ニラ(韮)の花
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2015/08/31(Mon)
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きょうは、雨が降ったり止んだりでした(18.6~21.3℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北北西風)。
草原に、ニラ(ヒガンバナ科)の花が咲いていました。雨に打たれながら白銀の星花が、水滴にきらきら輝いていました。アジアに広く分布し、日本では全国に生育する多年草ですが、古代に帰化、元々自生していた等諸説あります。鱗茎は小さく、棕櫚状の毛に包まれ、横に連なります。葉は長さ20-30㎝の線形で、葉身は扁平。8-10月、30-50㎝の花茎を伸ばし、先端の散形花序に白い小花を多数付けます。花被片は長さ5-6㎜の狭長楕円形で先が尖ります。秋に蒴果を生し、1室に1-2個の種子が入り、熟すと3裂し、長さ3.5㎜程の黒い扁平な種子を出します。 青葉山周辺では、民家跡等に見られます・・・ その近くには、ミントの原が広がっていました・・・ ![]() ![]() スポンサーサイト
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ノブドウ(野葡萄)の花と果実
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2015/08/30(Sun)
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きょうも、一日雨降りでした(18.5~20.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北風)。
道端のノブドウ(ブドウ科)に、花が咲き、実が生っていました。もう、大きく色とりどりの実が沢山あったので近寄ると、小さく黄色い星の様な花が、雨に濡れて光っていました。北海道~沖縄の他、中国、サハリン、クリル等東アジア一帯の山野に生育する蔓性多年草です。巻鬚を絡めながら生長し、葉は径4-12㎝の円形で3-5裂します。8月頃、淡緑色で花弁5、雄蘂5の小花を付けます。9-11月、径7mmの球形で淡紫~空色の果実を熟しますが、ノブドウミタマバエ等が入り虫癭を作ると、膨れて様々な色に変わります。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ミソハギ(禊萩)
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2015/08/29(Sat)
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きょうも、一日雨降りでした(18.3~21.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
草原のミソハギ(ミソハギ科)が、咲き残っていました。この原の家も3軒だけになって、駐車場だの何だのとできて、当種が見られるのもほんの一角になっていますが、それでも咲き続ける中紅の花々が目に染みました。日本の本州~沖縄の他朝鮮等の、湿地や田の畔等に生育する、高さ50-100cmの多年草です。全体に無毛で、茎は上部に行く程四角い断面となり、不明瞭な稜があります。葉は長さ数cmで細長く、対生で交互に直角方向に出ます。6-8月下旬、茎先の葉腋に紅紫色の花を次々と付け、6枚の花弁は皺がよります。青葉山周辺では、民家周辺等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ツルマメ(蔓豆)
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2015/08/28(Fri)
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きょうは雨後曇って、薄日も射しました(18.3~22.8℃//0./16μSV/h八幡1屋外高さ1m//0.11μSV/h屋内21:00、南東風)。
道端に、ツルマメ(マメ科)が咲いていました。足元の草々に蔓を巻かせて、叢に、愛らしい薄紅の小花を鏤めていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、シベリア等の明るい草原等に生育する、蔓性一年草です。全体に粗毛があり、茎は細く他物に巻き付き、長く伸びて繁茂します。葉は狭卵~被針形の3小葉からなり、先は円頭~やや尖ります。8-9月、葉腋から総状花序を出し、長さ5-8mmの淡紅紫色の蝶形花を付けます。豆果は長さ2.5-3cmで、小さな枝豆に似ています。大豆は、当種から改良されたものと言われます。別名はノマメ。青葉山では、草地等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヒメカバイロタケ(姫樺色茸)
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2015/08/28(Fri)
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きょうは、曇り時々雨になりました(17.6~21.2℃//0./16μSV/h八幡1屋外高さ1m//0.11μSV/h屋内21:00、北東風)。
赤松の倒木に、ヒメカバイロタケ(クヌギタケ科)が生えていました。霧雨に濡れて、寄せ返す波の様に、黄金の光を放っていました。北半球の暖帯以北に広く分布し、日本ではほぼ一年中(特に夏~秋)、北海道~沖縄の山野の朽ちかけた針葉樹の切株や倒木、立枯れ木等に群生します。傘は径0.8-2㎝程の釣鐘又は半球形から開いて少し平らになり、良く中央部が臍状に窪み、暗橙褐~橙黄色で周辺部は淡色、湿時には周縁に条線を生じますが、乾くと消えます。傘肉は極薄い紙質で、乾いても吸湿すれば復元します。柄は中空で、長さ0.5-1㎝、径1-1.5㎜程の強靭な軟骨質で、上部は暗赤褐色、下方に向かって黒褐色となり、基部には時に橙褐色の毛が散在します。無毒とされますが食用には向きません。青葉山では、朽木等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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メマツヨイグサ(雌待宵草)
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2015/08/25(Tue)
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きょうは曇って、一時小雨が降りりました(17.5~21.8℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、東北東風)。
川沿いの道端に、メマツヨイグサ(アカバナ科)が咲いていました。曇空でも月が待ち遠しいのか、檸檬色の顔をして宵待ちしていました。全国各地の道端や空地等に生育する、高さ1-2mの2年草です。世界に広く分布し、日本には明治中期に渡来した北米原産の帰化植物。茎は直立し長楕円~披針形で、互生する葉には浅い鋸歯があり、中央脈が赤くなる傾向があります。7-9月、茎先に径3cm程の黄花を咲かせます。花弁4枚、雄蘂8、雌蘂1で、長い花柱の先は4裂し、萼片は4枚で開花時には下方に反り返ります。花は萎むとやや橙色を帯びますが、マツヨイグサの様に赤くはなりません。萼下部は筒状で、基部に長楕円形で長さ2.5cm程の果実ができます。青葉山では、車道脇等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オカモノアラガイ(陸物洗貝)
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2015/08/25(Tue)
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きょうは、曇り時々雨が降りました(18.4~23.4℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、東北東風)。
道端の草叢に、オカモノアラガイ(オカモノアラガイ科)がいました。体全体が透明で綺麗なのですが、枯茎を這う腹足は、天使の羽の様に広がって、それは美しいものでした。北海道〜関東の山野の水辺付近にのみ生息する、殻高22-25㎜の陸生巻貝です。 蝸牛の仲間で、成虫は4-11月に出現し、主に朽木、落葉等の腐植物や虫の死骸等を餌にしている掃除屋で、 幼虫は陸生ホタル類の餌ともなっています。名は、水生巻貝のモノアラガイ(モノアラガイ科/水生・苔食で「水槽等を綺麗にする貝」)と貝殻の形状が似ている事に由来しますが、分類の異なる全くの別種です。尚、この仲間の貝殻は全て実巻きです。 青葉山では、草叢等に普通に見られます… ![]() ![]() |
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オナガサナエ(尾長早苗)
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2015/08/24(Mon)
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きょうは、雨後曇りました(20.8~22.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北東風)。
川岸に、オナガサナエ(サナエトンボ科)が止まっていました。何故か、何時もの場所に何時もの様に居て、近寄ると何処かに消えて、暫くすると、又同じ所に止まっていました。本州〜九州の低山地〜平地の川等に生息する、体長60㎜、開張74㎜の日本特産の早苗蜻蛉です。成虫は5~9月に出現し、若い者は、水辺を離れて周辺の林等で生活し、成熟すると戻って来ます。河川中流域の河原の石上や枝先等にじっと静止しています。未熟期は複眼が褐色ですが、成熟すると澄んだ緑色に変わります。産卵は雌が単独で、空中でホバリングをしながら行います。幼虫は河川の中流域の石に掴まって生活します・・・ ![]() ![]() |
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ムラサキニガナ(紫苦菜)
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2015/08/22(Sat)
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きょうは、雨が降ったり止んだりでした(22.1~27.9℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、東北東風)。
道端に、ムラサキニガナ(キク科)が咲き残っていました。小さく窄んだままの一輪でしたが、雨中の薄暗がりの紫花は、ウラル石の様に輝いて見えました。本州~九州の山地の林縁等に生育する、茎高0.6-1.2mの多年草です。葉は互生し、普通下部では羽裂しますが、上部は小さく披針形になります。6-8月、茎先に花を付け、紫色の頭花は径1cm程で円錐花序に多数付いて、下向きに咲きます。総苞は長さ約1.2cm、内片はやや線形で7-8個あり、花柄にに腺毛があります。痩花は披針形で黒く、長さ3-3.5mmで、細い肋があり、冠毛は白。青葉山では、林縁等の所々に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヤマナメクジ(山蛞蝓)
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2015/08/21(Fri)
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きょうは、雨時々曇りでした(21.5~26.1℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
木の幹に、ヤマナメクジ(ナメクジ科)がいました。雨降りに元気が出たのか、艶々した大きな体を捻らせ乍ら、何処までも登って行く様でした。本州~九州の山地に生息する、体長130-200mmの巨大なナメクジの仲間です。4-11月に出現し、茶褐色で、黒褐色の縦筋模様があり、山地の樹幹や石の下等で見られます。雌雄同体なので単独でも受精、産卵は可能。環境の良い森を代表する生物の一つで、キノコや、腐葉等を食べて暮します。青葉山でも普通に見られ、中には20cm以上もある大物も見られます・・・ ![]() ![]() |
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コマツナギ(駒繋)
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2015/08/20(Thu)
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きょうは、曇り時々晴れました(19.6~26.9℃//0.15μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南南東風)。
河原に、コマツナギ(マメ科)が咲いていました。枯草混じりの草原に、桃色の花群れが鮮烈でした。北海道~九州の山野に生育する、高さ50-90cmの落葉低木です。葉は奇数羽状複葉で、長さ8-20mmで長楕円形の小葉は4‐5対あります。6~9月、葉腋から円錐花序を出し、淡紅紫色で長さ4mmの蝶形花を咲かせます。豆果は長さ約3cmの円柱形。名は、茎は丈夫で根は地中深く張り、とても強靭な事から、これに駒(馬)の手綱を繋いだ事に由来します。青葉山では、車道周辺等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ゴイサギ(五位鷺)
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2015/08/19(Wed)
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きょうは、晴れ時々曇って暑くなりました(22.3~30.3℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、西北西風)。
川の石の上に、ゴイサギ(サギ科)がいました。礼服を身に纏い、魚を捕る様子もなく、赤い目をして佇んでいました。ユーラシア~アフリカ、南北アメリカ等に広く分布し、日本では本州以南の河川、湖沼、湿原、海岸等に周年生息し(留鳥)、夏には北海道に飛来(夏鳥)します。冬に南に移動する個体もあります。全長58-65cm、翼開長105-112cmで、上面は青みがかった暗灰色で、下面は白い羽毛で被われます。虹彩は赤く、眼先は青みがかった灰色の皮膚が露出しています。嘴は黒く、後肢は黄色。幼鳥は上面が褐色の羽毛で被われ、黄褐色の斑点が入り、下面は汚白色。虹彩は黄色がかったオレンジで、眼先は黄緑色の皮膚が露出します。繁殖期には後頭に白い羽毛が3本伸長(冠羽)し、後肢の色彩が赤みを帯びます。単独か小群を形成して生活し、夜行性で、日中は主に樹上に集団で休みます。魚類、両生類、昆虫、クモ、甲殻類等をを捕食します。4-8月の繁殖期には集団繁殖地(コロニー)を形成します。青葉山では、広瀬川沿いで見られますが、近年は河川管理工事等で繁殖地が撤去され減少しています・・・ ![]() ![]() |
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クズ(葛)
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2015/08/18(Tue)
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きょうは、昨日の大雨が上がり、晴れ時々曇って暑くなりました(22.1~33.0℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、西南西風)。
道端のクズ(マメ科)に、花が咲いていました。紅紫の花々の群れる、むっとする笹薮の覆いの下は、怪しげとも思える葡萄酒の香が噎せる様でした。北海道~九州の他、中国~東南アジアに広く分布する蔓性の多年草です。葉は3出複葉で、小葉は草質で幅広く大きく、地面を這う蔓は、節から根を出して根付きます。根は非常に深く、長芋状になります。8-9月、穂状花序が立ち上がり、赤紫の豆花を咲かせます。果実は枝豆に似て、やや小型。根から取れる澱粉(葛粉)は葛根湯になり、茎の繊維からは葛布も作られます。青葉山では、藪地等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ツクツクボウシ(つくつく法師、寒蝉)
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2015/08/15(Sat)
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きょうは、曇り後晴れました(21.5~29.9℃//0.16μ㏜/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μ㏜/h屋内21:00、南東風)。
何処からか、ツクツクボウシ(セミ科)が飛んで来ました。青肌の木に止まると徐に、シクシク、シクシク泣き始めました。東アジアに広く分布し、日本では北海道〜九州の山地〜平地の森林、所により市街地周辺にも生息する、体長(翅端まで)40-47㎜の小型の蝉です。成虫は7-10月に出現し、細身で黒っぽく、緑色の斑紋があります。警戒心が強く動きも素早く、姿を見る事は比較的難しい。雄は、陽が傾き始めた頃から日没後位まで「オーシィ・ツクツク・オーシィ…」という鳴き声で有名で、夏の終わり頃に個体数が増えて鳴声が目立つようになるので、秋を告げる蝉とされます。南方系の蝉とされますが、温暖化の所為もあり、北日本では増加傾向にあると言われます。青葉山では、鳴声は何処でも普通に聞かれます… ![]() ![]() |
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クロイトトンボ(黒糸蜻蛉)
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2015/08/14(Fri)
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きょうは、雨が降ったり止んだりでした(21.0~25.5℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:⁰0、南東風)。
沼に、クロイトトンボ(イトトンボ科)がいました。、雨の中、青空を思わす尾端を震わせながら、蓮葉の上に止まっていました。北海道〜九州の丘陵〜平地の水草の多い池等に生息する、体長27-37mmのイトトンボです。成虫は4-11月に出現し、名の通り全体に黒っぽく(日本産イトトンボの中で最も黒味が強い)、胸部側面と腹部の先が青いのが特徴です。成熟した雄は胸の横が粉をふいたように白くなり、、雌は白粉を装いません。青葉山では、池沼周辺で普通に見られます… ![]() ![]() |
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ツルリンドウ(蔓竜胆)の花
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2015/08/13(Thu)
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きょうは、一日雨降りでした(22.0~23.7℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、北風)。
道端に、ツルリンドウ(リンドウ科)の花が咲いていました。薄紫の花が雨に濡れて、氷菓の様に涼しげでした。北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン、クリル等の亜高山~山地の林内や草原等に生育する、蔓性多年草です。蔓は地面を這ったり草木に絡んで長さ40-80mになります。葉は対生し、卵状三角~広披針形で顕著な3脈が目立ち短い柄があります。8-10月、葉腋に淡紫色の鐘状の5裂した花を付け、裂片は三角形で、裂片間には小副裂片があります。後に、楕円状球形で紅紫色の液果が花弁の先に実ります。青葉山では林内に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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シオカラトンボ(塩辛蜻蛉)の雌
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2015/08/12(Wed)
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きょうは晴れたり曇ったりで、晩方に一時雨が降りました(22.9~30.0℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00/北北西風)。
沼の畔に、シオカラトンボ(トンボ科)がいました。雨の中、青い雄は飛んでいましたが、保護色・麦藁色の雌(別名ムギワラトンボ)は、何かに耐える様、草叢にじっと止まっていました。北海道~沖縄の他、ロシア、中国、朝鮮等の、山地~平地の湿地や溜池、田圃等に生息する、体長49-60㎜の中型のトンボです。成虫は、4月中〜10月頃に出現し、雄は老熟するにつれて体全体が黒くなり、胸部〜腹部前方が灰白色の粉で覆われ、この粉を塩に見立てたのが名の由来です。雌や未成熟の雄では黄色に小黒斑が散在。稀に雌でも雄と同じ「シオカラ型」になりますが、眼は緑(雄は青)。成虫・幼虫共に肉食。体色は、幼虫(ヤゴ)で越冬し、10齢以上を経て羽化するとも言われます。青葉山では、周辺池沼等で、普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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キキョウ(桔梗)
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2015/08/11(Tue)
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きょうは晴れたり曇ったりで、暑くなりました(23.0~30.2℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00/北東風)。
草原に、キキョウ(キキョウ科)が咲いていました。草叢に埋もれながらも、正に桔梗色の花が、ぽつぽつと輝いていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、ウスリー等の、山野の日当たりの良い場所に生育する、高さ40-100cm程多年生草本です。黄白色の根は太く、葉は互生で長卵形で鋸歯があり、下面はやや白みがかります。袋状の蕾が緑から徐々に青紫に変わり裂けて6-9月に星型の花を咲かせます。雌雄同花ですが雄性先熟で、雄花期、雌花期があります。花冠は広鐘形で5裂、径4-5cm、雄蕊・雌蕊・花弁は各5本。開発等の環境悪化や盗掘等により激減し、環境省レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)、宮城県版では絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)に指定されています・・・ ![]() ![]() |
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ミンミンゼミ(みんみん蝉)
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2015/08/11(Tue)
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きょうは晴れ時々曇って、又暑くなりました(24.0~31.0℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
ミンミンゼミ(セミ科)が鳴いていました。あちこちで、他の蝉と共に蝉時雨を成していましたが、何と言ってもこの声が、何処までも一番響き渡っていました。北海道南部~九州の他、朝鮮、中国等の、山地~平地の広葉樹林を中心に生息し、アブラゼミ等と比べて暑さに弱く、北東日本では平地でも普通に見られますが、南西日本ではやや標高が高い山地に生息しています。成虫は7-9月上旬頃に発生し、体長33-36mmで、黒地に緑、白、水色の斑紋があります。他種に比べて体が卵形に近いのも特徴です。サクラ、ケヤキ等の木を好み、良く止まります。青葉山では、夏を通して普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ムカシヤンマ(昔蜻蜒)
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2015/08/07(Fri)
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きょうは晴れて又暑くなり、何と4日連続の猛暑日になりました(24.8~35.3℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、東南東風)。
沢沿いの道に、ムカシヤンマ(ムカシヤンマ科)がいました。ゆっくりと、行ったり来たりしていましたが、柵に止ると、暑さに耐えるかの様に、じっと留まっていました。日本固有種で、東北以南の本州、九州の、谷の崖等の清水が滴り、苔が茂るような環境に生息する、体長80㎜程の蜻蛉です。幼虫(ヤゴ)は水に入る事は殆どなく、湿った苔や泥中に穴を掘り、近付く昆虫を捕食し、成虫になるのに3年もかかると言われます。名の示す通り、1億数千年前(中生代ジュラ紀)に繁栄していた「ヤンマの末裔」とか「生きている化石」と言われ、原始的な特性を持ち、他種と違って生殖弁ではなく産卵管を持っています。環境破壊等により県レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されていますが、青葉山では比較的普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヒヨドリバナ(鵯花)
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2015/08/06(Thu)
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きょうは晴れ時々曇って、何と三日連続の猛暑日(記録)になりました(26.4~36.1℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、東南東風)。
道沿いに、ヒヨドリバナ(キク科)が咲いていました。今夏は猛暑で、既に枯れているものも多いのですが、列を成し、七夕にも広島の日にも相応しく、灯明の様に続いていました。北海道~九州の山野に生育する高さ1-2mの多年草です。茎には縮毛が生えてざらつき、葉は対生し卵状長楕円~楕円形で短柄があり、先は短く尖り、縁に鋭鋸歯があります。両面に短い縮毛が疎生し、裏面に腺点があるります。8-10月、上部の枝先に白く稀に紫色を帯びる頭花を多数付け、頭花は5個程の白い両性の筒状花からなります。花冠の先は浅く5裂し、花柱の先が2分枝して長く伸びます。痩花は長さ3mm、5稜で腺点があります。青葉山では、各所に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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カルガモ(軽鴨)の親子
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2015/08/06(Thu)
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きょうは晴れて、異常に暑くなりました(25.4~36.6℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)
川岸に、カルガモ(カモ科)の親子がいました。と言っても、6羽の雛が無事に育って、母の大きさに近付いていましたが、虎猫がそろりそろりと近付くと、号令一下、下流に避難して行きました。アジア東部~東南部に広く分布し、日本では本州以南の山地~平野の水辺に広く生息する留鳥で、北海道では夏鳥です。体長60cm程。全身茶褐色で、顔は白っぽく2本の黒線があり、翼鏡は青く光沢があります。嘴は黒くて先が黄色く、脚は燈黄色です。雑食性ですが、草、種子等が主食です。青葉山周辺では、川沿いや池沼等で一年中最も普通に見られるカモです・・・ ![]() ![]() |
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コイ(鯉)とミシシッピアカミミガメ (ミシシッピ赤耳亀)
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2015/08/04(Tue)
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きょうは晴れ時々曇って、暑くなりました(25.2~35.2℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南風) 川に、大きなコイ(コイ科)が何匹も泳いでいました。橋の上から眺めていると、ここでは初見のミシシッピアカミミガメ (ヌマガメ科)も一緒になって、何か話でもしている様でした。コイはほぼ世界中に分布し(自然分布はユーラシア大陸のみ)、日本では全国の河川の中・下流域〜汽水域の流れの緩い所や湖沼に生息する、体長30-100㎝の大型の淡水魚です。口髭は2対あり(フナ属はない)、背鰭と臀鰭の前方の軟条は硬く,頑丈で棘状になり、成熟すると全面に顆粒状の追星が表れます。 雑食性で,底生動物のタニシやイトミミズ,さらには水草等を食べます。暖所を好み,冬場は深場に集まって越冬します。 ミシシッピアカミミガメは米国南部原産で、日本では本州~沖縄の山野の池沼に生息する体長28cm程の亀です。背甲の色は淡緑~濃緑色で、黄色く細い複雑な筋模様が入ります。頭、四肢、尾は灰緑~緑~濃緑色で、吻端~頭頂部の縦縞は太く、赤みを帯びる事もあります。四肢や尾の縦縞は細く、眼後部~鼓膜上部は赤~オレンジの斑が入ります。雑食。日本では、幼体がミドリガメと呼ばれ良く流通していますが、大きくなった成体が遺棄され野生化・増殖し、今や「要注意外来生物」に指定されています。青葉山では、周辺池沼で日光浴をする姿が良く観察されます・・・
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オオハンゴンソウ(大反魂草)
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2015/08/03(Mon)
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きょうは晴れ時々曇って、暑くなりました(25.5~33.1℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
林縁に、オオハンゴンソウ(キク科)が咲き群れていました。鮮黄の花群が風に揺吹かれて、この猛暑に相応しく、向日葵の野の様に揺れていました。明治期に北米から渡来した帰化植物で、全国の道端、荒地、畑地、河川敷、湿原等様々な環境に生育する、高さ50-300cmの多年草です。根株から茎を叢生し上部で分岐し、下部の葉は長柄があり5‐7深裂し、裂片には粗い鋭鋸歯があります。上部の葉は短~無柄で互生。7‐9月に、茎先に細長い花弁10-14枚程の黄色い花を、やや垂れ下げて咲かせます。痩果は長さ5mm程で、冠毛は突起状。青葉山では、車道沿い等で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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チュウダイサギ(中大鷺)の魚捕り
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2015/08/02(Sun)
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きょうも良く晴れて、暑くなりました(24.9~33.5℃//0.17μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、南東風)。
川の、疎水の出口にダイサギ(サギ科)がいました。流れに跳ねる小魚を狙っては、間を置きながらも、確実に捕獲している様でしたが、良く見れば、脚の全体が黒っぽくて、この仙台周辺で繁殖していて冬はより南方へ渡るものもいる、亜種チュウダイサギ(脚の脛節から跗蹠の一部までが黄色いのはオオダイサギ)でした。雌雄同色。成鳥夏羽は嘴が黒く、目先が青く、飾羽がありますが、冬羽では嘴が黄色く、飾羽は殆どありません。アオサギと比べてやや小さく、オオダイサギはやや大きく、両亜種共に、河川、湖沼等で、魚、両生類、蟹、昆虫等を捕食し、繁殖期には、サギ科の仲間同士で寄り集まり、コロニー(鷺山・森)を作る習性があります・・・ ![]() ![]() |
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