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オオハラナガツチバチ(大腹長土蜂)
2011/09/30(Fri)
  きょうは、曇り時々雨で、午後には晴れ間見ありました(17.5~24.0℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、西北西風)。
  サワヒヨドリの花に、オオハラナガツチバチ(ツチバチ科)の雌と思われる蜂がいました。大きくて、初め熊蜂か何かかと思いましたが、名の通り、腹部が長く艶々として美しく、何時までも花に埋れていました。本州~沖縄に生息する、体長♀25-32mm、♂18-25mmの大型のツチバチです。成虫は、夏~秋に出現し、様々な花で吸蜜します。体は黒く、頭や胸に褐色の毛が密生し、腹部は1-3節の後端に白毛が生え、先に黒い剛毛が生え、雌は無地ですが、雄は黄色い帯紋が入ります。雄の触角は細長く、前翅の2/3程になります。雌はコガネムシ類の幼虫を麻酔して産卵し、幼虫はそこで成長します。各地で生息環境が悪化し、宮城県のレッドリストでは要注目種に指定されています・・・
オオハラナガツチバチ
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ツルニンジン(蔓人参)
2011/09/29(Thu)
  きょうは、晴れ後曇りました(13.4~23.3℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、南南西風)。
 道端に、ツルニンジン(キキョウ科)が咲いていました。蔓が大虎杖から胡桃の幹まで這い上り、大きく豪華な鐘が、カランコロンと鳴り響く様でした。朝鮮、中国、アムール等の東アジアに広く分布し、日本では北海道~九州の、林縁や明るい林内に生育する多年生蔓植物です。茎は高さ数m程で、地下には塊根があります。互生する葉は枝先に数枚集まり、1つの葉の様に見えます。茎葉を傷付けると白い乳液が出ます。晩夏~秋に、側枝の先に花径3㎝程の花を下向きに開き、萼片は大きく、花冠は釣鐘状で外側は白く、内側には緑に赤紫色の斑があり、雌蘂の柱頭は3-5裂します。果実は萼片の付いた果となります。青葉山では、林縁等の所々に見られます・・・
ツルニンジン 夕景
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オニヤンマ(鬼蜻蜓、馬大頭)
2011/09/28(Wed)
   きょうは、晴れ後曇りました(13.2~22.9℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、北北東風)。
  沢に、オニヤンマ(オニヤンマ科)がいました。立派な雌で、体を立てて飛びながら、ストンストンと体を落とす様に、卵を水底に産み付けていました。近付いても、逃げようともせず、何時までも続けていました。北海道~沖縄の河川、池沼周辺の他、市街地近くの住宅地等に等にも生息する、体長♂90-103mm、♀98-114mmの日本最大のトンボです。左右の複眼は頭部中央で僅かに接し、鮮やかな緑色。体色は黒く、胸の前にハの字模様、胸の側面に2本の斜め帯、腹の節毎に1本の細い横縞と、各所に黄色の模様が入ります。成虫は6-10月頃に出現し、成熟すると雄は河川の流れの一定区域を雌を求めて往復飛翔します。食性は肉食性で、蛾、蝿、虻、蜂等を空中で捕食します。交尾後雌は、水の綺麗な小川や湧水の流れ込む水溜り等で、泥中に打水産卵します。卵は1ヶ月程で孵化し、幼虫(ヤゴ)は10回程脱皮しながら2-5年程かかって成虫になります。青葉山では、川沿いや道沿い等で見られます・・・
オニヤンマ 秋風
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アレチヌスビトハギ(荒地盗人萩)
2011/09/27(Tue)
  きょうは、良く晴れました(13.0~24.2℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南南西風)。
  アレチヌスビトハギ(マメ科)が咲いていました。草原一杯に天色の花が咲き群れて、青空から零れ落ちた涙の様に見えました。北米原産の帰化植物で、全国の路傍等に生育する高さ0.5-1.5mの多年草です。葉は細長卵形の3出複葉で葉先は尖らず、やや円くなります。葉の表には毛が少ないものの、下面や茎、花軸等全体に毛が目立ちます。9-10月、葉腋から花序を出して、長さ6-9mmの紫色花を咲かせます。果実は扁平で、3-6に分かれ、間には節があり、表面は鉤状に曲がった毛が密生しています。名は、荒地に生えるヌスビトハギ(実の形が,盗人の足跡に似る事に由来)の意。青葉山では、道端等に見られます・・・
アレチヌスビトハギ 快晴
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ナンテンハギ (南天萩)
2011/09/26(Mon)
   きょうは、曇り時々晴れました(13.9~21.0℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南南東風)。
   道端に、ナンテンハギ (マメ科)が咲いていました。水色や浅葱、牡丹色等の花が奇麗に並んでいて、森の靴屋さんか何かの様でした。北海道~九州の林縁や草原等、比較的日当たりの良い所に生育する、高さ0.5~1m程の多年草です。茎は稜があって、斜めに立ち上がり、葉は2小葉の複葉、小葉は楕円形で先端は尖り、葉柄はやや短く、基部には鋸歯のある托葉が付きます。6-10月、淡紫~紅紫色の蝶形花を短めの花序に10個程付けます。名は、葉が南天に、花が萩に似るに由来します。別名はフタバハギ、アズキナ。青葉山では、草原等に見られます・・・
ナンテンハギ 西の空
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クサボタン(草牡丹)
2011/09/25(Sun)
   きょうは、大体晴れました。
   道端に、クサボタン(キンポウゲ科)が咲いていました。と言っても、数輪のみでしたが、きょうは縞々のミントキャンディーにも見えて、美味しそうでした。他の株は、殆ど果実になっていて、銀髪を付けた種子が印象的でした。北海道~本州の日の良く当たる草原や林縁に生育する、高さ1m程の雌雄異株の多年草です。茎の下部は木質化し、葉は対生し3出複葉。8-9月に、茎先や葉腋に集散状の花序を付け、細毛が密生する花弁状の萼片の先をそり返しながら下向きに開花します。名は、葉が牡丹のそれに似る事に由来します。青葉山では、明るい林縁、林内等の所々に見られます・・・
クサボタン クサボタンの果実
   9/22、花が好きで、自然をこよなく愛した、最愛の母が亡くなりました。きょうで、この「きょうの青葉山」を始めて丸6年。これからも、青葉山の自然の素晴らしさを、少しでも多くの方に知って貰うよう努めますので、皆さんよろしくお願いいたします・・・
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ヒガンバナ(彼岸花)
2011/09/24(Sat)
  きょうは、晴れました。
  ヒガンバナ(ヒガンバナ科)が咲いていました。道端で華やかに燃える、焔の様な真赤な花は、目にも心にも沁みました。北海道~沖縄の、田畑周辺や堤防、墓地、道端等に生育する、多年生の球根性植物です。日本には稲作伝来時に中国から伝来した帰化植物と考えられています。9月中旬に赤い花をつけるが、稀に白いものもある。その姿は独特で、晩夏~初秋、枝葉も節もない高さ30-50cmの花茎を立て、その先に散形花序を一つ付け、包が破れると5-7個程の赤い(稀に白い)花を、放射状に付けます。花弁は長さ40mm、幅約5mmと細長く、大きく反り返ります。花後、晩秋に長さ30-50cmの線形の細葉をロゼット状に出します。全草有毒で、特に鱗茎にリコリン等のアルカロイドを多く含み、誤食した場合は吐気や下痢、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死に至ります。只、鱗茎は澱粉に富み、水溶性の有毒成分リコリンは長時間水に曝せば無害化する為、救飢植物ともなりました。名は、秋の彼岸頃に咲く事に由来し、別名の曼珠沙華は、梵語で「紅色の花」の意。青葉山では、田畑周辺等に見られます・・・
ヒガンバナ






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ススキ(薄、芒)
2011/09/23(Fri)
 きょうは、雨が降ったり止んだりでした。
 道端に、ススキ(イネ科)が生えていました。黒い森を背に、白い穂が風に揺れて、寂しいばかりでした。北海道~沖縄の他、朝鮮、中国等の山野の日当りの良い草地、路傍等に生育する、高さ1-2mの多年草です。地下に短くしっかりした地下茎を持ち、多数の花茎を立てます。葉は細長く、根出葉と稈からの葉が多数付きます。夏~秋に茎先に十数本に分れた花穂を付けます。赤っぽい花穂は種子(穎果)に白毛がある為、穂全体が白っぽくなります。名は、スクキ(すくすく育つ木(草)の意)が転じた等と言われます。青葉山では、草原等に普通に見られます・・・
ススキ.

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ヤマトイシノミ (大和石蚤)
2011/09/22(Thu)
  ヤマトイシノミ(イシノミ科)がいました。珍しくベニイグチの上にいて、赤絨毯の上の大臣閣下の様でしたが、近寄ると、その名の通り、蚤の如く跳ねて、消えてしまいました。北海道、本州の林内の岩や苔の影、朽木の裏、木の裂目等に生息する、体長10-13mmの普通のイシノミです。成虫は4-11月に出現し、体は細長く、頭部には複眼が発達しています。体表は鱗粉に覆われ、褐色の斑模様があり、生息場所と似た模様の保護色になっています。腹節の腹面には対を成した刺状の付属肢を持ちます。岩場等で、苔や藻類、地衣類を食べ、水分は口から取らず、夜露等を腹部から摂取します。イシノミの仲間は、4億年前から存在する非常に原始的な無翅昆虫で、脱皮回数に制限がなく、成虫になっても脱皮する上、脱皮時に失われた脚や触角が再生します。高温低温にも極めて強く、成虫になってからも2-3年生きます。青葉山では、岩や木の幹等に普通に見られます・・・
ヤマトイシノミ
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マメザヤタケ(豆鞘茸)
2011/09/21(Wed)
   マメザヤタケ(クロサイワイタケ科)が生えていました。欧米等で「死者の指」とも呼ばれるだけあって、見ていると益々、地中から這い出ようとするゾンビか何かの手にも見えて来ました。極地を除いてほぼ全世界に分布し、日本でも全国に発生する、高さ1.5-6cmの木材腐朽菌です。ほぼ一年中(特に春~秋)、主に広葉樹の枯木や切株等に、時に衰弱した立木の地際等にも群生し、材の白色腐朽を起します。典型的なものは棍棒状ですが、しばしば掌~徳利状になります。頭部と柄との境界は不明瞭で、頭部は初め灰白色の粉(無性胞子)に覆われ灰色を呈し、次第に黒褐~黒色を呈すると共に裸になり、表面に微細な粒状突起(子嚢殻の開口部)を密布します。肉は堅いコルク質でほぼ白色。青葉山では、朽木等に比較的普通に発生します・・・
マメザヤタケ
  
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ナガコガネグモ(長黄金蜘蛛)
2011/09/20(Tue)
  あちこちに、ナガコガネグモ(コガネグモ科)がいました。其々の巣には、蝶や蛾、蝗等様々な虫が掛っていて、人間界にも決して劣らない、自然界の厳しさが感じられました。取分け、捕まったばかりでジタバタする赤蜻蛉を、無心に貪る様は衝撃でした。ユーラシアに広く分布し、日本では全国の草原や林内外の、特に水辺に多く生息するコガネグモの仲間です。8-11月に出現し、体長は♀20-25㎜、♂8-12㎜で、腹部はやや長く、細い黄・黒の多数の横縞があります。網は垂直円網で、中央にジグザグの「隠れ帯」を付けてその中心に静止し、獲物を待ちます。9月頃に壺形の卵嚢を作り、産卵します。青葉山では、林縁等で普通に見られます・・・
ナガコガネグモ

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トウキョウダルマガエル(東京達磨蛙)
2011/09/19(Mon)
  田圃に、若いトウキョウダルマガエル(アカガエル科)がいました。子供の頃は最も身近な蛙の一つでしたが、最近はさっぱり見かけなくなっていましたので、出会う事ができて、とても感激でした。近付くと、力強く一跳ね1m以上も飛んで、消えてしまいました。本州(仙台平野、関東平野、新潟県中・南部、長野県北・中部)の平地の水田や池沼、流れの緩やかな川等に生息する、♀43-87mm♂39-75mmの蛙です。水辺から余り離れず、4月下旬~7月、浅い止水で繁殖活動をし、2,000個近くの卵を、幾つかの塊に分けて産みます。雄はテリトリーを持ち、水面に浮きながらンゲゲゲ、ンゲゲゲ等と鳴き、雌を待ちます。 ダルマガエルの基亜種で、似たトノサマガエルとは、脚が短くずんぐりしていて、雌雄同色で黒い斑紋がより細かくはっきりしているのが相違点で、分布域も余り重複しません。トノサマガエルと共に全国的に激減していて、環境省レッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定されています・・・
トウキョウダルマガエル 小さな田圃
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ヤブマメ(藪豆)  
2011/09/18(Sun)
  草藪に、ヤブマメ(マメ科)が咲いていました。周囲の赤(ツルマメ)や黄(ノササゲ)等の豆花の中に、薄荷糖や三角薄荷を思わせる、清涼感溢れる白と青が素敵でした。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の林縁や草原等に生育する蔓性の一年草です。蔓は細い針金状で左巻きに伸ばし、その所々から柄のある楕円~菱形の葉を付けます。9-10月、葉脇から細い柄を伸ばして、白と淡紫色の細長い蝶形花を総状に付けます。花後、黒紫色に熟す豆果を付けますが、地中にも閉鎖花を成し、暗紫色の丸い豆果を結びます。名は、藪に生える豆の意。青葉山では、草地等に普通に見られます・・・
ヤブマメ

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ツリフネソウ(釣船草・吊舟草)
2011/09/17(Sat)
  きょうは、曇り時々晴れました(23.9~30.3℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南東風)。
  沢に沿って、ツリフネソウ(ツリフネソウ科)が咲いていました。何時もなら、祝舟や金魚ねぷたの様に見えますが、きょうは、空に向かって叫ぶ桃色蛙の様でした。朝鮮、中国、ロシア東南部等に分布し、日本では北海道~九州の山地~低山の水辺等のやや湿った薄暗い場所に生育する、草丈50-80cm程の一年草です。葉は楕円~広披針形で、鋸歯があります。9-10月、茎先から細長い花序が伸び、そこに赤紫色で3-4cm程の横長の花を釣り下げる様に多数咲かせます。花弁状の萼と唇形の花弁を持ち、距が長く筒状になり、くるりと巻いているのが特徴です。種子が熟すと、弾けて飛び散るように拡がります。別名はムラサキツリフネ等。名は、花が帆掛け船を釣り下げたような形をしている事に由来します。青葉山では、沢沿い等の所々に見られます・・・
  近くには、アオサギが止まっていました・・・
ツリフネソウ アオサギ
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キクイモ(菊芋)
2011/09/16(Fri)
  きょうは、曇り時々晴れました(22.6~27.2℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、北北東風)。
   河原に、キクイモ(キク科)が咲いていました。外来種ではありますが、向日葵にも似た鮮黄の大花は、青空にも青山にも映えて、何だか元気を貰えそうでした。北米原産で、南米、欧州、アジア、オセアニアに移入分布する、草丈1.5-3mの多年草です。日本には江戸時代末期に飼料用作物として伝来し、後に野生化しました。茎葉共に粗毛が生えざらつき、下部の葉は対生し上部の葉は互生します。葉柄には翼があり、葉身は長卵形で先が尖り、3本の葉脈が目立ち、疎に鋸歯があります。9-10月、茎上部が分枝し、径6-8cmの数個の黄色頭花を付けます。舌状花は長さ3-5cmの淡黄色で、中央部の筒状花は黄褐色。果実は長さ5-6mmで、上部に毛が生えています。名は、花が菊に似て、地中に塊茎ができる事に由来。近年又、食用として話題になっています。青葉山では、川沿いのあちこちに群生しています・・・
キクイモ 券雲
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ヒロハウスズミチチタケ(広葉薄墨乳茸)
2011/09/15(Thu)
  きょうは、曇り時々晴れました(22.6~27.2℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、北北東風)。
  森の斜面に、ヒロハウスズミチチタケ(ベニタケ科)が生えていました。小さいのも大きいのも、あっちを向いたりこっちを見たりして、菌輪と言うより菌線を作りながら、興趣ある列を作っていました。日本の他北米にも分布し、夏~秋、全国のブナ科樹林下に発生する、傘径3-3.5㎝の小・中型菌です。饅頭形から中央部の窪んだ平らに開き、時に小丘ができます。肌~狐色で粘性はなく、放射状の皺があって、周縁部には襞状の溝線が現れます。ほぼ白い肉は脆く、傷付くと橙赤色に変わります。乳液は白く、傷付いた部分を赤変させ、辛みがあります。襞は極めて疎で、傘とほぼ同色又は淡肉桂色。柄は上下同径又は下方に細まり、殆ど白か傘と同色で、中心に髄がありますが後中空になります。青葉山では、林下等に普通に見られます・・・
ヒロハウスズミチチタケ 川内から見る市街地
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ゲンノショウコ(現の証拠)の赤花
2011/09/14(Wed)
   きょうは、晴れ後曇りました(22.6~25.9℃//0.19μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南東風)。
  道端に、ゲンノショウコ(フウロソウ科)の赤花が咲いていました。初めは芋方喰、否、蝦夷風露かと色めき立ちましたが、何時も見かける白花とは違う、鮮やかな紅紫の花が、当たり前の様に揺れていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の山野に生育する、茎高30-40cmの多年草です。全体に下向きの毛が生え、葉は長柄があり対生し、倒卵形で掌状に3-5深裂し、葉質は柔らかです。夏~秋に、枝先や葉脇から長い花軸を出して、白~赤の花を2-3個付けます。花は5弁で赤い筋があり、萼片5、雄蘂10。白紫花種は東日本に、紅紫花種は西日本に多く見られます。名は、食べるとたちどころに薬効が現れる、「現に良く効く証拠」と言う意で、古くから下痢止めの妙薬とされていました。青葉山では、草地等に普通に見られます・・・
  未だ、ヒヨドリバナが咲き群れていました・・・
ゲンノショウコ ヒヨドリバナ
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ザラエノハラタケ(粗柄原茸)
2011/09/13(Tue)
  きょうは晴れ時々曇って、晩方には激しい雷雨がありました(22.7~29.9℃//0.19μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、北北東風)。
道端に、ザラエノハラタケ(ハラタケ科)が生えていました。上からは目立ちませんでしたが、屈んで覗くと、広い傘下のマント状の鍔が目立って、フランスか何処かの巡礼者の様でした。日本と北米西部に分布し、夏~秋、主に針葉樹林下に発生する、傘径7-20㎝の落葉分解菌です。傘は中央部の平坦な饅頭形から平開し、表面は帯紫褐色の鱗片に覆われます。襞は白~ピンク~黒褐色に変わり、密。柄は長さ9-20㎝で、根元は膨らみ、鍔より下は綿屑状のささくれに覆われ、名の由来にもなっています。鍔は膜質、大形で下面に綿屑状鱗片を付着します。傘の表面は水酸化カリ液で緑変するのも特徴です。以前は可食とされていましたが、胃腸系中毒を起す成分が含まれている事が解りました。青葉山では、檜林内等に普通に見られます・・・
ザラエノハラタケ 光谷
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ノラニンジン(野良人参)
2011/09/12(Mon)
  きょうは晴れ時々曇って、晩方には激しい雷雨がありました(21.8~30.6℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、東南東風)。
  車道の傍に、ノラニンジン(セリ科)が咲いていました。純白のレース編みの様な清しい花が、初秋の日射しの下で輝いています。近くには、鳥の巣か薄梟の様な果実もありました。西アジア~地中海が原産とも言われる帰化植物で、昭和の初めに確認され、今では全国の野原等に生育する、高さ0.5-2mの1年草です。葉は2-3回3出複葉で小葉は細かく裂けます。7-9月、茎先に複散形花序を出し、白い花を密生して付け、花序の基部に糸状に細裂した苞があるのが特徴です。ニンジンの野生種と言われますが、根は太くなりせん。名は、野生化したニンジンの意ですが、近年ではそれとは別の経路で侵入し、欧州以外の様々な地域からも時期を異にして侵入した等の見解も出て来ています・・・
ノラニンジン
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九月観(視)察会
2011/09/11(Sun)
  きょうは、定例の観(視)察会。曇りの予報でしたが朝から雨が降り出して、バスもガラガラで、淋しい会になるのでは、と思われました。ところがどっこい、今回も大勢の参加者が集う観(視)察会になりました(20.7~23.7℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、東南東風)。
  森に入る前に、道端に咲くノアズキの花や実、イヌタデやボロギク達、栃の実等を観察しながら進むと、車道沿いの土手には、真赤なタマゴタケや黒いクロハツ、紫のムラサキヤマドリタケやいぼいぼのテングタケ、カブトムシ臭のニオイコベニタケ等がぼこぼこと生えています。流れて訳の分らなくなった巨大キノコも多く見られます。小さな草地には、ヒメジソやガンクビソウ、ゲンノショウコ等が咲き、オヤマボクチが綻びそうでした。樹液の木には、ヒカゲチョウや雀蜂が群れています。森に入っても、キノコの列は続き、又タマゴタケの他、シロオニタケ、ドクツルタケ、「タケリタケ」、ナラタケモドキ、キンチャフウセンタケ、ニガイグチモドキ、ヌメリコウジタケ、モミジタケ等が沢山見られ、それを食べるヤマナメクジもあちこちにいました。そうこうしている内に雨の心配はなくなり、気温も上がって、ミンミンゼミやツクツクホウシが鳴き始めました。只、いつもなら良く聞える筈のチッチゼミや鳥の声は余りしません。白い綿毛状の胞子に包まれた、流れたキノコも目立ちました。
タマゴタケ 菌糸に覆われたゴマダラカミキリ 分りやすい解説です ウラベニホテイシメジの三坊主
 花では他に、ツクシハギ、オクモミジハグマ、ツユクサ、ナンブアザミ、ダキバヒメアザミ、シロヨメナ、シラヤマギク、ヤブハギ、キンミズヒキ、ヒメキンミズヒキ、ヒヨドリバナ、コバギボウシ、ヤブラン、カノツメソウ、ミズヒキ、カラハナソウ、ヤブガラシ等が咲き、キバナアキギリの黄花があちこちに咲き乱れていましたし、テンニンソウはもうすぐ咲きそうでした。果実では他に、ツノハシバミ、ツクバネ、シラキ、ツリバナ、ナツハゼ、ミヤマガマズミ、クヌギ、ウメモドキ、オトコヨウゾメ、サンショウ、ヤマノイモ(むかご)等が目立ち、味を確かめている方もいました。目当てのキノコは、原発事故後の汚染の影響もあって採集意欲が削がれ、きょうはほぼ観察に徹しましたが、それだけに、小さいながらアカイボカサタケ、キイボカサタケ、シロイボカサタケ等の美しいキノコにも多く出会えました。他に、「三坊主」となった見事なウラベニホテイシメジ、青変が面白いアメリカウラベニイロガワリ、カバイロツルタケ、キチチタケ、クサウラベニタケ、スギエダタケ、ドクベニタケ、カワラタケ、ヒイロタケ、ヒトクチタケ、ヒメカバイロタケ、ニガクリタケ、オチバタケの仲間等が見られましたが、同定が難しいものも数多くありました。動物では、足元から飛び跳ねるヤマアカガエル、花に群れるキチョウ、菌糸に覆われたゴマダラカミキリ、落ちた巣に集まってじっとしていたムモンホソアシナガバチ(攻撃性が十分あり、要注意!)達等が見られました。野鳥では、上空を飛び交うイワツバメ、藪で鳴くガビチョウの他、トビ、エナガ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ等にも出会いました。きょうは何と言っても、真赤なタマゴタケがやたらに目立った会でしたね・・・ 
キバナアキギリ アカイボカソタケ 巣を守るムモンホソアシナガバチ きょうの成果は如何に。。。
   来月(10/9(日))も、キノコ中心の観察・鑑定会になります。又、楽しい出会いがあると良いですね・・・
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ツノハシバミ(角榛)の果実
2011/09/10(Sat)
  きょうは曇り時々晴れて、一時雨が降りました(21.9~32.2℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、北北東風)。
   ツノハシバミ(カバノキ科)の実が生っていました。今年は豊作らしく、あっちにもこっちにも沢山あって、はち切れそうな足を大きく開いて、妖精達が跳ね飛び、群舞している様でした。試しにと思い一つ齧ると、欧州原産のセイヨウハシバミの近縁種だけあって、未だ生っぽいながら、ヘーゼルナッツの味がしました。北海道~九州の他、朝鮮等の山地に生育する、高さ4-5m、径15cm程の落葉低木です。樹皮は灰褐色で滑らかで皮目が目立ち、若枝は灰緑色。葉は互生し、欠刻のある細かい重鋸歯があり、葉柄は0.5-1cm、葉身は卵~倒卵型で長さ5-11cm、基部は円形で先端は尖ります。葉の表面は淡緑色で裏が緑、時に赤紫色の斑ができます。葉脈は裏面に盛り上がり、葉柄や葉脈上に斜上毛が生えます。3-4月、葉が出る前に花を付け、雄花は尾状花序を下垂し、雌花は枝先に数個の花が頭状に集め、鱗片の間から出る赤い柱頭が目立ちます。果実は9-10月に熟し、刺毛を密生し嘴状に長く伸びた特徴ある形になり、食べられます。青葉山では、歩道沿いや林縁部等で普通に見られます・・・
ツノハシバミ 明るい森
  さて明日(9/11)は定例の観(視)察会↓です。キノコが中心の観察・鑑定会になります。下見では、キノコも沢山出ていましたし、野菊や薊、ヤマジノホトトギス等の花々や果実も数多く見られます。又、色んな出会いがあるといいですね・・・
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ムラサキヤマドリタケ(紫山鳥茸)
2011/09/09(Fri)
   きょう、晴れ後曇りでした(20.6~29.7℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、東南東風)。
  林縁に、ムラサキヤマドリタケ(イグチ科)が群生していました。インクを吸い込んだスポンジの様な姿ですが、これでいて、大変な美味だったのを覚えています。今年は原発事故の所為で中々食べられませんが、早く又元の自然界に戻って欲しいものです。中国、朝鮮等に分布し、日本では夏~秋、全国の赤松の混ざったブナ科樹林内地上に発生する、傘径4-15cm程の中~大型菌です。傘は初め半球形で後には饅頭形に開き、表面は湿るとやや粘性があり、初めは暗紫色で古くなると黄斑が見られます。管孔は細かく、柄に直生~上生し、初め白色で後に黄褐色になります。柄は傘とほぼ同色で、表面には白い網目模様があるのが特徴です。優れた食用きのこ。青葉山では、比較的普通に見られます・・・
  その周りには、タマゴタケも散生していました・・・
ムラサキヤマドリタケ タマゴタケ
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ダキバヒメアザミ(抱葉姫薊)
2011/09/08(Thu)
   きょうも、良く晴れました(20.5~29.6℃//0.19μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、南東風)。
  ダキバヒメアザミ(キク科)が咲いていました。暗い森の底に射し込む陽を浴びて、薊の花が焔の様に燃えていました。東北(と新潟)の山野に生育する、高さ1.5-2mの多年草です。茎に毛は無く粉白色で、時に紫色を帯びます。葉は鋸歯状又は羽状に中裂し、基部が茎を抱くのが特徴です。7-9月、枝先に紫色の頭花を上向きに単生します。花冠の先端は5裂し、不規則に折り重なり毛毬状の花塊を形成し、中から合着した5つの雄蘂に包まれた雌蘂が突き出ます。総苞は粘らず、総苞外・中片は長く伸びて反り返ります。ナンブアザミの変種とも言われます。青葉山では、ナンブアザミと共に普通に見られます・・・
ダキバヒメアザミ 光る森の底
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ミヤギノハギ(宮城野萩)
2011/09/07(Wed)
   きょうも、良く晴れました(17.6~29.1℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、西南西風)。
   森の外れに、ミヤギノハギ(マメ科)が咲いていました。植えられたものではありますし、猛暑の頃から見られはしましたが、華やかな紅紫の豆花が咲き群れて、涼風に揺れ、しな垂れる様は、しみじみと秋の風情を感じさせてくれました。公園や庭等に広く植栽される高さ1-2mの落葉低木又は多年草で、茎は良く枝垂れます。全体に毛があり(花期の葉の表面は無毛)、葉は互生の3出複葉で、小葉は2-5㎝の楕円~長楕円形で先が尖ります。8-10月、葉腋から花柄を伸ばし、総状花序に1.5㎝程の紫紅色の蝶形花を付けます。萼の裂片は狭卵形で、先は長く伸びて尖ります。花後、豆果を付けます。東北、北陸、中国地方の日本海側多雪地に分布するケハギ(別名ダルマハギ、サミダレハギ)が原種であり、その栽培品種に、歌枕の宮城野の萩に因んで命名された、とも言われていますが、良くは解っていません。宮城県の県花。青葉山では、大学構内や道沿い、庭先等に数多く植栽されています・・・
ミヤギノハギ 松渕付近
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アカバナ(赤花)
2011/09/06(Tue)
   きょうは、良く晴れました(22.2~28.1℃//0.18μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南東風)。
   アカバナ(アカバナ科)が咲いていました。秋桜花より余程桜に見える、愛らしい小花達が、久し振りの日射しの中で輝いていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の亜高山~低地の湿生地に生育する、高さ10-70cmの多年草です。全体に腺毛があり、茎は良く紅色を帯びます。葉は下部は対生、上部は互生し、しばしば茎を抱き、長さ2-6cmの葉身は卵~卵状楕円形で、鋸歯があります。7-9月、茎上部に長さ5-10㎜の紅紫色の小四弁花を付けます。果実は長さ3-8cmの柱状で、熟すと4裂します。種子は長さ1.5-1.8㎜で、長い冠毛を付けます。名の由来は、良く目立つ赤い花だから、秋に葉が紅葉するから等諸説あります。青葉山では、湿地や沢沿い等に見られます・・・
アカバナ ほぼ半月の浮かぶ空
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アカヤマタケ(赤山茸)
2011/09/05(Mon)
  きょうは、大体曇りました(23.0~28.2℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南東風)。
   アカヤマタケ(ヌメリガサ科)が生えていました。草原から傘が点々と顔を出して、遠目に見ると、赤い三角屋根が散らばる高原の雰囲気した。夏~秋に、全国の様々な樹林内や草地等に単生、又は群生する、傘径1.5-4㎝の小型キノコです。初め円錐形で後やや開きますが、中央部は常に突出します。表面は繊維状で橙黄~赤色で、湿時は粘性があります。襞は淡黄色でほぼ離生。柄は5-10×0.4~1㎝、黄~橙色で繊維状の縦線があります。手で触れるか老成すると黒変します。一応可食とされますが、微毒があり、体質によっては中毒します。青葉山では、林内等に普通に見られます・・・
アカヤマタケ 晩景
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ハナオチバタケ(花落葉茸)
2011/09/04(Sun)
   きょうは、大体曇りました(23.1~27.2℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南南東風)。
   林縁に、ハナオチバタケ(キシメジ科)の褐色型と思われるキノコが生えていました。道沿いに数十・数百と群生し、きょうは先日見たばかりの、海辺に漂う無数の幼水母の様に見えました。夏~秋、各種林内の落葉間に群生する、傘径0.8-1.5㎝の小型菌です。傘は鐘~饅頭形で中央部には小突起があり、平開する事はなく、色は紫紅~淡紅、黄土~淡褐色等変化に富みます。表面には放射状の溝があり、襞は傘とほぼ同色で、直生~離生して非常に疎。柄は長さ3-6㎝、黒褐色の針金状で、上部は傘とほぼ同色になる事もあります。名は、特に紅色型が花の様で、落葉に生える事に由来。褐色型に良く似たハリガネオチバタケとの相違点は、傘がこちらは径1-3cmと大きめで、襞数が少ない事等ですが、正確には顕微鏡で同定(胞子が17~22×3~5μmでハナオチバタケは11~15.5×3.5×4μm)する必要がある様です・・・
ハナオチバタケ 何処までも青葉山
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ツルマメ(蔓豆)
2011/09/03(Sat)
   きょうは、雨後曇りました(23.2~28.8℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、南南東風)。
  草原に、ツルマメ(マメ科)が咲いていました。薄紅色の豆粒の様な花々が、この上なく愛らしく見えました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、シベリア等の明るい草原等に生育する蔓性一年草です。全体に粗毛があり、茎細く他物に巻き付き、長く伸びて繁茂します。葉は狭卵~被針形の3小葉からなり、先は円頭~やや尖ります。8-9月、葉腋から総状花序を出し、長さ5-8mmの淡紅紫色の蝶形花を付けます。豆果は長さ2.5-3cmで、小さな枝豆に似ています。大豆は、当種から改良されたものと言われます。別名はノマメ。青葉山では、草地等に普通に見られます・・・
ツルマメ
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コバギボウシ(小葉擬宝珠)
2011/09/02(Fri)
   きょうは、雨が降ったり止んだりでした(24.6~26.7℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、南東風)。
   コバギボウシ(リュウゼツラン科)が咲いていました。暗い森に、薄藍の花達が仄白く、まるで葬列の様に揺れていました。本州~九州の湿原等に生育する多年草です。葉は葉柄が付く根生葉の長楕円~披針形で、長さ10-20cm、幅4-8cm程になります。7-9月、高さ30-50cmの花茎を立て、漏斗型の濃紫~淡紫色の花をやや下向きに付けます。一つの花はほぼ一日で萎みますが、花軸に付く蕾が下部から上部へと次々に開花して行きます。名は、花穂が橋の欄干に付く擬宝珠に似る事に由来。青葉山では、湿性地等に普通に見られます・・・
コバギボウシ 雨の青葉山

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マユタテアカネ(眉立茜)
2011/09/01(Thu)
  きょうは、雨後曇り後雨でした(24.3~27.6℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南南東風)。
  きょうから九月とは言え、どんよりしながらも蒸し暑い日々が続いていますが、いつの間にか野山には赤蜻蛉が沢山飛んでいます。中でもマユタテアカネ(トンボ科)は、真赤な雄があちこちに見られ、秋の到来を感じさせてくれました。北海道~九州の低山地~平地の池沼、水田、湿地の、周囲に木立のある様な所に生息する、体長31-43mmのトンボです。成虫は6-12月に出現し、雌雄共顔面の額上部に黒斑(眉班)が2つ並び、それが名の由来ともなっています。未熟期には雌雄共黄褐色をしていますが、成熟した雄は腹部が赤化し胸部は焦茶色になり、雌は普通成熟しても赤化せず体色が全体に濃くなる程度です。青葉山では、池沼周辺等に多く見られます・・・
マユタテアカネ♂ クサギの咲く風景
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ゆきかえる