ヒメオドリコソウ(姫踊子草)
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2017/02/28(Tue)
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きょうは、大体晴れました(.-2.5~6.2℃/南東風)。
車道端に、ヒメオドリコソウ(シソ科)が咲いていました。外来種ではありますが、知らぬ間にあちこちに、暖かそうな濃紫の外套から、薄紅のめんこい顔を覗かせて、早春の光を浴びていました。明治時代中期に渡来し、主に本州の路傍等に普通に生育する、草丈10-25cm程の越年草です。茎には短毛があり、根元で枝分かれし、葉は対生し、短い葉柄を持ち、葉身は卵円形で鈍鋸歯があります。葉脈は網目状で窪み、全体に皺がある様に見えます。2-5月、明赤紫色の唇形花を、上部葉脇から外側に向かって咲かせます。青葉山では、車道沿い等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() スポンサーサイト
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ケヤマハンノキ(毛山榛の木)の雌花
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2017/02/27(Mon)
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きょうは、大体晴れました(0.3〜6.8℃/北風)。
道沿いのケヤマハンノキ(カバノキ科)に、雄花が無数に下がっていました。伸び切った穂が風に揺れて、良く見るとその上に小さな雌花が、陽光を浴びて赤々と煌いていました。日本各地の他、東シベリア~極東の丘陵・山地帯に広く分布する、樹高15-20mの落葉高木です。雌雄同株又は異花。樹皮は黒褐色を帯び、大小の皮目があります。長さ8-15㎝の葉は互生し、表は濃緑、裏は帯白緑で、毛が全面にあります。3-4月、枝先に長さ7-9㎝の雄花序を2-4個垂れ下げ、その基部近くに赤く小さな雌花序を3-5個付けます。長楕円形で狭い翼がある果実は堅果です。青葉山では、崩壊地、尾根等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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モズ(百舌/鵙)の雌
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2017/02/26(Sun)
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きょうは、晴れ時々曇りました(1.2~10.6℃/北北西風)。
森の外れの公園に、モズ(モズ科) がいました。正面から見ると、栗坊主みたいに愛らしい雌でしたが、雀の群れを見ると豹変、弾丸の様に突っ込んで行きました。中国東部、朝鮮、ウスリー、サハリン等で繁殖し、冬には中国南部等で越冬します。日本では全国各地に周年生息しますが(留鳥)、北海道では冬に大部分は本州以南に移動し、山岳高地の者も里や南部に移ります。全長19-20㎝。眼上部の眉斑があり、尾羽、翼は黒褐色で、喉、頬、雨覆、次列風切、三列風切の外縁は淡褐色。雄は頭頂~後頸と体側面がオレンジ色で、体上面は青灰色、下面は淡褐色。初列風切羽基部に白斑が入ります。過眼線は黒。雌は全体に淡褐色。大型昆虫や蛙に蜥蜴、小鳥や鼠まで捕食。青葉山周辺では、一年中普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ハナビラニカワタケ(花弁膠茸)
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2017/02/25(Sat)
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きょうは晴れ時々曇って、時折小雪や風花が舞いました(0.0~7.9℃/北風)。
枯木に、ハナビラニカワタケ(シロキクラゲ科)がありました。美しく小さな塊でしたが、何か所にも付いていて見事でしたので、線量は気になりましたが一片けだけ採って、久々に味見しました。世界的に広く分布し、日本では全国のナラ、カシ、ヤナギ等の広葉樹又は針葉樹の幹や枝、枯枝に活着し、樹皮を破って花弁状に成長します。名の通り、膠の様に軟質で、形は皺の寄った花弁状で、球形の塊になり、色はくすんだ淡褐~赤褐色で、乾くと著しく収縮し、堅い黒褐色となります。無味無臭で、一度乾燥させたものを水に戻して、酢物、スープ、吸物等に利用します。青葉山では、小楢等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ハイタカ(鷂)
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2017/02/24(Fri)
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きょうは晴れ時々曇って、風の強い一日でした(1.5~9.5℃/西北西風)。
河原に、ハイタカ(タカ科ハイタカ属)がいました。初めオオタカかと思いましたが、飛び立つととても小さく、同時に飛び立った雉鳩と同じ位で、疾風の様に消えてしまいました。ユーラシアの温~亜寒帯に広く分布し、 日本では、本州中部以北の亜高山~低地の森林等で繁殖(留鳥)、一部は冬に暖地に移動します。全長は♂32cm、♀39cm程で、雄は背が灰色で、腹には栗褐色の横縞があり、雌は背が灰褐色で、腹面の横縞が細かいです。オオタカに良く似ますが小さく(鳩大)、より小さいツミより眉斑が目立ちます。鳥類や昆虫類等を空中又は地上で捕食します。嘗てはオオタカと共に鷹狩に利用されました。名は、「疾き鷹」から転じたとされ、ハシタカとも呼ばれます。全国的に減少していて、国のレッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定。青葉山では、一年中林内に見られ、繁殖もしていて、キィキィキィと鳴く声も聞かれます… ![]() ![]() |
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モクズガニ(藻屑蟹)
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2017/02/23(Thu)
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きょうは、曇り後小雨になりました(1.5~9.5℃/西北西風)。
沢に、モクズガニ(イワガニ科)がいました。何故か鋏の無い雄でしたが、正面から見ると、ピーズの縁取りの有る装甲車の様でした。北海道~沖縄の他、サハリン、ロシア沿海地方、朝鮮東岸、台湾等の、川、河口、海岸等に生息する、甲幅7-8cm、体180g程の蟹(甲殻類)です。鋏に柔らかい毛が密生するのが大きな特徴で、体は全体に濃い緑がかった褐色。食性はカワニナ等の貝類、ミミズ、小魚、水生昆虫、両生類等を捕食する他、石等に付着する藻類を鋏で削り取って食べます。成体は、秋に産卵の為に海に下り、半年後に又川を遡ります。青葉山では、沢筋の深み等に潜み、秋の増水時等には、広瀬川の崖下に多数へばり付く姿が見られます・・・ ![]() ![]() |
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オオバン(大鷭)
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2017/02/22(Wed)
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きょうは、晴れ後曇りました(-2.6~6.7℃/南南東風)。
川岸近くに、オオバン(クイナ科)がいました。特徴的に首振り乍ら、凛々しい黒い衣装を光らせていました。夏にヨーロッパ、シベリア、朝鮮等で繁殖し、冬に東南アジアやアラビア半島、サハラ砂漠等で越冬します。 日本では夏に北海道(夏鳥)、本州、九州で繁殖し、冬には本州以南で越冬します(冬鳥又は留鳥)。全長32-39cm、翼開張70-80cm。雌雄同色で、体の殆どが黒く、嘴~額が白く、虹彩は赤や赤褐色。足は暗緑色で長く、鰭があります。次列風切先端は白。淡水域の葦や蒲が生育する湿地等の広い水辺に生息し、潜って水草の葉・茎・種子を食べ、水生昆虫、貝、甲殻類も採餌します。青葉山周辺では、広瀬川の所々で見られます・・・ ![]() ![]() |
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ネズミモチ(鼠黐)の果実
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2017/02/21(Tue)
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きょうは、久し振りに一日中雪が降ったり止んだりで、一時数㎝積もりました(‐1.0~3.7℃/北西風)。
道沿いのネズミモチ(モクセイ科)に、実が生っていました。雪に塗れた、割火薬にも見える青黒い実を口にすると、如何にも薬効のありそうな味がしました。本州(関東以西とされる)~沖縄等の山地~低地の明るい場所に生育する、高さ約3-5mの常緑低木です。良く横枝を出して、塊状の樹形になり、茎は灰褐色で表面に多数の粒状皮目が出るのが特徴です。長さ4-8cmの葉は対生し、楕円~広卵状楕円形で厚く、表面には艶があります。6-7月、枝先に長さ5-12cmの円錐形花序を出し、径5-6mmの多数の白花を付けます。花冠は筒状漏斗形で、先は4裂し反り、雄蕊と花柱が突き出ます。果実は長さ8-10mmの棒状に近い楕円形で、初め緑で後に粉を吹いて黒く熟します。青葉山周辺では、植栽木の他、鳥による播種と思われる小木があちこちに見られます・・・ ![]() ![]() |
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オモト(万年青)の果実
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2017/02/20(Mon)
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きょうは、曇り後小雨が降りました(-0.8~6.8℃/西北西風)。
道端のオモト(スズラン科)に、実が生っていました。もう大分食べられていましたが、それでも赤く大きい実が、艶々と光っていました。日本の関東~沖縄の他、中国等の暖かい山地に生育する、とされる高さ40㎝ 程の常緑多年草です。革質で分厚く幅広い長楕円形の葉が根元から生え、夏頃、葉の間から花茎を伸ばし淡い黄緑の小花を円筒状に密生させます。秋頃に艶のある赤い液果を熟します。種子は白い乳歯状。有毒植物。観賞用として古くから栽培される古典園芸植物で、現在も尚様々な品種が作出されています。赤い実は野鳥に好まれ、糞の形で広く山野に散布される事から、温暖化現象もあって自生地が年々北上しています。青葉山でも、少しずつ増えている様です・・・ ![]() ![]() |
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チドリノキ(千鳥之木)の芽と葉
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2017/02/19(Sun)
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きょうは、今朝雪がうっすらあり、日中は晴れて風強く、時折雪が飛びました(-1.0~5.0℃/北西風)。
道沿いのチドリノキ(ムクロジ科)に、未だ葉が付いていました。近寄って芽を見ると、海老茶色の筍の様で、愛らしく膨らんでいました。本州(岩手以南)~九州の沢筋等の湿り気の多い場所に生育する、雌雄異株の樹高8-15mの落葉小高木です。葉はカエデ属の特徴の対生で、葉身は卵状長楕円形で多数の側脈があり、サワシバとよく似ています。4-5月、枝先に淡緑色で花弁5、萼片5の花序を付け、雄花序は10cm程に長く垂れ下がって、雄蕊は8本あります。雌花は雌蕊1本の短い花序を出します。果実は翼果で、長さ2.5-3cmの分果が長く垂れ下がります。青葉山では、沢の周辺等にやや普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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カシラダカ(頭高)
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2017/02/18(Sat)
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きょうは、晴れ時々曇りました(-0.3~6.2℃/西北西風)。
道端に、カシラダカ(ホオジロ科)がいました。何気なく歩いて行くと、草叢で草の実等食べていたらしく、数羽がパタパタと飛び上がり、近くの梢でこちらの様子を覗っていました。ユーラシア大陸北部とアリューシャンで繁殖し、冬は中国東部や中央アジアで越冬します。日本では冬鳥として、九州以北の山地~平地の明るい林や林縁、草地等に渡来します。体長15cm程で、雌雄共後頭部に冠羽があるのが特徴です。雄の夏羽は、頭部が黒く目の上~後頭部に白い側頭線があり、体の下面は白く、上面は茶色で黒い縦斑があります。雄の冬羽と雌は、頭部と体の上面が淡褐色になりますが、雄の耳羽周辺は黒褐色。地鳴きはチッと、か細く鳴きます。青葉山では、秋~早春に群れで生活し、草原等で良く見かけます・・・ ![]() ![]() |
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フクジュソウ(福寿草)
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2017/02/17(Fri)
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きょうは晴れ後曇って、異常に暖かくなりました(2.8~17.2/西北西風)。
川沿いの崖に、フクジュソウ(キンポウゲ科)が咲いていました。数輪だけでしたが、皆目出度い、金杯の様に輝いていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国北部、東シベリア、ウスリー等の山野に生育する、草丈10-25㎝程の多年草です。茎は直立して枝分かれし、根茎は短く髭根が多数生え、茎の根元では大形鱗片状の鞘となり、上部では長柄の3-4回羽状複葉を互生し、小裂片は広卵形、深裂片は線状披針形。3-5月、新葉の伸びない中に茎先に径3-4cmの鮮黄色花を咲かせます。花弁は20-30枚で萼片より長く、雄蕊、雌蕊多数。花は日を受けて開き、夕刻には蕾みます。有毒植物。全国的に開発等で激減し、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています。青葉山では、川沿いや民家周辺等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)
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2017/02/16(Thu)
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きょうは晴れ時々曇って、とても暖かくなりました(-0.1~12.7℃/南風)。
雪がすっかり消えた土手に、オオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)が咲いていました。暖かさに誘われたのか、知らぬ間にあちこちに、無数の青瞳が瞬いていました。ヨーロッパ原産の帰化植物で、全国の路傍等日当たりの良い場所に生育する、草丈10-20cmの越年草です。茎は良く分枝し、地面を這うように広がります。葉は対生し、1-2cmの卵円形で粗い鋸歯があります。2-5月、葉腋から花柄を出し、コバルト色で径8-10mmの花を咲かせます。左右対称の花弁は4裂して基部で合着し、1日で落ちてしまいます。雄蘂は2本。蒴果は、2つの玉を付けた形で多毛。青葉山周辺では、道端等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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カラス(烏)の大群
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2017/02/15(Wed)
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きょうは、晴れたり曇ったりで、時折雪や霙が降りました(-0.2~8.1℃/西北西風)。
青葉城址の周辺に、烏の大群がありました。次から次からビル群を越えて飛んで来ては木々に止まり、暫くすると、数百数千の群れを波の様に、又蚊柱の様にうねらせて、八木山等の塒に消えて行きました。多くがハシボソガラス(カラス科)でしたが(詳細は分からず)、これ程の超大群が形成されたは今冬が初めての事で、私達が以前から警告の通り、大規模開発とそれに伴うオオタカ追放作戦、営巣地破壊がこれに大きく影響している事は明白です。その証に、以前は竜ノ口や植物園内に累々とあったカラスの死体(オオタカ食痕)が、今は全く見られなくなり…大変な事態になりました。ハシボソガラスはユーラシア大陸に広く分布し、日本では北海道~九州の、低山~平地の河原や農耕地等に生息する留鳥です。全長は50cm程で、雌雄同色の光沢ある黒い羽を持っています。ハシブトガラスに似ていますが、嘴が細くて額が出ていないのが特徴で、名の由来でもあります。雑食性で、果実、種子、昆虫等を食べ、比較的植物質を好む傾向があります。非繁殖期は集団で行動し、ハシブトガラスと混じる事もあります。草原性で主に人里周辺に生息していましたが、森林性のハシブトガラスが都市部に進出・増加している事もあり、個体数を漸減しているとも言われます。青葉山周辺では、「自動車利用行動」が頻繁に見られ、世界的に有名になりました・・・ ![]() ![]() |
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マンサク(万作・満作・金縷梅)
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2017/02/14(Tue)
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きょうは、晴れ時々曇りました(-1.4~8.2℃/北西風)。
道端のマンサク(マンサク科)に、花が咲いていました。未だ僅か数輪でしたが、金のリボンを四方に伸ばして、早春の笑みを零していました。本州(太平洋側)~九州の山林に生育する高さ3-5mの落葉小高木です。葉は互生し、楕円形で波状の鋸歯があります。2-3月、他に先駆けて花を咲かせ、花は萼、花弁、雄蕊4、仮雄蕊4、雌蕊(花柱)2からなります。萼は赤褐~緑色で円く、黄色い花弁は長さ1.5cm程の細長い紐状です。蒴果には、黒い種子が2個あります。青葉山では何処でも普通に見られ、山中に自生する草木中で最も早く咲き始めます・・・ ![]() ![]() |
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ケヤマハンノキ(毛山榛の木)の雄花
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2017/02/13(Mon)
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きょうは、晴れ時々曇りました(1.8.〜8.2℃/西北風)。
道沿いのケヤマハンノキ(カバノキ科)に、花が咲いていました。青空を背に、長く伸びた赤い雄花が、風にゆらゆら揺れていました。雌花は未だ見えませんが、昨年の球果が黒いアクセントを付けていました。日本各地の他、東シベリア~極東の丘陵・山地帯に広く分布する、樹高15-20mの落葉高木です。雌雄同株又は異花。樹皮は黒褐色を帯び、大小の皮目があります。長さ8-15㎝の葉は互生し、表は濃緑、裏は帯白緑で、毛が全面にあります。3-4月、枝先に長さ7-9㎝の雄花序を2-4個垂れ下げ、その基部近くに赤く小さな雌花序を3-5個付けます。長楕円形で狭い翼がある果実は堅果です。青葉山では、崩壊地、尾根等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ウメ(梅)
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2017/02/11(Sat)
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きょうは晴れ時々曇って、時折風花が舞いました(-2.1~6.7℃/西風)。
森の外れで、ウメ(バラ科)が咲いていました。仙台(榴ヶ岡)での梅の開花は平年だと2/27ですが、知らぬ間に、艶やかとも言える紅梅が、早や八分咲き程にもなっていました。中国原産で、古い時代に渡来したと言われる(日本にも自生していたとの説も)、樹高5-10mの落葉高木です。卵形の葉は互生して先が尖り、周囲が鋸歯状。2-4月、葉に先立ち1-3㎝程の花を咲かせます。花弁は5枚で、色は白~薄紅~赤。果実は2-3㎝の核果で、6月頃に黄色く熟します。青葉山周辺では、各所に植栽されています・・・ ![]() ![]() |
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カヤ(榧)
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2017/02/10(Fri)
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きょうは、今朝までに雪が1-2㎝積もり、日中は曇り後晴れて風が強い一日でした(0.4~6.0℃/西北西風)。
道沿いに、カヤ(イチイ科)の木が生えていました。幼木ながら、葉がてかてかと光り、冬枯れの林床を照らしていました。日本の東北南部~九州、四国の他、朝鮮半島等の、主として暖帯林に散生する、樹高約20m、周囲3m程の常緑針葉高木です。雌雄異株。成長は遅く寿命は長く、耐陰性が強く、余り日の当たらない所でも育ちます。枝は対生し、葉は長さ2-3㎝、幅2-3㎜、光沢があり線形、扁平で先は鋭く尖ります。4−5月頃、前年の葉の付根に1㎝程の楕円形の雄花を付け、新枝基部の葉の付根に雌花を二つ付け、内一つが結実します。種子は翌年秋に紫褐色に熟します。青葉山には大木は余りありませんが、温暖化の所為か、幼木、小木は数多く見られます。又、良く似たイヌガヤ(北海道南部~九州に自生)は枝が緑で、葉が柔らかいので触っても痛くありません・・・ ![]() ![]() |
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オオダイサギ(大大鷺)
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2017/02/09(Thu)
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きょうは、一日中雪や霙、雨が降ったり止んだりでした(0.4~2.4℃/北風)。
川岸に、オオダイサギ(サギ科)がいました。三居沢の出口で、急流に浸かり乍ら遠くを見つめ、密やかに佇んでいました。広義のダイサギは、世界の熱~温帯に広く分布し、温帯のものは冬に暖地へ移動します。日本では、亜種オオダイサギ(又はダイサギ/中国東北~ロシア極東で繁殖し冬に渡来)が冬鳥として、亜種チュウダイサギは夏鳥として見られます。両亜種共河川、湖沼等で、魚、両生類、昆虫等を捕食します。体長90cm程で、雌雄同色。全体が白く、脚や首、嘴が長く、夏羽では嘴は黒く、胸や背中に長い飾り羽が現れ、眼先が緑がかる婚姻色が現れる事もあります。冬羽では飾り羽がなく、嘴が黄色くなります。青葉山では、亜種オオダイサギは秋~春に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ミヤマウズラ(深山鶉)の青葉
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2017/02/08(Wed)
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きょうは、今朝雪が1-2㎝積もっていましたが間もなく融けて、日中は晴れ時々小雪が舞いました(.-1.8~5.0℃/西北西風)。
林床の道端に、ミヤマウズラ(ラン科)の青葉がありました。観葉植物にも似た青々とした葉が、道際の踏み付けられそうな所で、雪に紛れながら佇んでいました。北海道~九州の山地のやや湿った林床や林縁に生育する、草丈10-25㎝の常緑多年草です。葉は革質で互生し、暗緑色で表面に白斑があります。葉身は卵形で長さ3-6㎝、幅2-5㎝。8-9月、花茎の先端に、穂状花序を付け、僅かに淡紅色を帯びた花を5-10個咲かせます。花は長さ1㎝程で、毛が密生します。名は、葉の斑紋を、鶉の羽や卵に譬えました。青葉山では林内の所々に見られますが、歩道新設、藪刈等の影響で激変しています・・・ ![]() ![]() |
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カワウ(河鵜、川鵜)
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2017/02/07(Tue)
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きょうは、曇り後湿雪が断続的に降りました(.-1.1~3.4℃/北西風)。
川に、カワウ(ウ科)がいました。雌雄なのか?2羽が、岩の上でじっと風雪に耐えていました。アフリカ、ユーラシア、オーストラリア、北米東部沿岸の一部等広く分布し、日本では本州~九州に繁殖地があり、主に河川部や湖沼等に生息する留鳥又は漂鳥です。全長80-101㎝、翼開長130-160㎝、体重1.81-2.81㎏で、全身が殆ど黒くウミウに似ますが、背や翼には褐色みがあり、嘴の基部の黄色い口角部分には丸みがあります。グルルルル等と営巣地では喉を震わせて良く鳴きますが、それ以外では余り鳴きません。餌は殆ど魚類で、潜水して捕食します。青葉山周辺では、嘗ては殆どいませんでしたが、今は川で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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巣穴のアカゲラ(赤啄木鳥)
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2017/02/06(Mon)
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きょうは晴れ後曇って、後雨が降りました(3.5~11.0℃/西風)。
山の入口に、アカゲラ(キツツキ科)がいました。小雨がぱらつき日も暮れる頃でしたが、木の幹で何時までもケッケ、ケッケと鳴いていて何だろうか?と思っていましたら、突然姿が見えなくなり、探しましたら、巣穴からめんこい顔が覗いていました。ユーラシア中北部、サハリン、日本等の平地~山地の落葉広葉樹林等比較的明るい森を好み、昆虫の他、果実、種子等を食べて暮しています。全長(翼開長)23cm。雄の顎線や頭は黒く、後頭や下腹、下尾筒は赤。喉や胸、腹は白く、翼先に白斑が多数あり、肩羽は白く、逆八の字に見えます。雌は後頭も黒。キュッ、キュッとかケレケレケレと飛びながら鳴きます。5-7月頃に、一夫一妻で子育てをします。青葉山では、赤松林等を中心に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ソシンロウバイ(素心蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅)
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2017/02/05(Sun)
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きょうは曇って、一時雨が降りました(2.7~7.9℃/南東風)
森の外れで、ソシンロウハイ(ロウバイ科)が咲いていました。榴ヶ岡等、街中のあちこちで満開の便りも聞かれますが、ここの木は、手の届かない高い所は開いているのですが、下の方は未だ芽玉菜状態で、香りだけが馥郁と漂っていました。中国原産で日本には江戸期に渡来した高さ2-4mの落葉低木です。幹は、地際から分枝して株状になります。葉は対生し、長楕円〜卵状長楕形、鋭尖頭で、基部は楔形、縁は全縁。早春、葉の出る前の枝に芳香ある黄色い花を多数付けます。花後、花托が大きくなって長卵形の偽果となり、短毛を密生し、熟すと上向きになって、中に黒い種子が5-20個入ります。種子は有毒。 栽培品種は幾つかありますが、花全体が黄色いものがこのソシンロウバイ、花の中心部が暗紫色のものがロウバイ。青葉山周辺では、公園や庭先、民家跡等に植栽されています・・・ ![]() ![]() |
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ジョウビタキ(尉鶲・常鶲)♂
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2017/02/04(Sat)
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きょうは、晴れたり曇ったりで暖かくなり、雪も一気に融けました(3.0~9.1℃/北西風)。
車道沿いに、ジョウビタキ(ヒタキ科)の雄がいました。道端で何かを食べていましたが、こちらに気付くと近くのパイプ柵に止まって、ヒッヒッとお喋りしながら、優しいお顔ででこちらを見ていました。チベット~東シベリア、極東アジア等で繁殖し、非繁殖期は日本の他、中国南部~インドシナ等で越冬します。東北には主に沿海地方やサハリン、クリルから冬鳥として渡来。翼開長は14cm程。雄は顔や上面が黒く、頭は白く、腹が橙色で、次列風切の基部に白斑があります。雌は全体が茶褐色で、下腹と尾が橙色。都会の公園等でも良く見られる身近な冬鳥で、雄も雌も縄張りを作って過します。昆虫やクモの他、冬には木の実や種子も良く食べます。青葉山周辺では、秋~早春に林縁等で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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アトリ(花鶏)
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2017/02/03(Fri)
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今朝は、昨晩からの雪が10㎝近く積っていましたが、日中は晴れ時々曇って風が強く、時折雪が飛びました(-2.3~5.5℃/北西風)。
道端に、アトリ(アトリ科)がいました。気付かずに歩いていると、一部地面の見える所から、バサバサと10数羽が飛び立ち、暫し近くの灌木に留まっていましたが、直にどこかに消えてしまいました。ユーラシア大陸北部で繁殖し、冬は北アフリカ~中央アジア、中国、朝鮮等に渡って越冬します。日本にはシベリアから秋に冬鳥として渡来し、山野で果実、植物種子、昆虫、節足動物等を食べて暮らします。全長16cm程。体色は黄褐色に黒、白が入り、特に胸部の羽毛は橙褐色で目立ちます。雄の夏羽は頭部が黒く、冬羽の頭部は雌雄共に褐色です。日中は小群を作り、夜は集団で休みます。渡来直後や渡去直前に、数千~数万羽の大群を作る事があります。青葉山では、年によって数は変わりますが、冬に群れが普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オシドリ(鴛鴦)の番
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2017/02/02(Thu)
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きょうは、今朝雪が1-2cm積もり、日中も曇り後雪が降ったり止んだりで、晩方からは本格的に降り出して、夜には10㎝近くになりました(-3.7〜2.0度/西北西風)。
氷が融けた池に、オシドリ(カモ科)がいました。雪の中、如何にも鴛鴦の番が、仲良く羽繕い等していました。北海道~沖縄の亜高山~低地に生息・繁殖する留鳥で、ロシア沿海地方、サハリン、中国北部等で繁殖する者は、日本や中国南部で越冬。非繁殖期は群れで生活し、山地の渓流、湖沼等で見られます。雄は三列風切が橙色の銀杏型で帆状に立ち、白い眉斑は大きく、頬~首が橙赤色。嘴は赤く、長い冠羽を持ちます。雌は灰褐色で、胸と脇に白の斑点があります。嘴は灰黒色で基部は白く、目の周りが白く、その後ろに白線が伸びます。水草や植物の種子、穀物等を食べますが、特に団栗を好んで食べるのが特徴です。青葉山では、各池沼、広瀬川周辺等で一年中見られます・・・ ![]() ![]() |
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赤と黒(星羽白と金黒羽白)
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2017/02/01(Wed)
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きょうは、曇り時々晴れて、夜には雪が降りりました(-1.1~9.8℃/北西風)。
川に、頭の赤い鴨と黒い鴨がいました。ホシハジロ(カモ科)とキンクロハジロ(カモ科)の雄で、顔を背中に埋めながら、水面にぷかぷか揺れていました。ホシハジロは、日本では冬に各地に飛来し、北海道では少数が繁殖する潜水性のカモです。頭頂が盛り上がり三角形に見えるのも特徴。嘴は黒く、青灰色の帯模様が入ります。♂の虹彩は赤く、繁殖期のオスは頭~頸が赤褐色で、胸や上尾筒、下尾筒は黒く、側面は灰色で、黒く細かい縞模様があります。♀の虹彩は褐色で、頭~胸も褐色。種子、葉、芽、地下茎、魚類、両生類、昆虫、甲殻類、軟体動物、環形動物等を食べます。キンクロハジロは、日本全国の河川、湖沼、湾等に冬鳥として訪れ、大群を作る潜水性の鴨です。繁殖期の雄は後頭の羽毛が伸長し、頭~胸~体上面が黒く、非繁殖期の雄や雌は全身が黒褐~暗褐色。嘴は幅広く灰青色で、先は黒くその周囲は白。後肢は暗青灰色。潜水して貝類、甲殻類、水生昆虫や水草等を食べます。両種共、青葉山周辺では、冬に広瀬川等で見られます・・・ ![]() ![]() |
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