キムネクマバチ (黄胸熊蜂)
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2014/08/30(Sat)
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きょうは、大体曇りました(19.8~25.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、東北東風)。
道端に咲くカクトラノオ(シソ科)に、キムネクマバチ(ミツバチ科)がいました。熊蜂の事で、約500種確認されているクマバチ属の中の、北海道南部~屋久島に広く分布する日本産代表種です。花蜜を夢中で吸っていて、近付いても、案外に愛らしい眼をきらきらさせて、花に埋もれていました。山野に普通に生息し、体長20-24mm の大型のハナバチで、成虫は3-10月に出現。体色は黒く、胸部には黄色い毛が密生し、ずんぐりした体型で、様々な花を訪れて、花粉や蜜を集めます。人家周辺でも良く見られ、材木や枯枝等に穴をあけて巣を造ります。獰猛な種と思われがちですが温厚で、青葉山でも、普通に見られます。カクトラノオは北米原産の多年草。地下茎で殖え、群落を作ります。6-9月、茎頂に桃色の花穂を作り、青葉山では、車道沿い等に見られます・・・ ![]() ![]() スポンサーサイト
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ウド(独活)
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2014/08/29(Fri)
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きょうは、一日中曇りました(19.7~25.3℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
沢沿いのウド(ウコギ科)に、花が咲いていました。無味乾燥にも思える地味な花には、以外にも、何時も多くの虫達が集まっていて、きょうもも何が目当てなのか、蟻達が右往左往していて、花火状の花が微かに震えるのでした。朝鮮、中国等東アジアに広く分布し、日本では全国の山野に生育する、高さ約2-3mの多年草です。全体に毛が多く、葉は互生して長柄があり、2回羽状複葉で小葉は5-7枚付きます。8-9月、茎上部や葉腋から淡緑色の小花を集めた総状花序を伸ばします。秋に、中に3-5個の胡麻状の種子を持つ、径3mm程の黒い液果を熟します。香りが強く山菜として好まれ、若葉、蕾、芽、茎が食用とされます。青葉山では、崩壊地等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ボタンヅル(牡丹蔓)の花
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2014/08/28(Thu)
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きょうは、曇り時々雨でした(17.7~22.5℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
車道沿いに、ボタンヅル(キンポウゲ科)が咲いていました。余り車が入らなくなった所為か、道に食み出した星の花々が、天の川にでもなろうとしている様でした。。本州~九州の他、朝鮮、中国等の日当たりの良い所に生育する、有毒の蔓性多年草です。蔓の長さは2-4m程になり、長い葉柄を持つ葉は1回3出複葉で対生し、小葉は長さ3-6cmの卵形で縁は鋸歯状になります。8-9月、茎先や葉腋から3出集散状の花序を出して、径1.5-2cmの白い花を多数付け、花弁に見えるものは萼片です。痩果は長さ約4mmの卵形で、開出毛があり、その先に1-1.2㎝程の羽毛状花柱が残ります。青葉山では、林縁や草原等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)の花
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2014/08/27(Wed)
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きょうも、雨が降ったり止んだりでした(17.8~20.2℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
河岸の草原に、ヤブツルアズキ(マメ科)が咲いていました。緑の海に鏤められた真珠の滴の中に、琥珀を思わせる黄花が、あちこちから顔を出していました。本州~九州の他、朝鮮、中国等の、山野の草地に生育する蔓性の多年草です。葉は3出複葉で、小葉は先端が尖る狭卵~卵形で、浅く3裂するものもあります。8‐10月頃に、黄色い蝶形花を咲かせます。豆果は長さ4-9cmの線形で、毛がなく、当種を改良したものが「アズキ」だと言われています。青葉山では、道端の藪等に良く絡まっています・・・ ![]() ![]() |
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カツラ(桂)の紅葉
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2014/08/25(Mon)
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きょうは、曇り時々晴れました(21.1~28.2℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南南東風)。
五色沼の畔の、カツラ(桂)の葉の一部が紅葉していました。暑い暑いと思っていたのに、何の所為か赤くなった、こんなハートの葉を見ていると、早、秋の到来を感じます。水面には、群れから離れたオシドリが佇んでいました。日本全国の他、朝鮮、中国等の主にブナ林域等冷温帯の渓流等に生育する、高さ30m、直径2m程にもなる雌雄異株の落葉高木です。枝は長枝と短枝があり、対生する葉はハート型に似た円形で、秋に黄葉し、落葉は甘い香りがします。3-5月、葉の展開に先立って赤紫の花が咲き、雄株の雄花は雄蕊を多数、雌株の雌花は3-5個の雌蕊を付けます。青葉山では、沢沿い等に見られる他、あちこちに植えられています・・・ ![]() ![]() |
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ナツズイセン(夏水仙)
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2014/08/24(Sun)
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きょうは晴れて、晩方は雷雨がありました(22.4~31.6℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南風)。
藪中に、ナツズイセン(ヒガンバナ科)が咲いていました。クズやカナムグラの囲まれた、何故こんな所にと思う場所に、華やかな桃色の花が、空に向かって開いていました。中国に広く分布し、日本では本州~沖縄の主として人家近くの里山周辺に生育する、古く中国からの帰化植物と考えられている多年草です。地下に鱗茎を持ち、秋から翌年の春にかけて水仙に似た葉を出し、真夏に鱗茎一つに対して一本、60cm程の花茎を伸ばし、8月中~下旬にピンク色の花を咲かせます。花茎が伸びる頃には葉は残っておらず、花茎と花だけの姿となります。有毒植物。青葉山では、藪地等の所々に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ガカイモ(蘿藦、鏡芋) の花
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2014/08/23(Sat)
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きょうも晴れ時々曇って、暑くなりました(23.1~30.9℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
草原に、ガカイモ(ガガイモ科)の花が咲いていました。ボタンヅルやヘクソカズラ等と共に草薮を覆っていましたが、きょうは、ピンクの星型の花が、水底の人手の様にも見えました。朝鮮、中国等東アジアに広く分布し、日本では北海道~九州の山野の、日当たりの良い草原や道端等に生育する蔓性多年草です。心臓形の葉は対生でやや厚く滑らかで、蔓は右巻きに伸び、茎葉を傷付けると乳液が出ます。夏~秋に、葉腋から出た集散花序に淡紫~白の花を付けます。花冠は5深裂して星型になり、内側に毛が密生し、雌蘂は突出し、雄蕊はその根元に集まります。長さ10cm程の長い紡錘形の袋果を付け、種子には毛があって、風で散布されます。青葉山では、藪地周辺等の所々で見られます・・・ ![]() ![]() |
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カワウ(河鵜、川鵜)
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2014/08/22(Fri)
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きょうも晴れ時々曇って、暑くなりました(23.7~30.1℃//0.18μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
川に、カワウ(ウ科)がいました。珍しく川岸近くで潜っていて、黄色い頬や緑の眼まではっきり見えました。津波の影響もあるのか、最近はウミネコと共に、この中流域にすっかり定着して、毎日見られる様になりました、鵜飼も、できそうですね(あれはウミウでしたね(。-o-。)。アフリカ、ユーラシア、オーストラリア、北米東部沿岸の一部等広く分布し、日本では本州~九州に繁殖地があり、主に河川部や湖沼等に生息する留鳥又は漂鳥です。全長80-101cm、翼開長130-160cm、体重1.81-2.81kgで、全身が殆ど黒くウミウに似ますが、背や翼には褐色みがあり、嘴の基部の黄色い口角部分には丸みがあります。グルルルル等と営巣地では喉を震わせて良く鳴きますが、それ以外では余り鳴きません。餌は殆ど魚類で、潜水して捕食します。青葉山周辺では、嘗ては殆どいませんでしたが、今は川で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ウスヒラタケ(薄平茸)
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2014/08/20(Wed)
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きょうは晴れて、記録的な猛暑になりました(23.9~35.4℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南西風)。
小楢の枯木に、ウスヒラタケ(ヒラタケ科)が生えていました。焼け付く日射しの陰にひっそりと、乳白の傘がとても涼しげでした。春~秋に全国の山野の、主に各種広葉樹の枯木、切株、倒木等に発生します。径2-8㎝の傘は饅頭~半円形。表面は淡灰褐~淡黄色で湿時は弱い粘性があります。襞は柄に垂生し、白くやや密で、柄は短く(0.5-1.5㎝)、傘の一方に偏って付きます。ヒラタケに似ていますが、名の通りに肉が薄く、白っぽいのが特徴です。食用となり、味は癖がなくて、香りも歯切れも良いので好まれます。図鑑等では「広葉樹に発生」とされますが、青葉山では、アカマツやモミ等の針葉樹にも普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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スミナガシ(墨流し)
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2014/08/20(Wed)
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きょうは良く晴れて、又暑くなりました(22.1~29.2℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
コナラの木に、スミナガシ(タテハチョウ科)がいました。樹液の出ているこの木には、カナブンやヒカゲチョウの仲間、スズメバチ等集まっていましたが、時折オオムラサキやルリタテハ、そしてこの蝶が思い出した様に飛んで来ては、又直に消えてしまいました。翅を開閉すると白斑が透けて、ステンドグラスの様でした。本州~沖縄の他、朝鮮、中国~ヒマラヤに広く分布する、前翅長31-44㎜の森林性タテハチョウです。日本では3亜種に分類され、本土亜種の成虫は、年2回、5-8月に発生し、翅は青緑がかった灰黒色地に、白小紋が散りばめられます。雑木林の周辺で見られ、樹液や熟した果実、動物の糞等の汁を吸います。幼虫は褐色で、頭部に2本の角を持ち、食草はアワブキ、ヤマビワ等。蛹で越冬。青葉山では、数多いアワブキに幼虫が、樹液の木には成虫が見られます・・・ ![]() ![]() |
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ツルリンドウ(蔓竜胆)の花
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2014/08/18(Mon)
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きょうは、良く晴れました(22.2~29.2℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
道端に、ツルリンドウ(リンドウ科)の花が咲いていました。下向きに咲く薄紫の花はとても清々しく、竜胆にも増して涼しげでした。北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン、クリル等の亜高山~山地の林内や草原等に生育する、蔓性多年草です。蔓は地面を這ったり草木に絡んで長さ40-80mになります。葉は対生し、卵状三角~広披針形で顕著な3脈が目立ち短い柄があります。8-10月、葉腋に淡紫色の鐘状の5裂した花を付け、裂片は三角形で、裂片間には小副裂片があります。後に、楕円状球形で紅紫色の液果が花弁の先に実ります。名は、蔓性のリンドウの仲間の意。青葉山では林内に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヌルデ(白膠木)の花
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2014/08/17(Sun)
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きょうは、雨後曇りました(19.8~23.3℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00 PKC107 RD1503、東北東風)。
道沿いのヌルデ(ウルシ科)の木に、花が咲いていました。遠目にはウコギ科の花かと思いましたが、近寄れば、しっかりと5枚花弁が、端正な花序を作っていました。日本の他、東~東南アジア各地の山野に生育する、3-6mの雌雄異株の落葉樹です。葉は9-13枚の小葉からなる奇数羽状複葉で、葉軸に翼があるのが特徴です。小葉は5-12cmの長楕円形で、鋸歯があり、裏面全体に毛が密生し、表の主葉脈上にも毛があります。7−8月、円錐花序を作り、数mm程の5弁花を咲かせます。秋に、径5-8mm程の扁平な球果(塩麩子)を付け、表面に白い粉を吹きます。青葉山では、道沿い等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ツユクサ(露草)
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2014/08/16(Sat)
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きょうは、一日雨が降ったり止んだりでした(20.3~24.1℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
道端に、ツユクサ(ツユクサ科)が咲いていました。雨に濡れそぼり、名の通りの露に光る、美しい佇まいでした。ユーラシア、米東部等に広く分布し、日本では全国の路傍等に生育する、高さ20-50㎝の一年生草本です。茎の下部は地面を這い、葉は広披針形で先は尖り、長さ5-8㎝で幅1-2.5㎝、基部は鞘となって茎を抱きます。7-9月、長さ2-3㎝で半円形の包葉の中に集散花序を付け、花は一つずつ包葉の外に出て開き、1日で萎みます。萼片3は白く、花弁3のうち2枚は青く径1㎝の円形で、他1は白く披針形で長さ約0.5㎝。雌蕊1、雄蕊6で、長い2本以外は仮雄蕊です。蒴果は褐色で二つに割れ、種子は黒褐色で、表面に疣状の突起があります。青葉山では、草原等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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センニンソウ(仙人草)
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2014/08/15(Fri)
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きょうは、一日曇りました(21.9~24.4℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
道端に、センニンソウ(キンポウゲ科)が咲いていました。咲き始めたところで、未だ蕾が目立ちますが、白鳥の様な清しい花が、微風に震えていました。北海道~九州の日当りの良い山野に生育する、多年・半木本性の常緑蔓植物です。長く茎を伸ばし、節毎に葉を対生します。葉は、小葉3-5枚の羽状複葉になり、小葉は卵状楕円形で草質、滑らかですが艶はありません。葉柄が他の植物の枝等に絡み付きながら生長します。8-9月、葉腋から三出状の散房花序を出し、径2-3cmの白い小花を多数咲かせます。4枚の花弁に見えるものは顎片で、十字型に開きます。果実は長さ7-10mmで、花柱が長く成長して長毛を生じます。青葉山では、林縁等の所々で見られます・・・ ![]() ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店、あゆみbooks仙台(広瀬通り)店と青葉通り店、仙台市市民活動サポートセンター等で販売していますが、お求めになりたい場合は、: cheb@live.jp まで。 ☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ![]() ![]() ![]() [広告] VPS ツイート |
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ヤマボウシ(山法師、山帽子)の果実
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2014/08/14(Thu)
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きょうは、晴れたり曇ったりでした(22.8~30.2℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
ヤマボウシ(ミズキ科)に、実が生っていました。まだまだ青いものばかりの中に、赤く染まった玉が一つ上を向いて、炉中で焼け付くガラス器の様でした。本州~沖縄の他、朝鮮、中国の、亜高山~山地の谷筋等に生育する、高さ5-10mの落葉亜高木です。幹は灰褐色。長さ4-12㎝の葉は対生し、楕円~卵円形の全縁でやや波打ちます。6-7月、特徴ある白い花を上向きに多数咲かせます。4枚の花弁に見えるのは総苞で、その中心に淡黄色の小花を多数球状に集合させます。花弁4、雄蘂4。9月頃、径1-3㎝の集合果を赤く熟します。青葉山では、谷沿い等に数多く見られます・・・ ![]() ![]() |
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ミンミンゼミ(みんみん蝉)
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2014/08/13(Wed)
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きょうは、晴れたり曇ったりでした(20.6~29.8℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
ミンミンゼミ(セミ科)が鳴いていました。あちこちから、蝉時雨となって響いていましたが、雄同士が鳴きながら押し合った挙句、この写真の者が他方をを蹴散らしました。北海道南部~九州の他、朝鮮、中国等の、山地~平地の広葉樹林を中心に生息し、アブラゼミ等と比べて暑さに弱く、北東日本では平地でも普通に見られますが、南西日本ではやや標高が高い山地に生息しています。成虫は7-9月上旬頃に発生し、体長33-36mmで、黒地に緑、白、水色の斑紋があります。他種に比べて体が卵形に近いのも特徴です。サクラ、ケヤキ等の木を好み、良く止まります。青葉山では、夏を通して普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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テン(貂)
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2014/08/11(Mon)
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きょうは雨後曇って、後晴れました(23.7~28.6℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、南南東風)。
道に、テン(イタチ科)がいました。顔の煤けた夏毛でしたが、一瞬目が合って、ドキドキしている間に、身を翻して藪中に消えてしまいました。何か大きな虫を咥えていた様でしたが、美しい赤毛が目に焼き付きました。北海道~九州と朝鮮南部の主に奥山に生息し、小動物、昆虫、甲殻類の他、ノウサギ・キジ・ヤマドリ等も襲い、果実類も好みます。体長44-55㎝、尾長17-23㎝、体重0.9-1.5kg。広い行動圏を持ち、岩の隙間や樹洞を巣にします。東北等の主に寒冷地では、夏季は赤褐~暗褐色ですが、冬毛は黄~黄褐色で頭部が白くなります。青葉山では全域で、糞や足跡等の痕跡が普通に見られ、良く目撃もされ、この山の豊かさの指標にもなっています・・・ ![]() ![]() |
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クサギ(臭木) の花
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2014/08/09(Sat)
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きょうは、曇り後雨が降ったり止んだりでした(20.7~24.7℃//0.16μSⅴ/h八幡1屋外高さ1m・0.10Sⅴ/h屋内21:00、東北東風)。
林縁のクサギ(クマツヅラ科)に、花が咲き初めていました。雨に打たれ、長い花糸や蕾を垂らしながら、乳白の香を一層濃く漂わせていました。北海道~沖縄の他、朝鮮、中国等の山野に生育する、高さ3-5mの落葉小高木です。葉は対生し、長さ8-20cmの三角状心~広卵形で、先は尖り、基部は心~円形で、薄く柔らかく柔毛を密生します。8月頃、枝先の葉腋から長柄のある集散花序を出して、雄蘂、雌蕊が花弁中心から突き出す白花を咲かせます。秋に紺色の液果を熟し、赤い萼も開いて残ります。崩壊地等に最初に侵入する先駆植物の典型。青葉山では、藪地等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ガビチョウ(画眉鳥)の求愛
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2014/08/07(Thu)
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きょうは晴れ後曇って、一時雷雨がありました(24.8~34.2℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南南東風)。
谷の入口に、ガビチョウ(チメドリ科)がいました。一羽が大きな声で鳴いていましたが、もう一羽が木の枝に止まると飛び寄って来て、羽を広げ羽毛を膨らませながら踊る様な仕草です。どうも、雄が雌に求愛している様で、この暑いのに、流石南方系の鳥だと感心しました。中国南部~東南アジア北部に生息する体長22-25cm程の鳥で、全体的に茶褐色で、眼の周りとその後方に眉状に伸びた特徴的な白い紋様を持ち、嘴は黄色。外来生物法で特定外来生物に指定され、日本の侵略的外来種ワースト100選定種ですが、青葉山には5年程前に突然定着し、今や山中を席巻しています。地上を走り回って昆虫や果実等を食べるので、同じ採食性の多くの鳥獣種を追い遣る傾向があり、生態系を激変させています・・・ ![]() ![]() |
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スズバチ(鈴蜂)
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2014/08/06(Wed)
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きょうも晴れて、暑くなりました(26,3~33.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
河原に、スズバチ(ドロバチ科)がいました。巣作りの最中の様で、砂や土、泥を食べては、何処かに運んでいました。中国等に広く分布し、日本では本州~九州の山野に生息する、体長20-30㎜のドロバチの仲間です。成虫は7-9月に出現し、地色は黒く、橙黄色の美しい斑紋があり、腹部第一節は細長く、第二節以下が丸く膨れていて鈴を思わせる事が名の由来です。壁等に泥で器用に壺状の巣を作ります。卵はは20-30㎜で、巣(壺)の天井に糸で吊り下げられます。シャクトリムシ等の幼虫を狩って巣に詰め、幼虫の餌とする他、花蜜を餌とします。青葉山では、普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ササキリ(笹螽斯)の赤ちゃん
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2014/08/05(Tue)
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きょうは晴れて、とても暑くなりました(25.7~34.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南南東風)。
草叢に、ササキリ(キリギリス科)がいました。頭〜胸が赤い、正に赤ちゃんでしたが、お腹と足は漆黒の鎧の様で、凛々しくもありました。本州~沖縄の山地~低地の、主にイネ科植物の生えた林縁の草叢や林床に生息する、体長12-17㎜(翅端までだと♂21-24㎜、♀20-28㎜)のキリギリスの仲間です。成虫は8-10月に出現し、体型はずんぐりとして、体色は暗緑~黄褐色。翅は黒褐色で下側に白線があります。産卵管は短い剣状。昼夜問わず活動し、ジリジリジリとかシリシリシリ…と鳴きます。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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キンミズヒキ(金水引)の花
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2014/08/04(Mon)
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きょうも良く晴れて、蒸し暑くなりました(24.5~32.5℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
道端に、キンミズヒキ(バラ科)が咲いていました。熱の冷めぬ道行く所、叢のあちこちに、背丈程もある黄金の花が、ゆらゆら揺れていました。朝鮮、中国、サハリン、クリル等に広く分布し、日本では北海道~九州の林縁や路傍等に生育する、高さ30-80cmの多年草です。茎や葉には毛が多く、葉は羽状複葉で、小葉は大小からなり、頂小葉は菱状長楕円形で先は尖ります。7-10月、茎先に総状花序を付け、径5-10㎜の黄色い5弁花を花序の下から上に次々に咲かせます。雄蘂は10-13本。果実は痩果で萼筒に包まれ、約3㎜の鉤状の刺を持ち、これにより果実の散布を行います。青葉山では、良く似たヒメキンミズヒキと共に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヘクソカズラ(屁糞蔓 / 屁臭蔓)
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2014/08/03(Sun)
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きょうは良く晴れて、暑くなりました(23.4~32.3℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
道端の叢に、ヘクソカズラ(アカネ科)の花が咲いていました。熱射を浴びて、燃える灸を思い浮かべましたが、きょうは、案外に涼しげな氷菓子の様でした。日本の他、東アジアに広く分布する蔓性多年草です。蔓は下部では太く木質化し、葉は対生し、長さ4-10cmの楕円~細長卵形で先は尖り全縁。葉柄基部には左右の托葉が合着した三角形の鱗片があります。7-9月頃、葉腋から短い集散花序を出し、花冠は長さ約1cmの釣鐘状で、筒部が白く中央が紅紫色の小花を多数咲かせます。果実は核果、萼に包まれた径5mm程の球形で、光沢のある黄褐色に熟します。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ダイコンソウ(大根草)
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2014/08/02(Sat)
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きょうも晴れて、暑くなりました(23.4~32.4℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南南東風)。
草原に、ダイコンソウ(バラ科)が咲いていました。草いきれの中にぽつぽつと、黄金の花が散ばっていましたが、近寄れば、輝く金糸梅の様でした。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の山野の道端等に生育する、高さ30-50㎝の多年草です。根出葉は羽状複葉で、茎に付く葉は3裂~単葉に変化します。茎葉には粗毛があります。7-8月、枝先に径1-2cmの黄色花を疎に咲かせます。花は中心部に柱頭が多数あり、花後は花柱の先がS字状に曲がり、柱頭が脱落すると先が鈎状になります。果実は痩花の集合果で直径約1.5cmの球形。青葉山では、道端等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オオハンゴンソウ(大反魂草)
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2014/08/01(Fri)
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きょうは晴れ時々曇って、一時雷雨がありました(23.9~32.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
林縁の草原に、オオハンゴンソウ(キク科)が咲いていました。外来種とは言え、向日葵を思わせる鮮黄の花群は、真夏の青空に良く似合っていました。明治期に北米から渡来した帰化植物で、全国の道端、荒地、畑地、河川敷、湿原等様々な環境に生育する、高さ50-300cmの多年草です。7-9月に、茎先に細長い花弁10-14枚程の黄色い花を、やや垂れ下げて咲かせます。葉には毛が多くざらつきます。青葉山では、車道沿い等で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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