ヤママユ(山繭)の繭
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2017/01/31(Tue)
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きょうは、今朝雪が1-2cm積もり、後晴れ時々曇りました(-1.5~4.9℃/西北西風)。
道沿いの木の梢に、ヤママユ(ヤママユガ科)の繭がありました。青空に緑黄の長玉が、絹毛を靡かせながら、ふわふわ揺れていました。北海道~九州の森に生息し、成虫は開張115-150mmで、8-9月に出現します。4枚の翅には、それぞれ1つずつの目玉紋と、黒白2色の筋があります。幼虫はブナ科のコナラ、クリ、クヌギ等の葉を食べて育ちます。日本の代表的な野蚕で、天蚕とも言われ、この繭から採取される天蚕糸は「繊維のダイヤモンド」とも言われています。青葉山では、繭も成虫も普通に見られます・・・ ![]() ![]() スポンサーサイト
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イヌシデメフクレフシ(犬四手/犬垂膨五倍子)
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2017/01/30(Mon)
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きょうは、雨後晴れ後曇って、夜は雪が降りました(0.8~12.3℃/西北西風)。
道沿いのイヌシテ(カバノキ科)に、イヌシデメフクレフシが付いていました。何か、大きな花芽の様に、枝先のあちこちに、丸い拳の様な虫瘤が沢山付いていました。ソロメフクレダニ(ソロはシデ類の俗称)と言うフシダニの一種が、イヌシデの頂芽にのみ寄生して鱗片が肥大し、松毬状に大きく膨らみ、長さ50mmにもなります。黄褐~緑褐色で、表面には長毛が密生し、内部は数層の柔組織上になり、中に白っぽく長いソロメフクレダニが棲み、5月頃に脱出します。青葉山では、イヌシデの木に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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クワコ(桑蚕・桑子)の繭
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2017/01/29(Sun)
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きょうは、晴れ後曇りました(-0.5~7.6℃/南風)。
池畔のヤマグワに、クワコ(カイコガ科)の繭が付いていました。小さな木なのに、五つも六つも沢山あって、風に銀糸を煌かせていました。北海道~九州の他、中国、朝鮮等の山野に生息する、開張♂約33㎜、♀約44㎜の蛾です。成虫は6-9月に出現し、茶色く、ブ~ンと蜂の様な羽音を立てて良く飛びます。成虫時に餌は摂らず、アゲハの幼虫に似た目玉模様がある幼虫はクワ、ヤマグワの葉を食べます。 クワゴとも呼ばれ、中国で飼育改良されたカイコの野生種とされます。カイコの「家蚕」に対して、ヤママユ、ウスタビガ等と共に「野蚕」と呼ばれます。青葉山では、ヤマグワの木に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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カモシカ(氈鹿、羚羊)の厠
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2017/01/28(Sat)
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きょうは、晴れ時々曇りました(2.0~7.8℃/西風)。
小楢の森に、カモシカ(ウシ科)の厠がありました。糞の小山が、3-4m四方の林床に幾つも散らばっていて、中にはほやほや艶々の黒豆の様なものもありました。本州~九州のみに分布する日本固有種で、国指定特別天然記念物。亜高山~低山の森に生息し、木の葉、草、笹等を選択的に採食します。体長105-112㎝、肩高68-75㎝、体重30-45kg。全身の毛衣は白や灰色、灰褐色ですが、個体変異や地域変異が大きく、角は8-15㎝の円錐形でやや後方に湾曲し、基部に節があります。青葉山では、近年数多く定着し、毎年繁殖もしていますが、大規模工事に因り生活圏が狭められています・・・ ![]() ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店、あゆみbooks仙台(広瀬通り)店と青葉通り店、仙台市市民活動サポートセンター等で販売していますが、お求めになりたい場合は、: cheb@live.jp まで。 ☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ![]() ![]() ![]() |
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ツルマサキ(蔓柾・蔓正木)の紅葉
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2017/01/27(Fri)
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きょうは晴れ後曇って気温が上がり、一時小雨が降りました(-0.4~12.6℃/南西風)。
木に絡まるツルマサキ(ニシキギ科)が、紅葉していました。常緑樹なので他は青々としているのですが、ここだけは霜焼けか雪焼けか、猩々木の様に赤く燃えていました。北海道~沖縄の他、朝鮮、中国等の林内に生育する常緑蔓性木本です。枝は緑色で、各所から多くの気根を出して他の樹木や岩等を攀じ登ります。葉は革質の楕円~長楕円形で(葉身の長さ1.5-6cm、幅0.7-3cm)、低鋸歯があり、長さ0.3-1cmの葉柄を持ち、年茎毎に1-5対が対生します。6-7月、今年枝の下部の葉腋や芽鱗痕脇に集散花序を付け、淡緑色の4弁花を咲かせます。10-12月、径5-6mmの蒴果を作り、割れると橙赤色の仮種皮を持つ種子が現れます。青葉山では、大木を這い上る大きな蔓が所々で見られます・・・ ![]() ![]() |
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テン(貂)の足跡
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2017/01/26(Thu)
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きょうは良く晴れて、暖かくなりました(-1.7~8.1℃/西北西風)。
雪面に、テン (イタチ科)の足跡がありました。歩いたばかりの、真新しい肉球や爪痕が二つずつ、藪の中へと消えていました。追い掛けていたのでしょうか?その先に兎の足跡も続いていました。北海道~九州と朝鮮南部の主に奥山に生息し、小動物、昆虫、甲殻類の他、ノウサギ・キジ・ヤマドリ等も襲い、果実類も好みます。体長44-55㎝、尾長17-23㎝、体重0.9-1.5kg。広い行動圏を持ち、岩の隙間や樹洞を巣にします。東北等の主に寒冷地では、夏季は赤褐~暗褐色ですが、冬毛は黄~黄褐色で頭部が白くなります。青葉山では全域で、糞や足跡等の痕跡が普通に見られ、良く目撃もされ、この山の豊かさの指標にもなっています・・・ ![]() ![]() |
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ノスリ(鵟)
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2017/01/25(Wed)
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きょうは良く晴れて、夜は雪がちらつきました(-5.5~4.4℃/西北西風)。
川岸の木に、ノスリ(タカ科)が止まっていました。悠々としていましたが、突然ハシブトガラスが飛んで来て(写真の黒い影)、何処かに飛んで行きました。中央・南シベリア、モンゴル、中国等に広く生息し、夏は亜寒~温帯域で繁殖、冬は熱~温帯で越冬します。日本では亜種ノスリが、北海道~本州中部以北、四国の山地の森林に生息・繁殖しています(留鳥)。その他南西諸島を除く全国に冬鳥として飛来します。全長50–60cm、翼開長100–140cm、体重500–1300g。雄より雌が大きく、背面は褐色、腹面は淡褐色で、喉が黒い。虹彩は褐色。森林と隣接する草原や農耕地を狩場にし、野鼠を良く食べますが、他に土竜等小型哺乳類、鳥類、蛇、蛙、昆虫等も捕食します。青葉山では、鳶以外では最も普通に見られる猛禽です・・・ ![]() ![]() |
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ユズリハ(楪、交譲木、譲葉)の冬芽と葉柄
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2017/01/23(Mon)
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きょうは、今朝数㎝積もって午前中は湿雪が降り、後晴れ後曇って夜は又雪が降りました(-0.8~3.2℃/西北西風)。
道沿いに、ユズリハ(ユズリハ科)がありました。この時季、とても目立つ真赤な葉柄と芽が、雪に映えて一層赤く燃えていました。朝鮮、中国等に分布し、日本では、東北南部~沖縄の山地に生育する、高さ10m程の常緑高木です。雌雄異株。葉は長さ20cm程で、枝先に螺旋状に付きます。5-6月に、葉腋から総状花序を出し、花被の無い黄緑色の小花を咲かせます。10-11月に、黒褐色の果実を熟します。名は、春に枝先に若葉が出た後、前年の葉がそれに譲るように落葉する事に由来します。青葉山では、あちこちに小・中木が見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヤマシギ(山鷸)
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2017/01/22(Sun)
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きょうは、大体曇りました(-0.9~9.4℃//南西風)。
沢端に、ヤマシギ(シギ科)がいました。遠目にも分かったのでカメラを向けると、シャッターを押した途端、バサバサと飛び上がり、森の中に消えてしまいました。本州中部以北と伊豆諸島で留鳥、北海道で夏鳥、西日本では冬鳥である他、夏にユーラシア中緯度地域に広く繁殖し、冬はヨーロッパやアフリカの地中海沿岸やインド、東南アジア等に渡って越冬します。繁殖期には、山地~平地の良く茂った広葉樹林や針広混交林に生息し、冬には人家付近の林や公園等にも現れ、ミミズ等の小動物を捕食します。全長約35cmで、嘴は真直ぐに長く、目が後方上部に寄っているので、視野はほぼ360度と言われています。青葉山では、周年見られます・・・ ![]() ![]() |
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キツネ(狐) の足跡
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2017/01/21(Sat)
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きょうは、雪後曇り後晴れました(0.6~6.8℃//北北西風)。
川岸に、キツネの足跡(イヌ科)の足跡がありました。川に沿って何処までも何処までも、端正な一筋がが続いていました。ユーラシア~北米に分布し、日本でも殆どの地域に生息しますが、四国では稀です。頭胴長52-76cm、尾長26-42cm、体重4-7Kg。体色は赤みがかった黄色で、腹、頬、尾の先は白く、尾は長くふさふさとしています。主にノネズミ類、ノウサギ、鳥類を捕食し、果実類も食べます。青葉山では、巣穴、足跡、糞等が見られる他、各所で目撃されています・・・ ![]() ![]() |
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ノウサギ(野兎)の足跡と糞
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2017/01/20(Fri)
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きょうは、曇り後雨、霙、雪が降りました(0.3~5.2℃/北風)。
道沿いにに、ニホンノウサギ(ノウサギ科)の足跡がありました。少し辿ると藪へと続いていて、入り込むとたっぷりと、宝の様な糞が転がっていました。本州~九州の亜高山~低地の森林や草原等に生息する、体長45-54cm、体重2-3.5kgの日本固有の兎です。植物食で、葉、芽、枝、樹皮等を採食し、群れは形成せず単独で生活し、塒を中心に半径400m内外の範囲で行動します。藪中で繁殖し、一回1-4仔産み、早春~秋に数回それを繰り返します。夜行性で昼間は藪地等でじっとしている事が多く、巣は作りません。青葉山では、藪内外で比較的普通に見られますが、大開発や藪刈り等で激減していて、今後の地域的生存が危ぶまれています・・・ ![]() ![]() |
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ツルウメモドキ(蔓梅擬)
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2017/01/19(Thu)
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きょうは晴れ時々曇って、時折風花が舞いました(0.4~7.6℃//0.北西風)。
杉の木に、ツルウメモドキ(ニシキギ科)が絡まっていました。今まで気が付きませんでしたが、見上げれば大木の天辺まで、フジの氷柱棒と共に黄色いモール(果皮を付けた蔓)がぐるぐると飾られていました。朝鮮、中国、クリル等に分布し、日本では北海道~九州の山地~低地の林内等に生育する、雌雄異株の落葉性の蔓性木本です。葉は長さ3.5-0cmで、先は尖ります。5-6月、葉腋に 淡緑色で1-3個の雌花、1-7個の雄花を付けます。秋に、径7-8mmの黄色い球形の果実を生し、熟すと3つに裂けて、朱赤色の仮種皮に包まれた種子が現れます。青葉山では、藪地等の木々の到る所に絡まっています・・・ ![]() ![]() |
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イワガラミ(岩絡)の果実
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2017/01/17(Tue)
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きょうは、大体晴れました(-1.8~5.8℃//北北西風)。
楢の木に絡まるイワガラミ(ユキノシタ科)に、実が下がっていました。這い上った蔓の上から下まで、紫陽乾花の様な果房を、無数に揺らせていました。本州~九州の他朝鮮等の、夏緑広葉樹林の樹幹や岩等に這い登って生育する、木本性落葉蔓植物です。茎は気根を多数出して樹木等に付着します。長さ5-12cmの葉は対生し、葉柄は長く(葉身とほぼ同長)、縁には荒い鋸歯があり、表裏の主脈腋等には毛があり、裏面が緑白色なのが特徴です。5-7月、枝先に多くの小さい両性花と、1枚の白い萼の装飾花からなる散房状集散花序を形成します。芽は短く芽鱗は2-3対あって、葉痕は三角~倒松形。青葉山では、あちこちに普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ニホンリス(日本栗鼠) の足跡
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2017/01/16(Mon)
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きょうは、今朝も雪が数㎝積りましたが、日中は晴れ時々曇って気温が上がりました(-2.7~4.5℃/西北西風)。
道端に、ニホホンリス(リス科)の足跡がありました。歩いたり跳んだり走ったり戯れたり、雪面の驚く程のあちこちに、様々に愛らしい模様が続いていました。本州~九州の亜高山~平地の森に生息する日本固有種で、体長16-22㎝、尾長13-17㎝。腹面や尾先端は白く、夏は背面が赤褐色で、冬は耳介先端の体毛が伸長し背面が灰褐色になります。10ha程の行動圏を持ち、松林を好み、堅果や種子、キノコ、果実や昆虫類、鳥の卵等も採食します。食物を枝の間や地中に埋めて貯蔵し、樹上に木の枝や樹皮等を組み合わせた球形の巣を作ります。青葉山では、食糧や巣のある赤松や杉・檜、鬼胡桃の木立等で良く観察されます・・・ ![]() ![]() |
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メジロ(目白)
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2017/01/15(Sun)
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きょうは、今朝又5cm位積り、日中は曇り時々晴れて雪が舞い、夜には又数㎝積りました(-5.2~0.7℃//西北西風)。
道沿いの藪に、メジロ(メジロ科)がいました。雪の中、食物を探しているのでしょう、チュルチュルと鳴きながら、藪に護られる様に、藪から藪へと飛び移って行きました。東~東南アジアに広く分布し、日本では北海道中部以南の低地~山地に、留鳥(又は漂鳥)として生息します。全長約12㎝、翼開長約18㎝。雌雄同色。上面はオリーブがかった緑色で、翼と尾はやや暗色。下面は白く、喉はや下尾筒は黄色く、脇は褐色味を帯びます。目の周りの白い輪が特徴で、名前の由来にもなっています。雑食ですが、花蜜や果汁を好み、夫婦愛が強く、留鳥では一年中番いでいる者も多いのですが、冬にはカラ類と混群を作ったりもします。青葉山では、一年中普通に観察できます・・・ ![]() ![]() |
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ベニマシコ(紅猿子)♂
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2017/01/14(Sat)
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きょうは、今朝も雪が薄っすら積り、日中は曇り時々晴れて時折雪が降り、今冬初の真冬日になりました(-4.2~-0.1℃/北風)。
草原に、ベニマシコ(アトリ科)の雄がいました。フィッフィッと言いながら、真朱色の姿を間近に見せて、木の芽等を啄んでいました。シベリア南部、中国東北等に分布し、日本では下北半島以北で繁殖し、冬は全国の落葉樹林のやや水辺の芦原等で過します。全長約15cmで翼長6-7cm、体重14-16g。嘴は短く尾は長く、翼に2本の白帯があり、雄は胸と腹が紅く喉は銀色で、雌は胸と腹が黄褐色。雌雄共夏羽は濃く、冬羽は薄くなります。雑食性で、昆虫、果実、種子、木芽等を採食します。青葉山周辺では、秋~春に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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アカゲラ(赤啄木鳥) の雄
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2017/01/13(Fri)
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きょうは朝までに雪が又5㎝位積り、日中は晴れたり曇ったりで、時々小雪が舞いました(-1.6~2.3℃/西北西風)。
川沿いの白柳の木に、アカゲラ (キツツキ科)がいました。頭の赤い雄でしたが、幹から枝へと移りながらコンコン突いて、木喰虫を探していました。ユーラシア中北部、サハリン、日本等の平地~山地の落葉広葉樹林等比較的明るい森を好み、昆虫の他、果実、種子等を食べて暮しています。全長(翼開長)23cm。雄の顎線や頭は黒く、後頭や下腹、下尾筒は赤。喉や胸、腹は白く、翼先に白斑が多数あり、肩羽は白く、逆八の字に見えます。雌は後頭も黒。キュッ、キュッとかケレケレケレと飛びながら鳴きます。5-7月頃に、一夫一妻で子育てをします。青葉山では、赤松林等を中心に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ニシキギ(錦木)の果実
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2017/01/12(Thu)
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きょうは、今朝までに雪が5cm程積もり、一日中降ったり止んだりでした(-1.7~0.7℃/西北西風)
道沿いのニシキギ(ニシキギ科)に、実が生っていました。雪を被った赤い実が、兎の眼の様に光っていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン、クリル等の山地~平地の林下に生育する、高さ3m程の落葉低木です。コマユミ(小真弓)の変種とされ、枝は緑色で、コルク質の4翼が出るのが母種との相違点です。長さ2-7㎝の葉は対生し、質は薄く、楕円~倒卵形です。5-6月、本年枝の葉腋から長い柄のある集散花序を出し、淡黄緑色の径6-8㎜の小花を数個下向きに開きます。花弁4、雄蕊4、雌蕊1。果実は、1-2個の離生した心皮から成ります。青葉山では、林内各所に見られます・・・ ![]() ![]() |
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カワラヒワ(河原鶸)
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2017/01/10(Tue)
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きょうは晴れたり曇ったりで、時折風花が舞いました(-1.4~9.6℃/西北西風)。
林縁に、カワラヒワ(アトリ科)がいました。数羽が道端で何かを突いていましたが、こちらに気付くと飛び上って、木の梢に止まり、静かにこちらを窺っていました。カムチャツカ~中国南部に分布し、日本ではほぼ全国の低山~低地の森や市街地の公園や川原等に広く生息する、体長15cm、翼開長24cm程の留鳥ですが、北部のものは冬季に暖地へ移動し、大群も観察されます。桃色の太い嘴と、黄褐色の体に翼の黄斑(初列風切と次列風切)が特徴です。雌は全体に淡色。地鳴きは、キリリ、コロロ等と聞え、囀りはチョンチョン、ジューイ等と聞えます。主に植物食で、様々な種子を採食します。青葉山では、一年中普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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シュロ(棕櫚、棕梠、椶櫚)
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2017/01/09(Mon)
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きょうは、一日氷雨が降りました(1.6~8.2℃/西北西風)。
林縁のシュロ(ヤシ科)に、実が生っていました。最近幼木は良く見るようになりましたが、こんなにたわわに実を下げて、これが又親木となるのかと、温暖化を思いました。中国湖北省~ミャンマー北部等に分布し、日本では九州南部に自生する樹高10m程の常緑高木です。広義には、ヤシ科ヤシ属 Trachycarpus の総称で、狭義には、その1種のワシュロの別名とされます。幹は円柱形で、分岐せずに垂直に伸び、その先端に扇状に葉柄を広げて数十枚の熊手型の葉を付けます。葉柄の基部は大きく三角形に広がって幹を抱き、その下端から30-50cm下まで幹を暗褐色の繊維質が包んでいます。雌雄異株(稀に同株)で、雌株は5-6月に葉間から花枝を伸ばして、微細な粒状の黄色い花を密集して咲かせます。果実は11-12月に黒熟。日本産ヤシ科植物中最も耐寒性が強い為、東北地方にも栽培されています。青葉山では、近年急速に増加し、幼木が各所に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ミチタネツケバナ (路種漬花、道種漬花)
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2017/01/07(Sat)
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きょうは、曇り時々晴れました(0.1~9.2/西北西風)。
草原に、ミチタネツケバナ(アブラナ科)が咲いていました。今年は何とも早々と、斜面のあちこちに、真白い花々が、無数に顔を出していました。欧州原産の帰化植物で、1970-80年代に東北周辺で発見された後、全国で確認され、今では何処でも普通に見られる様になりました。タネツケバナより草丈がやや小さく(20-40cm)、茎は無毛で、花が早春に一早く咲き始めます。湿性地を好むタネツケバナに対して、乾燥した道端等に多く見られます。青葉山では、車道沿い等に見られます・・・ ![]() ![]() 明日(1/8)は、定例の観(視)察会↓。早くも咲いている花々、餌を啄む野鳥達、動物達の痕跡、冬越しする昆虫達、まだ残る果実や冬芽、虫瘤等を楽しく観察しながら「初歩き」します。一旦解散後、12時半頃からは新年会をしますが、会場は地下鉄青葉山駅側の、せんだい環境学習館「たまきさんサロン」になりますので、お間違いありませんように・・・。 ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店、あゆみbooks仙台(広瀬通り)店と青葉通り店、仙台市市民活動サポートセンター等で販売していますが、お求めになりたい場合は、: cheb@live.jp まで。 ☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ![]() ![]() ![]() |
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ウメガサソウ(梅笠草)の果実
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2017/01/06(Fri)
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きょうは、今朝又雪が薄っすら積もりましたが、日中は晴れました(-1.3~5.6℃/北北西風)。
道端のウメガサソウ(イチヤクソウ科)に、実が付いていました。あちこちで、赤い首を伸ばして群れる様は、恰も原野に舞い踊る丹頂鶴の様でした。北海道~九州の他、朝鮮、中国、クリル、サハリン等の、山地や海岸のやや乾いた林下に生育する、高さ5-15㎝の常緑多年草、又は草本状半低木です。葉は常緑で長さ2-3.5㎝、長楕円形で艶があり輪生状に付き、葉先は尖り鋭鋸歯があります。6-7月、茎先に径1㎝程の白花を1輪(稀に2輪)下向きに付け、中心部は淡紅色に染まります。雄蕊10、雌蕊1で、花冠は5裂します。晩夏に円盤形の蒴果を付け、翌年まで残ります。青葉山では、林縁等の所々に見られます・・・ ![]() ![]() |
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マサキ(柾、正木)の果実
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2017/01/05(Thu)
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きょうは、朝方まで雪が降り2cm位積もり、後晴れて直に融けてしまいましたが、晩方から又雪が舞いました(0.7~5.6℃/北西風)。
車道沿いのマサキ(ニシキギ科)に、実が生っていました。と言っても、鳥達に食べられたのか殆ど残っていませんでしたが、雪を被った葉の間に、仮種皮の桃と種子の橙が鮮やかでした。北海道南部以南~九州の、主に海岸近くの森に生育する樹高2-6mの常緑低木です。葉は厚くて艶があり、低い鋸歯があって葉先は尖らず、葉柄は短くて対生。6-7月に、葉腋から集散花序を出し、直径5㎜程の黄緑色の小花を多数付けます。秋に果実が熟すと裂開して、橙赤色の仮種皮に覆われた種子が現れます。青葉山では、森の外れ等の所々に自生種と植栽されたものが混在しています・・・ ![]() ![]() |
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ビワ(枇杷)
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2017/01/04(Wed)
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きょうは雪後霙後雨、後曇りました(1.3~3.1℃/北北西風)。
山のビワ(バラ科)の木に、花が咲いていました。20年近く前ここで亡くなられた学生さんの為に植えられたもので、毎年清楚な花を見せてくれています。花言葉は温和、治癒。今夏も、美味しい実をたわわに付けてくれることでしょう。中国南西部原産で日本には古代に渡来し、関東~九州に栽培・植栽され、各地で野生化もしている、樹高10m以上になる常緑高木です。葉は互生し葉柄は短く、葉形は20㎝程の長楕円形で厚くて堅く、表面が葉脈ごとに波打ち、波状の鋸歯があります。11~2月に、花弁5で葯に毛が密生する白花を付けます。自家受粉が可能で、初夏に卵形で黄橙色の実を付けます。果実は食用、葉は枇杷葉の名で生薬とされます・・・ ![]() ![]() |
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オナガガモ(尾長鴨)
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2017/01/03(Tue)
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きょうは、曇り後晴れました(3.3~8.4℃/北西風)。
川に、オナガガモ(カモ科)がいました。4羽の雄で、長く伸びた針の様な尾を立てて、心地良さそうに陽を浴びていました。北半球に広く分布し、夏は寒帯・亜寒帯で繁殖、冬は温帯~熱帯に移動します。全長は雄61-75cm、雌51-57cm、翼開長80-95cm。雄は頭部が黒褐色で、首~胸、腹が白く、白帯が首の側面~後頭部に切れ込みます。体は黒い横縞模様が細かく走り、背中に黒い肩羽があり、翼と尾は黒く、腰に黄白色の太帯があります。雌は頭部は褐色で、その他は黒褐色と淡褐色の斑模様に見えます。名前の通り、雄の尾羽が長いのが特徴です。雑食性で、水草の他、植物の種子や貝類等を食べます。青葉山周辺では、広瀬川等で数多く越冬します・・・ ![]() ![]() |
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