メジロ(目白)
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2012/02/29(Wed)
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きょうは一日曇って、時折細かな雪も舞いました(-2.6~0.9℃//0.23μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、南風)。
森の外れに、メジロ(メジロ科)がいました。地面で何かを突いていましたが、良く見ると、林檎か何かの皮の様でした。中々食べ物のない時期です、こんなものでも御馳走なのでしょうね。東~東南アジアに広く分布し、日本では北海道中部以南の低地~山地に、留鳥(又は漂鳥)として生息します。雌雄同色。上面はオリーブがかった緑色で、翼と尾はやや暗色。下面は白く、喉はや下尾筒は黄色く、脇は褐色味を帯びます。目の周りの白い輪が特徴で、名前の由来にもなっています。雑食ですが、花蜜や果汁を好み、夫婦愛が強く、留鳥では一年中番いでいる者も多いのですが、冬にはカラ類と混群を作ったりもします。良い声で囀り、飼育鳥としても長らく愛されてきましたが、この4月からはメジロの捕獲・飼育を原則許可しない条例が執行され(環境省)、日本で捕獲・飼育できる野鳥は皆無となります。青葉山では、一年中普通に観察できます・・・ ![]() ![]() スポンサーサイト
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マンサク(万作・満作・金縷梅)綻ぶ
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2012/02/28(Tue)
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きょうは大体晴れましたが、時折雪も舞いました(-3.9~2.5℃//0.25μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、南風)。
マンサク(マンサク科)の花が、綻んでいました。今冬は、少しばかり寒い所為か、はたまた放射能汚染等の要因からか、近年は師走にも咲き出すものが、もう弥生と言うのに花は勿論花芽さえなくて、とても心配していましたが、やっと咲きかける花芽を見付けました。青い空に向かってもう直ぐ、黄色いリボンを伸ばす事でしょう。と言っても、やはり花は極端に少なさそうで、米等の「不作」が心配ですね。本州(太平洋側)~九州の山林に生育する、高さ3-5mの落葉小高木です。葉は互生し、楕円形で波状の鋸歯があります。2-3月、他に先駆けて花を咲かせ、花は萼、花弁、雄蕊4、仮雄蕊4、雌蕊(花柱)2からなります。萼は赤褐~緑色で円く、黄色い花弁は長さ1.5cm程の細長い紐状です。果実は果で、中に黒い種子が2個あります。青葉山では何処でも普通に見られ、山中に自生する草木中で最も早く咲き始めます・・・ ![]() ![]() |
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ネズミモチ(鼠黐)
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2012/02/25(Sat)
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この2-3日の陽気とは打って変わって、きょうは午後まで雪が降り続いて、20㎝近く積りました(榴ヶ岡では13㎝//-0.2~1.9℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北北西風)。
ネズミモチ(モクセイ科)の木に、実が生っていました。雪の重みで枝が垂れ下がり、粉吹きの実が濡れて、美味しそうな黒豆の様に、黒々艶々としていました。本州~沖縄の他台湾等の山地~低地の明るい場所に生育する、高さ約3-5mの常緑低木です。良く横枝を出して、塊状の樹形になり、茎は灰褐色で表面に多数の粒状皮目が出ます。葉は対生し、長さ4-8cmの楕円~広卵状楕円形で厚く、表面には艶があります。葉柄は長さ5-12mmで、良く紫色を帯びます。6月頃、枝先に長さ5-12cmの円錐形花序を出し、経5-6mmの多数の白花を付けます。果実は長さ8-10mmの棒状に近い楕円形で、初め緑で後に粉を吹いて黒熟します。青葉山周辺では、植栽されたものの他、鳥による播種と思われる幼木があちこちに見られます・・・ ![]() ![]() |
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オオウバユリ(大姥百合)の果実
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2012/02/24(Fri)
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きょうは、大体曇りました(2.7~8.2℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北北西風)。
オオウバユリ(ユリ科)が生えていました。一本のみで、果実の中の種子はもう一つもありませんでしたが、レース状の細糸は半ば閉じたままで、眩しい陽光に美しく透けていました。北海道~本州中部以北の山地のやや湿り気のある林内、林縁に生育する、高さ1.5-2.0mの多年草です。葉は長さ10-15㎝の卵状楕円形で、長柄があり、基部は心形。茎を高く伸ばし、7-8月、頂部に長さ10-15㎝の緑白色のラッパ状の花を10-20個付けます。秋に果実が稔り、その後裂開して種子を散布します。種子は扁平で膜があり、風で散布されます。青葉山では、林内等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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アカシデ(赤四手、赤垂)の果実
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2012/02/23(Thu)
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今朝は雪降りで数㎝積っていましたが、直に雨に変わって融けてしまいました(0.2~7.3℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、西北西風)。
アカシデ(カバノキ科)に、果実が下がっていました。雪にも雨にも風にも、鳥達の襲撃にも負けず、未だ幾つかの翼果が枝にしがみ付いていました。良く見れば、名の通りに赤くお洒落な蓑虫の様でした。北海道南部~九州の他、朝鮮等の山地~低地に生育する、高さ15m程の落葉高木です。長さ3-7cmの葉は、先端が尾状に垂れ下がります。花は雌雄同株異花で、4-5月頃、若葉が生えると同時に咲き、雌花序には柄があり、枝先の芽から出て垂れ下がります。雄花序には柄がなく、4-5cmの穂を長く垂れ下げます。秋に翼果を稔らせ、種子は風で散布されます。青葉山では、林内に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オオバノイノモトソウ(大葉井許草)
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2012/02/22(Wed)
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きょうは、晴れ時々曇りでした(-2.5~5.9℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南南東風)。
沢沿いに、オオバノイノモトソウ(イノモトソウ科)が生えていました。青々とした葉を良く見れば、規則的に並ぶ葉脈や鋭い鋸歯が、両刃の鋸を思わせました。主に熱~亜熱帯に広く分布し、日本では東北南部~九州の山地の林下や林縁に生育する、草丈20-60cmの常緑のシダ植物です。葉は株立ち状となり、羽状複葉で側羽片は3-7対。胞子を付けない葉の葉柄は毛を疎らに付け、栄養葉では曲がって垂れます。羽片の幅は1.5-3cmで、葉脈は所々で2叉して平行に走り、縁は不規則に波打ち、鋸歯があって先は半透明。胞子嚢を付ける葉は他の葉群から直立し、羽片の幅は1-1.5cmの線形で、縁は内に巻きます。青葉山では、三居沢周辺等で見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヒメオドリコソウ(姫踊子草)
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2012/02/21(Tue)
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きょうは曇り時々晴れて、気温が上がりました(-1.5~8.6℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北北西風)。
森の外れで、ヒメオドリコソウ(シソ科)が咲き初めていました。今年は未だかなあと思いつつ探してみると、雪に覆われた畑の周りにぽつぽつと、赤紫のめんこい花が顔を覗かせています。良く見れば、花も葉もぴっちりと、暖かそうな産毛にくるまれていました。明治時代中期の帰化植物で、主に本州の路傍等に普通に生育する、草丈10-25cm程の越年草です。茎には短毛があり、根元で枝分かれし、葉は対生し、短い葉柄を持ち、葉身は卵円形で鈍鋸歯があります。葉脈は網目状で窪み、全体に皺がある様に見えます。2-5月、明赤紫色の唇形花を、上部葉脇から外側に向かって咲かせます。青葉山では、車道沿い等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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セグロセキレイ(背黒鶺鴒)
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2012/02/19(Sun)
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きょうは晴れたり曇ったりで、一時雪が降りました(-4.7~3,3℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北北西風)。
川の石の上に、セグロセキレイ(セキレイ科)が止まっていました。冷たい川風に吹かれて、足元も冷たいのか、片足で丸まって、震えていました。日本固有種と言われることもありますが、朝鮮、中国北部、台湾、ロシア沿海地方にも生息する、体長20-22cm、翼開長約30cmの鶺鴒です。頭~肩、背と胸が黒く、腹部が白く胸部は黒く、幼鳥は頭~背が灰色。他の鶺鴒同様、羽を上下に振るのが特徴的です。主に水辺とその周辺に棲み、河川では中流域を好む傾向があります。大部分は晩秋に番を作り、二羽で春まで過します。縄張り意識が強くて、生活圏が重なる場合は、他のセキレイより強い傾向がありますが、数的にはハクセキレイに押されて減少気味です。食性は雑食で、夜は近隣の森等に塒を取ります。青葉山では、川沿い等で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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サイカチ(皁莢)の果実
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2012/02/18(Sat)
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きょう晴れたり曇ったりで、時折雪が舞いました(-4.9~2.0℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北西風)。
川岸の雪面に、サイカチ(マメ科)の果実が落ちていました。赤茶色のベーコンの様でしたが、見上げると、大きな木の枝々から、絡まるフジの豆果と競う様に、沢山下がっていました。日本固有種で、本州~九州の山野や川原に生育する、樹高15m程の落葉高木です。幹は真直ぐ伸び、枝の変形した鋭い刺が多数あります。葉は互生して、1-2回の偶数羽状複葉で長さ20-30㎝、多数付く小葉は長楕円形で、長さ約2cm。縁は徴細鋸歯状。5-6月に、黄緑色の長さ10-20㎝の総状花序を作り、雄花は群がり、雌花はやや疎に付きます。秋に、長さ20-30㎝の平らでやや捩れた豆果(莢果)を付け、長さ1㎝程の種子を多数含みます。青葉山では、川沿い等で見られます・・・ ![]() ![]() |
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ケヤマハンノキ(毛山榛の木) の芽
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2012/02/17(Fri)
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今朝は、夜中の雪が10cm以上積っていましたが(榴ヶ岡では7cm)、昼間は晴れて、日陰以外は瞬く中に融けました(-4.9~3.1℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北西風)。
林縁に、幼木がありました。冬芽は赤く、暖かそうな毛皮の帽子と服を纏っていましたが、近くに親木があって、ケヤマハンノキ(カバノキ科)だと判りました。親木には、無数の雄花が垂れていました。北海道~九州の山地~丘陵に生育する、樹高15-20mの落葉高木です。樹皮は黒褐色を帯び、大小の皮目があります。長さ8-15㎝の葉は互生し、表は濃緑、裏は帯白緑で、毛が全面にあります。3-4月、枝先に長さ7-9㎝の雄花序を2-4個垂れ下げ、その基部近くに赤く小さな雌花序を3-5個付けます。長楕円形で狭い翼がある果実は堅果です。青葉山では、崩壊地、尾根等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オナガガモ(尾長鴨)
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2012/02/15(Wed)
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きょうは、曇り後晴れました(-1.5~6.4℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、西北西風)。
牛越橋の上流に、オナガガモ(カモ科)がいました。10羽程の群れで、夫々が水中に頭を潜らせながら、水草等を食べていました。北半球に広く分布し、夏は寒帯・亜寒帯で繁殖、冬は温帯~熱帯に移動します。全長は雄61-75cm、雌51-57cm、翼開長80-95cm。雄は頭部が黒褐色で、首~胸、腹が白く、白帯が首の側面~後頭部に切れ込みます。体は黒い横縞模様が細かく走り、背中に黒い肩羽があり、翼と尾は黒く、腰に黄白色の太帯があります。雌は頭部は褐色で、その他は黒褐色と淡褐色の斑模様に見えます。名前の通り、雄の尾羽が長いのが特徴です。雑食性で、水草の他、植物の種子や貝類等を食べます。青葉山周辺では、広瀬川等で数多く越冬します・・・ ![]() ![]() |
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オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)
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2012/02/14(Tue)
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きょうは、雪の予報もありましたが曇って、気温が上がりました(-0.4~7.3℃//0.21μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南南西風)。
川岸に、オオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)が咲き始めていました。(今年は未だかなあ)と思いながら探してみると、土手の端っこに4-5輪、瑠璃色の瞳が耀いていました。ヨーロッパ原産の帰化植物で、全国の路傍等日当たりの良い場所に生育する、草丈10-20cmの越年草です。茎は良く分枝し、地面を這うように広がります。葉は対生し、1-2cmの卵円形で粗い鋸歯があります。2-5月、葉腋から花柄を出し、コバルト色で径8-10mmの花を咲かせます。左右対称の花弁は4裂して基部で合着し、1日で落ちてしまいます。雄蘂は2本。果は、2つの玉を付けた形で多毛。青葉山周辺では、道端等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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スイバ(酸葉)
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2012/02/13(Mon)
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きょうは晴れ時々曇って、暖かくなりました(-2.3~5.7℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北北西風)。
河原に、スイバ(タデ科)がありました。砂地にへばりつく様に生えていて、てかつくクリムゾンの葉が、遠くからでも目立っていました。北半球の温帯に広く分布し、日本では北海道~九州の、草地、路傍等に生育する、高さ30-100cmの多年草です。根生葉は長楕円状披針形で長柄があり、基部は矢尻形になります。雌雄異株で、5-8月、茎先に小花を輪生した花穂を付け、雄花は白っぽく、雌花は赤くなります。全草に蓚酸を含み、酸性土壌の指標植物にもなります。冬にはロゼットの形で光合成を行い、美しく紅葉します。青葉山では、道端等に普通に見られます… ![]() ![]() |
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ケヤキ(欅)の葉
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2012/02/11(Sat)
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きょうは大体晴れて、時折風花が舞いました(-5.6~2.1℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北西風)。
雪面に、ケヤキ(ニレ科)の葉が落ちていました。沢山落ちていて、何かなと思えば、木々にびっしりと烏(ハシボソガラス)が止まっていました。ケヤキもブナ科の木々同様に落葉し難いのですが、今冬は何故か、定禅寺通り等の様に、今頃になっても枯葉を密に纏ったままのものが見られます。それが偶々?塒入り途中の烏達の休憩所となって、落ちたと言う事なのでしょうか? 本州、四国、九州の他、朝鮮、中国の山地~平地に生育する、高さ20-25mの落葉高木です。樹皮は、若木では灰白色で平滑ですが、成長するにつれ鱗片状に剥がれます。長さ3-7cmの葉は互生し、両面無毛で屈曲する鋸歯があり、基部は浅い心形~円形で先端は尾状に尖ります。雌雄同株・異花で、4-5月頃、葉の展開と同時に小花を咲かせます。長さ5㎝程の果実は不定形で、秋に黒く熟します。青葉山では、所々に大木も見られます・・・ ![]() ![]() |
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ネコヤナギ(猫柳)
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2012/02/10(Fri)
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今朝も少し雪がありましたが、日中は晴れたり曇ったりで、時々雪が降りました(-4.3~2.4℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北風)。
川岸のネコヤナギ(ヤナギ科)に、花芽を見つけました。時折雪の舞う寒い河原で、今年は未だ固く小さくはありますが、銀色の絹毛がとても暖かそうでした。北海道~九州の山間渓流や中流域の急流沿い等に生育する、高さ3m程の落葉低木です。葉は細い楕円形で艶はありません。雌雄異株。ヤナギ類で最も早く、早春の葉が出る前に銀白色の毛が目立つ花穂を付けます。雄花は長さ3-6cm、葯は初め紅色で花粉が出た後は黒くなります。雌花は2.5-4.5cmで、果穂は花後長く伸びて10cm程になり、初夏、綿毛に包まれた種子を飛ばします。青葉山では、川沿い等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ツチグリ(土栗)
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2012/02/08(Wed)
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今朝はうっすら雪があり、日中は晴れたり曇ったりで雪も舞いました(-2.1~3.5℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北西風)。
道端に、ツチグリ(ツチグリ科)がありました。雪の残る場所では、ラフレシアの様に外皮を開いて、乾いた所では、名の通りの栗の様に、固く丸まっていました。世界に広く分布し、日本では夏~秋、林内の道端や土の崖等に発生する中型腹菌類のキノコです。若い頃は里芋の様な質感の径2-3cmの黒褐色の球塊で、熟すと外皮が星形に7-10片に裂けます。この外皮は3層で構成され、外側の層は堅い革質で伸縮性が無く、中間層は水分を吸収すると膨張し乾燥すると収縮します。その為、外皮は湿時に反り返りますが、乾くと内側に丸まり、「キノコの晴雨計」とも呼ばれます。青葉山では、道端や崖等各所に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヤマモミジ(山紅葉) の枝と芽
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2012/02/07(Tue)
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きょうも気温が上がって、雨後曇りました(2.3~6.7℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北北西風)。
ヤマモミジ(カエデ科)が雨に濡れていました。濃紅の枝に水滴を一杯溜めて、一斉に上を向いた葡萄色の芽が、春を待ちきれずに尖がっていました。東北~島根(主に日本海側)の他、北海道、四国、九州の一部、朝鮮等の山地に生育する、高さ5-10mの落葉高木です。長さ6-10㎝の葉は対生し、基部は心形で7-9裂し、裂片は卵状楕円~狭卵形で不揃いの重鋸歯又は切れ込みがあり、先端は鋭く尖ります。4-5月、新枝の先に濃紅色の小花が散房花序を成して垂れます。長さ約2㎝の翼果ほぼ水平に開きます。青葉山では、道沿いにも普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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アオゲラ(緑啄木鳥)
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2012/02/06(Mon)
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きょうは、ほぼ曇って気温が上がり、夜に雨が降り出しました(-3.4~-6.7℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μ㏜/h屋内21:00、南南東風)。
アオゲラ(キツツキ科)の雌がいました。松や柳の木の上へ上へと這い登っては、コンコン突いて又登り、又木から木へ移っては、巣食う虫を探していました。日本固有種の留鳥で、3亜種が本州~屋久島に分布しますが、亜種アオゲラは本州の亜高山帯~低山の森に生息する、全長30cm程の大型の啄木鳥です。背は灰緑~緑褐色で、頬と後頭部に入る赤色が特徴で、雄は頭頂~後頭部、雌は後頭部のみが赤くなります。繁殖期は5-7月で、巣は木の幹に穴を掘り、一夫一妻の雌雄で抱卵、育雛します。昆虫類に食害され始めた木々を助け森を蘇らせる為、森の医者とも呼ばれます。青葉山には数多く生息し、日々森林生態系保護の為にも活躍してくれています・・・ ![]() ![]() |
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シロダモ(白梻)の実
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2012/02/04(Sat)
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きょうは、午前中晴間もありましたが、午後は湿った雪が降り続きました(-4.5~-4.5℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北北西風)。
道端に、シロダモ(クスノキ科)の実が落ちていました。丸のままだったり、齧られて果肉や種が飛び出たもの、原形を留めないもの等が散乱して、雪面を赤く染めていました。それは、ヒヨドリやツグミ等鳥達の仕業で、木にはもう殆ど残っていませんでした。本州の秋田、宮城~南西諸島の他、朝鮮、中国等の山地~低地の森林内に生育する、樹高10-15mの常緑中高木です。雌雄異株。幹は直立し、樹皮は紫褐~暗褐色で、若枝には黄褐色の絹毛があります。葉は互生し柄があり、長さ8-18cmの葉身は長楕円状披針形で、先端は尖り、3行脈が目立ち、裏面は灰白色です。秋、葉腋に散形花序を作り、黄褐色の小花を多数付け、翌年秋に長さ12-15mmの果実を赤熟します。青葉山では、林縁等の所々に見られます・・・ ![]() ![]() |
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タヌキ(狸)の足跡
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2012/02/03(Fri)
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今朝は寒かったものの、昼間は良く晴れました(-7.4~-1.9℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、西風)。
タヌキ(イヌ科)の足跡がありました。ジグザグの跡を辿って行くと、藪から這い出たものが、歩道を何処までも進み、道の切れる林縁に出ると、又茂みに消えていました。ロシアの一部を含むアジア極東部にのみ自然分布し、日本では北海道~九州の山地~郊外の住宅地周辺にまで生息する、体長約50-60cm、体重3-10kgの哺乳類です。体型はずんぐりして、足が短く尾は太く、体色は普通灰褐色で、目の周りや足は黒ずみます。夜行性で、単独や番で生活し、鼠、蛙等の小動物や鳥類や卵、魚類、ミミズ、ナメクジ、昆虫類や果実等植物質のものも採食します。青葉山では、巣穴や溜糞、足跡等が見られ、良く目撃もされています・・・ ![]() ![]() |
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ミヤマホオジロ(深山頬白)
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2012/02/02(Thu)
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きょうもお昼頃まで雪が降り、15cm程積りました(榴ヶ岡では7cm/-2.7~-0.0℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、西風)。
ミヤマホオジロ(ホオジロ科)がいました。雪の中、僅かに土面の残る林縁に沿って、鮮黄の顔と黒い冠羽が美しい雄が、一人黙々と食べ物を探していました。中国東部、朝鮮、ロシア沿海地方と、日本では対馬のみで繁殖し、北海道南部以南に冬鳥としてやって来ますが、西南日本に多く渡来します。仙台では、嘗ては珍鳥でしたが、温暖化の所為か、近年普通に見られるようになりました。全長(翼開長)15.5cm。雄は、冠羽、顔、胸が黒く、雌は褐色ですが、両者共に眉と喉が黄色いのが特徴です。青葉山では、明るい林中、林縁で小群が良く見られます・・・ ![]() ![]() |
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イヌブナ(犬椈、犬山毛欅、犬橅)
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2012/02/01(Wed)
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きょうはお昼頃まで雪が降り、又少し積もりましたが、午後は晴れました(-5.5~-5.9℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、西南西風)。
森の中で、イヌブナ(ブナ科)が目立っていました。樺色の葉を白雪で引き立たせながら、寒風に震えていました。ブナと同様に冬にも葉が落ち難く、取り分け幼木等の低木では、芽吹きの頃までこのままです。本州岩手以南~九州熊本以北の山地に生育する、高さ25m程になる落葉高木です。日本海側に少なく太平洋側に多く、主にブナより低山に分布します。樹皮は暗灰褐色で、イボ状の皮目が多く、葉は互生し、卵状楕円~長楕円形で、質はやや薄く、裏面には白く長い絹毛があり、波状鋸歯があります。側脈は10-14対でブナ(7~11対)より多。雌雄同株。4-5月に、雄花は新枝の下部に頭状花序を垂れ下げ、雌花は新枝の上部に付きのす。 堅果は3陵ある円錐形で、1つの実に2個づつ付きます。青葉山では、ブナやミズナラ、モミ等と共に極相林を形成しています・・・ ![]() ![]() |
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