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ヒヨドリバナ(鵯花)
2016/07/31(Sun)
  きょうは良く晴れて、暑くなりました(23.7~31.0℃/南東風)。
    藪に、ヒヨドリバナ(キク科)が咲いていました。暑い中何処かひんやりと、盆を迎える精霊の様に佇んでいました。北海道~九州の山野に生育する高さ1-2mの多年草です。茎には縮毛が生えてざらつき、葉は対生し卵状長楕円~楕円形で短柄があり、先は短く尖り、縁に鋭鋸歯があります。両面に短い縮毛が疎生し、裏面に腺点があるります。8-10月、上部の枝先に白く稀に紫色を帯びる頭花を多数付け、頭花は5個程の白い両性の筒状花からなります。花冠の先は浅く5裂し、花柱の先が2分枝して長く伸びます。痩花は長さ3mm、5稜で腺点があります。青葉山では、各所に普通に見られます・・・
ヒヨドリバナ 爽やかで熱い空
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シロイボカサタケ(白疣傘茸)
2016/07/30(Sat)
  きょうは大体晴れて、とても暑くなりました(22.4~31.10℃/南東風)。   
  道端に、シロイボカサタケ(イッポンシメジ科)が生えていました。森の木陰にめんこい傘子が二つ、寄り添う様にしていましたが、何故かこんな光景に良く出会います。東アジアや北米に分布し、日本では夏~秋、全国の林内地上に群生、散生、単生します。子実体は、全体が白~黄白色で、傘の径は1-6cm、円錐~鐘状で中央に疣(鉛筆の芯)状突起があり、名前の由来になっています。縁は波状で、粘性はなく、湿時条線があります。3-10×0.2-0.4cmの柄は、中空で、表面は繊維状でしばしば捩れます。青葉山では、アカイボカサタケキイボカサタケと共に普通に見られます・・・
シロイボカサタケ 青葉山
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コウモリタケ(蝙蝠茸)
2016/07/29(Fri)
  きょうは、晴れて暑くなりました。梅雨明けだそうです(23.6~31.1℃/南風)。
  樅林に、コウモリタケ(ニンギョウタケモドキ科)が生えていました。道端のあちこちに、波の花にも硫黄華にも見える菌塊が、有触れた景色を変じていました。主に秋、全国の主としてモミ、トウヒ、マツ等の針葉樹林の地上に発生する、マイタケ型キノコです。多分岐した柄と 多数の傘からなり、その大きさは5-20㎝で、表面は鱗片状で鮮黄~黄土色。厚みは2-3㎝程で、 菅孔は幅が狭く、長く束に垂生し、時に根元にまで及びます。基本的には白く、古くなると褐色のシミが増えてきます。肉は白くて脆、味は辛苦く不食。青葉山では、樅林等に見られます・・・
コウモリタケ 樅の庭
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アカハナカミキリ(赤花髪切)
2016/07/28(Thu)
 きょうは、曇り時々晴れました(22.9~29.3℃/南風)。
 道端のアカソに、アカハナカミキリ(カミキリムシ科ハナカミキリ亜科)がいました。未だ、モール状の花も開いていないので、葉裏で休んでいるだけかと思われましたが、赤麻の赤い茎と赤い体かとても似合っていました。北海道〜沖縄の山地〜平地の林内等に生息する、体長12-22㎜の小型のカミキリムシです。成虫は7-9月に出現し、名の通り花、特に白い花に集まり花粉や花蜜を食べて暮らします。 前身は赤茶色で、その胸部・上翅・各脛節以外は黒く、時に胸部が黒化する個体も見られます。幼虫は、マツ、ハンノキ、クヌギ等の枯木や伐採木を食ベて育ちます。青葉山では、真夏の山道等で良く出会います・・・
アカハナカミキリ いのちの揺籃.



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フシグロセンノウ(節黒仙翁)
2016/07/27(Wed)
  きょうは、曇り一時小雨が降りました(22.7~27.2℃/南風)。
  林縁の道端に、早くもフシグロセンノウ(ナデシコ科)が咲いていました。薄暗い晩方の森に、深紅の花が鬼火の様に燃えていました。本州~九州の山地の林縁や林内に生育する、高さ50-80cmの多年草です。日本固有種。茎は直立し、節は黒褐色で、茎上部は分枝し、疎な軟毛があります。長さ5-14cm、幅2.5-5cmの葉は、無柄で茎に対生し、卵~長楕円状披針形で、葉先は鋭尖形で基部は細まります。8-10月、分枝した茎先に朱赤色の花を疎に数個咲かせます。萼は2.5-3cmの長円筒状で5裂し、無毛で、5枚の花弁は長さ2.5-3cm。蒴果は先が5裂した長楕円形。青葉山では、檜林等の所々で見られます・・・
フシグロセンノウ 尾根道
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ネジバナ(捩花)
2016/07/26(Tue)
   きょうは、大体曇りました(22.2~22.4℃/南南東風)。
   道端に、ネジバナ(ラン科)が咲いていました。緑の湖から涌きいずる様に、艶やかな紅龍達が、螺旋の馬簾を登っていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン、クリルやヒマラヤ等の少し湿った日当たりの良い草地に生育する、5-40cmの多年草です。葉は柔らかく厚みがあり、根出状に数枚付きます。1本出た花茎の先に螺旋状に捩れた花序を付け、4-7月と9-10月に径5mm程の淡紅色(時に紅~白~緑)の花を多数咲かせます。花は左右両巻があり、根は菌根となって菌類と共生しています。青葉山では、道沿いの草叢等に見られます・・・
ネジバナ 深谷の入口
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シロオオハラタケ(白大原茸)
2016/07/25(Mon)
  きょうは、大体晴れました(20.0~27.7℃/東南東風)。
  道端に、シロオオハラタケ(ハラタケ科)が生えていました。まだ若く襞も紅褐で、以前なら食べてもいましたが、木漏れ陽にゆらゆら揺れる傘が、とてももぞこく見えました。欧州や北米に広く分布し、日本では夏~秋、全国の林内の草地や牧草地、畑地、芝生等の地上に発生します。傘の径は8-20cmで、表面は平滑で白~淡黄色、触ると黄変します。傘の縁には良く鍔の破片が付着します。襞は極めて密で隔生し、初めは白く、次第に灰紫~黒褐色に変わります。柄はほぼ白く、根元はやや太く、中空。上部に白く膜質の鍔があります。若いうちは食。青葉山では、各所に普通に見られます・・・
シロオオハラタケ 樅林辺り
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オオシオカラトンボ(大塩辛蜻蛉)♀
2016/07/24(Sun)
    きょうは、晴れ時々曇りました(18.3~24.3℃/南東風)。 
   道沿いに、オオシオカラトンボ(トンボ科)の雌がいました。乾いた尾根の、何故ここに?と思う高枝に、虎の様な精悍な体躯を、閑に休ませていました。北海道~沖縄の主に低山地~平地の林縁の池沼や湿地、水田等に生息します。体長は雌雄共に50-57mmで、未成熟時は雌雄共黄褐色地に黒色斑がありますが、雄は成熟すると蒼白色の粉で覆われ、後翅の基部に黒褐色をした顕著な斑紋があります。成虫は5-9月頃に出現し、やや薄暗い小水域を好む性質が強く、明るく広々とした水域を好むシオカラトンボと明確に棲み分けています。青葉山では、池沼等で見られます・・・
オオシオカラトンボ ヤマユリ
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リョウブ(令法)
2016/07/23(Sat)
   きょうは、晴れ時々曇りました(18.5~22.5℃/東南東風)。
   道沿いのリョウブ(リョウブ科)に、花が咲いていました。既に塔を立て、実になっているものもありましたが、優しく真白い花房が、木漏れ日に揺れていました。北海道南部~九州の他、朝鮮南部等の、明るい尾根や谷筋等に生育する、高さ3-7mの落葉小高木です。樹皮は縦長に薄く剥がれ、内皮は滑らかな薄茶褐色です。葉は長さ10cm、幅3cm程の倒卵形に近い楕円形で、細鋸歯があり、表面には艶が無く、枝先に螺旋状に纏まって付きます。7-9月、枝先の長い総状花序に多数の花を付け、花弁は白く5裂します。果実は蒴果で3つに割れます。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
リョウブ 山居沢の山
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ウスバカゲロウ(薄翅蜻蛉、蚊蜻蛉)
2016/07/22(Fri)
   きょうは、晴れ時々曇りました(18.8~24.5℃/南東風)。 
   小楢の幹に、ウスバカゲロウ(アミメカゲロウ目ウスバカゲロウ科)がいました。樹液の出ている所でカナブンやクワガタと共に、偶々なのか水分補給しているのか、不思議な感じでした。北海道〜沖縄の人家近くの森等に生息する、体長約35㎜、翅開長は40㎜前後のカゲロウの仲間です。成虫は6-10月に出現し、体は暗褐色で触角は短く、透明の翅を持ち、止まる時に折り畳みます。日中は林縁等のやや薄暗い環境で見られ、木の枝に等にじっと止まり、時折ヒラヒラと少し不器用に飛び、夜になると灯火にも飛んで行きます。アリジゴク(蟻地獄)と呼ばれる幼虫は淡褐色、扁平で、黄褐色の鋭い大顎を持ち、崖の斜面や人家の縁下等に擂鉢状の巣を作り、落ち込んだアリ等の小昆虫の体液を吸います。幼虫又は蛹で越冬します。青葉山では、各所で普通に見られます・・・
ウスバカゲロウ 爽風あり


 


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クルマユリ(車百合)
2016/07/21(Thu)
  きょうは、一日曇りました(19.1~23.6℃/南東風)。 
   林床に、クルマユリ(ユリ科)が咲いていました。少し暗い森の底、どきどきする様な真紅の花が、めらめらと燃えていました。北海道~近畿以北と四国の他、中国、朝鮮、サハリン等の主に高山~亜高山の草原等に生育する、高さ30-80cmの多年草です。葉が茎の中央部で6-15枚輪生するのが特徴で、その上部にも3-4枚疎生します。7-8月、茎先に朱色で濃紅色の斑点がある径5-6cmの花を2-3輪下向きに咲かせます。高山植物ともされますが、青葉山にも自生。しかし、各工事や林床破壊、盗掘等に因り、近年急激に減少しています・・・
クルマユリ 赤いお地蔵さん
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キホウキタケ(黄箒茸)
2016/07/20(Wed)
  きょうは、晴れ後曇りました(20.2~26.2℃/南南東風)。
   道端に、キホウキタケ(ラッパタケ科)が生えていました。毒茸ではありますが、林内のあちこちに現れる大小の金塊には、つい拾い集めたくなってしまいます。日本、ヨーロッパ等に広く分布し、日本では夏~秋に、全国の広葉樹~針葉樹林内に発生する大きさ10-20㎝の中~大型菌です。子実体はレモン色、成熟すると硫黄色で根元は白色。肉は白く傷を付けると赤くなります。枝先は二叉分岐します。有毒で、腹部の悪寒、下痢又は嘔吐等の中毒症状を起こしますが、生命の危険はないとの事。地域によっては茹でて塩漬けにして食べる所もある様です。青葉山では、林内に普通に見られます・・・
キホウキタケ 窓外の青葉山

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コバネカミキリ (小翅髪切・天牛)
2016/07/19(Tue)
   きょうは、大体晴れました(20.7~29.2℃/南東風)。
   立ち枯れた小楢の幹に、 コバネカミキリ (カミキリムシ科)がいました。始めはノコギリカミキリか何かかと思いましたが、翅が小さくて、近寄ると、まるで蜂の様にぶーんと飛び立って行きました。北海道〜九州の他、朝鮮半島の山地に生息する、体長12-30㎜のカミキリムシです。成虫は6-8月に出現し、名の通り上翅が短いのが最大の特徴ですが、触角や脚の扁平さも見事です。昼間は立枯れや倒木等の樹皮下等に隠れ、夜行性で特に♂は薄暮に活発に飛び回り、灯火にも良く飛来します。♀は各種広葉樹の倒木等に産卵し、幼虫はその木中で育ちます。食樹としては、特にブナやミズナラ、シラカンバ等を好む様です・・・
コバネカミキリ 少し夕焼け
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ヤマユリ(山百合)
2016/07/18(Mon)
  きょうは、曇り後晴れました(22.2~30.2℃/北北東風)。
  道端に、ヤマユリ(ユリ科)が咲いていました。山の入口から何処からともなく、漂う百合香に誘われて進むと、あちこちに白い大花がゆらゆらと、真夏の風に揺られていました。日本固有種で、本州の東北~近畿の山地の林縁や草地に生育する、草丈1-1.5mの多年草です。茎は地下の鱗茎から出て、長さ10-15cmの披針形で短柄のある葉を付けます。7-8月、茎先に20㎝近い大きな花を1-10個程咲かせます。花は茎に対して横向きに開き、花被片は白く中央に黄色い筋が入り、赤褐色の斑点が多数あり、強い芳香があります。発芽から開花までには少なくとも5年以上かかり、又株が古い程多くの花を付けます。青葉山では林内外に見られます・・・
ヤマユリ 晴れました

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました!
 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店、あゆみbooks仙台(広瀬通り)店と青葉通り店、仙台市市民活動サポートセンター等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
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ナワシロイチゴ(苗代苺)の果実
2016/07/17(Sun)
   きょうは、曇り時々霧雨が降りました(21.3~25.3℃/南東風)。
   道沿いの草藪に、ナワシロイチゴ(バラ科キイチゴ属)の実が生っていました。美味しそうな、大きく真赤な粒でしたが、一つ食べると、酸味が体に広がりました。日本全国の日当たりの良い場所に生育する落葉小低木です。茎は蔓状に延びて這い、茎枝には軟毛が密生し、下向きの刺があります。葉は互生し、長さ8-14㎝の奇数羽状複葉。普通小葉は1対で、1年目の茎葉は大きく、頂小葉は長さ3-5㎝の菱形状倒卵形。先は丸く、欠刻状の重鋸歯があl、裏面には白い綿毛が密生します。托葉は長さ約5㎜。5-6月、枝先や葉腋に紅紫色の花が上向きにつ付け、花弁は長さ5-7㎜の倒卵形で直立し、萼や花柄に軟毛が密生します。6-7月に、径1.5cm程の集合果を赤熟します。青葉山では、車道沿い等に見られます・・・
ナワシロイチゴ 落陽
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ツノフノリタケ(角布海苔茸)
2016/07/17(Sun)
  きょうは、曇り時々晴れましたました(18.9~24.8℃/南東風)。
  道端の倒木に、ツノフノリタケ(アカキクラゲ科)が生えていました。小さいけれど、鮮やかな朱色の妖体が立ち並んで、魔界の森のお話でもしている様でした。北半球に広く分布し、日本では初夏~秋、全国の山地〜低地の広葉樹、針葉樹各種の朽ちかけた材上に群生する、高さ3-15㎜の木材腐朽菌のキクラゲ類です。子実体は先の尖った角の様な形状で、 数本が束状に発生することが多く、単一のものもありますが多くは先が叉状に分岐します。肉は硬いゼラチン質~軟骨質、滑らかで橙黄〜淡黄色をしています。青葉山では、朽木上等に比較的普通に見られます・・・
ツノフノリタケ 清水
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サツマノミダマシ(偽薩摩の実)
2016/07/15(Fri)
   きょうは、雨後曇って晴間もありました(19.4~24.8℃/東風)。
   道端の笹の葉に、サツマノミダマシ(コガネグモ科)がいました。緑葉に鮮緑の体は、保護色の様で帰って目立って見えました。本州~沖縄 の山野に生息する雌8-11㎜、雄7.5-9㎜のクモです。腹部の背面は緑色で、近似種のワキグロサツマノミダマシと酷似していますが、本種は腹部前方〜側面に黄色い線があります。7-8月に出現し、夜間に円網を張って虫を捕食しますが、日中は網を畳んで葉上で休んでいます。名は、サツマ(ハゼノキの別名)の実に似ている事に由来します・・・
サツマノミダマシ 向かいの山.
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スジチャダイゴケ(鮮茶台茸・筋茶台苔)
2016/07/14(Thu)
   きょうは、雨後曇りました(21.5~26.6℃/北風)。
   道端の落枝に、スジチャダイゴケ(ハラタケ科)が生えていました。毛玉坊主が何時の間にか、お洒落なコップに変わっていて、中を覗くと、碁石の様な粒が溜まっていました。夏〜秋、日本全国の山野の倒木、朽木上にやや稀に群生する、高さ5-8mmのチャダイゴケの仲間です。子実体は細長いコップ形で、殻皮は3層よりなり、外皮は暗褐色の長い粗毛、上縁部に細毛が並びます。名の通り、内側上半部に縦条溝があり、無毛で黒褐色の光沢があります。中の小塊粒は径1.5㎜で、裏面中央に臍の緒で殻皮内側に付き、内部に子実層を作ります。青葉山では、朽木やチップ上等に比較的普通に見られます・・・
スジチャダイゴケ 雲湧谷
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ヤブカンゾウ(薮萓草)
2016/07/13(Wed)
  きょうは、曇り後雨になりました(21.2~25.2℃/南東風)。
  草原に、ヤブカンゾウ(ワスレグサ科)が咲いていました。名の通りの藪中に、ぽつんぽつんと朱の花が、松明の様に燃え上がっていました。有史以前渡来の中国原産とも言われ、日本では北海道~九州の日当たりの良い草地等に生育する、草丈50-100cmの多年草です。葉は根生し、長さ40-60cm幅3㎝前後の広線形。3倍体の為結実せず、根が紡錘状に膨らみ匍匐茎を出して増えます。茎上部で分枝し、7-8月、茎頂に橙赤色の花を数個付けます。花は径8-10㎝で、花筒は長さ約2㎝。花披片は6個ですが雄蘂と雌蘂の一部又は全部が花弁化して八重咲きになります。青葉山では、土手等に普通に見られます・・・
ヤブカンゾウ ヒメジョオンの原
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ウスタケ(臼茸)
2016/07/12(Tue)
   きょうは、晴れ時々曇りました(19.0~27.5℃/南東風)。 
   道沿いに、ウスタケ(ラッパタケ科)が生えていました。酒杯に良さそうな立派な喇叭でしたが、見上げれば傍らに、樅の木が聳えておりました。東~南アジアと北米西部の、夏~秋にモミ等様々な種の針葉樹下に発生する小~中型の外生菌根菌です。特徴的な角笛~ラッパ型のキノコで、中心部は深く窪み根元まで通っています。傘の径は5-10cm、高さ8-20cm程で、柄と傘の境界は不明瞭です。嘗ては可食とされていましたが、吐き気、下痢等の症状を引き起こす毒成分を持ちます。青葉山では、樅の林床等に普通に見られます・・・
ウスタケ 日没間近
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クマノミズキ(熊野水木)
2016/07/11(Mon)
  きょうも晴れて、暑くなりました(20.8~31.2℃/北西風)。
  道沿いのクマノミズキ(ミズキ科)に花が咲いていました。ミズキの白花より柔らかな、黄白の花群れが青空に映えて、近寄れば、これも優しい香りがむんむんと漂っていました。本州~九州の他。朝鮮、中国、ヒマラヤ等の山地の谷沿い等に生育する、樹高8-12mの落葉高木です。葉は卵~楕円形で、先は長い鋭尖頭で基部は楔形で全縁。葉身は長さ6-16cm、幅3-7cmで、裏面はやや粉白色で、長さ1-3cmの葉柄があって対生します。6-7月、新枝の先に多数の白色4弁花から成る径8-14cmの散房花序を付けます。10月頃、径5mm程の球形で紫黒色の核果を熟します。青葉山では、川沿い等に普通に見られます・・・
クマノミズキ 光る緑
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七月観(視)察会
2016/07/10(Sun)
  きょうは、良く晴れて暑い観察会になりました(20.4~30.1℃/南南東風)。
  「青葉山市有林の管理方法に関する質問状」について、"藪狩り"された箇所の希少種群の現状報告(ほぼ絶滅!)、他の希少種の生育状況、チラシやコースの説明等があった後早速の出発です。ニイニイゼミ等の蝉時雨の下、刈り取られた土手に咲き残るヤマホタルブクロ、アジサイ類、オカトラノオ、ベッコウタケ等のキノコ類、リョウブやアカメガシワの花等観察しながら森に入ります。きょうはコースを、希少蘭等多くの希少種が自生する、今後の藪刈り予定地とし、その愚かすぎる計画の検分も行いました。気温は30℃を超えていましたが、森の中は、5℃位は違うかと思う程の涼しさで、バイカツツジやムラサキシキブ、ムラサキニガナ、ノリウツギ、ママコナ、ハエドクソウ、キツネノボタン、ノギラン、ウツボグサ等が咲き群れ、藪にはツチアケビ、ヤマサギソウ、クモキリソウ、トンボソウ等の蘭も各種見られ、コウスノキ、ニガイチゴ、ヤマグワ、ウワミズザクラ等の実が目立ちました。食菌は少ないものの、奇妙なチャダイゴケの仲間や大きなノウタケ、白い粘菌(ツノホコリの仲間)等のきのこ類も数多く見られました。
ヤマホタルブクロ 緑のトンネルを行く ノギラン ヒノキ林のかん木を見ながら
 花では他にエゾアジサイ、ミヤマタムラソウ、ヒメキンミズヒキ、タケニグサ、コナスビ、ウマノミツバ、オオバジャノヒゲ、クマノミズキ、ヒメジョオン、ヒヨドリバナ、オオハンゴンソウ、オトギリソウ、オニタビラコ、ノゲシ、マムシグサ、ヤマユリ等が見られました。果実では他にヒメコウゾ、ツノハシバミ、ヤマザクラ、ツクバネ、エゴノキ、シラカシ等が生っていました。キノコでは、テングタケ、フサヒメホウキタケ、ヌメリイグチ、ニガクリタケ、チシオタケ、キハツタケ、ニオイコベニタケ、カワリハツ、ドクベニタケ、シロヒメカヤタケ、ヒメカバイロタケ、ヒトクチタケ、ムラサキヤマドリタケ、エセオリミキ、フサタケ等が見られました。野鳥では、キビタキやオオルリの囀りが聞かれ、他にカワラヒワ、セグロセキレイ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリ、トビ、ツバメ、イワツバメ、ガビチョウ、サンコウチョウ等が確認されました。動物では、ヤマアカガエル、ヤマナメクジ等に出会った他、あちこちにアナグマ等に掘られた穴、糞、リスの食痕、テンの糞等が見られました。昆虫では、ミドリヒョウモン、ミスジチョウ、キマワリ、ショウジョウトンボ、シオカラトンボ、オオルリボシヤンマ等の他、花に群れる花虻や花蜂に出会いました。きょうは、暑い中、長めのコースとなりましたが、様々な新鮮な出会いがあり、又、血税を使って市民の宝を破壊するという愚行を検証する会ともなりました。会後の話し合いでも、展望確保の為の枝伐り等以外は到底認める事はできず、新たなる犯罪的計画を、どうしても止めなければなりません・・・
バイカツツジ 通せんぼ 暑い中がんばりました オカトラノオ



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ウツボグサ(靫草)  
2016/07/09(Sat)
   きょうは、雨後曇りました(21.0~25.0℃/南南東風)。
  道沿いに、ウツボグサ(シソ科)が咲いていました。今年もそう多くはないのですが、 紫水晶を思わせる美しい花穂が、道標の様に並んでいました。朝鮮、中国等東アジアに広く分布し、日本では全国の日当たりの良い山際の草地等に生育する茎丈10-30cmの多年草です。茎は四角く、葉は対生し、長さ2-5㎝の長楕円状披針形で、少数の低鋸歯があります。6-8月、茎先に長さ3-8cmの花穂を作り、長さ1.5-2cmの紫色の唇形花を密に付けます。下唇は3裂し、中央裂片には歯牙があり、苞は扁心形で縁に毛があります。萼は長さ7-10mmで、上唇は先が切形で低い3歯があり、下唇は2裂します。果実は4分果で、長さ約1.6mm。花後は走出枝を出して増殖します。青葉山では、明るい道端や草原に見られます・・・
ウツボグサ 枯松林
☆明日、7/10(日は観(視)察会。花が少なめの時季ですが、オカトラノオ、ホタルブクロ、バイカツツジ、リョウブ、ママコナ等が咲き、オオルリ、キビタキ、ウグイス、ホトトギスiにサンコウチョウも鳴いています。池や花、樹液の木には虫達が集まり、ニガイチゴやコウスノキ等の実が生り、キノコも色々出ています・・・

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました!
 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店、あゆみbooks仙台(広瀬通り)店と青葉通り店、仙台市市民活動サポートセンター等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
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ツチアケビ(土通、土木通、土通草)
2016/07/08(Fri)
  きょうは、曇り後晴れました(17.8~25.1℃/南東風)。
  藪中に、ツチアケビ(ラン科)がありました。笹や灌木を掻き分けると、豪華な燭台の様な花群れが現れ、黄金の焔がきらきらと輝いていました。北海道~九州の森林内に生育する、高さ50-100㎝の蘭の仲間です。日本固有種。光合成を行う葉を持たない腐生植物で、ナラタケとラン菌根を形成し、養分の全てをこの共生菌に依存しています。初夏に鱗片葉が殆どない黄色い花茎を伸ばし、四方に複総状花序枝を出して、枝先に黄褐色で3㎝程の花を咲かせます。秋に、長さ10cm程の、楕円形で多肉質の赤い液果を熟します。民間では土通草と呼ばれる強精薬ともされますが、薬用効果は不明の様です。青葉山では、林内の所々に見られます・・・
ツチアケビ 山と草原
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ホタルブクロ(蛍袋)
2016/07/07(Thu)
   きょうは、一日曇りました(18.7~23.1℃/南東風)。
   道端に、ホタルブクロ(キキョウ科)が咲き残っていました。あれだけ楽しく咲き並んでいたのに、他の草木共に殆ど刈られてしまって、僅かに残った紫白の対の花が、淋しそうに佇んでいました。北海道南部~九州の他、朝鮮、中国等の山野に生育する、茎高40-80㎝の多年草です。全体に毛が生え、匍匐枝を横に出して増殖します。根出葉は卵状心形で長柄があり、茎葉は互生し、長卵形で先は尖ります。6-7月、淡紅紫色又は白色の花を下向きに開きます。花冠は鐘形で先は5裂し、萼片の間に反曲する付属片があります。青葉山では、林縁等に見られます・・・
ホタルブクロ 混交林
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ニホンカワトンボ(日本川蜻蛉)の無色型♂
2016/07/06(Wed)
  きょうは、雨が降ったり止んだりでした(17.4~21.5℃/南風)。
  川沿いに、ニホンカワトンボ(カワトンボ科)がいました。雌かと思いましたが、翅の斑紋は赤く(雌は白)、無色型の雄と分かりました。控えめではありますが、尾部の銀白もきらりと光り、味のある佇まいでした。北海道~九州の山地~平地の清流等に生息する、体長5-6cmの蜻蛉です。成虫は4-7月に出現し、雌や未成熟な雄は金属光沢のある青緑色をしていますが、雄は成熟すると青白い粉で覆われます。翅色は地域変異があり、雄は燈赤色型、淡いオレンジ型、透明型の3種類、雌は淡燈色型と透明型の2種あります。小型昆虫を捕食し、ヤゴで越冬。青葉山では渓流沿いに、主に燈赤色型の雄と透明型の雌が普通に見られます・・・
ニホンカワトンボ透明雄 追廻の先
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ムラサキシキブ(紫式部)の花
2016/07/05(Tue)
  きょうは曇って、一時雨が降りました(17.4~20.3℃/南東風)。
  道沿いのムラサキシキブ(クマツヅラ科)に、花が咲いていました。緑の湖に漂う浮花の様に、葡萄色の花溜りが、霧風に揺れていました。北海道~沖縄の他、朝鮮等の低山の森林に生育する高さ3m程の落葉低木です。小枝はやや水平に伸び、葉はを対生し、長さ6-13cmの長楕円形、鋭尖頭で細鋸歯があります。6-7月頃、葉腋から対になって散房花序を作り、淡紫色の小花を咲かせます。秋に、紫色で経3mmの丸い果実を熟します。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
ムラサキシキブ 迫る黒森
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ママコナ(飯子菜)
2016/07/04(Mon)
  きょうは、晴れ時々曇りました(19.7~29.0℃/北北西風)。
  道沿いに、ママコナ(ゴマノハグサ科)が咲いていました。大分散っている所もありましたが、暑い日射しを浴びて、薄紅の花々が美しく煌いていました。北海道~九州の他、朝鮮等の、山地の乾いた林下に生育する、高さ30-50cmの一年草です。長卵形の葉を対生し、6-8月、枝先に花穂を出し、毛状の鋸歯のある包葉の腋に、赤紫色の花を開きます。花は片側だけに付き、長い筒があり、花弁の喉の部分に米粒を二つ並べた様な盛り上がりがあります。半寄生植物で、光合成は行いますが、イネ科やカヤツリグサ科植物の根に寄生もします。蟻が好む脂肪体付きの種子は巣に運ばれますが、種は捨てられ広く分散されます。青葉山では、乾いた尾根道や斜面に見られます・・・
ママコナ 泉〜船形
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キハギ(木萩)
2016/07/03(Sun)
    きょうは曇り時々雨が降り、後晴れました(22.6~27.1℃/西風)。
   道沿いのキハギ(マメ科)に、花が咲き初めていました。流行りの、モダンレトロな浴衣の様に、とても爽やかに佇んでいました。本州~九州の山野の日当りの良い所に生育する、高さ1-3mの落葉低木です。枝に微毛が密生し、葉は3出複葉で互生し、小葉は長卵形又は長楕円形。表面は無毛で裏面に毛があって先は尖ります。7-9月、葉腋から総状花序を出し、1㎝程の蝶形花が下から咲き上がります。花は黄白色で旗弁の中央と翼弁が紫紅色を帯びます。青葉山では、この時季真先に咲き始める萩で、川沿い等に多く見られます・・・
キハギ 雨上がりの夕空に青鷺が舞う
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スジクワガタ(筋鍬形)
2016/07/02(Sat)
  きょうは、曇り時々雨でした(21.0~25.8℃/南東風)。
  小楢の木に、スジクワガタ(クワガタムシ科)がいました。涌き出る樹液に群がるカナブンやヒカゲチョウ、スズメバチ等の中で、一歩離れて風格ある姿を見せていました。朝鮮、中国等に分布し、日本では北海道〜九州の山地〜平地の様々な林内に生息する体長♂18-30mm、♀14-20mmの小型のクワガタムシです。成虫は5-9月に出現し、名の通り、小型の雄と雌の上翅には明瞭な縦筋がありますが、大型の雄にはありません。又、大型雄は、大顎の中央部より前方に内歯を幾つか持つのも特徴です(コクワガタは一つ)。雑木林の樹液に集まりますが、地上や側溝等でも見つかり、灯火にもやって来ます。幼虫はクヌギ、コナラ等の朽木中で育ちます。成虫で越冬。青葉山では、樹液の木等に普通に見られます…
スジクワガタ 橋から見た山
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ゆきかえる