cmの無数の針を垂れ下げます。色は初め白く、後淡黄~淡褐色を帯びます。「幻のキノコ」とも呼ばれ、中国ではフカヒレ、熊の掌、海燕の巣と共に四大珍味とされています。又近年、β-グルカンやヘリセノンD、エリナシンC等を含む事からガンやボケに効くとされ、他に高・低血圧、心臓病、肝炎、糖尿病、喘息、皮膚炎等万病に効果があると持て囃されましたが、真偽の程は如何なのでしょう?。名は、山伏の着る鈴縣衣の胸に付ける梵天(丸い飾り)に似ている事に由来します。最近はスーパー等でも栽培ものが売られていますが、当地でも自然のものは中々見られません・・・
  草原には、ノコンギクが咲き群れていました・・・
ヤマブシタケ ノコンギク 
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メマツヨイグサ(雌待宵草)
2009/10/04(Sun)
  きょうは、良く晴れました。
  草原に、メマツヨイグサ(アカバナ科)が沢山咲いていました。午後の日差しは強かったものの、日暮れが待ち遠しいのか、お月様色の顔をして、空を見上げかけている「宵待草」ばかりでした。北米原産で世界的に分布を広げ、日本には明治中期に渡来して、全国各地の道端や空地等で野生化している、高さ1-2mの2年草です。茎は直立し、長楕円~披針形で互生する葉には、浅い鋸歯があり、中央脈が赤くなる傾向があります。7-9月に咲く花は黄色くて花弁は4枚、晩方から咲き始めて翌朝には萎み、黄色か僅かに赤く変わります。角柱形の種子から採れる油脂(月見草オイル)は、γリノレン酸やリノール酸等を含み、マッサージオイルやサプリメント等として利用されています。 帰化植物ですが、マツヨイグサ等と共に、月見草、宵待草等と呼ばれて親しまれています。名は、オオマツヨイグサより小さい事に因ります。青葉山では、車道脇等に普通に見られます・・・
  モズが、あちこちで高鳴いていました・・・
 メマツヨイグサ モズ♀. 
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モンキチョウ(紋黄蝶)
2009/10/03(Sat)
  きょうは、大体晴れました。
  森の草地に、モンキチョウ(シロチョウ科) がいました。キチョウやクモガタヒョウモンに混じって、ノハラアザミやノコンギクの蜜を吸っていましたが、近寄ろうとすると素早く飛び去って、又見つけても飛び去って、表翅の黒い模様も見られない内に消えてしまいました。旧北区に広く分布し、日本では北海道~沖縄、小笠原 の日当たりの良い草原、農地 、畑、公園等に生息します。成虫は3-11月に連続的に発生し、様々な花を吸蜜します。雄の翅は黄色ですが、雌では黄色と白の2種類があります。前翅長は約5cmで外縁は黒く、翅の中央には銀色の斑紋があります。幼虫の食草はコマツナギ、ミヤコグサ、シロツメクサ等のマメ科植物で、幼虫のまま越冬し、早春に羽化します。青葉山では、周囲の草原等に見られますが、全体としてはキチョウの方が多い様です・・・
モンキチョウ キチョウ 
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サクラシメジ(桜湿地)
2009/10/02(Fri)
  今朝は晴れていましたが後曇って、午後は雨になりました。
  小楢の森に、サクラシメジ(ヌメリガサ科)が生えていました。 顔も体も、白い肌を赤ワイン色に染め上げて、溢れる色香が漂う様でした。北半球温帯に広く分布し、日本では9-10月、全国の主に山地~丘陵の、コナラ、ミズナラ等広葉樹林下に列を作って発生します。傘は径4-13cm程で、。半球形~扁平に開きます。表面は湿時粘性があり、傘中央は黒赤~葡萄酒色で、周りは淡く、白い襞は密で後に暗赤色の染みが出るのが特徴です。高さ3-10cmの茎は白地に傘と同色を帯び、中実でしっかりしています。僅かに苦味がありますが、歯切れ、口当たりが良く、塩漬けにもできるので、年中味わう事ができます。青葉山では、コナラ等の林下に、時に大群生します・・・
サクラシメジ 森の池を浮草が覆っていました
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