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ダイコンソウ(大根草)
2011/07/31(Sun)
 きょうは曇って、晩には霧雨になりました(20.6~23.0℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内22:00、東風)。
 林縁の草叢に、ダイコンソウ(バラ科)が咲いていました。暗い藪を背景に、燈黄色の花が俯いて、小さなスタンドライトの様でした。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の山野の道端等に生育する、高さ30-50㎝の多年草です。根出葉は羽状複葉で、茎に付く葉は3裂~単葉に変化します。茎葉には粗毛があります。7-8月、枝先に径1-2cmの黄色花を疎に咲かせます。花は中心部に柱頭が多数あり、花後は花柱の先がS字状に曲がり、柱頭が脱落すると先が鈎状になります。果実は痩花の集合果で直径約1.5cmの球形。名は、根生葉が大根の葉に似ている事に由来します。青葉山では、道端等に普通に見られます・・・
ダイコンソウ 樅林
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ヤブカンゾウ(薮萓草)
2011/07/30(Sat)
  きょうは、曇り時々雨でした(21.5~25.9℃//0.18μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内22:30、北風)。
沢端に、ヤブカンゾウ(ワスレグサ科)が咲いていました。見なれた真夏の花ですが、黒い水面を背景の朱色はとても目立って、ドキリとさせられました。北海道~九州の日当たりの良い草地等に生育する、草丈50-100cmの多年草です。葉は根生し、長さ40-60cm幅3㎝前後の広線形。3倍体の為結実せず、根が紡錘状に膨らみ匍匐茎を出して増えます。茎上部で分枝し、7-8月、茎頂に橙赤色の花を数個付けます。花は径8-10㎝で、花筒は長さ約2㎝。花披片は6個ですが雄蘂と雌蘂の一部又は全部が花弁化して八重咲きになります。名は、籔に生えるカンゾウ(甘草とも書き、仄かな甘みがあるから等)の意。別名はワスレグサ。青葉山では、土手等に普通に見られ、花は一日ちょっとで終わりますが、群落としては八月一杯見られます・・・
  ヤブカンゾウの花に、コフキコガネがいました・・・
ヤブカンゾウ コフキコガネ
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ゴマダラカミキリ(胡麻斑髪切)
2011/07/29(Fri)
  きょうは曇り時々雨で、午後には晴れました(22.6~29.1℃//0.19μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内22:00、南南東風)。
  葛の葉の上に、ゴマダラカミキリ(カミキリムシ科)がいました。近くに桑の木があるので、そこに居たのでしょう。良く見ると、近くにもう二頭いて、艶々した美しい姿を見せ合っていました。北海道~九州(佐渡、伊豆諸島、対馬、屋久島を含む)の山野に生息する、体長25-35mmのカミキリムシです。成虫は6-8月に発生し、青みがかった黒地に白斑模様を持ち、名もこれに由来します。触角は体長の1.5倍程で、各節の根元に青白い毛があり、黒と青の縞模様に見えます。昼夜の区別なく活動し、食樹(幼虫・成虫共にヤナギ、クリ、クワ、ミカン類、イチジク、プラタナス等の生木)の葉や若枝の樹皮を齧って食べます。果樹や街路樹に被害が出る事もあり、特にミカン農家では重要な害虫の一つとされます。青葉山では普通に見られ、夜は灯火にも飛来します・・・
ゴマダラカミキリ 釣人達(牛越橋下)
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クチバスズメ(朽葉雀蛾・朽葉天蛾)
2011/07/28(Thu)
  きょうは曇って、朝晩には雨が降りました(21.4~27.2℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内22:00、南南東風)。
道端の草叢に、クチバスズメ(スズメガ科)がいました。初めは、名の通りの枯葉(朽葉)かと思いましたが、大きな猫の目の様な不思議な形で、変だなと思って近づくと、雌雄が愛の交歓中でした。東アジアに広く分布し(シベリア~中国~インド)、日本では北海道~沖縄の山地~平地に生育する、開張95-115mmのスズメガの仲間です。成虫は6-6月と7-8月に2回出現し、淡褐色地に細い褐色線が何本もある前翅を持ち、後翅は暗褐色。背部中央には、頭部~腹端に暗褐色の線が走ります。灯火に良く飛来し、幼虫は、クリ、クヌギ、コナラ、シラカシ等のブナ科植物やシナノキ等を食草にしています。卵で越冬します・・・
クチバスズメ
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ヒメコウゾ(姫楮)の実
2011/07/27(Wed)
 きょうは晴れ後曇って、晩方には雨が降りました(22.4~30.2℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内22:00、南南東風)。
 道沿いのヒメコウゾ(クワ科)に、実が生っていました。陽に透かして見ると、クリスタルのビーズ細工の趣で、一つ採って齧ると、無花果の様な果汁が口一杯に広がりました。本州(岩手)~九州(奄美)の他、朝鮮、中国中南部の低山地の林縁等に生育する、樹高2-5m程の落葉低木です。長さ5-15cmの葉は歪んだ卵~広卵形で、時に2-3片に深裂し、基部は左右不同の浅い心形で、先は尾状に尖ります。表裏や葉柄に軟毛があります。雌雄同株。5-6月に、新枝の下部葉腋に径1cm程の球状の雄花序、上部葉腋に球状で径4mm程の雌花序を付けます。7-8月、径1.5cm程の球状集合果を赤熟します。古来紙の原料として利用され、今では、カジノキと交配された「コウゾ」が利用されています。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
ヒメコウゾ 尾根道から見る街
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キツリフネ(黄釣船、黄吊舟)
2011/07/26(Tue)
  きょうは曇り時々晴れて、晩方には小雨が降りました(22.4~30.2℃//0.19μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内22:00、南南東風)。
  沢沿いに、キツリフネ(ツリフネソウ科)が咲いていました。大きな花蜂が飛んで来て、風も無いのに大きくゆらゆら揺れて、名前通りの黄色い吊り船でした。北半球に広く分布し、日本では北海道~九州の山地~丘陵の、水辺等のやや湿った所に生育する、草丈50-80cm の一年草です。 葉には鋸歯があり、楕円~広披針形。夏~秋、葉の下から細長い花序を伸ばし、その先に3-4cmの横長で黄色い花を釣り下げます。花弁状の萼と唇形の花弁を持ち、距が長く筒状になります。種子が熟すと、弾けて飛び散ります。青葉山では、沢沿い等の湿性地に見られます・・・
  竜ノ口峡谷の、辛うじて崩壊を免れていたメインストリートも、知らぬ間に水没していました・・・
キツリフネ 竜ノ口のメインストリートも水没していた!.
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リョウブ(令法)
2011/07/25(Mon)
  きょうは晴れ後曇って、4時頃から雨になりました(20.6~28.7℃//0.19μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内22:00、東南東風)。
  道沿いのリョウブ(リョウブ科)に、花が咲いていました。ウワミズザクラの花を少しほっそりさせた様な、尾状花序が真白い影を作って、微風に爽やかに揺れて居ました。北海道南部~九州の他、朝鮮南部等の、明るい尾根や谷筋等に生育する、高さ3-7mの落葉小高木です。樹皮は縦長に薄く剥がれ、内皮は滑らかな薄茶褐色。床柱にも利用される。葉は長さ10cm、幅3cm程で倒卵形に近い楕円形で、細鋸歯があり、表面には艶が無く、枝先に螺旋状に纏まって付きます。若葉は山菜として「令法飯」等にされますが、「令法」の名は、昔、救荒食として植栽し貯蓄することを法で定めていたから、と言われます。又、花序の形から「竜尾」が訛ったとの説もあります。樹皮が滑らかなので、別名はサルスベリ。青葉山には、林縁等に普通に見られます・・・
リョウブ
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クルマユリ(車百合)
2011/07/24(Sun)
   きょうは、晴れたり曇ったりでした(23.5~28.3℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内22:00、南南東風)。
  森の林床に、クルマユリ(ユリ科)が咲いていました。近年、道沿いの株が次々に無くなって(盗掘されて)落ち込んでいましたが、不意に現れた、真紅に燃える灯火に、思わず息を飲んでしまいました。北海道~近畿以北と四国の他、中国、朝鮮、サハリン等の主に高山~亜高山の草原等に生育する、高さ30-80cm多年草です。7-8月、茎先に径5-6cm朱色の花を2-3輪下向きに咲かせます。葉が茎の中央部で10枚程輪生するのが特徴で、それが名の由来ともなっています。高山植物ともされますが、青葉山にも普通に自生していました。しかし、この十数年の間に激減し、大分少なくなって来ています。残された自生地や株をしっかり護り育てて行きたいものです・・・
クルマユリ 穏やかな山と街
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カラスザンショウ(烏山椒)の花
2011/07/23(Sat)
  きょうも大体曇りでした(16.1~23.1℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内22:00、北風)。
  道沿いのカラスザンショウ(ミカン科)に、花が咲いていました。高木なので、垂れている枝に手を伸ばして引き寄せると、雄蕊の目立つ尾花の様で、白く細かな花塊から、爽やかな香りが仄かに漂いました。本州・宮城以南の他、朝鮮南部、中国、フィリピン等の山野に生育する、高さ6-8m(最大15m程)の落葉高木です。雌雄異株。幹や枝に刺が多く、葉は10対前後の奇数羽状複葉で、長さ5-10cmの小葉は長楕円状披針形で鋸歯があり、裏面は白緑色で、揉むとバニラ臭があります。7-8月、枝先に円錐花序を出し、淡緑色で多数の小花を咲かせます。秋、赤い果を付けて、特有の香りと辛味のある黒い種子を露出します。伐採跡等の裸地に逸早く生える先駆植物でもあり、青葉山では民家跡周辺等に普通に見られます・・・
カラスザンショウ 燕飛ぶ空
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ヤマユリ(山百合)
2011/07/22(Fri)
  きょうは、大体曇りでした(16.3~22.6℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内22:00、東南東風)。
  山のあちこちに、ヤマユリ(ユリ科)が咲いていました。遠くからでも見栄えのする大きな花からは、甘く濃厚な香りが漂い、花蝶の様に引き寄せられてしまいました。日本固有種で、本州の東北~近畿(北陸を除く)の山地の林縁や草地に生育する、草丈1-1.5mの多年草です。茎は地下の鱗茎から出て、長さ10-15cmの披針形で短柄のある葉を付けます。7-8月、茎先に20㎝近い大きな花を1-10個程咲かせます。花は茎に対して横向きに開き、花被片は白く中央に黄色い筋が入り、赤褐色の斑点が多数あり、強い香りがあります。発芽から開花までには少なくとも5年以上かかり、又株が古い程多くの花を付けます。鱗茎は、縄文の頃から食用にされては来ましたが、近年乱堀等で激減してしまいました。青葉山では、林縁等に見られます・・・
ヤマユリ 日暮らしの森
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カジカガエル(河鹿蛙、金襖子)
2011/07/21(Thu)
  きょうは雨が上がって、一日爽やかに晴れました(16.1~22.1℃//0.19μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内22:00、北北西風)。
  川岸の岩に、カジカガエル(アオガエル科)がいました。雨の後で水嵩が増し、流れが急になっている所為か、乾いた大岩に這い上がって、ぼんやり空を見上げていました。本州~九州の、山地の渓流、湖やその周辺の森等に生息する、体長3.5-4.4cm(雄)、4.9-6.9mc(雌)の蛙です。日本固有種。体は扁平で岩の隙間等に隠れるのに適し、体色は灰褐色で、不規則な斑紋があり、岩上等では保護色になります。指趾の先端には吸盤が発達します。動物食で昆虫、蜘蛛等を食べ、幼生は藻類を食べます。雄は水辺の石等に縄張りを作り、フィフィフィフィフィーと繁殖音を上げます。名は、鳴声が雄鹿に似ている事に由来。青葉山では、広瀬川や各沢等で見られます・・・
カジカガエル 急流
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コマツナギ(駒繋) 
2011/07/20(Wed)
  きょうは、台風の影響で一日雨が降りました(19.5~24.8℃//0.21μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内22:00、北北東風)。涼しくて、久し振りに窓が閉められました。
  道端に、コマツナギ(マメ科)が咲いていました。雨に濡れて、金魚鉢の様に滴を溜めて、眺めているとそこには、小さな別の自分が居る、もう一つの世界がありました。北海道~九州の山野に生育する、高さ50-90cmの落葉低木です。葉は奇数羽状複葉で、長さ8-20mmで長楕円形の小葉は4‐5対あります。6~9月、葉腋から円錐花序を出し、淡紅紫色で長さ4mmの蝶形花を咲かせます。豆果は長さ約3cmの円柱形。名は、茎は丈夫で根は地中深く張り、とても強靭な事から、これに駒(馬)の手綱を繋いだ事に由来します。青葉山では、車道周辺に普通に見られます・・・
コマツナギ 雨霧
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チダケサシ(乳茸刺・乳蕈刺)
2011/07/19(Tue)
  きょうは、一日曇りました(23.8~28.3℃//0.19μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内22:00、南南東風)。
  湿地に、チダケサシ(ユキノシタ科)が咲いていました。白っぽいものが多く、遠目には亡霊達の群れにも見えますが、中には桃色に美しく染まったものもあって、何か楽しくなります。本州~九州の山野の湿った草地等に生育する、草丈30-80㎝の多年草です。茎や葉柄に長毛があり、葉は2-4回奇数羽状複葉で、小葉は長さ2-4㎝、幅2-3㎝の卵~倒卵形で、葉先は尖らず、縁は重鋸歯。7-8月、円錐花序を出し、白~薄桃色で径4mm程の小花を多数付け、花の側枝は斜上します。名は、チチタケ(別名チダケ)をこの茎に刺して持ち帰った事に由来します。青葉山では、湿地等に見られます・・・
チダケサシ 黄昏の街
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「申し入れ」と「意見書」に対する仙台市の「回答」
2011/07/18(Mon)
 6/17に私達が提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」に対する仙台市の「回答」が届きました。
 これまでの回答の中でも、全く中身のない形式的なもので、本当にがっかりです。「申し入れ」と「意見書」を一絡げにした御座なりなものですし、何一つ私達の申し入れにも意見にも答えていません。大地震や余震で、竜の口峡谷の東西線や計画道ルート周辺が大崩壊し、各工事が新たな大災害を誘発しかねないと警告しているのに対し、最下段で漸く「・・・の建設工事の影響は認められないものと判断しております。」などと、まるで他人事の様に締めくくっています。私達が命がけで峡谷崩壊の調査を重ね、数十枚の写真と共に、其々がどの個所なのかを丁寧に解説して提出したと言うのに、「貴団体の御指摘の崩壊箇所が明らかでないものの」などと失礼極まるふざけた回答です。これは、「調査したところ」などと言いながら(指摘されるまでしていなかったのか!)、全く調査していないか、いい加減な調査しかしていない事を自ら証明している様なものです。今、峡谷を初め青葉山周辺は惨憺たる状況で(以前は曲がりなりにも通れた峡谷は、崩壊とダムアップ等で全く通れる状況にはありません。それを良いことに、入口を全て「立入禁止」とし、市民の目を完全に塞いだまま、工事を進めようとしているのです。都市計画道路の不必要性についても、何ら答えていませんが、その工事ルートとなる万助沢の素晴らしさについても、現状(崩壊状況や長大なダム湖)についても何も分かっていないようです。大震災で困窮する仙台市民についても、工事によって破壊し続けている仙台の自然についても、何も現況把握する事無く、やり始めてしまった事業は、大赤字になろうと、守るべき自然が無くなろうと知った事か、と言うのでしょうか!? 他団体とも連携しながら、今後の対応を検討しましょう・・・  
市の回答
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ノギラン(芒蘭)
2011/07/18(Mon)
  きょうは晴れ後曇って、少し風がありました(24.7~30.8℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:30、西南西風)。
 道沿いに、ノギラン(キンウカ科)が咲いていました。遠目には白っぽい花穂ですが、近寄れば、王冠や踊る道化師にも見える、案外派手な花達の集まりでした。北海道~九州の、山地の日の当たる湿地周辺や道端等のやや湿った所に生育する、草丈20-50㎝の多年草です。葉は全て根生葉で、ロゼット葉を形成し、倒披針形で長さ8-20㎝。6-8月、ロゼットの中心から花茎を出して穂状花序を作り、黄緑色の小花を多数付けます。花は径は約15mmで、赤みを帯びる事もあります。名は、花弁の先や蕊が突き出た様子を禾(稲や麦の果実の先の長い剛毛状突起)に譬え、ラン科植物に似た草の意。別名は、キツネノオの。青葉山では道端や湿地周辺等に見られます・・・
ノギラン 北の山
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ムラサキシキブ(紫式部) 
2011/07/17(Sun)
  きょうも良く晴れて、とても暑くなりました(24.2~33.5℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:30、西南西風)。
  道端に、ムラサキシキブ(クマツヅラ科)が咲いていました。紫の髪に黄色い簪を挿した様な花と、葡萄の様な蕾が、御伽話の様に交互に並んでいました。北海道~沖縄の他、朝鮮等の低山の森林に生育する、高さ3m程の落葉低木です。小枝はやや水平に伸び、葉はを対生し、長さ6-13cmの長楕円形、鋭尖頭で細鋸歯があります。6-7月頃、葉腋から対になって散房花序を作り、淡紫色の小花を咲かせます。秋に、紫色で経3mmの丸い果実を熟します。名は、勿論彼の紫式部に由来しますが、元々はムラサキシキミ(紫に重る実の意)の転訛とも言われます。青葉山ではヤブムラサキよりは少ないものの、林縁等に普通に見られます・・・
ムラサキシキブ
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ノリウツギ(糊空木)
2011/07/16(Sat)
  きょうも、晴れて暑くなりました(24.4~30.6℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南東風)。
  沢の辺に、ノリウツギ(アジサイ科)が咲いていました。瀬音に揺れる花々には、花髪切や花潜、花蜂、花虻等が次々やって来ては、花粉に塗れていました。北海道~九州の他、中国、朝鮮、サハリン、クリル等の山地の林縁等に生育する、樹高2-5m程の落葉低木です。葉は、対生し葉柄があり、卵~楕円形で、鋸歯状。7-9月、枝先に白く小さな両性花を円錐状に多数付け、その間に花弁4枚の装飾花が混ざります。名は、樹皮から紙漉きの糊を取る事に由来。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
ノリウツギ 清らかな流れ
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クモキリソウ(雲切草)
2011/07/15(Fri)
   きょうも晴れて暑くなり、やはり俄雨がありました(24.6~34.2℃//0.18μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内22:00、東北東風)。
   クモキリソウ(ラン科)が咲いていました。黄緑色なので、草葉に紛れて目立ちませんが、近寄ればしみじみと、木漏れ日の下で佇んでいました。北海道~九州の他、朝鮮、クリル等の、山地の薄暗く少し湿った広葉樹林内に生育する、花茎10-20cmの多年草です。長さ5-12㎝で広卵形の葉が根元から2枚出て、縁が細かく波打ち、葉脈の網目がはっきりしていないのが特徴です。6-7月に、長さ5cm程の花序に5-15個の淡緑色の花を穂状に付け、萼片、側花弁共に8mm程の細い管状で、幅広い唇弁は反り返ります。名の由来は、雲を切る様な高山に生えるから、雲や霧深い所に生えるから、蜘蛛の子を散らす様に見えるから(蜘蛛散り)等諸説あります。全国的に減少していますが、青葉山では、林下に比較的普通に見られます・・・
クモキリソウ 涼しいトンネル
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コヒルガオ(小昼顔)
2011/07/14(Thu)
  きょうも晴れて暑くなり、午後には俄雨が降りました(24.2~32.3℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.14μSv/h屋内22:00、南南東風)。
 車道の端に、コヒルガオ(ヒルガオ科)が咲いていました。真夏の焼け付く陽光を浴びながら、薄い絹質の花冠を眩しそうに開いていました。本州~九州の他、東南アジアの路傍や草地等に生育する蔓性多年草です。葉は3-7cmの三角状鉾形で、側裂片が良く発達して普通耳形に2裂するのが特徴です。良く似たヒルガオには翼がなく、葉の基部は分かれません。6-8月、淡紅~白色の径3-4cmの花を付け、昼間に開花します。基部に1-2cmの苞が2枚あり、花柄の断面は四角形で、稜に縮れた翼(襞)があるのも特徴です。細く長い地下茎を伸ばして増殖します。青葉山では、車道沿い等に普通に見られます・・・
コヒルガオ 光る森
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タマゴタケ(卵茸)
2011/07/13(Wed)
 きょうは晴れ時々曇って、俄雨も降りました(24.5~32.6℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.14μSv/h屋内22:00、南南東風)。
 森のあちこちに、タマゴタケ(テングタケ科)が生えていました。それこそ未だ卵のようなのや小さくてアカヤマタケを思わすもの、開き切ったものや崩れ落ちたもの等様々ですが、中でも飛び切り端正で女王の威光でも発しているかの様なものが、一番美しく目立っていました。中国~インドや北米に分布し、日本では夏~秋、各種樹林下に発生する中~大型の菌根菌です。径6-20cmの傘は赤~橙赤色で、縁に条線があります。襞は黄色。高さ10~20㎝の柄は中空で、黄色と橙色の段だら模様で、上部に橙色の鍔、基部に白い壺があります。青葉山では、比較的普通に見られます・・・
  その傍らには、純白のオオバギボウシが咲いていました・・・
タマゴタケ オオバギボウシ
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オオクロニガイグチ(大黒苦猪口)
2011/07/12(Tue)
   きょうも大体晴れて、夕立がありました(23.7~30.5℃//0.19μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内22:00、北風)。
   一昨日の観察会でも目立っていましたが、オオクロニガイグチ(イグチ科)があちこちに生えていました。上から見れば、大きなパンケーキが転がっている感じですが、下から覗けば、黒々とした脚の、心地良さそうな椅子の様でした。夏~秋、全国の赤松、小楢の混生林内等に発生する、傘の径7-12㎝の中~大型菌です。表面はビロード状で、粘性はなく、灰黒~暗褐色。管孔は始め白く後に淡紅色で、終には黒くなります。肉は灰色で、傷付けると紅変し、更には黒変します。食べられるとも聞き、苦味も然程ない様ですが、似た毒茸もあり、又今年は放射能の心配もあり、食べるのは控えた方が良さそうです。青葉山では普通に見られ、大きくなるので目立ちます・・・
オオクロニガイグチ 大岩のある斜面
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ヤマトウバナ(山塔花)
2011/07/11(Mon)
  きょうも大体晴れて、暑い一日でした(24.8~31.5℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南南西風)。
  昨日の観察会でも見られましたが、ヤマトウバナ(シソ科)が咲いていました。薄暗い沢端に浮き立つ、真白く愛らしい小花が、涼しげに震えていました。本州(東北南部)~九州の山地の木陰等に生育する、草丈10-30㎝の多年草です。茎は束生しやや斜上します。葉は対生して5-10mmの葉柄があり、葉身は卵~長卵形で長さ2-5㎝。先がやや尖って粗い鋸歯があり、両面に疎に毛があります。6-7月、茎頂の短い花序に白く長さ8-9mmの唇形花を付けます。上唇は浅く2裂し、下唇は3裂します。萼には疎に短毛があります。青葉山では、沢沿い等の林下に見られます。尚、良く似たヒロハヤマトウバナは、花期が少し遅く(7-9月)、大きく(草丈20-60㎝)、葉も広く大きく、萼には短毛の他長い軟毛があります・・・
ヤマトウバナ 暑い朝


 


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七月観(視)察会
2011/07/10(Sun)
 きょうは良く晴れて、とっても暑い一日でした(25.9~34.6℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南南西風)。熱帯夜でしたし、仙台とは思えない蒸し暑さが続いています。
 そんな、未だ梅雨とは思えない夏空の下、しかも、直前(9:57)には又大きな余震があったりして、ちょっぴり不安な「観(視)察会」の始まりになりました。近況報告やコースの説明等の後歩き始めると、ニイニイゼミの蝉時雨が心地良く聞えます。林縁に咲くオカトラノオ、ナガバノコウヤボウキや、土手等に生えるテングタケ、コガネヤマドリ、そして見事なタマゴタケ等を眺めながら森に入ると、中は大分涼しく感じます。足元には、オオクロニガイグチやニガイグチモドキ等の大きなキノコがゴロゴロと転がっています。タケリタケもにょっきり生えていました。イチヤクソウやマイヅルソウは既に実になり、モミジイチゴやニガイチゴも美味しそうに生っていました。ツノハシバミも今年は枝一杯に実を付けて、シラキも、何百と実を下げている木がありました。桧の林床には、ハエドクソウがひっそりと咲き、バイカツツジも咲き残っていました。涼を求めて立ち寄った沢は、正に天然のクーラーの様な涼風が吹き、流水も冷たく、暫く足や体を浸していたくなります。キビタキの囀る下で、タゴガエルやヤマアカガエルが飛び跳ね、イトトンボもふわふわ飛んでいました。沢端には愛らしいヤマトウバナが咲き、アオヤギソウやトチバニンジン等も見られました。
タマゴタケ タケリタケ(右奥はテングタケ). オカトラノオの道 沢は涼しい!.
 花では他に、ムラサキシキブ、キンミズヒキ、ミヤマタムラソウ、キツネノボタン、ギンリョウソウ、エゾノギシギシ、ウマノミツバ、ドクダミ、オオバジャノヒゲ、コマツナギ、ヒメヤブラン、スイカズラ、イワガラミ、クマノミズキ、ノリウツギ、ハナニガナ、ヒメジョオン、ハコベ、ハキダメギク、コマツナギ、カタバミ等が見られ、見事に満開のツチアケビにも出会えました。果実では他に、ヤマグワ、ナツグミ、ミヤマウグイスカグラ、ヒメコウゾ、サルナシ等が実っていました。キノコでは他に、アカヤマドリ、ミドリイグチ、イロガワリ、シロハツ、シロハツモドキ、ニセアシベニイグチ、アシグロイグチ、オニヤマイグチ、アメリカウラベニイロガワリ、ドクベニタケ、ヒビチャヤマイグチ等が見られ、珍しいクチキツトノミタケ(冬虫夏草)を見つけた方もいました。野鳥では、ウグイス、シジュウカラ、ホトトギス、メジロ、ヒヨドリ等が良く鳴き、コゲラ、トビ等が見られ、ドバトの残骸(オオタカの痕跡だと良いのです)も散らばっていました。動物では、ニホンカナヘビに出会い、テンの糞やムササビやニホンリスの生活痕も見られました。昆虫ではヨツスジハナカミキリ、イチモンジカメノコハムシ、トラマルハナバチ、コクワガタ、ヒカゲチョウ、ヨツボシケシキスイ、ミヤマフキバッタ、ミズイロオナガシジミ等にも出会いました。結局は暑い一時でしたが、皆さんには、どんな出会いがあったでしょうか・・・ 
ツチアケビ 色とりどりのキノコ達 クチキツトノミタケ 結局、暑かったですネ
  来月(8月)は会としてはお休みですが、有志で歩きます。蝉時雨の下、クルマユリやヤマジノホトトギス、クサギ等の花が見られることでしょう。虫好きの子供達も大歓迎です・・・

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします) 

★仙台市に昨年末提出した、『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました!
 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、仙台市市民活動サポートセンター、丸善アエル店、金港堂本店、あゆみbooks仙台(広瀬通り)店と青葉通り店、ヤマト屋書店八幡町店でも販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!!   
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カブトムシ(兜虫)   
2011/07/09(Sat)
 きょうは、夜来の雨が早朝に上がって、曇り時々晴れました(24.9~33.2℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南西風)。
 樹液の出ている小楢の木に、カブトムシ(コガネムシ科)がいました。コクワガタやヨツボシケシキスイ等が群がる中を、覆い被さる様にして、樹液を吸い続けていました。やはり、昆虫界の王の趣で、次々にやって来るヒカゲチョウやサトキマダラヒカゲ、雀蜂等を蹴散らしていました。一瞬、目にも鮮やかなオオムラサキも現れましたが、写真を撮る間もなく、何処かに消えてしまいました。北海道~沖縄等の広葉樹林に生育します。雄は角を除く体長が30-54mm、雌は30-52mm程。成虫は6-8月に出現、日没後活発に飛翔し、ナラ、クヌギ等の樹液に集まります。雌は8月中頃から腐葉土や朽木中等に産卵、10日程で孵化し、幼虫で越冬します。翌年7月頃蛹化し、約20日間で羽化します。開発等で全国的に減少していますが、青葉山では、樹液や外灯に集まる姿が見られます・・・
カブトムシ きょうは暑かった!.
 さて明日は、観(視)察会↓の日です。下見では、オカトラノオやクマノミズキ、イワガラミ、ツチアケビ等が咲き、キビタキ、オオルリ、サンコウチョウ、ホトトギス等が囀り、ニイニイゼミやヒグラシも鳴いていました。ニガイチゴやヒメコウゾ等の実も生っていました。そして、大きなキノコ(特にイグチの仲間)が沢山出ていました。又、新しい出会いがありそうですね・・・
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アオダイショウ(青大将)の幼蛇
2011/07/08(Fri)
  きょうは、夜来の雨が早朝に上がって、曇り時々晴れました(23.1~31.1℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内19:30、東南東風)。
  道端を蛇が横切りました。40cm位でしたが、楕円形の褐色の斑紋が目に飛び込んで来て、一瞬かと思いました。良く見れば、アオダイショウ(ナミヘビ科)の幼蛇で、あっと言う間に草叢に消えてしまいました。北海道~九州の低山~平地の森、草原、水辺や人家周辺等に生息する、全長110-200cmの日本産では最大の蛇です。体色は褐色を帯びたオリーブ色で、その名の通り全体に青味があります。幼蛇は灰~クリーム色の地に横班が並び、ニホンマムシに似ています。ネズミ類等小哺乳類、小鳥やその卵等を食べます。無毒で性質は穏やか。青葉山では、草地、林縁、川沿い等で見られます・・・
アオダイショウ 雨上がりの朝
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クマノミズキ(熊野水木)
2011/07/07(Thu)
  きょうは、晴れ後曇りました(21.2~27.1℃//0.18μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:30、南東風)。
  あちこちに、クマノミズキ(ミズキ科)の花が咲いていました。一月程前には、ミズキの白花が目立っていましたが、少しクリームがかったこの花群れも、。近寄ってみると、何とも言えぬ良い香りに誘われて、小さな虫達が沢山集まって来ていました。本州~九州の他。朝鮮、中国、ヒマラヤ等の、山地の谷沿い等に生育する、樹高8-12mの落葉高木です。若枝はほぼ無毛で4-6の縦稜があり、葉は卵~楕円形で、先は長い鋭尖頭で基部は楔形で全縁。葉身の長さ6-16cm、幅3-7cmで、裏面はやや粉白色。葉身は長さ6-16cm、幅3-7cmで、裏面はやや粉白色で、長さ1-3cmの葉柄があり枝に対生します。6-7月、新枝の先に多数の白色4弁花から成る径8-14cmの散房花序を付けます。10月頃、径5mm程の球形で紫黒色の核果を熟します。名は、熊野地方に生えるミズキ(水分を多く含む木)の意。青葉山では、ミズキ同様普通に見られます・・・
クマノミズキ ヒメジョオンの原
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イワガラミ(岩絡)
2011/07/06(Wed)
 きょうは、晴れ後曇りました(20.0~30.2℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.14μSv/h屋内21:30、南南東風)。蒸すのでつい送風にすると、屋内の値が上がってしまいます。
 小楢に絡まるイワガラミ(ユキノシタ科)に、花が咲いていました。紫陽花にも似た真白い花が、幹を駆け上っていましたが、背を伸ばして一番下の花に近寄ると、淡い芳香が漂いました。本州~九州の他朝鮮等の、夏緑広葉樹林の樹幹や岩等に這い登って生育する、木本性落葉蔓植物です。茎は気根を多数出して樹木等に付着します。長さ5-12cmの葉は対生し、葉柄は長く(葉身とほぼ同長)、縁には荒い鋸歯があり、表裏の主脈腋等には毛があり、裏面が緑白色なのが特徴です。5-7月、枝先に多くの小さい両性花と、1枚の白い萼の装飾花からなる散房状集散花序を形成します。若葉や若芽は山菜として食されます。青葉山では、あちこちに普通に見られます・・・
イワガラミ 牛越橋から
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ミヤマタムラソウ(深山田村草)
2011/07/05(Tue)
 きょうは大体晴れましたが、午後に一時雷雨がありました(20.8~28.8℃//0.19μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:30、東南東風)。
  道端に、ミヤマタムラソウ(シソ科)が咲いていました。薄紫の無数の花茎が風に揺れて、野辺一面に爽やかな薄荷臭でも漂うかの様でした。本州の中部以北の主に深山に生育する、高さ25-50㎝の多年草です。全体に軟毛が目立ち、葉は3出葉又は1-2回羽状複葉で、裂片はやや丸みを帯びます。6-8月、茎先に長さ1㎝程で薄紫の唇形花を穂状に付けます。アキノタムラソウに似ていますが、花期が早く、2本の雄蕊が長く突き出るのが特徴です。「タムラ」の名の由来は不明ですが、「多紫」等諸説ある様です。別名はケナツノタムラソウ(毛夏田村草)。青葉山では極普通に見られますが、各地で減少しつつあり、山形、秋田、岩手、福島ではレッドリストに記載されています・・・
ミヤマタムラソウ 八幡5を望む
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クヌギカメムシ(橡亀虫)
2011/07/04(Mon)
 きょうは一日曇って、夜には雨になりました(22.4~29.4℃//0.18μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:30、北北西風)。
  クヌギカメムシ(クヌギカメムシ科)がいました。先月の観察会でも沢山出会いましたが、葉の上等を探してみると、あっちにもこっちにも結構います。しかも良く見れば、スマートな翡翠を思わせる爽やかさで、小楢の森にしっかり融け込んでいました。本州~九州の落葉樹林周辺に生息する、体長12mm前後のカメムシです。成虫は6-10月に出現し、黄緑~淡黄褐色で、小さな黒点が散らばり、縁が黄白で縁取られます。体長よりも長い触角が目立ちます。又秋頃になると特に肢等が赤味を帯びてきます。クヌギ、コナラ、ミズナラ、カシワ等に寄生し、葉の汁を吸います。雌は、秋の終わり頃に、木の幹に紐状の卵塊を産み付けます。青葉山では、小楢林に普通に見られる様です・・・
クヌギカメムシ 森の食堂(ヒカゲチョウ、カナブン等)
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タンザワサカネラン(丹沢逆根蘭)
2011/07/03(Sun)
  きょうは、晴れ後曇りました(22.1~27.6℃//0.19μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:30、南東風)。
  タンザワサカネラン(ラン科)がありました。と言っても、近くに自生している筈のヒメノヤガラ(姫矢柄)の結実状態だと思い込み、長い間誤表示のまま掲載してしまいました。お詫び致します。福島大学のK先生の指摘により、7/19、ご本人にタンザワサカネランであると確認して頂きました。タンザワサカネランは2007年に発見され、2008年に新種として正式に認められたばかりで、最近まで丹沢固有種と考えられていました。この発見で、産地は6ヶ所(神奈川県丹沢3ヶ所,茨城県1ヶ所、福島県西郷村1ヶ所とこの青葉山の1ヶ所)になりましたが、現在確実に生育しているのは、青葉山を含めても3ヶ所のみの超希少種だとの事です。草丈3-10㎝程の多年草で、草姿全体が白~肉色。最大の特長は開花しないままに結実する事です。名は、丹沢で発見されたサカネラン(根が逆に上を向く事に由来)の意。青葉山の自然の豊かさ、貴重さを示す象徴ともなる希少種です。大切に、大切に見守って行きましょう!
タンザワサカネラン 緑深い森

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ゆきかえる