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ウメモドキ(梅擬)
2013/11/29(Fri)
    きょうは、晴れ時々曇りました(1.1~11.3℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
    道沿いのウメモドキ(モチノキ科)に、実が生っていました。すっかり葉を落として、真赤な実をたわわに付けていましたが、周りにはヤブムラサキやヘクソカズラの実も絡まり、秋の深まりを感じました。本州~九州の山地の主に湿り気のある場所に生育する高さ1-2m程の落葉低木です。雌雄異株。長さ2-7cmの葉には毛が多く、縁に小さく尖った鋸歯があります。6-7月、雄株では葉腋に雄花を多数、雌株では雌花を2-4個付けます。雄花は花弁4-6枚で、雄蘂が4-5本、雌花は花弁4-6枚、退化した雄蘂4-5本で、雌蘂が目立ちます。果実は9月頃から赤く熟し、落葉後の冬季も枝に残って目立ちます。青葉山では、湿性地周辺等に普通に見られます・・・
ウメモドキ 知らぬ間に、僅かに残った松林も無くなっていました
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キバラヘリカメムシ(黄腹縁亀虫)
2013/11/28(Thu)
   きょうは、曇り後晴れました(3.4~11.6℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北北東風)。
   川岸に、キバラヘリカメムシ(ヘリカメムシ科)がいました。枯竹の上で日向ぼっこしていましたが、横から覗くと、名通りの黄色い腹がとても鮮やかでした。本州~九州の、山野に生息する、体長14-17㎜のカメムシの仲間です。成虫は4-11月に出現し、名の通り腹部は黄色く、上面は黒く地味ですが、腹部周辺の縁部分が黄と黒の縞模様になっています。幼虫は前翅が短いので、黄色い腹部が剥き出しになり目立ちますが、同色系のマユミ等の実に乗っている事が多く、逆に保護色になっている様です。成・幼虫共に、マユミ、コマユミ、ニシキギ、ツルウメモドキ等の(特に実の)汁を吸います。青葉山では、ニシキギやコマユミの葉や実に、時に群がる姿も見られます・・・
キバラヘリカメムシ きょうの夕焼け(下は太白山)
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ウリハダカエデ(瓜膚楓)
2013/11/27(Wed)
   きょうは、晴れ時々曇りました(4.4~13.0℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南風)。
   道沿いのウリハダカエデ(ムクロジ科)が、紅葉していました。今秋良く見られる様に、赤や黄、紫と斑に染まり、蝉にも見える翼果も沢山ありました。本州~九州の、山地~丘陵の明るい夏緑樹林に生育する高さ10m程の落葉高木です。雌雄異株。葉は長さ10-15㎝で3脈が目立ち、基本は3裂ですが若木では僅かに5裂します。5-6月、前年枝から若枝を伸ばし、1対の葉間から5-10cmの花序を出し、黄緑色で花弁が5枚の花を十数個付けます。7-10月に果実が稔り、翼果となって風で散布されます。青葉山では、山の斜面下部や谷筋等で多く見られます・・・
ウリハダカエデ 不思議な雲
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センボンヤリ(千本槍)
2013/11/26(Tue)
  きょうは晴れ後曇って、一時小雨が降りました(6.7~14.4℃//0.16μSⅴ/h八幡1屋外高さ1m//0.10μSⅴ/h屋内21:00、北東風)。
  道端に、センボンヤリ(キク科)が沢山ありました。斜面に沿って、耳掻き梵天や槍の様な果実や花が、面白そうに林立していました。北海道~九州の他、中国~シベリア、サハリン、クリル等の、山野の日当たりの良い草地等に生育する多年草です。根出葉がロゼット状に発達し、葉は倒卵状長楕円形で頭大羽裂状に中裂し、葉裏にはくも毛が密生します。年に二度、4-6月の春型と9-11月の秋型の花を開き、春型の花茎は高さ10cm程になり、花茎の先に裏面が紫で径1.5cmの白い舌状花(頭花)を咲かせます。秋型の花茎は高さ30-60cmになり、線形の小葉が多数付き、頭花は閉鎖花で筒状花のみからなります。総苞は筒状で長さ15mm程、痩果は長さ6mmで、冠毛は褐色で長さ11mm。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
センボンヤリ 空を見上げる岩島
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メグスリノキ(目薬木)
2013/11/25(Mon)
   きょうは曇って、晩には小雨になりました(3.2~10.3℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00 PKC107 RD1503、西風)。
  メグスリノキ(ムクロジ科)が、紅葉していました。大分枯れたり、落ちたり、色褪せたりしているものも見られますが、まだまだ美しく東雲~真朱に染め上がっていて、中にはモザイク状に、虫食いで透けたり、緑が残ったりのものもありました。山形・宮城以南~大分・熊本の山地に生育する、高さ10-25mの落葉高木です。日本固有種。雌雄異株で、長さ5-13cm程の葉は対生し、3出複葉で、楕円形の小葉には細かい鋸歯があります。表面はほぼ無毛で、裏面は脈上を中心に毛が多く、葉柄、若枝にも毛が密生します。5-6月頃、黄緑色の5裂した花弁の花を付け、秋には翼果を結実します。近年、様々な薬効があるとして乱伐が絶えず激減、県レッドリストでも準絶滅危惧(NT)に指定されています。青葉山では幸い、普通に数多く見られます・・・
メグスリノキ 車道沿いの眺め
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アキアカネ(秋茜)
2013/11/24(Sun)
   きょうは、晴れ時々曇りでした(5.4~14.8℃//0.16μSv/h八幡1屋外高さ1m・0.10Sv/h屋内21:00、西北西風)    
  道端の日溜りに、アキアカネ(トンボ科)が止まっていました。陽気に誘われたのか、この時季には珍しく纏まって、赤く体を暖めていました。北海道~九州の山野に生息する、体長33-46mmのトンボの一種です。成虫は6-12月に出現し、成熟しても頭部や胸部は余り赤くならず、胸部の側面に明瞭な黒条を持つのが特徴です。丘陵地~平地の池、水田、溝川等に広く発生し、6月頃に羽化しますが、夏季は高山に登って避暑し、秋が近付くと里に降りて来ます。アカトンボの代表種で、狭義にはこの種だけを赤とんぼと呼ぶ事もあります。青葉山では最も数が多く、何処でも普通に見られます・・・
アキアカネ タワービルから見た青葉山(太白山の右に蔵王のスキー場が)
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ケンポナシ(玄圃梨)の果実
2013/11/23(Sat)
  きょうは、大体晴れました(3.1~14.6℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
林縁のケンポナシ(クロウメモドキ科)の木に、実が生っていました。枝先一杯に沢山付けていて、落ちているのを一つ齧ると、甘ーい梨の味でした。北海道(奥尻島)~九州の他、朝鮮、中国等の山地の林内に生育する樹高15-20mの落葉高木です。樹皮は暗灰~灰褐色で、大木になると縦に浅く裂け薄く剥がれます。葉は互生し、広卵形で低鋸歯があり、基部から分岐する3主脈が目立ちます。6-7月に枝先から集散花序を出し、淡緑色の小花を多数開きます。花弁、萼辺、雄蕊各5。秋に核果(果肉は殆ど無い)の根元の軸が膨らみ、太く折れ曲がって肉質になり食べられます。青葉山では、沢沿い等に見られます・・・
ケンポナシ 青葉城址を見上げる
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スズメウリ(雀瓜)の果実
2013/11/22(Fri)
  きょうは、曇り時々晴れました(4.5~12.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
  林縁の藪にスズメウリ(ウリ科)の実が生っていました。殆ど白い飴玉状のものでしたが、一つ齧ると、きょうはこの強い甘さが、木通そっくりに感じました。本州~九州の他、済州島等の山野の湿り気のある所等に生育する、蔓性の一年草です。時に、秋に蔓先が地中に潜って塊根となり越冬し、春に又芽を出します。茎は細く、巻髭で様々な物に絡み付きながら伸びます。葉は長さ3-6cmの三角状卵心形で、しばしば浅く3裂します。雌雄同株で、8-9月に白い小花を咲かせます。果実は径1cm程の球形で白く熟して吊り下がります。青葉山では、藪地等に普通に見られます・・・
スズメウリ 晴間の陽射
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コブシ(辛夷/拳)の果実
2013/11/21(Thu)
  きょうは雨後曇って、晴れ間もありました(4.5~10.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南西風)。
  道沿いのコブシ(モクレン科)の木に、果実が生っていました。大分減りはしましたが、毒々しい程の赤い種子が、あちこちから顔を出し、白い糸でぶら下っているのもありました。きっと風等で揺れると益々目立って、鳥にとっても実が食べ易い様にと、色々工夫しているのでしょうね。北海道~九州と済州島の山野に生育する、高さ8-20m、径60cmになる落葉高木です。早春、他の木々に先駆けて白花を梢一杯に咲かせます。果実は7-10cmの集合果で、握りコブシ状のデコボコがあり、それが名の由来とも言われます。熟すと心皮が裂開し、中から鮮紅色の種子が出てきて、導管で吊り下がります。冬芽は毛に覆われた厚い鱗片に包まれます。青葉山では、谷沿いの斜面等に見られます・・・
コブシの実 北麓
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ヒメカンムリタケ(テングノメシガイ科)
2013/11/20(Wed)
  きょうは、晴れ後曇りました(5.5~12.6℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
  坂道に沿って、ヒメカンムリタケ(テングノメシガイ科)が生えていました。大きくても1cm程の金の粒が、何処までも点々と落ちていました。秋~冬、全国の山地の林内~林縁に散生・群生する、高さ3㎝程になる子嚢菌です。子実体は縦長で形態は定まりませんが、下部は類白色、上部は卵黄色で色分けられます。柄は比較的柔らかく、黄色い頭部先端は古くなるとやや橙色を帯びます。良く似たカベンタケモドキは5㎝前後と大きく、カベンタケも大きくて担子菌に属します。カンムリタケは水生で燐寸棒状。何故か、十数億年前から殆ど形は変わっていないと言われています・・・
ヒメカンムリタケ 紅葉の庭
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コハウチワカエデ(小羽団扇楓)の紅葉
2013/11/19(Tue)
  きょうは、曇り後晴れました(6.9~14.9℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、西南西風)。
  コハウチワカエデ(ムクロジ科)が、紅葉していました。あっちもこっちも、赤い紅葉の多くはこの楓で、楢類の黄葉の森中で一際輝きを放っていました。北海道~九州の、暖温帯上部~冷温帯山地に生育する樹高10-15mの落葉小高木です。日本固有種。雌雄同株。樹皮は暗灰色。葉は対生し、葉身は長さ5-8㎝、幅5-9㎝で表面は濃緑色、裏面は緑色。縁は単鋸歯で9-11裂し、先は鋭頭。葉柄は長さ3-7cm。若葉には両面に毛が多く、成葉では裏面や葉柄に毛が残ります。5-6月、一つの花序に雄花と両性花が混生する、淡黄色の小花を複散房花序に10-15個付けます。果実は翼果でほぼ水平に開きます。青葉山では、カエデ類で最も普通に見られます・・・
コハウチワカエデ ヤマセミのいた崖
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シラキ(白木)の紅葉
2013/11/18(Mon)
   きょうは、晴れ後曇りでした(5.8~16.9℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北北西風)。
  道沿いのシラキ(トウダイグサ科)が、紅葉していました。森影のもの等は黄葉・白葉もしますが、やはり目も覚める、薔薇色に染まる樹葉には、心ときめきます。本州~沖縄の他、朝鮮、中国等の谷筋等に生育する、高さ5-10mの落葉小高木です。樹皮は滑らかな灰白色で材も白く、樹皮や葉を傷付けると白い液が出ます。葉は互生で長さ7-15cmの広楕円~菱形の両面無毛で、裏面は緑白色で縁が不規則にうねり、先は尾状に尖ります。5-7月、枝先に総状花序を出し、下部に1-2、3個の雌花、上部に多数の雄花を咲かせます。10-11月、径2㎝程で3裂する三角扁球形の朔果を黒褐色に熟します。青葉山では、林内や林縁に普通に見られます・・・
シラキの紅葉 日影森の淡い紅葉
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タカノツメ.(鷹ノ爪)の黄葉
2013/11/17(Sun)
  きょうも、良く晴れました(3.8~15.4℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
  タカノツメ(鷹ノ爪)が黄葉していました。西日を燦々と浴びて、木々に黄金が花咲いたかの様に輝いていました。北海道~九州の山地~丘陵の林内に生育する、雌雄異株で樹高5-10mの落葉高木です。樹皮は灰褐色。葉は3枚の小葉からなる3出複葉で、長枝に互生し、枝の先端又は短枝に束生又は集中します。5月頃、短枝の先に総状花序を出し、淡緑色の小花を付けます。秋に黄葉し、液果は黒紫色に熟します。青葉山では、林内や林縁に数多く見られます・・・
タカノツメの黄葉 滝と紅葉
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ブナ(椈、山毛欅、橅、桕)の果実
2013/11/16(Sat)
  きょうは、良く晴れました(5.2~16.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
   道端のブナ(ブナ科)の根元に、果実が沢山落ちていました。先日の観(視)察会でも数多く見られて、今年は熊達も安心かと思っていましたが、良く見れば種子の内部は空っぽのものばかりで、又々心配になりました。北海道南部~九州の温帯域の寒冷地では低地に、暖地では高地に生育する高さ30mに達する落葉高木です。日本固有種の陰樹で、肥沃な土壌に育ちます。樹皮は灰白色できめが細かく、葉は楕円形で薄くてやや固く、縁は波打ちます。5月頃、展葉と同時に開花し、雄花は新枝下部に頭状花序が数個付いて垂れ下がり、雌花は新枝上部に、花が2つの頭状花序を上向きに付けます。堅い殻(殻斗)に包まれる赤褐色の堅果(2個)は10-11月に熟しますが、普通5-10年に一度のみ豊作になります。低山の青葉山でもあちこちに自生していて、小林も作っています・・・
ブナの実 賢渕から
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ツルフジバカマ(蔓藤袴)
2013/11/15(Fri)
   きょうは、曇り時々雨が降りました(6.6~13.1℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北北西風)。
   ツルフジバカマ(蔓藤袴)が咲いていました。枯れた草原に、翡翠の草叢と紫水晶を思わせる花々が瑞々しく輝いていました。朝鮮、中国、サハリン、クリル、シベリア等に広く分布し、日本では北海道~九州の山野に生育する蔓性多年草です。全体に軟毛があり、茎には稜があります。小葉は10-16個あり、長さ1.5-4cmの長楕円形で、托葉は粗く裂けます。主に8-10月、紅紫色で長さ1.2~1.5cmの蝶形花を、総状に咲かせます。豆果は2-3cmの長楕円形で、1-5個の種子を含みます。良く似たクサフジは小葉が17-18枚以上あります。名の由来は、蔓性でフジバカマの花色に似ているからとか、托葉や花の様子を袴に見立てた等と言われています。青葉山では、草原等に見られます・・・
ツルフジバカマ 評定河原橋から
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サルトリイバラ(猿捕茨)の果実
2013/11/14(Thu)
   きょうは、晴れ後曇りました(0.7~11.1℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南西風)。
   林縁のサルトリイバラ(サルトリイバラ科)に、実が生っていました。陽を浴びて朱く光り、とても美味しそうで、口に含むと実際甘みもあるのですが、中々食べて貰えないのは何故なのでしょう?北海道~九州の他、朝鮮、中国、インドシナ等の、山野や林縁等の日当たりの良い場所に生育する、雌雄異株で蔓性の多年生植物(半低木)です。高さ50-200cmで、枝に散生する鉤状の刺と葉柄の巻髭で他物に絡み付き、蔓状に茎を伸ばします。葉は互生し、葉身は長さ3-12cmの円~楕円形。全縁、革質で、両面共無毛。4-5月、葉の展開と同時に、葉腋から散形花序を出し、淡黄緑色の小花を多数毬状に付けます。雌雄異株。秋に、径7-9mmの球形の液果を朱赤色に熟します。種子は1-6個入り、長さ5mm程の倒卵~楕円形。青葉山では、林縁や藪地の縁等に普通に見られます・・・
サルトリイバラ 三居沢展望台付近から見る街
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ハウチワカエデ(羽団扇楓)の紅葉
2013/11/13(Wed)
 きょうは、大体晴れました(1.0~8.4℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北北西風)。
 道沿いのハウチワカエデ(ムクロジ科)が紅葉していました。陽光に赤く赤く輝いて、それこそ火の鳥か朱雀の羽からできた団扇の様でした。北海道、本州と四国等の他、一部朝鮮の山地に生育する高さ10m程の落葉高木です。樹皮は灰青色で滑らかで小枝は赤紫色。葉は対生して径7-12cmと大きく、掌状に浅く9-11裂し、基部は心形で重鋸歯があります。葉柄は有毛で短く、長さが葉身の1/2以下なのも特徴です。4-5月、本年枝の先に赤紫色の散房花序を出し、雄花と両性花が混生して10-15個垂れ下がって咲きます。果実の羽の角度は約60度で、小枝の皮は、粘着性を持ちます。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
ハウチワカエデ 北斜面の樅林と紅葉
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スイカズラ(忍冬) の果実
2013/11/12(Tue)
  きょうは晴れ時々曇ッて、一時氷雨も降りました(2.0~7.7℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北北西風)。
  林縁の藪に絡まるスイカズラ(スイカズラ科)に、実が生っていました。艶々として美味しそうなので、一つ採って口に含むと、苦みの中にも情緒ある淡い甘みがありました。日本全土の他、東アジア一帯の、山野や林縁等に生育する木本性常緑蔓植物です。枝には粗毛が密生。葉は対生し長さ3-7cm、幅1-3cmの長楕円形の全縁で、先端は余り尖らず、基部は切形又は広楔形。表面は毛が少なく、裏面は多毛。苞は葉状で長さ5-20mm、小苞は長さ1.2-2mm。5-7月、枝先の葉腋に2個ずつ花を付け、初め白くやや淡紅色を帯び、後に黄変。9-12月、径5-6mmの球形の液果を2個ずつ黒熟し、暗褐色で長さ3mm程の広楕円形の種子が数個入ります。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
スイカズラ 秋色の初冬の森
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マユミ(檀、真弓、檀弓)の果実
2013/11/11(Mon)
   きょうは曇り後晴れて、昨日皆で予想した通り、初雪!が観測されました(3.8~9.2℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
   昨日の観(視)察会でも見られましたが、川岸にマユミ(ニシキギ科)の実が生っていました。祝い餅の様な蒴果が美しい紅葉に包まれて、とてもお目出度い気分になりました。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の山野の谷沿い等の湿気のある所に生育する、高さ3-5mの落葉低木、又は小高木です。雌雄異株。樹皮は灰白色で、一年枝は緑色。対生する葉は、先が尖って縁に細かい鋸歯があり、葉脈がはっきりしています。初夏、前年枝の基部から径1cm程の淡緑色で花弁4枚の花を付けます。果実は倒四角錐で、熟すと4つに裂け、中から真赤な仮種皮に包まれた種子が現れます。青葉山では、渓流沿い等に見られます・・・
マユミ 鮭の泳ぐ川と青葉山
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十一月観(視)察会
2013/11/10(Sun)
  きょうは嵐の予報もあり、いつもより少人数ではありましたが、しっとりとした曇天下の観(視)察会になりました(11.1~17.1℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南西風)。咲き残るノコンギクやイヌタデ、ゲンノショウコの花に、スイカズラやアカネ、ネズミモチ、マユミ、クヌギ、イヌツゲ、イイギリ等の果実を観察し、味も確かめつつ森に入ります。今秋は紅葉の色付きが遅く、森の中はまだまだ緑が勝っていますが、遠い梢や林床の幼樹達、そして、ちょっと開けた所はウリハダカエデやハウチワカエデ等の見事な色模様で、思わず目を見張ります。木々の実では、ヤブムラサキが一番目立ち、ムラサキシキブやウメモドキ、ナツハゼ等が見事に下がっています。ブナは、今年は豊作の様で、大木の下に種子や殻斗が無数に落ちていて、熊達もこれで一安心なのか?と皆で話しました。紅葉では、コシアブラ、タカノツメの白葉、シラキ等も目立ちましたが、コハウチワカエデやケカマツカも赤く良く色付き、特にコミネカエデの赤が眼に焼き付きましたし、言わずもがな、メグスリノキの色合にも、胸揺さぶられました。ひっそりと咲くシロヨメナやアキノキリンソウにも心躍り、色取り取りの落葉の中に見つけた、ムラサキシメジにも感激しましたし、雨に濡れそぼりつつ咲き誇るリンドウの花には、こちらこそ涙が毀れそうでした・・・
ハウチワカエデの道 マユミ お宝、発見!. 何でしょう?!
 花では他に、キツリフネ、アキノウナギツカミ、ナンブアザミ、セイヨウタンポポ等が見られ、紅葉ではオトコヨウゾメ、ミヤマタムラソウ、コウヤザサ、マンサク、ヤマモミジ、バイカツツジ、オオバクロモジ、ヤマウルシ、ツタウルシ等が目立ち、果実では、ツルリンドウ、サルトリイバラ、マムシグサ、クサギ、ノダケ、ヤブコウジ、シラキ、ツクバネ、ミヤマガマズミ、オオウラジロノキ、カクミノスノキ、ホオノキ、サンカクヅル等が見られました。野鳥では、混群を作り移動するシジュウカラ、ヒガラ、ヤマガラ、ヒヨドリ、トビ、カケス等の他、外来帰化種のガビチョウが煩く囀っていて、皆で生態系の行末を憂いました。貂や熊の糞等動物の痕跡も数多く見られました。無数に雪虫が舞って、皆で「明日にも雪が降るよ!」と言い合いました。時折雨もありましたが、参加が少ない分、静かな秋の森をゆっくり楽しむことができたのではないでしょうか? 終わりに、参加したあゆみちゃん(6才)の今日の一句です・・・「秋の花 見たいから行く 青葉山
ムラサキシメジ 雨に濡れるリンドウ 雨の会も素敵でしたね 一雨降って、紅葉もしっとり
  来月(12/8)は、ふかふかの落葉を踏み分けながら、冬芽や常緑樹、様々な落葉、動物達の痕跡、混群を作る野鳥達、冬越しをする昆虫達等を観察しましょう。視察のため少し遠出をするかもしれませんので、体調と足元を整えて、お越しください・・・ 
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ムラサキシキブ(紫式部)の果実 
2013/11/09(Sat)
  きょうは、大体晴れました(3.3~12.5℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、南南西風)。
  ムラサキシキブ(クマツヅラ科)の実が生っていました。昨日のヤブムラサキとは違って、青紫でつるりとした少し小さな粒が、端正に連なっていました。北海道~沖縄の他、朝鮮等の低山の森林に生育する高さ3m程の落葉低木です。小枝はやや水平に伸び、葉はを対生し、長さ6-13cmの長楕円形、鋭尖頭で細鋸歯があります。6-7月頃、葉腋から対になって散房花序を作り、淡紫色の小花を咲かせます。秋に、紫色で経3mmの丸い果実を熟します。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
ムラサキシキブの実 愛子方面を望む
  明日は、観(視)察会。紅葉を愛でつつ、所々に残る野菊や木の実を観察したり、野鳥達の声にも耳を傾けましょう・・・
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ヤブムラサキ(藪紫)の果実
2013/11/08(Fri)
  きょうは、晴れ時々曇りました(11.5~15.4℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北北西風)。
  道端のヤブムラサキ(クマツヅラ科)に、実がありました。道行く所の森中に、仙台人には葡萄九重に見える赤紫の実が、美味しそうに、そこかしこにたわわに生っていました。本州~九州の山地の日当たりの良い林内や林縁に生育する、高さ2m程の落葉低木です。全体に毛が多く、葉は対生し、薄い洋紙質で6-12㎝の卵~楕円形で、細かい鋸歯があります。6-8月に、葉腋から出た柄先に集散花序を作り、淡紫色で4-5㎜の小花多数付けます。10-11月に赤紫で3-4mmの果実を熟します。宮城県が北限で、県レッドリストで要注目種に指定。青葉山では、ムラサキシキブより普通に見られます・・・
ヤブムラサキ 色付く森
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ヤマボウシ(山法師、山帽子)の紅葉
2013/11/07(Thu)
  きょうは曇り時々雨が降り、晴れ間もありました(10.4~17.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
  道沿いのヤマボウシ(ミズキ科)の幼木が、紅葉していました。こんなに紅くなるのかと思うくらい紅く、成程赤ちゃんの葉は赤いのか、等と勝手に納得しました。本州~沖縄の他、朝鮮、中国の、亜高山~山地の谷筋等に生育する、高さ5-10mの落葉亜高木です。幹は灰褐色。長さ4-12㎝の葉は対生し、楕円~卵円形の全縁でやや波打ちます。6-7月、特徴ある白い花を上向きに多数咲かせます。4枚の花弁に見えるのは総苞で、その中心に淡黄色の小花を多数球状に集合させます。花弁4、雄蘂4。9月頃、径1-3㎝の集合果を赤く熟します。青葉山では、谷沿い等に数多く見られます・・・
ヤマボウシの紅葉 小葉団扇楓等色付く
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シロザケ{白鮭)
2013/11/06(Wed)
  きょうは、大体晴れました(6.1~18.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、南風)。
  広瀬川のあちこちに、シロザケ(サケ科)がいました。来訪が少し遅かった今年も、今はあちこちの瀬で見られ、観察しやすい牛越橋付近では、橋脚補強工事にも負けず、沢山の鮭達が産卵行動を繰り返しています。日本の鮭の殆どがシロザケで、本州北部の河川上流で冬季に孵化し、5-6cm位になるまでそこで過ごし、成長して春になると一斉に海に出て行きます。オホーツク海~北太平洋、ベーリング海を行ったり来たりしながら3-6年間過ごし、その後の秋口になると一斉に故郷の川に戻って来ます。そして上流に辿り着くと、3000-3500個の卵を産んだ後数日で絶命します。その卵の中で、成長して無事に戻って来られるのは2-3匹だと言われます。青葉山周辺の広瀬川では、10-12月に数多く見られます・・・
シロザケ 松淵付近
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サラサドウダン(更紗灯台・更紗満天星)の紅葉
2013/11/05(Tue)
   きょうは、良く晴れました(9.2~17.3℃//0.15μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、北北西風)。
   道沿いのサラサドウダン(ツツジ科)が、紅葉していました。赤やら黄色やら緑やら、黒い染みまで麗しく、森閑とした森を彩っていました。北海道南部~近畿、四国の主に深山に生育する高さ2-5mの落葉小高木です。若枝は無毛。葉は倒卵形で、長さ2-5cm、幅1-2cmで、長さ3-10mmの葉柄があり、枝先に集まり互生します。葉の表面には短毛が散生し、裏面の側脈基部には褐色の縮毛が密生し、先端が長毛状になる微小鋸歯があります。5-6月、枝先に長さ2-3cmの総状花序を付け、萼が鐘形で深く5裂する10個程の花が、1-2cmの花柄の先端に下垂します。果実は果で上向きに付きます。青葉山では、尾根道等に見られます・・・
サラサドウダン 青空が目に沁みる
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マガモ(真鴨)
2013/11/04(Mon)
   きょうは、雨後晴れました(12.0~18.1℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
   川に、マガモ(カモ科)がいました。石の上に雌雄並んで、ボールになって、仲良く休んでいました。気が付けば、あちこちに結構増えていました。北半球の冷~温帯に広く分布し、北方で繁殖するものは南方で越冬し、日本では、亜種マガモが北海道~南西諸島に冬鳥として渡来します(北海道と本州中部山地では少数が繁殖)。体長50-65㎝、翼開長75-100㎝で、繁殖期の雄は嘴が黄色く、頭は緑、首輪は白く、胴体は灰白色と黒褐色の。雌は嘴が橙と黒で、ほぼ全身が黒褐色の地に黄褐色の縁取りがある羽毛に覆われます。非繁殖期は雌雄共に似た羽色(エクリプス)になりますが、雄の嘴の黄色は残ります。非繁殖期は、湖沼、河川、海岸で群れを形成し、10月末-12月に番を形成して、春に繁殖地へ渡ります。青葉山周辺では、冬に広瀬川で小群が見られます・・・
マガモ 雲の山脈
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希少種救出作戦(青葉山トンネル坑口直上崩壊崖修復工事4)
2013/11/03(Sun)
 きょうは、工事で完全に失われる予定の、崖上部周辺の希少植物等の救出(移植)作業を行いました。ヒメシャガ(準絶滅危惧)群落等の主要部分の移植は、後日業者の方々にお任せする事として、今回は有志数名でトウゴクミツバツツジ(準絶滅危惧)やヤブムラサキ(要注目種)、ナガバノコウヤボウキ(北限種)等々の、主に小木50株程を周辺の空地に移植しました。今後数日は交代で水やり等行う予定ですが、生存率は低いのではとも思われ、"緊急"とは言え、もう少し余裕ある対策ができないものかと思いました。貴重な命が、一つでも多く生き永らえる事を祈るばかりです。
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リンドウ(竜胆)
2013/11/03(Sun)
  きょうは晴れ後曇って、夜は小雨が降りました(8.9~20.9℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北風)。
   林縁の土手に、リンドウ(リンドウ科)が咲いていました。既に枯れたものも多いのですが、草叢にあちこちで、星蒼玉を思わせる花々が輝いていました。本州~九州の山野の湿った草地や林縁に生育する、高さ20-80cm程の多年草です。葉は細長く、対生します。9-11月、釣鐘型の青紫色の花を、茎先に上向きに咲かせます。名は、苦い根を竜の胆に準えました。開発等により減少し、県レッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定されています。青葉山では、林縁等の所々で見られます・・・
リンドウ 流れる雲
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ツタ(蔦)の紅葉
2013/11/02(Sat)
   きょうは、大体晴れました(5.4~16.3℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西風)。
   枯木に絡むツタ(ブドウ科)が紅葉していました。未だ緑が濃い森の中に忽然と、大きな火柱が立っていました。北海道~沖縄の山野や都市部にも生育する蔓性の落葉性木本です。葉は落葉性で、掌状に浅く裂けるか、完全に分かれて複葉になります。巻髭の先が吸盤になり、基盤に付着します。6-7月、5枚の緑色の花弁を持つ小花を付けます。10月に紫黒色の果実を熟します。名は、他の植物や岩に「つたって」伸びる事に由来します。別名のナツヅタは、ウコギ科キヅタ(フユヅタ)対して付けられました。青葉山では、各所に見られます・・・
ツタ 西公園から青葉山日没
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アザミカミナリハムシ(薊雷葉虫)?
2013/11/01(Fri)
 きょうは、晴れ時々曇りでした(10.9~16.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北北西風)。
 枯れたノアザミに、アザミカミナリハムシ(ハムシ科ノミハムシ亜科)と思われる甲虫がいました。枯花に縋る様にしっかりと、雌雄が愛を確かめ合っていました。北海道~沖縄の山野に生息する体長3-5㎜のハムシの仲間です。成虫は主に4-9月に出現し、体全体が紺又は緑の金属光沢のある黒色のカミナリハムシです。食草はアザミ類。この仲間はどれも良く似ていて、生殖器等で判断するとされますが、この子達は如何でしょうか? カミナリの名の由来は、雷の多い時期に多く見られるから等とも言われますが、良く分りません・・・
アザミカミナリハムシ? 少し色付いてきました
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