ツルニンジン(蔓人参)
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2011/09/29(Thu)
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きょうは、晴れ後曇りました(13.4~23.3℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、南南西風)。
道端に、ツルニンジン(キキョウ科)が咲いていました。蔓が大虎杖から胡桃の幹まで這い上り、大きく豪華な鐘が、カランコロンと鳴り響く様でした。朝鮮、中国、アムール等の東アジアに広く分布し、日本では北海道~九州の、林縁や明るい林内に生育する多年生蔓植物です。茎は高さ数m程で、地下には塊根があります。互生する葉は枝先に数枚集まり、1つの葉の様に見えます。茎葉を傷付けると白い乳液が出ます。晩夏~秋に、側枝の先に花径3㎝程の花を下向きに開き、萼片は大きく、花冠は釣鐘状で外側は白く、内側には緑に赤紫色の斑があり、雌蘂の柱頭は3-5裂します。果実は萼片の付いた果となります。青葉山では、林縁等の所々に見られます・・・ ![]() ![]() |
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アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)
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2011/09/27(Tue)
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きょうは、良く晴れました(13.0~24.2℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南南西風)。
アレチヌスビトハギ(マメ科)が咲いていました。草原一杯に天色の花が咲き群れて、青空から零れ落ちた涙の様に見えました。北米原産の帰化植物で、全国の路傍等に生育する高さ0.5-1.5mの多年草です。葉は細長卵形の3出複葉で葉先は尖らず、やや円くなります。葉の表には毛が少ないものの、下面や茎、花軸等全体に毛が目立ちます。9-10月、葉腋から花序を出して、長さ6-9mmの紫色花を咲かせます。果実は扁平で、3-6に分かれ、間には節があり、表面は鉤状に曲がった毛が密生しています。名は、荒地に生えるヌスビトハギ(実の形が,盗人の足跡に似る事に由来)の意。青葉山では、道端等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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クサボタン(草牡丹)
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2011/09/25(Sun)
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きょうは、大体晴れました。
道端に、クサボタン(キンポウゲ科)が咲いていました。と言っても、数輪のみでしたが、きょうは縞々のミントキャンディーにも見えて、美味しそうでした。他の株は、殆ど果実になっていて、銀髪を付けた種子が印象的でした。北海道~本州の日の良く当たる草原や林縁に生育する、高さ1m程の雌雄異株の多年草です。茎の下部は木質化し、葉は対生し3出複葉。8-9月に、茎先や葉腋に集散状の花序を付け、細毛が密生する花弁状の萼片の先をそり返しながら下向きに開花します。名は、葉が牡丹のそれに似る事に由来します。青葉山では、明るい林縁、林内等の所々に見られます・・・ ![]() ![]() 9/22、花が好きで、自然をこよなく愛した、最愛の母が亡くなりました。きょうで、この「きょうの青葉山」を始めて丸6年。これからも、青葉山の自然の素晴らしさを、少しでも多くの方に知って貰うよう努めますので、皆さんよろしくお願いいたします・・・ |
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ススキ(薄、芒)
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2011/09/23(Fri)
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きょうは、雨が降ったり止んだりでした。
道端に、ススキ(イネ科)が生えていました。黒い森を背に、白い穂が風に揺れて、寂しいばかりでした。北海道~沖縄の他、朝鮮、中国等の山野の日当りの良い草地、路傍等に生育する、高さ1-2mの多年草です。地下に短くしっかりした地下茎を持ち、多数の花茎を立てます。葉は細長く、根出葉と稈からの葉が多数付きます。夏~秋に茎先に十数本に分れた花穂を付けます。赤っぽい花穂は種子(穎果)に白毛がある為、穂全体が白っぽくなります。名は、スクキ(すくすく育つ木(草)の意)が転じた等と言われます。青葉山では、草原等に普通に見られます・・・ ![]() |
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ヤブマメ(藪豆)
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2011/09/18(Sun)
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草藪に、ヤブマメ(マメ科)が咲いていました。周囲の赤(ツルマメ)や黄(ノササゲ)等の豆花の中に、薄荷糖や三角薄荷を思わせる、清涼感溢れる白と青が素敵でした。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の林縁や草原等に生育する蔓性の一年草です。蔓は細い針金状で左巻きに伸ばし、その所々から柄のある楕円~菱形の葉を付けます。9-10月、葉脇から細い柄を伸ばして、白と淡紫色の細長い蝶形花を総状に付けます。花後、黒紫色に熟す豆果を付けますが、地中にも閉鎖花を成し、暗紫色の丸い豆果を結びます。名は、藪に生える豆の意。青葉山では、草地等に普通に見られます・・・
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ツリフネソウ(釣船草・吊舟草)
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2011/09/17(Sat)
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きょうは、曇り時々晴れました(23.9~30.3℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南東風)。
沢に沿って、ツリフネソウ(ツリフネソウ科)が咲いていました。何時もなら、祝舟や金魚ねぷたの様に見えますが、きょうは、空に向かって叫ぶ桃色蛙の様でした。朝鮮、中国、ロシア東南部等に分布し、日本では北海道~九州の山地~低山の水辺等のやや湿った薄暗い場所に生育する、草丈50-80cm程の一年草です。葉は楕円~広披針形で、鋸歯があります。9-10月、茎先から細長い花序が伸び、そこに赤紫色で3-4cm程の横長の花を釣り下げる様に多数咲かせます。花弁状の萼と唇形の花弁を持ち、距が長く筒状になり、くるりと巻いているのが特徴です。種子が熟すと、弾けて飛び散るように拡がります。別名はムラサキツリフネ等。名は、花が帆掛け船を釣り下げたような形をしている事に由来します。青葉山では、沢沿い等の所々に見られます・・・ 近くには、アオサギが止まっていました・・・ ![]() ![]() |
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キクイモ(菊芋)
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2011/09/16(Fri)
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きょうは、曇り時々晴れました(22.6~27.2℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、北北東風)。
河原に、キクイモ(キク科)が咲いていました。外来種ではありますが、向日葵にも似た鮮黄の大花は、青空にも青山にも映えて、何だか元気を貰えそうでした。北米原産で、南米、欧州、アジア、オセアニアに移入分布する、草丈1.5-3mの多年草です。日本には江戸時代末期に飼料用作物として伝来し、後に野生化しました。茎葉共に粗毛が生えざらつき、下部の葉は対生し上部の葉は互生します。葉柄には翼があり、葉身は長卵形で先が尖り、3本の葉脈が目立ち、疎に鋸歯があります。9-10月、茎上部が分枝し、径6-8cmの数個の黄色頭花を付けます。舌状花は長さ3-5cmの淡黄色で、中央部の筒状花は黄褐色。果実は長さ5-6mmで、上部に毛が生えています。名は、花が菊に似て、地中に塊茎ができる事に由来。近年又、食用として話題になっています。青葉山では、川沿いのあちこちに群生しています・・・ ![]() ![]() |
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ヒロハウスズミチチタケ(広葉薄墨乳茸)
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2011/09/15(Thu)
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きょうは、曇り時々晴れました(22.6~27.2℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、北北東風)。
森の斜面に、ヒロハウスズミチチタケ(ベニタケ科)が生えていました。小さいのも大きいのも、あっちを向いたりこっちを見たりして、菌輪と言うより菌線を作りながら、興趣ある列を作っていました。日本の他北米にも分布し、夏~秋、全国のブナ科樹林下に発生する、傘径3-3.5㎝の小・中型菌です。饅頭形から中央部の窪んだ平らに開き、時に小丘ができます。肌~狐色で粘性はなく、放射状の皺があって、周縁部には襞状の溝線が現れます。ほぼ白い肉は脆く、傷付くと橙赤色に変わります。乳液は白く、傷付いた部分を赤変させ、辛みがあります。襞は極めて疎で、傘とほぼ同色又は淡肉桂色。柄は上下同径又は下方に細まり、殆ど白か傘と同色で、中心に髄がありますが後中空になります。青葉山では、林下等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ゲンノショウコ(現の証拠)の赤花
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2011/09/14(Wed)
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きょうは、晴れ後曇りました(22.6~25.9℃//0.19μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南東風)。
道端に、ゲンノショウコ(フウロソウ科)の赤花が咲いていました。初めは芋方喰、否、蝦夷風露かと色めき立ちましたが、何時も見かける白花とは違う、鮮やかな紅紫の花が、当たり前の様に揺れていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の山野に生育する、茎高30-40cmの多年草です。全体に下向きの毛が生え、葉は長柄があり対生し、倒卵形で掌状に3-5深裂し、葉質は柔らかです。夏~秋に、枝先や葉脇から長い花軸を出して、白~赤の花を2-3個付けます。花は5弁で赤い筋があり、萼片5、雄蘂10。白紫花種は東日本に、紅紫花種は西日本に多く見られます。名は、食べるとたちどころに薬効が現れる、「現に良く効く証拠」と言う意で、古くから下痢止めの妙薬とされていました。青葉山では、草地等に普通に見られます・・・ 未だ、ヒヨドリバナが咲き群れていました・・・ ![]() ![]() |
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ムラサキヤマドリタケ(紫山鳥茸)
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2011/09/09(Fri)
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きょう、晴れ後曇りでした(20.6~29.7℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、東南東風)。
林縁に、ムラサキヤマドリタケ(イグチ科)が群生していました。インクを吸い込んだスポンジの様な姿ですが、これでいて、大変な美味だったのを覚えています。今年は原発事故の所為で中々食べられませんが、早く又元の自然界に戻って欲しいものです。中国、朝鮮等に分布し、日本では夏~秋、全国の赤松の混ざったブナ科樹林内地上に発生する、傘径4-15cm程の中~大型菌です。傘は初め半球形で後には饅頭形に開き、表面は湿るとやや粘性があり、初めは暗紫色で古くなると黄斑が見られます。管孔は細かく、柄に直生~上生し、初め白色で後に黄褐色になります。柄は傘とほぼ同色で、表面には白い網目模様があるのが特徴です。優れた食用きのこ。青葉山では、比較的普通に見られます・・・ その周りには、タマゴタケも散生していました・・・ ![]() ![]() |
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ダキバヒメアザミ(抱葉姫薊)
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2011/09/08(Thu)
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きょうも、良く晴れました(20.5~29.6℃//0.19μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、南東風)。
ダキバヒメアザミ(キク科)が咲いていました。暗い森の底に射し込む陽を浴びて、薊の花が焔の様に燃えていました。東北(と新潟)の山野に生育する、高さ1.5-2mの多年草です。茎に毛は無く粉白色で、時に紫色を帯びます。葉は鋸歯状又は羽状に中裂し、基部が茎を抱くのが特徴です。7-9月、枝先に紫色の頭花を上向きに単生します。花冠の先端は5裂し、不規則に折り重なり毛毬状の花塊を形成し、中から合着した5つの雄蘂に包まれた雌蘂が突き出ます。総苞は粘らず、総苞外・中片は長く伸びて反り返ります。ナンブアザミの変種とも言われます。青葉山では、ナンブアザミと共に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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アカバナ(赤花)
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2011/09/06(Tue)
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きょうは、良く晴れました(22.2~28.1℃//0.18μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南東風)。
アカバナ(アカバナ科)が咲いていました。秋桜花より余程桜に見える、愛らしい小花達が、久し振りの日射しの中で輝いていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の亜高山~低地の湿生地に生育する、高さ10-70cmの多年草です。全体に腺毛があり、茎は良く紅色を帯びます。葉は下部は対生、上部は互生し、しばしば茎を抱き、長さ2-6cmの葉身は卵~卵状楕円形で、鋸歯があります。7-9月、茎上部に長さ5-10㎜の紅紫色の小四弁花を付けます。果実は長さ3-8cmの柱状で、熟すと4裂します。種子は長さ1.5-1.8㎜で、長い冠毛を付けます。名の由来は、良く目立つ赤い花だから、秋に葉が紅葉するから等諸説あります。青葉山では、湿地や沢沿い等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ハナオチバタケ(花落葉茸)
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2011/09/04(Sun)
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きょうは、大体曇りました(23.1~27.2℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南南東風)。
林縁に、ハナオチバタケ(キシメジ科)の褐色型と思われるキノコが生えていました。道沿いに数十・数百と群生し、きょうは先日見たばかりの、海辺に漂う無数の幼水母の様に見えました。夏~秋、各種林内の落葉間に群生する、傘径0.8-1.5㎝の小型菌です。傘は鐘~饅頭形で中央部には小突起があり、平開する事はなく、色は紫紅~淡紅、黄土~淡褐色等変化に富みます。表面には放射状の溝があり、襞は傘とほぼ同色で、直生~離生して非常に疎。柄は長さ3-6㎝、黒褐色の針金状で、上部は傘とほぼ同色になる事もあります。名は、特に紅色型が花の様で、落葉に生える事に由来。褐色型に良く似たハリガネオチバタケとの相違点は、傘がこちらは径1-3cmと大きめで、襞数が少ない事等ですが、正確には顕微鏡で同定(胞子が17~22×3~5μmでハナオチバタケは11~15.5×3.5×4μm)する必要がある様です・・・ ![]() ![]() |
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ツルマメ(蔓豆)
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2011/09/03(Sat)
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きょうは、雨後曇りました(23.2~28.8℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、南南東風)。
草原に、ツルマメ(マメ科)が咲いていました。薄紅色の豆粒の様な花々が、この上なく愛らしく見えました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、シベリア等の明るい草原等に生育する蔓性一年草です。全体に粗毛があり、茎細く他物に巻き付き、長く伸びて繁茂します。葉は狭卵~被針形の3小葉からなり、先は円頭~やや尖ります。8-9月、葉腋から総状花序を出し、長さ5-8mmの淡紅紫色の蝶形花を付けます。豆果は長さ2.5-3cmで、小さな枝豆に似ています。大豆は、当種から改良されたものと言われます。別名はノマメ。青葉山では、草地等に普通に見られます・・・ ![]() |
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コバギボウシ(小葉擬宝珠)
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2011/09/02(Fri)
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きょうは、雨が降ったり止んだりでした(24.6~26.7℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、南東風)。
コバギボウシ(リュウゼツラン科)が咲いていました。暗い森に、薄藍の花達が仄白く、まるで葬列の様に揺れていました。本州~九州の湿原等に生育する多年草です。葉は葉柄が付く根生葉の長楕円~披針形で、長さ10-20cm、幅4-8cm程になります。7-9月、高さ30-50cmの花茎を立て、漏斗型の濃紫~淡紫色の花をやや下向きに付けます。一つの花はほぼ一日で萎みますが、花軸に付く蕾が下部から上部へと次々に開花して行きます。名は、花穂が橋の欄干に付く擬宝珠に似る事に由来。青葉山では、湿性地等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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マユタテアカネ(眉立茜)
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2011/09/01(Thu)
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きょうは、雨後曇り後雨でした(24.3~27.6℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南南東風)。
きょうから九月とは言え、どんよりしながらも蒸し暑い日々が続いていますが、いつの間にか野山には赤蜻蛉が沢山飛んでいます。中でもマユタテアカネ(トンボ科)は、真赤な雄があちこちに見られ、秋の到来を感じさせてくれました。北海道~九州の低山地~平地の池沼、水田、湿地の、周囲に木立のある様な所に生息する、体長31-43mmのトンボです。成虫は6-12月に出現し、雌雄共顔面の額上部に黒斑(眉班)が2つ並び、それが名の由来ともなっています。未熟期には雌雄共黄褐色をしていますが、成熟した雄は腹部が赤化し胸部は焦茶色になり、雌は普通成熟しても赤化せず体色が全体に濃くなる程度です。青葉山では、池沼周辺等に多く見られます・・・ ![]() ![]() |
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