アクシバ(灰汁柴)
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2015/06/29(Mon)
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きょうは、大体晴れました(12.7~23.8℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
道沿いに、アクシバ(ツツジ科)の花が咲いていました。葉影の小花は気付くのも大変ですが、屈んで見れば、紅を差したおちょぼ口やカールしたピンクヘアがめんこいばかりでした。北海道~九州の山野の林下に生育する、高さ20-50cmの落葉小低木です。葉は互生し、卵形~卵状楕円形。表面は緑色で葉脈上に毛があり、裏面は粉白緑色で無毛。縁に細かい鋸歯があり、先は鋭く尖ります。7月頃、葉腋に淡紅色の花が1個ずつ垂れ下がって付きます。花冠は深く4裂して反り返ります。8-10月に、径7-8mmの球形の液果が赤く熟します。名の由来は、枝が緑色の柴(雑木)であることから青木柴と呼ばれていたものが転訛したとか、燃やした灰で灰汁を作り、灰汁抜きに用いた事に因るとか、諸説ある様です。青葉山では、日当たりの良い尾根や林縁等の所々に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヒカゲノカズラ (日影の蔓、日陰の蔓)
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2015/06/28(Sun)
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きょうは一日曇って、時折小雨がぱらつきました(14.8~20.2℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北風)。
林縁に、ヒカゲノカズラ(ヒカゲノカズラ科)が生えていました。スギゴケの造精器群の間から、胞子嚢穂を高く掲げていましたが、間近で見ると不思議な光景で、ジュラ紀の森にでも迷い込んだ様な気持ちになりました。北半球に広く分布し、日本では北海道~九州の、高山~山地の日当たりの良い裸地等に生育する蔓性の羊歯植物です。茎が地上を這い、所々から根や立ち上がる茎を出して広がり、群落を作ります。立ち上がった茎は枝分かれして、線形で先が糸状の葉を密に付け、初夏に胞子嚢を形成します。青葉山では裸地等で見られますが、そう多くはありません・・・ ![]() ![]() |
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ベニシジミ(紅小灰蝶)
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2015/06/27(Sat)
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きょうは、一日雨が降りました(19.0~20.9℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、東南東風)。
草原に、ベニシジミ(シジミチョウ科)がいました。雨の中、葉上で濡れるのも構わずじっとしていましたが、近寄ると、黒い表翅を瞬かせて、繁みに消えました。北海道~九州の他、ユーラシア~北米に広く分布する、前翅長は13-19mm程の蝶です。名の通り、春型の表面は紅色で、黒い斑点や縁取りがあり、後翅の表の縁にも紅色の帯模様があります。成虫は年3-5回発生し、特に4-6月に多く見られます。夏型は黒褐色部分が太く、黒い斑点も大粒になり、秋には春夏両方の型が見られます。幼虫の食草はスイバ、ギシギシ等のタデ科植物で、幼虫のまま越冬します。青葉山でも、草原等で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オバボタル(姥蛍)
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2015/06/26(Fri)
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きょうは曇って夜に雨になり、梅雨入りが発表されました(20.4~24.9℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南南東風)。
道端の葉上に、オバボタル(ホタル科)がいました。一瞬蛍かと思いましたが、お尻は黒いだけの、と言ってもきょうは格好いい、「怪傑〜」に見えました。北海道~九州の他、朝鮮等の、山地の林縁や草原に生育する陸性で体長7-12mmの蛍です。成虫は6-7月に出現し、全体に黒くて胸部に1対の赤紋があり、長く扁平な触角を持ち、体は平べったい。ヘイケボタルに似ていますが、発光器が退化していて光らず(但し幼虫は弱光を放ちます)、草の露等を吸い、日中も活動します。幼虫は森の朽木や石下にいて、小昆虫やキセルガイ等の陸生貝等を捕食します。触角が幅広く長いのは、光で交信する者達と違って、匂い(フェロモン)で会話をするからだと言われています・・・ ![]() ![]() |
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クモキリソウ(雲切草)
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2015/06/25(Thu)
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きょうは、雨後晴れました(19.5~25.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
道端に、クモキリソウ(ラン科)が咲いていました。薄暗くなった藪に護られ、木漏陽を浴びながら、その輝きを益々増していました。北海道~九州の他、朝鮮、クリル等の、山地の薄暗く少し湿った広葉樹林内に生育する、花茎10-20cmの多年草です。長さ5-12㎝で広卵形の葉が根元から2枚出て、縁が細かく波打ち、葉脈の網目がはっきりしないのが特徴です。6-7月に、長さ5cm程の花序に5-15個の淡緑色の花を穂状に付け、萼片、側花弁共に8mm程の細い管状で、幅広い唇弁は反り返ります。全国的に減少していますが、青葉山では、林下に比較的普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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キビタキ(黄鶲)
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2015/06/24(Wed)
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きょうは、良く晴れました(18.9~26.6℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、南東風)。
キビタキ(ヒタキ科)が、鳴いていました。えっこんな所で?と言う、大学構内の小林で、近くに巣があるのでしょう、何時までも何時までも囀っていました。日本全国の他、サハリン、中国の一部で繁殖し、冬は東南アジアで越冬します。昆虫類、節足動物等を捕食し、時に空中捕食や地上採食もします。ピッコロロ、ピッコロロ、オーシツクツク等と美声で囀ります。全長13-14cmで、雄は頭~背が黒く、喉は鮮橙黄色で眉斑や腹、腰も黄色く、翼に白斑があります。雌は上面は褐色で、腹は褐色がかった白。又、雄の幼鳥も雌と良く似た褐色。青葉山には4月下旬~5月上旬に渡来し、数多くが営巣・繁殖します・・・ ![]() ![]() |
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ボダイジュ(菩提樹)の花
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2015/06/23(Tue)
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きょうは、雨後晴れました(19.2~25.6℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
山際のボダイジュ(シナノキ科)に、花が咲いていました。植えられたものとは思いますが、黄色い花房には、トラマルハナバチ等の多くの虫達が集まり、揺れる度にぽろぽろと花が落ちていました。中国原産で、日本へは臨済宗開祖栄西が持ち帰ったと伝えられ、各地の寺院等に植えられている、高さ8-10mの落葉高木です。樹皮は暗灰~帯紫暗灰色で、縦に割れ、楕円状の皮目が多い。葉は互生し、長さ5-10cm、幅4-8cmの三角状円形で、先は鋭く尖り、基部は歪んだ切形〜浅い心形で、鋭い鋸歯があり、裏面は灰白色で、星状毛が密生。葉柄は長さ2-4cm。6-7月頃、葉脇から長さ8-10cmの集散花序を出し、淡黄色の花を10-20個付けます。 果実は径7㎜程の球形堅果で、種子は非常に堅く、数珠に使用されます。尚、釈迦の菩提樹とは、クワ科のインドボダイジュの事・・・ ![]() ![]() |
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エゾアジサイ(蝦夷紫陽花)
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2015/06/22(Mon)
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きょうは、良く晴れました(18.6~26.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
沢沿いに、エゾアジサイ(ユキノシタ科)が咲いていました。六月とは思えぬ澄み切った青空を、林下に映じた様な花々には、ヨツスジハナカミキリ等の虫達が、楽しそうに集まっていました。北海道~九州に分布し、主に日本海側の深山の沢沿い等、やや湿った場所に生育する、高さ1-2mの落葉低木です。葉は、先の尖った楕円形で、粗い鋸歯があり対生し、葉柄は長さ2-5㎝、葉身は長さ10-20㎝。6-8月、青~青淡色の小さな両性花の周りに花弁4枚の装飾花を付けます。名は、主に蝦夷地(北海道~東北)に見られるアジサイ(集真藍(あづさあい)等諸説)の意。青葉山では、川や沢沿い等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ゲンジボタル(源氏蛍)
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2015/06/19(Fri)
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きょうは、一日曇りました(19.1~23.0℃//0.17μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、南東風)。
川沿いの堀に、ゲンジボタル(ホタル科)がいました。幻想的な光が、ふわりふわりと、暗闇に一つ二つと飛んでいました。本州~九州と周囲の島々の、水が綺麗な川に生息します。発光して他個体と交信し、雌雄が出会った後雌は川岸の苔の中に産卵、孵化した幼虫は直に水に入り、流れの緩い清流でカワニナを捕食しながら成長します。その後川岸の土に潜り込み、周囲の泥を固めて繭を作り蛹になります。成虫期間は2-3週間程で、水分は補給しますが、活動や産卵は幼虫時に摂った栄養分のみで行います。近年は、水質汚染や護岸工事等に因り、生息域が各地で狭まり、県レッドリストにも記載されています。青葉山では、ヘイケボタルと共に各所の沢筋等で見られ、時折大発生もしていますが、部分的に他地域産種の人為的放流も行われ、生態系の撹乱が危惧されています・・・ ![]() |
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ゼンテイカ(禅庭花)
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2015/06/18(Thu)
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きょうは曇って、一時雨が降りました(19.1~23.0℃//0.17μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、南東風)。
林下に、ゼンテイカ〔ワスレグサ科/別名ニッコウキスゲ(日光黄菅)〕が咲いていました。今年は季節が早く過ぎていて、この花も殆どが萎れてしまっていますが、中にはこんな風に生き生きと、檸檬色の花茎を風に揺らせている一角がありました。北海道~本州中部以北の亜高山~低地の草地、湿原等に生育する多年草です。葉は幅2㎝、長さ50-80cmの細長い線形で、2列に展開します。5月末頃から、高さ60-80cmの花茎の先に橙黄色で喇叭状の花を3-10個付けます。果実は長方形、長さ約3㎝、直径1.4㎝の蒴果で3室に分かれ、熟すと割れて黒い種子が散ります。青葉山では、所々に群落が見られます・・・ ![]() ![]() |
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ニホンアマガエル(日本雨蛙)
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2015/06/17(Wed)
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きょうは、大体曇りました(19.1~23.5℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、東南東風)。
河岸の道沿いに、ニホンアマガエル(アマガエル科)がいました。小さい子蛙は危なっかしく、足元に大勢いるのですが、親蛙は素知らぬ顔で、葉上できょとんとしていました。朝鮮、中国東部等に広く分布し、日本では北海道~九州の水辺の植物上や森林等に生息する、体長3-4㎝程の蛙です。鼻筋~目、耳に褐色の太帯が通っているのが特徴で、前足4本、後足5本の指があり、指先には丸い吸盤があります。腹が白く、背中が黄緑色で、背中は黒っぽい斑模様の灰褐色にも変える事ができ、保護色の一例として良く知られています。皮膚はつるつるした粘膜に覆われ、ここから細菌等から守る為の毒が分泌されています。小昆虫やクモ等を捕食。雄のみが鳴き、名の通り、繁殖期以外でも雨が降りそうになると鳴くのも特徴です。冬は地中で冬眠。青葉山では、林内外で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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マタタビ(木天蓼)の花
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2015/06/16(Tue)
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きょうは、曇り時々雨がぱらつきました(18.7~26.6℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
山のあちこちで、マタタビ(マタタビ科)の葉が白くなっていました。引き寄せられる様に近付くと、白梅の様な花々が沢山下がって、良い香りを放っていました。北海道~九州の他、クリル、サハリン、朝鮮、中国等の、山地に生育する雌雄雑居性の落葉蔓植物です。葉は互生し葉柄があり、楕円形で細鋸歯を持ちます。6-7月、径2cm程の白花を下向きに咲かせ、雄株には雄蕊だけの雄花を、両性株には雄蕊と雌蕊を持つ両性花を付けます。花弁のない雌蕊のみの雌花を付ける雌株もあります。花を付ける蔓の先端部の葉は、花期に白化し、送粉昆虫を誘引する印となると考えられています。青葉山では普通に見られ、梅雨時には白葉が目立ちます・・・ ![]() ![]() |
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イチヤクソウ(一薬草)の花
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2015/06/13(Sat)
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きょうは、大体晴れました(17.9~25.1℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南風)。
林床に、イチヤクソウ(ツツジ科イチヤクソウ属)が咲いていました。大きいのやら小さいのやら、色んな飾街灯が並んで、薄暗い林床をぽっと照らしていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国東北部等の、低山の明るい広葉樹林等の、やや湿った所に生育する常緑多年草です。細い地下茎は短く、その先に数枚の葉を集めます。葉は、長さ3-6cm、幅2-4cmの卵状楕円~広楕円形で、細鋸歯があり、葉柄は2.5-5cm、葉裏はしばしば紫色を帯びます。6-7月、葉間から伸びる15-20cmの茎先に総状花序を付け、3-10個の白花を下向きに咲かせます。花は径13mm程の広鐘形で花弁5。後、径6-7mmの蒴果になります。緑葉で光合成も行いますが、特殊な菌根に依存している事から、たとえ移植しても必ず消滅すると言われます。青葉山には他に、主に深山に自生し、葉が丸く白花に赤みがあるマルバノイチヤクソウも確認されていますが、人為的理由でどちらも減少しています・・・ ![]() ![]() 明日(6/14は観(視)察会↓の日。今年は季節の移ろいが2週間程早く、例年の6月とは大分違った会になりそうです。ヤブムラサキ、ミヤマタムラソウ、バイカツツジ、ウメガサソウ等の花々を愛でながら、樹液や花に集まる昆虫達、キビタキ、ホトトギス等夏鳥の囀りを楽しみましょう・・・ |
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ネジキ(捩木)の花
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2015/06/12(Fri)
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きょうは、雨が降ったり止んだりでした(18.1~23.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
道沿いのネジキ(ツツジ科)に、花が咲いていました。木の下の方は既に散っていましたが、見上げると、上部には真白い鈴の連なりが、ウィンドベルの様に、爽やかな旋律を奏でていました。本州~九州の他、中国等の山地~低地に生育する、高さ5-9mの落葉小高木です。樹皮は灰黒褐〜褐色で縦に裂目が入り、薄く剥がれ、名の通り、成木は幹が捩れるのが特徴です。若枝は黄緑色又は赤褐色。葉は互生し葉身は長さ5-10㎝、幅2-6㎝の広卵〜卵状楕円形で先は尖り、基部はやや心形で全縁。5-6月に、前年枝から総状の枝を出し、白い小花を下向きに咲かせ、時に花冠先が淡紅色を帯びるものもあります。花冠は長さ8-10㎜の壷型で、浅く5裂し、外面には細毛が散生し雄蕊10。蒴果は長さ3-4㎜のやや扁平な球形で、5筋があり、上向きに付きます。青葉山では、林縁や赤松林等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ウメガサソウ(梅笠草)の蕾
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2015/06/11(Thu)
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きょうは、良く晴れました(15.7~26.3℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、東南東風)。
道端に、ウメガサソウ(ツツジ科イチヤクソウ属))が咲いている、と思って下から覗くと、未だ蕾でした。しかも茎と同じ肉桂色で、美味しそうにも、お洒落な街路灯に見えました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、クリル、サハリン等の、山地や海岸のやや乾いた林下に生育する、高さ5-15㎝の常緑多年草、又は草本状半低木です。葉は常緑で長さ2-3.5㎝、長楕円形で艶があり輪生状に付き、葉先は尖り鋭鋸歯があります。6-7月、茎先に径1㎝程の白花を1輪(稀に2輪)下向きに付け、中心部は淡紅色に染まります。雄蕊10、雌蕊1で、花冠は5裂します。晩夏に円盤形の蒴果を付け、翌年まで残ります。青葉山では、林縁等の所々に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オオチャイロカスミカメ(大茶色霞亀)の幼虫
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2015/06/10(Wed)
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きょうは雨が上がって、良く晴れました(15.7~21.1℃//0.17μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、北北西風)。
道端のモミジイチゴ(バラ科)の実に、オオチャイロカスミカメ(カスミカメムシ科)と思われる幼虫がいました。苺ジュースを吸っていましたが、小さいのに、鎧を纏った様な艶ある体に、立派な触覚が見事でした。 全国の山地のミズナラ、コナラ等ナラ類樹上に普通に生息する、体長10-14㎜の比較的大きいカスミカメの仲間です。黒褐~赤褐〜淡褐色と色彩の濃淡に個体変異があり、触角は長く、特徴的な白斑が出ます。成虫・幼虫共に、植物の汁を吸って生活します。尚、カスミカメムシは元メクラカメムシ(本科の多くの種が複眼はあっても「単眼を欠いている事」に由来)と呼ばれていましたが、2000年に改称しました… ![]() ![]() |
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ウツギ(空木) の花
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2015/06/08(Mon)
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きょうは、曇り時々晴れました(14.9~23.6℃//0.17μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、南南東風)。
道沿いのウツギ(ユキノシタ科)に、花が咲いていました。別名の雪見草を想わせる、真白い花々が咲き群れ、花蜂達が飛び交う度に、ゆらゆら揺れていました。北海道~九州の林縁、崖等の少し湿った場所に生育する樹高2-4mの落葉低木です。良く分枝し、樹皮は灰褐色で、新枝は赤褐色を帯び、星状毛が生えます。葉は卵~楕円~卵状被針形と変化が多く、葉柄があり対生します。5-7月、枝先に円錐花序を付け、多くの白い花を咲かせます。名は、幹が中空である事から、別名の「卯の花」は、陰暦の卯月に咲き出すのが由来。青葉山では、川沿い等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ママコナ(飯子菜)
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2015/06/06(Sat)
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きょうは、晴れ時々曇りました(13.0~18.9℃//0.16μv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μv/h屋内21:00、北風)。
道端に、ママコナ(ゴマノハグサ科)が咲いていました。すっかり薄暗くなった森の道に、美しい薄紅の花々が、木洩れ日にきらきら輝いていました。北海道~九州の他、朝鮮等の、山地の乾いた林下に生育する、高さ30-50cmの一年草です。長卵形の葉を対生し、6-8月、枝先に花穂を出し、毛状の鋸歯のある包葉の腋に、赤紫色の花を開きます。花は片側だけに付き、長い筒があり、花弁の喉の部分に米粒を二つ並べた様な盛り上がりがあります。半寄生植物で、光合成は行いますが、イネ科やカヤツリグサ科植物の根に寄生もします。蟻が好む脂肪体付きの種子は巣に運ばれますが、種は捨てられ広く分散されます。青葉山では、乾いた尾根道や斜面に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オニスゲ(鬼菅)の花とキヌツヤミズクサハムシ(絹艷水草羽虫)
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2015/06/04(Thu)
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きょうは曇って、一時雨が降りました(15.4~21.3℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
小湿地にオニスゲ(カヤツリグサ科)が生えていました。近付いて見ると、雌花も雄花も咲いていて、又良く見ると、あちこちにメタリックで美しい、キヌツヤミズクサハムシ(ハムシ科)がいました。オニスゲは北海道〜九州の山野の日当たりの良い湿地や池、水路等に生育する、高さ20‐50cmの夏緑性の多年草です。 匍匐枝を盛んに伸ばして群生し、基部の鞘は淡色で、葉は幅4‐8mmの線形。 5‐7月に茎上部に普通小穂を3個付け、うち1つは柄が長く、雄花が多数付き(雄小穂)、残りは柄がなく多数の雌花が付きます(雌小穂)。雌花の果胞は熟すと長さ1cm程になり、先は細長く刺状になり、果穂は毬状になります。キヌツヤミズクサハムシは、北海道〜九州の低山地の湿地や沼等に生息するネクイハムシの仲間です。成虫は5‐7月に出現し、体長6.5-7.4mm(♂)、7.0-8.8mm(♀)で、体背面には光沢があり、青藍・緑・赤・赤紫・黄・銅色・黒等個体変異があり(青藍は雄のみ)、大変美しい。スゲ属やイグサ属、ガマ属、アヤメ属、ミクリ属、ミズバショウ等に訪花し、幼虫は湿地に生息する植物の根を食べます。アオハムシダマシにも似ますが脚や触覚が違います。別名はスゲハムシ・・・ ![]() ![]() |
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オニノヤガラ(鬼の矢柄)
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2015/06/04(Thu)
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きょうは曇って、一時雨が降りました(17.4~22.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、西北西風)。
オニノヤガラ(ラン科)が咲いていました。鬼の金棒にも見える大きな茎先に、薄い肉桂色の花々が群れて、何かを頻りにお喋りしていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、ロシア東部等の山地の樹林下や湿性地等に生育する、高さ50-100cm程の多年草です。腐生植物で、木材腐朽菌であるナラタケと共生し、光合成を行わず、葉緑素を持ちません。地下の塊茎は長さ10cm程の楕円形で、表面には多くの節があります。帯黄褐色の茎は直立し、膜質の鱗片葉が疎に付きます。6-7月、黄褐色の花を茎先に20-50個総状に付け、下方から開花して行きます。花は3萼片(外花被片)が合着して壷状になり、中に2個の側花弁と細かく裂けた唇弁があります。青葉山では、小楢林床等の所々に見られます・・・ ![]() ![]() |
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チガヤ(茅萱)の海
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2015/06/02(Tue)
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きょうは、晴れ時々曇りました(14.8~24.0℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、南東風)。
あちこちの草原に、チガヤ(イネ科)が生えていました。山裾や川沿いの原を埋め尽くす様に、白穂の海が、波打っていました。アジア中西部~アフリカ、オーストラリアに広く分布し、日本では北海道~沖縄の日当たりの良い、少し湿った山野に群生する高さ30-80cmの多年草です。葉は長さ20-50cmの線形で、縁はざらつきます。5-6月、葉に先立ち、茎先に長さ10-20cmの円柱状の花序を出し、小穂基部には白い絹毛が密生し、赤紫色の葯と柱頭が目立ちます。古くから親しまれ、若い穂は噛むと甘く、地下茎の新芽も食用になり、茎葉は屋根を葺き、成熟した穂は火口に使われました。青葉山周辺では、川沿いの草原等に群生しています・・・ ![]() ![]() |
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ヤマボウシ(山法師、山帽子)の花
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2015/06/01(Mon)
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きょうは、晴れ時々曇りました(13.2~24.8℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.11μSv/h屋内21:00、南東風)。
道沿いのヤマボウシ(ミズキ科)に、花が咲いていました。暗がりの下の純白過ぎる花々は、山法師ならぬ、青い聖堂で祈る尼僧達の様でした。本州~沖縄の他、朝鮮、中国の、亜高山~山地の谷筋等に生育する、高さ5-10mの落葉亜高木です。幹は灰褐色。長さ4-12㎝の葉は対生し、楕円~卵円形の全縁でやや波打ちます。6-7月、特徴ある白い花を上向きに多数咲かせます。4枚の花弁に見えるのは総苞で、その中心に淡黄色の小花を多数球状に集合させます。花弁4、雄蘂4。9月頃、径1-3㎝の集合果を赤く熟します。青葉山では、谷沿い等に数多く見られます・・・ ![]() ![]() |
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