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ツルボ(蔓穂)
2017/08/31(Thu)
  きょうは、曇り時々雨が降り、午後には晴間もありました(17.0~22.8℃/北風)。
  草原に、ツルボ(ヒアシンス科)が咲いていました。希少種にも関わらず、キャンパス移転でも、追廻工事でも、大きな群生地が何ら顧みることなく破壊されてしまいましたが、僅かに残った花々は、目にも胸にも沁みる色模様でした。北海道~南西諸島の他、朝鮮、中国、ウスリー等の、山野の日当りの良い草地等に生育する多年生草本です。葉は長さ10-25㎝の線形で、内側は浅く窪み、厚く柔らか。8-9月、葉間から20-40cmの花茎を立ち上げ、その先に4-7cmの穂状の総状花序を付け、淡紫色の花を沢山咲かせます。花被片6個は平らに開き、長楕円状倒披針形。青葉山では、草原等に比較的普通に見られていましたが各工事で激減、全国的にも減少していて、宮城県レッドデリストでは準絶滅危惧(NT)に指定されています・・・ 
ツルボ 都市計画道予定地ですが・・・
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オカモノアラガイ(陸物洗貝)
2017/08/30(Wed)
     きょうは、曇り時々雨が降りました(19.4~23.9℃/東北東風)。
    道端の草叢に、オカモノアラガイ(オカモノアラガイ科)がいました。雨の中、瑪瑙の様な殻を乗せて、透き通る姿が美しく光っていました。北海道〜関東の山野の水辺付近にのみ生息する、殻高22-25㎜の陸生巻貝です。 蝸牛の仲間で、成虫は4-11月に出現し、主に朽木、落葉等の腐植物や虫の死骸等を餌にしている掃除屋で、 幼虫は陸生ホタル類の餌ともなっています。名は、水生巻貝のモノアラガイ(モノアラガイ科/水生・苔食で「水槽等を綺麗にする貝」)と貝殻の形状が似ている事に由来しますが、分類の異なる全くの別種です。尚、この仲間の貝殻は全て実巻きです。 青葉山では、草叢等に普通に見られます…
オカモノアラガイ 霧の流れる川
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ナスコンイッポンシメジ(茄子紺一本占地)
2017/08/29(Tue)
   きょうは、曇り後晴れて、暑くなりました(22.3~30.9℃/南東風)。
   道端に、ナスコンイッポンシメジ(イッポンシメジ科)が生えていました。初め黒かと思いましたら、良く見れば茄子色の、美味しそうにも見える茸が、あちこちに佇んでいました。夏~秋に、広葉樹林又はアカマツ混成林等の林床に単生、散生する、傘径4-6㎝の小~中型菌です。傘は初め半球形で後にほぼ平に開き、表面は暗紫~暗青紫色で細かな鱗片に覆われます。襞は柄に湾生~離生しやや粗く、初めは白く後に淡紅褐~肉色になります。 柄は下方が太まり傘と同色かやや淡く、傘と同様の細鱗片で覆われ、基部は白い菌糸に覆われます。青葉山では以前は希でしたが、最近は比較的普通に見られます。良く似たコンイロイッポンシメジは柄が上下同径で根元は白くありません・・・
ナスコンイッポンシメジ 尾根道
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トチバニンジン(栃葉人参) の果実
2017/08/28(Mon)
  きょうは、晴れ後曇りました(18.8~26.8℃/南東風)。
  杉林に、トチバニンジン(ウコギ科)の実が生っていました。薄暗い林床に赤々と、灯の様に点っていましたが、中には既に食べられたのか、紫の果柄が美しく、火花を散らしているものもありました。北海道、本州~九州の山地の林内に生育する、高さ50-80cm程の多年草です。葉は5小葉で構成される掌状複葉で、茎に3-5枚輪生します。6-8月、茎先に球状に黄緑色の小花を多数付けます。秋に赤い果実を熟します。名は、葉がトチノキの葉に、全体として朝鮮人参に煮る事に由来し、和人参とも言われます。又、節くれ立った根の形状から、チクセツニンジン(竹節人参)とも呼ばれます。青葉山では、杉や桧林等に見られます・・・
トチバニンジン 三色旗
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コウモリタケ(蝙蝠茸)
2017/08/27(Sun)
  きょうは快晴となり、異常だった降雨記録も漸く途切れました(18.2~28.0℃/南南東風)。
  樅林の道沿いに、コウモリタケ(ニンギョウタケモドキ科)が生えていました。あちらこちらに、硫黄華にも見える見事な菌塊が、不思議な風景を作っていました。主に秋、全国の主としてモミ、トウヒ、マツ等の針葉樹林の地上に発生する、マイタケ型キノコです。多分岐した柄と 多数の傘からなり、その大きさは5-20㎝で、表面は鱗片状で鮮黄~黄土色。厚みは2-3㎝程で、 菅孔は幅が狭く、長く束に垂生し、時に根元にまで及びます。基本的には白く、古くなると褐色のシミが増えてきます。肉は白くて脆、味は辛苦く不食。青葉山では、樅林等に見られます・・・
コウモリタケ モミ林
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ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)
2017/08/26(Sat)
   きょうは朝に雨が降り、「昭和東北大飢饉」のあった1934年の記録を超える、36日連続降雨となってしまいjましたが、午後には晴れました(20.4~31.7℃/北西風)。
   道沿いに、ヤマジノホトトギス(ユリ科)が咲いていました。藪刈りを免れて、右にも左にも、何十花もの華麗な花が立ち並んでいました。北海道南西部~九州のに山地の林内や林縁等に生育する、茎丈30-60cmの多年草です。日本固有種。全体に毛が多く、葉は互生し、卵状長楕円~狭長楕円形で先端は鋭く尖り、基部は茎を抱きます。8-10月、茎先と葉腋から花柄を出し、白く紫色の斑のある花を1-3個開きます。花被片は6個で平開しますが、反り返らず、6本の花糸は花の中心で花柱と密着し、上方に伸び、放射状に広がります。花柱は3裂し更に先で2裂し、柱頭部に斑点があります。青葉山では、林下等に普通に見られます・・・
ヤマジノホトトギス 夕焼け 
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オオセンチコガネ(大雪隠黄金)
2017/08/25(Fri)
   きょうは、雨後晴れました(24.8~31.9℃/南西風)。
   山道iに、オオセンチコガネ(センチコガネ科)がいました。足許をスタスタ歩いて行くので何事かと思いましたら、自分が糞を踏んでいるのでした;0;。 北海道~九州の山野に生息する、体長16-22㎜のコガネムシの仲間です。成虫は4-11月に出現し、体色は黒っぽく、センチコガネに良く似ていますが、頭部前縁は前方に長く、頭楯の形状は台形で、より体表の輝きが強く、金緑、金青緑、金紫、金赤紫等地域によって様々な変化があります。上翅には細かな筋があり、胸部背面中央に縦筋があります。獣糞や動物の死骸に集まり、雌は地中へ糞を埋めこんで産卵します。幼虫は糞を食べて育ちます。青葉山では、センチコガネ同様に、低空飛翔したり、糞に集まる姿が見られます…
オオセンチコガネ 雨後晴れました
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オオスカシバ(大透翅)
2017/08/24(Thu)
    きょうは晴れたり曇ったり、午後には一時激しい雨が降りました(23.0~30.9℃/南東風)。
   森の外れに植栽のランタナ(クマツヅラ科)に、オオスカシバ(スズメガ科ホウジャク亜科)がいました。蜂鳥か蜂そのものの様に、美しく透き通る羽を震わせながら、花から花へと蜜を吸っていました。本州~沖縄の、山地~低地や都会の公園にも生息する、開張50-70㎜の雀蛾の仲間です。成虫は6-9月に出現し、鶯色の太い胴体を持ち、腹側は白く、腹部中程に赤い横帯模様があり、その前後には黒帯、腹部先端の左右には黒い毛束があります。透明の翅を素早く羽搏かせて直線的に飛び、昼間に活発に活動し、停空飛翔しながら 様々な花で吸蜜します。羽化の際は、翅に白い鱗粉が付いていますが、直ぐに脱落してしまいます。幼虫の食草は、クチナシ。ランタナは中南米が原産の常緑小低木。和名はシチヘンゲ(七変化)。世界の侵略的外来種ワースト100に選定されています…
オオスカシバ 雨上がり
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ヤマトシジミ (大和小灰) とオオハンゴンソウ(大反魂草)
2017/08/23(Wed)
   きょうは、本当に久し振りに晴れました(23.7~32.6℃/西風)。
   森の入口のオオハンゴンソウ(キク科)に、ヤマトシジミ(シジミチョウ科)が止まっていました。同じ花に3頭も4頭も群れて、実に楽しそうに戯れていました。本州~沖縄の主に平地の路傍や耕作地周辺等に生息する前翅長9-16mmの蝶。成虫は3-11月に年5-6回発生し、翅表は雌は黒く、雄は明るい水色で縁は黒く、翅裏は薄灰地に黒斑がある。幼虫の食草がカタバミなので人家周辺でも最も普通に見られる。越冬態は蛹。大反魂草は、明治期に北米から渡来した帰化植物で、全国の道端、荒地、畑地、河川敷、湿原等様々な環境に生育する、高さ50-300cmの多年草。根株から茎を叢生し上部で分岐し、下部の葉は長柄があり5‐7深裂し、裂片には粗い鋭鋸歯があります。7‐9月に、茎先に細長い花弁10-14枚程の黄花を、やや垂れ下げて咲かせます。両者共、青葉山では車道沿いや大学構内等に見られます・・・
ヤマトシジミとオオハンゴンソウ 晴れました!.
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ガガイモ(蘿藦、鏡芋)の花
2017/08/22(Tue)
   きょうは、晴れたり曇ったり雨が降ったりで、久々に暑くなりました(21.8~30.4℃/南南西風)。
  道端のガカイモ(ガガイモ科)に、花が咲いていました。雨に濡れてきらきらと、きょうは海底の、棘蜘蛛海星にも見えました。朝鮮、中国等東アジアに広く分布し、日本では北海道~九州の山野の、日当たりの良い草原や道端等に生育する蔓性多年草です。心臓形の葉は対生でやや厚く滑らかで、蔓は右巻きに伸び、茎葉を傷付けると乳液が出ます。夏~秋に、葉腋から出た集散花序に淡紫~白の花を付けます。花冠は5深裂して星型になり、内側に毛が密生し、雌蘂は突出し、雄蕊はその根元に集まります。長さ10cm程の長い紡錘形の袋果を付け、種子には毛があって、風で散布されます。青葉山では、藪地周辺等で見られます・・・
ガガイモ 川霧
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キボシアシナガバチ(黄星脚長蜂)
2017/08/21(Mon)
   きょうは、雨後曇りました(20.5~24.5℃/南風)。
  道端の葉裏に、キボシアシナガバチ(スズメバチ科アシナガバチ亜科)がいました。雨宿りなのか、餌を探していたか、一昨日の茶色雀蜂にも似た粋な姿で佇んでいました。北海道~九州の山地~低山地に生息する、体長14-18㎜の最小型の脚長蜂の仲間です。成虫は4-10月に出現し、体色は黒く斑紋の大部分が赤褐色で脚も赤褐色。コアシナガバチと良く似ていますが、腹部第3、4節に名の由来の黄紋がある事で区別できます。樹木の枝や葉裏に営巣し、巣は黄褐色で、繭の蓋は育室から数㎜程突出し鮮黄色。林縁の植物上をちょこまかと飛びながら他の虫類を捕え、花蜜も吸います。成虫は青虫等を団子状にして巣にいる幼虫に与えます・・・
キボシアシナガバチ 広瀬川
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ボタンヅル(牡丹蔓)
2017/08/20(Sun)
    きょうも、雨が降ったり止んだりでした(19.9~23.0℃/東南東風)。
   道端に、ボタンヅル(キンポウゲ科)が咲いていました。雨に打たれながら、無数の銀花が、夜空の群星の様に光り輝いていました。本州~九州の他、朝鮮、中国等の日当たりの良い所に生育する、有毒の蔓性多年草です。蔓の長さは2-4m程になり、長い葉柄を持つ葉は1回3出複葉で対生し、小葉は長さ3-6cmの卵形で縁は鋸歯状になります。8-9月、茎先や葉腋から3出集散状の花序を出して、径1.5-2cmの白い花を多数咲かせます。痩果は長さ約4mmの卵形で、開出毛があり、その先に1-1.2㎝程の羽毛状花柱が残ります。青葉山では、林縁や草原等に普通に見られます・・・
ボタンヅル 雨に打たれる木葉
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チャイロスズメバチ(茶色雀蜂)
2017/08/19(Sat)
   きょうは曇って、時々雨が降りました(20.1~22.2℃/南東風)。
  樹液の出ている小楢の木に、チャイロスズメバチ(スズメバチ科) がいました。小さめながら名通りの、赤茶色の姿が粋でした。北海道~本州の雑木林内や林縁等に生息する、体長が女王バチ30㎜、働きバチ17-24㎜、♂19-24㎜、♀27-29㎜のやや小型の雀蜂です。成虫は6-10月に出現し、頭胸部が赤褐色の他は体全体が黒褐色で、他種との識別は容易です。女王は、地中、樹洞、屋根裏等に作られたキイロスズメバチやモンスズメバチの巣を襲い、家主の女王を殺して巣を乗っ取る事で知られています(社会寄生性スズメバチ)。幼虫の餌としてバッタ類や各種昆虫、クモ等を狩り、樹液にも良く集まります。 攻撃性、威嚇性は強く、巣に近づくと地上付近を群をなして飛び回る独特の威嚇行動を取ります。全国的に生息地が限られ、各地でレッドリストに掲載されています。青葉山では、樹液の木等で見られます…
チャスイロズメバチ 霧煙湧く山.
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ウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉)の大群
2017/08/18(Fri)
   きょうは、雨後曇って、夜に又降りました(21.3~23.8℃/北東風)。
   草叢に、ウスバキトンボ(トンボ科ハネビロトンボ亜科)が止まっていました。曇り空一杯に、蜻蛉の大群が飛んでいるので、感動して見ていると、次々に地上に降りては、又飛んでいました。全世界の熱帯・亜熱帯で見られる体長44-54mmの中型の蜻蛉で、日本には初夏の頃に渡来し、沖縄〜北海道と北に分布を広げ、その後越冬できずに死滅します。名の通り、翅は薄く透明で、全身が薄黄褐色で、腹部の背中側に黒い縦線があり、それを横切る様に細い横縞が沢山あります。肉食性で、蚊等の小型昆虫を空中で捕食します。秋の訪れを告げる様に、お盆頃に成虫が沢山発生するので、「精霊とんぼ」「盆とんぼ」等とも呼ばれます。青葉山周辺では、夏〜秋に普通に見られます・・・
ウスバキトンボ とんぼの大群
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ゴマダラカミキリ(胡麻斑髪切)
2017/08/17(Thu)
  きょうは、曇り一時小雨、午後には晴れ間もありました(20.8~26.1℃/東風)。
  アカシデの木に、ゴマダラカミキリ(カミキリムシ科)がいました。特に食樹でもありませんが、久々の日光浴でも楽しんでいる様でした。北海道~九州の山野に生息する、体長25-35mmのカミキリムシです。成虫は6-8月に発生し、青みがかった黒地に白斑模様を持ち、名もこれに由来します。触角は体長の1.5倍程で、各節の根元に青白い毛があり、黒と青の縞模様に見えます。昼夜の区別なく活動し、食樹(幼虫・成虫共にヤナギ、クリ、クワ、ミカン類、イチジク、プラタナス等の生木)の葉や若枝の樹皮を齧って食べます。青葉山では普通に見られ、夜は灯火にも飛来します・・・
ゴマダラカミキリ 北の山並み
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メマツヨイグサ(雌待宵草)
2017/08/16(Wed)
  きょうは、早朝に晴間もありましたが、曇り後又雨になりました(19.2~21.8℃/北北西風)。
  車道沿いの草叢に、メマツヨイグサ(アカバナ科)が咲いていました。雨に濡れて、瑞々しい檸檬の様に、花汁を滴らせていました。全国各地の道端や空地等に生育する、高さ1-2mの2年草です。世界に広く分布し、日本には明治中期に渡来した北米原産の帰化植物。茎は直立し長楕円~披針形で、互生する葉には浅い鋸歯があり、中央脈が赤くなる傾向があります。7-9月、茎先に径3cm程の黄花を咲かせます。花弁4枚、雄蘂8、雌蘂1で、長い花柱の先は4裂し、萼片は4枚で開花時には下方に反り返ります。花は萎むとやや橙色を帯びますが、マツヨイグサの様に赤くはなりません。萼下部は筒状で、基部に長楕円形で長さ2.5cm程の果実ができます。青葉山では、車道脇等に見られます・・・
メマツヨイグサ. 霧雨

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店、あゆみbooks仙台(広瀬通り)店と青葉通り店、仙台市市民活動サポートセンター等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
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キキョウ(桔梗)
2017/08/15(Tue)
  きょうは、小雨が降ったり止んだりでした(19.8~21.6℃/東北東風)。
  林床に、キキョウ(キキョウ科)が咲いていました。いつもの場所に何故か見られず、俯き加減に歩いていましたら、薄暗い森の奥にポツンと、可憐な花が輝いていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、ウスリー等の、山野の日当たりの良い場所に生育する、高さ40-100cm程多年生草本です。黄白色の根は太く、葉は互生で長卵形で鋸歯があり、下面はやや白みがかります。袋状の蕾が緑から徐々に青紫に変わり裂けて6-9月に星型の花を咲かせます。雌雄同花ですが雄性先熟で、雄花期、雌花期があります。花冠は広鐘形で5裂、径4-5cm、雄蕊・雌蕊・花弁は各5本。開発等の環境悪化や盗掘等により激減し、環境省レッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)、宮城県版では絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)に指定されています・・・
キキョウ 牛越の下
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オナガアゲハ(尾長揚羽)
2017/08/14(Mon)
  きょうは、曇り時々雨が降りました(20.5~22.9℃/北北東風)。
  檜の木に、オナガアゲハ(アゲハチョウ科)が止まっていました。小雨の下、枝葉を傘にして、静かに雨宿りしていました。中国、朝鮮等に分布し、日本では北海道~九州の主に山地に生息する、前翅長47-68㎜のアゲハチョウの仲間です。成虫は4-9月に出現し、黒くて、クロアゲハに良く似ていますが、翅が細くスマートで、この翅形が毒を持つジャコウアゲハに非常に似ている為、擬態していると考えられています。尾状突起が少し内側に湾曲しているのも特徴。渓流沿い等で見られ、ツツジやヒガンバナ、クサギ、クルマユリ等の花で吸蜜し、雄は湿地で良く吸水します。幼虫は、コクサギ、サンショウ、カラスザンショウ、ツルシキミ等ミカン科植物を食草とします。越冬態は蛹。青葉山では、沢沿い等で見られます…
オナガアゲハ 雨の鴛鴦沼

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店、あゆみbooks仙台(広瀬通り)店と青葉通り店、仙台市市民活動サポートセンター等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
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八月観(視)察会
2017/08/13(Sun)
  きょうは第2日曜の観(視)察会。と言っても、8月は「会」としてはお休みなので今回も有志で漫ろ歩きしました(雨後曇って、後晴れ後夜は雨/20.9~26.4℃/南南東風)。曇天の心地良い空の下、蝉時雨の中を出発です。睡蓮の池では、オオルリボシヤンマが産卵中で、他にオニヤンマ、ショウジョウトンボ、シオカラトンボ、アオイトトンボ、クロイトトンボ等が飛び交っています。道沿いには、タマゴタケ等大小多くのキノコが発生し、ツクシハギやミヤギノハギも咲き始め、クサギやクズの花が香り、蝶庭には、モンキアゲハ、クロアゲハ、ダイミョウセセリ、コミスジ、ミスジチョウ、オオスカシバなどが飛び交っています。森に入ると、ヤマジノホトトギスやヒヨドリバナ、ダキバヒメアザミ、カノツメソウ、オニノヤガラ、ツルリンドウ、コバギボウシ、ヒメキンミズヒキ、ヤブハギ等が咲き、何と言ってもこの時季、真紅に燃えるクルマユリが、身も心も癒してくれる様でした。実ではウスノキやクマヤナギ等の実が目立っていました。久し振りに陽射しが注ぐと、エゾゼミ等の蝉時雨が一層賑やかに、樹液の木には、アオカナブンやカナブン、スジクワガタ、クロヒカゲ、オオヒカゲ、サトキマダラヒカゲ、チャイロスズメバチ等々が見られました・・・
タマゴタケ. 蕃山方面を望む クマヤナギ. くりくり
 花では他に、ハエドクソウ、キンミズヒキ、オオハンゴンソウ、キツネノボタン、ガンクビソウ、サジガンクビソウ、ヒルガオ、ヘクソカズラ、ツユクサ、シラヤマギク等が咲いていました。果実では他にツノハシバミ、シラキ、ウワミズザクラ、エゴノキ、ツクバネ、ヤブデマリ、クリ等が見られました。昆虫では他に、ミカドフキバツタ、ルリシジミ、キタキチョウ、カラスアゲハ、マドガ、ベニシタバ、オオセンチコガネ、スミナガシ、アシグロツユムシ等の幼虫等、キノコでは他にヒメカバイロタケ、アカイボカサタケ、シロイボカサタケ、シロオニタケ、ホコリタケ、ノウタケ、ハイカグラテングタケ、クサハツ、ヒトクチタケ、ドクベニタケ、ニガイグチモドキ、アカヤマドリ、モミジタケ等、動物では、道に飛び出すヤマアカガエル、タゴガエル、ヤマカガシ、トウホクサンショウウオの幼生、ツキノワグマの爪痕等に出会いました。野鳥では、アオゲラ、コゲラ、シジュウカラ、ウグイス、ヒヨドリ、イワツバメ、ツバメ、ハクセキレイ、トビ、ハヤブサ、ガビチョウ等が確認されました。きょうは久し振りの晴れ間となり、とても気持ちの良い会になりましたが、"藪刈"の後、踏痕により益々広がり荒廃する道や、イノシシによる希少植物自生地の破壊(ぬた場他)等を再確認し、何とか解決策を見出さねばと痛感する会ともなりました・・・
コバギボウシ. クルマユリ. オオルリボシンマ 道が川になりまた道が広がる
  来月(9/10)は、キノコ中心の観察会になりますが、勿論、自然全般を観察しましょう!では又、よろしく・・・
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キツネノカミソリ(狐の剃刀)
2017/08/12(Sat)
  きょうは、雨が降ったり止んだりでした(19.2~23.2℃/北風)。
  道端の土手に、キツネノカミソリ(ヒガンバナ科)が咲いていました。強い雨に濡れて、丹色の花々が、子狐の様に跳ねていました。本州~九州の他、朝鮮、中国等の、明るい林床や林縁等に自生する多年草です。早春の他草のない頃に、狭長の葉を球根から直接出して球根を太らせ、周囲に草が生い茂る夏に一旦葉を落します。盆前後に30-50cm程の花茎を伸ばし、枝分れした先に雌雄同花の、橙色で花弁6枚の花を3-5個咲かせます。花被片は長さ5-8㎝、雄蕊は6本。結実するものと、しないもの(三倍体、2n=32)があります。ヒガンバナと同様に、有毒植物です。青葉山では、 林内の一部や草原等に見られます・・・
キツネノカミソリ 強い雨
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アカイボカサタケ(赤疣傘茸)
2017/08/11(Fri)
  きょうは、曇り後雨が降りました(18.8~20.5℃/北東風)   
  道沿いに、アカイボカサタケ(イッポンシメジ科)が生えていました。何故かあっちにもこっちにも、小さな紅い傘が無数に現れて、何処かへと続く灯道を成していました。東~東南アジア、北~中米やマダガスカル等に分布し、日本では夏~秋に、全国の各種林内等の腐葉、腐植上に発生する小型菌です。全体に朱紅~肉色で、柄は繊維状でしばしば捩れます。傘は径1-4㎝の円錐~円錐鐘状で、中心に突起があり、名の由来になっています。湿時傘周辺部に放射状の線が現れ、襞はやや疎ら。柄は長さ5-10㎝で中空。食毒不明。青葉山では、赤、黄、白の近似3種が、林内に普通に見られます・・・
アカイボカサタケ 崖の上から
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ソライロタケ(空色茸)
2017/08/10(Thu)
   きょうは、曇り一時霧雨が降りました(20.0~24.2℃/北風)。
   道端に、ソライロタケ(イッポンシメジ科)が生えていました。小さいのに、遠くからでもハッとする、名通りの鮮やかな空色が、眼にも胸にも沁みました。夏~秋、広葉樹林や赤松が茂る針葉樹林、広葉樹と針葉樹の混じった混成林の腐葉土が重なる地上に発生する、傘径が2-3.5㎝の小型菌です。傘は円錐形の中央が尖った様な形状、表面は青色で、傷付いたり触れたりすると黄変します。襞は柄に上生~離生し、初めは傘と同色ですが後に肌色を帯びます。柄は長さが4-7㎝程、色は傘と同色で、表面には少し捻じれた様な繊維状の模様が見られます。食・毒不明。日本固有種で、キイボカサタケ等の近縁種とされますが珍しく、青葉山では各林内に時と席見られます…
ソライロタケ 海と被災松を見る
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クロマルハナバチ(黒丸花蜂)とワルナスビ(悪茄子)
2017/08/09(Wed)
  きょうは、大体曇りました(21.4~25.3℃/北風)。
  草原のワルナスビ(ナス科)の花群れで、クロマルハナバチ(ミツバチ科マルハナバチ亜科)が沢山、賑やかに吸蜜していました。本州~九州の山野に生息する、体長 ♂約20㎜、♀19-23㎜、働蜂12-19㎜の蜜蜂の仲間。成虫は4-10月に出現し、大型で黒と黄色の体色で、大きな羽音で飛び、花蜜を吸う。巣は土中に作り、幼虫は親から与えられた花粉団子を食べて育つ。全国的に減少し、環境省レッドデーリストで準絶滅危惧(NT)に指定。青葉山では、比較的普通に見られる。悪茄子は、北米原産の帰化植物。北海道~沖縄の路傍等に生育する、高さ40-70cmの多年草で、茎には鋭い刺があり、葉の両面に毛が密生し、裏面の主脈上にも刺。6-10月、上部の節間から花序枝を出し、4-10個の花を付ける。花は淡紫~白色で果実は球形、若い実には縞模様があり、冬に熟すと縞模様は消えて橙黄色に。全草にソラニンを含み有毒。車道沿い等に見られます・・・
トラマルハナバチ 八木山方面
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ヒダリマキマイマイ(左巻蝸牛)
2017/08/08(Tue)
   きょうは、一日雨が降ったり止んだりでした(24.1~24.9℃/東南東風)。
   林縁の草叢に、ヒダリマキマイマイ(オナジマイマイ科)がいました。雨の中、葉影にひっそりと、ゆっくりゆったり進んでいました。本州の東北~中部と周辺島嶼の山野に生育する、カタツムリの一種です。成貝は殻高33mm・殻径50mm程のやや高い円錐形の黄褐~褐色で、名前通りに左巻きなのが特徴です。軟体の背面は黒や黄褐色の斑点が点在します。半樹上性で湿った場所を好み、森林や草原など比較的幅広い環境に生息します。枯葉やキノコ、藻類等を食べますが、成体はあまり分っていません。雌雄同体で、主に7-9月、交尾で他個体と精莢を交換した後に産卵します。普通1回30-40個程で、30-40日で孵化しますが、秋に産卵された卵はそのまま越冬し翌春に孵化します。青葉山では、林内に普通に見られます・・・
ヒダリマキマイマイ かすむやま
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スケバハゴロモ(透翅羽衣)
2017/08/07(Mon)
   きょうは、大体曇りでした(24.2~27.1℃/南東風)
   叢に、スケバハゴロモ(ハゴロモ科)がいました。あちこちの葛葉上等に沢山いましたが、名の通りの透明な翅がとてもお洒落で、良く見ると、誰かの顔にも見えました。中国、インド等に分布し、日本では本州~九州と奄美大島に生息する、体長(翅端まで)9-10㎜のハゴロモの仲間です。成虫は7-9月に出現し、翅の透明部分の広さが特徴的で、前翅・後翅共に殆どが無色、翅脈は暗褐色、翅縁は黒褐色帯で縁取られます。林縁や明るい林内等の草叢で見られ、しばしばベッコウハゴロモと混生し、ウツギ、キイチゴ、クワ、ブドウ等の汁を吸い、灯火にもやって来ます。幼虫は始めは白緑色で、成虫と同様に頭部は三角をなし、口吻は長く、体の第7・8節に小突起があり、ここからハゴロモ類幼虫特有の、糸状の蝋物質を放射状に付けています。青葉山では、各所の草叢で普通に見られます…
スケバハゴロモ 青葉山遠望
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ウワミズザクラ(上溝桜)の果実
2017/08/06(Sun)
  きょうは、曇り時々晴れました(23.5~29,7℃/南東風)。
  沢に、ウワミズザクラ(バラ科)の実が落ちていました。様々な色合いがあって美しく、見上げれば、遥か高所に無数に生っていました。北海道~九州の山野の、日当たりの良いやや湿った所に生育する、樹高10-15mの落葉高木です。紫褐色の樹皮は横に長い皮目が目立ちます。長さ6-9cmの葉は、楕円形で先が尖り、縁に鋸歯があります。5月頃、新枝の先に長さ10cm程の総状花序を出し、白い5弁の小花を多数付けます(良く似たイヌザクラは花期が少し遅く、花の下に葉が付きません)。雄蘂は30本内外で花弁より遙かに長くて良く目立ちます。夏に、1cm程の黒い核果を熟します。青葉山では、あちこちに普通に見られます・・・
ウワミズザクラ. 沢
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アオドウガネ(青銅金虫/青銅鉦)
2017/08/05(Sat)
   きょうは曇って、霧雨も降りました(21.1~26.7℃/北風)。
   道端の草の葉に、アオドウガネ(コガネムシ科スジコガネ亜科)がいました。何故か、脚の多くが捥げていましたが、味のある緑体が輝いていました。本州~沖縄の山地~低地に生息する、体長18-25㎜のコガネムシの仲間です。成虫は6-8月に出現し、体型はずんぐりと丸く、前胸背板輪廓の両端は角張らず、体色は艶が弱いものの鮮やかな緑色の金属光沢を示します。腹部端に長毛が生えているのも特徴です。成虫は、各種広葉樹の葉を食害し、昼間は葉裏等で休み、夜は灯火に良く飛来します。幼虫は地中で植物の根等を食べて育ちます。元々は南方系の種ですが、最近では分布を北に広げ在来種であるドウガネブイブイを駆逐しつつあります・・・
青銅金 七夕花火
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ザラエノハラタケ(粗豪柄原茸)
2017/08/04(Fri)
   きょうは曇って、一時雨が降りました(20.3~23.1℃/南南東風)。
   道端に、ザラエノハラタケ(ハラタケ科)が生えていました。まだ若い円っこい頭で、傘地蔵を思い出しました。中国や北米にも分布し、日本では夏~秋、全国の山地~低地の主に針葉樹林下に群生又は孤生する、傘径7-10㎝(稀に 20㎝)の中~大型の担子菌類落葉分解菌です。初めは半球形で後に平開し、中央はやや盛上がり、表面には紫色を帯びた褐色の繊維が覆いますが、後に裂けて鱗片となるので、その部分は淡紅色を呈します。傘頂は褐色。襞は淡紅色後に濃褐色。柄は高さ9-20㎝て、下に向って太くなり、大型の鍔があり、鍔より上は白又は淡紅色で条線が密にあり(又は平滑))、鍔より下は綿の様な鱗片に覆われます。傘の表面は水酸化カリ液で緑変するのも特徴です。以前は可食とされていましたが、胃腸系中毒を起す成分が含まれている事が解りました。青葉山では、檜林内等に普通に見られます・・・
ザラエノハラタケ 夜の青葉山
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クサギ(臭木)の花
2017/08/03(Thu)
    きょうは、曇り後雨が降りました(20.0~23.2℃/南東風)。
   道沿いのクサギ(クマツヅラ科)に、花が咲いていました。薄暗がりに白っぽい花が浮き立って、近寄れば山百合に似た、かぐわしい香が漂っていました。北海道~沖縄の他、朝鮮、中国等の山野に生育する、高さ3-5mの落葉小高木です。葉は対生し、長さ8-20cmの三角状心~広卵形で、先は尖り、基部は心~円形で、薄く柔らかく柔毛を密生します。8月頃、枝先の葉腋から長柄のある集散花序を出して、雄蘂、雌蕊が花弁中心から突き出す白花を咲かせます。秋に紺色の液果を熟し、赤い萼も開いて残ります。崩壊地等に最初に侵入する先駆植物の典型。青葉山では、藪地等に普通に見られます・・・
クサギ クリストの作品?
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キハギ(木萩)
2017/08/02(Wed)
    きょうは、曇り後晴れました(20.2~25.9℃/南東風)。
   川岸に、キハギ(マメ科)が咲いていました。涼しいながら、夏に相応しい、浴衣地の様な柄が、一層爽やかにしてくれました。本州~九州の山野の日当りの良い所に生育する、高さ1-3mの落葉低木です。枝に微毛が密生し、葉は3出複葉で互生し、小葉は長卵形又は長楕円形。表面は無毛で裏面に毛があって先は尖ります。7-9月、葉腋から総状花序を出し、1㎝程の蝶形花が下から咲き上がります。花は黄白色で旗弁の中央と翼弁が紫紅色を帯びます。青葉山では、この時季真先に咲き始める萩で、川沿い等に多く見られます・・・
きはぎ. 賢渕.
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ゆきかえる