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ロウバイ(蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅)
2013/03/31(Sun)
   きょうは春から一転、一日中湿った雪が降り続きました(0.8~4.4℃//0.15μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.09μ㏜/h屋内21:00、北北東風)。
  ロウバイ(ロウバイ科)が咲いていました。薄黄に小豆の小花が、春香を漂わせながら、冷たい雪に濡れて、凍えていました。所謂「ロウバイ」の一種で、ソシンロウバイより花期が少し遅く、花の中心部が暗紫色の基本種です。高さ2-4mの中国原産の落葉低木で、日本には17世紀前半に渡来しました。葉は対生し、長さ8-15㎝の長卵形で、先は鋭く尖り、鋸歯はなく、薄い革質で表面はざらつきます。3-4月、芳香ある蝋質、半透明の黄色花を葉先に開き、外層の花被片は淡黄色、内層は紅紫色。5-6本の雄蕊と退化雄蕊があり、雌蕊は数本で壺状の花托の中にあります。花托はその後長卵形の偽果になり、中の種子状痩果は濃紫褐色、長楕円形で有毒。青葉山周辺では、公園や庭先等に植栽されています・・・
ロウバイ 雪が降り頻る午後
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ツノハシバミ(角榛)の花
2013/03/30(Sat)
   きょうは、大体晴れました(3.2~11.7℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北風)。
   ツノハシバミ(カバノキ科)に、花が咲いていました。微風に揺れる雄花の中に、ドキッとする程の赤い雌花が、早春の火花を放っていました。北海道~九州の他、朝鮮等の山地に生育する、高さ4-5m、径15cm程の落葉低木です。樹皮は灰褐色で滑らかで皮目が目立ち、若枝は灰緑色。葉は互生し、欠刻のある細かい重鋸歯があり、葉柄は0.5-1cm、葉身は卵~倒卵型で長さ5-11cm、基部は円形で先端は尖ります。3-4月、葉が出る前に花を付け、雄花は尾状花序を下垂し、雌花は枝先に数個の花が頭状に集め、鱗片の間から出る赤い柱頭が目立ちます。果実は9-10月に熟し、刺毛を密生し嘴状に長く伸びた特徴ある形になります。青葉山では、歩道沿いや林縁部等で普通に見られます・・・
ツノハシバミの雌花と雄花 五色沼の梅
   
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キブシ(木五倍子)が咲きだす
2013/03/29(Fri)
   きょうは、曇り後晴れました(6.3~11.5℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.09μSv/h屋内21:00、北風)。
  道沿いのキブシ(キブシ科)が、咲き始めていました。ついきのうまで、あんなに固く小さかった蕾が、遠慮がちに、花房の上からそろそろと開いて、今にも春の鈴音が聞えて来そうでした。北海道~九州の山地の林縁や谷沿いの斜面等に生育する、高さ3-4mの落葉低木です。葉は互生し、卵~卵状楕円形で基部は円く、先は長い鋭尖頭。3-5月、前年枝の葉腋から淡黄色の穂状花序を下垂させ、未だ花の少ない時季に良く目立ちます。雌雄異株で、雄花は雄蘂8、雌花は子房が大きく雄蘂が退化し、他に両性花もあります。主として雄花は長く黄橙色に、雌花は短く黄緑色に見えます。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
キブシ コナラの団栗の真赤な双葉が目覚めようとしていました
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カタクリ(片栗)が咲き出す
2013/03/28(Thu)
    きょうは晴れ時々曇りで、漸く仙台の「梅の開花」が発表されました(5.4~16.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、東南東風)。
    いつもの道端に、カタクリ(ユリ科)が咲いていました。咲き始めではありますが、何時の間にやら乾いた道のあちこちに、赤紫の篝火がめらめらと燃えていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン等の落葉広葉樹の林床に群生する、草丈10-25㎝の多年草です。3月末~4月初め、長さ4-5㎝で薄紫~桃色の花を、下向きに咲かせた後、あっと言う間に消えてしまう、早春植物の代表です。発芽1年目は細い糸状の葉を、2年目からは卵状楕円形の一枚の葉のみで過ごし、7-8年後、二枚目の葉が出てから、やっと花を付ける様になります。青葉山では到る所に見られ、大群生地もあちこちにありますが、開発や盗掘の他、枯松伐採時の林床破壊等で大分減少して来ています・・・
カタクリ 山の上の街(葛岡)
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フクジュソウ(福寿草)
2013/03/27(Wed)
  きょうは、晴れ後曇りでした(-0.5~10.5//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、東風)。
  疏水沿いに、フクジュソウ(キンポウゲ科)が咲いていました。高い柵で入り込めない土手の斜面に、こんな所にこんなにと思う程に、金色に輝く花々が花開いていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国北部、東シベリア、ウスリー等の山野に生育する、草丈10-25㎝程の多年草です。茎は直立して枝分かれし、根茎は短く髭根が多数生え、茎の根元では大形鱗片状の鞘となり、上部では長柄の3-4回羽状複葉を互生し、小裂片は広卵形、深裂片は線状披針形。3-5月、新葉の伸びない中に茎先に径3-4cmの鮮黄色花を咲かせます。花弁は20-30枚で萼片より長く、雄蕊、雌蕊多数。花は日を受けて開き、夕刻には蕾みます。有毒植物。全国的に開発等で激減し、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。青葉山では、民家周辺等に見られますが、自生か如何かは分りません・・・
フクジュソウ 綻び始めた椿に微笑む崖
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キクザキイチゲ(菊咲一華)が咲きだしていた
2013/03/26(Tue)
   きょうは、晴れたり曇ったりでした(-0.5~8.8//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南西風)。
   キクザキイチゲ(キンポウゲ科)が咲いていました。知らない中に、沢に沿って1輪2輪と、ざっと数えただけでも早20輪近くが、清しい花弁を開きかけていました。北海道~近畿の山地~低地の、明るい林内等に生育する、高さ10-30cmの多年草です。葉は2回3出複葉で、深裂しているのが特徴です。3-5月、茎先に白~紫色の花を一輪付け、多数の雌蕊が中心部に球状に集合し、その周囲を多数の雄蕊が取り巻きます。花弁の様に見えるのは萼片で、8-13個あります。青葉山では、広瀬川や各沢沿い等の所々に、大小の群落を形成しています・・・
キクザキイチゲ 何かがいるのだけれど…
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ミチタネツケバナ (路種漬花、道種漬花)
2013/03/25(Mon)
  きょうは曇って、晩方には小雨が降りました(0.8~9.3//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
  道端に、タネツケバナが咲いていました。ミチタネツケバナ(アブラナ科)でしたが、白い顔を上げ、掌を広げて、精一杯背伸びしていました。欧州原産の帰化植物で、1970-80年代に東北周辺で発見された後、全国で確認され、今では何処でも普通に見られる様になりました。タネツケバナより草丈がやや小さく(20-40cm)、茎は無毛で、花が早春に一早く咲き始めます。湿性地を好むタネツケバナに対して、乾燥した道端等に多く見られます。青葉山では、車道沿い等に見られます・・・
ミチタネツケバナ 桂の沢
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ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)が一輪
2013/03/24(Sun)
  きょうは、晴れ後曇りでした(-0.4~4.9℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南南東風)。
  道端のミヤマウグイスカグラ(スイカズラ科)が、咲き出していました。と言っても、たった一輪だけでしたが、近寄れば、きょうは横向きに、躑躅の様な趣で佇んでいました。本州~九州の、主に日本海側の山野に生育する高さ2mの落葉低木です。葉は長さ5㎝程の楕円形で対生し、若枝や花柄・果実等、全体に毛と腺毛が多く生えます。4-5月に、やや曲った漏斗状で先が5裂する淡紅色花を咲かせ、秋に、グミに似た液果を赤熟します。青葉山では、林内外に普通に見られます・・・
ミヤマウグイスカグラ 谷底に覗く家並
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ツグミ(鶫)
2013/03/23(Sat)
  きょうは、大体晴れました(3.7~10.6℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
  草原に、ツグミ(ツグミ科)がいました。何処から現れたのか、あっちにもこっちにも沢山いて、右に左に食べ物を探していましたが、良く見れば皆丸々と太って、北國に帰る準備万端の様でした。北東アジアに広く分布し、東シベリア~カムチャッカで繁殖、日本には秋~春に渡来して越冬します。体長約20cm。体の上部が灰~茶色で、眼上と腹部が白く、胸を張り背筋を伸ばす姿勢でいるのが特徴です。雑食で、主に土中のミミズや虫を食べ、様々な果実等も好みます。青葉山では冬期、草原や林縁等に普通に見られます・・・
ツグミ 経ヶ峰と青空
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アケボノアセビ(曙馬酔木) 
2013/03/22(Fri)
   きょうは、晴れ後曇りました(-0.7~11.8℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.09μSv/h屋内21:00、北風)。
   森の外れの道端に、アケボノアセビ(ツツジ科)が咲いていました。植栽されたものですけれど、寒い時季から逸早く咲く曙色の花は、強張る心も解してくれる様でした。本州(山形県以西)~九州の山地に生育する、樹高1-3mの常緑低木で、庭等にも良く植えられます。葉は楕円形で深緑、表面に艶があり、枝先に束生します。アセビの中の、花が淡紅色の品種とされ、3-4月スズランに似た小花を複総状に垂れ下げます。花は8㎜程で、花先は細く5浅裂し、萼や花柄は赤褐色になり、雌蕊1、雄蕊10で、花糸には毛が密生します。果実は扇球状で、初め下向きで、熟すと上を向き、1個の果実に、2㎜程の種子が100個程入っています。有毒。青葉山周辺の道沿い等にも、アセビと共に植えられています・・・
アケボノアセビ 坂の途中からも見える海と疎らな松、瓦礫の山
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トウホクサンショウウオ(東北山椒魚)の卵嚢
2013/03/21(Thu)
  きょうは、曇り後晴れて風が強く、朝には久し振りに雪が降りました(1.3~10.9℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.09μSv/h屋内21:00、北西風)。
  沢の澱みに、トウホクサンショウウオ(サンショウウオ科)の卵嚢がありました。木の根や枝にくっ付いて、一つ、二つ…早い年だと一月頃から現れるのですが、今年は遅れて、漸く見られるようになりました。日本固有種で、名の通り、主に東北地方の高山~山麓の細流周辺の森に生息します。成体は体長9-14cm。3-5月に、湧水がある水溜りや、山間の沢の澱み等に産卵し、卵嚢は冷たい水中に出た根や石、落枝等に付いて、流れ出したりしない様になっています。一対の長い嚢は透明で、縦・横条の皺があるのが特徴で、中には20-100個の卵が入っています。受精卵は、3週間程で泳ぎ出し、プランクトンや水生昆虫を食べながら、普通は年内に変態して陸に上がり、その後は周りの林内に棲み、4-5年かかって成体になります。青葉山では、どの沢や湧水池でも見られますが、開発等で減少していて、県レッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定されています・・・
トウホクサンショウウオの卵嚢 藪の空
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ヤブカンゾウ(薮萓草)の若草
2013/03/20(Wed)
  きょうは、一日曇りました(5.4~12.5℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
  森の外れに、ヤブカンゾウ(ワスレグサ科)が若葉を出していました。知らぬ間に、あっという間に土手原が、若々しい早緑の草で埋め尽くされていました。有史以前渡来の中国原産とも言われ、日本では北海道~九州の日当たりの良い草地等に生育する、草丈50-100cmの多年草です。葉は根生し、長さ40-60cm幅3㎝前後の広線形。3倍体の為結実せず、根が紡錘状に膨らみ匍匐茎を出して増えます。茎上部で分枝し、7-8月、茎頂に橙赤色の花を数個付けます。花は径8-10㎝で、花筒は長さ約2㎝。花披片は6個ですが雄蘂と雌蘂の一部又は全部が花弁化して八重咲きになります。若芽、蕾、花は、山菜として良く食べられます。青葉山では、土手等に普通に見られます・・・
ヤブカンゾウの若草 氷の欠片も無くなった五色沼
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センショウグモ(戦勝蜘蛛)の卵嚢
2013/03/19(Tue)
   きょうは、曇り時々晴れでした(7.8~18.5℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.09μSv/h屋内21:00、北風)。
   木の枝に、センショウグモ(センショウグモ科)のものと思われる卵嚢が下がっていました。小さな玉が、落ちる間際の線香花火の様に、微風にプラプラと揺れていました。北海道~九州の山野に生息する、体長♂3—3.5㎜、♀4-4.5㎜のクモです。5-9月に出現し、網を張る事はなく、他のクモの網に入り込み、糸を弾いて振動させ、網主が接近したところを捕食します。主にオオヒメグモ、時にサラグモやジョロウグモ等の幼体も襲撃します。頭胸部は淡褐色に特徴的な黒斑が見られ、腹部は後方に1対の突起があり、歩脚には多数の長い棘があります。卵嚢は特徴的で、球形の繭を糸で吊るし、薄暗く雨の当たらない場所で良く見かけます。和名は、他のクモとの戦いに勝つ事に由来します。青葉山では、卵嚢は林縁等に普通に見られます・・・
センショウグモの卵嚢 坂から見た八幡杜
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毛虫がひとり
2013/03/18(Mon)
   きょうは、一日曇りでした(5.8~11.9℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
   畑の跡の枯れた紫蘇に、シロヒトリ(白燈蛾/ヒトリガ科)と思われる毛虫がいました。こんな所で何しているのか、それとも死んでいるのかと、そっと触れてみると、ゆっくり頭を動かしました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、シベリア東部等の山地~平地に普通に生息する開張52-66mmの蛾です。全体が白い翅を持ち、腹部や脚の根元は赤く、7-9月に年1-2回現れます。幼虫は広食性で、クワ、ニワトコ、スイバ、イタドリ、ギシギシ、タンポポ、オオバコ等を食草にし、幼虫のまま越冬します。青葉山では、林縁等で普通に見られます・・・
シロヒトリの幼虫 薄暮の街
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マンサク(万作・満作・金縷梅)のダイアモンド!
2013/03/17(Sun)
  きょうは、良く晴れました(-0.2~12.9℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10Sv/h屋内21:00、北北西風)。
  道行く所、マンサク(マンサク科)が咲き群れていました。満ち溢れる春光を浴びて、金剛石か"石の花"の様に輝いていました。本州(太平洋側)~九州の山林に生育する、高さ3-5mの落葉小高木です。葉は互生し、楕円形で波状の鋸歯があります。2-3月、他に先駆けて花を咲かせ、花は萼、花弁、雄蕊4、仮雄蕊4、雌蕊(花柱)2からなります。萼は赤褐~緑色で円く、黄色い花弁は長さ1.5cm程の細長い紐状です。果実は果で、中に黒い種子が2個あります。青葉山では何処でも普通に見られ、山中に自生する草木中で最も早く咲き始めます・・・
ダイヤマンサク 青空と街
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ヒメヤシャブシ(姫夜叉五倍子)
2013/03/16(Sat)
   きょうは、晴れ後曇りました(0.1~15.9℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北北西風)。
   林縁に、ヒメヤシャブシ(カバノキ科)がありました。今年は少なくて、未だ小さく固いものの、艶々した雄花序が、蛇肌の様に光っていました。北海道~四国の山地の痩地や崩壊地等に生育する、高さ2-7mの落葉小高木です。良く分枝し、樹皮は滑らかな黒褐色で、横長又は丸い皮目が多。葉は互生し、葉身は長さ5-10cm、幅2-4cmの狭卵状披針形。先は細長く尖り、基部は丸く、細かな重鋸歯があり、側脈は20-26対。表面は無毛で、裏面の脈上に伏毛があります。雌雄同株。4月に、葉の展開と同時に開花し、雄花序は無柄で長さ4-6cm、枝先から1-3個垂れ下がり、雌花序は雄花序の直下の葉腋に3-6個が総状に付きます。10-11月に、1.5-2cmの楕円形の堅果を垂れ下げます。青葉山では、崩壊地周辺等に見られます・・・
ヒメヤシャブシ 光る山並
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カタクリ(片栗)に蕾が !
2013/03/15(Fri)
    きょうは、良く晴れました(-1.8~9.1℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
    いつもの道端で、蕾を付けたカタクリ(ユリ科)を見つけました。そろそろかな、とは思いましたが、あちこちに現れた葉間から、一つ二つと白い顔を出していて、中にはすっかり赤らみ膨らんで、今にも綻びそうなものもありました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン等の落葉広葉樹の林床に群生する、草丈10-25㎝の多年草です。3月末~4月初め、長さ4-5㎝で薄紫~桃色の花を、下向きに咲かせた後、あっと言う間に消えてしまう、早春植物の代表です。発芽1年目は細い糸状の葉を、2年目からは卵状楕円形の一枚の葉のみで過ごし、7-8年後、二枚目の葉が出てから、やっと花を付ける様になります。青葉山では到る所に見られ、大群生地もあちこちにありますが、開発や盗掘の他、枯松伐採時の林床破壊等で大分減少して来ています・・・
カタクリの蕾 水も満作も眩しい
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ヒメカンスゲ(姫寒菅) の蕾
2013/03/14(Thu)
   きょうは、大体晴れました(0.7~7.3℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
   道端に、ヒメカンスゲ(カヤツリグサ科)がありました。もしやと思い葉間を覗きましたら、まだ固いものばかりでしたが、黒曜石の矢尻の様に艶々した蕾が、長い柄を気持ち良さそうに伸ばしていました。北海道~九州や朝鮮南部の山間部に生育する、花茎の高さ10-40cmの常緑多年草です。葉は堅くて細長く、艶があって縁がざらつき、苞の鞘が赤く、株の基部に棕櫚毛や紫褐色の鞘が目立つのが特徴です。3-4月、他のスゲ類に先駆けて咲き出し、茎先に房状の雄花、その基部に糸状の雌花を付けます。青葉山では、乾いた斜面等に普通に見られ、取り分け花の少ない早春には目立ちます・・・
ヒメカンスゲの蕾 木間越しの街
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アカゲラ(赤啄木鳥)
2013/03/13(Wed)
  きょうは、ほぼ曇りでした(2.9~14.1℃/0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、北西風)。
   道沿いの赤松林に、アカゲラ(キツツキ科)がいました。虫が入って弱った木を見つけては、コンコンコン、「森のお医者さん」の別名通り、日々木々の治療に当たっている様でした。ユーラシア中北部、サハリン、日本等の平地~山地の落葉広葉樹林等比較的明るい森を好み、昆虫の他、果実、種子等を食べて暮しています。全長(翼開長)23cm。雄の顎線や頭は黒く、後頭や下腹、下尾筒は赤。喉や胸、腹は白く、翼先に白斑が多数あり、肩羽は白く、逆八の字に見えます。雌は後頭も黒。キュッ、キュッとかケレケレケレと飛びながら鳴きます。5-7月頃に、一夫一妻で子育てをします。巣を主に枯木に作るので、青葉山でも、開発や森林管理・整備等により、生息数が減少気味です・・・
アカゲラ♂ 赤松林
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ウメ(梅)咲き出す
2013/03/12(Tue)
 きょうも、大体晴れました(-3.2~11.5℃㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、西北西風)。
 森の外れで、ウメ(バラ科)が咲き出していました。未だ数輪のみでしたが、赤い花が馥郁とした春の香を、周囲に盛んに放っていました。中国原産で、古い時代に渡来したと言われる(日本にも原生していたとの説も)、落葉高木です。卵形の葉は互生して先が尖り、周囲が鋸歯状。2-4月、葉に先立ち1-3㎝程の花を咲かせます。花弁は5枚で、色は白~薄紅~赤。果実は2-3㎝の核果で、6月頃に黄色く熟します。名の由来には、中国語の「梅(mei)」が転訛した、等の説があります。別名は好文木、春告草、木の花、初名草、風待草、匂草等。青葉山周辺では、庭園、民家跡や大学校内等に植栽されています・・・
紅梅 日没(成田山)
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イヌシデメフクレフシ(犬四手/犬垂膨五倍子)
2013/03/11(Mon)
  今朝は雪が数㎝積っていましたが、日中は晴れて、直に融けてしまいました。震災から2年目の、重い一日でした(-3.1~5.1℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北風)。
  道沿いのイヌシデ(カバノキ科)に、虫瘤のイヌシデメフクレフシが付いていました。良く見れば、案外梢のあちこちにあって、まるで花か膨らむ花芽の様でした。ソロメフクレダニ(ソロはシデ類の俗称)と言うフシダニの一種が、イヌシデの頂芽にのみ寄生して鱗片が肥大し、松毬状に大きく膨らみ、長さ50mmにもなります。黄褐~緑褐色で、表面には長毛が密生し、内部は数層の柔組織上になり、中に白っぽく長いソロメフクレダニが棲み、5月頃に脱出します。青葉山では、イヌシデの木に普通に見られます・・・
イヌシデメフクレフシ 成田山と八幡町
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三月観(視)察会
2013/03/10(Sun)
 きょうは、時折雨粒がぽつぽつと落ちるものの、晴間も多く穏やかな観察会の始まりとなりました(1.1~15.5℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。芽鱗が剥がれ落ちたり、すっかり新芽が伸びたトチノキや、幾つも顔を出すバッケ、やっと花弁を伸ばしかけたマンサク、花芽が一杯のヤマボウシ、オオバクロモジ等を観察しながら森に入ります。森は静寂、谷底に残る雪は僅かで、尾根にはケヤマハンノキやヤマネコヤナギが目立ち、取り囲む楓の梢は赤く染まっています。道端には、シロダモの赤い実が沢山落ちていたり、ノウサギの食痕やフン、カモシカの足跡、角擦り、食べ跡も一杯ありました。高木のウダイカンバの雄花は少なかったものの、大木のコブシは花芽が一杯、シュンランも花芽を伸ばし、そして暗い森にはセリバオウレンが!1輪、2輪…、10厘近くが星屑の様に煌いていま!!近くには、カタクリの葉も同じ位出ていて、春の到来を、つくづく感じました。
ケヤマハンノキの雌・雄花 こんな花もあるんですね ノウサギの糞です(涙) 「春」をおすそ分け
 その他、花では、ツノハシバミの雄花、オオイヌノフグリ、コハコベ、タネツケバナ、アケボノアセビ等が見られました。果実では、カラスザンショウやトチノキ、ヘクソカズラ、イヌツゲ、ツルニンジン、ヤブラン、ヤブコウジ、ツルアリドオシ、ツクバネ等、虫こぶではナラメイガフシ、ウダイカンバムレトサカフシ、エゴノネコアシ他、キノコでは、キヒラタケやヒトクチタケ、昆虫ではセンショウグモやジョロウグモの卵のう、ウスタビガやイラガの繭等、野鳥では、エナガ、コガラ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラコゲラ、コゲラ、ヒヨドリ、ハシボソガラス、トビ他、動物では、リスの食痕、テンの糞等が見られました。
  大震災後2年目の前日であり、途中からの異常な強風と寒さに、あの日の恐ろしさを思い起こさせる一瞬もありましたが、一通りの最「早春」の息吹を実感できた「会」だったのではないでしょうか・・・
おーーっ セリバオウレン 最後までがんばられた皆さん \まんさく
 さて、来月(4/7)は、カタクリ、ショウジョウバカマ、シュンランにイワウチワと、早春の花々が一斉に咲き乱れている事でしょう? お楽しみに・・・
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カタクリ(片栗)の葉が出ていました !
2013/03/09(Sat)
    きょうは良く晴れましたが、強い風も吹きました(4.0~12.8℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、東風)。
    林下の道端に、カタクリ(ユリ科)の葉がありました。探しても、今年は中々見られなかったので、明日の観察には間に合わないかとも思いましたが、何時もの場所の大分手前に、小さいのも大きくなったのも、柔らかな新葉が何枚も顔を出していました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン等の落葉広葉樹の林床に群生する、草丈10-25㎝の多年草です。3月末~4月初め、長さ4-5㎝で薄紫~桃色の花を、下向きに咲かせた後、あっと言う間に消えてしまいます。全国的に激減。青葉山では幸い、到る所に大群落が見られるものの、開発や盗掘等で減少しています・・・
カタクリの葉 風はあるけど、あったかいです・・・
   明日(3/10(日))は、定例の観(視)察会の日です↓。まだ少ないマンサクや咲き始めたばかりのセリバオウレン等々を愛でながら、野鳥達が囀る森を散策しましょう・・・
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バッケ(蕗の薹) 顔を出す
2013/03/08(Fri)
  きょうは、曇り時々晴れました(6.9~16.2℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西南西風)。
  道端に、バッケ(仙台他東北でフキノトウの事)が出ていました。今年は中々見られないと思っていたバッケ、でも気が付けばきょうは、あっちにもこっちにも、大きいのも小さいのも、一杯顔を出していました。サハリン~九州の他、朝鮮、中国にも分布し、日本では全国の山野に生育するフキ(キク科)の、雌雄異株の花の蕾で、早春、葉の出るより先に花茎が伸び出し、雌花は受粉後花茎を伸ばし、綿毛を付けた種子を飛ばします。開花時の草丈は5-10cmで、結実時は80cm程になります。名は、アイヌ語のパッカイ(子を負う様な姿)に由来するとされます。青葉山では、道端や沢沿い等に普通に見られます・・・
バッケ 晩方の藪
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ヤマネコヤナギ(山猫柳)の花芽
2013/03/07(Thu)
  きょうも大体晴れて、暖かい一日でした(0.3~14.1℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、北北西風)。
  道沿いのヤマネコヤナギ(ヤナギ科)の花芽が、膨らんでいました。固かった芽も、この所の暖かさで一気に膨らんで、ケヤマハンノキの雄花にも彩られた、絹毛の花穂達が陽光に煌いていました。北海道西南部~本州(近畿以北)、四国の、山中の日当たりの良い所に生育する、高さ5-15mの落葉高木です。樹皮は暗灰色で、古くなると縦に不規則に割目が入ります。葉は互生し革質で、楕円~長楕円形で、縁は全縁か微凸鋸歯があり波状。表面は深緑色で無毛、葉脈が凹み、やや光沢があり、裏面は粉白色で縮毛が密生します。雌雄異株。4-5月、展葉より先に尾状花序を出し、楕円形の雄花序の葯は黄色く、ネコヤナギに似ています。青葉山では、崩壊地等に真先に進出する開拓植物でもあります・・・
ヤマネコヤナギ 面白山方面を望む
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コハコベ(小繁縷)咲き出す
2013/03/06(Wed)
  きょうは晴れ後曇って、とても暖かくなりました(-0.6~14.1℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、北風)。
  森の外れの道端に、きょうはコハコベ(ナデシコ科)が咲いていました。こんもり残る雪の融水に誘われる様に、鮮緑の葉間から純白の花が、小さな御顔を覗かせていました。日本全国の山野の道端や畑地等に生育する、高さ10-20cmの一年草又は越年草です。葉は1cm程で、茎は普通紫色を帯び、下側に毛が列をなして生えます。秋に芽生え、早春から白い小花を開き、9月頃まで花が見られます。5枚の花弁は萼片と同長で、深く2裂するので10枚に見えます。花柱は3本で雄蕊は3-5本あります(ハコベは8-10本)。青葉山では、道端等に普通に見られます・・・
コハコベ 藪の雪も僅かになってきました
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ヒメオドリコソウ(姫踊子草) が咲きだす
2013/03/05(Tue)
   きょうは良く晴れて、気温が上がりました(-1.3~9.3℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、東南東風)。
  森の外れの道端に、ヒメオドリコソウ(シソ科)が咲き初めていました。先日オオイヌノフグリが咲き出していた所に、一輪だけでしたが、紅紫の小さな花が春の光を浴びていました。明治時代中期の帰化植物で、主に本州の路傍等に普通に生育する、草丈10-25cm程の越年草です。茎には短毛があり、根元で枝分かれし、葉は対生し、短い葉柄を持ち、葉身は卵円形で鈍鋸歯があります。葉脈は網目状で窪み、全体に皺がある様に見えます。2-5月、明赤紫色の唇形花を、上部葉脇から外側に向かって咲かせます。青葉山では、車道沿い等に普通に見られます・・・
   綻び方は木にもよりますが、マンサクがあちこちで黄色いリボンを広げていました・・・
ヒメオドリコソウ マンサクの花
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セリバオウレン(芹葉黄蓮/連) 咲き出す!
2013/03/04(Mon)
  きょうは晴れて、気温が上がりましたました(-11~8.2℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、北東風)。
  道端に、セリバオウレン(キンポウゲ科)が咲き出していました。寒い日が続いたので、未だ未だかと思いましたが、何と平年通り、叢に小さなきら星が耀いていました。本州~四国の、やや暗い林床に群生する常緑多年草です。葉は2回3出複葉で、小葉はやや厚質で光沢があり、名の通り、芹葉状にに深裂します(2-3裂し、鋭頭、欠刻状鋸歯)。早春、根茎から高さ7-12cm程の花茎を伸ばし、茎先に2-3個の互生の白花を付けます。花には雄花と両性花(稀に雌花)があり、花弁の様に見えるものは萼です。開花と共に新葉を展開し、古葉は枯れます。青葉山では、樅林や杉、檜林下等に普通に見られ、林内地上花では最も早く咲き出します・・・
セリバオウレン 木立の向こうは蕃山です
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ソシンロウバイ(素心蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅)がやっと咲き出す!
2013/03/03(Sun)
   きょうは曇り後時々晴れて、昼過ぎまでは雪が良く舞いましたました(0.9~4.3℃//0.20μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、北東風)。
  牛越橋の袂のソシンロウバイ(ロウバイ科)が、漸く咲き出していました。温暖化もあり、最近は一月末には咲いているのが普通でしたが、今年はひと月以上遅い開花です。ほんの数輪が綻びかけているだけでしたが、近寄ると、春の香が身体に沁み込む様でした。中国原産で日本には江戸期に渡来した、高さ2-4mの落葉低木です。幹は、地際から分枝して株状になります。早春、葉の出る前の枝に黄色い花を多数付けます。栽培品種は幾つかありますが、花全体が黄色いものがこのソシンロウバイ、花の中心部が暗紫色のものがロウバイです。青葉山周辺では、公園や庭先等に植栽されています・・・
ソシンロウバイ 氷柱がだいぶ落ちた不動滝。水量が激減した影響で、今冬は寒かったのに、全面結氷できませんでした。
「杜の都青葉山は今!」展示会は、盛況の中に、何とか無事終了できました。皆様、ありがとうございました!
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オオヤマザクラ(大山桜)の冬芽
2013/03/02(Sat)
   きょうは、曇り時々晴れて風が強く、一日中雪が舞いました(0.3~7.4℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
   道沿いに、オオヤマザクラ(バラ科)が生えていました。枝先を覗くと、臙脂色に耀く冬芽が、一層膨らんで見えました。北海道、本州、四国の他、朝鮮、サハリンの山地に生育する、樹高7‐15m程の落葉高木です。葉は大きさ8-15cm程の長めの卵形で、互生します。初めは赤く、夏頃に暗緑色、秋には赤、黄、橙と様々に紅葉します。5月頃、赤味が強く、花柄が短い、2-3cmの花を咲かせます。萼筒も含めて無毛で、萼の裂片は全縁。夏に黒紫色の実を熟します。別名は紅山桜、蝦夷山桜等。青葉山には少ないものの、所々に見られます・・・
オオヤマザクラ 雪の舞う大手門
「杜の都青葉山は今!」展示会は、盛況の中に、何とか無事終了できました。皆様、ありがとうございました!
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ゆきかえる