ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)と雪
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2014/01/31(Fri)
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きょうは一日湿った雪が降り続き、数㎝積りました(-0.9~10.5℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
道端のミヤマウグイスカグラ(スイカズラ科)が、咲いていました。この所の暖気で頃を違えたのか、小さいけれど艶やかな花が一輪、突然の雪に塗れ凍えていました。本州~九州の、主に日本海側の山野に生育する高さ2mの落葉低木です。葉は長さ5㎝程の楕円形で対生し、若枝や花柄・果実等、全体に毛と腺毛が多く生えます。4-5月に、やや曲った漏斗状で先が5裂する淡紅色花を咲かせ、秋に、グミに似た液果を赤熟します。青葉山では、林内外に普通に見られます・・・ ![]() ![]() スポンサーサイト
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クスサン(楠蚕)の繭
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2014/01/29(Wed)
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きょうは、良く晴れて風が強い一日でした(-1.0~4.9℃//0.16Sv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
道沿いのミズキの木に、クスサン(ヤママユガ科)の繭が付いていました。中の蛹の殻がバラバラになっていて、強風が吹く度に、カサコソカラコロ泣いていました。日本全国の他、中国等の山野に生息する、開張10-13㎝の大きな蛾です。翅色は灰黄~濃赤色まで変化に富み、夜行性で灯火に飛来します。卵で越冬し、幼虫は春-夏に見られ、青白色で体長80mm、白い長毛があるためシラガタロウ等と呼ばれ、クリ、コナラ、クヌギ、サクラ、ヌルデ、エノキ等様々な樹木の葉を食べます。7月頃に、その形状からスカシダワラ(透かし俵)と呼ばれる、固い網目状で楕円形の繭を作って蛹化し、年1回9-10月頃に羽化・発生します。青葉山では、繭は各種樹木の枝等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヒメノキシノブ(姫軒忍)
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2014/01/28(Tue)
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きょうは晴れ後曇って、気温が上がりました(-3.7~10.7℃//0.17Sv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、北西風)。
シデの古木に、ヒメノキシノブ(ウラボシ科ノキシノブ属)が生えていました。ノキシノブに似ていますが、随分小さくて、葉先が丸こいので直に分りました。北海道西部~九州、朝鮮等の山野の樹幹や岩上に生育する草丈3-10㎝の常緑羊歯植物です。根茎は細く長く這い、鱗片は長さ2-3㎜の線状披針~披針形で褐色。葉は単葉で3-8㎝の線~線状箆形で、葉柄があり、葉先は鈍頭~円頭。ソーラスは円形で、葉の上部半分だけに付きます青葉山では、林内の大木や岩上に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オシドリ(鴛鴦)
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2014/01/26(Sun)
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きょうは晴れ後曇って、夜は雪になりました(-1.1~9.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
この数日の暖気ですっかり氷が融けた長沼に、オシドリ(カモ科)がいました。川から戻って来たのか、雌雄5羽が、水中の倒木に止まって、円いオブジェを造っていました。北海道~沖縄の亜高山~低地に生息・繁殖する留鳥で、ロシア沿海地方、サハリン、中国北部等で繁殖する者は、日本や中国南部で越冬。非繁殖期は群れで生活し、山地の渓流、湖沼等で見られます。雄は三列風切が橙色の銀杏型で帆状に立ち、白い眉斑は大きく、頬~首が橙赤色。嘴は赤く、長い冠羽を持ちます。雌は灰褐色で、胸と脇に白の斑点があります。嘴は灰黒色で基部は白く、目の周りが白く、その後ろに白線が伸びます。水草や植物の種子、穀物等を食べますが、特に団栗を好んで食べるのが特徴です。青葉山では、この長沼や五色沼、広瀬川等で一年中見られます・・・ ![]() ![]() |
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シメ(鴲・蝋嘴)
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2014/01/24(Fri)
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きょうは、大体晴れました(-4.6~7.3℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、北風)。
川原に、シメ(アトリ科)がいました。10羽程の群れが草の実等を食べていましたが、近寄ると、側の木に止まり、特徴ある太い嘴をくるくる回しながら、通り過ぎるのを待っていました。ユーラシア中部に広く分布し、日本では北海道で繁殖する他、本州以南に冬鳥としてやって来ます。体は全体に濃淡ある褐~灰色で、目先と嘴の基部、喉は黒く、風切は青い光沢のある黒で、内弁基部に白斑があります。嘴は淡灰褐~鉛色で、冬には肌色になります。雌は全体に淡色。キチッ等と鋭い声で鳴き、飛びながら、キィーとも言います。青葉山では、冬に川沿いや林内外で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オオウラジロノキ(大裏白の木)の果実
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2014/01/22(Wed)
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きょうは晴れたり曇ったりで、時折雪が降りました(-1.3~4.3℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10Sv/h屋内21:00、西北西風)。
道沿いのオオウラジロノキ(バラ科リンゴ属)に実が生っていました。今年は生りが良くて、足元にも沢山落ちているのですが、まだまだ枝先にも一杯あって、小さな林檎のほっぺを見せていました。本州~九州のやや乾燥した尾根等に生育する、樹高10-15m、径30-40㎝になる落葉高木です。樹皮は紫褐色で皮目が多く、若木の幹には刺状の突起があります。葉は互生し、葉身は広卵~楕円形で、長さ5-14cm、幅4-9cmで先端は尖り、不整鋸歯又は重鋸歯があります。5月頃、短枝の先に散形花序を出し、径2.5-3cmの白花を数個付けます。径2-3cmの球形果実は、10月頃に黄緑~淡紅色に熟し、表面には褐色の皮目が多く、果肉は緑白色で石細胞があります。リンゴの原種と言われ、良く似た甘酸っぱい味がします。青葉山では、各所に大木も見られます・・・ ![]() ![]() |
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ノウサギ(野兎)の糞
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2014/01/21(Tue)
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きょうは晴れ時々曇って、穏やかな一日でした(0.5~7.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北風)。
叢に、ニホンノウサギ(ノウサギ科)の糞がありました。雪がないと足跡もなく、増々不安に駆られてしまうのですが、道端に見つけた宝の粒には、思わず胸が熱くなってしまいます。本州~九州の亜高山~低地の森林や草原等に生息する、体長45-54cm、体重2-3.5kgの日本固有の兎です。植物食で、葉、芽、枝、樹皮等を採食し、群れは形成せず単独で生活し、塒を中心に半径400m内外の範囲で行動します。藪中で繁殖し、一回1-4仔産み、早春~秋に数回それを繰り返します。夜行性で昼間は藪地等でじっとしている事が多く、巣は作りません。青葉山では、藪内外で糞や食痕が見られ、雪面には足跡を見る事ができますが、大規模工事の影響もあって、今後の地域的生存が非常に危ぶまれています・・・ ![]() ![]() |
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ユリカモメ (百合鴎)
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2014/01/20(Mon)
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きょうは晴れたり曇ったりで、穏やかな大寒でした(-1.7~6.2℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
川に、ユリカモメ(カモメ科)がいました。数羽が気持ち良さそうに飛んでいましたが、岸近くに下りると、水面に浮かんだり石の上に止まったりして休んでいました。ユーラシア北部~アイスランド等で繁殖し、冬は南下してヨーロッパ、アフリカ、インド、東南アジアへ渡り越冬します。日本では冬鳥として、北海道~沖縄の海岸や河川、沼地等に渡来し、海岸、湖沼、河川に群れを作って生活します。夜は海や湖に戻って、筏等を塒とします。主に魚や甲殻類を食べ、時に昆虫や雑草の種子等も食べます。全長約40cm。足と嘴は赤く、夏羽では頭部が黒いが冬羽では白く、目の後ろに黒い斑点があるのが特徴です。青葉山周辺では、秋~春に広瀬川等で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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マルバアオダモ(丸葉青梻)の冬芽
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2014/01/19(Sun)
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きょうは晴れたり曇ったりで、一時雪になりました(-1.2~3.3℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
道沿いに、マルバアオダモ(モクセイ科)の幼木がありました。角張った藤鼠色の芽を見ると、猫の足の様だったり、羽を広げて鳴く鵞鳥の様だったりして、楽しくなりました。北海道~九州の他、朝鮮等のやや乾燥した痩地等に生育する、5-15mの落葉高木です。雌雄異株。葉は対生し、長い葉柄を持ち、3-5(-7)葉からなる奇数羽状複葉で、小葉は卵~卵状長楕円形になります。葉先は鋭尖形で、基部は歪んだ楔形。不明瞭な鋸歯はほぼ全縁で、波打つ程度です。4-5月、今年枝の頂や葉腋に円錐花序を数個対生し、白色の4弁花を密に咲かせます。花弁は線形で長さは6-7mmで、雄蕊は、雄花、両性花共に2本、雌蕊は両性花に1本。翼果は長さ2-2.7cm。頂芽は長さ5㎜程の広卵形で、頂生側芽を伴い、芽鱗は1-2対で、粉状毛に覆われます。青葉山では、森の各所に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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アカシデ(赤四手、赤垂)の冬芽
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2014/01/18(Sat)
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きょうは、曇り時々晴れました(-2.5~6.2℃//0.16μSv/h八幡1屋外高さ1m//0.10μSv/h屋内21:00、南風)。
五色沼の畔に、アカシデ(カバノキ科)の倒木がありました。根元から真二つに折れてはいるのですが、幹の一部が繋がり、横たわったまま生きていて、枝々から伸びる尖った芽が、燈明の様に赤く燃えていました。北海道南部~九州の他、朝鮮等の山地~低地に生育する高さ15m程の落葉高木です。長さ3-7cmの葉は、先端が尾状に垂れ下がります。花は雌雄同株異花で、4-5月頃、若葉が生えると同時に咲き、雌花序には柄があり、枝先の芽から出て垂れ下がります。雄花序には柄がなく、4-5cmの穂を長く垂れ下げます。秋に翼果を稔らせ、種子は風で散布されます。青葉山では、林内に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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キンクロハジロ(金黒羽白)
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2014/01/17(Fri)
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きょうは、晴れ時々曇りました(-1.0~4.6℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北北東風)。
竜ノ口入口辺りの川に、キンクロハジロ(カモ科)がいました。五羽の小群で、雌雄仲良く潜水しては、魚を捕っていました。近くにはカワアイサやオシドリ、オナガガモ、コガモ、カルガモ、カイツブリ等水鳥が集まっていて、賑やかでした。ユーラシア大陸の中緯度に広く分布・繁殖し、南西ヨーロッパ~アジア中南部で越冬する全長40-47㎝、翼開張67-73㎝の潜水性鴨です。日本でも全国の河川、湖沼、湾等に冬鳥として訪れ、大群を作ります。繁殖期の雄は後頭の羽毛が伸長し(冠羽)、頭~胸~体上面が黒く、非繁殖期の雄(エクリプス)や雌は全身が黒褐~暗褐色。嘴は幅広く灰青色で、先は黒くその周囲は白。後肢は暗青灰色。潜水して貝類、甲殻類、水生昆虫や水草等を食べます。青葉山周辺では、毎冬普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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テイカカズラ(定家葛)の果実
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2014/01/15(Wed)
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きょうは、大体晴れました(-3.7~4.3℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北東風)。
森の外れの、民家の垣に絡まるテイカカズラ(キョウチクトウ科)に、果実が付いていました。初め、ガガイモか何かかと思いましたが、葉は青々として莢も細長く、種子の大きな冠毛が、ケサランパサランの様にキラキラ輝いていました。朝鮮と日本(本州 ~九州)の温暖な場所に生育する、蔓性常緑低木です。茎から気根を出して他の物に固着し、大きくなると高木層の樹冠に達し、幹は直径数cmになります。葉は幼木時は長さ1cmの深緑で、成木だと数cmの黄緑となり、幼木の方が革状で光沢があります。6月頃、房状の花序を下垂し、花弁の基部が筒状で先が5裂して広がり、全体としてプロペラ状になる花を咲かせます。色は、初め白く後淡黄色になり、ジャスミンに似た芳香があります。果実は細長い袋果で、2個が対になって下垂します。有毒植物で、茎葉を切ると出る白い乳液も有毒です。名は、式子内親王を愛した藤原定家が、死後も彼女を忘れられず、ついに定家葛に生まれ変わって彼女の墓に絡み付いたと言う伝説(能『定家』)に基きます・・・ ![]() ![]() |
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クワコ(桑蚕・桑子)の繭
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2014/01/14(Tue)
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きょうは曇り後晴れて、時折風花が舞いました(-2.2~3.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.09μSv/h屋内21:00、西風)。
ヤマグワに、クワコ(カイコガ科)の繭が付いていました。北風に甚振られ、絹状の繊維を煌かせながら、ハタハタと舞い踊っていました。クワゴとも呼ばれ、中国で飼育改良されたカイコの野生種とされます。北海道~九州の他、中国、朝鮮等の山野に分布します。成虫は6-9月に出現し、開張♂約33㎜、♀約44㎜で茶色く、ブ~ンと蜂の様な羽音を立てて良く飛びます。成虫時に餌は摂らず、アゲハの幼虫に似た目玉模様がある幼虫はクワ、ヤマグワの葉を食べます。 カイコの「家蚕」に対して、ヤママユ、ウスタビガ等と共に「野蚕」と呼ばれます。青葉山では、ヤマグワの木に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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カシラダカ(頭高)
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2014/01/13(Mon)
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今朝は晩の雪が少し積って、日中は晴れたり曇ったりで、時折雪が降りました(-3.2~1.5℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南風)。
川原に、カシラダカ(ホオジロ科)がいました。小群が何かを食べていましたが、近寄るとハリエンジュの木に移って、今度はその鞘を突いていました。ユーラシア大陸北部とアリューシャンで繁殖し、冬は中国東部や中央アジアで越冬します。日本では冬鳥として、九州以北の山地~平地の明るい林や林縁、草地等に渡来します。体長15cm程で、雌雄共後頭部に冠羽があるのが特徴です。雄の夏羽は、頭部が黒く目の上~後頭部に白い側頭線があり、体の下面は白く、上面は茶色で黒い縦斑があります。雄の冬羽と雌は、頭部と体の上面が淡褐色になりますが、雄の耳羽周辺は黒褐色。地鳴きはチッと、か細く鳴きます。青葉山では、秋~早春に群れで生活し、草原等で良く見かけます・・・ ![]() ![]() |
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アブラツツジ(油躑躅)の果実と冬芽
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2014/01/11(Sat)
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きょうは曇り時々晴れて、時折風花が舞いました(-3.8~3.4℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、南西風)。
道沿いのアブラツツジ(ツツジ科)に、果実が下がっていました。と言っても、中にあった種子を落とした後の、五つに裂けた果皮で、陽を浴びると、花が咲いた様に見えました。紅の冬芽が美しく尖っていました。本州中部以北の山地に生育する、樹高3m程の落葉低木です。葉は枝先に輪生状に付き、葉身は楕円~倒卵形で基部は楔形、先は鈍頭で細鋸歯があります。裏面は名の通り、滑らかで油を塗った様に見えます。5-6月、枝先に総状の花序を出し、5mm程の白花を5-13個下垂させます。花冠は球壺状で、先は5裂。秋に、球形で3mm程の朔果を付けます。冬芽は赤味を帯び、卵~長卵形で先端が尖ります。若枝は赤褐色で短毛があり、葉痕から下に低い稜があります。宮城県が太平洋側北限である上、生育地が極限されていて、県のレッドリストで要注目種に指定されています・・・ ![]() ![]() 明日(1/12)は、今年初の定例観(視)察会↓。動物達の痕跡、冬越しする昆虫達、まだ残っている果実や冬芽、虫瘤等を観察しながら、初歩きしましょう! |
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ウメガサソウ(梅笠草)の果実
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2014/01/10(Fri)
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きょうは曇り時々晴れて、良く雪が舞いました(-3.1~1.4℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、東南東風)。
道端に、ウメガサソウ(イチヤクソウ科)がありました。と言っても、落葉の間に中々探せずにいましたが、目を凝らせば、美味しそうな小龍包にも見える果実でした。北海道~九州の他、朝鮮、中国、クリル、サハリン等の、山地や海岸のやや乾いた林下に生育する、高さ5-15㎝の常緑多年草です。葉は常緑で長さ2-3.5㎝、長楕円形で艶があり輪生状に付き、葉先は尖り鋭鋸歯があります。6-7月、茎先に径1㎝程の白花を1輪(稀に2輪)下向きに付け、中心部は淡紅色に染まります。雄蕊10、雌蕊1で、花冠は5裂します。晩夏に円盤形の蒴果を付け、翌年まで残ります。青葉山では、林縁等の所々に見られます・・・ ![]() ![]() |
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クサソテツ(草蘇鉄)の胞子葉
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2014/01/09(Thu)
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きょうは曇って、雪が時々舞いました(-0.4~6.0℃//0.16μSⅴ/h八幡1屋外高さ1m・0.10μSⅴ/h屋内21:00、西風)。
道端に、クサソテツ(イワデンダ科)が生えていました。と言っても、黒くなった胞子葉でしたが、枯野にはとても目立って、存在感一杯でした。日本全国の山野の、山裾や沢沿い等の水捌けが良く湿った場所に生育する、草丈1m程になる多年生羊歯植物です。地中に深く根を張り、四方に柄を出して株を立て大小の群落を作ります。 早春、栄養葉が束になって出て漏斗状に反り、葉柄は三角形の1回羽状複葉で深く裂け、燐片が疎らに付きます。9-11月、栄養葉の真中から60cm程の胞子葉を立てます。青葉山では、沢沿い等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ジャノヒゲ(蛇の髭)の実
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2014/01/08(Wed)
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きょうは、大体曇りました(0.7~9.0℃//0.16μSⅴ/h八幡1屋外高さ1m・0.10μSⅴ/h屋内21:00、南南東風)。
道端のジャノヒゲ(クサスギカズラ科又はナギイカダ科)に、実が生っていました。たった一粒でしたが、艶々とした紺青の実がぴかぴかと輝いていました。東アジアに広く分布し、日本では北海道~九州の山地~低地の林床に生育する草丈10cm程の常緑多年草です。葉は長さ10-30cm、幅2-3mmの線形で多数叢生し、先端は下向きに垂れ下がります。7-8月、葉間から5-15cmのやや扁平な花茎を出し、白~淡紫色の花を5-10個程総状に付けます。果皮は薄く、成熟途中で脱落し、種子は露出した状態で成熟し、秋に濃青紫色になります。走出枝を出し群落を作ります。青葉山では、林内の所々に見られます・・・ ![]() ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店、あゆみbooks仙台(広瀬通り)店と青葉通り店、仙台市市民活動サポートセンター等で販売していますが、お求めになりたい場合は、: cheb@live.jp まで。 ☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ![]() ![]() ![]() [広告] VPS |
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カワラヒワ(河原鶸)
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2014/01/07(Tue)
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きょうは、大体晴れました(-1.7~8.0℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、西風)。
道端に、カワラヒワ(アトリ科)がいました。30羽程の群れでしたが、近寄ると直上の木の梢に飛び上がって、コロコロ鳴きながら通り過ぎるのを待っていました。東アジア(カムチャツカ~中国南部)に分布し、日本ではほぼ全国の低山~低地の森や市街地の公園や川原等に広く生息する、体長15cm程、翼開長約24cmの留鳥ですが、北部のものは冬季に暖地へ移動し、大群も観察されます。桃色の太い嘴と、黄褐色の体に翼の黄斑(初列風切と次列風切)が特徴です。雌は全体に淡色。地鳴きは、キリリ、コロロ等と聞え、囀りはチョンチョン、ジューイ等と聞こえます。主に植物食で、様々な種子を採食します。青葉山では、一年中普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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キヒラタケ(黄平茸)
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2014/01/05(Sun)
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きょうは晴れれたり曇ったりで、時々雪が舞いました(‐2.4~4.5℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
松の切株に、キヒラタケ(ヒラタケ科)が生えていました。遠くからだと、蜜柑の皮にも見える黄赤の茸が、苔の緑に映えていました。夏~秋、全国の広葉樹、針葉樹の倒木、朽木上に多数重なり合って発生する木材腐朽菌です。傘は径1-8㎝で、半円~腎臓形かほぼ円形で柄は無く、傘の横や背面で木に付着し、縁は内側に強く巻きます。表面には毛が密生し、鮮黄~淡黄色。襞は橙黄色で、密~やや疎。肉は柔らかく強靭で黄色っぽく、乾けば殆ど白くなります。食不適(無毒)。青葉山では、様々な枯木等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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カケス(橿鳥、懸巣、鵥)
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2014/01/03(Fri)
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きょうは、晴れ後曇りました(-0.6~7.9℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、南南西風)。
山道に、カケス(カラス科)がいました。ジャジャの声と共に一羽現れたかと思うと、次々に7羽程やって来て、きょろきょろした後、又何処かに飛んで行きました。アフリカ北部やユーラシア中部~南部に分布し、日本では本州~九州の山地~平地の林内に生息する、全長33cm程の留鳥又は漂鳥です。成鳥は額~頭頂が白黒の斑模様で、喉と腹は白、目の周囲や尾羽は黒、後頭部、背、胸は葡萄褐色で、羽の基部は黒、白、青が段だら模様が一際奇麗です。主に団栗等の木の実を好みますが、雑食。物真似が上手で、他の鳥や犬・猫の声等も真似ます。青葉山では、嘗て繁殖記録もありましたが、主に秋~春に見られ、晩秋には団栗を運んでは、木の根元や隙間に隠す光景が観察されます・・・ ![]() ![]() |
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ノイバラ(野茨)の果実
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2014/01/02(Thu)
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今朝までに雪が数㎝積り、日中は晴れたり曇ったりで時折雪が舞いました(0.2~3.3℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、南南東風)。
道沿いの藪のノイバラ(バラ科)に、実が生っていました。赤い実が白い雪に塗れて、お目出度い、お正月に相応しい趣でした。北海道西南部~九州の他、朝鮮、中国等の草原、林縁、河原、道端等に生育する、高さ2m程になる蔓性落葉低木です。葉は奇数羽状複葉で、長さ10cm程で楕円形、細鋸歯があり、表面に艶がない小葉は7-9枚。5-6月、枝先に白~淡紅色の花を散房状に付けます。花は径2cm程の白く丸い花弁5からなり、雄蕊は黄色で、香りがあります。秋に果実が赤熟します。現代バラの原種の一で、日本のノバラの代表種。青葉山では、藪地等に普通に見られます ・・・ ![]() ![]() |
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