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ツグミ(鶫)
2012/03/31(Sat)
  きょうは、曇り時々雨が降りました(2.4~16.8℃//0.19μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北西風)。
 林縁の草原に、ツグミ(ツグミ科)がいました。道端等、あっちにもこっちにも沢山いて、こちらが進むとケッと言って、木々の枝に次々に飛び上がります。気候の所為か何なのか、今季は極端に羽数が少なかったのですが、今頃になって、渡りの途中の者達が、厳しい前途に備えて、黙々と体力を整えている様でした。北東アジアに広く分布し、東シベリア~カムチャッカで繁殖、日本には秋~春に渡来して越冬します。体長約20cm。体の上部が灰~茶色で、眼上と腹部が白く、胸を張り背筋を伸ばす姿勢でいるのが特徴です。雑食で、主に土中のミミズや虫を食べ、様々な果実等も好みます。青葉山では冬期、草原や林縁等に普通に見られます・・・
ツグミ セップナイ
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カタクリ(片栗)咲きだす!
2012/03/30(Fri)
    きょうは、曇り時々晴れました(4.7~20.3℃//0.18μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北北西風)。
   道端の、3/20に蕾だったカタクリ(ユリ科)が、漸く咲いていました。燃える篝火の様な花が、微風に気持ち良さそうに揺らめいていましたが、周りを見渡せば、今にも綻びそうなものばかりで、陽の当たる乾いたこの道筋は、数日で早くも見頃になりそうです。北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン等の落葉広葉樹の林床に群生する、草丈10-25㎝の多年草です。3月末~4月初め、長さ4-5㎝で薄紫~桃色の花を、下向きに咲かせた後、あっと言う間に消えてしまいます。全国的に激減。青葉山では幸い、到る所に大群落が見られるものの、開発や盗掘等で減少しています・・・
道端のカタクリ 雲間から太陽
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セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)
2012/03/29(Thu)
   きょうも、大体晴れました(1.3~12.5℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、南南東風)。
   森の外れの道端に、セイヨウタンポポ(キク科)が咲いていました。踏まれてぺしゃんこにされていた蕾を精一杯綻ばせて、帰化植物とは言え、今春はこれまでにもなく鮮やかに、黄金色に輝いていました。ヨーロッパ原産の外来種で、日本には明治時代初期に渡来したとされ、他に南北アメリカ、南アフリカ、オーストラリア、インド等に移入分布しています。根生葉は長楕円形で多くの切れ込みがあり、その中心から花茎を立てて茎頂に一つの花を付けます。花は多くの黄色い舌状花だけからなり、基部を構成する総苞の総苞片は外側に強く反り返るのが特徴です。花茎は高さ10-20㎝程で、結実期には20‐30㎝程にもなります。在来種と違って、春~秋に長く咲き、受粉する事なく種子を付けられます(単為生殖)。青葉山では、林内に見られるタンポポの殆どは、エゾタンポポ(キク科)で、当種は林外の荒地や車道沿い、農耕地周辺、放棄畑等に生育しています・・・
セイヨウタンポポ 羚羊が顔を出す崖(崩壊地)
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トウホクサンショウウオ(東北山椒魚)
2012/03/28(Wed)
  きょうは、大体晴れました(2.9~12.9℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北東風)。
   沢に、トウホクサンショウウオ(サンショウウオ科)がいました。今年はあちこち凍っていた所為か、卵嚢も全く見られませんでしたが、漸く成体が産卵の為、水辺に下りて来た様です。見られたのは雄一匹だけでしたが、間もなく雌や他の雄もやって来て、恋のドラマが繰り広げられるのでしょう。日本固有種で、名の通り、主に東北地方の高山~山麓の細流周辺の森に生息します。体長9-14cm。3-5月に、湧水がある水溜りや、山間の沢の澱み等に産卵します。受精卵は、3週間程で泳ぎ出し、プランクトンや水生昆虫を食べながら、普通は年内に変態して陸に上がり、その後は周りの林内に棲み、4-5年かかって成体になります。青葉山では、成体が産卵期にどの沢や湧水池でも見られますが、開発等で減少していて、県レッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定されています・・・
トウホクサンショウウオ 春霞の青空
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バッケ(蕗の薹)
2012/03/27(Tue)
  きょうは、晴れ時々曇りました(-0.1~11.5℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南南東風)。
  道端に、バッケ(仙台他東北でフキノトウの事)が生えていました。尾根道に残る最後の?雪片に抱かれる様に、歯応えあって美味しそうな雄株が二つ、ポツンと佇んでいました。サハリン~九州の他、朝鮮、中国にも分布し、日本では全国の山野に生育するフキ(キク科)の、雌雄異株の花の蕾で、早春、葉の出るより先に花茎が伸び出し、雌花は受粉後花茎を伸ばし、綿毛を付けた種子を飛ばします。開花時の草丈は5-10cmで、結実時は80cm程になります。名は、アイヌ語のパッカイ(子を負う様な姿)に由来するとされます。青葉山では、道端や沢沿い等に普通に見られます・・・
バッケの雄株 森の坪庭
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ヒメカンスゲ(姫寒菅) が咲き出す
2012/03/26(Mon)
   きょうは晴れ時々曇って、一時猛吹雪にもなりました(-0.2~7.6℃//0.21μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.08μSv/h屋内21:00、南南西風)。
   道端で、ヒメカンスゲ(カヤツリグサ科)が咲き出していました。今年は遅いだろうと思っていましたが、何時の間にか、可愛い小穂に黄金の刷毛を伸ばして、春の到来を告げていました。花茎の下には、白糸の様な雌花も目立っていました。北海道~九州や朝鮮南部の山間部に生育する、花茎の高さ10-40cmの常緑多年草です。葉は堅くて細長く、艶があって縁がざらつき、苞の鞘が赤く、株の基部に棕櫚毛や紫褐色の鞘が目立つのが特徴です。3-4月、他のスゲ類に先駆けて咲き出し、茎先に房状の雄花、その基部に糸状の雌花を付けます。青葉山では、乾いた斜面等に普通に見られ、取り分け花の少ない早春には目立ちます・・・
   ベニマシコやシロハラの声とウグイスやヤマガラの囀りが重なり、雪の舞う青空をイワツバメが飛び交っていましたよ・・・
ヒメカンスゲ 空をイワツバメが飛んでいました!
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ツクシ(土筆)
2012/03/25(Sun)
  きょうは大体晴れて、晩方には俄雨(霙)がありました(0.0~10.2℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北風)。
  河原の土手に、ツクシが生えていました。知らない中に幾つも顔を出していて、思わず興奮、春の息吹を実感できました。ツクシは早春に芽を出すスギナ(トクサ科)の胞子茎です。茎は柔らかな円柱状の袴(退化した葉)が節毎に付き、緑色の胞子を散らした後直に枯れてしまいます。その後、脇から緑で細かく枝分かれしたスギナ(栄養茎)が芽を出します。スギナは北半球に広く分布し、日本では全国の山野、湿地にも生育する、夏緑性の多年生シダ植物です。草丈は10-25㎝になり、浅く地下茎を伸ばして良く繁茂します。青葉山では、川沿い等に普通に見られます・・・
ツクシ 老けたレオ?
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ヤブカンゾウ(薮萓草)の若菜
2012/03/24(Sat)
  今朝は10cm程雪が積もっていましたが、曇り後晴れて気温が上がり、瞬く中に融けてしまいました(0.5~9.4℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内22:30、西北西風)。
  森の外れの草原に、ヤブカンゾウ(ワスレグサ科)が若葉を出していました。冷たい雪の間のあちこちで、翡翠の小角達が、「今は春よ」と囁き合っている様した。有史以前渡来の中国原産とも言われ、日本では北海道~九州の日当たりの良い草地等に生育する、草丈50-100cmの多年草です。葉は根生し、長さ40-60cm幅3㎝前後の広線形。3倍体の為結実せず、根が紡錘状に膨らみ匍匐茎を出して増えます。茎上部で分枝し、7-8月、茎頂に橙赤色の花を数個付けます。花は径8-10㎝で、花筒は長さ約2㎝。花披片は6個ですが雄蘂と雌蘂の一部又は全部が花弁化して八重咲きになります。名は、籔に生えるカンゾウ(甘草とも書き、仄かな甘みがあるから等)の意。若芽、蕾、花は、山菜として良く食べられます。青葉山では、土手等に普通に見られます・・・
ヤブカンゾウの若葉 雪のち靄
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ケヤマハンノキ(毛山榛の木)
2012/03/23(Fri)
  きょうは曇って、晩方からは雨後直に雪になり、10cm程積りました(榴ヶ岡では7cm//3.3~10.6℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、東南東風)。
  尾根道のケヤマハンノキ(カバノキ科)に、雄花が垂れていました。春風にゆらゆら揺れていましたが、良く見れば、小さな雌花もしっかり膨らみ、中には昨年の球果を一杯付けたままの枝もありました。日本各地の他、東シベリア~極東の丘陵・山地帯に広く分布する、樹高15-20mの落葉高木です。雌雄同株又は異花。樹皮は黒褐色を帯び、大小の皮目があります。長さ8-15㎝の葉は互生し、表は濃緑、裏は帯白緑で、毛が全面にあります。3-4月、枝先に長さ7-9㎝の雄花序を2-4個垂れ下げ、その基部近くに赤く小さな雌花序を3-5個付けます。長楕円形で狭い翼がある果実は堅果です。開拓植物として裸地等に真先に出現し、空気中の窒素を固定する根粒菌と共生し、土地を肥沃化する力があります。青葉山では、崩壊地、尾根等に普通に見られます・・・
ケヤマハンノキ 雄花、雌花と球果
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オオダイサギ(大大鷺)
2012/03/22(Thu)
  きょうは曇り時々晴れて、強風が吹く一日でした(22.8m/秒//0.3~12.6℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、西北西風)。
  桜の木に、ダイサギ(サギ科)がいました。疏水沿いの車道の直脇なので、車も人も真下をするする通って行きますが、そう気にする訳でもなく、少しキョロキョロする位で佇んでいました。下から見ると、上半分の脚が黄色い、オオダイサギでした。広義のダイサギは、世界の熱~温帯に広く分布し、温帯のものは冬に暖地へ移動します。日本では、亜種オオダイサギ(又はダイサギ/中国東北~ロシア極東で繁殖し冬に渡来)が冬鳥として、亜種チュウダイサギは夏鳥として見られます。両亜種共河川、湖沼等で、魚、両生類、昆虫等を捕食します。体長90cm程で、雌雄同色。全体が白く、脚や首、嘴が長く、夏羽では嘴は黒く、胸や背中に長い飾り羽が現れ、眼先が緑がかる婚姻色が現れる事もあります。冬羽では飾り羽がなく、嘴が黄色くなります。青葉山では、亜種オオダイサギは秋~春に普通に見られます・・・
オオダイサギ 雪がすっかり無くなった北斜面
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ニワトコ(接骨木、庭常) の葉芽
2012/03/21(Wed)
  きょうは晴れたり曇ったりで、午前中は雪が降りました(0.7~7.9℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、西北西風)。
 道端にニワトコ(スイカズラ科)が生えていました。知らない中に、固かった芽が一斉に綻んでいて、中でも葉の芽は、大きく開きかけた、海底の海百合の様にも見えました。春の息吹きを感じる若芽は食用にもされますが、青酸配糖体を含有しますので、厳重注意です。北海道~九州の他、朝鮮等の山野に生育する、高さ3-6mの落葉低木です。若枝は淡緑~淡褐色で、古枝は灰褐色の樹皮が縦に裂け、コルク質が発達します。葉は奇数羽状複葉で対生し、小葉は2-3対あります。4-5月、葉と同時に、本年枝の先の円錐花序に淡黄白色の小花を多数付けます。果実は卵球形の液果で、夏~秋に赤く熟します。芽には、葉芽や花芽に混芽があって、葉芽は紡錘形、他は球形です。青葉山では、各所に普通に見られます・・・
ニワトコの葉芽 泉ヶ岳
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カタクリ(片栗)の蕾
2012/03/20(Tue)
   きょうは晴れ時々曇って、一時小雪も降りました(-0.1~7.8℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、西北西風)。
  道端で、カタクリ(ユリ科)の蕾が膨らんでいました。次々に顔を出している葉っぱの間に、幾つか頭を擡げていて、中には赤らんで、今にも綻びそうなものもありました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン等の落葉広葉樹の林床に群生する、草丈10-25㎝の多年草です。九州、四国では稀で、近年は全国各地で激減しています。3月末~4月初め、長さ4-5㎝で薄紫~桃色の花を、下向きに咲かせた後、あっと言う間に消えてしまいます。青葉山では幸い、到る所に大群落が見られますが、開発や盗掘等で減少しています。きょうも、悲しく腹立たしい事に、掘り返した穴が沢山見られました・・・
  檜林下では、セリバオウレンが次々に咲き出していました・・・
カタクリが今にも!? セリバオウレン
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クサギカメムシ(臭木亀虫)
2012/03/19(Mon)
  きょうは大体晴れて、風が寒い一日でした(0.9~6.6℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、西南西風)。
  クサギカメムシ(カメムシ科)がいました。何処で冬越ししていたのか、寒いながらも心地良い日差しの日向に這い出て、ブナの小枝に登ると、葉先から元気良く飛び出しました。朝鮮、中国等東アジアに広く分布し、日本では北海道~沖縄の山野に普通に生息する、体長13-18mmのカメムシです。腹背にやや扁平で、全身ほぼ一様に褐色で細かい斑模様がありますが、明暗には個体差があります。成虫は4-10月に出現し、多食性で多くの植物に付き、茎葉からだけでなく、成虫は果実からも汁を吸います。成虫で越冬。青葉山では、極普通に見られます・・・
クサギカメムシ(臭木亀虫)
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コゲラ(小啄木鳥)
2012/03/18(Sun)
  林縁に、コゲラ(キツツキ科)がいました。雌雄の様な2羽がいて、互いにギーギー鳴いて、木の幹や枝を移動しながら、コンコン突いていました。枯木の虫取りに夢中になっている1羽を見ていると、頭の後ろに一瞬、雄の印の真赤な班が見えました。ロシア南東部、サハリン、朝鮮北部、中国東北部等に分布し、日本では全国の山地~平地の各種林地の他、木々のある都市公園等にも生息します。ほぼ留鳥ですが、寒地のものは冬に暖地へ移動する事もあります。灰褐色と白の斑模様の羽色で、雄は後頭部に赤い小斑があります。全長15cm程の日本最小の啄木鳥で、昆虫の他、木の実も食べ花蜜も吸います。青葉山では、何所でも普通に見られます・・・
コゲラ

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キリ(桐)の花芽と果実
2012/03/17(Sat)
   森の外れのキリ(ゴマノハグサ科/ノウゼンカズラ科やキリ科とする説も)の木に、花芽が沢山付いていました。膨らみかけた蕾は、暖かそうな褐色毛で覆われていましたが、隣には果実も残っていて、あんぐり開けた口には、フリル状の膜質翼を付けた種子が、今にも風に乗って飛び打立ちたさそうにしていました。中国原産とされますが、日本では北海道南部以南に植栽、又は自生する、高さ10m程の落葉高木です。広卵形の大きく特徴的な葉を持ち、初夏、円錐花序に淡紫色で筒状の花を付けます。秋~冬に翼のある種子を飛ばします。軽くて湿気を通さず割れ難いので、昔から高級材として重宝され、下駄や箏、神楽面、箱、家具、特に箪笥の材料として用いられて来ました。神聖木とされて家紋等にも取り入れられ、パスポートにも使われています。青葉山では、民家跡や車道沿い等に見られます・・・
キリの花芽と果実
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ヤマネコヤナギ(山猫柳)
2012/03/16(Fri)
  きょうは、大体晴れました(0.4~8.2℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、南南東風)。
  ヤマネコヤナギ(ヤナギ科)の花芽が、膨らんでいました。柔らかな絹毛を纏った花穂に、暖かな陽光が注いで、あっちでもこっちでも、風に揺れて煌いていました。北海道西南部~本州(近畿以北)、四国の、山中の日当たりの良い所に生育する、高さ5-15mの落葉高木です。樹皮は暗灰色で、古くなると縦に不規則に割目が入ります。葉は互生し革質で、楕円~長楕円形で、縁は全縁か微凸鋸歯があり波状。表面は深緑色で無毛、葉脈が凹み、やや光沢があり、裏面は粉白色で縮毛が密生します。雌雄異株。4-5月、展葉より先に尾状花序を出し、楕円形の雄花序の葯は黄色く、ネコヤナギに似ています。青葉山では、崩壊地等に真先に進出する開拓植物でもあります・・・
ヤマネコヤナギ 光る五色沼
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コハコベ(小繁縷)
2012/03/15(Thu)
  きょうは、曇り後晴れました(0.1~7.4℃//0.19μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北北西風)。
  林縁の畑で、コハコベ(ナデシコ科)が咲き初めていました。未だ数輪でしたが、斑に残る雪の欠片の様に、真白な小花が、温かな春の陽を浴びていました。日本全国の山野の道端や畑地等に生育する、高さ10-20cmの一年草又は越年草です。葉は1cm程で、茎は普通紫色を帯び、下側に毛が列をなして生えます。秋に芽生え、早春から白い小花を開き、9月頃まで花が見られます。5枚の花弁は萼片と同長で、深く2裂するので10枚に見えます。花柱は3本で雄蕊は3-5本あります(ハコベは8-10本)。青葉山では、道端等に普通に見られます・・・
コハコベ 暖かな落陽
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ロウバイ(蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅)
2012/03/14(Wed)
   きょうは、良く晴れて気温も上がりました(-1.9~6.8℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、南南東風)。
  魯迅碑の傍らで、ロウバイ(ロウバイ科)が咲いていました。黄檗色の中の鼈甲状花弁が、とても粋に感じましたが、近付けば、やはり芳しい春の香りでした。これは、ロウバイの品種の中でも、以前紹介したソシンロウバイとは違って、花期が少し遅く、花の中心部が暗紫色の基本種です。中国原産で日本には17世紀前半に渡来した、高さ2-4mの落葉低木です。葉は対生し、長さ8-15㎝の長卵形で、先は鋭く尖り、鋸歯はなく、薄い革質で表面はざらつきます。12-3月、芳香ある蝋質、半透明の黄色花を葉先に開き、外層の花被片は淡黄色、内層は紅紫色。5-6本の雄蕊と退化雄蕊があり、雌蕊は数本で壺状の花托の中にあります。花托はその後長卵形の偽果になり、中の種子状痩果は濃紫褐色、長楕円形で有毒。青葉山周辺では、公園や庭先等に植栽されています・・・
ロウバイ 雪融けの沢
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フユノハナワラビ(冬の花蕨) 
2012/03/13(Tue)
   きょうは、午前中は雪で10cm以上積りましたが、午後は晴れて瞬く中に消えました(榴ヶ岡では8cm//-0.9~8.0℃//0.20μ?/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ?/h屋内21:00、北風)。
  道端に、フユノハナワラビ(ハナワラビ科)が生えていました。弥生も半ば、風雪に耐えきれず、萎れたり倒れたりしたものばかりの中で、雪にも負けず、一人「花」茎を擡げていました。本州~九州の他、朝鮮、中国、ヒマラヤ等の、日当たりの良い山野に生育する常緑の多年生羊歯植物です。夏が過ぎた9月頃に姿を現し、冬~早春に良く目立ちます。栄養葉は葉軸が三岐し、小羽片は広卵形で鈍頭、辺縁は鈍鋸歯で葉柄や羽軸は無毛です。胞子葉は直立して40cm程にもなり、上部に付く胞子嚢穂は2-3回羽状に分岐し、円錐状に丸い胞子嚢を付けて胞子を飛ばします。青葉山では、林内の道端等に普通に見られます・・・
フユノハナワラビ 今朝も雪
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ヤマツツジの花芽
2012/03/12(Mon)
  きょうは曇り時々晴れて、しばしば湿り雪も落ちました(-0.9~8.0℃//0.20μ?/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ?/h屋内21:00、北風)。
 道端のヤマツツジ(ツツジ科)が、花芽を膨らませていました。芽も、それを取り巻く小さな葉も、暖かそうな毛に護られていて、触れると、固くはありましたけれど、大きく充実していました。北海道南部~九州の、低山の林縁等に生育する、樹高1-4mの半落葉低木です。樹皮は灰黒色で縦に裂け目、枝には褐色の毛があります。卵~楕円形の葉は互生し、枝先に輪生します。葉の裏面は灰緑色で、両面共に毛が多く、葉先は鋭頭。葉には2形態あり、春葉は長さ2-5cm、毛は淡褐色で時に三葉状になり、夏葉(夏~冬)は長さ1-2cmで毛は褐色で、冬芽の周りに輪生。5-6月、枝先に朱色で径4㎝程の花を咲かせます。果実は朔果は卵形で長さ約1㎝。青葉山では、ツツジ類中最も普通に見られます・・・
ヤマツツジの花芽と越冬葉 大雪の予報でしたが
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三月観(視)察会
2012/03/11(Sun)
 きょうは、昨日の雪が残り、湿った小雪がちらつく中の観察会になりました(0.7~5.2℃//0.20μ?/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ?/h屋内21:00、東南東風)。震災から1年。亡くなられた方々に想いを込めて黙祷、幾人からかの報告や予告の後、出発します。「春」を探そうと歩き出しますが、車道沿いの、美味しかったヤマナシの木やキツリフネの群落があった小林地は、整地され、雪面に切株だけが白々としていて、悲しくなりました。気を取り直して森に入ると、何もない、花芽さえないマンサクの木々の中に、僅かに咲く花を見つけました!湿り雪に濡れた黄色いリボンが、心に沁みる様でした。隣には、ケヤマハンノキの雄花や球果、エゴノキの虫瘤や萼が目立っていました。シュンランは花芽を伸ばし、オオウラジロノキは未だ果実を残していました。アオゲラの巣、幹に残る獣の爪痕、アオキを食べたカモシカの食痕、タヌキの足跡等も観察しました。そして、最後にセリバオウレンです!ほんの一株だけでしたが、星屑の様な白い小花を煌かせていました。帰り道、カタクリの葉も確認できて、いよいよ春の到来かと、心温まりました。
マンサク シュンラン こんな所にナミテントウ(黒地赤紋型)が越冬中! こんな所にも何が?
 その他、花ではハンノキ、ツノハシバミの雄花、オオイヌノフグリ等が見られ、ヤマツツジやトウゴクミツバツツジの花芽も確認しました。果実では、ヘクソカズラやイヌツゲ、ヤブムラサキ、サルトリイバラ等が見られ、少しずつ味見もしてみましたが、ヤブコウジが案外甘いのに感心しました。キノコでは、タマキクラゲや鮮黄色のハナビラダクリオキンと思われるものが見られ、野鳥では、ヤマガラやコゲラをじっくり観察できた他、エナガ、ヒガラ、シジュウカラ等の群れや鳴声、上空を飛ぶハヤブサ、ヒヨドリ、ハシボソガラス、トビ等が見られました。そして、子供たち?は次々と、越冬中のナミテントウ、マイマイガやクモの卵嚢、ミノムシ、ウスタビガやカレハガ、イラガの繭、リスの食痕等を見つけてくれて、とても楽しい一時になりました。
 昨年は震災後の異常な第2日曜でしたが、きょうは寒くても、未だささやかにしても、「春」の到来を実感できた「会」だったのではないでしょうか・・・
ハナビラダクリオキン? セリバオウレン 雪にも負けず「春」に出会えましたね 帰り道のカタクリの葉
 さて、来月(4/8)は、カタクリ、ショウジョウバカマ、シュンランにイワウチワと、早春の花々が一斉に咲き乱れている事でしょう? お楽しみに・・・

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モミジイチゴ(紅葉苺)の芽
2012/03/10(Sat)
  きょうは、昨晩からの湿り雪が5cm程積りましたが、午後は霧雨に変わりました(0.6~3.1℃//0.19μ?/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ?/h屋内21:00、北風)。
  道端のモミジイチゴ(バラ科)の芽が、赤く膨らんでいました。水墨画に朱墨で筆を入れた様に、深緋の芽が篝火となって燃えていました。白花も、緑葉も、黄の実も良いですが、冬の枝や芽は、寒い所程燃える様な真紅になります。東日本の山地~丘陵の林縁や明るい林内に生育する、高さ2m程になる落葉低木です。全体に無毛で刺が多く、互生する葉はモミジ状に3-5中裂します。3‐4月に、白い5弁花を下向きに1個ずつ付けます。果実は橙黄色で熟すと食用になります。青葉山では、大切な藪の主役となって、普通に見られます・・・  
モミジイチゴの芽 春の雪
  
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セリバオウレン(芹葉黄蓮/連) が咲いていました!
2012/03/09(Fri)
  きょうは、曇り後霧雨、夜には雪に変わりました(0.8~7.6℃//0.19μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北北東風)。
  道端に、セリバオウレン(キンポウゲ科)が咲いていました。一昨日、毎年真先に咲く泉の傍では蕾状態でしたので、開花は未だ先かと思われましたが、乾いた山道を探すと、ありました。道の真中に、たった1株、3輪だけでしたが、星屑の様な雄花が煌めいていました。本州~四国の、やや暗い林床に群生する常緑多年草です。葉は2回3出複葉で、小葉はやや厚質で光沢があり、名の通り、芹葉状にに深裂します(2-3裂し、鋭頭、欠刻状鋸歯)。早春、根茎から高さ7-12cm程の花茎を伸ばし、茎先に2-3個の互生の白花を付けます。花には雄花と両性花(稀に雌花)があり、花弁の様に見えるものは萼です。開花と共に新葉を展開し、古葉は枯れます。青葉山では、樅林や杉、檜林下等に普通に見られ、林内地上花では最も早く咲き出します・・・
   シュンランの花芽も、大きくなっていました・・・
セリバオウレン雄花 シュンランの花芽
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ニホンリス(日本栗鼠) の食痕
2012/03/08(Thu)
  きょうは、晴れ後曇りでした(-1.8~6.7℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、東北東風)。
  雪の上に、ニホンリス(リス科)の食べ残した松ぼっくり(俗に言う「森のエビフライ」)が一杯落ちていました。こんな冷たい所で食べているのかと一瞬思いましたが、何の事はない、見上げると松の木があって、その真横に張る木の枝が食卓の様でした(爪痕も一杯)。溜り、散らばっているのは本当にここだけで、周りを幾ら探しても、食痕は見付かりませんでした。最近兎に続いてこの栗鼠も、最近少なくなって来ている様で、新しい食痕も見つかり難くなっています。本州~九州の亜高山~平地の森に生息する日本固有種で、体長16-22㎝、尾長13-17㎝。腹面や尾先端は白く、夏は背面が赤褐色で、冬は耳介先端の体毛が伸長し背面が灰褐色になります。10ha程の行動圏を持ち、松林を好み、堅果や種子、キノコ、果実や昆虫類、鳥の卵等も採食します。食物を枝の間や地中に埋めて貯蔵し、樹上に木の枝や樹皮等を組み合わせた球形の巣を作ります。青葉山では、食糧や巣のある赤松や杉・檜、鬼胡桃の木立等で良く観察されます・・・
  マダケの竹林で、タヌキの足跡を追っていると、雪中に筍が生えていました。直に、孟宗竹の故事を思い出しましたが、触れてみればスカスカの古筍でした・・・
リスの食痕がたっぷり! 雪中筍
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アオキ(青木)の実生
2012/03/07(Wed)
 きょうも、晴れ時々曇って気温が上がり、雪が又大分融けました(4.5~11.6℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北北東風)。
 アオキの母木の下に、アオキ(ミズキ科)の実生が沢山ありました。雪がそこだけぽっかり無くなった土面から、未だ果皮を被ったままの双葉達が、勢い良く空を向いて、背伸びしていました。きっと、重い雪の下でもしっかりと、芽生えの準備をしていたのでしょうね。北海道南部~沖縄の山地~平地の森に生育する、高さ2m程の常緑低木です。日本特産。葉は単葉、対生で枝先に集中し、葉身は倒卵状楕円~長楕円形で長さ10-20㎝、幅4-10㎝。表面は濃緑色で光沢があり、粗い鋸歯があります。3-5月に褐色又は緑色の花を咲かせます。花弁は4枚で雌雄異株。雌花は、真中に雌蕊が一つ、雄花は雄蕊が四つあります。秋~春に、楕円形で長さ2㎝程の赤い卵形液果を赤熟し、中に種子が一個あります。青葉山では、杉や檜の林床等の何処にでも普通に見られ、カモシカの(主に冬季の)主食ともなっています・・・
  森の地表で真先に咲く筈のセリバオウレンですが、今年は、未だこんな状態です・・・
アオキの実生 きょうのセリバオウレン
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カシラダカ(頭高)
2012/03/06(Tue)
  きょうは曇り後晴れて気温が一気に上がり、昨日膝まであった雪の道も、短靴で歩けそうでした(5.2~12.1℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、東南東風)。
  林縁の草原に、カシラダカ(ホオジロ科)がいました。10羽程が、間もなくの北帰行に向け、黙々と草の実等を食べていましたが、こちらに気付くと、一斉に飛び上がって近くの木に止まり、名の通りの冠羽(頭)を立てて警戒していました。ユーラシア大陸北部とアリューシャンで繁殖し、冬は中国東部や中央アジアに渡り越冬します。日本では冬鳥として、九州以北の山地~平地の明るい林や林縁、草地等に渡来します。体長15cm程で、雌雄共後頭部に冠羽があるのが特徴です。雄の夏羽は、頭部が黒く目の上~後頭部に白い側頭線があり、体の下面は白く、上面は茶色で黒い縦斑があります。雄の冬羽と雌は、頭部と体の上面が淡褐色になりますが、雄の耳羽周辺は黒褐色。地鳴きはチッと、か細く鳴きます。青葉山では、秋~早春に群れで生活し、草原等で良く見かけます・・・
カシラダカ♂冬羽 斑になり始めた小湿地
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イヌシデ(犬四手、犬垂)の果穂
2012/03/05(Mon)
  今朝は大雪になり、昼頃までに25cm位積りましたが、午後からは雨に変わりました(榴ヶ岡では17cm//-0.3~4.6℃//0.19μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北北西風)。
  道端に、イヌシデ(カバノキ科)が生えていました。未だ残る果穂に雪を乗せて、何処かで見た吊るし雛の様に揺れていました。岩手以南~九州の山野に生育する、高さ15-20mの落葉高木です。樹皮は灰白色で滑らかで、縦に網目模様ができます。葉は長さ4-8cmで、12-15対の側脈があり、若枝や葉には毛が多く、次第に脱落しますが、裏面の脈腋や脈上の毛は秋まで残ります。花は雌雄同株異花で、4-5月に葉の展開と同時に咲き、雄花は紐状に垂れ下がり、雌花は上向きに付きます。秋には、長さ4-12cmで数㎝の柄のある果穂を垂らし、果苞は長さ1.5-3cmで、鋸歯は鋭~鈍頭と様々。一対の果苞基部には、2つの果実があります。青葉山では、道沿い等に普通に見られます・・・
イヌシデ の果実 大雪の朝
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ウソ(鷽)
2012/03/04(Sun)
   きょうは、晴れ時々曇りました(-2.9~3.8℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、南南西風)。
  桜の木に、ウソ(アトリ科)がいました。数羽が美味しそうに芽を食べていましたが、未だ色のない水墨の世界には、雄の桃色の頬が、温かな春の彩りになっていました。ヨーロッパ~アジア北部に分布し、日本では中部以北の山地の林内で繁殖して冬は暖地に移動する他、冬鳥としても渡来します。全長15-16cm、翼長8.5cm。頭の上と尾、翼は黒く、背中は灰青色。嘴は太く短く黒く、雄の頬、喉は淡桃色をしていますが、雌にはありません。雄は照鷽、雌は雨鷽と呼ばれます。木の実や芽、昆虫等を食べ、時に梅や桃、桜等の花や蕾も食べるので嫌われますが、適当に間引く事で、実を大きくしてくれる有難い存在でもあります。雌雄共に、フィーフィーと口笛の様な声で囀ります。青葉山では、冬鳥として晩秋~春に見られます・・・
ウソ 真新しいリスの足跡
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ウメノキゴケ(梅の木苔)
2012/03/03(Sat)
   きょうは、未明まで降り続いた雪が20㎝近く積りましたが、曇り後晴れて気温が上がり、大分融けました(榴ヶ岡では12㎝/-0.1~5.6℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北風)。
  湿り雪の重さで、あちこちで木々の枝が折れていましたが、道を塞ぐ様に、大きな柳の木が倒れていました。良く見ると、内部は腐食し、幹中に苔や地衣類が生えていました。中でも多く貼り付いていたのがウメノキゴケ(ウメノキゴケ科 )で、宿り主が斃れたとも知らず、他の苔と共に瑞々しく青々としていました。世界の熱帯~温帯に広く分布し、日本では東北以南の山地~平地の、様々な木の樹皮や岩上に着生する、葉状地衣類の代表です。表面は薄い灰青色で、全体に滑らか。形は不規則な楕円形ですが、条件により大きく変化します。周囲は丸く波打ち、裂片は幅1cm程で、周辺は丸く滑らかで、縁は基盤からやや浮き、偽根(菌糸の集まり)で基物に固着しています。同属近似種とは、背面中央付近に裂芽(微小突起)が多量に付いているのが相違点です。青葉山では、何処でも普通に見られます・・・
ウメノキゴケ 雪の藪
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ヤマノイモ(山の芋)の果
2012/03/02(Fri)
  きょうは昼過ぎから雪が降り出して、又10㎝以上積りました(-0.4~5.3℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北北東風)。
  道端に、ヤマノイモ(ヤマノイモ科)の果実がありました。綿毛のファーをを付けた様な、果の首飾りが「ア」の字状に下がっていました。本州~九州の他、朝鮮、中国等の山野に生育する、雌雄異株の蔓性多年草です。5-10cmの葉は対生し、両面無毛で基部は心形の細長いハート型。7-8月、白い花を房状に付け、雌花序は垂れ下がり、雄花序は上に向かって伸び、多数の花を付けます。果には大きい三陵があり、其々の陵中に種子を含みます。種子以外に、葉腋に発生するむかご(珠芽)によって栄養生殖します。地下には一本の芋を地下深くへ真直ぐに伸ばし、1mを超えることもあります。青葉山では、林縁や藪地等に普通に見られます・・・
ヤマノイモの果実 鱗雪
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ゆきかえる