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亜炭
2012/12/31(Mon)
  きょうは晴れ時々曇って、穏やかでしたが時々雪も舞う大晦日でした(3.7~6.2℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北風)。
  広瀬川に面する崖に、亜炭がありました。帯になって層が続いていて、ボロボロと落ちた欠片に触れると、ダルマストーブで燃やしていた記憶が懐かしく蘇りました。亜炭は、石炭の中で最も炭化度が低いものを言い、海岸に近い湿地帯に茂っていた樹木が埋まり、長い時間をかけて変化したもので、地質学上は褐炭と言われます。日本では明治~1950年代に各地で採掘されましたが、着火性が悪く、燃焼時に臭気や煤煙を出す為、次第にガスや石油等への転換が進められました。仙台産のもの(仙台亜炭)には、組織がしっかり残る「埋れ木」が多く、細工物に利用されます。又、各地で放棄された採掘地が宅地陥没等の問題を起し、地震時等の災害が懸念されますが、世界の埋蔵量は6000億t以上と言われ、脱原発後の燃料としても見直されています・・・
亜炭 穏やかな川面
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風穴とジュウモンジシダ(十文字羊歯)
2012/12/30(Sun)
    きょうは曇り後、雪ではなく霧雨になりました(3.7~6.2℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北風)。
    林下に風穴がありました。何時もの様に、ヒューヒューと温い風が吹き上がっていましたが、気が付けば、周りはジュウモンジシダ(オシダ科)で覆われていました。風穴は、風が通り抜ける洞窟(洞穴)で、その内外で生じる温度差や風圧により、風が発生します。人が入られない小規模のものを「かざあな」、洞穴を「ふうけつ」と区分する事もあり、火山岩や石灰岩地域や、海食崖が連なる海岸付近等で良く見られ、ウインドケーブ(米)やグヌン・ムル(ボルネオ北部)、富士山麓周辺等が有名です。青葉山では、北斜面下部等で見られ、常温なので夏は冷風、冬は温風が吹きます。ジュウモンジシダは、北海道~九州の他、東アジアの山間林内の、特に、谷筋や斜面下部等のやや湿り気のある落葉広葉樹林下に生育します。葉柄は長さ15-35cm。葉形は大きな頂羽片の下部から左右に小側羽片が出ます。青葉山では、沢沿い等に普通に見られます・・・
風穴(左下)とジュウモンジシダ 霧雨の師走
☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします) 

★仙台市に2008年末提出した、『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました!
 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店、あゆみbooks仙台(広瀬通り)店と青葉通り店、ヤマト屋書店八幡町店、スズキ書店(五橋)でも販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!!   
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ニホンリス(日本栗鼠) の足跡
2012/12/29(Sat)
  今朝も雪が数㎝積っていましたが、日中は曇って気温が上がりました(-1.8~6.7℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北風)。
  大岩の上に、ニホンリス(リス科)の足跡がありました。雪上に沢山散らばっていて、複数の個体がここでじゃれ合っていた様でした。ここは栗鼠達のデートスポットにもなっているのかな?本州~九州の亜高山~平地の森に生息する日本固有種で、体長16-22㎝、尾長13-17㎝。腹面や尾先端は白く、夏は背面が赤褐色で、冬は耳介先端の体毛が伸長し背面が灰褐色になります。10ha程の行動圏を持ち、松林を好み、堅果や種子、キノコ、果実や昆虫類、鳥の卵等も採食します。食物を枝の間や地中に埋めて貯蔵し、樹上に木の枝や樹皮等を組み合わせた球形の巣を作ります。足跡は、普通「蝶」の形になります。青葉山では、食糧や巣のある赤松や杉・檜、鬼胡桃の木立等で良く観察されます・・・
リスの足跡 雪の苔岩
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カワアイサ(川秋沙) の雌雄
2012/12/28(Fri)
   きょうは晴れ後曇って、夜に雪が降り出しました(-1.0~6.5℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、北風)。
   川に、カワアイサ(カモ科)がいました。今の時季には珍しく雌雄の2羽が、暫く水面に並んだり潜ったりしていましたが、何が気に障ったのか、突然雌が雄を威嚇して、追い駆け回していました。ユーラシアや北米に広く分布し、日本では全国に冬鳥として渡来する、全長58-72cm、翼開長86-102cmの潜水性のカモです。主に河川・湖沼等の淡水域に棲み、水中で魚を捕食します。雄の頭は緑黒色で、胸や腹等は白く、背中は黒。嘴は長く、濃赤色で先端が鉤状に曲がり、虹彩は黒褐色。雌の頭部は茶色で、体の下面は灰色。青葉山周辺では、秋~春に数多く普通に見られます・・・
カワアイサの♂♀ 根っこ氷柱 
 
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ミツバウツギ(三葉空木)の冬芽
2012/12/27(Thu)
   きょうは、(-3.0~3.4℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
   道沿いに、ミツバウツギ(ミツバウツギ科)が生えていました。枯れ切った果実も下がっていましたが、枝先には、夫々蛙や蝦蟇、羚羊の蹄に似た芽が、面白そうに笑っていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の明るい山林等に生育する、高さ3m程の落葉低木です。葉は三出複葉で対生し、名の由来にもなっています。小葉は長さ5㎝程の長卵状楕円形。5-6月、枝先に円錐花序を出して、花弁・萼(各5枚)共に白い花を咲かせます。果実は偏平で先の尖った軍配状の蒴果です。枝は褐~紫褐色で、2年枝には細かい縦筋が入り、普通枝先に黒褐色で芽鱗1対の冬芽が2個付きます。青葉山では、林縁等で普通に見られます・・・
ミツバウツギの芽 凍て付く窯淵滝
 
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キヅタ(木蔦)の実
2012/12/26(Wed)
   きょうは雪が又少し積もって、日中は晴れたり曇ったりで寒く(-1℃位、最高気温は昨夜半)時々雪が舞いました(-2.7~0.6℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
   キヅタ(ウコギ科)に、果実が生っていました。緑葉に雪を被りながら、朝陽が射すと、未だ青い果実がUFOの様に光り輝きました。北海道南部~沖縄の他、朝鮮等の低地に生育する常緑の蔓植物です。茎から多数の不定根を出して、他の樹木や岩等を這い登ります。葉は厚く革質で、長さ1.5-5cmの葉柄を持ち茎に互生します。葉形は、若枝では卵円~菱形状卵形で、葉先が3-5裂しますが、花が付く枝では菱形状卵~卵状被針形で、葉先は裂けません。葉身は長さ3-7cm、幅2-5cm。10-12月、茎先に1-数個の散状花序を付け、花は黄緑色の5弁花で、花弁は3mmで雄蕊は5本。翌春、径6-7mmの果実を黒熟します。有毒。青葉山では、林縁の枯木等に普通に見られます・・・
キヅタ 岩山から
 
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キツネ(狐) の足跡
2012/12/25(Tue)
  今朝は寒くなりましたが、日中は気温が上がって、曇り一時小雨でした(-3.4~5.8℃//0.15μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、北風)。
  尾根道に、キツネ(イヌ科)の足跡がありました。峠を越えて何処までも、白い道を淋しそうに歩く姿が、目に見える様でした。ユーラシア~北米に分布し、日本でも殆どの地域に生息しますが、四国では稀です。頭胴長52-76cm、尾長26-42cm、体重4-7Kg。体色は赤みがかった黄色で、腹、頬、尾の先は白く、尾は長くふさふさとしています。主にノネズミ類、ノウサギ、鳥類を捕食し、果実類も食べます。青葉山では、巣穴、足跡、糞等が見られる他、各所で目撃されています・・・
  雪面には、長らく枝に縋り付いていた楢の葉が、無数に落ちていました・・・
キツネの足跡 雪上の楢葉
 
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雪のオクマワラビ(雄熊蕨)
2012/12/24(Mon)
   今朝までに数㎝積り、日中は晴れたり曇ったりで時々雪が舞いました(-3.0~2.7℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、北風)。
   路傍に、オクマワラビ(オシダ科)が生えていました。雪に塗れながらも、青々とした羊の葉が、道に沿って並んでいました。北海道の奥尻島と本州~九州の山地~低地の林縁や明るい林床等に生育する、高さ1m程の常緑性羊歯植物です。根茎は太く直立して、斜めに立つか直立し、そこから葉が群がって出ます。葉柄基部には、広披針形で光沢のある黒褐~褐色の鱗片が密生し、中軸では黒褐色で狭披針形の鱗片が疎に付きます。葉身は1回羽状複葉で、下部の羽片は短くならず、小羽片の先は円頭~鈍頭で、小脈は二叉になります。胞子嚢群は葉身の上部半分近くまで付き、その部分の羽片は縮みません。青葉山では、真冬でも極普通に見られる常緑シダです・・・
オクマワラビ 賢渕の上から見た青葉山
 
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シメ(鴲・蝋嘴)
2012/12/23(Sun)
   きょうは晴れ後曇って、晩方から雪が降り始めました(-0.8~6.9℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、北風)。
   川岸の草原に、シメ(アトリ科)がいました。5-6羽が草の実等を食べていた様でしたが、知らずに通りかかったこちらに驚いて、近くの木の枝に止まり、その内対岸に飛んで行ってしまいました。ユーラシア中部に広く分布し、日本では北海道で繁殖する他、本州以南に冬鳥としてやって来ます。体は全体に濃淡ある褐~灰色で、目先と嘴の基部、喉は黒く、風切は青い光沢のある黒で、内弁基部に白斑があります。嘴は淡灰褐~鉛色で、冬には肌色になります。雌は全体に淡色。キチッ等と鋭い声で鳴き、飛びながら、キィーとも言います。青葉山には、冬鳥として渡来、単独や小群で林内外の様々な植物の種子を食べて暮らします・・・
シメ 片平から見た青葉山
 

 
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アオゲラ(緑啄木鳥)
2012/12/22(Sat)
  きょうは、午前中雪が降って少し積もりましたが、午後には融けてしまいました(0.3~3.3℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、北西風)。
   アオゲラ(キツツキ科)がいました。降り頻る雪の中を、ケッケッと言いながら柳の木を登っていました。日本固有種の留鳥で、3亜種が本州~屋久島に分布しますが、亜種アオゲラは本州の亜高山帯~低山の森に生息する、全長30cm程の大型の啄木鳥です。背は灰緑~緑褐色で、頬と後頭部に入る赤色が特徴で、雄は頭頂~後頭部、雌は後頭部のみが赤くなります。繁殖期は5-7月で、巣は木の幹に穴を掘り、一夫一妻の雌雄で抱卵、育雛します。昆虫類に食害され始めた木々を助け森を蘇らせる為、森の医者とも呼ばれます。青葉山には数多く生息し、日々森林生態系保護の為にも活躍してくれています・・・
アオゲラ♀ 雪の朝
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コウヤザサ(高野笹) の道
2012/12/21(Fri)
   きょうは、大体曇りでした(0.2~5.5℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00 PKC107 RD1503、北風)。
   道端に、コウヤザサ(イネ科)がありました。薄暗い森に浮かぶ白い道に沿って、風知草に似た淋しげな草が続いていました。本州~九州の他、済州島(朝鮮)、中国中部等の山地の樹林下に生育する、高さ50-70cmの多年草です。葉の幅は4-8mm、長さ4-10㎝で薄く有毛で、茎は細く、特に花茎は繊細です。7-8月に長さ8-10㎜の花穂を付け、小穂は単生、1小花から成ります。名は、高野山で採取された事に由来。青葉山では、林内に普通に見られ、特に秋~冬に独特の風情を醸します・・・
コウヤザサ 灰色の街 
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ハナイカダ(花筏)の冬芽
2012/12/20(Thu)
  きょうは晴れ時々曇って、風花が舞いました(-1.7~5.4℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00 PKC107 RD1503、西風)。
   道沿いに、ハナイカダ(ハナイカダ科)がありました。褐色の景色に黄緑の芽が、瑞々しく林立していました。北海道南西部~九州の山地の湿った陰地等に生育する、高さ2m程の落葉低木です。若枝は緑色で無毛。長さ6-12cmの葉は互生し、楕円形で低鋸歯があります。花は淡緑色で、雄花は数個、雌花は1-2個で、共に葉の中央に付きます。黒い液果は種子を2-4個含みます。青葉山では、沢周辺等に多く見られます・・・
ハナイカダの芽と葉痕 対岸から見た展望台付近
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オオウラジロノキ(大裏白の木) の果実
2012/12/19(Wed)
   きょうは晴れ時々曇って、流れ雪が舞いました(0.7~3.4℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00 PKC107 RD1503、西北西風)。
   道沿いのオオウラジロノキ(バラ科)に、実が生っていました。この木も今年は生りが悪くて、僅か数個でしたが、赤らむ林檎のほっぺを、北風に震わせていました。本州~九州のやや乾燥した尾根等に生育する、樹高10-15mの落葉高木です。樹皮は紫褐色で皮目が多く、若木の幹には刺状の突起があります。葉は互生し、卵~楕円形の鋭頭で、鈍鋸歯又は不揃いな鋸歯があります。葉裏は綿毛が密生し、名の通りに白く見えます。5月頃、短枝の先に白い花を付けます。3㎝程になる果実は、リンゴに似た甘酸っぱい味がします。青葉山では、各所に大木、小木が見られます・・・
オオウラジロノキ 絶え間なく風花が飛んでくる
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ジャノヒゲ(蛇の髭)の実
2012/12/18(Tue)
   きょうは、晴れ後曇りました(1.6~9.8℃//0.16μS/h八幡1屋外高さ1m・0.10μS/h屋内21:00、南東北東風)。
  森の道端に、ジャノヒゲ(クサスギカズラ科又はナギイカダ科)がありました。表からは茂る草葉しか見えませんが、掻き分けると、ドッキリする程艶々した青い実が沢山現れました。東アジアに広く分布し、日本では北海道~九州の山地~低地の林床に生育する草丈10cm程の常緑多年草です。葉は長さ10-30cm、幅2-3mmの線形で多数叢生し、先端は下向きに垂れ下がります。7-8月、葉間から5-15cmのやや扁平な花茎を出し、白~淡紫色の花を5-10個程総状に付けます。果皮は薄く、成熟途中で脱落し、種子は露出した状態で成熟し、秋に濃青紫色になります。走出枝を出し群落を作ります。青葉山では、林内の所々に見られます・・・
ジャノヒゲ 重い空
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ミヤマガマズミ(深山莢蒾/深山鎌酸実)k
2012/12/17(Mon)
 きょうは曇って、朝には小雪が舞いました(1.6~8.1℃//0.16μS/h八幡1屋外高さ1m・0.10μS/h屋内21:00、南南東風)。
 林縁に、ミヤマガマズミ(スイカズラ科)の実がありました。初秋からずっと美味しそうな実を下げていましたが、気が付けばクリスタル化干蔓苔桃の様で、一粒齧ると、甘酸っぱい味が広がりました。北海道~九州の他、中国、朝鮮、サハリン南部等の山地の林内や林縁に生育する、樹高2-4mの落葉低木です。枝は黒紫色を帯び、葉は対生し、長さ4-9㎝の倒卵形で先が尖り、表面は無毛で光沢があります。縁は粗く鋭い鋸歯。5-6月、葉が一対付く枝先に散形花序を作り、白い筒状小花を多数付けます。9-10月、径8㎜程の核果を、赤く熟します。青葉山では、明るい林縁や林内に普通に見られます・・・
ミユマガマズミ 澱橋から青葉山
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クリタケ(栗茸)
2012/12/16(Sun)
   きょうは、曇り後晴れました(5.7~13.8℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00 PKC107 RD1503、西風)。
  林縁の地面に、クリタケ(モエギタケ科)が出ていました。不思議に思い、土を軽く掘り起すと、根元が朽木に繋がっていました。北半球温帯以北に広く分布し、日本では秋~晩秋、全国の山林の主に広葉樹(稀に針葉樹)の切株や倒木等に発生する木材腐朽菌です。径3-8cmの傘は茶褐~レンガ色で、襞は黄白色後紫褐色に変化します。別名はヤマドリモタシ等。優秀な食菌ですが、猛毒のニガクリタケに似ている上に、近年有毒成分が見つかり、セシウム等も良く吸収しますから、十分な注意が必要です。青葉山では、普通に見られます・・・
クリタケ 船形山遠望
 
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イカリソウ(碇草・錨草) の黄葉
2012/12/15(Sat)
   きょうは、雨が降ったり止んだりでした(4.0~6.4℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北北西風)。
   イカリソウ(メギ科)が黄葉していました。寂しくなった林下の草薮に、大判小判かと紛うばかりの黄金の華が、煌いていました。北海道(西南部)~九州の主に太平洋側の山地の林内に生育する多年草です。根出葉は長柄があり、2-3回の3出複葉で、小葉は卵形で先は尖り、基部は心臓形又は矢尻形、刺毛状の鋸歯が多くあります。4-5月、30-50㎝程の花茎に根出葉と良く似た葉を1枚付け、上部の総状花序に径3㎝で主に紅紫色の花を4-7個下向きに開きます。萼片8枚、花弁は4枚で長い距があります。青葉山では、林内に普通に見られ、様々な変異も見られます・・・
黄金の華 霧の立つ隅櫓
 




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ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)
2012/12/14(Fri)
   きょうは、晴れ時々曇りました(0.4~11.8℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西南西風)。
  道端に、ヒヨドリジョウゴ(ナス科)の実がありました。寂しい枯藪に、紅玉の様な液果が、赤く赤く耀いていました。東~東南アジアの他、日本全国の山野に生育する多年生蔓植物です。茎葉には軟毛が密生し、葉は長さ5-10㎝で互生し、全縁から3-5裂する葉まで様々です。8-9月、葉に対生した花序に白い小花を集散状に多数付けます。晩秋、8㎜程の球形の果実を赤熟します。名は、鵯がこの実を好んで食べる事に由来しますが、毒成分のソラニンを含みます。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
ヒヨドリジョウゴ 暖かい陽射
 
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アワコガネギク(泡黄金菊)
2012/12/13(Thu)
  きょうは、晴れ時々曇りました(0.5~7.5℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00 PKC107 RD1503、東南東風)。  
  森の外れに、アワコガネギク(キク科)が咲き残っていました。自生か如何かは分りませんが、震えながらも雪にも寒さにも負けず、黄金に耀いていました。東北南部~関東北部、近畿地方、九州北部の林縁、山地の崖等に生育する、草丈1-1.5m(草刈される所では小振り)の多年草です。茎には細かい白毛が密生し、葉身は羽状に中~深裂し、更に裂片も切れ込み、葉身は長さ3-6cm。10-11月、茎上部の枝先に径1.2-1.5cmの黄色い頭花をやや密に付けます。痩果に冠毛はありません。名は、黄花が泡立つ様に咲く事から、別名のキクタニギクは、京都東山の菊渓に由来。青葉山では、道端等の所々に見られます・・・
アワコガネギク 未だ色の残る森
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コクサギ(小臭木) の果実
2012/12/12(Wed)
  きょうは、曇り後晴れました(0.5~5.6℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00 PKC107 RD1503、西風)。  
   コクサギ(ミカン科)に、実が生っていました。周囲の株の実は皆榛の様に開きかけていましたが、未だ青々と(芽も)、触れても柔らかく、独特の香を周囲に放っていました。本州~九州の谷沿い等に生育する、高さ2m程の落葉低木です。長さ5-13cmの葉は柔らかく光沢があり、2枚ずつの互生で、ミカン科特有の油点があります。先端側が幅広く、基部に向かって楔形となり、若葉では微細鋸歯があり成葉は全縁。雌雄異株で、4-5月に、緑色の花を咲かせ、長さ2-4cmの雄花は萼・花弁4枚、雄蘂4本。約10mmの雌花は萼・花弁4枚で、柱頭は4裂します。果実は一個が腎形の2-4分果で、後2裂して黒い種子を弾き出します。有毒植物。青葉山では、沢周辺や山裾等に普通に見られます・・・
コクサギ 蝦蟇の顔にも見える褶曲面
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カワガラス(河烏)
2012/12/11(Tue)
   きょうは晴れ時々曇って、時折風花が舞いました(0.7~7.6℃//0.16μS/h八幡1屋外高さ1m・0.10S/h屋内21:00、北西風)。
  雪の残る河原を歩いていると、カワガラス(カワガラス科)がいました。二羽がじゃれ合う様に岩から岩に飛び移り、潜水して食べ物を探し、愛らしい白瞼を瞬かせていたかと思うと、黒い弾丸の様に上流に飛び去ってしまいました。ヒマラヤ北部~カムチャツカに広く分布し、日本では北海道~九州の主として山間の渓流に棲む留鳥です。全長(翼開長)21-23cm。雌雄同色。水中に潜ったり、水底を歩いたりして水棲昆虫類や魚類を捕食します。冬は雌雄共に単独で縄張り分散する傾向がありますが、一夫一妻で、秋~初冬には雌雄共に囀って、番形成の求愛行動が良く観察されます。青葉山では、広瀬川沿いで周年見られます・・・
カワガラス 雪の河原

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします) 
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ハゼノキ(櫨の木、黄櫨の木)
2012/12/10(Mon)
    今朝もうっすら積雪があり、曇り後晴れて雪も舞いました(-2.0~5.2℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北風)。 
    森の中に忽然と、真赤なハゼノキ(ウルシ科)がありました。1.5~3m程の小群ですが、真紅の葉が雪に映えて、美しく耀いていました。本州の関東南部~沖縄の他、中国南部~東南アジアの熱帯~亜熱帯の主に照葉樹林に生育する雌雄異株、樹高10m程の落葉高木です。日本には、果実から木蝋を採取する目的で、江戸時代に琉球王国から持ち込まれました。葉は全縁・無毛で光沢があるのが特徴で、9-15枚の奇数羽状複葉の小葉(長さ5-12cm)は披針形で先端が尖ります。5-6月に、黄緑色の小花を咲かせ、秋に直径5-15mmの扁平で球形の果実を熟します。ヤマウルシ程強くはない様ですが、被れるので気を付けましょう。青葉山では、野鳥による播種由来なのか?数か所で見られます・・・
ハゼノキ 樹氷の山
 
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十二月観(視)察会
2012/12/09(Sun)
  きょうは、雪中の観(視)察会になりました(-1.3~0.7℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西南西風)。今冬初の本格的な積雪となり、小雪が舞う中を出発です。トチノキの芽やカリン、シラカシ等眺め、雪に埋もれたイヌタデやウシハコベを掘り起こし、様々な冬芽を観察しながら進むと、道端にカラスザンショウの見事な実が落ちています。落ちたばかりらしく爽やかな香りが漂いますが、さて親木は?と皆で探すと、少し離れた大木の枝先で野鳥達が実を啄んでいます。コゲラにメジロにヒヨドリに…ひっくり返りながら夢中でした。未だ咲いているアワコガネギク、越冬中のイチモジフユナミシャク等見ながら森に入ると、雪道にキツネの足跡が真直ぐに続いています。未だ紅葉中で雪を被るオオモミジやヤマモミジ、コハウチワカエデを比べたり、シロダモの赤い実や雌雄の黄花、モミやカヤにドイツトウヒの葉も見比べ、アマチャヅルも観察しましたね。あちこちから覗く放山や仙台市街のビル群は真白に煙っていました・・・
香り高い烏山椒 え、こんな所に!. 雪に煙る放山 木々から下がる氷柱!  
花は、昨日の下見で確認したものも雪の下となり、ノコンギクや植栽のツワブキ、セイタカアワダチソウ他僅かしか見られませんでしたが、果実では他に、ツクバネ、ヘクソカズラ、アオキ、イヌツゲ、ムラサキシキブ、ヤブムラサキ、ヤブラン、オオバジャノヒゲ、ジャノヒゲ、ミヤマガマズミ、ウメモドキ、ヤブコウジ、ツルアリドオシ、カクミノスノキ、スイカズラ、サルトリイバラ、ニシキギ、ヒノキ等が見られ、青々としたフユノハナワラビの葉や胞子茎も沢山見られましたね。動物では他に、カモシカの足跡!!、角擦り痕、食痕、リスの食痕、巣材、テンやイタチの糞等が見られ、野鳥では、大きなな混群を作るシジュウカラ、ヒガラ、エナガにキクイタダキ! …にカシラダカの小群、カケス、トビ、ハシブトカラス、バス停の中にまでいたスズメ等を観察できました。虫瘤は、コナラやイヌツゲ、エゴノキにウダイカンバのものがありました。それにしても、美しすぎる樹氷の森を眺めながら、雪と紅葉、冬と秋を一時に楽しめた貴重な一時だったのではないでしょうか? さて次回は、新年の初歩きです。雪上の、心改まる「会」を期待したいですね・・・
冬と秋が一緒でしたね 展望台から見た市街 来たかいがありました!? 山紅葉、黄色が殆どでしたが…
*↓チャンコナヘさんより、観察会で撮影したコゲラやメジロの写真を送って頂きました!一瞬のタイミングでしたが、流石ですね!!
コゲラとカラスザンショウ メジロとカラスザンショウ
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カラスザンショウ(烏山椒)の果実
2012/12/08(Sat)
  きょうは晴れ後曇って、後雨や雪になりました(-0.6~9.4℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西南西風)。
  道端に、カラスザンショウ(ミカン科)の実が落ちていました。落ちたばかりの様で、未だ緑や薄紅の柄に赤紫や黄、白や黒の果実が面白く鏤められ、清々しい香りが漂っていました。日本の宮城以南の他、朝鮮南部、中国、フィリピン等の山野に生育する、高さ6-8m(最大15m程)の落葉高木。雌雄異株。幹や枝に刺が多く、葉は10対前後の奇数羽状複葉で、長さ5-10㎝の小葉は長楕円状披針形で鋸歯があります。7-8月、枝先に円錐花序を出し、淡緑色で多数の小花を咲かせます。秋、赤い蒴果を付けて、特有の香りと辛味のある黒い種子を露出します。伐採跡等の裸地に逸早く生える先駆植物で、青葉山では崩壊地周辺等に普通に見られます・・・
カラスザンショウ 雪の降り始め
 明日(12/9)は、観(視)察会↓。落葉を踏み分けながら、まだ咲いている花、紅葉、果実や冬芽、動物の痕跡、虫瘤や冬越しの昆虫、混群を作る野鳥達等を観察しましょう。もしかしたら、名残の紅葉と雪が一度に楽しめるかも知れませんね…


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カシラダカ(頭高)
2012/12/07(Fri)
  きょうは晴れ後曇って、時折風花が舞いました。午後5時過ぎに又大きな地震がありました(5.2~12.1℃//0.20μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、東南東風)。
  草原に、カシラダカ(ホオジロ科)がいました。小群が何かを食べていましたが、良く見ると、雄も雌も皆冬羽で、枯草に紛れる姿でした。ユーラシア大陸北部とアリューシャンで繁殖し、冬は中国東部や中央アジアに渡り越冬します。日本では冬鳥として、九州以北の山地~平地の明るい林や林縁、草地等に渡来します。体長15cm程で、雌雄共後頭部に冠羽があるのが特徴です。雄の夏羽は、頭部が黒く目の上~後頭部に白い側頭線があり、体の下面は白く、上面は茶色で黒い縦斑があります。雄の冬羽と雌は、頭部と体の上面が淡褐色になりますが、雄の耳羽周辺は黒褐色。地鳴きはチッと、か細く鳴きます。青葉山では、秋~早春に群れで生活し、草原等で良く見かけます・・・
カシラダカ 小滝の浮葉

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カジカエデ(梶楓)の落葉
2012/12/06(Thu)
  きょうは、晴れましたが風が強く、時折雪が飛びました(1.6~10.7℃//0.17μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、南風)。
  道を埋める様に、カジカエデ(ムクロジ科)の葉が落ちていました。例年、黄~黄土~赤褐色と様々にに紅葉するのですが、今年は黄色いままの落葉となった様です。本州~九州の、主に太平洋側の山地の樹林内に生育する、高さ20m程の落葉小高木です。葉は対生し、葉柄は4-11cm、葉身は長さ7-15㎝で掌状に5中裂し、荒い鋸歯があります。雌雄異株で、4-5月に枝先に花を付け、雄花は5-11花からなる紅紫色の散形総状花序を下垂し、雌花は3-9花からなる黄緑色の総状花序を上向きに付けます。宮城県が北限になり、青葉山では林縁等に散見されます・・・
カジカエデ 晩秋の焔
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シロダモ(白梻)の果実と雌花
2012/12/05(Wed)
   きょうは、曇り後晴れました(3.4~9.9℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、北北西風)。
   道沿いのシロダモ(クスノキ科)に、果実が生っていました。たわわに実る真赤な実が青空に映えていましたが、良く見れば花(雌株の雌花)も咲いています。気が付けば隣の雄株にも、黄色い雄花が枝一杯に付いていました。本州の秋田、宮城~南西諸島の他、朝鮮、中国等の山地~低地の森林内に生育する、樹高10-15mの常緑中高木です。雌雄異株。幹は直立し、樹皮は紫褐~暗褐色で、若枝には黄褐色の絹毛があります。葉は互生し柄があり、長さ8-18cmの葉身は長楕円状披針形で、先端は尖り、3行脈が目立ち、裏面は灰白色です。秋、葉腋に散形花序を作り、黄褐色の小花を多数付け、翌年秋に長さ12-15mmの果実を赤熟します。名は、葉裏が白いタモ(霊の宿る木等の説)の意。青葉山では、林縁等の所々に見られます・・・
シロダモの実と雌花 藪から見上げる空

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ヒメヤブラン(姫藪蘭)の実   
2012/12/04(Tue)
   きょうは、雨後晴れました(5.8~10.3℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00 PKC107 RD1503、西北西風)。
   ヒメヤブラン(ナギイカダ科)が生えていました。道に沿って点々と、小さいけれど存在感ある黒い実が、艶々と並んでいました。北海道~沖縄の他、東~東南アジアの、日当たりの良い林下や草地に生育する多年草です。葉は線形で長さ10-20cm、幅2-3mm。7-9月、葉より短い高さ10~15cmの花茎の先に、淡紫色の径1cm程の小花を疎に咲かせます。花は上向きで、花被片6個は楕円形で平らに開きます。果実は種子が露出し、径4-5mmで、紫黒色に熟します。種子の他、根の様に伸びる走出枝でも繁殖します。青葉山では、乾いた道沿いや草地等に見られます・・・
ヒメヤブランの実 夕暮れの空
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サネカズラ(実葛)
2012/12/03(Mon)
   きょうは曇って、時折雪が舞いました(-2.1~8.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00 PKC107 RD1503、北北西風)。
  道端に、サネカズラ(マツブサ科)の実が生っていました。一つ二つ三つ…見上げると、赤い実を付けた蔓が木に絡まって、天高く這い登っていました。一粒齧ると、ちょっぴり苦いけれど、甘ーい果汁が口一杯に広がりました。関東(とされる)~中国南部の照葉樹林等に生育する、雌雄異株の常緑蔓性木本です。葉は長さ数cmで艶があり互生します。8月頃、葉蔭に径1cm程の花を咲かせ、10枚前後の白い花被に包まれ、中央に雄蕊、雌蕊が夫々多数螺旋状に集まります。雌花の花床は結実と共に膨らみ、赤く丸い集合果を作ります。果柄は7cm程にも伸び、単果は径1cm程で、全体では5cm程になります。青葉山では、車道沿い等に見られます・・・
サネカズラ 茶色い木は曙杉
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トウカエデ(唐楓)
2012/12/02(Sun)
   きょうは、大体曇りでした(-1.5~5.2℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
   森の外れに、トウカエデ(ムクロジ科)が生えていました。勿論、名の通り中国東南部原産の外来種ですが、赤紫~黄色の微妙な色合いに葉柄も真紅で、思わず見入ってしまいました。日本には江戸時代に渡来し、全国に街路樹等ととして植えられ野生化もしている、高さ20mになる落葉高木です。樹皮は縦に割れて剥がれるのが特徴で、若枝には毛があり、前年枝は灰白色。葉は長さ4-8cmで3浅裂し、基部は円形。表面はやや光沢があり、裏面は粉白色。4-5月、両性花の黄花を房状に沢山付けます。葉は秋に黄~朱色に美しく紅葉します。青葉山周辺では、公園樹等として植えられています・・・
トウカエデ 枯野と青葉山
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ゆきかえる