クルマユリ(車百合)
|
2013/07/31(Wed)
|
きょうは、曇り後雨になりました(21.4~24.4℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
林床に、クルマユリ(ユリ科)が咲いていました。既に散っているのもありましたが、中には蕾から咲きかけて、紅い唇(葯)を見せているものもありました。北海道~近畿以北と四国の他、中国、朝鮮、サハリン等の主に高山~亜高山の草原等に生育する、高さ30-80cm多年草です。7-8月、茎先に朱色で濃紅色の斑点がある径5-6cmの花を2-3輪下向きに咲かせます。葉が茎の中央部で6-15枚輪生するのが特徴で(その上部にも3-4枚疎生)、それが名の由来ともなっています。高山植物ともされますが、青葉山にも自生。しかし、林床破壊や盗掘等が絶えず、激減しています・・・ ![]() ![]() スポンサーサイト
|
![]() |
ガビチョウ(画眉鳥)
|
2013/07/30(Tue)
|
きょうは、曇り時々霧雨が降りました(21.1~24.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
車道沿いの藪に、ガビチョウ(チメドリ科)がいました。ケケーツ等と大声で鳴きながら、藤の若葉等を啄んでいましたが、仲間が飛んで来ると、声を立てながら藪中に消えて行きました。中国南部~東南アジア北部に生息する体長22-25cm程の鳥で、全体的に茶褐色で、眼の周りとその後方に眉状に伸びた特徴的な白い紋様を持ち、嘴は黄色。外来生物法で特定外来生物に指定され、日本の侵略的外来種ワースト100選定種ですが、青葉山には5年程前に突然定着し、今や山中を席巻しています。地上を走り回って昆虫や果実等を食べるので、同じ採食性の多くの鳥獣種を追い遣る傾向があり、生態系を激変させています・・・ ![]() ![]() |
![]() |
ホソバセセリ(細羽挵)
|
2013/07/29(Mon)
|
きょうは、曇り時々霧雨が降りました(20.7~23.5℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、東南東風)。
ホソバセセリ(セセリチョウ科)がいました。咲き始めたヒヨドリバナで吸蜜していましたが、翅全体に螺鈿が鏤められた様で、お花にも似合っていました。朝鮮南部と中国東・西部、台湾、ベトナム北部等に分布し、日本では本州(東北南部~北陸)、四国、九州の、高山~低山に生息する、前翅長16-21mmのセセリチョウです。山頂付近や緑深い雑木林周辺、渓流沿い等の明るい場所で見られ、他のセセリチョウよりやや緩やかに飛び、様々な花で吸蜜し、地面で吸水する事もあります。成虫は、6-8月に年1回(暖地では2回)発生し、茶褐色で後翅に白斑が沢山あり、他に紛らわしい種はありません。食草は、ススキを始めとするイネ科植物で、中齢幼虫で越冬します。名は翅が縦長い事に由来。宮城県が分布の北限であり、生息地も減少している事から、県レッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定されています・・・ ![]() ![]() |
![]() |
リョウブ(令法)
|
2013/07/27(Sat)
|
きょうは、雨が降ったり止んだりでした(21.6~25.4℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内22:00、南風)。
リョウブ(リョウブ科)が、咲いていました。今頃に相応しい真白い花房を、雨中健気に斜上させたりして、ゆらゆら揺れていました。北海道南部~九州の他、朝鮮南部等の、明るい尾根や谷筋等に生育する、高さ3-7mの落葉小高木です。樹皮は縦長に薄く剥がれ、内皮は滑らかな薄茶褐色です。葉は長さ10cm、幅3cm程の倒卵形に近い楕円形で、細鋸歯があり、表面には艶が無く、枝先に螺旋状に纏まって付きます。7-9月、枝先の長い総状花序に多数の花を付け、花弁は白く5裂します。果実は蒴果で3つに割れます。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
![]() |
モクズガニ(藻屑蟹)の子供
|
2013/07/26(Fri)
|
きょうは雨が降り、晩方には上がりました(20.7~23.1℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北風)。
車道を、モクズガニ(イワガニ科)の歩いていました。未だ子供でしたが、川の近くとは言え、岸辺から数百mは離れている駐車場を横切って、山に登ろうとでもしている様な勢いで、草叢に潜り込んで行きました。北海道~沖縄の他、サハリン、ロシア沿海地方、朝鮮東岸、台湾等の、川、河口、海岸等に生息する、甲幅7-8cm、体180g程の蟹(甲殻類)です。鋏に柔らかい毛が密生するのが大きな特徴で、体は全体に濃い緑がかった褐色。食性はカワニナ等の貝類、ミミズ、小魚、水生昆虫、両生類等を捕食する他、石等に付着する藻類を鋏で削り取って食べます。成体は、秋に産卵の為に海に下り、半年後に又川を遡ります。青葉山では、沢筋の深み等に潜み、秋の増水時等には、広瀬川の崖下に多数へばり付く姿が見られます・・・ ![]() ![]() |
![]() |
ヤマユリ(山百合)
|
2013/07/25(Thu)
|
きょうは、曇り後雨になりました(19.1~22.5℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
道端に、ヤマユリ(ユリ科)が咲いていました。雨の中、真白く大きな花々が、重たそうに頭を傾げ、周囲に甘い香りを漂わせていました。日本固有種で、本州の東北~近畿の山地の林縁や草地に生育する、草丈1-1.5mの多年草です。茎は地下の鱗茎から出て、長さ10-15cmの披針形で短柄のある葉を付けます。7-8月、茎先に20㎝近い大きな花を1-10個程咲かせます。花は茎に対して横向きに開き、花被片は白く中央に黄色い筋が入り、赤褐色の斑点が多数あり、強い芳香があります。発芽から開花までには少なくとも5年以上かかり、又株が古い程多くの花を付けます。青葉山では林内外に見られますが、少なくなりつつあります・・・ ![]() ![]() |
![]() |
オシドリ(鴛鴦)
|
2013/07/24(Wed)
|
きょうは、曇り後小雨が降りました(19.0~21.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南風)。
長沼に、オシドリ(カモ科)がいました。十羽程の殆どが、雌と変わらない姿(エクリプス)の雄でしたが、睡蓮の間を行き交う真赤な嘴は、愛くるしさを一層引き立たせていました。北海道~沖縄の亜高山~低地に生息・繁殖する留鳥で、ロシア沿海地方、サハリン、中国北部等で繁殖する者は、日本や中国南部に渡来して越冬します。非繁殖期は群れで生活し、山地の渓流、湖沼等で見られます。雄は三列風切が橙色の銀杏型で帆状に立ち、白い眉斑は大きく、頬~首が橙赤色。嘴は赤く、長い冠羽を持ちます。雌は灰褐色で、胸と脇に白の斑点があります。嘴は灰黒色で基部は白く、目の周りが白く、その後ろに白線が伸びます。水草や植物の種子、穀物等を食べますが、特に団栗を好んで食べるのが特徴です。青葉山では、この長沼や五色沼、広瀬川等で一年中見られます・・・ ![]() ![]() |
![]() |
ネジバナ(捩花)
|
2013/07/22(Mon)
|
きょうは、曇り後雨が降りました(18.7~22.4℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、東南東風)。
草原に、ネジバナ(ラン科)が咲いていました。叢にあると小さく目立ちませんが、案外あっちにもこっちにも、愛らしい蘭花を立ち上げていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン、クリルやヒマラヤ等の少し湿った日当たりの良い草地に生育する、5-40cmの多年草です。葉は柔らかく厚みがあり、根出状に数枚付きます。1本出た花茎の先に螺旋状に捩れた花序を付け、4-7月と9-10月に径5mm程の淡紅色(時に紅~白~緑)の花を多数咲かせます。花は左右両巻があり、根は菌根となって菌類と共生しています。青葉山では、明るい草地等に見られます・・・ ![]() ![]() |
![]() |
チゴザサ(稚児笹)
|
2013/07/21(Sun)
|
きょうは、曇り時々晴れました(18.0~25.6℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南南西風)。
池の畔で、チゴザサ(イネ科)の花が咲いていました。羽毛の翅を付けた妖精達が、楽しそうに飛び跳ねている様でした。中国~東南アジア、オーストラリア等に広く分布し、日本では北海道~沖縄の、水田周辺や沼沢地、池沼の畔等水湿地に生育する高さ30-50㎝の多年草です。茎を地表に伸ばし、節から根を出しながら広がり、群生します。7-8月、茎頂に3-6cmの円錐状花序を付け、細い枝先に疎に2mm程の淡紫~淡緑色の小穂を付けます。名は、稚児の様に小さ<、葉が笹に似た草の意。青葉山では、湿地の所々に群生しています・・・ ![]() ![]() |
![]() |
チダケサシ(乳茸刺・乳蕈刺)
|
2013/07/19(Fri)
|
きょうは、晴れ後曇りました(19.6~25.8℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北東風)。
湿った原に、チダケサシ(ユキノシタ科)が咲いていました。美しく薄紅色に染まった花々が並み立ち、得も言われぬ縮景になっていました。本州~九州の山野の湿った草地等に生育する、草丈30-80㎝の多年草です。茎や葉柄に長毛があり、葉は2-4回奇数羽状複葉で、小葉は長さ2-4㎝、幅2-3㎝の卵~倒卵形で、葉先は尖らず、縁は重鋸歯。7-8月、円錐花序を出し、白~薄桃色で径4mm程の小花を多数付け、花の側枝は斜上します。青葉山では、湿地等に見られます・・・ ![]() ![]() |
![]() |
オトギリソウ(弟切草)の花
|
2013/07/18(Thu)
|
きょうは、小雨が降ったり止んだりでした(17.4~21.0℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北東風)。
草原に、オトギリソウ(オトギリソウ科)が咲いていました。そう目立ちはしませんが、草叢に点々と、目にも鮮やかな黄色い顔が見えていました。日本全国の他、朝鮮、中国、サハリン等の山野の草地等に生育する、高さ20-60㎝の多年草です。茎の断面は丸く、葉は広披針形で長さ3-6cm、幅0.7-2cmで先端程幅が狭くなり、対生し、黒点(油点)が目立ちます(特に縁に多い)。葉の基部は円~心形でやや茎を抱きます。7-9月、茎先に径1.5-2.5cmの黄色い1日花を咲かせ、花弁は5個で、萼片と共に黒点と黒線が入ります。雌蕊の花柱は3個で、雄蕊は多数あり基部で合着。後に長さ5-8mmの広卵形の蒴果を生します。種子は0.7-0.8mmの長楕円形で茶褐色。花弁・顎にも黒点があります。名は、鷹匠が秘伝としていたこの草の(傷薬としての)薬効を他人に漏らした弟を、兄が切り殺したという平安時代の伝説によるものです。青葉山では、林縁や草原等に見られます・・・ ![]() ![]() |
![]() |
アカヤマドリ(赤山鳥)
|
2013/07/16(Tue)
|
きょうは、晴れ後曇りました(18.2~25.3℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南風)。
林下に、アカヤマドリ(イグチ科)が生えていました。古くなった朱欒の様な大きな傘は遠くからも目立ち、近寄ると増々の迫力で、周囲を睥睨していました。良く見ると、近くに大小三つも四つも顔を出していまた。朝鮮、中国、ロシア極東部等に分布し、日本では夏~秋、主にブナ科広葉樹林下に単生、時に群生します。傘は径10-25㎝で、半球→饅頭形→ほぼ平らに開きます。表面はビロード状で、淡黄土~帯褐橙色。次第にひび割れて、淡黄色の肉を現します。湿時に強い粘性があります。管孔は、黄→オリーブ黄色で、変色性はありません。柄は5-15× 2-5.5㎝で、淡黄~黄褐色の細点を密布し中実。青葉山で、小楢の林床等の所々に発生します・・・ ![]() ![]() |
![]() |
ニホンアカガエル(日本赤蛙)
|
2013/07/15(Mon)
|
きょうは曇り時々晴れて、暫し雨が強く降りました(20.7~25.9℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南西風)。
人工池に、ニホンアカガエル(アカガエル科)がいました。蓮の葉上でじっとしていましたが、こんな所にと思う程の大学の構内で、ショウジョウトンボが盛んに飛び回り、間もなくオオルリボシヤンマ等も見られますし、林中の大学所以とも思いますが、とても不思議な気がしました。本州~九州の丘陵~平地の湿地、水田の周辺、水場のある森林等に生息する、体長は35-67mmの蛙です。体色は黒褐~赤茶色。普段は単独で生活し、草叢等の地上で昆虫やクモ類を捕食します。冬眠しますが、暖時は真冬でも活動する事があります。産卵期が早く、冬季に繁殖に出た個体は産卵終了後再び休眠します。山地に多いヤマアカガエルに似ていますが、目の後ろの背側線が真直ぐなのが特徴です。生息環境の悪化により激減し、県レッドリストでは準絶滅危惧(NT)に指定されています。青葉山では、池沼、湿地等水場のある森の内外に見られます・・・ ![]() |
![]() |
ツチアケビ(土通、土木通、土通草)
|
2013/07/13(Sat)
|
きょうは曇って、一時小雨が降りました(21.0~26.0℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南南東風)。
ツチアケビ(ラン科)が、咲いていました。作り物の様に妖しげな、肉厚の花の魔力に導かれる様に、螽斯の子や花虻等、小さな虫達が寄り集まっていました。北海道~九州の森林内に生育する、高さ50-100㎝の蘭の仲間です。日本固有種。光合成を行う葉を持たない腐生植物で、ナラタケとラン菌根を形成し、養分の全てをこの共生菌に依存しています。初夏に鱗片葉が殆どない黄色い花茎を伸ばし、四方に複総状花序枝を出して、枝先に黄褐色で3㎝程の花を咲かせます。秋に、長さ10cm程の、楕円形で多肉質の赤い液果を熟します。民間では土通草と呼ばれる強精薬ともされますが、薬用効果は不明の様です。青葉山では、林内の所々に見られます・・・ ![]() ![]() 明日(7/14)は、観(視)察会の日。下見ではオカトラノオ、クモキリソウ、ホタルブクロ等が咲き、キビタキ、オオルリ、サンコウチョウ、ホトトギスにゴジュウカラも鳴いていました。樹液には虫達が集まり、ニガイチゴやヒメコウゾなどの実が生り、大きなキノコも出ていましたよ・・ |
![]() |
ネズミモチ(鼠黐)の花
|
2013/07/12(Fri)
|
きょうは曇って、一時小雨がぱらつきました(20.7~24.7℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南南東風)。
道沿いに、ネズミモチ(モクセイ科)が咲いていました。こんな所にあったかと思う程の森の奥で、しかも結構大きな木に花房を沢山付けて、独特の香りを漂わせながら、花蜂達を引惹き寄せていました。本州~沖縄等の山地~低地の明るい場所に生育する、高さ約3-5mの常緑低木です。良く横枝を出して、塊状の樹形になり、茎は灰褐色で表面に多数の粒状皮目が出るのが特徴です。長さ4-8cmの葉は対生し、楕円~広卵状楕円形で厚く、表面には艶があります。6-7月、枝先に長さ5-12cmの円錐形花序を出し、径5-6mmの多数の白花を付けます。花冠は筒状漏斗形で、先は4裂し反り、雄蕊と花柱が突き出ます。果実は長さ8-10mmの棒状に近い楕円形で、初め緑で後に粉を吹いて黒く熟します。青葉山周辺では、植栽木の他、鳥による播種と思われるものが所々に見られます・・・ ![]() ![]() |
![]() |
ミドリヒョウモン(緑豹紋)
|
2013/07/11(Thu)
|
きょうは、曇り時々小雨が降りました(23.4~28.8℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
道端のオカトラノオの花に、ミドリヒョウモン(タテハチョウ科)がいました。何故かしら五頭も集まっていて、寄り合ったり放れたりしながら、蜜を吸っていました。日本の北海道~九州の他、ヨーロッパ~中国、朝鮮等、ユーラシアの温・寒帯域に広く分布し、山地~草原、渓流沿い等に生息する大型のヒョウモンチョウです。緑がかる後翅裏に3本の白い縞があるのが特徴で、名も、翅裏が緑色のヒョウモンチョウ(豹柄模様の蝶)の意。又、雄は前翅先端に白斑が無く、雌には三角の白斑があり、雄の翅の表側には黒斑が少なく、前翅中央部に4本の太い横縞があり、雌の黒斑は大きくて横縞はありません。成虫は森林周辺を飛び回り、様々な花蜜を吸い、幼虫はスミレ科の植物を食草にします。低山地では盛夏に夏眠し、秋に交尾して産卵します。冬は卵、又は若齢幼虫で越冬します・・・ ![]() ![]() |
![]() |
樹液の木のカジカガエル(河鹿蛙、金襖子)
|
2013/07/09(Tue)
|
きょうは晴れ時々曇って、暑くなりました(22.1~32.9℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北北西風)。
山の上の上の、しかも樹液の出ている小楢の木に、カジカガエル(アオガエル科)がいました。寄って来る蝿等の小虫を待っているらしく、眼を大きく見開いて、じっとしていました。以前にも、乾いた展望台の真中で交接中の雌雄に出会った事がありますが、目的の為にはどんな所にも現れる様です。本州~九州の山地の渓流、湖やその周辺の森等に生息する、体長3.5-4.4cm(♂)、4.9-6.9mc(♀)の蛙です。日本固有種。体は扁平で岩の隙間等に隠れるのに適し、体色は灰褐色で、不規則な斑紋があり、岩上等では保護色になります。指趾の先端には吸盤が発達します。動物食で昆虫、蜘蛛等を食べ、幼生は藻類を食べます。雄は水辺の石等に縄張りを作り、フィフィフィフィフィーと繁殖音を上げます。青葉山では、広瀬川や各沢等で見られます・・・ ![]() ![]() |
![]() |
テングタケ(天狗茸)
|
2013/07/08(Mon)
|
きょうは曇り後雨になり、晩方には晴れ上がりました(23.0~28.8℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
道沿いの草地に、テングタケ(テングタケ科)が生えていました。この雨と暑さで一斉に現れた様で、あちこちに菌輪を作って、雨に打たれていました。夏~秋、全国の赤松林等の針葉樹林、小楢林等の広葉樹林等の地上に発生する中~大型菌です。灰褐~オリーブ褐色の傘には、壺が壊れてできた白い疣があり(雨に当たると流れてしまう)、白い柄には鍔があります。イボテン酸等を含む毒キノコで、食べると下痢や嘔吐、幻覚等の症状を引き起こし、意識不明になる事もあります。青葉山では、林縁の草地等で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
![]() |
クリ(栗)の花
|
2013/07/06(Sat)
|
きょうは晴れて暑くなり、今年初の真夏日になりました(21.6~31.0℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00)。
道沿いのクリ(ブナ科)に、花が咲いていました。周囲に独特の香りを放ち、様々な虫達が集っていました。冷温帯下部~暖温帯に広く分布し、日本では北海道~九州の山地~低地に生育する、高さ15-20m、直径1mになる落葉高木です。葉は互生し、長さ7-14cmで、0.5-1.5cmの葉柄があ16-23対の側脈があり、その先は鋸歯に達して芒状となります。雌雄同株。6-7月に花を咲かせ、新枝の葉腋から長さ10-15cmの尾状花序を垂れ下げ、基部に雌花が付き、やがて総苞片が発達した棘が毬となり、堅果の内部は食べられます・・・ ![]() |
![]() |
ヤブムラサキ(藪紫)の花
|
2013/07/03(Wed)
|
きょうは、雨が降ったり止んだりでした(18.1~20.6℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
ヤブムラサキ(クマツヅラ科)に、花が咲いていました。雨に濡れてしっとりしていましたが、近寄れば、乙女の胸のコサージュの様でした。本州~九州の山地の日当たりの良い林内や林縁に生育する、高さ2m程の落葉低木です。全体に毛が多く、葉は対生し、薄い洋紙質で6-12㎝の卵~楕円形で、細かい鋸歯があります。6-8月に、葉腋から出た柄先に集散花序を作り、淡紫色で4-5㎜の小花多数付けます。10-11月に赤紫で3-4mmの果実を熟します。宮城県が北限で、県レッドリストで要注目種に指定。青葉山では、ムラサキシキブより普通に見られます・・・ ![]() |
![]() |
ホタルブクロ(蛍袋)
|
2013/07/02(Tue)
|
きょうは、晴れ時々曇りでした(18.5~23.2℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.12μSv/h屋内21:00、東南東風)。
道端に、ホタルブクロ(キキョウ科)が咲いていました。赤紫のものもありますが、白地にほんのり薄紅を差した花達が、和紙でできた神風船の様に揺れていました。北海道南部~九州の他、朝鮮、中国等の山野に生育する、茎高40-80㎝の多年草です。全体に毛が生え、匍匐枝を横に出して増殖します。根出葉は卵状心形で長柄があり、茎葉は互生し、長卵形で先は尖ります。6-7月、淡紅紫色又は白色の花を下向きに開きます。花冠は鐘形で先は5裂し、萼片の間に反曲する付属片があります。青葉山では、林縁等に見られます・・・ ![]() ![]() |
![]() |