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ヤマツツジ(山躑躅)
2016/04/30(Sat)
  きょうは晴れ時々曇って、一時小雨も降りました(6.5~17.9℃/西北西風)。
   森のあちこちに、ヤマツツジ(ツツジ科)が咲いていました。早くも深まった新緑の森を、真紅に染まる花々が、熾火の様に燃え立っていました。北海道南部~九州の、低山の林縁等に生育する、樹高1-4mの半落葉低木です。樹皮は灰黒色で縦に裂け目、枝には褐色の毛があります。卵~楕円形の葉は互生し、枝先に輪生します。葉の裏面は灰緑色で、両面共に毛が多く、葉先は鋭頭。葉には2形態あり、春葉は長さ2-5cm、毛は淡褐色で時に三葉状になり、夏葉(夏~冬)は長さ1-2cmで毛は褐色で、冬芽の周りに輪生。5-6月、枝先に朱色で径4㎝程の花を咲かせます。果実は朔果は卵形で長さ約1㎝。青葉山では、ツツジ類中最も普通に見られます・・・  
ヤマツツジ 眩しい空

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました!
 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店、あゆみbooks仙台(広瀬通り)店と青葉通り店、仙台市市民活動サポートセンター等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
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ケヤキ(欅)の花
2016/04/29(Fri)
  きょうは、雨が降ったり晴れたりを繰り返しました(8.4~15.5℃/北西風)。
  川沿いのケヤキ(ニレ科)に、、花が咲いていました。雄花が光に踊って、ジャングルジムで遊ぶ子供達の様でした。本州、四国、九州の他、朝鮮、中国の山地~平地に生育する、高さ20-25mの落葉高木です。樹皮は、若木では灰白色で平滑ですが、成長するにつれ鱗片状に剥がれます。長さ3-7cmの葉は互生し、両面無毛で屈曲する鋸歯があり、基部は浅い心形~円形で先端は尾状に尖ります。雌雄同株・異花で、4-5月頃、葉の展開と同時に小花を咲かせ、本年枝の下部葉腋に雄花が、上部葉腋に雌花が、夫々数個ずつ集まって付きます。共に淡黄緑色で、雄花からは4-6個の雄蕊が外に出て目立ちます。長さ5㎝程の果実は不定形で、秋に黒熟します。青葉山では、所々に大木も見られます・・・
ケヤキ 知らぬ間に山桜が散っている
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オオヤマザクラ(大山桜)
2016/04/28(Thu)
   きょうは、一日中雨が降りました(8.3~13.1℃/東南東風)。
   道沿いのオオヤマザクラ(バラ科)が、咲いていました。艶やかな桃花色の花と臙脂の葉が、これぞ桜と言う風情で雨に濡れていました。北海道、本州、四国の他、朝鮮、サハリンの山地に生育する、樹高7‐15m程の落葉高木です。葉は大きさ8-15cm程の長めの卵形で、互生します。初めは赤く、夏頃に暗緑色、秋には赤、黄、橙と様々に紅葉します。5月頃、赤味が強く、花柄が短い、2-3cmの花を咲かせます。萼筒も含めて無毛で、萼の裂片は全縁。夏に黒紫色の実を熟します。別名は紅山桜、蝦夷山桜等。青葉山には少ないものの、所々に見られます・・・
オオヤマザクラ 雨降山
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ルリソウ(瑠璃草)
2016/04/27(Wed)
   きょうは、大体晴れました(9.4~16.3℃/南東風)。
  小楢の森に、ルリソウ(ムラサキ科)が咲いていました。。名の通りの瑠璃色や薄紅等の花々が、青空を映じたかの様に煌めいていました。北海道~本州中部の落葉樹林内に生育する高さ20-40㎝の多年草です。葉は長楕円形で、下部のものは根出葉より大きくなります。4-5月、5裂した鮮碧色の小花を総状に開き、蕾時は紅色を帯びますが、次第に名の通りの瑠璃色に変わります。開発や盗掘等で激減し、県レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。青葉山では、林内何ヶ所かに局所的に見られます・・・
ルリソウ 広瀬滝

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トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)
2016/04/26(Tue)
  きょうは、良く晴れました(9.3~21.3℃//0.18μS/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μS/h屋内21:00、南南東風)。。
   道沿いのトウゴクミツバツツジ"(ツツジ科)に、花が咲いていました。腹立たしくも1月の"藪刈り"では数多く伐採されましたが、こうして僅かに残る紅紫や淡桃の花々には、 思わず胸が詰まります。宮城~三重の主に太平洋側の山地に生育する落葉低木。葉は枝先に3輪生し、葉身は広菱形で先は尖ります。若葉には、葉柄と葉の裏面に軟毛が密生し、後も裏面の葉脈と葉柄に毛が残ります。青葉山では、”自然林”に何の必要もない"藪刈り"の対象にされましたが、、県レッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定の希少種です・・・
トウゴクミツバツツジ 山桜と新緑
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ミヤマセセリ(深山せせり)の雌
2016/04/25(Mon)
  きょうは、良く晴れました(8.2~18.7℃/南南東風)。
  道端に、ミヤマセセリ(セセリチョウ科)がいました。毛深い翅を開いて止まっていて、まるで蛾の様でしたが、良く見れば白紋が大きく黄斑も綺麗な雌でした。北海道~九州の他、朝鮮等の山地の落葉広葉樹林に生息する、前翅長14-22㎜のセセリチョウの仲間です。春先最も早く出現する昆虫の一つで、主に3月下旬~4月下旬(時に6月まで)にのみ見られ、地上近くを飛び、地表に翅を開いて止まります。褐色地に黄色紋を散らした翅を持ち。雌は前翅端の白色部が発達しています。幼虫はコナラ、ミズナラ、クヌギ、カシワ等を食草とし、終齢幼虫で越冬します。青葉山の蝶としては、春に最も普通に見られる種です・・・
ミヤマセセリ 峠から見た山桜
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オオルリ(大瑠璃)とヤマザクラ(山桜)
2016/04/24(Sun)
  きょうは、曇り後晴れました(11.2~22.0℃/北北西風)。
  ヤマザクラ(山桜)の梢で、早くもオオルリ(ヒタキ科)が囀っていました。花見に間に合って嬉しいのか、桜に塗れ乍ら高らかに、何処までも透き通った声で鳴いていました。日本の他、中国東北部、ウスリー、朝鮮等で繁殖し、インドシナ、スマトラ、ジャワ、フィリピン等で越冬します。日本には夏鳥として春に渡来し、北海道~九州の山地~亜高山帯の、渓流沿いの良く茂った森林等で繁殖、渡りの時期には、市街地の公園等でも観察されます。翼開長16-16.5cm。雄は頭~上面、尾が瑠璃色で、それ以外は白。雌は頭~尾の背面が茶褐色で、喉と腹は白。雄は、ピリーリー、ポィヒーリー、ピールリ、ピールリ、ジィ、ジィと鳴き、雌も巣に外敵が近付いた時等に囀ります。定点から飛び立って昆虫類を空中捕食します。繁殖は年1回、5-8月に一夫一妻で行い、渓流近くの落葉広葉樹林内の岩や土の崖地に営巣します。青葉山では、川や沢、崖沿いで普通に出会えます・・・
オオルリとヤマザクラ 北斜面の春
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リュウキンカ(立金花)
2016/04/23(Sat)
  きょうは、晴れたり曇ったりでした(10..8~16.5℃/南東風)。
  湿地に、リュウキンカ(キンポウゲ科)が咲いていました。少し盛りは過ぎましたが、大きな盛花が金色に耀いていました。本州~九州の他、中国、朝鮮、シベリア等北半球全域の、亜高山~低山の水辺や湿地に生育する、草丈20-50㎝の多年草です。葉は艶がある腎円形で縁に細かい円鋸歯があります。4-5月、茎先に径2-4㎝程の濃黄色の花を付けます。花に見えるものは萼で、花弁はありません。青葉山では湿地や沢沿いの所々に見られ、近似種のエンコウソウも生育しています・・・
リュウキンカ 谷の春
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コナラ(小楢)の花
2016/04/22(Fri)
   きょうは、雨後曇りました(11.8~17.9℃/北北東風)。
   コナラ(ブナ科)の花が咲いていました。今年は木々の芽吹きも一段と早く、楢類も若葉が一斉に萌え出し、金の鎖を無数に揺らしていました。北海道~九州の他朝鮮、中国等の冷温帯下部~暖温帯の山地に生育する、高さ20-25mの落葉高木です。樹皮は灰色で、縦に裂目ができ、葉は長楕円型で縁に尖った部分があります。5月頃、新葉の展開と共に花を咲かせ、長さ6-9cmで黄褐色の雄花序は長く垂れ下がり、1花に4-8本の葯を持ちます。当年枝の葉腋に出る雌花序は短く、秋に、雌花が結実して団栗を作ります。伐られても切株からひこばえを出す萌芽再生能力が高いので、薪炭林の主要樹種となり、シイタケのほだ木等ともなって、所謂二次林の主役になっています。青葉山では、最も多い樹種です・・・
コナラ 萌える楢
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ヒトリシズカ(一人静) 
2016/04/21(Thu)
   きょうは、曇り後雨が降りました(7.5~17.5℃/東南東風)。
   道沿いに、ヒトリシズカ(センリョウ科)が咲いていました。当林ではあちこちに群落が見られますが、こうして普通に路傍で出逢う彼女達には、愛着も感慨も一入です。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の低山地~平地の林内、林縁等に生育する、高さ10-30cmの多年草です。茎は紫褐色で節があり、光沢ある葉は長さ6-10㎝の楕円~卵状楕円で、4枚輪生状に対生し、先は短く急に尖り、鋸歯があります。4-5月、茎先に1本の穂状花序を出し、花は雌蕊と雄蕊のみで、萼片や花弁はありません。核果は長さ2.5-3㎜の歪んだ倒卵形。名は、一本のみの花穂が、静御前に劣らぬ程美しいとの意。青葉山では、山裾等に見られます・・・
ヒトリシズカ 若葉が萌え始めました
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ドウダンツツジ(燈台躑躅、灯台躑躅、満天星躑躅)の花
2016/04/20(Wed)
  きょうは、晴れ時々曇りでした(5.5~17.2℃/南東風)。
  森の外れのドウダンツツジ(ツツジ科)に、花が咲いていました。植栽されたものではありますが、無数に下がる純白の鈴が、時折吹き抜ける風に揺れて、チリリチリリと、春の音が聞えて来る様でした。本州(関東以西)~九州の岩山等に生育する、3m程の落葉低木です。葉は、菱形に近く、長さは2-5cm程。4-5月頃、5mm程の白い釣鐘状の花からなる散形花序を付けます。10-11月頃、真赤に紅葉します。名は、枝が分枝する形が「結び燈台」の脚に似ている事に由来、等の説があります。青葉山周辺では、植栽されたものが各所に見られます・・・
ドウダンツツジ 山桜と若葉
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ヤマブキ(山吹)
2016/04/19(Tue)
  きょうは、晴れたり曇ったりでした(9.0~17.8℃/北北東風)。
  道沿いに、ヤマブキ(バラ科)が咲いていました。何時の間にかあちらこちらで、山吹の、黄金よりも金色の花々が、眼に染みる程に輝いていました。北海道~九州の低山の明るい林等に生育する、高さ1-2mの落葉低木です。国外では中国にも分布します。地下茎を伸ばして群生し、細く柔らかな茎を立ち上げ、その先はやや傾いてしばしば枝垂れます。葉には明瞭な鋸歯があります。晩春に、明るい黄色の花を多数付け、多数の雄蕊と5-8個の離生心皮を持ち、心皮は熟して分果になります。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
ヤマブキ 山桜が見頃
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ヤマエンゴサク(山延胡索)
2016/04/19(Tue)
  きょうは、晴れ後曇りました(10.8~20.6℃/西南西風)。
   森蔭に、ヤマエンゴサク(ケシ科)が咲き群れていました。暗い林床を埋める白藍の妖精達が、如何にもか弱げに舞っていました。極東アジアに分布し、日本では本州~九州の山野の林下や林縁に生育する、草丈10-20cmの多年草です。葉は2-3回3出複葉で、小葉は卵円~披針形で3-4裂し、葉形は変化が多。4-5月、茎先に1.5-2.5cmの筒形の、青紫~紅紫色で花を総状に付けます。苞は披針~扇状楔形で時に歯牙があり、蒴果は広披針~卵状長楕円形、長さ7-13mm、幅3-4mm。青葉山では、山際の藪地等の所々に見られます・・・
ヤマエンゴサク 巻淵付近
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ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)
2016/04/17(Sun)
  きょうは、雨が降ったり風が吹いたり晴れ上がったり虹が出たり、天気が目まぐるしく変わりました(9.0~19.3℃/南南東風)。
   川沿いの土手に、ヤハズエンドウ(マメ科)の花が咲いていました。鮮やかな薔薇色の小花が草叢から立ち上がり、緑の海に紅玉でも撒き散された様でした。。ユーラシアの暖温帯に広く分布し、日本では本州以南各地の道端や畑、野原等、日当たりの良い場所に生育する蔓性越年草です。葉は8-16個の小葉からなり、先の1-3個の小葉は3分岐した巻髭になります。小葉は2-3cmの狭倒卵形で、先端は矢筈状に凹観、それが名の由来です。葉柄基部の托葉は三角。3-6月、葉腋に1-3個、1.2-1.8cmで紅紫色の花を付けます。豆果は斜上し、扁平で長さ3-5cm。中に5-10個の種子が3あり、熟すと黒くなり2裂し、果皮が捩れて黒い種子を弾き出します。別名はカラスノエンドウで、こちらの方が馴染深いです。青葉山では、草地に極普通に見られます…
ヤハズエンドウ ヤエベニシダレ
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オニイタヤ(鬼板屋)の花
2016/04/16(Sat)
  きょうは、晴れ時々曇りました(5.5~15.0℃/南東風)。
  道沿いに、オニイタヤ(ムクロジ科)の大木がありました。遠くからでもきらきらと、樹冠一杯に、黄金の花を輝かせていました。北海道南部~九州の斜面下部や沢筋等に生育する、高さ20m程の落葉高木です。葉は対生し、長さ10-25cm程で掌状に5-7裂します。基本種のイタヤカエデも変異幅の広い種で区別し難いものもありますが、オニイタヤは葉の表面には毛がなく、葉裏全体に特有の細毛が密生します。4-5月、葉の展開と同時に花を開き、樹木全体が黄色くなります。青葉山では、沢や川沿い等に見られます・・・
オニイタヤ 御室桜から
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ミヤマカンスゲ(深山寒菅)
2016/04/15(Fri)
   きょうは、曇り後晴れました(9.3~14.1℃/西北西風)。
   道沿いの草叢に、ミヤマカンスゲ(イネ科)が生えていました。大きな株で、中から黄や茶の菅坊主達が、面白そうに顔を出していました。北海道~九州の山地〜丘陵の林内に生育する常緑多年草です。匍匐茎はないので時に大きな株を作り、基部の鞘はやや長く伸びて、光沢のある紫褐色。葉はやや柔らかく平滑で、幅5-10㎜、断面は緩やかなM字型で、オクノカンスゲに比べて丸みがあります。4-6月。高さ30㎝程の花茎を伸ばし4-5個の花穂を付けます。雄花は円柱状で先端につき長さ3-5㎝。雌花はその下に付き短く、細い柄の根元は鞘状の包に包まれます。痩花は狭い倒卵形で上端は長く尖ります。名は、深山に生える寒菅(冬にもに見られる菅)の意。青葉山では、湿った林内等に普通に見られます・・・
ミヤマカンスゲ 芽吹き
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イソヒヨドリ(磯鵯)
2016/04/14(Thu)
   きょうは雨後曇り、後晴れました(11.4~19.2℃/北北東風)。
   川沿いの車道に、イソヒヨドリ(ツグミ科)がいました。餌を捕ろうとしているのか、巣材でも探しているのか、こんな所に何故と思えるアスファルトの上を、瑠璃の麗姿を曝しながらキョロキョロ歩いていました。アフリカ~ユーラシア大陸に広く分布し、日本では北海道東部を除く全国の海岸部に生息する体長23cm程の留鳥で、北海道では冬に暖地に移動します。雄は頭~胸や上面が青く、翼は青味がかった黒で、腹は煉瓦色です。雌は上面が灰褐色で青味を帯び、腹は淡黄褐色で、鱗模様が付きます。主に地上で採食し、甲殻類や昆虫類、蜥蜴等様々な小動物を捕食します。春には声量ある美声で囀ります。名の通り、普通は海岸に棲み、岩間等に営巣しますが、近年は都市部にも生息、ビルの屋上、屋根の隙間等に営巣します。青葉山周辺では、広瀬川沿いや八幡町市街地でも普通に見られるようになりました・・・
イソヒヨドリ 青葉山と広瀬川と桜
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トウホクサンショウウオ(東北山椒魚)
2016/04/13(Wed)
 きょうは、曇り時々晴れました(5.5~18.2℃/南東風)。
  沢沿いに、トウホクサンショウウオ(サンショウウオ科)がいました。雄と思われる成体が、卵嚢の漂う水溜りの縁を、雌を求める様に歩んでいました。日本固有種で、名の通り、主に東北地方の高山~山麓の細流周辺の森に生息します。成体は体長9-14cm。3-5月に、湧水がある水溜りや、山間の沢の澱み等に産卵します。一対の長い嚢は、透明で縦・横条の皺があり、中に20-100個の卵が入ります。受精卵は、3週間程で泳ぎ出し、プランクトンや水生昆虫を食べながら、普通は年内に変態して陸に上がり、その後は周りの林内に棲み、4-5年かかって成体になります。青葉山では、どの沢や湧水池でも見られますが、開発等で減少していて、県レッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定されています・・・
トウホクサンショウウオ 三居沢の桜
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オオコガネネコノメソウ(大黄金猫の目草)
2016/04/12(Tue)
   きょうは、晴れ時々曇りました(2.2~13.5℃/南東風)。
  道沿いの藪影に、オオコガネネコノメソウ(ユキノシタ科)が咲いていました。小藪に守られる様に、鮮やかな黄金の粒が、きらきらと輝いていました。本州(宮城以南)~九州の、山地の沢沿いの湿性地等に生育する、草丈5-10㎝の多年草です。全体に毛が多く、葉は長さ1.5-3㎝の楕円~卵円形で、鋸歯数はf9-17個。4‐5月、鮮黄色の花(花弁に見えるものは萼片)を茎先に咲かせます。 コガネネコノメソウに良く似ていますが(毛が多く、走出枝の葉が大型で鋸歯数の多いのが識別店点)、近年は同一種とされる事も多い様です。宮城県が北限。青葉山では、沢沿い等に見られます・・・
オオコガネネコノメソウ 光る川
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ツルシキミ(蔓樒)
2016/04/11(Mon)
  きょうは晴れ時々曇って風があり、晩方には雪が吹き付けました(2.9~9.5℃/北西風)。
  道沿いのツルシキミ(ミカン科ミヤマシキミ属)に、花が咲いていました。拳程もある大きな花房で、近寄ると、甘い良い香りがしました。主に北海道、東北と中部以西の日本海側の山地の林内に生育する落葉小低木です。幹下部は匍匐し、上部は立ち上がって高さ30-100cm程になり、枝は撓り折れ難く、葉は互生し長さ0.5-1cm程の葉柄を持ち、葉形は倒披針状長楕円形で長さ4-8cm、幅2-3cmで、基部は楔形、先は短く尖り浅く凹み、全縁。表面は濃緑色で光沢があり、裏面はやや緑白色を帯びます。4~5月、枝先に散房状の円錐花序を出し、花弁4枚で雌雄異花の白い花を多数咲かせます。10月〜翌年5月、径1cm程の球果を赤熟させます。全草にアルカロイド(ジクタミン)を含み有毒。基本種ミヤマシキミ(関東〜九州の低山に生育)の多雪地帯に適応した品種とされます・・・
ツルシキミ 雪の飛ぶ長沼
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四月観(視)察会
2016/04/10(Sun)
  きょうは、晴れたり曇ったりで風もなく桜も満開、心地良い観(視)察会日和になりました(8.8~14.3℃//0.16μSv/h八幡1屋外土面上高さ1m・0.10μSv/h屋内21:00、東南東風)。最近の青葉山等含めた近況報告や挨拶の後、早速出発です。歩き出すと、車道沿いの道端にはツクシやバッケ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、カキドオシ等の花々が咲き群れ、見事な枝垂れ桜の他、真白いコブシやアケボノアセビ等の木々の花も目立ちます。植えられたものですが、早何と、イカリソウやツツジの仲間も沢山咲いていました。良く見れば、空を背にアカシデやブナの雄花が無数に下がり、トチノキやカエデ類の芽も展開し、春の息吹を感じます。森に入れば、無数のカタクリが赤紫の絨毯を作り、あちこちから感嘆の声が響きます。猩々色のショウジョウバカマ、曙色のアケボノスミレ、躑躅色のトウゴクミツバツツジ、薄紅のマキノスミレ、薄紫のナガハシスミレ等・・・桃色系の花達が数多く見られました。報春の郎女シュンランもあちこちに佇み、沢にはトウホクサンショウウオの卵濃が見られ、胚モ大きく育っていました。
トウゴクミツバツツジ 山桜の下を行く 何がいるの? ルリシジミ
 他に花では、マンサク、ハウチワカエデ、ミツバアケビ、オオバクロモジ、キブシ、イワウチワ、ミヤマウグイスカグラ、アオキ、セリバオウレン、センボンヤリ、ツノハシバミ、エゾタンホポ、セイヨウタンポポ、ヒメカンスゲ、ヒカゲスゲ、タチツボスミレ、モミジイチゴ、ナツトウダイ、ヤハズエンドウ、シャガ、スズメノヤリ、ヤマツツジ、カスミザクラ、エドヒガン、チョウジザクラ、ツルキシミ、ミチタネツケバナ等も咲いていました。昆虫では、花々にビロードツリアブ、ルリシジミ、イカリモンガ等が飛び、テントウムシも見られ、野鳥では、メジロが良く囀り、ヒヨドリ、セグロセキレイ、シジュウカラ、エナガ、カワラヒワ、トビ、ハシブトガラス、トラツグミ、ガビチョウ等の囀りや姿が確認されました。
 しかし今回も、こんな春の喜びを台無しにする、辛い状況にも出会いました。道が幅5-6mにも”藪刈り”され、トウゴクミツバツツジやサワフタギ、ハナイカダ等希少で馴染みの木々が無くなり、今頃ならとっくに見られる筈のヒメフタバランの群落にも花は一輪も見られませんでした。他の多くの希少蘭科植物の生育もとても危惧されました。管理者には、「取り返しのつかないこと」が起きているのだとの理解を強く求めたいものですし、私達も、楽しく、未来に希望の持てる観(視)察会を取り戻したいものです・・・
ショウジョウバカマ アケボノスミレ みなさん、ありがとう! カタクリの谷
 来月は新緑の森の中、ルリソウ、ヒメシャガ、ヤマツツジ等の花々や、渡来したばかりの夏鳥達の囀りが見所・聞き所となるでしょう? では又、5/8(日)にお会いしましょう!

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カスミザクラ(霞桜)
2016/04/09(Sat)
   きょうは、晴れ時々曇りました(7.3~23.2℃/西風)。
  山中に、カスミザクラ(バラ科)が咲いていました。町の桜も記録的な早さで満開になっていますが、山のエドヒガンやチョウジザクラは勿論、この桜も、山々が笑う前にほぼ満開になっていました。北海道、本州、四国、九州(対馬)の他、朝鮮、中国等の山地に生育する、高さ15-20m程の落葉高木です 樹皮は暗褐色で、横に長い皮目があります。互生する葉は倒卵状楕円形で、先端は尾状に鋭く尖り、鋭い不整鋸歯があります。表面は緑色で殆ど無毛、裏面は淡緑色で葉脈上に少し毛があり、葉柄や花柄も有毛です。4-5月に白みの強い花を咲かせ、6-7月に果実を紫黒色に熟します。青葉山で普通に見られ、山桜と言えば多くがこのカスミザクラです・・・
カスミザクラ ヤマツツジの新葉
 明日(4/10)は、定例の観(視)察会↓。今年は山桜と同様、どの花も例年より1-2週間も早く咲き始め、早春花は既に枯れているものも多いのですが、野鳥達の囀りの下、カタクリやシュンラン、ショウジョウバカマ、セリバオウレンにスミレ達、キブシやコブシ等咲き群れる森を漫ろ歩きます。「藪刈り」の名の「破壊」状況も視察します・・・
 
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ブナ(椈、山毛欅、橅、桕)の花
2016/04/08(Fri)
   きょうは、晴れ時々曇りました(10.6~10.3℃/西北西風)。
   道沿いのブナ(ブナ科)に、花が咲いていました。昨季、青葉山では不作でしたが(奥山は豊作のよう)、何故か今春はこんなに早く、しかも樹冠一杯無数に咲き群れていました。さて今年は??? 北海道南部~九州の温帯域の寒冷地では低地に、暖地では高地に生育する高さ30mに達する落葉高木です。日本固有種の陰樹で、肥沃な土壌に育ちます。樹皮は灰白色できめが細かく、葉は楕円形で薄くてやや固く、縁は波打ちます。5月頃、展葉と同時に開花し、雄花は新枝下部に頭状花序が数個付いて垂れ下がり、雌花は新枝上部に、花が2つの頭状花序を上向きに付けます。堅い殻(殻斗)に包まれる赤褐色の堅果は10-11月に熟します。冬芽は、長楕円形の鋭頭で、芽鱗は4列並び、上部芽鱗先に灰白色の毛があります。青葉山でもあちこちに自生していて、小林も作っています・・・
ブナの花 橋からの眺め
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ホトケノザ(仏の座)
2016/04/07(Thu)
 きょうは、一日雨が降りました(7.7~11.3℃/南東風)。
  道端の土手に、ホトケノザ(シソ科)が咲いていました。沢山咲き群れていましたが、どれも雨粒を一杯溜めて、ガラス細工の様にキラキラしていました。世界の温帯~暖帯に広く分布し、日本では本州~沖縄の、山野の道端等に生育する一年草又は越年草です。秋に芽生え(秋にも花を付ける事があるが)、主に翌春3―6月頃に高さ10 - 30㎝K花茎を立て、その先に唇形状の花を咲かせます。閉鎖花が混じる事も多い様です。種子にはカタクリ等と同様に蟻の好む物質・エライオソームを含み、これにより広く散布されます。名は、葉を仏の蓮華座に見立てたもで、春の七草のホトケノザは、コオニタビラコ(キク科)。別名のサンガイグサ(三階草)は、葉が段々に付く事に由来。青葉山では、車道沿い等の所々に見られます・・・
ホトケノザ 亀岡の桜
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マキノスミレ(牧野菫)
2016/04/06(Wed)
  きょうは、良く晴れました(5.8~19.0℃/西風)。
  道端に、マキノスミレ(スミレ科)が咲いていました。小さな菫ですが、近寄れば洋蘭をも想わせる、とても艶やかな風情でした。本州(青森~近畿)の、山林内の日当たりの良い場所に生育する、高さ5-8cmの無茎性の多年草です。葉は濃緑色光沢があり、細長い長披針形で波状の荒い鋸歯があります。葉柄はほぼ垂直に地面から立ち上がり、葉裏の紫が鮮明ですが、後に淡緑色になります。基部は心形。3-5月、淡紅紫~濃紅紫色の花を付け、花弁は長さ0.8-1.2cm。側弁は無毛で唇弁には紫の筋が入ります。距は細長く花と同色。青葉山では、乾いた道沿い等に普通に見られます・・・
マキノスミレ 西陽
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アズマイチゲ(東一華)
2016/04/05(Tue)
   きょうは、良く晴れました(5.0~14.1℃/東南東風)。
   林下に、アズマイチゲ(キンポウゲ科)が咲いていました。静寂の谷間に、純白の妖精達が、ひっそりと佇んでいました。北海道~九州の他、朝鮮、ウスリー、サハリン等の山地の明るい落葉樹林の林床・林縁に生育する多年草です。花茎は高さ10-15cm程で、中心部は紫色を僅かに帯び、雄蕊と雌蕊が多数あります。葉は青白色を帯びて柔らかく、2回3出の複葉で小葉は3つに分かれ、鋸歯は尖らず毛があります。春先に花を咲かせ(花弁に見えるのは萼片)、間もなく地上部は枯れてしまいます。名は、東国産のイチゲ(花が茎先に1つだけ付く草)の意。別名の「雨降花」は、摘み取ると雨が降るとの言い伝えに由来します。青葉山では、沢沿い等の所々に見られます・・・ 
アズマイチゲ 広瀬川から
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ショウジョウバカマ(猩猩袴)
2016/04/04(Mon)
  きょうは、雨後曇りました(6.9~13.0℃/南西風)。
  道端に、ショウジョウバカマ(シュロソウ科)が咲いていました。雨にしっぽり濡れながら、水花火の様に火片を散らしていました。北海道~九州の高山~低地の、やや湿った樹陰等に生育する多年草です。葉は滑らかな広線形で、根本から多数出てロゼット状に広がり、冬期も枯れず、葉先には時に無性芽を作ります。3-4月、数個の鱗片葉を付けた高さ10-30cmの花茎を立ち上げ、頂端に3-10花からなる総状花序を付けます。花被片は濃紫~淡紅色の倒披針形で6個程あり、花後も緑色になって残ります。雄蕊6。蒴果が熟す頃には、花茎は50-60cmにもなります。青葉山では、あちこちの林床に大~小群落を作っています・・・
ショウジョウバカマ 坂から見た桜
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イカリモンガ(碇紋蛾)
2016/04/03(Sun)
    きょうは、晴れ後曇りました(8.5~19.3℃/南南西風)。  
    道端に咲き群れるカタクリ(ユリ科)に、イカリモンガ(イカリモンガ科)が止まっていました。橙の美しい翅模様を見せながら、次から次へと飛び移っては、花蜜を吸っていました。北海道~九州の他、中国、朝鮮、シベリア等の山地~平地の森林内に生息する、開張35㎜程の蛾の仲間です。成虫は3-7月に出現し、渓流沿いの薄暗い環境等で良く見られ、茶色でやや角張った形の翅を持ち、前翅には朱色の紋があります。昼間活動し、翅を畳んで止まり、花蜜を吸い、触角も細く、と「蝶」の仲間の特徴をしっかり備えていますが、元々蛾と蝶の境界線は曖昧で、当種が何故蝶ではないのか、は良く分かりません。年二回発生し、夏に羽化したものは、落葉や朽木の中で越冬します。食草はイノデ類(シダ)。名は、前翅の表裏に碇形の朱色紋もある事に由来。青葉山では夏以降に発生し、成虫はそのまま落葉下や朽木中で越冬し、春に再び活動し始めます・・・
カタクリとイカリモンガ 池
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シロハラ(白腹)
2016/04/02(Sat)
  きょうは、曇り後霧雨が降りました(6.1~8.8℃/南東風)。
  森の外れに、シロハラ(ツグミ科)がいました。道端で夢中に食べ物を探していましたが、こちらに気付くと先に先にと低空を飛んで、遥かな藪影で又採食していました。中国東北部~ロシア沿海地方、サハリン、クリル等で繁殖し、朝鮮、中国南部、フィリピン等で越冬する渡り鳥で、日本では主に本州以南の積雪の少ない山地~平地の林に冬鳥として渡来します。体長は約25cmで、雌雄ほぼ同色。主に森の茂み等に潜んでいますが、市街地の公園や緑地にも姿を現します。雑食性で、昆虫やミミズ等小動物の他、木の実等も捕食します。青葉山には秋〜春に渡来し、森の内部では一番多いツグミの仲間です・・・
シロハラ 霧雨の樅林
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ホトケドジョウ(仏泥鰌)
2016/04/01(Fri)
   きょうは、良く晴れました(5.6~17.7℃/西北西風)。
   沢の止水域に、ホトケドジョウ(仏泥鰌)がいました。小さな水溜りに10匹程もいて、行ったり来たりしていました。日本固有種で、青森県、中国地方西部を除く本州、四国に分布し、水温が低く流れの緩やかな河川や湿地、水田等に生息する体長が最大6cm程のドジョウの仲間です。体形は太く短く、断面は円筒形で、頭部は上下に扁平。体色は茶褐〜赤褐色で、黒点が散在します。口髭は4対で計8本あり、3対が上唇より、残り1対が鼻孔より発達し、吻の上方に出ます。雑食で、魚類、甲殻類、藻類等を食べ、3-6月に水草や水中の枯草、落葉等に産卵し、2〜3日で孵化、1-2年で成熟します。名の由来は、頭が仏様に似ている、等の説があります。開発による生息地の減少等で激減し、環境省レッドリストで絶滅危惧IB類(EN)、宮城県レッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定されていますが、幸いに青葉山では比較的普通に見られます。尚、近年別種とされたナガレホトケドジョウは、静岡以西の本州、四国の渓流に生息し、体がやや細長く、眼〜吻端に明瞭な暗色帯が見られるとされ、青葉山のものとも似ていますが、如何なのでしょうか・・・
ホトケドジョウ 潺の棚
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