イチモンジセセリ(一文字挵)
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2016/08/31(Wed)
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きょうは曇り一時小雨が降り、後晴れました(21.0~29.0℃)。
道端の葛葉に、イチモンジセセリ(セセリチョウ科)がいました。名の通り、翅裏の一文字斑も素敵ですが、ウルウルのお顔に、(少し開いた表翅の)白紋付の黒羽織にグッときました。日本全土(北海道では稀)の亜高山~低地の草地等に生息する、前翅長15-21mmの小形のセセリチョウです。成虫は年2-4回、6-10月頃に発生し、全体に茶色く、名の通り、後翅に白斑が繋がる一文字模様を持ちます。南方系のチョウで、夏~秋に分布を北に広げ、西南日本でも晩夏~秋に個体数を増やします。幼虫の食草は、イネ、ススキ、エノコログサ等のイネ科やカヤツリグサ科植物で、稲を食害する害虫として嫌われてもいます。幼虫のまま、イネ科植物等で越冬します。別名のイネツトムシ、ハマクリムシは、幼虫が作る巣の様子から付けられました。青葉山では、草原等で吸蜜する姿が普通に見られます・・・ ![]() ![]() スポンサーサイト
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オオルリボシヤンマ(大瑠璃星蜻蜓) ♀の産卵
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2016/08/29(Mon)
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きょうは曇って、後雨になりました(20.5~27.0℃/東風)。
池に、オオルリボシヤンマ(ヤンマ科)がいました。美しい瑠璃色の雄もくるくる飛んでいましたが、黄緑の雌は、藺草の茎や睡蓮の葉等に飛び移っては、一生懸命に産卵していました。北海道~九州南部の、亜高山~低山地の抽水・浮葉植物の茂る池沼に生息する日本特産種です。成虫は7-10月に出現し、体長73‐80㎜、雄は青(黒褐)色で、雌は黄緑色(又は青)の斑紋があり、ルリボシヤンマに似ていますが、より低地にまで分布し、より深い森に囲まれた大きめの池沼を好むと言われ、大きく、雄は地の淡色部の青味が強い事、胸部の模様等が違う事等が識別点です。雌は、水辺の草や水面の枯木等に産卵します。各地で生息地が破壊され、特に仙台周辺ではその多くが消滅し、県のレッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定されています・・・ ![]() ![]() |
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アメリカホドイモ(亜米利加塊芋)
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2016/08/28(Sun)
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きょうは、曇り後霧雨になりました(18.5~23.8℃/北北東風)。
道端に、アメリカホドイモ(マメ科)が咲いていました。一瞬葛かと思いましたが、近寄ればより艶やかに、又小豆氷菓の様に美味しくも見えました。北米東部原産で、日本へは明治時代中期に渡来し、東北を中心に栽培もされる、高さ3m程になる蔓性植物です。葉は奇数羽状複葉で互生し、 小葉は卵形で5-7枚付きます。6‐8月、葉脇に紅紫色の蝶形花を咲かせ、外面は緑白色、内面は紫褐色になり、色が濃い翼弁と舟弁は曲がりくねります。後、長さ5‐10㎝の豆果を付けます。数節に縊れた塊茎部分が食用の芋となり、古来北米先住民の貴重な食料でした。名は、米原産で「塊(ほど=かたまり)」状の根を持つ事に由来します。別名はアピオス。 :尚、日本には、近似種で同じく食用にされるホドイモが自生しますが、栽培はごく一部です。青葉山周辺では、大学構内でも見られます・・・ ![]() ![]() |
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コシアキトンボ(腰空蜻蛉)
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2016/08/27(Sat)
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きょうは、晴れたり曇ったり雨が降ったりで、涼しい一日でした(19.3~22.7℃)。
沼に、コシアキトンボ(トンボ科)がいました。名の通り、黒地に白い腰空きの雄でしたが、降り出した雨にも動ずる事無く、枯草にじっと止まっていました。北海道〜九州の丘陵~平地の林縁の湖沼や緩やかな流れの澱みに生息する、体長40-49mmのトンボです。成虫は5-9月に出現し、溜池等の水面近くを活発に飛び回り、複数個体で縄張り争いもします。雄は全身が黒く、腹部の白い部分が目立ちます。白い部分に黄色味があるのが雌又は若い個体です。青葉山では、周辺池沼等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ネジバナ(捩花)の群生
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2016/08/26(Fri)
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きょうは晴れ後曇って、後雨が降りました(22.2~22.4℃/南南東風)。
道端に、ネジバナ(ラン科)が咲き残っていました。しかも結構な群生で、美しい紅龍が一斉に昇天しているかの様でもありました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン、クリルやヒマラヤ等の少し湿った日当たりの良い草地に生育する、5-40cmの多年草です。葉は柔らかく厚みがあり、根出状に数枚付きます。1本出た花茎の先に螺旋状に捩れた花序を付け、4-7月と9-10月に径5mm程の淡紅色(時に紅~白~緑)の花を多数咲かせます。花は左右両巻があり、根は菌根となって菌類と共生しています。青葉山では、道沿いの草叢等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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クサキリ(草螽斯)
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2016/08/24(Wed)
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きょうは、曇りのち時々雨が降りました(21.5~28.9.℃/東南東風)。
道端の葉上に、クサキリ(キリギリス科)がいました。褐色型の雄で、精巧な木工品の様な美しさでしたが、緑の葉の海には目立ち過ぎていました。本州~九州の、草丈の余り高くない、やや湿った草原等に生息する、体長(翅端まで)♂37-44mm、♀47mm程の中型のキリギリスです。成虫は8-10月に出現し、食性は雑食で、イネ科植物の実や葉、他の昆虫等を食べ、夜間に「ジーーーー」と鳴き、照明にも集まります。褐色型と緑色型があり、後脚が長く、頭部は尖っていますが、クビキリギス程は突出しません。イネ科植物の株の根際に産卵し、卵は翌年の6月下旬頃に孵化します。青葉山では、草原等に見られます・・・ ![]() ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店、あゆみbooks仙台(広瀬通り)店と青葉通り店、仙台市市民活動サポートセンター等で販売していますが、お求めになりたい場合は、: cheb@live.jp まで。 ☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ![]() ![]() ![]() |
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ガカイモ(蘿藦、鏡芋)
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2016/08/19(Fri)
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きょうは曇り時々晴れて暑くなり、一時雨が降りました(24.5~30.6℃/南東風)。
道端に、ガカイモ(ガガイモ科)が咲いていました。美しい海星型の妖精達が、、緑の水際で踊っていました。朝鮮、中国等東アジアに広く分布し、日本では北海道~九州の山野の、日当たりの良い草原や道端等に生育する蔓性多年草です。心臓形の葉は対生でやや厚く滑らかで、蔓は右巻きに伸び、茎葉を傷付けると乳液が出ます。夏~秋に、葉腋から出た集散花序に淡紫~白の花を付けます。花冠は5深裂して星型になり、内側に毛が密生し、雌蘂は突出し、雄蕊はその根元に集まります。長さ10cm程の長い紡錘形の袋果を付け、種子には毛があって、風で散布されます。青葉山では、藪地周辺等で見られます・・・ ![]() ![]() |
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ホツツジ(穂躑躅)
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2016/08/18(Thu)
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きょうは、雨後曇りました(24.1~28.4℃/北北西風)。
道沿いのホツツジ(ツツジ科)に、花が咲いていました。。雨上がりの蒸す森に、白地に紅を差した様な花穂が、とても爽やかでした。北海道南部~九州の山地の岩場等日当たりの良い所に生育する高さ1-2mの落葉低木です。日本特産種。葉は、長さ5cm程の楕円形で、枝に互生し先は尖ります。枝は、赤く細くて角ばります。7-9月、枝先に円錐状に花序を出し、やや赤みを帯びた白い花を咲かせます。花弁は3-4枚反り返って丸まり、雌蕊が長く真直ぐに伸びるのが特徴です。蒴果は3㎜程の扁球形で、熟すと3裂します。青葉山では、乾いた尾根や斜面等で見られます・・・ ![]() ![]() |
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カワセミ(翡翠、魚狗、川蟬)
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2016/08/17(Wed)
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きょうは台風一過、雨後晴れてとても暑くなりました(24.9~33.0℃/北西風)。
池に、カワセミ(カワセミ科)がいました。嘴の黒い雄でしたが、間近の岸で小魚を狙っていて、正に息を飲む瞬間を垣間見る事ができました。欧州、アフリカ北部〜インド、東南アジアに広く分布し、亜種カワセミは全国の山地〜平地の水辺に生息する全長17cm、翼開長25㎝、体重19-40g程の小鳥です。ほぼ留鳥ですが、北海道では秋冬に暖地に移動します(夏鳥)。頭、頬、背は青く、頭には鱗状の模様があり、喉と耳の辺りが白く、胸と腹と眼の前後は橙色です。脚は赤く、嘴は長くて、雄は黒く雌の下嘴は赤。チイーッと細く鋭い声で鳴きます。河川や湖沼の枝や岩等に止まり、水面に飛び込んで、魚を捕ったり水浴びをし、土崖の斜面に穴を掘って営・繁殖します。青葉山では、広瀬川や各池沼で普通に見られます… ![]() ![]() |
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ツルリンドウ(蔓竜胆)
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2016/08/16(Tue)
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きょうは曇り後晴れて暑くなり、晩方には雨が降りました(24.2~30.8℃/南南東風)。
道端に、ツルリンドウ(リンドウ科)が咲いていました。急に又蒸し暑くなった森に、薄紅や薄紫の花が、薄荷糖の様に涼しげにでした。北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン、クリル等の亜高山~山地の林内や草原等に生育する、蔓性多年草です。蔓は地面を這ったり草木に絡んで長さ40-80mになります。葉は対生し、卵状三角~広披針形で顕著な3脈が目立ち短い柄があります。8-10月、葉腋に淡紫色の鐘状の5裂した花を付け、裂片は三角形で、裂片間には小副裂片があります。後に、楕円状球形で紅紫色の液果が花弁の先に実ります。青葉山では林内に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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八月観(視)察会
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2016/08/14(Sun)
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きょうは第2日曜の観(視)察会の日。と言っても、2・8月は「会」としてはお休みなので今回も有志で歩きしました(曇り後晴れ/20.1~28.6℃/南風)。涼しく心地良い天気の下、(2・8月は記録と確認が主なので)コースを決めず出発です。蝉時雨の下、睡蓮の咲く池には幸先良くカワセミが飛び行き、オオルリボシヤンマやオニヤンマ、ショウジョウトンボ、シオカラトンボ、クロイトトンボ等が飛び交っています。道沿いには、既にツクシハギやミヤギノハギが咲き綻び、クサギやクズの花が香り、シロハツやテングタケ等大きなキノコが並び、爽やかなコバギボウシも沢山咲いていました。森に入ると更に爽やかに、ヤマジノホトトギスやダキバヒメアザミ等が林床を彩り、ミンミンゼミ、アブラゼミ、ツクツクボウシに、姿も美しいエゾゼミ等の蝉時雨が降り注ぎます。所々にある樹液の木には、アオカナブンやカナブンや、スジクワガタ、コクワガタ、ヨツボシオオキスイ、クロヒカゲ、ヤマキマダラヒカゲ、サトキマダラヒカゲ、オオスズメバチ等が見られました・・・
![]() ![]() ![]() ![]() 花では他に、ホタルブクロ、ツルリンドウ、ヒヨドリバナ、ヤブハギ、ヤブガラシ、カノツメソウ、ヤマノイモ、ハエドクソウ、ヒメキンミズヒキ、キンミズヒキ、オオハンゴンソウ、キツネノボタン、ガンクビソウ、ムラサキツメクサ、ヘクソカズラ、ツユクサ、アメリカホドイモ、ヒメジョオン、シラヤマギク等が咲いていました。果実ではツノハシバミ、シラキ、ウワミズザクラ、コウスノキ、エゴノキ、ツクバネ、ニワトコ、ヤブデマリ、クリ、ミズナラ等が見られました。昆虫では、花にいたアカハナカミキリ、ミスジチョウ、メスグロヒョウモン、ルリシジミ、キタキチョウ、ミヤマカラスアゲハ、モンキアゲハ、アゲハやコガネムシ、ヤマトシリアゲ、アシグロツユムシ等の幼虫、スジブトハシリグモ等種々のクモ類等、キノコでは他にマツオウジ、ホコリタケ、クサハツ、ヒトクチタケ、ドクベニタケ、マゴジャクシ等、動物では、道に飛び出すヤマアカガエル、等に出会いました。野鳥では、アオゲラ、コゲラ、シジュウカラ、ウグイス、ヒヨドリ、ツバメ、イワツバメ、トビ等の他確認されました。きょうは気持ち良く楽しい会ではありましたが、今回も、"藪刈"された山道沿いは、人々の踏痕によって道筋が幾つもできて、まるで車道の様になっていて、とても希少植物群が再生するとは思えず、落胆するばかりでした。きょうは、これ以上の"破壊"は何としても止めねばならぬ、と再確認する「会」にもなりましたよ・・・ ![]() ![]() ![]() ![]() 来月(9/11)は、キノコ中心の観察会になりますが、勿論、自然全般を観察しましょう!では又、よろしく・・・ |
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サトキマダラヒカゲ(里黄斑日陰蝶)
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2016/08/13(Sat)
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きょうは、晴れ時々曇りました(19.2~27.7℃)。
小楢の木の幹に、サトキマダラヒカゲ(タテハチョウ科)がいました。近くに樹液の出ている木はあるのですが、カナブンやスズメバチで混み合っている所為か、あぶれた日陰蝶が、あちこちに静かに止まっていました。北海道~九州の、山地~低地の森林周辺に生息する、前翅長26-39mmの蝶です。日本固有種。成虫は5-8月に出現し、樹木周辺を活発に飛び回り、樹液に良く集まります。地色は黄褐色で、表面は褐色味が強く、裏面は黄色っぽく、両面に斑紋が入ります。ヤマキマダラヒカゲと酷似していますが、前翅表面黄斑に入る黒点の数や後翅基部寄りに入る紋様の差異等で判別します。幼虫の食草は、ササ、タケ類で、蛹で越冬します。青葉山では、林内に普通に見られます・・・ ![]() ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店、あゆみbooks仙台(広瀬通り)店と青葉通り店、仙台市市民活動サポートセンター等で販売していますが、お求めになりたい場合は、: cheb@live.jp まで。 ☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ![]() ![]() ![]() |
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ボタンヅル(牡丹蔓)
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2016/08/12(Fri)
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きょうは、曇り時々雨でした(20.3~28.9℃/東南東風)。
道端に、ボタンヅル(キンポウゲ科)が咲いていました。藪刈りを免れ、草叢を覆い尽す無数の銀花が、今宵の空の流星群の様でもありました。本州~九州の他、朝鮮、中国等の日当たりの良い所に生育する、有毒の蔓性多年草です。蔓の長さは2-4m程になり、長い葉柄を持つ葉は1回3出複葉で対生し、小葉は長さ3-6cmの卵形で縁は鋸歯状になります。8-9月、茎先や葉腋から3出集散状の花序を出して、径1.5-2cmの白い花を多数咲かせます。痩果は長さ約4mmの卵形で、開出毛があり、その先に1-1.2㎝程の羽毛状花柱が残ります。青葉山では、林縁や草原等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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シラヤマギク(白山菊)
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2016/08/10(Wed)
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きょうは、晴れたり曇ったりでした(21.8~30.5℃/北東風)。
道端に、シラヤマギク(キク科)か咲いていました。林内で真先に、又晩秋までずっと咲き続ける「菊」で、花の少ない時季にも、私達を心から楽しませてくれています。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の、山地の草原や路傍、明るい林中に生育する高さ1-1.5mの多年草です。根出葉は、卵状心形で長柄があるのが特徴で、9-24cmの葉は茎上部に行く程小さくなり、茎に付く葉には翼があります。葉の表裏に短毛があり、特に裏面脈上に密生します。8-10月に、枝分かれした茎上部に散房状の花序を形成し、やや疎に頭花を付けます。青葉山では、林内外で普通に見られます・・・ ![]() ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店、あゆみbooks仙台(広瀬通り)店と青葉通り店、仙台市市民活動サポートセンター等で販売していますが、お求めになりたい場合は、: cheb@live.jp まで。 ☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ![]() ![]() ![]() |
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ベニウスタケ(紅臼茸)
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2016/08/09(Tue)
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きょうは、晴れて暑くなりました(23.2~34.5℃/北西風)。
道端に、ベニウスタケ(アンズタケ科) が生えていました。薄暗がりの林下、鉛丹色の妖精達が、きらりめらりと篝火を焚いていました。中国等東アジアと北米東部に分布し、日本では夏~秋、全国の広葉樹林等の林内地上に群生する、傘径1-3㎝、高さ3.5㎝前後の小さな茸です。全体が紅色で、傘肉は薄く、襞は白くて脈状の皺襞になっています。柄は中実。青葉山では、良く似たアンズタケ(アンズタケ科)等と共に、普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オニヤンマ(鬼蜻蜓、馬大頭)
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2016/08/07(Sun)
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きょうも晴れて、暑くなりました(23.8~31.3℃/南東風)。
草原に、オニヤンマ(オニヤンマ科)がいました。大きな雌でしたが、薊の茎先に止まって、微風に揺れていました。北海道~沖縄の河川、池沼周辺の他、市街地近くの住宅地等に等にも生息する、体長♂90-103mm、♀98-114mmの日本最大のトンボです。左右の複眼は頭部中央で僅かに接し、鮮やかな緑色。体色は黒く、胸の前にハの字模様、胸の側面に2本の斜め帯、腹の節毎に1本の細い横縞と、各所に黄色の模様が入ります。成虫は6-10月頃に出現し、成熟すると雄は河川の流れの一定区域を雌を求めて往復飛翔します。食性は肉食性で、蛾、蝿、虻、蜂等を空中で捕食します。交尾後雌は、水の綺麗な小川や湧水の流れ込む水溜り等で、泥中に打水産卵します。卵は1ヶ月程で孵化し、幼虫(ヤゴ)は10回程脱皮しながら2-5年程かかって成虫になります。青葉山では、川沿いや道沿い等で見られます・・・ ![]() ![]() |
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モクズガニ(藻屑蟹)
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2016/08/06(Sat)
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きょうも大体晴れて、暑くなりました(24.1~33.4℃/南東風)。
沢に、モクズガニ(イワガニ科)がいました。暑いので沢に降りると動く者がいて、捕まえると未だ小さい雌でしたが力強くて、放すとあっと言う間に水底に消えてしまいました。北海道~沖縄の他、サハリン、ロシア沿海地方、朝鮮東岸、台湾等の、川、河口、海岸等に生息する、甲幅7-8cm、体180g程の蟹(甲殻類)です。鋏に柔らかい毛が密生するのが大きな特徴で、体は全体に濃い緑がかった褐色。食性はカワニナ等の貝類、ミミズ、小魚、水生昆虫、両生類等を捕食する他、石等に付着する藻類を鋏で削り取って食べます。成体は、秋に産卵の為に海に下り、半年後に又川を遡ります。青葉山では、沢筋の深み等に潜み、秋の増水時等には、広瀬川の崖下に多数へばり付く姿が見られます・・・ ![]() ![]() |
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クサギ(臭木)
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2016/08/05(Fri)
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きょうは、晴れて暑くなりました(23.0~33.5℃/南東風)。
道沿いのクサギ(クマツヅラ科)に、花が咲いていました。猛暑の下、藪を覆う様に無数の白花を輝かせ、えもいわれぬ芳香を放っていました。北海道~沖縄の他、朝鮮、中国等の山野に生育する、高さ3-5mの落葉小高木です。葉は対生し、長さ8-20cmの三角状心~広卵形で、先は尖り、基部は心~円形で、薄く柔らかく柔毛を密生します。8月頃、枝先の葉腋から長柄のある集散花序を出して、雄蘂、雌蕊が花弁中心から突き出す白花を咲かせます。秋に紺色の液果を熟し、赤い萼も開いて残ります。崩壊地等に最初に侵入する先駆植物の典型。青葉山では、藪地等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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チョウセンカマキリ(朝鮮螳螂・朝鮮蟷螂/カマキリ)の子供
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2016/08/04(Thu)
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きょうは、晴れて暑くなりました(23.4~32.4℃/南東風)。
沢に、チョウセンカマキリ(カマキリ科)がいました。まだ子供で、翅もないのに水中の石で、無暗に威嚇していました。本州~九州、対馬、沖縄本島の他、中国、朝鮮等の草原等に生息します。緑又は褐色の体長60-85mmの大型カマキリで、単にカマキリとも呼ばれています。様々な昆虫を鎌足で捕らえて食べます。オオカマキリに似ていますが、やや小さくて細く、左右の前脚の間が山吹色をしているのが特徴です。 又、オオカマキリの後翅は紫褐色をしていますが、本種はその色が薄いのが特徴です。青葉山では、草原等で、普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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カモシカ(氈鹿、羚羊)
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2016/08/03(Wed)
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きょうは晴れ時々曇って、一時雨も降りました(24.0~30.2℃/南東風)。
藪中に、カモシカ(ウシ科)がいました。ガサゴソ音がするのでドキドキしましたが、揺れる灌木の下を見ると、特徴ある細面の顔が、こちらを見詰めていました。本州~九州のみに分布する日本固有種で、国指定特別天然記念物。亜高山~低山の森に生息し、木の葉、草、笹等を選択的に採食します。体長105-112㎝、肩高68-75㎝、体重30-45kg。全身の毛衣は白や灰色、灰褐色ですが、個体変異や地域変異が大きく、角は8-15㎝の円錐形でやや後方に湾曲し、基部に節があります。青葉山では、近年数多く定着し、毎年繁殖もしていましたが、大規模工事に因り生活圏が急激に狭められています・・・ ![]() ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店、あゆみbooks仙台(広瀬通り)店と青葉通り店、仙台市市民活動サポートセンター等で販売していますが、お求めになりたい場合は、: cheb@live.jp まで。 ☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ![]() ![]() ![]() |
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ミンミンゼミ(みんみん蝉)
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2016/08/02(Tue)
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きょうは曇り時々晴れて、一時雨が降りました(24.3~29.9℃/南東風)。
山際で、ミンミンゼミ(セミ科)が鳴いていました。色んな蝉時雨の中でも一番大きな声で、近くに居るのを探してみると、二匹も三匹も、何匹も止まっていました。北海道南部~九州の他、朝鮮、中国等の、山地~平地の広葉樹林を中心に生息し、アブラゼミ等と比べて暑さに弱く、北東日本では平地でも普通に見られますが、南西日本ではやや標高が高い山地に生息しています。成虫は7-9月上旬頃に発生し、体長33-36mmで、黒地に緑、白、水色の斑紋があります。他種に比べて体が卵形に近いのも特徴です。サクラ、ケヤキ等の木を好み、良く止まります。青葉山では、夏を通して普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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