カシラダカ(頭高)
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2009/12/31(Thu)
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きょうは晴れ後曇って雪が降り、晩方からは本降りになって積っています(-1.0~7.3℃)。
川岸の草原に、カシラダカ(ホオジロ科)がいました。10羽程の群れで、草の実等を食べている様でしたが、こちらに気付くと一斉に飛び上がり、近くの木に止まって暫く様子を窺っていました。ユーラシア大陸北部(スカンジナビア~カムチャッカ)とアリューシャンで繁殖し、冬は中国東部や中央アジアに渡り越冬します。日本では冬鳥として、九州以北の山地~平地の明るい林や林縁、草地等に渡来します。体長15cm程で、雌雄共後頭部に冠羽があるのが特徴です。雄の夏羽は、頭部が黒く目の上~後頭部に白い側頭線があり、体の下面は白く、上面は茶色で黒い縦斑があります。雄の冬羽と雌は、頭部と体の上面が淡褐色になります。地鳴きは「チッ」と、か細く鳴きます。名は、興奮すると頭頂部の羽を立たせる事に由来します。青葉山では、秋~早春に群れで生活し、草原等で良く見かけます・・・ 川岸では、植えられたソシンロウバイが早くも咲いていて、良い香りが漂っていました・・・ ![]() ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★仙台市に一昨年末提出した、『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又はaobaten@leaf.ocn.ne.jpにお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう! 〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆DVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」ができました。 このDVDを発表するにあたり、私達が心から願うことは: 『青葉山には、百万都市仙台の中心部に隣接するとは思えぬほどの豊かな自然が保たれているが、その証は希少種の多さである。しかし、その希少種たちは誰にも知られぬままに消え続けていて、間近に迫る大規模開発(地下鉄東西線、都市計画道路、東北大学移転)が、その絶滅への道に拍車をかけようとしている。数千本の木々を始め、絶滅危惧種・オオタカが三年前一羽巣立ったモミの木も、二年前二羽巣立った別のモミの木も、昨年二羽巣立った又別のモミの木も、全て縄がかけられ、間もなく伐採されようとしている。カモシカやテンが往き来している生態系の道も、大きく分断されてしまう。今、希少種たちは助けを求めている。このDVDを見て頂くことが、私達の身近に生きている希少種たちの存在とその危うさを知ることに繋がり、延いてはそれが「大規模開発」への歯止めになって欲しい!!』と言うことです。皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 既に、仙台市内の全小中学校、図書館、市民センターに配布されていますが、ご希望の方には実費(800円/郵送の場合は+送料)でお分けしていますので、aobaten@leaf.ocn.ne.jpまでお知らせください(毎月の定例観察会でも販売します)。全部で20分程ですが、今回も「きょうの青葉山」で紹介した画像が沢山出ていますよ・・・(第1巻の「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」の方は実費600円(10分)です) ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ☆過去の<きょうの青葉山>は: こちらへ ☆青葉山の自然についての疑問・質問をお寄せ下さい (画像での質問は: 「青葉山の緑を守る会」掲示板 へ) ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() スポンサーサイト
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ナラメイガフシ(楢芽毬五倍子)
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2009/12/30(Wed)
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今朝は寒くて、雪の痕跡もありましたが、日中良く晴れて暖かくなりました(-1.5~8.9℃)。
斜面の道沿いのコナラの木の枝に、虫瘤もありました。枝が斜面下の低い位置にあったので、初めは枯れたアザミの花かと思いましたが、良く見ればナラメイガフシ(コナラメイガフシ)でした。日本全国や朝鮮等のコナラ(ブナ科)に、ナラメイガタマバチ(タマバチ科)が作る虫瘤で、成虫が側芽部分に卵を産み付けると、多数の針状片に包まれた球体に変化します。本体は木質の無花果状で、先端部に虫室があり幼虫が一匹入ります。ナライガタマバチの生活史は複雑で、まず雌が雄と交尾せずに次世代を産んで芽部分にこのナラメイガフシが作られ(単性世代)、次にそこから雌雄が産まれ交尾すると(両性世代)、今度は葉部分にナラハチビタマフシが作られるのだそうです。名は、楢の木の芽にできるイガイガ状の虫瘤(フシ)の意です。青葉山では、コナラの木に案外普通に見られます・・・ コナラの芽を見ていると、何と、葉が開きかけたものもありました。これも暖冬の影響でしょうか・・・ ![]() ![]() |
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ウリハダカエデ(瓜膚楓)の芽
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2009/12/29(Tue)
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きょうは大体晴れて、時々風花が舞いました。
薄の原に、ウリハダカエデ(ムクロジ科)の幼木が生えていました。薄の繁みの間から、緑の幹から出た赤い枝に真赤な冬芽が見えました。原は間もなく刈られるのでしょうに、芽は艶々として、前途洋洋の若者の様に青空に対していました。本州(岩手、秋田)~九州の、山地~丘陵の明るい夏緑樹林に生育する、高さ10m程の雌雄異株の落葉高木です。葉は長さ10-15㎝で3脈が目立ち、基本は3裂ですが若木では僅かに5裂します。5-6月、前年枝から若枝を伸ばし、1対の葉間から5-10cmの花序を出し、黄緑色で花弁が5枚の花を十数個付けます。7-10月に果実が稔り、翼果となって風で散布されます。樹皮は丈夫で荷縄、蓑、箕に使われ、淡黄白色の材は軽軟で、東北ではこけしにも用いられます。青葉山では、山の斜面下部や谷筋等で多く見られる様です・・・ ![]() ![]() |
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ヒメシロアミタケ(姫白網茸)
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2009/12/28(Mon)
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きょうは小雨が降ったり止んだりで、一時雪も混じりました。
崖沿いの歩道の木の手摺に、ヒメシロアミタケ(サルノコシカケ科)が生えていました。何の木かは分りませんが、一面に並ぶ白いブラシの様な茸は、淋しい冬枯れの道を味わい深いものにしていました。主に春~秋に、針葉樹、広葉樹の枯木等に群生し、ベンチ等の乾いた材にも発生します。ミヤマシロアミタケに似ていますが、子実体は半背着生~背着生で、普通径2.5㎝程の傘は、初め白色~後淡褐色で、不明瞭な環紋と放射状の皺があります。下面の子実層托は管孔状、迷路状、襞状、薄歯状等変化が多く、殆ど背着して長い溝の様になったり、迷路状になったり、長大な管孔になったりもします。青葉山では、朽木や切株等に普通に見られます・・・ オオウラジロノキの木の下に、美味しそうな果実が落ちていました。齧ってみると、林檎の味と香りが口に広がりました・・・ ![]() ![]() |
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ヤマナラシ(山鳴)の冬芽
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2009/12/27(Sun)
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今日は、一日大体晴れました。
林の縁に、ヤマナラシ(ヤナギ科)が生えていました。芽は、暖かそうなフェルト状の鱗片に覆われて、春の芽吹きにしっかり備えている様でした。北海道~九州の他、朝鮮の山野の湿った陽地に生育する、高さ10-25mの落葉高木です。冬芽は長卵形で先は尖り、芽鱗は10-13個あって樹脂を被り、頂芽では螺旋状に、側芽では背腹に二列縦生します。葉は互生し、長さ4-10㎝の卵~広卵形で、先は尖り、波状の鋸歯があります。葉柄は3-6㎝と長く、葉の基部には一対の蜜腺があります。3-4月、葉より早く長さ5-10cmの尾状花序を下垂し、雄花序は紅紫色で雌花序は黄緑色です。柳の仲間ですから、雄花はネコヤナギの花の様に見えます。材は柔らかく加工し易いので、箱等の細工物やマッチの軸などに使われます。青葉山では、広瀬川沿い等に見られます・・・ その隣には、コブシの花芽が益々暖かそうに耀いていました・・・ ![]() ![]() |
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ヤブツバキ(藪椿)の花
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2009/12/25(Fri)
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きょうは、良く晴れました。
藪に、ヤブツバキ(ツバキ科)が咲いていました。今年は早いだろうなと思いつつ自生地に薮に行っていませんでしたが、訪ねて見れば案の定、咲いているどころかもう萎れているものばかりで、花が既に落ちているものも数多くありました。東北以西の暖地に生育する、高さ13m、径50cm程になる常緑小高木です。葉は互生し長楕円形で、先が短く尖り、質は厚くて光沢があります。12-4月、枝先に5弁の赤い花を下向きに付け、多数の雄蘂の基部は合着して筒状になり、花弁に付きます。10-11月頃、紅褐色で光沢のある果実(径2.5-3.5cm)を付けます。果実には、黒く大きな種子が1-3個あります。青葉山では名の通り、藪の中の所々に自生しています・・・ ![]() ![]() |
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12月のマンサク(万作・満作)
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2009/12/24(Thu)
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きょうは、朝から気温が上がりましたが、風があってそれ程暖かく感じませんでした(2.6~9.0℃)。
藪際に生えるマンサク(マンサク科)に、何と!もう花が咲いていました。何気なく木に目を遣ると、枝が黄色っぽく見えました。まさか?と思いつつ近寄ると、どの蕾も花弁を綻びかけていて、中には黄色いリボンをすっかり開き切っているものもありました。長年、温暖化だの暖冬だのと言われ続けてきましたが、12月にマンサクを見るのは初めてです。可愛らしい花に出会えたのは嬉しいのですが、このまま直に枯れてしまうのだろうなと思いつつ、温暖化の行末等を考えていると、暗い気持にもなりました。本州(太平洋側)~九州の山林に生育する落葉小高木です。葉は互生し、楕円形で波状の鋸歯があります。2-3月、他に先駆けて花を咲かせ、花は萼、花弁、雄蕊(4)、仮雄蕊(4)、雌蕊(花柱2)からなります。萼は赤褐~緑色で円く、黄色い花弁は長さ1.5cm程の細長い紐状です。果実は果で、中に黒い種子が2個あります。青葉山ではどこでも普通に見られ、自生する草木中で最も早く咲き始めます・・・ 藪では、カワラヒワの群れが、カラハナソウの種子を食べていました・・・ ![]() ![]() |
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カラスザンショウ(烏山椒)の果実
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2009/12/21(Mon)
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今朝もうっすら雪がありましたが、直融けて晴れたかと思うと吹雪になったり、又晴れたり曇ったり風花が舞ったりと、忙しい天気の一日でした(-1.2~2.9℃)。
雪の上に、カラスザンショウ(ミカン科)の果実が落ちていました。何時も見慣れていた筈なのに、きょうは葡萄の房の様に見えるので近寄ると、こんなに綺麗だったかなと思う位に赤紫で、取分け果柄は赤紫蘇で染め上げたかと思う程でした。周りを見ると、くすんだものの中に、鮮やかな色のものが幾つか混じっていて、これはどうやら今朝の強風で落ちたばかりの果実の様で、香気も強く、黒い種子も未だ殆ど弾けていませんでした。宮城以南の、主に低地の二次林に生育する、高さ6-8m(稀に15m以上になる)の落葉高木です。葉は長さ80cm程もある複葉で、葉の中軸に棘があり、枝や幹にも鋭い棘があって、大木になっても残ります。7-8月、枝先に花序を成し、多くの花を密生させます。青葉山では普通に見られますが、ほぼ北限種です・・・ 林縁のノコンギクが雪帽子を被っていました・・・ ![]() ![]() |
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ウスタビガ(薄足袋蛾・薄手火蛾)の繭
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2009/12/20(Sun)
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今朝もうっすら雪が積っていましたが、昼間は晴れたり曇ったり、雪になったり雨になったりと目まぐるしく変わり、気温が上がったので雪は大分溶けてしまいました(-0.8~4.4℃)。
山桜の枝にウスタビガ(ヤママユガ科)の繭が下がっていました。初めは、葉っぱの陰になって黄緑の縁がちらりと見えただけでしたが、やはりそうでした。後ろに回ると、淋しい冬景色の中に一際、ペリドットと見紛う鮮やかな輝きを放っていました。何所にでも普通に見られた繭でしたが、今冬も、昨冬に続いて中々見付けられなくなっています。全国的な現象かもしれませんが、取分け、昨年から一時に始まった青葉山の大開発等、森の破壊・分断や光害等も直接関わっているのではないかと、心配です。この現象が、一時的なものだと良いのですが・・・ ![]() ![]() |
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シメ(鴲・蝋嘴)
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2009/12/19(Sat)
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きょうも一日中雪が降ったり止んだりで、又少しだけ積りました(-2.3~1.6℃)。
雪の積もった草原に、10羽程のシメ(アトリ科)がいました。草の実でも探していたのでしょうが、私に気付くと慌てて飛び上がり、近くの木の梢に止まり、今度は早速藤蔓の芽を齧り始めました。冬を乗り切るには、何と言っても食事が一番ですからね。体は丸々として、全体に濃淡はあるものの褐~灰色で、目先と嘴の基部、喉は黒く、風切は青い光沢のある黒で、内弁基部に白斑があります。嘴は淡灰褐~鉛色で、冬には肌色になります。雌は全体に淡い感じです。キチッ等と鋭い声で鳴き、飛びながら、キィーとも言います。青葉山には、冬鳥としてやって来て、単独や小群で林内外の様々な植物の種子を食べて暮らします・・・ ![]() ![]() |
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オオイタドリ(大虎杖、大痛取)の果実
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2009/12/18(Fri)
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きょうは雪が降ったり止んだりで、昨晩に続いての積雪になりました()。
山裾のオオイタドリ(タデ科)に、果実が下がっていました。雪を被り重そうに茎を撓らせていましたが、眺めていると、花穂の一つ一つが髭のお爺さんの様にも見えました。良く似たイタドリより北方系種で、北海道~本州中部の山野に生育する、高さ1-3m(大きいものでは4-5m)の多年草です。葉は長~広卵形で、長さ15-30㎝、幅10-25㎝で、基部は心形で先が尖り、裏面は粉白色を帯びます。葉の両面の脈状に短毛があります。7-9月、茎先や葉腋から立ち上がる花序に、白い小花を多数密に付けます。雌雄異株で、雌花は下向きに穂状に垂れ、雄花は上向きに立ちます。秋に熟す痩果は、種子に3枚の翼があり、風によって散布されます。根が網目状に張って土砂を押えるので、崖崩れ防止等に役立ちます。名は、イタドリより大型である事に由来します。青葉山では、崩壊地や河原の土手等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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コブシ(辛夷/拳)の冬芽と果実
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2009/12/11(Fri)
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きょうは、曇り後雨になりました。
山道沿いのコブシ(モクレン科)の木に、花芽と果実が沢山付いていました。ついこの間まで大きく真赤な種子を一杯くっ付けていた果実は、黒く枯れた亡骸に変わり果てていましたが、その傍から生き生きとした小さな花芽が、空に向かって元気に膨らんでいました。北海道~九州と済州島の山野に生育する、高さ8-15mの落葉高木です。早春、他の木々に先駆けて白花を梢一杯に咲かせます。果実は7-10cmの集合果で、握りコブシ状のデコボコがあり、それが名の由来とも言われます。熟すと割れて中から鮮紅色の種子が出てきて、鳥達によって散布されます。冬芽は毛に覆われた厚い鱗片に包まれます。良く庭木や街路樹にされ、材は床柱や器具材にされ、花蕾は鼻炎、鼻詰り等に効果がある生薬「辛夷(しんい)」になります。青葉山では、谷沿いの斜面等に見られます・・・ その傍らのヤマボウシの木には、沢山の葉芽とほんの少しの花芽が見られました・・・ ![]() ![]() |
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ツツジ(躑躅)の虫瘤
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2009/12/10(Thu)
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きょうは、晴れ時々曇りでした。
道端のヤマツツジに、虫瘤が沢山付いていました。ツツジミマルフシと呼ばれる中嬰で、既に虫はいないのでしょうが、毛玉の様な姿は、何か不思議な生物か、物の怪の一種の様にも見えました。本州~九州(屋久島)のミツバツツジ類、ヤマツツジ等に、タマバエの一種が作る中嬰です。タマバエが未熟な果実に卵を産み付けると、不整形に肥大します。外皮に生える褐色毛も、殆ど無かったり密生したり変化が多い様です。ヤマツツジでは最も毛が多く、ケタマフシに似ています。タマバエは、10月頃に外皮に穴をあけて脱出・羽化します。青葉山では、葉の落ちた冬に良く目立ちますが、今年は特に多い様な気がします・・・ 藪を覆う様に、アカネの黒い実が沢山生っていました・・・ ![]() ![]() |
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イボタノキ(水蝋樹・疣取木)
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2009/12/08(Tue)
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きょうは、晴れて時々曇りました。
山の斜面に、イボタノキ(モクセイ科)の実が生っていました。乾いた所だったので一瞬ネズミモチかと思いましたが、黄葉した葉は殆ど落ちていて、直にこちらだと分りました。 全国の谷沿いの明るい林内や林縁に生育する、樹高1.5-2mの落葉低木です。枝は灰白色で新枝には細毛があり、葉は対生して、2-5cmの楕円形で、両面共光沢が無く、裏面の中脈は有毛です。初夏に、ギンモクセイに似た芳香ある白い筒状花を、総状に咲かせます。晩秋に、径6-7mmの楕円形の紫黒色の核果を熟します。樹皮上に寄生する、名の由来のイボタロウムシの分泌する「いぼた蝋」は蠟燭の原料にされたり、材は肌理が細かく楊枝等にも利用されます。青葉山では、池畔や沢沿い等に見られます・・・ 小湿地の畔に、ウメモドキが赤い実を沢山付けていました・・・ ![]() ![]() |
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タマブキ(珠蕗、球蕗、玉蕗)
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2009/12/07(Mon)
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きょうは曇り後晴れましたが、強風で久し振りに寒くて、昼過ぎに初雪を観測しました(私は見てません。残念)。
沢沿いのタマブキ(キク科)が、果穂を付けていました。強風が暗い林床を点滅させて、霜柱の様な痩果もキラキラと煌いていました。北海道南部~関東の山地の湿り気のある林床等に生育する、高さ50-150cmの多年草です。長い葉柄がある葉は茎に互生し、三角状心形で縁に粗い鋸歯があります。葉の表面には粗毛が散生し、裏面には蜘蛛毛が密生して緑白色に見えます。葉腋に径1cmの珠芽(むかご)を付けます。8-10月、茎先に円錐花序を作り、5-6個の黄色い筒状花からなる頭花は全て両性花で、花冠は浅く5裂し、花柱の先は2つに分かれ反り返ります。痩果は円柱形で、白い冠毛があります。青葉山では、沢沿いの林下等に群生しています・・・ 杉の木に這うツタウルシが紅葉していました・・・ ![]() ![]() |
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