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タヌキラン(狸蘭)
2017/04/30(Sun)
  きょうは、良く晴れました(8.2~21.0℃/南南東風)。
  沢沿いに、タヌキラン(カヤツリグサ科)が咲いていました。沢山下がる雌花は、名通りの狸の様でもありますが、蓑にもほんにょ(藁ぼっち)にも見えて、楽しくなりました。中部~北海道の、主に亜高山~山地の湿った岩壁や斜面に生育する、草丈0.3-1mの多年草です。葉は柔らかく幅0.5-1㎝。5-7月、茎先に数個の小穂を付け、上方の1-3個の細長い雄小穂を、下方に楕円~球形で長柄のある、5-6個の大きな雌小穂を垂れ下げます。名は、花穂がタヌキの尻尾を連想させる事に由来。青葉山では、川や沢沿いの崖地等に見られます・・・
タヌキラン 桜散る
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オオコガネネコノメソウ(大黄金猫の目草)
2017/04/29(Sat)
   きょうは、晴れ後曇りました(6.8~20.1℃/北風)。
  道端に、オオコガネネコノメソウ(ユキノシタ科)が咲いていました。日暮れの藪陰に、ドキドキする程の黄金花が、眼に沁み入る様に煌いていました。本州(宮城以南)~九州の、山地の沢。本州(宮城以南)~九州の、山地の沢沿いの湿性地等に生育する、草丈5-10㎝の多年草です。全体に毛が多く、葉は長さ1.5-3㎝の楕円~卵円形で、鋸歯数はf9-17個。4‐5月、鮮黄色の花(花弁に見えるものは萼片)を茎先に咲かせます。 コガネネコノメソウに良く似ていますが(毛が多く、走出枝の葉が大型で鋸歯数の多いのが識別店点)、近年は同一種とされる事も多い様です。宮城県が北限。青葉山では、沢沿い等に見られます・・・
オオコガネネコノメソウ 益々笑う山
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メジロ(目白)とミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)
2017/04/28(Fri)
 きょうは、大体晴れました(6.9~18.5℃/南南東風)。
 道沿いのミヤマウグイスカグラ(スイカズラ科)の繁みに、メジロ(メジロ科)がいました。良く見る光景なのですが、ひっくり返ったり難しい格好をしながら、美味しそうに花蜜を吸っていました。花名由来の鶯が、「梅に鶯」と同様、実は目白だったのではと確信を深めました。メジロは北海道中部以南の低地~山地に、留鳥(又は漂鳥)として生息。雌雄同色。上面はオリーブがかった緑色で、目の周りの白い輪が特徴です。雑食ですが、花蜜や果汁を好み、夫婦愛が強く、留鳥では一年中番いでいる者が多い。青葉山では、一年中普通に観察できます。ミヤマウグイスカグラは本州~九州の、主に日本海側の山野に生育する高さ2mの落葉低木。葉は対生し、全体に毛が多く生えます。4-5月に、やや曲った漏斗状で先が5裂する淡紅色花を咲かせ、秋に、グミに似た液果を赤熟します。青葉山では、林内外に普通に見られます・・・
メジロとミヤマウグイスカグラ 山笑う
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トウゴクサバノオ(東国鯖の尾)  
2017/04/27(Thu)
 きょうは良く晴れて、暑い位になりました(10.1-17.2℃)。
  道端に、トウゴクサバノオ(キンポウゲ科)が咲いていました。小さな花なので気付かずに通り過ぎるところでしたが、近寄れば、梅花の様な愛らしい花が並び、嬉しくなりました。本州(宮城県以南)~九州の山地のやや湿った所に生育する、草丈10-20cmの多年草です。全体が無毛で柔らかく、茎葉は全て対生し、頂小葉は広卵~倒卵形でしばしば中程まで裂けます。4-5月、径6-8㎜で淡黄緑~白色の花をやや下向きに全開せずに咲かせます。花弁の様に見える部分は萼片で、中心部の黄色い部分が花弁です。宮城県が北限で、産地も限定されるので、県のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されています・・・
トウゴクサバノオ 広瀬滝付近
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モミジイチゴ(紅葉苺)の花
2017/04/26(Wed)
   きょうは、曇り後小雨が降りました(11.5~20.0℃/南風)。
  道沿いのモミジイチゴ(バラ科)が、咲いていました。清々しい純白の五弁花を、若葉と紅い芽鱗が一層引き立てていました。東日本の山地~丘陵の林縁や明るい林内に生育する、高さ2m程になる落葉低木です。全体に無毛で刺が多く、互生する葉はモミジ状に3-5中裂します。3‐4月に、白い5弁花を下向きに1個ずつ付けます。果実は橙黄色で熟すと食用になります。青葉山では、多くの生物達にとって大切な藪の主役となっていますが、「藪刈り」と称する自然破壊の標的になり、減少しています・・・
モミジイチゴ 黒森の窓
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ムラサキケマン(紫華鬘)
2017/04/26(Wed)
   きょうは、大体晴れました(7.3~18.4℃/南南東風)。
   森の道端に、ムラサキケマン(ケシ科)が咲いていました。木漏れ陽を浴びて、紫水晶の群華の様に、周囲に光を放っていました。日本全国の他、中国等の山地~低地の林下の、少し湿った場所に生育する一年草(越年草)です。秋に芽生え、4-6月に紅紫(時に白)の筒状花を咲かせます。高さは30-50cm程で、茎には複数の葉が付き、葉は2-3 回3出複葉で、小葉は扇形に近くて丸い鋸歯があります。毒性植物ですが、ウスバシロチョウ等にとっては大切な食草になっています。青葉山では、林下の道端等で、比較的普通に見られます・・・
ムラサキケマン 若葉の波
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ヤマエンゴサク(山延胡索)
2017/04/24(Mon)
   きょうは、大体晴れました(5.7~14.1℃/南南東風)。
   道端に、ヤマエンゴサク(ケシ科)が咲いていました。林床を覆い尽す様に、如何にもか弱そうな、天色の妖精達が舞っていました。極東アジアに分布し、日本では本州~九州の山野の林下や林縁に生育する、草丈10-20cmの多年草です。葉は2-3回3出複葉で、小葉は卵円~披針形で3-4裂し、葉形は変化が多。4-5月、茎先に1.5-2.5cmの筒形の、青紫~紅紫色で花を総状に付けます。苞は披針~扇状楔形で時に歯牙があり、蒴果は広披針~卵状長楕円形、長さ7-13mm、幅3-4mm。青葉山では、山際の藪地等の所々に見られます・・・
ヤマエンゴサク 黄金の落日
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アカハラ(赤腹)
2017/04/23(Sun)
   きょうは、晴れたり曇ったりでした(5.5~14.9℃/北北東風)。
   道端に、アカハラ(ツグミ科)がいました。当地の者なのか、渡りの途中なのか、道に沿って4羽も5羽もが、嘴で落葉を起こしては、食べ物を探していました。ロシアのサハリン、クリル、日本の北海道と本州中部以北の山地で繁殖し、比較的明るく開けた林の地上でミミズや昆虫等を捕り、冬は本州中部以西〜中国南部、フィリピン等で越冬する、全長 24㎝のツグミの仲間です。雄は顔と喉が黒褐色で背面は暗褐色、胸〜腹側面は赤褐色で,、腹中央部〜下尾筒は白。雌は雄より全体に淡色で、喉に白色縦斑があります。地鳴きは「キョキョキョ」等、繁殖期の雄は、「キョロンキョロンチーッ」等と鳴きます・・・
アカハラ 御室桜
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ヤマザクラ(山桜)
2017/04/22(Sat)
  きょうは、晴れ時々曇りました(8.8~17.3℃/北風)。
  道沿いで、ヤマザクラ(バラ科)が咲いていました。何時の間にか、山のあちこちを白や薄紅に浮き立たせて、近寄れば、柔らかそうな花や葉が桜餅の様に香っていました。北海道~九州の他、朝鮮南部等の日当たりの良い山野に生育する、高さ20-25mの落葉高木です。展開しかけの若葉は赤みを帯びる事が多いのですが、褐色、黄緑、緑等変異が大きく、裏面が白っぽくなります。4-5月、葉が出ると同時に開花し、花弁は5枚で、色は普通白~淡紅色。樹皮は暗褐~暗灰色。桜の仲間では巨樹となり、比較的長寿。青葉山では、良く似たカスミザクラと共に普通に見られ、葉や花等が無毛で、普通は花期が早いのが相違点です・・・
ヤマザクラ 萌える森
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ヒトリシズカ(一人静) 
2017/04/21(Fri)
   きょうは、曇り後雨が降りました(9.2~14.7℃/南東風)。
   林床に、ヒトリシズカ(センリョウ科)が咲いていました。緑の葉衣から白いお顔を覗かせて、上演のその時を待っているかの様でした。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の低山地~平地の林内、林縁等に生育する、高さ10-30cmの多年草です。茎は紫褐色で節があり、光沢ある葉は長さ6-10㎝の楕円~卵状楕円で、4枚輪生状に対生し、先は短く急に尖り、鋸歯があります。4-5月、茎先に1本の穂状花序を出し、花は雌蕊と雄蕊のみで、萼片や花弁はありません。核果は長さ2.5-3㎜の歪んだ倒卵形。名は、一本のみの花穂が、静御前に劣らぬ程美しいとの意。青葉山では、山裾等に見られます・・・
ヒトリシズカ 三居沢の桜
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アオジ(青鵐、蒿鵐、蒿雀)
2017/04/20(Thu)
  きょうは、晴れ後曇りました(8.3~14.6℃/西北西風)。
  道端に、アオジ(ホオジロ科)がいました。チッと言いながら餌を探していましたが、何かの大きな実を見つけると丸呑みにして、又チッと鳴いて繁みに消えました。夏に中国、ロシア南東部、朝鮮北部等で繁殖し、冬には中国南部等で越冬します。日本では北海道~本州中部以北で繁殖する他、主に中部以西で越冬し、山地~平地の開けた森や林縁等に生息(非繁殖期には主に藪地に生息)します。全長16cmで、夏羽は、上面は灰褐色で黒褐色の縦斑があり、喉の下~下尾筒は黄色味のある灰色で脇に黒褐色縦斑があります。冬羽では、全体が淡色になります。雄成鳥は頭部が暗緑灰色で覆われ、眼先や喉が黒いのが特徴です。青葉山では周年普通に見られます・・・
アオジ 青葉山から八木山方面を望む

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店、あゆみbooks仙台(広瀬通り)店と青葉通り店、仙台市市民活動サポートセンター等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
  環境ブログランキング ブログ王 
 
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スミレサイシン(菫細辛)
2017/04/19(Wed)
   きょうは、晴れ時々曇って一時小雨が降り、風速30m以上の暴風が吹き荒れました(7.9~19.0℃/西風)。
   沢沿いに、スミレサイシン(スミレ科)が咲いていました。林床に、瑠璃紺の花が鏤められて、蒼玉の谷にでも迷い込んだ気がしました。北海道西南部~本州の主に日本海側の、山地〜丘陵の落葉樹林のやや暗く湿った林下や林縁に生育する多年草です。太く長い根茎があり、葉は細長く先は細く尖り、両面共無毛。4-5月、葉が開き切らぬ中に、径2-2.5cmで淡青紫色の花を開き、距は太く短く、側弁は無毛、雌蘂の柱頭は嘴状に長くなります。托葉は葉柄から離生。葉がハート型で花が葉より早く開く等、アケボノスミレとも良く似ていますが、花色の他、花の内側に毛がない事、萼の付属体に鋸歯がある事等で区別できます。青葉山でもあちこちに見られます・・・ 
スミレサイシン 暴風で4-6日限りの葉桜
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アミガサタケ(編笠茸)
2017/04/18(Tue)
   きょうは雨後曇って、午後には晴れました(9.4~21.4℃/西風)。
   林縁の道端に、アミガサタケ(アミガサタケ科)が生えていました。誰に見せたいのか、円かったり三角だったりする網の帽子が、二つ三つつと並んでいました。北半球の温帯以北に広く分布し、日本では主に春、全国の林内地上のサクラ、モミ、トウヒ等の木の傍らに孤生、群生する、高さ7-15㎝程のキノコです。 傘はデコボコした網目状で、柄に直生。色は淡褐色、淡黒褐色、黄土褐色等で、内部は空洞で、その内部表面には粒上突起が見られます。柄は黄白色でやや根元が太くなります。柄も中空。肉はほぼ表面と同色で、弾力があります。欧州ではモリーユ、モレル等と呼ばれ、食用キノコとして特に好まれます。生クリームやバター等との相性が良いとされ、グラタンやシチュー等にされたり、ピザ、フライ、スープ、オムレツ等の素材としても良く利用されます。類似種が数多くあり、その多くは子実体に毒成分ヒドラジンを含む為、生食は避けるべきとされます。青葉山では、モミ等の林床に見られます…
アミガサタケ 雨上がりの青空
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ミズバショウ(水芭蕉)
2017/04/17(Mon)
  きょうは、晴れ後曇って、夜には雨になりました(10.8~18.6℃/南南東風)。
  森の小湿地に、ミズバショウ(サトイモ科)が咲いていました。ほんの数株の数輪でしたが、既に大きくなった葉陰で、純白の頭巾を被った尼僧が、ひっそりと座していました。北海道~本州の他、ロシア東部の湿地や池沼畔等に生育する多年草です。春~初夏、発芽直後の葉間中央から仏炎苞と呼ばれる白い苞を開きます。これは花ではなく、葉の変形したもので、その中央に、小花が多数集まった円柱状花序を作ります。葉は花後に出て、根出状に立ち上がり、長さ80cm、幅30cm程になります。受粉後、花序は大きく成長して緑色肉質の果穂になります。青葉山では3月末~4月末、数ヵ所の湿地で小群落が見られます・・・
ミズバショウ 青葉城址を望む
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ヒメギフチョウ(姫岐阜蝶)
2017/04/16(Sun)
  きょうは、良く晴れて暑くなり、何と夏日になりました(9.8~25.5℃/西南西風)。
  林床に、ヒメギフチョウ(アゲハチョウ科)がいました。急激に環境が悪化した所為か、このところ中々見かけなくなっていますが、この「女神」との出逢いは、春の何ものにも代えがたい喜びです。中国東北部、ロシア沿海地方、朝鮮等に分布し、日本では北海道~中部の山地~低地の落葉広葉樹林に生息する、前翅長26-35㎜、開長48-65 ㎜程のアゲハの仲間です。成虫の翅は黄白色と黒の縦縞模様で、後翅の外側には青や橙、赤色の斑紋が並び、後翅には尾状突起を持ちます。ギフチョウに良く似ますが、前翅の一番前方外側の黄白色斑がずれず、他斑と曲線をなします。緩やかに低く飛ぶ事が多く、カタクリ、スミレ類で吸蜜。幼虫の食草はウスバサイシン、オクエゾサイシン(北海道と青森の一部)。別名は「春の女神」。近年全国的に激減し、環境省レッドリストで準絶滅危惧(NT))に指定。当地では、何ヶ所かに生息しますが、開発等で激減しています…
ヒメギフチョウ コブシの花々
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リュウキンカ(立金花)
2017/04/15(Sat)
  きょうは、晴れたり曇ったりで、一時小雨が降りました(10..9~20.0℃/西北西風)。
  沢沿いに、リュウキンカ(キンポウゲ科)が咲いていました。暖かな陽射しが注いで、黄金の花が一層キラキラと耀いていました。本州~九州の他、中国、朝鮮、シベリア等北半球全域の、亜高山~低山の水辺や湿地に生育する、草丈20-50㎝の多年草です。葉は艶がある腎円形で縁に細かい円鋸歯があります。4-5月、茎先に径2-4㎝程の濃黄色の花を付けます。花に見えるものは萼で、花弁はありません。青葉山では湿地や沢沿いの所々に見られ、近似種のエンコウソウも生育しています・・・
リュウキンカ 大手門付近
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アケボノスミレ(曙菫)
2017/04/14(Fri)
  きょうは、晴れたり曇ったりで、暖かくなりましたした(2.5~20.9℃/西北西風)。
  道端に、アケボノスミレ(スミレ科)が咲いていました。大きく艶やかな花弁に陽が差して、正に曙の空を思わる趣でした。朝鮮、中国北部等に分布し、日本では北海道~九州中部の山地の日当りの良い林床や草地に生育する多年草です。根茎は太く、節が詰り、その間からやや太い根が出ます。地上茎はなく、葉は株元から出ますが、花期には展開せず、両側から表面に巻いたままほぼ直立る事が多く、葉柄の中程から下は地中にあります。4月中~5月中頃に長さ7cm程の花径先に、径2-2.5㎝の紅紫~淡紅色の花を咲かせます。花期後の葉は径5-8cm、葉柄が15cmにもなります。果実は楕円形で先が尖り、表面に紫斑点があります。名は、花色を明け方の空の色に譬えたもの。青葉山では、落葉樹林下の所々に見られます…
アケボノスミレ 青葉城下から
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エドヒガン (江戸彼岸)
2017/04/13(Thu)
  きょうは朝に雪がちらつき、曇り後晴れて、風の強い一日でした(3.2~11.9℃/西北西風)。
  山のあちこちで、エドヒガン(バラ科)が咲いていました。 この山の桜の中でも、紅が差して一番艶やかな華が開いて、春香を放つ様に強風に震えていました。本州~九州の他、朝鮮、中国等の人里近くの山野に生育する、高さ15-25m程の落葉高木です。葉は長楕円~狭倒卵形で、葉柄には毛が目立ち、蜜腺は葉柄の上部か葉の最下部に一対あります。3月下旬~4月中旬、薄紅~白の花を咲かせます。萼筒の下半分が丸く膨らみ、上部が括れて細くなる壷形で、花柄や葉柄等に斜毛が多いのが特徴です。各地に植栽され、三春の滝桜、盛岡の石割桜等も当種です。青葉山では、藪や斜面等に見られます・・・
エドヒガン 淡い春色
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タゴガエル(田子蛙)
2017/04/12(Wed)
   きょうは、雨後曇って晴間も出ました(6.5~13.0℃/西北風)。
   沢に、タゴガエル(アカガエル科)がいました。喉を覗くと黒く、卵を産みに来ている、お腹の大きな雌の様で、とても堂々としていました。本州~九州の主に標高2千m以下の森に生息する、体長♂3.5-4.5㎝、♀4.5-5㎝の蛙です。日本固有種。指趾の先端が膨らみ、後肢の水掻きは切込みが深く、趾先端まで発達しません。動物食で、昆虫、クモ、陸棲貝類等を食べます。基亜種は主として4-5月に伏流内や渓流周辺のある水溜り等に60-110個の卵を産みます。普段は森の林床等に生息していますが、繁殖期に雄は、渓流内の岩の隙間等に入り込んで鳴くので、声はすれども姿は見えず、「幻の蛙」等とも言われます。ヤマアカガエル等に似ていますが、喉に暗色斑紋があるのが特徴です。青葉山では、沢等に普通に見られます…
タゴガエル 柳青める
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ミツバアケビ(三葉木通・通草) の花
2017/04/11(Tue)
 きょうは、曇り後雨が降りました(4.7~12.9℃/南東風)。
 林縁で、ミツバアケビ(アケビ科)が咲いていました。雨の中、紫紺の瞳に涙を溜めて、春の憂いにじっと耐えているかの様でした。全国の山地~低地の林縁や草原等に生育する、雌雄同株異花の蔓性落葉木本です。アケビに似ていますが、名の通り、葉が3枚で、緑に波形の鋸歯があるのが特徴です。アケビよりやや高地や寒地に多く、北海道にも自生しています。4-5月、黒紫色の花序を作り、基部に三枚の萼片からなる大きな雌花を数個開き、下部に小顎片からなる房状の雄花を多数下げます。秋に果実が口を開け、果肉、果皮共に食用になります。青葉山では、各所に普通に見られます・・・
ミツバアケビ 鳶の舞い
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ヤマコウラナメクジ(山甲羅蛞蝓 )
2017/04/10(Mon)
  きょうは、大体晴れました(10.7~15.2℃/南東風)。
  昨日の「会」でも見られましたが、沢の石の上に、ヤマコウラナメクジ(オオコウラナメクジ科)がいました。漆黒の身を沢水に濡らし、怪しく光っていましたが、良く見れば背中には、名の通りの丸い甲羅が乗っていました。本州と四国の、主として山地の自然度の高い落葉広葉樹林内や林縁の朽木、落葉下等湿度の高い場所に生息する、体長30-40㎜、体幅7.5㎜、体高9㎜の細長い蛞蝓です。日本固有種。体色はで青黒色で光沢が強く、体の前方背面に大きな外套膜の楯(甲羅/縦10㎜、横6㎜)を持ち、その後方の背面に著しい稜角があります。詳しい生態は解明されていませんが、夜行性、卵生で、腐乱した動物に集まるとの記録もあります。広域に分布しますが生息地は極めて限定され生息密度は低く、乾燥に耐える軟体構造がないので、森林伐採、林道整備等による生息林床の乾燥化、沢の湿地の減少等によって地域単位で絶滅、環境省のレッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定されています。宮城県では、2010,年に奥新川で初確認されたものの、その後の生息状況は不明との事。勿論、青葉山での状況も不明で、再会を期待したものです…
ヤマコウラナメクジ 月と街
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四月観(視)察会
2017/04/09(Sun)
  きょうは朝から雨が降lり出したりして、不参加連絡が幾つもありましたが、始まる頃にはほぼ止んで、曇天の下の穏やかな観(視)察会になりました(7.6~14.3℃/北北西風)。改訂版の青葉山地図のお披露目や近況報告の後、早速出発です。道端には、ツクシやバッケ、オオイヌノフグリ、ヒメオドリコソウ、ミチタネツケバナ等が続き、カエデ類等木々の芽が展開し、春の息吹を感じます。見上げれば金尽くし、マンサクは益々金色に、コブシは金の鈴音を鳴らし、ケヤマハンノキやツノハシバミは金の鎖を無数に下げ、足元には金蘭とも見紛う春蘭に、寒菅達が金の刷毛を翳しています。山桜で一番早い、チョウジザクラもあちこちで床しく咲いていました。目当てのカタクリはと言えば、生憎花弁を窄ませたものが多かったのですが、頃合いは又と無く、何処までも無数の赤い灯火が輝く様でした。そして、こんな大勢で五月蠅くしているのに、あっとびっくり、目の前に若く美しい一頭、その後又毛色の違う一頭がと、カモシカが次々に現れ動転すると共に、とても嬉しくなりました。ショウジョウバカマやイワウチワの群落も、目にも胸にも沁み入る美しさでした・・・
キクザキイチゲ シュンラン カモシカ トウホクサンショウウオの卵のう観察
 他に花では、キクザキイチゲ、ワサビ、ナガハシスミレ、タチツボスミレ、ミヤマウグイスカグラ、セリバオウレン、ハンノキ、セイヨウタンポポ、ヒメカンスゲ、ヒカゲスゲ、アオスゲ、オクノカンスゲ等も咲いていました。動物では、沢にトウホクサンショウウオの卵濃が見られ、胚モ大きく育っていました。又、その近くに見慣れぬ黒い蛞蝓がいて、皆で不思議がったのですが、帰ってから調べてみると、これはヤマコウラナメクジと言い、環境省のレッドリストで準絶滅危惧、宮城県では2010年に奥新川で初確認されたものの、その後の生息状況は不明との事で、又一つこの山の貴重さが判る種が記録されました。昆虫では、一瞬アカタテハやイカリモンガと思われる蝶や蛾が飛び、野鳥では、ウグイスやシジュウカラが良く囀り、アオゲラやトビも盛んに鳴いて、他にコゲラ、メジロ、ヒヨドリ、エナガ、カワラヒワ、ハシブトガラス、キジバト等が確認されました・・・
ショウジョウバカマ 赤いチョウジザクラ 大切な小森の前で イワウチワ
 今回特筆された事は、昨年、各所で大きく”藪刈り”され、多くの希少種が失われた山道で、数百株はあったヒメフタバラン(昨年は一花も一株も確認できず)が、ほんの数株、数花でしたが確認できた事でした。他の多くの希少種は失われたままですが、この数株の希望が種となり花となって、以前の姿を蘇らせてほしいものです。その為にも、これまでの管理方法を改め、二度と「取り返しのつかない」過ちを繰り返さないでほしいものですし、私達も、少しでも未来に希望の持てる観(視)察会を続けて行きたいと思いました・・・
 来月は新緑の森の中、ルリソウ、ヒメシャガ、ヤマツツジ等の花々や、渡来したばかりの夏鳥達の囀りが見所・聞き所となる事でしょう? では又、5/14(日)にお会いしましょう!
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シュンラン(春蘭)
2017/04/08(Sat)
    きょうは、大体曇りました(10.7~15.2℃/南東風)。
   道端で、シュンラン(ラン科)が咲いていました。薄紅の身を白いヴェールで包み、翡翠の頭飾りに赤い頬、しっとりと報春の郎女が佇んでいました。北海道~屋久島の、主に明るい落葉樹の林床に生育する、草丈10-25cまmの常緑の多年草です。長さ20-35㎝で細鋸歯があってざらつく線形の葉を根元から叢生させ、その間から数個の膜質の鞘状鱗片に包まれる太い肉質の花茎を出します。3-4月、茎先に30-35mmの花を1個(稀に2個)付け、萼片3と側花弁2は緑~黄緑色を帯び、唇弁は大きく、白くて濃紅紫色の斑があります。6-7月に紡錘形の果実が結実します。開発や乱堀、生育環境の悪化等から各地で激減しています。青葉山では普通に見られますが、盗掘等により減少しつつあります・・・
シュンラン セリバオウレン
明日(4/9)は、定例の観(視)察会↓。野鳥達の囀りの下、カタクリやシュンラン、ショウジョウバカマ、セリバオウレンにキブシ、スミレ達等、咲き群れる森を漫ろ歩きます・・・
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アカタテハ(赤立翅)
2017/04/07(Fri)
   きょうは、大体晴れて暑い位になり、桜の開花も発表されました(11.8~21.5℃/西風)。
   森の道に、アカタテハ(タテハチョウ科)がいました。ひらひら飛んでは止まり、又飛んでは止まりを繰り返していましたが、美しい赤斑をは見えるものの、止まった途端に翅を固く閉じて、枯葉の一部になっていました。北海道~沖縄の山地~人家周辺に生息する、前翅長30-35㎜の中型のタテハチョウです。成虫は3-11月に出現し、前翅は朱と黒で白斑が点在し、後翅は茶色で橙色の縁取りがあり、翅裏はほぼ灰褐色で、白く細い網目模様があります。アザミ等、様々な花で吸蜜し、腐果、獣糞、樹液にも頻繁に集まります。成虫で越冬するので、早春から飛び始めます。幼虫の食草は、カラムシ、クサマオ、ヤブマオ等イラクサ科植物。青葉山では、早春や秋に良く見られます・・・
アカタテハ 飛行機雲の空
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チョウジザクラ(丁字桜)
2017/04/06(Thu)
  きょうは晴れ後曇って、晩方から小雨がぱらつきました(8.3~19.1℃/南南西風)。
  道沿いのチョウジザクラ(バラ科)が、咲き始めていました。今年は、街の桜は明日辺りに開花しそうですが、この山の桜の方が一足早く、床しい花を綻ばせていました。本州の岩手~広島(主に太平洋側)と熊本の山地に生育する7ⅿ程の落葉小高木です(日本海側には、当種の変種とされるオクチョウジザクラが分布)。葉は長い楕円形で、先は尾状に長く尖り、一面に毛が生えます。3月下旬~4月下旬に、萼筒が長い白~薄紅色の2cm程の花弁を、5枚一重で咲かせます。青葉山では、林内外に普通に見られます・・・ 
チョウジザクラ 鬼火(スキー場の灯)
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ルリタテハ(瑠璃立羽)
2017/04/05(Wed)
  きょうは、良く晴れて暖かくなりました(4.0~17.0℃/南西風)。
  森の道端に、ルリタテハ(タテハチョウ科)がいました。二つの黒い影が、縺れる様に飛び回っていましたが、ふっと足元に止まると、濃紫のベルベにモルフォ蝶を思わす青紫の帯が、眩く眩く煌めいていました。北海道南部~南西諸島の他、ロシア沿海地方~インドの、山地~平地の森林と周辺部に生息する、前翅長25-45mmの蝶です。成虫は暖地では年に2-3回、寒冷地では1回(8-9月)発生し、樹液や腐ったもの等に集まります。濃い黒褐色の翅の表面に、名の通りの鮮やかな水色の帯模様が入るのが特徴で、前翅の先には白斑が付きます。裏面は灰褐色で細かい模様があり、樹皮や落葉に似ています。幼虫の食草は、サルトリイバラ、ホトトギス類、ユリ類等で、成虫で越冬し、早春に逸早く飛び始めます。青葉山では、早春等に普通に見られます・・・
ルリタテハ 森の向う
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アオスゲ(青菅)の花
2017/04/04(Tue)
  きょうは、晴れ時々曇りました(4.2~15.0℃/南南東風)。
  道端で、アオスゲ(カヤツリグサ科スゲ属)が咲き出していました。白い枯葉の袴から、小さな刷毛を何本も掲げ、魔法の粉を振り撒いていました。北海道〜九州の草地等、適度に湿気があり陽の当たる場所に生育する多年草です。葉は幅2-3㎜で密に叢生し、匍匐枝を出さず、基部の鞘は褐色でやや光沢があり、古くなると繊維に分解します。4-5月、高さ15-50㎝の有花茎に、頂小穂(雄性)と、多数の小花からなる根棒状、長さ1-2㎝の側小穂(雌性)を2-3個付け、多数の小花を密生します。雌鱗片には長芒があり、果胞には不明瞭な脈があります。名は、鞘や鱗片にも赤や黒に染まる所がなく、全体に緑色な事に由来。青葉山では、明るい道沿いに普通に見られます…
アオスゲ キブシ
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ショウジョウバカマ(猩猩袴)咲き出す
2017/04/03(Mon)
  きょうは、曇り時々小雨が降りました(1.4~12.8℃/南南東風)。
  道端で、ショウジョウバカマ(シュロソウ科)が咲き出していました。未だ僅かではありますが、夜空を彩るる花火の様に、華やかな火片を散らしていました。北海道~九州の高山~低地の、やや湿った樹陰等に生育する多年草です。葉は滑らかな広線形で、根本から多数出てロゼット状に広がり、冬期も枯れず、葉先には時に無性芽を作ります。3-4月、数個の鱗片葉を付けた高さ10-30cmの花茎を立ち上げ、頂端に3-10花からなる総状花序を付けます。花被片は濃紫~淡紅色の倒披針形で6個程あり、花後も緑色になって残ります。雄蕊6。蒴果が熟す頃には、花茎は50-60cmにもなります。青葉山では、あちこちの林床に大~小群落を作っています・・・
ショウジョウバカマ 化石滝
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ホオジロガモ(頬白鴨)の雄
2017/04/02(Sun)
  きょうは、晴れたり曇ったりでした(2.4~11.2℃)。
  賢渕に、ホオジロガモ(カモ科)がいました。雄が一羽でしたが、北帰行の途上なのか、特に潜水する訳でもなく、すいすいと上へ上へと泳いでいました。広くユーラシアや北米の北部の森で繁殖し、地中海やペルシア湾、中国南部、朝鮮、北米中部等の内湾、河口、湖沼等で越冬します。日本へは亜種ホオジロガモが冬鳥として渡来します。全長は46cm程で、雄は頭が緑色光沢のある黒で、顔の頬に丸い白斑があり、これが名の由来になっています。背は黒く、胸、腹、尾羽は白。雌は頭と背は褐色で、体の下面は灰褐色。越冬時には群れを作り、潜水して甲殻類や魚類、貝類等を捕食し、水草も食べます。青葉山周辺では冬季、広瀬川の大きな渕で時々見られます・・・
ホオジロカモ 郷六の池
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イワウチワ(岩団扇)咲き出す
2017/04/01(Sat)
  きょうは、氷雨が降ったり止んだりでした(3.3~6.1℃/北風)。
  イワウチワ(イワウメ科)が、咲いていました。と言っても未だ数輪でしたが、薄紅の花が雨に濡れていました。本州中国以北の山地の落葉樹林内や林縁、岩場等に生育する、草丈10cm程の耐寒性常緑多年草です。円い根生葉は長柄を持ち、3-4月に咲く淡桃色の花は、一花茎に一花を下~横向きに開きます。主に深山に生える希少種で、県レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定。青葉山では、幸い普通に見られていましたが、崩落や宅地・遊歩道造成、枯松処理作業、盗掘等もあって、年々減少しています・・・
イワウチワ 時雨れる馬酔木
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ゆきかえる