シラネセンキュウ (白根川芎)
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2013/09/30(Mon)
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きょうは晴れ後曇って、晩方から雨になりました(16.4~23.0℃//0.15μSⅴ/h八幡1屋外高さ1m・0.101Sⅴ/h屋内21:00、北北西風)。
沢沿いに、シラネセンキュウ (セリ科) が咲いていました。純白の花群れがどこまでも続いて、山際の残雪か、流れる川霧の様でした。本州~九州の他、朝鮮、中国東北部等の山地の林下、谷筋等に生育する、高さ80-150cmの多年草です。茎は中空で細長く直立し、上部は分枝します。葉は3-4回3出羽状複葉で、小葉は卵形で薄く、縁の切れ込みには変化が多く、裏側は帯白色。茎の葉は互生し、葉柄下部は淡色で袋状に膨らみます。9-11月、茎頂か分枝した先に白色5弁花から成る複散形花序を付けます。花弁は広い倒卵形で萼歯片は無く、花序の下の総苞片は殆ど無く、小花序の下の小総苞片は細く多数あります。果実は広楕円形で、広く薄い側翼があり、分果の背隆条は脈状になります。青葉山では、谷筋等に多く見られます・・・ ![]() ![]() スポンサーサイト
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サワギキョウ(沢桔梗)
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2013/09/26(Thu)
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きょうは、晴れ時々曇りました(15.9~23.4℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、北北西風)。
森の湿地に、サワギキョウ(キキョウ科)が咲いていました。すっかり涼しくなった野に、紺青の花々が清々しく佇んでいました。北海道~九州の他東アジア・ロシア東部の山野の湿地等に自生する、茎高50-100cmの多年草です。茎は枝分かれせず、葉は無柄で茎に互生し、披針形で細鋸歯状。8-9月頃、濃紫色の深く5裂した唇形花を茎上部に総状に咲かせます。花弁は上下2唇に分かれ、上唇は鳥の翼の様に2裂し、下唇は3裂し、萼は鐘状で先は5裂します。近年、開発・盗掘等により激減していて、県のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。大罪は厳しく取り締まらねばなりません・・・ ![]() ![]() ≪東北≫イーグルス、優勝しましたー! |
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ミカドトックリバチ(帝徳利蜂)
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2013/09/25(Wed)
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きょうは、晴れたり曇ったりでした(19.2~27.2℃//0.16μSv/h八幡1屋外高さ1m・0.10Sv/h屋内21:00、南南東風)
ミカドトックリバチ(スズメバチ科)がいました。シラヤマギクに止まっては、これも徳利にも見える体をくねらせながら、蜜を吸っていました。北海道~九州の山野に生息する、体長10-15mmのドロバチの仲間です。単にトックリバチとも呼ばれ、成虫は6-9月に出現します。全体に黒くて胸部が細長く、体の所々に黄色い細線があり、胸部に1対の黄色い小紋があります。名の通り、巣は泥土で作られ徳利形で、その天井に卵を生み付け、ガの幼虫を仮死状態にして詰め、入口を泥で固め、蓋をして完成させます。孵化後はガの幼虫を食べて成長し、羽化後に入口の蓋を破って外に出てきます。青葉山では、成虫の他、巣も所々に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オケラ(朮)
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2013/09/24(Tue)
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きょうは、晴れ時々曇りました(15.9~25.3℃//0.16μSv/h八幡1屋外高さ1m・0.10Sv/h屋内21:00、南風)
オケラ(キク科)が咲いていました。道沿いに、ぽつぽつと白い花が続いて、狐火の様でした。本州~九州の他、朝鮮、中国東北等の山野の日当りの良い所に生育する、高さ50-100cmの多年草です。雌雄異株。茎は細くて固く、葉も固く光沢がありますが、始めは白い軟毛があります。縁には棘状の鋸歯があり、長柄があり、茎の下部では3-5裂の奇数羽状複葉になります。9-10月、茎先にアザミに似た白~薄紅色で径1.5-2cmの頭状花序を付け、花序の下の苞葉も羽状に5裂します。雌花に雄蕊はなく、花柱が突き出ます。痩果は毛が多く、冠毛は羽毛状。青葉山では、乾いた尾根道等で見られます・・・ ![]() ![]() |
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サンショウ(山椒)の果実
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2013/09/23(Mon)
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きょうは、晴れたり曇ったりでした(18.0~23.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外高さ1m・0.10Sv/h屋内21:00、南南東風)
道端のサンショウ(ミカン科)に、実が生っていました。赤い果実から黒い種子が跳び出ていて美しく、試に齧ると、衝撃的な辛さでした。本州~九州の他、朝鮮等の山野の林縁や伐採跡等に生育する雌雄異株の落葉低木です。高さは3m程で、枝には鋭い棘が2本ずつ対生して付き、葉は互生で奇数羽状複葉。4-5月頃、黄緑色の花を咲かせます。雄花は花山椒として食用にされ、雌花は若い果実や完熟したものが、古来香辛料や薬用に利用されています。アゲハチョウ科の蝶の幼虫の食草でもあります。伐採跡等に逸早く生育する開拓植物で、青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・ ![]() |
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テンニンソウ(天人草)
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2013/09/22(Sun)
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きょうは、晴れ時々曇りました(18.8~25.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外高さ1m・0.10Sv/h屋内21:00)。
森の際に、テンニンソウ(シソ科)が咲いていました。光を燦々と浴びて、正に天界から降臨する天人の様でした。北海道~九州の、山地の林内、林縁の日陰地に群生する高さ約1m多年草又は半低木です。茎は四角形で直立し、葉は柄があり、長楕円~広披針形で長さ10-25cmで鋸歯がありほぼ無毛。9-10月、茎頂に花序を作り、淡黄色の唇形花を密に付けます。毛に見えるのは蕊で、下から上へと開花して行きます。青葉山では、沢沿い等少し湿った所に多く見られます・・・ ![]() ![]() きょうで、この「きょうの青葉山」を始めて丸8年(≪青葉山の緑を守る会≫の活動に参加して19年余)。これからも、青葉山の自然の素晴らしさや諸問題等を、少しでも多くの方に知って貰うよう努めていきますので、皆さん宜しくお願い致します・・・ |
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コバネイナゴ(小翅稲子)
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2013/09/21(Sat)
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きょうは、良く晴れて暑くなりました(16.2~29.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外高さ1m・0.10Sv/h屋内21:00、南西風)
田圃に、コバネイナゴ(イナゴ科)がいました。あちこちに結構沢山いて、昔学校でイナゴ捕りして、佃煮にして貰って食べたのを思い出しました。本州~沖縄の、水田や草原に生息する、体長16-40mm(♂16-34mm、♀40mm程)のバッタの仲間です。 体色は明るい緑色で、背は肌色、側面には濃茶色の筋が頭~尾部に走ります。名の通り、翅は短くて腹端を越えない事が多いのですが、長翅型のものも見られます。成虫は7-11月に見られ、卵で越冬します。イネ科植物の葉を食べるので水田に多く、稲の葉を食べるので害虫とされます(稲以外の雑草も良く食べる)。農薬の使用で1960-80年頃には殆ど見られなくなりましたが、最近は減農薬が進み、水田でも良く見かけるようになりました。青葉山では、周辺の水田にも草原にも普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヒガンバナ(彼岸花)
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2013/09/20(Fri)
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きょうは、晴れ後曇りでした(15.3~25.0℃//0.15μSv/h八幡1屋外高さ1m・0.10Sv/h屋内21:00、西風)
道端に、ヒガンバナ(ヒガンバナ科)が咲いていました。一輪だけでしたが、彼岸入りに相応しい、真紅の花が美しく輝いていました。北海道~沖縄の、田畑周辺や堤防、墓地、道端等に生育する多年生の球根性植物です。日本には稲作伝来時に中国から伝来した帰化植物と考えられています。晩夏~初秋、枝葉も節もない高さ30-50cmの花茎を立て、その先に赤く稀に白い散形花序を一つ形成し、包が破れると5-7個程の花を放射状に付けます。花弁は長さ40mm、幅約5mmと細長く、大きく反り返ります。花後、晩秋に長さ30-50cmの線形の細葉をロゼット状に出します。全草にアルカロイドを多く含み有毒ですが、嘗ては長時間水に曝して「救飢植物」ともなりました。青葉山では、田畑周辺等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ドクベニタケ(毒紅茸)
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2013/09/19(Thu)
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きょうも、良く晴れました(15.1~25.3℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南西風)。
道端に、ドクベニタケ(ベニタケ科)が生えていました。小さな幼菌でしたが、赤く愛らしい姿は、お伽話を思わせました。夏~秋、日本全国の他、北半球一帯やオーストラリアの、広葉・針葉樹林等、様々な林下に発生する傘径3-10㎝の菌根菌です。半球~丸山~扁平で、中央部がやや窪みます。表面は湿ると粘性があり、初めは美しい鮮紅~暗紅色で、後淡紅色、更には白っぽくなります。肉は白く、襞は疎で白く茎に直生し、茎の高さ2.5-7㎝、径0.7-1.5㎝で、表面は白く、皺状の縦線があり、内部は海綿質で空洞。傘の表皮が剥け易く、とても辛く、苦く無臭で、襞や茎が白いのが特徴です。昔は有毒、後には無毒と言われていましたが、ムスカリン類等の毒成分が確認され、生食は禁物です。青葉山では林床に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オヤリハグマ(御槍白熊)
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2013/09/18(Wed)
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きょうも、良く晴れました(14.0~27.2℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北風)。
道端に、オヤリハグマ(キク科)が咲いていました。真白い御幣の様な花弁が、陽を浴びながら震えていました。東北~関東北部の林内に生育する、草丈45-85㎝の多年草です。茎は上部で円錐花序に分枝し、枝は開出して短毛があります。葉は長柄があり、長さ10-13㎝幅7-13㎝で、先は3浅裂し、歯牙があります。9-10月頃、一つの筒状花からなる頭花を多数付け、花冠は白色で1個の筒状花からなり、長さ1.7-1.8㎝、先は5裂します。総苞は狭い円柱形で長さ1.4-1.7㎝。青葉山では極普通に見られますが、日本の極狭い地域に生育している事から、「緑の国勢調査」で貴重植物に指定されています・・・ ![]() ![]() |
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クロアゲハ(黒揚羽)
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2013/09/17(Tue)
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きょうは、台風一過で良く晴れました(14.6~27.9℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西風)。
道端に、クロアゲハ(アゲハチョウ科)がいました。嵐を乗り越えてホッとしているのか、木に止まったまま、心地良さそうに光を浴びていました。中国~ヒマラヤ等に広く分布し、日本では本州~沖縄の山地~都市近郊に生息する、前翅長45-70mmのアゲハチョウの仲間です。成虫は4-8月に年2-4回発生し、翅の表裏共黒く、前翅は黒~灰色の模様があり、裏面には後翅外縁に赤斑が並びます。雄には後翅前縁に白い帯が見られ、次第に黄味を帯びます。暗い樹林内も、良く飛びます。幼虫はナミアゲハと似ていますが、やや茶色味が強く、食草はサンショウ、カラスザンショウ、ミヤマシキミ、カラタチ、ユズ、ミカン等。蛹で越冬します。青葉山では、吸蜜・吸水する姿が普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ツユクサ(露草)
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2013/09/16(Mon)
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きょうは台風が直撃し、一日中風が強く雨が降りました(21.4~26.1℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
道端に、ツユクサ(ツユクサ科)が咲いていました。雨に濡れて露を溜め、色も姿も正に露草でした。ユーラシア、米東部等に広く分布し、日本では全国の路傍等に生育する、高さ20-50㎝の一年生草本です。茎の下部は地面を這い、葉は広披針形で先は尖り、長さ5-8㎝で幅1-2.5㎝、基部は鞘となって茎を抱きます。7-9月、長さ2-3㎝で半円形の包葉の中に集散花序を付け、花は一つずつ包葉の外に出て開き、1日で萎みます。萼片3は白く、花弁3のうち2枚は青く径1㎝の円形で、他1は白く披針形で長さ約0.5㎝。雌蕊1、雄蕊6で、長い2本以外は仮雄蕊です。蒴果は褐色で二つに割れ、種子は黒褐色で、表面に疣状の突起があります。青葉山では、草原等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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セスジツユムシ(背筋露虫)
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2013/09/15(Sun)
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きょうは、雨後曇りました(21.4~25.4℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
道端に、セスジツユムシ(キリギリス科)がいました。雨の中、草叢に紛れる様に、草葉状の体を、真珠の雫で煌かせていました。本州~沖縄の他、朝鮮、中国華北や、西はカシミール、東はソロモン諸島、南は北オーストラリアの、山地~平地の草原や林縁等に生息する、体長13-22mm(翅端まで33-47mm)のツユムシの仲間です。成虫は8-11月に出現し、体色は薄緑色で、雄の背中には茶褐色の筋が、雌には黄白色の筋があり、全身が茶色い褐色型もいます。様々な植物の葉を食べる完全草食性で、 カマキリ等に良く捕食されます。雄は夜になると、次第に早く、ツ・ツ・ツ・ジーッ・ジーッ・ジーッと鳴きます。青葉山では、草原等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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キクイモ(菊芋)
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2013/09/14(Sat)
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きょうは、晴れ後曇りました(21.9~29.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
川岸に、キクイモ(キク科)が咲いていました。真夏の向日葵の様な花々が、涼しげな薄と共に咲き群れていました。北米原産で、南米、欧州、アジア、オセアニアに移入分布する、草丈1.5-3mの多年草です。日本には江戸時代末期に飼料用作物として伝来し、後に野生化しました。茎葉共に粗毛が生えざらつき、下部の葉は対生し上部の葉は互生します。葉柄には翼があり、葉身は長卵形で先が尖り、3本の葉脈が目立ち、疎に鋸歯があります。9-10月、茎上部が分枝し、径6-8cmの数個の黄色頭花を付けます。舌状花は長さ3-5cmの淡黄色で、中央部の筒状花は黄褐色。果実は長さ5-6mmで、上部に毛が生えています。青葉山では、川沿い等のあちこちに群生しています・・・ ![]() ![]() |
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メドハギ(筮萩)
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2013/09/12(Thu)
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きょうは、曇り時々晴れました(21.4~28.2℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
川岸の岩山に、メドハギ(マメ科)が咲いていました。乾いた砂岩上に、貝紫の奥床しい花々が、涼しげに揺れていました。東アジアに広く分布し、日本では北海道~沖縄の日当たりの良い草地や道端に生育する茎高60-90cmの多年草です。上部で良く枝分かれし、低木状となってやや木質化し、稜や伏毛があります。葉は3小葉を持つ複葉で密に互生し、小葉は長さ1-2.5cm、幅2-4mmの楔~倒披針形で、裏面には伏毛があります。9-10月、葉脇に黄白色で紫色斑紋がある長さ6-7mmの花を2-4個集め、閉鎖花も葉腋に数個ずつ付きます。萼は深く5裂し、裂片は披針形で毛が密生します。豆果は扁平な円形又は広楕円形で、短毛が散生し、中に種子が1個入ります。青葉山では、草原等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ゴイシシジミ(碁石小灰蝶)
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2013/09/11(Wed)
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きょうは、晴れ時々曇りました(20.1~25.8℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南風)。
笹薮に、ゴイシシジミ(シジミチョウ科)が沢山いました。大きい小さいの色々いて、夫々が笹葉に付いた油虫の汁を吸ったり、葉上でくるくる踊ったりしていました。北海道~九州の亜高山~低山地に生育する、前翅長10-17mmのシジミチョウです。成虫は5-10月に出現し、翅の表面は一様に黒く、裏面は白地に黒い碁石状の斑点があります。日本の蝶中で唯一、幼虫が完全な肉食性で、ササ・タケやススキ等に付くタケノアブラムシ・ササコナフキツノアブラムシ等のアブラムシのみを捕食します。成虫も又、アブラムシ類の分泌液に依存し、母蝶はその集団の中に卵を産みます。油虫の多寡によって大きく育たない場合もあり、成虫の大小の差が大きいのも特徴です。活動範囲は非常に狭く、食草の周りを殆ど離れないと言われています。青葉山では、笹薮等で比較的普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヤマボウシ(山法師、山帽子)の実とキイロスズメバチ(黄色雀蜂)
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2013/09/10(Tue)
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きょうは、晴れ時々曇りました(18.9~25.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南南東風)。
道沿いのヤマボウシ(ミズキ科)に、たわわに実が生っていました。木の上の方の、赤く熟している辺りを見ると、蜂や蝶等様々な虫達が群れ、中でも、キイロスズメバチは、貪る様に齧り続けて、あっと言う間に大穴を開けていました。本州~九州の山野に生息し、近年は都市部にも進出中の体長17-28mmの雀蜂です。成虫は4-11月に現れ、様々な昆虫を捕食し、樹液や花にもやって来ます。防衛本能が強く、晩夏~秋には攻撃性が強くなります。ヤマボウシは、本州~沖縄等の、亜高山~山地の谷筋等に生育する高さ5-10mの落葉亜高木。葉は対生し、楕円~卵円形の全縁でやや波打ちます。6-7月、白花を上向きに咲かせます。9月頃、集合果を赤熟。青葉山では、谷沿い等に数多く見られます・・・ ![]() ![]() |
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モンキアゲハ(紋黄揚羽)
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2013/09/09(Mon)
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きょうは、良く晴れました(17.3~26.8℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南南東風)。
道端に、モンキアゲハ(アゲハチョウ科)がいました。ヤブランの群れから、ふわふわ飛んで木に止まると、日向ぼっこする様に、じっとしていました。インド~東南アジア~中国等に広く分布し、日本では関東~沖縄に生息するとされる南方系の蝶です。成虫は4-10月に2-3回発生し、前翅長60-75mm、開張110-140mmで、日本の蝶としては最大種です。翅は黒く、後翅に名の通りの大きな黄白色紋があり、羽化したてはほぼ白く、日が経つにつれて黄色みを帯び、その周辺には三日月状の小赤斑が並び、後翅には尾状突起があります。蛹で越冬。食草は、カラスザンショウ等ミカン科の植物。県レッドリストで要注目種に指定。北日本では越冬出来ないとされていましたが、2009年に東北大学植物園で春型の成虫が初採取され、青葉山では、この数年で普通に見られるようになりました・・・ ![]() ![]() |
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アオハダ(青膚、青肌)の果実
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2013/09/06(Fri)
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きょうは、曇り後晴れました(18.5~26.1℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00)。
道沿いのアオハダ(モチノキ科)の木に、実が生っていました。と言っても初めは気付かず、道に落ちている実に、誘われる様に上を見上げると、枝一杯、樹幹一杯に赤い実が、たわわに下がっていました。北海道~九州の、山地の主に明るい落葉広葉樹林中に生育する、高さ8m程の落葉高木です。雌雄異株で、5-6月に緑白色の花を咲かせ、9-11月に径7mm程の赤い果実を付けます。若枝は無毛で長枝、短枝があり、長枝では葉は互生し、短枝では数枚が輪生状に付きます。青葉山では、林内で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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アンズタケ(杏茸)
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2013/09/05(Thu)
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きょうは曇り時々雨が降り、晩方から本降りになりました(22.0~25.4℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00)。
林床に、アンズタケ(アンズタケ科)が生えていました。どれも少し萎れてはいましたが、名の通りの、杏の様に鮮やかな色と香りでした。夏~秋、各種林内の地上に群生又は散生する、小〜中型の菌根性のキノコです。傘は径2-8cmの円~不正円形、漏斗型で、周囲は波打ちます。表面は鮮黄~橙色で粘性は無く平滑。柄の長さは3-10cmで傘と同色叉は傘よりは淡色、中実で下に向かって細まります。根本は白い綿毛上菌糸で覆われ、襞には皺があり柄に垂生します。肉は緻密で縦に裂けます。世界中で食用菌として重宝されていますが、猛毒のアマトキシン類やノルカペラチン酸が微量検出されていたり、セシウム137等の放射性重金属を蓄積しやすい性質があります。青葉山では、林内に普通に見られます… ![]() ![]() |
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ヤノトガリハナバチ(矢野尖花蜂)
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2013/09/04(Wed)
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きょうは曇り時々晴れて、一時霧雨も降りました(23.4~29.1℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00)。
ツクシハギ(マメ科)にヤノトガリハナバチ(ハキリバチ科)がいました。他にも小さな花蜂達が来ていましたが、黒地に白縞の服に、黒革のベストや黄色いベレーが、とても素敵でした。本州~九州の山野に生息する、体長10-15mm程のハキリバチの仲間です。成虫は夏~秋に出現し、体は黒く、腹部には僅かに金属光沢があり、複眼には毛があり、腹部各節末端には淡黄色毛の横帯があります。トガリハナバチの仲間は他のハキリバチの巣内の蓄えられた花粉団子に卵を産んで育てさせる(労働寄生)習性があり、当種の寄生の相手はスミスハキリバチやツルガハキリバチです。名は、尖った尻を持つ花蜂の意で、ヤノは、昆虫学者矢野宗幹への献名との事。青葉山では、花々に集まる姿が普通に見られます… ![]() ![]() |
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キシタバ(黄下翅)
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2013/09/03(Tue)
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きょうは、曇り時々小雨が降りました(20.9~24.5℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00)。
樹液の出ている小楢の木に、キシタバ(ヤガ科)がいました。夢中で樹液を吸っていましたが、近寄ると翅を広げて、警戒色の、黄色い目玉模様が現れました。中国~インド北部に広く分布し、日本では北海道~九州の山地~平地の各種林内外に生息する、開張69-74mmのシタバガの一種です。前翅は褐色の斑模様で、後翅は濃褐色と鮮黄色に色分けされます。成虫は5-10月に出現し、樹液に良くやって来ます。卵で越冬し、幼虫は主にフジの葉を食草とします。名は、下翅が黄色い事に由来します。青葉山では、樹液の木で良く見られます・・・ ![]() ![]() |
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マツカゼソウ(松風草)
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2013/09/02(Mon)
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きょうは、曇り後雨が降りました(20.9~24.5℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00)。
林床に、マツカゼソウ(ミカン科)が咲いていました。真夏から一転、きょうは涼しくて、秋の風情一杯の、霞草を思わせる白く小さな花々が、爽やかな微香を振り撒いていました。日本特産種で本州(宮城県以南)~九州の山地の木陰に生育する、高さ30-80㎝の多年草です(近縁種は中国~ヒマラヤ等に分布)。茎は細く直立し無毛で軟らかく、葉は2-3回3出羽状複葉で、5-10㎝の柄があります。小葉は先が丸い倒卵形で、無毛で質は薄く、油点が散在していて独特の香りがあります。8-10月、茎頂に円錐花序を作り、白い小花を開きます。長楕円形で長さ3-4㎜の花弁は4枚で、雄蘂は6-8本あります。青葉山では、杉や檜等の林床の所々に見られます・・・ ![]() ![]() |
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