白と黒(チュウダイサギ(中大鷺) とハシブトガラス(嘴太烏))
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2014/11/30(Sun)
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きょうは、曇り後小雨が降ったり止んだりでした(9.8~11.5℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北風)。
鬼胡桃で、チュウダイサギ(サギ科)とハシブトガラス(カラス科)が喧嘩していました。悠々と寛ぐ白鷺に、何が気が喰わぬのか、烏がちょっかいし続けていると、突如白鷺が反撃、泡食って黒い烏は何処かに消えてしまいました。チュウダイサギは雌雄同色。脚全体が黒っぽいダイサギの亜種で、成鳥夏羽は嘴が黒く、目先が青く、飾羽がありますが、冬羽では嘴が黄色く、飾羽は殆どありません。河川、湖沼等で、魚等を捕食し、繁殖期にはコロニーを作ります。ハシブトガラスは、ユーラシア大陸東部に分布し、日本では全国の山地~低地の森林に留鳥として生息し、近年は都市部に進出しています。全長は57㎝程で、雌雄同色。額が出張る事と嘴が太いのが特徴です・・・ ![]() ![]() スポンサーサイト
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ニラ(韮)の果実
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2014/11/29(Sat)
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きょうは、雨後曇りました(9.6~12.7℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北風)。
民家跡のニラ(ヒガンバナ科)に、種子が付いていました。 すっかり枯草に覆われた草原に、小さな黒い蝶が群れ飛んでいるかの様でした。アジアに広く分布し、日本では全国に生育する多年草ですが、古代に帰化、元々自生していた等諸説あります。鱗茎は小さく、棕櫚状の毛に包まれ、横に連なります。葉は長さ20-30㎝の線形で、葉身は扁平。8-10月、30-50㎝の花茎を伸ばし、先端の散形花序に白い小花を多数付けます。花被片は長さ5-6㎜の狭長楕円形で先が尖ります。秋に蒴果を生し、1室に1-2個の種子が入り、熟すと3裂し、長さ3.5㎜程の黒い扁平な種子を出します。 青葉山周辺では、民家跡等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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クコ(枸杞)の果実
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2014/11/28(Fri)
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きょうは、良く晴れました(4.6~15.1℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南風)。
草原に、クコ(ナス科)の実が生っていました。すっかり色褪せた枯野に、紅玉の様な粒々が、赤く瞬いていました。北海道~九州の川沿い等に生育する、高さ1-2mの落葉低木です。茎は根元から束生し、枝は弓状に曲がって垂下がります。茎に稜が、葉腋には枝の変化した刺があります。葉は長枝に互生し、短枝に5-6枚束生し、楕円~披針形で長さ2-6㎝、幅1-2㎝、全縁、無毛で柔らかく、基部は葉柄に流れます。8-11月、短枝の葉腋に径1㎝程の紫色の花を1-3個束生します。花冠は鐘形で5裂。秋〜冬に楕円形の液果で、橙紅色に熟します。中国原産種とも言われますが、青葉山でも林縁等に野生化しています・・・ ![]() ![]() |
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ヤマモミジ(山紅葉) の紅葉
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2014/11/27(Thu)
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きょうは、雨が上がって良く晴れました(5.8~15.2℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北北西風)。
道沿いのヤマモミジ(カエデ科)が、紅葉していました。この二日間の雨で、木々の葉が大分落ちてしまいましたが、尾根筋辺りまだまだ盛りで、赤や黄に美しく燃えていました。東北~島根(主に日本海側)の他、北海道、四国、九州の一部、朝鮮等の山地に生育する、高さ5-10mの落葉高木です。長さ6-10㎝の葉は対生し、基部は心形で7-9裂し、裂片は卵状楕円~狭卵形で不揃いの重鋸歯又は切れ込みがあり、先端は鋭く尖ります。4-5月、新枝の先に濃紅色の小花が散房花序を成して垂れます。長さ約2㎝の翼果ほぼ水平に開きます。青葉山では、道沿いにも普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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タマブキ(珠蕗、球蕗、玉蕗)
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2014/11/26(Wed)
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きょうは、一日雨でした(2.5~7.6℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北風)。
道端のタマブキ(キク科)に、珠芽が付いていました。倒れ掛った茎に、等間隔に並んでいましたが、改めて見ると趣があって、古陶器の様にも、帰還した宇宙船の様にも見えました。北海道南部~関東の山地の湿り気のある林床等に生育する、高さ50-150cmの多年草です。長い葉柄がある葉は茎に互生し、三角状心形で縁に粗い鋸歯があります。葉の表面には粗毛が散生し、裏面には蜘蛛毛が密生して緑白色に見えます。8-10月、茎先に円錐花序を作り、5-6個の黄色い筒状花からなる頭花は全て両性花で、花冠は浅く5裂し、花柱の先は2つに分かれ反り返ります。痩果は円柱形で、白い冠毛があります。葉腋に径1cmの珠芽を付け、無性生殖もします。青葉山では、沢沿いの林下等に群生しています・・・ ![]() ![]() |
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オモト(万年青)の果実
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2014/11/25(Tue)
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きょうは、雨時々曇りでした(7.5~10.2℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北風)。
道端のオモト(スズラン科)に、実が生っていました。中身はどんなかと、一粒潰すと、中から赤ちゃんの歯の様な、美しい種子が現れました。日本の関東~沖縄の他、中国等の暖かい山地に生育する、とされる高さ40cm 程の常緑多年草です。革質で分厚く幅広い長楕円形の葉が根元から生え、夏頃、葉の間から花茎を伸ばし淡い黄緑の小花を円筒状に密生させます。秋頃に艶のある赤い液果を熟します。有毒植物。観賞用として古くから栽培される古典園芸植物で、現在も尚様々な品種が作出されています。赤い実は野鳥に好まれ、糞の形で広く山野に散布される事から、温暖化現象もあって自生地が年々北上しています。青葉山でも、少しずつ増えている様です・・・ ![]() ![]() |
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オトコヨウゾメ(男用染)の果実と紅葉
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2014/11/24(Mon)
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きょうは、晴れ後曇りました(3.3~11.5℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北北西風)。
道沿いのオトコヨウゾメ(スイカズラ科)に、実が生っていました。赤黒く染まった葉に、艶やかな真紅の実が美味しそうでした。本州(宮城県以南)~九州の山地~丘陵のやや日当りの良い林縁部等に生育する、樹高1-3mの落葉低木です。日本特産種。樹皮は灰褐色で、良く分枝。葉は単葉で対生し、広卵~長楕円形で長さ3-8㎝、幅2-4㎝。表面は濃緑色で裏面は帯白緑色。粗い鋸歯があり、葉先は急鋭尖頭。4=5月枝先に散房花序を出し、白又は微かに紅色を帯びる小花を付けます。秋に、長さ3-8㎜の楕円形の核果を赤熟します。青葉山では、林縁等に普通に見られますが、仙台付近が北限で、県レッドリストで要注目種に指定されています・・・ ![]() ![]() |
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イボタノキ(水蝋樹・疣取木)の果実
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2014/11/23(Sun)
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きょうは、曇り後晴れました(6.2~14.9℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
道端のイボタノキ(モクセイ科)に、実が生っていました。同属のネズミモチにも似ていますが、紫がかった実が、周囲の紅葉に鈍光を放っていました。北海道~九州の他、朝鮮半島等の、山野の谷沿い等に生育する、樹高1.5-2mの落葉低木です。枝は灰白色で新枝には細毛があり、葉は対生して、2-5cmの楕円形で、両面共光沢が無く、裏面の中脈は有毛です。初夏に、ギンモクセイに似た芳香ある白い筒状花を、総状に咲かせます。晩秋に、径6-7mmの楕円形の紫黒色の核果を熟します。青葉山では、沢沿い等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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コハウチワカエデ(小羽団扇楓)の紅葉
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2014/11/22(Sat)
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きょうは、晴れ時々曇りでした(6.1~18.3℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
先日も紹介しましたが、コハウチワカエデ(ムクロジ科)の紅葉が見頃になっていました。中でも北斜面では、何十本もが一塊となって、森を赤黄金に輝かせていました。北海道~九州の、暖温帯上部~冷温帯山地に生育する樹高10-15mの落葉小高木です。日本固有種。雌雄同株。樹皮は暗灰色。葉は対生し、葉身は長さ5-8㎝、幅5-9㎝で表面は濃緑色、裏面は緑色。縁は単鋸歯で9-11裂し、先は鋭頭。葉柄は長さ3-7cm。若葉には両面に毛が多く、成葉では裏面や葉柄に毛が残ります。5-6月、一つの花序に雄花と両性花が混生する、淡黄色の小花を複散房花序に10-15個付けます。果実は翼果でほぼ水平に開きます。青葉山では、カエデ類で最も普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ニシキギ(錦木) の紅葉
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2014/11/21(Fri)
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きょうは、曇り時々晴れでした(1.4~8.5℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南西風)。
道沿いのニシキギ(ニシキギ科)が、紅葉していました。周囲の錦森の中でも、名通りに錦で、一際緋色が勝つ紅木が、朝陽を受けて輝いていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン、クリル等の山地~平地の林下に生育する、高さ3m程の落葉低木です。コマユミ(小真弓)の変種とされ、枝は緑色で、コルク質の4翼が出るのが母種との相違点です。長さ2-7㎝の葉は対生し、質は薄く、楕円~倒卵形です。5-6月、本年枝の葉腋から長い柄のある集散花序を出し、淡黄緑色の径6-8㎜の小花を数個下向きに開きます。花弁4、雄蕊4、雌蕊1。果実は、1-2個の離生した心皮から成ります。青葉山では、林内各所に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヘビイチゴ(蛇苺)の果実
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2014/11/20(Thu)
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きょうは、曇り時々晴れました(1.8~10.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
沢端に、ヘビイチゴ(バラ科)の実が生っていました。春〜夏にも見られますが、晩秋の苺は、益々火中の燠の様に燃えていました。東アジアに広く分布し、日本では全国の山野の草原や路傍等に生育する多年草です。葉は三出複葉で、良く匍匐茎を出し地面を這って伸びます。4‐6月に、葉の脇から花茎を出し、先に径1.5cm程の5弁花を付けます。赤くて丸い果実(偽果)は、表面に種子(正式には痩果)が沢山付きます。青葉山では、明るい草原等の何処でも良く見られます・・・ ![]() ![]() |
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エノキタケ(榎茸)
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2014/11/19(Wed)
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きょうは初氷と初霜が観測され、晴れ時々曇りでした(2.4~11.9℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
道端の倒木に、エノキタケ(キシメジ科)が生えていました。大きいものは早くも採られていて、小さいものだけでしたが、長い木の端から端まで、青苔の間に、潤いある妖精達が並んでいました。晩秋~初春の主に冬に、全国の種々の広葉樹の枯木、切株等に多数束生する木材腐朽菌で、冬のキノコの代表です。傘は黄褐~茶褐色で径2-8㎝、球形から平開して反り返り、表面は光沢があり粘性が強く、全体に鉄錆の様な匂いがあります。襞は上生でやや疎。柄は高さ2-9㎝、径2-8㎜の中空で、表面は細毛に覆われビロード状、上部は茶色く下に行く程色が濃くなり根元は黒褐色となるのが特徴です。青葉山では冬季、朽木上等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ケカマツカ(毛鎌柄)の紅葉
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2014/11/18(Tue)
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きょうは、晴れたり曇ったりでした(4.6~11.3℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00 PKC107、西北西風)。
道端のケカマツカ (バラ科)が、紅葉していました。ツルマサキの濃緑を背景に、真紅に染まった葉が一際浮き立っていました。本州~九州の他、朝鮮、中国等の山地の日当たりの良い林縁等に生育する、樹高5-7mの落葉小高木です。樹皮は暗褐色。葉は長枝で互生、短枝で輪生状に付き、葉身は長さ4-7cmの広倒卵~狭倒卵形。洋紙質で、細かい鋭鋸歯があり、葉柄は4-5mm。4-5月、短枝先の複散房花序に径約1cmの白花を10-20個付けます。10-11月、長さ8-10mmの倒卵〜楕円形の果実を赤熟します。葉の表面等にやや疎らに軟毛があり、母種のワタゲカマツカ(裏面に綿毛が密生)とカマツカ(無毛)の中間型と言われています。青葉山では、各所に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オニイタヤ(鬼板屋)の黄葉
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2014/11/17(Mon)
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きょうは、曇り時々晴れました(3.8~12.4℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00 PKC107、北西風)。
川岸のオニイタヤ(ムクロジ科)が、黄葉していました。微妙な色合いに惹き込まれましたが、足元には既に、大きな葉の絨毯ができていました。北海道南部~九州の斜面下部や沢筋等に生育する、高さ20m程の落葉高木です。葉は対生し、長さ10-25cm程で掌状に5-7裂します。基本種のイタヤカエデも変異幅の広い種で区別し難いものもありますが、オニイタヤは葉の表面には毛がなく、葉裏全体に特有の細毛が密生します。4-5月、葉の展開と同時に花を開き、樹木全体が黄色くなります。青葉山では、沢や川沿い等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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タカノツメ.(鷹ノ爪)
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2014/11/16(Sun)
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きょうも、晴れ時々曇りました(5.8~11.1℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
タカノツメ(鷹ノ爪)が黄葉していました。森中では白っぽい葉の方が目立つのですが、陽を浴びると、皆金色に輝いて見えました。北海道~九州の山地~丘陵の林内に生育する、雌雄異株で樹高5-10mの落葉高木です。樹皮は灰褐色。葉は3枚の小葉からなる3出複葉で、長枝に互生し、枝の先端又は短枝に束生又は集中します。5月頃、短枝の先に総状花序を出し、淡緑色の小花を付けます。秋に黄葉し、液果は黒紫色に熟します。青葉山では、林内や林縁に数多く見られます・・・ ![]() ![]() |
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サルトリイバラ(猿捕茨)の果実
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2014/11/15(Sat)
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きょうは、曇り後晴れました(4,5~8.9℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
道端のサルトリイバラ(サルトリイバラ科)に、実が生っていました。放射状に付いた実が、ささら飴の様で、とても美味しそうに見えました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、インドシナ等の、山野や林縁等の日当たりの良い場所に生育する、雌雄異株で蔓性の多年生植物(半低木)です。高さ50-200cmで、枝に散生する鉤状の刺と葉柄の巻髭で他物に絡み付き、蔓状に茎を伸ばします。葉は互生し、葉身は長さ3-12cmの円~楕円形。全縁、革質で、両面共無毛。4-5月、葉の展開と同時に、葉腋から散形花序を出し、淡黄緑色の小花を多数毬状に付けます。雌雄異株。秋に、径7-9mmの球形の液果を朱赤色に熟します。種子は1-6個入り、長さ5mm程の倒卵~楕円形。青葉山では、林縁や藪地の縁等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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シロザケ(白鮭)
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2014/11/14(Fri)
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きょうは曇って、時折氷雨が降り、泉ヶ岳の初冠雪が確認されました(4.9~10.5℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、西北西風)。
広瀬川に、シロザケ(サケ科)がいました。大震災から4年目と言う事で、その年生まれの者達が戻って来れるかどうか不安でしたが、他は兎も角、牛越橋より上流では案の定、例年より大分少なめの帰郷です。とは言っても、今年もあちこちで、命を振り絞った産卵行動が繰り返されていました。日本の鮭の殆どがシロザケで、本州北部の河川上流で冬季に孵化し、5-6cm位になるまでそこで過ごし、成長して春になると一斉に海に出て行きます。オホーツク海~北太平洋、ベーリング海を行ったり来たりしながら3-6年間過ごし、その後の秋口になると一斉に故郷の川に戻って来ます。そして上流に辿り着くと、3000-3500個の卵を産んだ後数日で絶命します。その卵の中で、成長して無事に戻って来られるのは2-3匹だと言われます。青葉山周辺の広瀬川では、10-12月に数多く見られます・・・ ![]() ![]() |
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カワラヒワ(河原鶸)
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2014/11/13(Thu)
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きょうは、晴れ時々曇って氷雨が降りました(5.9~14.6℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μ㏜/h屋内21:00、西南西風)。
樅の木に、カワラヒワ(アトリ科)がいました。数十羽が枝葉の端々で、コロコロ言いながら何かを突いていましたが、こちらに気付くと一斉に飛び立って、樹海の彼方に消えて生きました。カムチャツカ~中国南部に分布し、日本ではほぼ全国の低山~低地の森や市街地の公園や川原等に広く生息する、体長15cm、翼開長24cm程の留鳥ですが、北部のものは冬季に暖地へ移動し、大群も観察されます。桃色の太い嘴と、黄褐色の体に翼の黄斑(初列風切と次列風切)が特徴です。雌は全体に淡色。地鳴きは、キリリ、コロロ等と聞え、囀りはチョンチョン、ジューイ等と聞えます。主に植物食で、様々な種子を採食します。青葉山では、一年中普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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コハウチワカエデ(小羽団扇楓)
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2014/11/13(Thu)
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きょうは、曇り時々雨でした(10.7~16.1℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西風)。
コハウチワカエデ(ムクロジ科)が、あちこちで紅葉していました。その中に、緑〜黄〜白〜薄紅〜赤と様々に染め上げられた、不思議な小木があって、暫し見とれました。北海道~九州の、暖温帯上部~冷温帯山地に生育する樹高10-15mの落葉小高木です。日本固有種。雌雄同株。樹皮は暗灰色。葉は対生し、葉身は長さ5-8㎝、幅5-9㎝で表面は濃緑色、裏面は緑色。縁は単鋸歯で9-11裂し、先は鋭頭。葉柄は長さ3-7cm。若葉には両面に毛が多く、成葉では裏面や葉柄に毛が残ります。5-6月、一つの花序に雄花と両性花が混生する、淡黄色の小花を複散房花序に10-15個付けます。果実は翼果でほぼ水平に開きます。青葉山では、カエデ類で最も普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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アキアカネ(秋茜)
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2014/11/11(Tue)
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きょうは、良く晴れました(5.5~15.7℃//0.15μSv/h八幡1屋外高さ1m・0.10Sv/h屋内21:00、北西風)
道端の倒木に、アキアカネ(トンボ科)が止まっていました。小春日和の陽気に誘われたのか、枯松伐採で開けた窪地のあちこちに、未だ沢山の蜻蛉達が日向ぼっこしていました。北海道~九州の山野に生息する、体長33-46mmのトンボの一種です。成虫は6-12月に出現し、成熟しても頭部や胸部は余り赤くならず、胸部の側面に明瞭な黒条を持つのが特徴です。丘陵地~平地の池、水田、溝川等に広く発生し、6月頃に羽化しますが、夏季は高山に登って避暑し、秋が近付くと里に降りて来ます。アカトンボの代表種で、狭義にはこの種だけを赤とんぼと呼ぶ事もあります。青葉山では最も数が多く、何処でも普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オオスズメバチ(大雀蜂)
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2014/11/10(Mon)
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きょうは、ほぼ晴れました(10.1~18.4℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00 PKC107 、西北西風)。
小楢の木に、オオスズメバチ(スズメバチ科)が止まっていました。11月ももう半ばと言うのに、樹液が涸れて他には誰もいない幹に縋って、鋭い顎で木を齧っていました。北海道~九州の山野の土中の他、樹洞、人家の壁や軒下等に巣を作る日本最大の蜂で、体長は女王蜂が40-45㎜, 働き蜂が40-65㎜, 雄蜂が35-40㎜で、頭が橙、胸が黒、腹部は橙と黒の縞模様です。成虫は4-10月に出現し、樹液に良く集まります。幼虫に与える餌は、夏には大型甲虫、大型イモムシ等ですが、これらが減少し、大量の雄蜂と新女王蜂を養育しなければならない秋には攻撃性が非常に高まります。又、日本の蜂の中で最も強力な毒を持ち、毒針による攻撃の他、大顎で攻撃対象の皮膚を大きく抉るので大怪我をも伴います。その上、毒液中には警報フェロモンが含まれ、巣の危機を仲間に伝える役割をするので、襲われた者は多くの個体に襲撃される事にもなり、死に至る事もあります。青葉山では、樹液に群がる姿が普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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扇坂整備工事
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2014/11/10(Mon)
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昨日の観(視)察会でもお知らせしましたが、仙台城二の丸扇坂周辺(国際センター西バス停付近)の木々が大量伐採されていました。オニイタヤやウリハダカエデ、コナラ、ツバキ、サンゴジュ等大木を含めて数十本、何事かと工事看板を見れば、仙台市による公園整備とのこと。早速今日、公園課に問い合わせると、地下鉄東西線新駅建設に伴う整備とのことで、新駅から萩ホールへの利便性を考え、最短ルートとして1,2m幅の石の階段を作るのだと言う。告知はされていたのか、もしそうだとしても、3600万円も血税をかけて、木々の大量伐採が必要だったのか甚だ疑問の上、このルートに沿っては、毎春楽しみにしている、市街地では極めて貴重なオドリコソウの大群落があり、また今後は上部の「三太郎の道」にも、(巨木は伐らないが)手を加えて行くとのことで、市民による厳しい看視が重要と思われました。周辺では、新駅開業に伴う全く不必要の大駐車場建設(仙商跡)で、嘗て景観賞にも選ばれたケヤキ並木が伐採されたり、国際センターコンベンションホール建設でもヒマラヤスギ等公園樹が大量伐採され、杜の都の顔中の顔で、許し難い破壊が続いています。東西線建設が、竜ノ口峡谷の破壊やオオタカの駆逐、水源の枯渇等に止まらず、大変な自然破壊を拡大しながら進んでいると痛感します。
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メグスリノキ(目薬木)
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2014/11/08(Sat)
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きょうは、ほぼ晴れました(5.5~16.8℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00 PKC107 、西北西風)。
メグスリノキ(ムクロジ科)が、紅葉していました。光を浴びた下から覗くと、珊瑚朱色に染まった葉が、ステンドグラスの様に輝いていました。山形・宮城以南~大分・熊本の山地に生育する、高さ10-25mの落葉高木です。日本固有種。雌雄異株で、長さ5-13cm程の葉は対生し、3出複葉で、楕円形の小葉には細かい鋸歯があります。表面はほぼ無毛で、裏面は脈上を中心に毛が多く、葉柄、若枝にも毛が密生します。5-6月頃、黄緑色の5裂した花弁の花を付け、秋には翼果を結実します。近年、様々な薬効があるとして乱伐が絶えず激減、県レッドリストでも準絶滅危惧(NT)に指定されています。青葉山では幸い、普通に数多く見られます・・・ ![]() ![]() 明日は、観(視)察会↓。盛りの紅葉を愛でつつ、所々に残る野菊や木の実を観察したり、野鳥達の声にも耳を傾けましょう・・・ |
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コミネカエデ(小峰楓)の紅葉
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2014/11/06(Thu)
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きょうは、晴れ後曇りました(6.4~18.9℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北西風)。
道沿いの コミネカエデ(カエデ科)が、紅葉していました。枯松処理の際に大木が切られて以来、小木ばかりになっていますが、今の時季、一際目立つ真紅美しい木々が、案外に道行く所数多く見られました。本州~九州の夏緑広葉樹林に生育する、高さ6-10m程の落葉小高木です。日本固有種。雌雄異株又は同株で、樹皮は灰褐色で滑らかで縦縞の模様があります。長さ4-9cmの葉は対生し、掌状で上部の3裂片が特に大きく、先が長く伸びて尾状に尖り、縁は荒い重鋸歯。5-6月、枝先に花序を付け、20-30個の黄緑の花を咲かせます。果実は翼果で、分果の長さは1.5-2㎝で、翼は鈍角~ほぼ水平に開きます。主に奥山や高山に見られる楓ですが、青葉山でも見られます・・・ ![]() ![]() |
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ムラサキシキブ(紫式部)の果実
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2014/11/05(Wed)
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きょうは、大体晴れました(4.3~14.8℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
道端のムラサキシキブ(クマツヅラ科)に、実が生っていました。青紫の小粒の玉が、紅葉の森に映えて、美味しそうに赤らんでいました。北海道~沖縄の他、朝鮮等の低山の森林に生育する高さ3m程の落葉低木です。小枝はやや水平に伸び、葉はを対生し、長さ6-13cmの長楕円形、鋭尖頭で細鋸歯があります。6-7月頃、葉腋から対になって散房花序を作り、淡紫色の小花を咲かせます。秋に、紫色で経3mmの丸い果実を熟します。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヤマボウシ(山法師、山帽子)の紅葉
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2014/11/04(Tue)
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きょうは、晴れ時々曇りました(8.6~15.5℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、西風)。
ヤマボウシ(ミズキ科)が、紅葉していました。未だ小さな木でしたが、一瞬山漆かと思う程真紅に染まって、周囲を照らしていました。本州~沖縄の他、朝鮮、中国の、亜高山~山地の谷筋等に生育する、高さ5-10mの落葉亜高木です。幹は灰褐色。長さ4-12㎝の葉は対生し、楕円~卵円形の全縁でやや波打ちます。6-7月、特徴ある白い花を上向きに多数咲かせます。4枚の花弁に見えるのは総苞で、その中心に淡黄色の小花を多数球状に集合させます。花弁4、雄蘂4。9月頃、径1-3㎝の集合果を赤く熟します。青葉山では、谷沿い等に数多く見られます・・・ ![]() ![]() |
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アカネ(茜) の果実
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2014/11/03(Mon)
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きょうは、晴れ後曇りました(9.2~19.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西南西風)。
道端のアカネ(アカネ科)に、実が生っていました。まだ青っぽいものもありましたが、黒い実がたわわに付いていて、一つ齧ると、甘苦い味が広がりました。本州~九州の他、中国、朝鮮等の山野の道端や林縁等に生育する蔓性多年草です。四角い茎には細かい刺があり、他の植物等に引っかかりながら伸びます。葉はハート型で4枚輪生する様に見えますが、内二枚は托葉が変化したもので(偽輪生)、実際は対生です。夏~秋に、多数分岐した枝先に花を開き、花冠は黄緑色で径3-4㎜。秋には、黒い果実を熟します。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ウリハダカエデ(瓜膚楓)の紅葉
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2014/11/02(Sun)
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きょうは晴れ後曇って、晩方に雨が降りだしました(13.3~21.2℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
道端で、ウリハダカエデ(ムクロジ科)が紅葉していました。未だ少し青みが勝っている森に、深い赤紫の葉群れが、眼に染入る様でした。本州~九州の、山地~丘陵の明るい夏緑樹林に生育する高さ10m程の落葉高木です。雌雄異株。葉は長さ10-15㎝で3脈が目立ち、基本は3裂ですが若木では僅かに5裂します。5-6月、前年枝から若枝を伸ばし、1対の葉間から5-10cmの花序を出し、黄緑色で花弁が5枚の花を十数個付けます。7-10月に果実が稔り、翼果となって風で散布されます。青葉山では、山の斜面下部や谷筋等で多く見られます・・・ ![]() ![]() |
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