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ヤマブキ(山吹)
2013/04/30(Tue)
  きょうは、曇り時々小雨後晴れました(10.4~17.4℃//0.16μSv/h八幡1屋外高さ1m//0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
  道沿いに、ヤマブキ(バラ科)が咲いていました。丘の上の藪間を彩る、金色の花々が、眼下の市街地を眺めていました。北海道~九州の低山の明るい林等に生育する、高さ1-2mの落葉低木です。国外では中国にも分布します。地下茎を伸ばして群生し、細く柔らかな茎を立ち上げ、その先はやや傾いてしばしば枝垂れます。葉には明瞭な鋸歯があります。晩春に、明るい黄色の花を多数付け、多数の雄蕊と5-8個の離生心皮を持ち、心皮は熟して分果になります。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
ヤマブキ 山桜と八幡の街
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アカシデ(赤四手、赤垂)の花
2013/04/29(Mon)
    きょうは、晴れ後曇りました(7.1~20.2℃//0.16μSv/h八幡1屋外高さ1m//0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
   アカシデ(カバノキ科)に、花が咲いていました。暖かな春風に、赤金の群鎖を揺らししながら、注ぐ陽光に煌いていました。北海道南部~九州の他、朝鮮等の山地~低地に生育する、高さ15m程の落葉高木です。長さ3-7cmの葉は、先端が尾状に垂れ下がります。花は雌雄同株異花で、4-5月頃、若葉が生えると同時に咲き、雌花序には柄があり、枝先の芽から出て垂れ下がります。雄花序には柄がなく、4-5cmの穂を長く垂れ下げます。秋に翼果を稔らせ、種子は風で散布されます。青葉山では、林内に普通に見られます・・・
アカシデの雌花序(左)と雄花序 山桜の山
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ヤマザクラ(山桜)
2013/04/28(Sun)
  きょうは、大体晴れました(9.4~16.8℃//0.16μSv/h八幡1屋外高さ1m//0.10μSv/h屋内21:00、西風)。
  ヤマザクラ(バラ科)が咲いていました。気が付けば、山のあちこちを桜色に染めて、萌黄の森を彩っていました。北海道~九州の他、朝鮮南部等の日当たりの良い山野に生育する、高さ20-25mの落葉高木です。展開しかけの若葉は赤みを帯びる事が多いのですが、褐色、黄緑、緑等変異が大きく、裏面が白っぽくなります。4-5月、葉が出ると同時に開花し、花弁は5枚で、色は普通白~淡紅色。樹皮は暗褐~暗灰色。桜の仲間では巨樹となり、比較的長寿。日本の野生桜の代表で、古来和歌にも数多く詠まれ、「吉野の桜」とは、本来この桜を指します。青葉山では、良く似たカスミザクラと共に普通に見られ、葉や花等が無毛で、普通は花期が早いのが相違点です・・・
ヤマザクラ 青葉橋から
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クサガメ(草亀・臭亀)
2013/04/27(Sat)
   きょうは、大体晴れました(7.4~14.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
   池の畔に、クサガメ(イシガメ科)がいました。ここの主かとも思える、25㎝程もある大きな亀で、叢で眠そうな目をして、甲羅干ししていました。中国(東~南東部)や朝鮮に分布し、日本では北海道南西部~沖縄の池沼や河川等に生息する、最大甲長30㎝(雄は20㎝程)の亀です。背甲はやや扁平で、やや細長く角張った楕円形や俵型で、椎甲板と肋甲板に3つずつ筋状の隆起があります。背甲は主に灰褐~黒。頭部は大きく(大型個体では巨頭化)、吻端はやや突出し、後頭部は細かい鱗で被われ、濃灰褐~黒で、黄~薄黄緑色の不規則な斑紋や斑点が入ります。雑食性で、主に水中で採食し、大型個体は貝類や大型の甲殻類も噛み砕いて食べ、良く日光浴をします。開発による生息地の破壊等により激減しています。旧和名はヤマガメ、別名はキンセンガメ、ゼニガメ(幼体)等。青葉山周辺では、外来のアカミミガメ等に押されて、減少しています・・・
クサガメ 青葉城址の春
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オオバクロモジ(大葉黒文字)の花
2013/04/26(Fri)
   きょうは、曇り後雨になりました(9.8~14.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内20:00、西北西風)。
  道端に、オオバクロモジ(クスノキ科)が咲いていました。透明感ある薬玉状の花房は、硝子細工の簪の様にも見えました。北海道南部~中部の主に日本海側の亜高山帯下部~丘陵に生育する、高さ3-5mの落葉小高木です。雌雄異株。葉の長さは8-13cmで、樹皮には名の由来の黒斑があり、材は香りが良く、高級な爪楊枝にされます。3-5月、葉と同時に小枝の節に散形花序を出して、淡黄緑色の花を多数付けます。9-10月に液果が黒熟し、球形で径5-6mm、果柄10-27mmで先は太く、中に種子1個を含みます。青葉山では、各所に普通に見られます・・・
オオバクロモジ 山桜
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イヌブナ(犬椈、犬山毛欅、犬橅)の新葉
2013/04/25(Thu)
  きょうは、大隊晴れました(11.3~21.3℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、北西風)。
  イヌブナ(ブナ科)が、一斉に芽吹いていました。中には、優しく柔らかな若葉が次々に開いていて、眩いばかりの春の息吹が感じられました。本州岩手以南~九州熊本以北の山地に生育する、高さ25m程になる落葉高木です。日本海側に少なく太平洋側に多く、主にブナより低山に分布します。樹皮は暗灰褐色で、疣状の皮目が多く、葉は互生し、卵状楕円~長楕円形で、質はやや薄く、裏面には白く長い絹毛があり、波状鋸歯があります。側脈は10-14対でブナ(7~11対)より多。雌雄同株。4-5月に、雄花は新枝の下部に頭状花序を垂れ下げ、雌花は新枝の上部に付きのす。 堅果は3陵ある円錐形で、1つの実に2個ずつ付きます。青葉山では、ブナやミズナラ、モミ等と共に極相林を形成しています・・・
イヌブナ 対岸(八幡5)から見た青葉山
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コムクドリ(小椋鳥)
2013/04/24(Wed)
   きょうは、晴れ後雨になりました(8.2~17.3℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南風)。
   川岸に、コムクドリ(ムクドリ科)がいました。20羽程の群れが柳の木に止まって、賑やかにきゅるきゅる言いながら、若芽や小虫を食べている様でした。フィリピン、ボルネオ北部等で越冬し、日本(北海道、本州北部)やクリル、サハリン南部に夏鳥として渡来し、山地~平地の明るく開けた林等に生息して繁殖します。体長19cm程。雄は頭~喉が淡黄白色で、頬~耳羽後方に茶色い斑が目立ち、背中、肩羽、翼は黒く、体の下部はややくすんだ淡黄白色。雌は、頭~胸が灰褐色で、雌雄共に嘴と脚は黒。雑食性で、樹上で昆虫類やクモを捕食したり、木実を採食します。樹洞の他、屋根の隙間、石垣等に営巣します。渡りの時は群れを作り、ムクドリの群れに混じる事もあります。 地鳴きはキュルキュル、ギュルギュル等で、囀りはチチチピーキュルジョイジョイジョイ等。青葉山では、春~秋に川沿い等で普通に見られます・・・
   コブシの大木が花を一杯付けていましたが、今年は何処も満開の様で、作物も豊作なのでしょうか・・・?
コムクドリ♂ 辛夷の大木、今年は満開です!
 
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エドヒガン (江戸彼岸)
2013/04/23(Tue)
  きょうは、良く晴れました(2.9~17.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北北東風)。
  道沿いに、エドヒガン(バラ科)が咲いていました。今年は中々綻びませんでしたが、春らしい艶やかな花が、あっという間に満開になっていました。本州~九州の他、朝鮮、中国等の人里近くの山野に生育する、高さ15-25m程の落葉高木です。葉は長楕円~狭倒卵形で、葉柄には毛が目立ち、蜜腺は葉柄の上部か葉の最下部に一対あります。3月下旬~4月中旬、薄紅~白の花を咲かせます。萼筒の下半分が丸く膨らみ、上部が括れて細くなる壷形で、花柄や葉柄等に斜毛が多いのが特徴です。青葉山では、藪や斜面等に見られます・・・
エドヒガン 三居沢の桜
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カスミザクラ(霞桜)
2013/04/22(Mon)
  きょうは、大隊晴れました(2.7~14.1℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南西風)。
  カスミザクラ(バラ科)が咲いていました。緑の新葉を付けた味わい深い花々が、山のそこここに咲き群れていました。町場の桜も未だしっかり咲いていますが、今春は山の桜も一斉に花開いている様です。北海道、本州、四国、九州(対馬)の他、朝鮮、中国等の山地に生育する、高さ15-20m程の落葉高木です 樹皮は暗褐色で、横に長い皮目があります。互生する葉は倒卵状楕円形で、先端は尾状に鋭く尖り、鋭い不整鋸歯があります。表面は緑色で殆ど無毛、裏面は淡緑色で葉脈上に少し毛があり、葉柄や花柄も有毛です。4-5月に白みの強い花を咲かせ、6-7月に果実を紫黒色に熟します。青葉山で普通に見られ、山桜と言えば多くがこのカスミザクラです・・・
カスミザクラ 霞桜と霞空
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アオキ(青木)の雄花
2013/04/21(Sun)
 きょうは夜中からの湿雪が降り続き、昼頃までに数㎝積り、晩方には晴れました(榴ヶ岡は1㎝/0.8~7.5℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
 道端のアオキ(ミズキ科)に、花が咲いていました。冷たく重い雪に濡れて、緑茶を思わせる粋な花房が、斜めに傾げていました。北海道南部~沖縄の山地~平地の森に生育する、高さ2m程の常緑低木です。日本特産。葉は単葉、対生で枝先に集中し、葉身は倒卵状楕円~長楕円形で長さ10-20㎝、幅4-10㎝。表面は濃緑色で光沢があり、粗い鋸歯があります。3-5月に褐色又は緑色の花を咲かせます。花弁は4枚で雌雄異株。雌花は、真中に雌蕊が一つ、雄花は雄蕊が四つあります。秋~春に、楕円形で長さ2㎝程の赤い卵形液果を赤熟し、中に種子が一個あります。青葉山では、杉や檜の林床等の何処にでも普通に見られます・・・
アオキの雄花 雪と桜
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ナガハシスミレ(長嘴菫)
2013/04/20(Sat)
  きょうは曇って、夜に雨が降り出しました(2.9~12.6℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
  道端に、ナガハシスミレ(スミレ科)が咲いていました。そこだけ大きな群れとなり、花々が道を美しく彩っていましたが、後ろから眺めると、長嘴の長さがより目立ちました。北海道~本州の主に日本海側の山地の他、国外では北米東部にのみ生育する、草丈10-20㎝の有茎性多年草です。茎葉は心形で、先がやや尖り、光沢があり、長さも幅も2-4cm。托葉は櫛の歯状に裂けます。4-5月、地上茎や根元から伸びる花柄に径1.5㎝程の紫紅~淡紫色の花を付けます。沿日本海型である上に、分布は全国的に稀ですが、青葉山では最も普通に見られる菫です・・・
ナガハシスミレ 梅(下)も桜(上)も満開です
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ヒナスミレ(雛菫)
2013/04/19(Fri)
  きょうは、晴れ時々曇りました(8.8~11.2℃//0.16μSV/h八幡1屋外高さ1m//0.10μSV/h屋内21:00、西風)。
  沢端に、ヒナスミレ(スミレ科)が咲いていました。斜面を覆う様に群れる淡桃色の花が、花冷えの微風に震えていました。北海道南西部~九州中部の、主に太平洋側の山地~低地のやや湿った林内に生育する、高さ3-8cmの多年草です。低山を代表する無茎性のスミレで、葉は三角状卵形で先がやや尖ります。鋸歯は波状で、基部は深い心形。4-5月、地面から伸びる花柄に、直径1.5-2㎝の淡赤紫色の花を咲かせます。距は長さ6-7mmで幅が広く、花弁の内側に白毛が生えます。青葉山では、渓流沿いや山裾の林下等で見られます・・・
ヒナスミレ 谷向うとこちらの山桜
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イタヤカエデ(板屋楓)の花
2013/04/18(Thu)
   きょうは曇って、夜には雨になりました(8.8~11.2℃//0.16μSV/h八幡1屋外高さ1m//0.11μSV/h屋内21:00、北風)。
  道沿いのイタヤカエデ(ムクロジ科)に、花が咲いていました。樹幹全体に、遠くからでも良く目立つ、黄花を一杯に付けて、近寄ればクロモジにも似た、髪飾りの様でした。北海道~九州の他、朝鮮、中国東北部、ロシア沿海地方、サハリン等の亜高山~低山に生育する、雌雄同株の高さ15-20mの落葉高木です。葉は掌状に浅裂し、無毛で鋸歯がないのが特徴で、秋に黄葉します。4-5月、新枝の先に淡黄色の小花を複散房状に付け、雄花、雌花(両性花)が1つの花序内(又は個体内)で雑居します。秋に鍬形状の翼果を付けます。尚、「イタヤカエデ」とは、種名そのものの他、仲間全体を総称する場合と、狭義にエンコウカエデを指す場合があります。青葉山では、沢沿い等に普通に見られます・・・
イタヤカエデ 桜に満ちる三居沢
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オオコガネネコノメソウ(大黄金猫の目草)
2013/04/17(Wed)
   きょうは、晴れ後曇りました(8.2~25.1℃//0.16μSV/h八幡1屋外高さ1m//0.10μSV/h屋内21:00、北東風)。
  オオコガネネコノメソウ(ユキノシタ科)が、咲いていました。未だ枯草が目立つ道沿いの叢に、鮮やかな黄金の花々が、砂金か金塊でも撒いた様に輝いていました。本州(宮城以南)~九州の、山地の沢沿いの湿性地等に生育する、草丈5-10㎝の多年草です。4‐5月、鮮黄色の花(花弁に見えるものは萼片)を茎先に咲かせます。宮城県が北限。青葉山では、沢沿い等に見られます・・・
オオコガネネコノメソウ 八幡辺りから見る青葉山
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マキノスミレ(牧野菫)
2013/04/16(Tue)
  きょうは、晴れ後曇りました(5.7~14.8℃//0.16μSV/h八幡1屋外高さ1m//0.11μSV/h屋内21:00、北風)。
  道端に、マキノスミレ(スミレ科)が咲いていました。あっちにもこっちにも、小さいながら華やかで、良く見ればきりっと凛々しい花々が、道に沿って続いていました。本州(青森~近畿)の、山林内の日当たりの良い場所に生育する、高さ5-8cmの無茎性の多年草です。葉は濃緑色光沢があり、細長い長披針形で波状の荒い鋸歯があります。葉柄はほぼ垂直に地面から立ち上がり、葉裏の紫が鮮明ですが、後に淡緑色になります。基部は心形。3-5月、淡紅紫~濃紅紫色の花を付け、花弁は長さ0.8-1.2cm。側弁は無毛で唇弁には紫の筋が入ります。距は細長く花と同色。青葉山では、乾いた道沿い等に普通に見られます・・・
マキノスミレ 雪山のような雲と咲きかけの桜
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スズメノヤリ(雀の槍)
2013/04/15(Mon)
  きょうは、晴れ後曇りました(8.8~18.3℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、東北東風)。
道端の草地に、スズメノヤリ(イグサ科)が咲いていました。未だ槍とは思えない毬栗坊主達が、枯れた叢からめんこい顔を出していました。北海道~九州の草地に生育する、草丈10-30cmの多年草です。根生葉は長さ7-15cmの線~広線形で、縁には長い白毛があります。茎葉は小さくて2-3個付きます。4-5月、茎先に赤褐色の花を多数集めた卵球形の頭花を普通1、稀に2-3個付けます。花被片は長さ2.5-3mmで、雄蕊は6個は、花被片より短く、花糸は極短く、葯が目立ちます。頭花は、初めに雌蕊が成熟し、後に雄蕊の葯が伸びます。蒴果は褐色で花被片とほぼ同長。青葉山周辺では、大学構内等に見られます・・・
スズメノヤリ 見越桜と松
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四月観(視)察会
2013/04/14(Sun)
  きょうは良く晴れて暖かく、素晴らしい観(視)察会日和になりました(4.8~20.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、南風)。こんな陽気もあって今回も、集合所は大勢の参加者で溢れています。歩き始めると、道端にはツクシが林立し、オオイヌノフグリ等小さな花々が咲き群れ、青空は高くイワツバメが飛び交い、 木々の芽は嬉しそうに綻んでいます。マンサクは黄味を強め、アカシデやケヤマハンノキの雄花が下がり、シュンランが黄金の花を幾つも開いています。セリバオウレンは終わりかけていましたが、セントウソウは小さな銀河を形作り、チョウジザクラが床しい花を下げ、こそいら中にカタクリが赤々と篝火を点していました。ショウジョウバカマも、赤紫の大群落を広げていましたし、ヒメフタバランや解散後に訪ねたイワウチワの群生も愛らしく素晴らしいものでしたね。
道端のシュンラン 上にも横にも下にも、見るべきものが チョウジザクラ トウホクサンショウウオの卵嚢
 他に花では、ワサビ、コブシ、ミヤマウグイスカグラ、ツノハシバミ、アオキ、キブシ、ナツトウダイ、シナノタイゲキ、ヤマネコノメソウ、ヒメオドリコソウ、タネツケバナ、セイヨウタンポポ、バッケ(フキ)、アオスゲ、ヒメカンスゲ、ヒカゲスゲ、ナガハシスミレ、マキノスミレ、タチツボスミレ、ウスバサイシン、スズメノヤリ、クロモジ、ハルジオン等を観察しました。沢にはトウホクサンショウウオの卵嚢が見られ、ビロードツリアブやトラマルハナバチが盛んに飛んでいました。野鳥では、シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、メジロ、カワラヒワ、コゲラ、アカゲラ、スズメ、トビ、エナガ、ハシブトガラス、ガビチョウ等の囀りや姿が確認されました。
  又、きょうは春の喜びと共に、大いなる憂いや悲しみ、怒りの「会」ともなり、大地震や暴風、東西線や大学建設、森林管理による自然破壊が、この山をすっかり変えてしまったと痛感する一時ともなりました。春の息吹を体一杯に感ずると共に、自然の為にも私達自身の為にも、皆の知恵を絞り合い、何としても解決策を導き出さねばと思いました。
暴風の痕があちこちに ほぼ白いカタクリ 大勢の参加者でした イワウチワ
 来月は、ルリソウ、ヒメシャガ、イカリソウ、ヤマツツジ等の花々や、渡来したばかりの夏鳥達の囀りが見所・聞き所となるでしょう? では又、5/12(日)にお会いしましょう! 
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セントウソウ(仙洞草)
2013/04/13(Sat)
  きょうは、良く晴れました(1.7~14.5℃//0.18μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、南風)。
  セントウソウ(セリ科)が、咲き出していました。落葉の間から、真白い微小花が顔を出して、道沿いに銀河の小宇宙を創っていました。北海道~九州の山地~低地の、林内のやや湿った場所に生育する小型の多年草です。葉柄や茎は紫褐色を帯び、葉は3出複葉で、小葉は不規則に切れ込みます。3-5月に白色5弁花を多数咲かせます。花弁が内側にカールしているのが特徴です。青葉山では、林内の湿性地や道端等でも、比較的普通に見られます・・・
セントウソウ ショウジョウバカマの群落が何処までも続きます
  明日(4/14)は、定例の観(視)察会↓です。カタクリやショウジョウバカマ、セリバオウレンにスミレ達、キブシやコブシ、マンサクにイワウチワ等、一斉に咲き揃う花々を愛で、野鳥達の囀りの下、早春の森を漫ろ歩きましょう。又、地震や暴風の被害や、それに輪をかけた人による自然破壊の状況もしっかり目に、心に留めましょう・・・  
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ネコノメソウ(猫の目草)
2013/04/12(Fri)
  きょうは、曇り後晴れました(4.0~12.2℃//0.18μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.14μSv/h屋内21:00、西北西風)。
  沢沿いに、ネコノメソウ(ユキノシタ科)が咲いていました。岸辺を黄金の小花が覆って、まるで砂金でも溜まっているかの様でした。北海道~九州の他、朝鮮、クリル等に分布し、山地の渓流沿い等の湿った所に生育する、高さ5-22cmの多年草です。匍匐枝が地上を這い、葉は対生し卵円~広卵形で長さ5-20mm、幅5-18mmで3-8対の鈍鋸歯があります。花期は4-5月で、苞は茎葉と同形で黄緑色を帯び、花茎の先に淡黄色で径約2mmの小花を10数個集めます。萼片は4個で直立し、淡黄緑~淡黄色の長円形。雄蕊4。蒴果は深く二つに裂けます。青葉山では、沢沿い等に普通に見られます・・・
ネコノメソウ 折立方面を望む
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ヒメフタバラン(姫双葉蘭)咲き出す
2013/04/11(Thu)
  きょうは、曇り時々晴れました(4.6~12.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、西風)。
  ヒメフタバラン(ラン科)が、咲き出していました。ほんの僅かでしたが、粋な緑紫の小花達を、揺れ動くモビール状に散らして、林床の微小世界を創り出していました。本州の宮城・山形~沖縄の山地の林床に生育する、高さ10-30㎝の多年草です。茎下方に葉を2枚対生状に付けます。葉は長さ1-2㎝の三角状卵形で、先が尖ります。3-5月、2-6個の花を疎らに付けます。名は、小さくて、双葉を持つ事に由来します。別名は、ムラサキフタバラン、オオフタバラン等。小さく地味な草なので、気付かれないままに生育地が消滅する等していて、宮城県のレッドリストにも記載されています。青葉山では、モミの林床等に見られます・・・
ヒメフタバラン 崩壊地のバッケ原
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ショウジョウバカマ(猩猩袴)
2013/04/10(Wed)
  きょうは、曇り時々晴れました(5.8~13.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北風)。
  仄暗い檜林の道端に、ショウジョウバカマ(シュロソウ科)が咲いていました。知らぬ間に、あちこちから大輪の花火を上げて、妖精達の歓声まで聞えてきそうでした。北海道~九州の高山~低地の、やや湿った樹陰等に生育する多年草です。葉は滑らかな広線形で、根本から多数出てロゼット状に広がり、冬期も枯れず、葉先には時に無性芽を作ります。3-4月、数個の鱗片葉を付けた高さ10-30cmの花茎を立ち上げ、頂端に3-10花からなる総状花序を付けます。花被片は濃紫~淡紅色の倒披針形で6個程あり、花後も緑色になって残ります。雄蕊6。果が熟す頃には、花茎は50-60cmにもなります。青葉山では、あちこちの林床に大~小群落を作っています・・・
ショウジョウバカマ 足の踏場もない小道
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チョウジザクラ(丁字桜)も咲き出した
2013/04/09(Tue)
  きょうは、大体晴れました(5.0~15.8℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西風)。
  チョウジザクラ(バラ科)が、咲き出していました。榴ヶ岡の桜(染井吉野)は、きょう開花しましたが(平年より2日、去年より9日早い)、それに合わせる様に、青葉山林内で一番早く咲くこの桜も、たった一輪だけでしたがしっかりと、野趣溢れる花を開かせていました。本州の岩手~広島(主に太平洋側)と熊本の山地に生育する、7m程の落葉小高木です。葉は長い楕円形で、先は尾状に長く尖り、一面に毛が生えます。3月下旬~4月下旬に、萼筒が長い白~薄紅色の2cm程の花弁を、5枚一重で咲かせます。名は、横から見ると、花弁と細長い萼筒が「丁」の字に見える事に由来します。青葉山では、林内外に普通に見られます・・・ 
チョウジザクラ 穏やかな街並み
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シュンラン(春蘭) 咲き出す
2013/04/08(Mon)
   きょうは良く晴れましたが、暴風が吹き荒れる一日でした(7.4~12.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
   道沿いのシュンラン(ラン科)が、咲き出していました。嵐の下でも、報春の郎女はたじろぎもせずに、眩しい光を浴びながら佇んでいました。北海道~屋久島の、主に明るい落葉樹の林床に生育する、草丈10-25cmの常緑の多年草です。長さ20-35㎝で細鋸歯があってざらつく線形の葉を根元から叢生させ、その間から太い肉質の花茎を出し、3-4月、先端に30-35mmの花を1個(稀に2個)付けます。6-7月に紡錘形の果実が結実します。開発や乱堀、生育環境の悪化等から各地で激減しています。青葉山では普通に見られますが、盗掘等により減少しつつあります・・・
シュンラン 暴風に唸る木々
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アセビ(馬酔木)
2013/04/07(Sun)
    きょうは、午前中一時雷雨があり、小雨が降ったり止んだりでした(10.3~15.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
   アセビ(ツツジ科)が、咲いていました。何時の間にか、雪の様に真白い鈴の房が、大木の樹幹全体を覆っていました。本州(宮城以南)~九州の山地に生育する、樹高1.5-4m程の常緑低木です。葉は艶のある楕円形で、枝先に束生します。早春、枝先に白い壺状花を多数付けた複総状の花序を垂らし、秋に扁球形の果を上向きに付けます。青葉山では、林縁に幾株か見られ、県のレッドリストでは要注目種に指定されています・・・
アセビ 山と街と川
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コブシ(辛夷/拳)咲き出す
2013/04/06(Sat)
  きょうは、曇り後雨になりました(8.7~18.5℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、南東風)。
 道沿いのコブシ(モクレン科)が、咲き出していました。純白の花弁に紅をさして、仄かな春の香を漂わせていました。北海道~九州と済州島の山野に生育する、高さ8-15mの落葉高木です。早春、他の木々に先駆けて白花を梢一杯に咲かせます。果実は7-10cmの集合果で、握りコブシ状のデコボコがあり、それが名の由来とも言われます。熟すと割れて中から鮮紅色の種子が出てきて、鳥達によって散布されます。青葉山では、谷沿いの斜面等に見られます・・・
コブシ 梅の里
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シロヤナギ(白柳)
2013/04/05(Fri)
  きょうも、良く晴れました(5.3~14.4℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、東南東風)。
  川沿いに、シロヤナギ(ヤナギ科/亜種ミチノクシロヤナギともされる)がありました。固かった芽が一斉に綻んで、爽やかな緑の葉が、春風にゆらゆらと揺れていました。北海道~東北の河岸や湿生原野等に多く生育する、雌雄異株の高さ15-20m、胸高直径1m程になる落葉高木です。幹は灰褐色で白っぽく、葉の裏面には絹毛があって白色をなし、これが名の由来とも言われます。葉はやや小形で互生し、長さ5-11㎝、先は尖り、縁には細鋸歯があります。4-5月、雄花又は雌花からなる尾状花序を出し、5-6月には柳絮(綿毛を伴った種子)が雪の様に舞い飛びます。青葉山周辺では、広瀬川の河畔等に普通に見られていましたが、河川管理工事により各所で大量に伐採されてしまいました。柳は、湿潤を好み、強靭で良く張った根を持ち、倒伏しても発芽する生命力を持つ事から、古来、水害防止に役立つとして川等に植えられ、土木工事にも利用され、治山等の土留工、伏工では木杭や止釘を使用し、緑化の基礎ともされて来ました。又、河辺の柳林は、水生昆虫、魚、鳥類、小哺乳類の餌場や住処になっていて、その大切さも世界的に見直されています。今後共、「河畔に沿った緑地(生態系の帯)」の保護と再生を、強く求めたいものですす・・・
シロヤナギ 疏水の出口の白柳
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イワウチワ(岩団扇)が咲きだす
2013/04/04(Thu)
  きょうは、良く晴れました(7.3~17.1℃//0.19μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.09μSv/h屋内21:00、西北西風)。
  山の斜面に、イワウチワ(イワウメ科)が咲き出していました。他に比べて少し遅れていましたが、一気に綻んで、愛らしい薄紅の花が、陽射しの中で微笑んでいました。本州中国以北の山地の落葉樹林内や林縁、岩場等に生育する、草丈10cm程の耐寒性常緑多年草です。円い根生葉は長柄を持ち、3-4月に咲く淡桃色の花は、一花茎に一花を下~横向きに開きます。主に深山に生える希少種で、県レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定。青葉山では、幸い普通に見られていましたが、大地震で崩落や宅地造成、枯松処理作業、盗掘等もあって、大分減って来ています・・・
イワウチワ 坂道の途中のベロニカ
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エンレイソウ(延齢草)
2013/04/03(Wed)
   きょうは、雨後曇りました(7.3~11.5℃//0.18μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北西風)。
  森の入口のエンレイソウ(シュロソウ科)が、咲き初めていました。何時の間にやら群った、鮮やかな緑の葉の間に、奥床しい三菱花が顔を出していました。北海道~九州の他サハリン等の山地~低地の、林下のやや湿った場所に生育する、高さ20-50cmの多年草です。茎頂に、10-15cmの広卵形の葉を3枚輪生します。4-5月、帯紫紅色の花(花弁に見える萼片)を付けます。花は横向きからやや下向きに咲き、外花披片は3枚で内花披片は無く、雄蕊は6本で雌蕊の柱頭は短く3裂します。夏に果実を黒熟します。青葉山では、沢沿いや湿った斜面等に群落が見られ、萼片が白いミヤマエンレイソウ(シロバナエンレイソウ)も見られます・・・
エンレイソウ 芽吹きの小道
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水鳥達の集い
2013/04/02(Tue)
  きょうは、晴れ後雨になって、晩方には上がりました(2.4~8.8℃//0.15μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、北風)。
  川岸に、水鳥達が集まっていました。細流が注ぎ、ネコヤナギが光る辺りに、カワアイサマガモにダイサギ(チュウダイサギ)、コガモ、カイツブリ、カルガモ達が、動き回りながら、夫々の食べ物、小魚や水草、草の実等を漁っていました。多分、岸辺の澱には、養分と共にプランクトンや水生昆虫、小魚に草の実等が集まり、柔らかな水草も繫茂しているのかも知れませんね。カワアイサは全国に冬鳥として渡来する潜水性のカモで、水中で魚を捕食します。マガモも本州以南ではほぼ冬鳥で、繁殖期の雄は青首の名で知られ、河川等で水草の葉や茎、植物の種子、貝等を食べます。チュウダイサギは、ダイサギ(サギ科)の中の冬羽の脚全体が黒っぽい亜種で、河川等で魚、両生類、蟹、昆虫等を捕食します。青葉山周辺では、広瀬川の澱の一角で春先頃、冬鳥、留鳥、漂鳥達が相見えながら、貴重な一時を過ごします・・・
カワアイサ、マガモ、ダイサギ、ネコヤナギ… 桂や楓の梢が赤らんでいました
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カワラヒワ(河原鶸)
2013/04/01(Mon)
   きょうは、大体晴れました(0.6~10.1℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、西風)。
   木の梢で、カワラヒワ(アトリ科)が鳴いていました。青空の下、胸を膨らませながらコロコロジーッ等と、気持ち良さそうに囀っていました。東アジア(カムチャツカ~中国南部)に分布し、日本ではほぼ全国の低山~低地の森や市街地の公園や川原等に広く生息する、体長15cm程、翼開長約24cmの留鳥ですが、北部のものは冬季に暖地へ移動し、大群も観察されます。桃色の太い嘴と、黄褐色の体に翼の黄斑(初列風切と次列風切)が特徴です。地鳴きは、キリリ、コロロ等と聞え、囀りはチョンチョン、ジューイ等と聞こえます。主に植物食で、様々な種子を採食します。青葉山では、一年中普通に見られます・・・
カワラヒワ 穏やかな樅の谷
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