ベニマシコ(紅猿子)の雌雄
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2012/01/30(Mon)
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きょうは晴れ時々曇って、時々雪がちらつきました(-6.0~-2.8℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、西北西風)。
木に、ベニマシコ(アトリ科)が止まっていました。紅い雄と白い(黄色い)雌が行儀良く、仲良さそうに並んでいました。シベリア南部、中国東北等に分布し、日本では下北半島以北で繁殖し、冬は全国の落葉樹林の籔や水辺の芦原等で過します。全長約15cmで翼長6-7cm、体重14-16g。嘴は短く尾は長く、翼に2本の白帯があり、雄は胸と腹が紅く喉は銀色で、雌は胸と腹が黄褐色。雌雄共夏羽は濃く、冬羽は薄くなります。食性は雑食で、昆虫、果実、種子、木芽等を採食します。名は、紅い雄の姿から、「猿の顔の様な子」の意。青葉山周辺では、秋~春に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オニイタヤ(鬼板屋)
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2012/01/29(Sun)
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きょうは晴れ時々曇って、時々雪がちらつきました(-7.0~-1.4℃//0.19μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、西北西風)。
沢に、オニイタヤ(ムクロジ科)の大木がありました。対岸の、丁度目の高さに枝先があって、赤く光る芽が風に揺れると、尾根道から見る街の灯の様に瞬いていました。北海道南部~九州の斜面下部や沢筋等に生育する、高さ20m程の落葉高木です。葉は対生し、長さ15㎝程度で掌状に5-7裂します。基本種のイタヤカエデも変異幅の広い種で区別し難いものもありますが、オニイタヤは葉の表面には毛がなく、葉裏全体に特有の細毛が密生します。4-5月、葉の展開と同時に花を開き、樹木全体が黄色くなります。青葉山では、沢沿い等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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キブシ(木五倍子)
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2012/01/28(Sat)
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きょうは雪が上がって、良く晴れました(-6.0~-0.5℃//0.19μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北東風)。
林縁に、キブシ(キブシ科)がありました。雪を被って凍えていましたが、固い花芽が稲穂にも見えて、今年の豊作が予感されました。北海道~九州の山地の林縁や谷沿いの斜面等に生育し、先駆植物的で荒地にも良く見られる、高さ3-4mの落葉低木です。葉は互生し、卵~卵状楕円形で基部は円く、先は長い鋭尖頭。3-5月、前年枝の葉腋から淡黄色の穂状花序を下垂させます。雌雄異株で、雄花は雄蘂8で、雌花は子房が大きく雄蘂が退化している事が多い。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヤブコウジ(藪柑子)
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2012/01/27(Fri)
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きょうは、一日中雪が降り続いて5cm程積り、初の真冬日になりました(-3.4~-1.5℃//0.19μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北風)。
ヤブコウジ(ヤブコウジ科)に、実が生っていました。檜林に護られた群落の、未だ多くの小樹の赤い実が、雪兎の眼の様に光っていました。東アジアに広く分布し、日本では北海道~九州の常緑広・針葉樹林域の森に生育する、樹高10-20cm程の常緑小低木です。土中に地下茎を発達させ、所々から地上茎を立ち上がらせて、葉を輪生状に付けます。葉は両面無毛で両面とも光沢があり、小鋸歯があります。6月末~7月、径7㎜程の白、時に淡紅色の花を下向きに付けます。冬に液果を赤熟させます。青葉山では、杉・檜林下等に大群落を作っています・・・ ![]() ![]() |
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カワラヒワ(河原鶸)
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2012/01/26(Thu)
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きょうは、晴れたり曇ったりで時々雪が降り、晩方にはうっすら積りました(-4.7~1.1℃//0.19μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北北西風)。
木の梢に十数羽、カワラヒワ(アトリ科)が止まっていました。寒空の下で声も立てず、みんな羽毛を膨らませて、丸まっていました。東アジア(カムチャツカ~中国南部)に分布し、日本ではほぼ全国の低山~低地の森や市街地の公園や川原等に広く生息する、体長15cm程、翼開長約24cmの留鳥ですが、北部のものは冬季に暖地へ移動し、大群も観察されます。桃色の太い嘴と、黄褐色の体に翼の黄斑(初列風切と次列風切)が特徴です。地鳴きは、キリリ、コロロ等と聞え、囀りはチョンチョン、ジューイ等と聞こえます。主に植物食で、様々な種子を採食します。青葉山では、一年中普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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クズ(葛)の果実
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2012/01/25(Wed)
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きょうは、朝うっすら雪がありましたが、日中は晴れました(-4.0~1.6℃//0.19μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北風)。
藪のクズ(マメ科)に、果実が下がっていました。ピリッと張り詰めた寒気の中で、フェルト状の毛で覆われた豆果は、とても暖かそうでした。一つ採って莢を開けると、小さな鶉豆が現れました。北海道~九州の他、中国、フィリピン、インドネシア等に広く分布する蔓性の多年草です。葉は3出複葉で、小葉は草質で幅広く大きく、地面を這う蔓は、節から根を出して根付きます。根は非常に深く、長芋状になります。8-9月、穂状花序が立ち上がり、赤紫の豆花を咲かせます。花は甘い芳香を発します。果実は枝豆に似て、やや小型。青葉山では、藪地等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヤマガラ(山雀)
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2012/01/24(Tue)
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きょうは、良く晴れました(-2.7~3.4℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北西風)。
ハクウンボクに、ヤマガラ(シジュウカラ科)がいました。数羽が枝に止まり、固い果実を両足でしっかり押え付けて、嘴でコンコン突いています。見ていると、そのまま食べている者もいますが、種子を銜えて何処かに飛んで行く者もいます。まだまだ続く冬の保存食の為、種子を何処かに隠しに行っている様でした。亜高山~落葉・常緑広葉樹林に生息する、全長13-15㎝のシジュウカラの仲間です。ほぼ留鳥ですが、高地の個体は冬に低地へ移動します。頭部は黒と白~薄茶色の斑模様で、背と腹部は赤~茶褐色、肩~翼は濃青灰色。嘴は黒く、後肢は青灰色。食性は雑食で、昆虫、クモ、果実等を食べ、主に樹上で採食し、堅果は後肢で挟んで嘴で抉じ開けて中身を食べ、樹皮等に果実を蓄える行動(貯食)も採ります。青葉山では、林内で通年普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ツルアジサイ(蔓紫陽花)
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2012/01/23(Mon)
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きょうは晴れて、暖かくなりました(-0.4~6.2℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北北西風)。
ツルアジサイ(アジサイ科)に、果実が付いていました。と言っても、完全なドライフラワーで、脈だけ残す飾り花が陽を浴びて、蝶の様に舞っていました。北海道~九州の、山地の岩崖や林縁に生育する落葉蔓性木本です。幹や枝から気根を出して、高木や岩崖にくっ付いて絡みながら這い登り、高さ15~20m程になります。葉は10cm程の広卵形で、先は尖り鋸歯と葉柄があり、枝に対生します。6-7月、黄白色で小さな両性花が集まる花序の周りに、4枚の花弁状の萼片を持つ白い装飾花が縁取ります。果実は果。青葉山では、木々のあちこちに絡まっています・・・ ![]() ![]() |
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カモシカ(氈鹿、羚羊)の足跡
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2012/01/22(Sun)
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今朝まで雪が降り続いて10㎝程積り(榴ヶ岡では7㎝)、午後は晴間もありました(0.4~4.9℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北北西風)。
カモシカの足跡がありました。三居沢の上り口から歩道に沿って何処までも、雪面に少し埋もれた痕が続いています。恐らく、未明の雪が降り頻る中を歩いていた様で、もしかすると、街路も彷徨していたのかも知れません。本州~九州のみに分布する日本固有種で、国指定特別天然記念物。亜高山~低山の森に生息し、木の葉、草、笹等を選択的に採食します。体長105-112㎝、肩高68-75㎝、体重30-45kg。全身の毛衣は白や灰色、灰褐色ですが、個体変異や地域変異が大きく、角は8-15㎝の円錐形でやや後方に湾曲し、基部に節があります。青葉山では、近年数多く定着し、普通に見られる様になっていましたが、地下鉄東西線や大学移転工事等に因り、減少しています・・・ ![]() ![]() |
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コゲラ(小啄木鳥) とカラスザンショウ(烏山椒)
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2012/01/21(Sat)
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きょうは一日湿り雪が降り続き、一時数㎝積ったり雨に変わったりしました(-0.7~2.6℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北北西風)。
カラスザンショウの木に、コゲラ(キツツキ科)がいました。雪降る中で、枝先から下がる果実を啄み、黒い種子を食べていました。見ていると、他にもジョウビタキやヒヨドリが飛んで来ては、この辛い食べ物で体を火照らせている様でした。ロシア南東部、サハリン、朝鮮北部、中国東北部等に分布し、日本では全国の山地~平地の各種林地の他、木々のある都市公園等にも普通に生息します。ほぼ留鳥ですが、寒地のものは冬に暖地へ移動する事もあります。灰褐色と白の斑模様の羽色で、雄は後頭部に赤い小斑があります。全長15cm程の日本最小の啄木鳥で、昆虫の他、木の実も食べ花蜜も吸います。お互いを確認する為ギー、ギーと、縄張り主張時等にはキッキッキと鳴き、ドラミングも行います。青葉山では、何所でも普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ソシンロウバイ(素心蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅)
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2012/01/20(Fri)
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きょうは、大体曇りました(0.9~4.3℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北東風)。
牛越橋の袂に、ロウバイ(ロウバイ科)が咲いていました。きょうは-にならなかったものの、寒い日が続いていますし、未だ数輪でしたが、正に蝋燭細工状の黄檗色の花からは、馥郁とした春の香りが漂っていました。中国原産で日本には江戸期に渡来した、高さ2-4mの落葉低木です。幹は、地際から分枝して株状になります。早春の未だ寒さの厳しい頃に、他の花に先立ち、葉の出る前の枝に黄色い花を多数付けます。栽培品種は幾つかありますが、花全体が黄色いものはソシンロウバイ(素心蝋梅)です。名は、花弁が蝋の様で、臘月(旧暦12月)に咲く事に由来します。青葉山周辺では、公園や庭先等に植栽されています・・・ ![]() ![]() |
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アオジ(青鵐、蒿鵐、蒿雀)
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2012/01/19(Thu)
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きょうは、晴れ後曇りました(-0.8~6.6℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北東風)。
三居沢不動尊の境内に、アオジ(ホオジロ科)がいました。雌の成鳥で、地上で草の実か何かを食べていましたが、近付くと、チッと言って石の上に上がり、又チッと鳴いて、沢の向こうの茂みに消えて行きました。夏に中国、ロシア南東部、朝鮮北部等で繁殖し、冬には中国南部等で越冬します。日本では北海道~本州中部以北で繁殖する他、主に中部以西で越冬し、山地~平地の開けた森や林縁等に生息(非繁殖期には主に藪地に生息)します。全長16cmで、夏羽は、上面は灰褐色で黒褐色の縦斑があり、喉の下~下尾筒は黄色味のある灰色で脇に黒褐色縦斑があります。冬羽では、全体が淡色になります。雄成鳥は頭部が暗緑灰色で覆われ、眼先や喉が黒いのが特徴です。青葉山では周年普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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エナガ(柄長)
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2012/01/18(Wed)
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きょうは、良く晴れました(-2.7~8.4℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、南東風)。
川岸に、エナガ(エナガ科)がいました。数羽が、ジュリリリ、チーチー等と鳴きながら、木々を飛び移り、枝等に付いている小虫や虫の卵等を食べている様でした。暫く見ていると、コゲラ達も一緒に、対岸に消えて行きました。ヨーロッパ~中央アジア~日本に広く分布し、主に明るい森に生息する留鳥又は漂鳥です。体長は14cm程ですが、名の通り、尾の長さが体の半分以上もあります。雌雄同色で、成鳥の頭や頬~胸等は白く、肩羽や腹、下尾筒は淡い葡萄色で、眉斑~肩、雨覆等が黒く彩られます。主に小昆虫、クモ、油虫等を捕食しますが、草木の種子、果実、樹液、菌類等も食べます。青葉山では、一年中極普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オニグルミ(鬼胡桃)の葉痕
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2012/01/16(Mon)
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きょうは、晴れ時々曇りでした(-3.0~3.0℃//0.19μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北風)。
川岸に、オニグルミ(クルミ科)が生えていました。冬芽を覗くと、きょうの葉痕はや羊でも猿でもなく、駱駝の様に見えました。日本全国の他、サハリン等の山野の川沿い等に生育する、高さ25m程の落葉高木です。雌雄同株。樹皮は暗灰色で、縦に大きく割れ目が入り、若枝には黄褐色の軟毛が密生。葉は互生し奇数羽状複葉で、小葉は対生で4-10対あり、卵状長楕円形で多毛。5-6月頃に新葉と共に開花し、雌花は頂芽から穂状の花序を直立させ、苞中から赤い花柱を出します。雄花は、前年の葉腋から長さ10-30cmの雄花序を垂れ下げます。9-10月に径3cm程の 果実(偽果)を熟し、核中の種子は食用。青葉山では、川沿い等に多く見られます・・・ ![]() ![]() |
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ニホンリス(日本栗鼠) の足跡
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2012/01/15(Sun)
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今朝も数㎝雪があり、晴れたり曇ったりでした(-2.2~3.8℃//0.19μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北風)。
道沿いの雪面に、ニホンリス(リス科)の足跡がありました。蝶ちょの様な足形が、小さいながら1m間隔で続いていて、何か慌てている様が分りました。本州~九州の亜高山~平地の森林に生息する日本固有種で、西日本には少なく、九州や広島県ではほぼ絶滅したとされています。体長16-22㎝、尾長13-17㎝、体重0.3kg。腹面や尾先端は白く、夏は背面が赤褐色で、冬は耳介先端の体毛が伸長し背面が灰褐色になります。10ha程の行動圏を持ち、松林を好み、堅果や種子、キノコ、果実や昆虫類、鳥の卵等も採食します。食物を枝の間や地中に埋めて貯蔵し、樹上に木の枝や樹皮等を組み合わせた球形の巣を作ります。青葉山では、食糧や巣のある赤松や杉・檜、鬼胡桃の木立等で良く観察されますが、開発や松枯れ等生息地破壊に因る減少が懸念されています・・・ ![]() ![]() |
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トリガタハンショウヅル(鳥形半鐘蔓)
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2012/01/14(Sat)
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きょうは、晴れたり曇ったりで時折雪が舞い、夜には本降りになりました(-2.2~2.1℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北北西風)。
道沿いの灌木に、トリガタハンショウヅル(キンポウゲ科)の果実がありました。ふわふわの絹毛を風に戦がせて、ケサランパサランそのものの様に、謎めいた趣を醸していました。本州~四国の、山地の林縁に生育する木本性の蔓植物です。葉は1回三出複葉、小葉は狭卵形で鋸歯があります。5-6月、葉柄の先に3㎝程の鐘形の黄白色花を下向きに開きます。果実は狭卵形の痩果で、花後に伸びた花柱が羽毛状になって付きます。名は、高知の鳥形山で発見されたハンショウヅル(半鐘に似た花が咲く蔓)の意。青葉山では、林縁等で比較的普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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サラサドウダン(更紗灯台・更紗満天星)
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2012/01/13(Fri)
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きょうは昼過ぎまで湿り雪が降り、数㎝積りました(-3.5~2.8℃//0.19μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北西風)。
道端に、サラサドウダン(ツツジ科)が生えていました。てかつく真紅の冬芽が、其々果を下げていて、何かの祭礼の飾り付けの様でした。北海道南部~近畿、四国の主に深山に生育する、高さ2-5mの落葉小高木です。若枝は無毛。葉は倒卵形で、長さ2-5cm、幅1-2cmで、長さ3-10mmの葉柄があり、枝先に集まり互生します。葉の表面には短毛が散生し、裏面の側脈基部には褐色の縮毛が密生し、先端が長毛状になる微小鋸歯があります。 5-6月、枝先に長さ2-3cmの総状花序を付け、萼が鐘形で深く5裂する10個程の花が、1-2cmの花柄の先端に下垂します。果実は果で上向きに付きます。6ー10mmの頂芽は卵形で先端が尖り、枝先に輪生した葉痕が多く残ります。青葉山では、尾根道等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ノイバラ(野茨)の実
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2012/01/11(Wed)
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きょうは、昼近くまで雪が降り、10㎝程積りました(榴ヶ岡では6㎝/-3.1~2.4℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北西風)。
道端に、ノイバラ(バラ科)の実が生っていました。漢名・営実(赤い星、火星)の名の通り、真赤な実が白雪に映えていました。北海道西南部~九州の他、朝鮮、中国等の草原、林縁、河原、道端等に生育する、高さ2m程になる蔓性落葉低木です。葉は奇数羽状複葉で、長さ10cm程で楕円形、細鋸歯があり、表面に艶がない小葉は7-9枚。5-6月、枝先に白~淡紅色の花を散房状に付けます。花は径2cm程の白く丸い花弁5からなり、雄蕊は黄色で、香りがあります。秋に果実が赤熟します。現代バラの原種の一で、日本のノバラの代表種。青葉山では、藪地等に普通に見られます ・・・ ![]() ![]() |
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オオカマキリ(大蟷螂・大螳螂)の卵嚢
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2012/01/10(Tue)
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きょうは、曇り後晴れました(-1.2~5.2℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北西風)。
葦原に、オオカマキリ(カマキリ科)の卵嚢がありました。枯れた一本のアシの、地面から15㎝程と60㎝程の所に二つあって、産卵のどんなドラマがあったのかと、想いが巡りました。これでは、雪国の伝承等にある雪予想(卵嚢が高い位置にあれば大雪)によれば、今冬は小雪であり大雪でもあると言う事になりますが???、実際には然程根拠は無い様です。オオカマキリは、北海道~沖縄の山地~平地の林地周辺の草叢や樹上に生息する、60-95㎜の大型の蟷螂です。成虫は8-11月に出現し、飛蝗や蝶等あらゆる昆虫を強力な鎌足で捕食し、時に蛙や蜥蜴を食べる事もあります。茶色型と緑色型個体があり、日当たりの良い草木の葉上に良く見られます。卵嚢で越冬し、春に200-300匹の幼体が孵化します。青葉山では、卵嚢は勿論、成虫も普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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キササゲ(木大角豆)の冬芽と葉痕
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2012/01/09(Mon)
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きょうは、大体曇りでした(-2.8~5.6℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、西風)。
川岸に、キササゲ(ノウゼンカズラ科)が生えていました。紐状の果実を沢山垂らしていましたが、近寄ると、冠を被った王様にも見える面白い冬芽がありました。芽の部分は、上から見ると薔薇の花の様でもありました。中国原産で、日本には古くから薬用植物として導入され、野生化したものが河畔等に生育する、高さ5-10m程の落葉高木です。葉は桐の様で大きく、やや三角形状の広卵円形。6-7月、淡黄色で内側に紫色の斑がある径2cm程の花を、10花程円錐状に付けます。果実は細長く20-30㎝になり、枝先に10本程垂らします。果実中には両端に白毛を持つ種子がびっしりと詰まり、莢果が縦に割れて飛び出し風に乗り広く散布されます。青葉山周辺では、河川敷等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ジョウビタキ(尉鶲・常鶲)
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2012/01/07(Sat)
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今朝もうっすら雪がありましたが直消えて、日中は良く晴れました(-2.8~5.3℃//0.19μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、西北西風)。
林縁に、ジョウビタキ(ヒタキ科)がいました。寒さに羽毛を膨らませている所為か、真丸で愛らしい雄でしたが、落葉の溜まる道端で餌を探していたかと思うと、藪の枝に止まってキョロキョロしていました。チベット~東シベリア、極東アジア等で繁殖し、非繁殖期は日本の他、中国南部~インドシナ等で越冬します。東北には主に沿海地方やサハリン、クリルから冬鳥として渡来。翼開長は14cm程。雄は顔や上面が黒く、頭は白く、腹が橙色で、次列風切の基部に白斑があります。雌は全体が茶褐色で、下腹と尾が橙色。都会の公園等でも良く見られる身近な冬鳥で、雄も雌も縄張りを作って過します。昆虫やクモの他、冬には木の実や種子も良く食べます。青葉山周辺では、秋~早春に林縁等で普通に見られます・・・ ![]() ![]() 明日(1/8(日))は、今年初の定例観(視)察会↓。動物達の痕跡、冬越しする昆虫達、あちこちに残る果実や冬芽、虫瘤等を観察しながら、初歩きしましょう! 解散後には、管理センターでささやかな新年会を行います。 |
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ハナビラニカワタケ(花弁膠茸)
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2012/01/06(Fri)
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今朝もうっすら雪があり、日中は晴れたり曇ったりでした(-0.8~4.1℃//0.19μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北西風)。
道端の小楢の木に、ハナビラニカワタケ(シロキクラゲ科)が付いていました。皺くちゃに干乾びてはいましたが、折角なので一欠片採って、吸物にして食感を楽しみました。世界的に広く分布し、日本では全国のナラ、カシ、ヤナギ等の広葉樹又は針葉樹の幹や枝、枯枝に活着し、樹皮を破って花弁状に成長します。名の通り、膠の様に軟質で、形は皺の寄った花弁状で、球形の塊になり、色はくすんだ淡褐~赤褐色で、乾くと著しく収縮し、堅い黒褐色となります。無味無臭で、一度乾燥させたものを水に戻して、酢物、スープ、吸物等に利用します。青葉山では、小楢等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヤブラン(藪蘭) の実
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2012/01/05(Thu)
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今朝は数㎝の雪があり、日中は晴れましたが断続的に雪が舞いました(-1.5~3.2℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、西北西風)。
道端に、ヤブラン(ナギイカダ科)の実が生っていました。薄紫の花茎に残る黒紫色の玉が、眩しい雪面の照り返しで、美味しそうにピカピカ光っていました。本州~沖縄の他、東~東南アジアの山野の樹下に生育する、草丈30-50㎝の常緑多年草です。葉は根生、線形で濃緑色で光沢あり、葉先は鈍頭。8-10月、長さ40㎝程の花茎に総状花序を付け、花は径6-7㎜で淡紫~紫色で、花被片6枚。果実は径6-7㎜の痩果で、黒紫色に熟します。耐陰性が強く、余り他の植物が育たない様な樹陰でも生きられます。青葉山では、道端等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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テン(貂)の足跡
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2012/01/04(Wed)
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きょうは、午前中と晩に雪が降り、其々数㎝積りました(-2.7~4.2℃//0.19μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、西北西風)。
雪道に、テン(イタチ科)の足跡がありました。二つずつの跡が大きな間隔で一直線に伸びていて、獲物を追っていたのか、急いでいる様子が分りました。北海道~九州と朝鮮南部の主に奥山に生息し、小動物、昆虫、甲殻類の他、ノウサギ・キジ・ヤマドリ等も襲い、果実類も好みます。体長44-55㎝、尾長17-23㎝、体重0.9-1.5kg。広い行動圏を持ち、岩の隙間や樹洞を巣にします。3亜種があり、基亜種ホンドテンは、夏季の体色は赤褐~暗褐色で、顔や四肢は黒くて尾先が白く、喉~胸部が橙色ですが、冬毛は体色が黄~黄褐色で頭部が白いキテン(東北等の主に寒冷地のもの)と、赤褐~暗褐色で頭部が灰白色のスステン(四国、九州等の主に暖地のもの)とに分かれます。青葉山では全域で、糞や足跡等の痕跡が普通に見られ、良く目撃もされています・・・ ![]() ![]() |
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ノスリ(鵟)
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2012/01/03(Tue)
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きょうは、大体晴れました(-1.2~6.4℃//0.19μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北風)。
森の木に、ノスリ(タカ科)がいました。真下から見上げていると、気付いて飛び立ち、数百m先の杉の木に止まりました。今度はこちらを気にする事なく、周囲を睥睨し続けていました。中央・南シベリア、モンゴル、中国等に広く生息し、夏は亜寒~温帯域で繁殖、冬は熱~温帯で越冬します。日本では亜種ノスリが、北海道~本州中部以北、四国の山地の森林に生息・繁殖しています(留鳥)。その他南西諸島を除く全国に冬鳥として飛来します。全長50–60cm、翼開長100–140cm、体重500–1300g。雄より雌が大きく、背面は褐色、腹面は淡褐色で、喉が黒い。虹彩は褐色。森林と隣接する草原や農耕地を狩場にし、野鼠を良く食べますが、他に土竜等小型哺乳類、鳥類、蛇、蛙、昆虫等も捕食します。青葉山では、鳶以外では最も普通に見られる猛禽です・・・ ![]() ![]() |
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