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アカシデメムレマツカサフシ(赤紙垂芽群松笠附子・赤四手芽松毬五倍子)
2017/12/31(Sun)
   きょうは、晴れたり曇ったりでした(-1.8~4.9℃/北北西風)。
   道沿いのアカシデ(カバノキ科)に、虫瘤が付いていました。と言っても、美しい薔薇の花芽にも似て、初めは何の芽か花かと考えてしまいましたが、周りの冬芽との違いに気付いて漸く解りました。フシダニの1種によってアカシデの枝が短縮し、枝に付く多数の芽が集まり松笠状に形成される虫嬰です。個々の芽は赤褐色で開芽することは無く、鱗葉基部内側に多数のフシダニが見られます。アカシデは、北海道南部~九州の他、朝鮮等の山地~低地に生育する高さ15m程の落葉高木。花は4-5月頃、若葉が生えると同時に咲き、雌花序には柄があり、枝先の芽から出て垂下。雄花序には柄がなく、4-5cmの穂を長く垂下。秋に翼果を稔らせ、種子(果苞基部に堅果1)は風で散布。青葉山では、林内に普通に見られます・・・
アカシデの虫こぶ 源流の池

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店、あゆみbooks仙台(広瀬通り)店と青葉通り店、仙台市市民活動サポートセンター等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
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テン(貂)の足跡
2017/12/30(Sat)
    今朝も雪がうっすら積もり、日中は大体晴れました(-1.8~-5.3℃/北西風)。
   草原に、テン(イタチ科)の足跡がありました。雪面を走ったばかりとも見える、真新しい痕が二つずつ、縦横に続いていました。北海道~九州と朝鮮南部の主に奥山に生息し、小動物、昆虫、甲殻類の他、ノウサギ・キジ・ヤマドリ等も襲い、果実類も好みます。体長44-55㎝、尾長17-23㎝、体重0.9-1.5kg。広い行動圏を持ち、岩の隙間や樹洞を巣にします。東北等の主に寒冷地では、夏季は赤褐~暗褐色ですが、冬毛は黄~黄褐色で頭部が白くなります。青葉山では全域で、糞や足跡等の痕跡が普通に見られ、良く目撃もされ、この山の豊かさの指標にもなっています・・・
テンの足跡. 草原
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ニオイアシナガタケ(臭足長茸)
2017/12/29(Fri)
   きょうは、晴れたり曇ったりで、朝と午後に雪が降りました(1.4~5.9℃/西風)。
   ニオイアシナガタケ(キシメジ科)が生えていました。雪の中に小さくポツンと佇んでいて、もしやと思い傘を擦ると、薬の様な匂いがしました。秋~初冬、日本全国の広葉樹林内の落葉、落枝等に発生する小型キノコです。 傘は円錐状鐘形で、表面は淡灰褐色、中心は暗色。湿時に条線を表します。襞は密~やや密で灰白色。柄は細長く暗灰白色で、上部は白~淡色の中空。基部はしばしば曲がり、白毛に覆われます。アシナガタケに似ますが、ヨードホルム様の匂いがあるのが特徴です・・・
ニオイアシナガタケ 暗いけれど明るい道
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ニホンリス(日本栗鼠) の足跡
2017/12/28(Thu)
  きょうは、今朝も雪が数㎝積り、午後まで雪が降ったり止んだりで、後晴れました(-1.2~1.23.0℃/西北西風)。
  街の見える道沿いに、ニホンリス(リス科)がいました。倒木をうろうろしたていましたが、こちらに気付くと、木から木へと飛び移りながら消えて行きました。いい写真は撮れませんでしたが、後には足跡がしっかり残っていました。本州~九州の亜高山~平地の森に生息する日本固有種で、体長16-22㎝、尾長13-17㎝。腹面や尾先端は白く、夏は背面が赤褐色で、冬は耳介先端の体毛が伸長し背面が灰褐色になります。10ha程の行動圏を持ち、松林を好み、堅果や種子、キノコ、果実や昆虫類、鳥の卵等も採食します。食物を枝の間や地中に埋めて貯蔵し、樹上に木の枝や樹皮等を組み合わせた球形の巣を作ります。青葉山では、食糧や巣のある赤松や杉・檜、鬼胡桃の木立等で良く観察されます・・・
リスの足跡 向いの放山
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オナガガモ(尾長鴨)
2017/12/27(Wed)
  きょうは、雪が晩方まで降り、一時猛吹雪になり、10cm近く積もりました(-3.1~0.1℃/西風)。
   川岸に、オナガガモ(カモ科)がいました。寒い所為か?近くを通ってもちらりと見る位で、逃げようともしませんでした。北半球に広く分布し、夏は寒帯・亜寒帯で繁殖、冬は温帯~熱帯に移動します。全長は雄61-75cm、雌51-57cm、翼開長80-95cm。雄は頭部が黒褐色で、首~胸、腹が白く、白帯が首の側面~後頭部に切れ込みます。体は黒い横縞模様が細かく走り、背中に黒い肩羽があり、翼と尾は黒く、腰に黄白色の太帯があります。雌は頭部は褐色で、その他は黒褐色と淡褐色の斑模様に見えます。名前の通り、雄の尾羽が長いのが特徴です。雑食性で、水草の他、植物の種子や貝類等を食べます。青葉山周辺では、広瀬川等で数多く越冬します・・・
オナガガモ 猛吹雪
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ジャノヒゲ(蛇の髭)の果実
2017/12/26(Tue)
    きょうは、曇り後雪が降りました(0.4~6.0℃/南南西風)。
   道端のジャノヒゲ(クサスギカズラ科又はナギイカダ科)に、実が生っていました。青々とした珠が湿り雪に濡れて、一層艶々と輝いていました。東アジアに広く分布し、日本では北海道~九州の山地~低地の林床に生育する草丈10cm程の常緑多年草です。葉は長さ10-30cm、幅2-3mmの線形で多数叢生し、先端は下向きに垂れ下がります。7-8月、葉間から5-15cmのやや扁平な花茎を出し、白~淡紫色の花を5-10個程総状に付けます。果皮は薄く、成熟途中で脱落し、種子は露出した状態で成熟し、秋に濃青紫色になります。走出枝を出し群落を作ります。青葉山では、林内のあちこちに見られます・・・
ジャノヒゲ 雪

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オオウラジロノキ(大裏白の木)の果実
2017/12/25(Mon)
  きょうは晴れ時々曇って風が強く、断続的に雪が飛びました(2.9~11.1℃/西北西風)。
  道端に、オオウラジロノキ(バラ科リンゴ属)の実が落ちていました。正に林檎の様に赤く、美味しそうに染まっていて、見上げれば未だ沢山の珠が、青空を背に揺れていました。本州~九州のやや乾燥した尾根等に生育する、樹高10-15m、径30-40㎝になる落葉高木です。樹皮は紫褐色で皮目が多く、若木の幹には刺状の突起があります。葉は互生し、葉身は広卵~楕円形で、長さ5-14cm、幅4-9cmで先端は尖り、不整鋸歯又は重鋸歯があります。5月頃、短枝の先に散形花序を出し、径2.5-3cmの白花を数個付けます。径2-3cmの球形果実は、10月頃に黄緑~淡紅色に熟し、表面には褐色の皮目が多く、果肉は緑白色で石細胞があります。リンゴの原種と言われ、良く似た甘酸っぱい味がします。青葉山では、各所に大木も見られます・・・
オオウラジロノキ. 大裏白の木
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ホオノキ(朴木)の冬芽と葉痕
2017/12/24(Sun)
  きょうは、大体曇りでした(1.8~.9.0℃/南西風)。
  道端に、ホオノキ(モクレン科)の幼木がありました。鞘の付いた槍の様にすっくと天を突き、背伸びしていましたが、長い芽に触ると、爽やかな香りが漂いました。ホオノキは生長抑制物質(アレロケミカル)を多く持ち、樹下に他の植物が生え難いとも言われていますが(アレロパシー=他感作用)、この芳香は、何かそれに関係するかもしれません。北海道~九州の他、中国、朝鮮、クリル等の山林に生育する、樹高30m、径1mになる落葉高木です。樹皮は灰白色できめ細かく、裂目は生じません。葉は長さ20-40cmの倒卵状楕円形、白緑色で裏面は白粉を吹きます。葉柄は3-4cmで互生しますが、枝先に輪生状に束生します。5-6月、径15cm程の花を枝先に上向きに咲かせ、花披片は普通6-9枚。芳香があり、初め白く後に黄変します。冬芽の頂芽は、2枚の托葉(芽鱗)が癒着してキャップ状になり、葉痕は腎形で大きく、維管束痕は小さく散在。青葉山では、林内に数多く見られます・・・
ホオノキの冬芽と葉痕 聖夜
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イソシギ(磯鷸)
2017/12/23(Sat)
   きょうは、大体晴れました(1.7~11.0℃/西北西風)。
   川の浅瀬に、イソシギ(シギ科)がいました。ジャブジャブ歩きながら、顔を水に付けては食べ物を探していました。夏にユーラシア温~亜寒帯域で繁殖し、冬はアフリカ、オーストラリア、ユーラシア南部等へ南下越冬します。日本では中部~九州に周年生息し(留鳥)、中部以北では夏鳥として南下越冬。全長20cm、翼長29cm、翼開張38-41cm。上面は灰褐色で下面は白く、胸部側面の羽角に白い部分が切れ込みます。眼上部にある眉斑は白く、嘴基部~眼~後頭部に暗色の過眼線が入り、風切羽上面には白い斑紋が入ります(翼帯)。主に河川や湖沼の周辺に生息し、渡りの際は小群を形成。食性は動物食で、主に昆虫を捕食し、甲殻類、軟体動物も食べます。青葉山周辺では、広瀬川沿いで見られます・・・
イソシギ 日没
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ツクバネウツギ(衝羽根空木)の蕚
2017/12/22(Fri)
   きょうは、晴れ時々曇りました(-0.5~-0.9.℃/南西風)。
   道沿いのツクバネウツギ(スイカズラ科)に、萼が付いていました。夕陽を浴びて、羽根飾りがまるで花の様に、美しく輝いていました。本州~九州の山地〜丘陵の、日当たりの良い林下等に生育する、高さ2m程の落葉低木です。良く分枝して茂り、樹皮は灰褐色。葉は対生し長さ2-6cm、幅1-4cmの卵~楕円状卵形で先は細くなり尖り、基部は広い楔~円形。不規則な鋸歯があり、葉柄は長さ1-3mm。5-6月、新枝の先に白く淡黄色や淡紅/色を帯びる花を普通2個ずつ付けます。雄蕊4、花柱1。萼は基部まで5裂し、萼片は長楕円形で長さ5-12mm。9-11月、長さ8-14mmの線形痩果を熟します。青葉山では、林縁等に普通に見られます…
ツクバネウツギ 檜林の夕陽
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カイツブリ(鳰)
2017/12/21(Thu)
   きょうは、良く晴れました(-0.7~7.4℃/4西北西風)。
  川に、カイツブリ(カモ科)がいました。気が付かず通り過ぎるところでしたが、岸辺の木陰の水面にまん丸く、お団子の様になって浮かんでいました。アフリカ~ユーラシア等に広く分布し、日本の寒冷地では漂鳥又は夏鳥ですが、他では留鳥です。山野の流れの緩やかな河川、湖沼等に生息し、潜水して魚類、水生昆虫、甲殻類、貝類等を捕食します。全長は25-29cm、体重100-200g。雌雄同色で、翼は黒褐色で尾羽は短く、嘴の先と基部に淡黄色の斑があり、虹彩も淡黄色。冬羽は頭~胴が褐色で、頬~側頸が黄褐色の羽毛で被われ、夏羽は頭~頸が黒、頬~側頸が赤く、胴の上面が暗褐色の羽毛で被われます。青葉山周辺では、川の淵等で普通に見られます・・・
カイツブリ 三峰山遠望
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ウグイス(鶯、鴬)
2017/12/20(Wed)
  きょうは晴れ時々曇りました(-1.7~-6.4℃/6.4西北西風)。
   森の外れの薮下に、ウグイス(ウグイス科)がいました。ガサゴソ言っているので何かと思えば、道に落ちた柿の実を突いているのでした。中国東北、ウスリー、サハリン、クリル、朝鮮、フィリピン等に分布。日本では全国の山地〜平地の林内や周辺の藪で繁殖し、ほぼ留鳥ですが、秋冬には寒地の個体は暖地へ、山地のものは平地に下りて、藪で暮らします。全長♂16㎝、♀14㎝で雄雌同色で、背中はオリーブ褐色で、腹は白。雑食で、夏場は主に小型昆虫、幼虫、クモ類等を捕食し、冬場は植物の種子や木の実等も食べます。繁殖期には、雄は縄張りを作り「ホーホケキョ・・・」と良く囀り、地鳴きは「ジャッジャッ」。青葉山では、藪のある所なら何処でも一年中出会えます。人には嫌がられる藪の大切さを、身を以って教えてくれる鳴鳥です・・・
ウグイス 海岸が無い!
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ニセマツカサシメジ(偽松毬占地)
2017/12/19(Tue)
  きょうは晴れ後曇って、一時雨や霙、雪が降りました(-0.3~9.2℃/西北西風)。
  道沿いの林床に、ニセマツカサシメジ(キシメジ科)が生えいました。割と大きめの傘で直分りましたが、覗き込むと、根元にはしっかり松毬が付いていました。晩秋~冬に、クロマツ、アカマツの林床の埋もれた松毬より発生すしる小型菌です。傘は2㎝程、淡褐~暗褐~茶色で粘性なく平滑。襞は密度が高く類白色。柄は白~クリーム色で白い粉が吹き、基部に長い白色菌糸毛があります。可食。良く似たマツカサキノコモドキは、柄の上部が白く下部は燈褐色等の違いがあります。青葉山では、マツカサキノコモドキと混在しています・・・
ニセマツカサシメジ 川底の道
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イタチ(鼬、鼬鼠)の糞
2017/12/18(Mon)
   きょうは、晴れたり曇ったりで、時々雪が舞いました(-2.1~5.9℃/南西風)。
  沢沿いの道に、イタチ(イタチ科)の糞がありました。既に固くて、触ると割れてしまいましたが、テンに比べて大分小さく、細長く黒々としたものが、道の真中に、これ見よがしに落ちていました。殆ど肉食なので、糞には毛が入る事が多く、いつも同じ様な目立つ所にするのは、自分の縄張や存在を示す習性(道標)があるからです。本州~九州等の山地~平地の水辺近くに生息し、主にカエル、カニ、小魚等の水生小動物やネズミ類、昆虫類等を捕食します。日本固有種で、頭胴長は雌16-25cm、雄27-37cmで、尾長は雌7-9cm、雄12-16cm。青葉山では、沢沿いや広瀬川沿いで良く目撃され、繁殖もしていて、足跡が容易に観察できます。細長い糞は、川原の岩石上等に見られ、岩陰等には溜糞が形成される事もあります。一次捕食者であり、当林での生息や繁殖は貴重です・・・
イタチの糞 赤い陽
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ムラサキシキブ(紫式部)の果実
2017/12/17(Sun)
  きょうは晴れたり曇ったりで、時折雪が降りました(-1.0~4.5℃/北西風)。
  道沿いのムラサキシキブ(クマツヅラ科)に、実が生っていました。未だ数多く残る、小さな紫の粒が青空に映えて、きらきらしていました。北海道~沖縄の他、朝鮮等の低山の森林に生育する高さ3m程の落葉低木です。小枝はやや水平に伸び、葉はを対生し、長さ6-13cmの長楕円形、鋭尖頭で細鋸歯があります。6-7月頃、葉腋から対になって散房花序を作り、淡紫色の小花を咲かせます。秋に、紫色で経3mmの丸い果実を熟します。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
ムラサキシキブ 
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マンサク(万作・満作・金縷梅)
2017/12/16(Sat)
きょうは、晴れ時々曇りました(1.6~7.9℃/北西風)。
  道沿いのマンサク(マンサク科)に、もう花が咲いていました。綻びかけのほんの数輪でしたが、早くも黄色い花弁が顔を出し、師走の笑みが零れていました。本州(太平洋側)~九州の山林に生育する高さ3-5mの落葉小高木です。葉は互生し、楕円形で波状の鋸歯があります。2-3月、他に先駆けて花を咲かせ、花は萼、花弁、雄蕊4、仮雄蕊4、雌蕊(花柱)2からなります。萼は赤褐~緑色で円く、黄色い花弁は長さ1.5cm程の細長い紐状です。蒴果には、黒い種子が2個あります。青葉山では何処でも普通に見られ、山中に自生する草木中で最も早く咲き始めます・・・
マンサク 白鳥
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カラスザンショウ(烏山椒)の果実
2017/12/15(Fri)
   きょうは、ほぼ晴れました(0.4~8.1℃/南風)。
   道端に、カラスザンショウ(ミカン科)の実が落ちていました。周囲に爽やかな香を漂わせて、近寄れば、果柄や実の赤紫や黒が、雪に映えて目に沁みました。日本の宮城以南の他、朝鮮南部、中国、フィリピン等の山野に生育する、高さ6-8m(最大15m程)の落葉高木。雌雄異株。幹や枝に刺が多く、葉は10対前後の奇数羽状複葉で、長さ5-10㎝の小葉は長楕円状披針形で鋸歯があります。7-8月、枝先に円錐花序を出し、淡緑色で多数の小花を咲かせます。秋、赤い蒴果を付けて、特有の香りと辛味のある黒い種子を露出します。伐採跡等の裸地に逸早く生える先駆植物で、青葉山では崩壊地周辺等に普通に見られます・・・
カラスザンショウ 串団子
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オナガ(尾長)
2017/12/14(Thu)
  きょうは、大体晴れました(-1.1~-7.6℃/西北西風)。
  川原に、オナガ(尾長)がいました。地面近くで数羽が、ギュイギュイ言っているので何かと思えば、然程美味しそうもないのに、赤い野茨の実を突いているのでした。ユーラシアの極東部と西端部のイベリア半島に分れて分布し、日本では東北南部~関東中部の低山地~平地の比較的明るい森や、樹木の多い市街地等に留鳥として生息します。全長34-39cm(尾羽は20-23cm)。雑食性で、主に昆虫や果実、種子を食べ、数羽~20数羽の群れで生活します。青葉山周辺では、広瀬川沿いの河畔林等で営巣し、一時期は河川管理で消失したカッコウの(こちらも追い払われたオオヨシキリの代わりの)託卵鳥となっていましたが、今では当種も減少しています・・・
オナガ 雪眩し

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ハゼノキ(櫨の木、黄櫨の木)
2017/12/13(Wed)
    今朝も数㎝雪が積もり、曇り時々晴れて、一日雪が舞いました(-0.1~4.2℃/西風)。 
   道沿いのハゼノキ(ウルシ科)が紅葉していました。と言っても今年は色味がもう一つなのですが、紅や黄、茜の葉が雪を被り、美しく耀いていました。本州の関東南部~沖縄の他、中国南部~東南アジアの熱帯~亜熱帯の主に照葉樹林に生育するとされる、雌雄異株、樹高10m程の落葉高木です。日本には、果実から木蝋を採取する目的で、江戸時代に琉球王国から持ち込まれました。葉は全縁・無毛で光沢があるのが特徴で、9-15枚の奇数羽状複葉の小葉(長さ5-12cm)は披針形で先端が尖ります。5-6月に、黄緑色の小花を咲かせ、秋に直径5-15mmの扁平で球形の果実を熟します。ヤマウルシ程強くはない様ですが、被れるので気を付けましょう。青葉山では、野鳥による播種由来なのか?何か所かで見られます・・・
ハゼノキ 雪の朝
2.com/a/o/b/aobaten/201712122329339b9s.jpg" alt="1雪の日1" border="0" width="120" height="90" />
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イワガラミ(岩絡)の果実
2017/12/12(Tue)
  きょうは、一日中雪が降ったり止んだりで、5㎝程積もりました(0.2~3.6℃/西風)。
  山肌のイワガラミ(ユキノシタ科)に、実が下がっていました。何時の間にか黝ずんでしまった紫陽乾花が、雪を乗せて一層重そうに揺れていました。本州~九州の他朝鮮等の、夏緑広葉樹林の樹幹や岩等に這い登って生育する、木本性落葉蔓植物です。茎は気根を多数出して樹木等に付着します。長さ5-12cmの葉は対生し、葉柄は長く(葉身とほぼ同長)、縁には荒い鋸歯があり、表裏の主脈腋等には毛があり、裏面が緑白色なのが特徴です。5-7月、枝先に多くの小さい両性花と、1枚の白い萼の装飾花からなる散房状集散花序を形成します。芽は短く芽鱗は2-3対あって、葉痕は三角~倒松形。青葉山では、あちこちに普通に見られます・・・
イワガラミ
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ミヤマガマズミ(深山莢蒾/深山鎌酸実)の果実
2017/12/11(Mon)
   きょうは、大体晴れました(0.3~13.9℃/西南西風)。
   道沿いのミヤマガマズミ(スイカズラ科)に、実が生っていました。鳥達に食べられて大分少なくなりましたが、ビーズの様な赤い球が、夕陽にきらきらしていました。北海道~九州の他、中国、朝鮮、サハリン南部等の山地の林内や林縁に生育する、樹高2-4mの落葉低木です。枝は黒紫色を帯び、葉は対生し、長さ4-9㎝の倒卵形で先が尖り、表面は無毛で光沢があります。縁は粗く鋭い鋸歯。5-6月、葉が一対付く枝先に散形花序を作り、白い筒状小花を多数付けます。9-10月、径8㎜程の核果を、赤く熟します。冬芽は紅紫色を帯び、頂芽は基部に頂生側芽が付き、外側芽鱗は無毛で内側芽鱗は白い軟毛が生えます。青葉山では、明るい林縁や林内に普通に見られます・・・
ミヤマガマズミ 穏やかな陽
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十二月観(視)察会
2017/12/11(Mon)
  きょうは、晴れて風もなく、暖かで穏やかな観(視)察会となりました(1.5~8.8/西風)。小学校の特別授業や希少種発見報告、東北電力や緑地協会による樹木管理(伐採処理)計画等の報告の後、早速出発しますが、試験中とあって構内に入れず、迂回して森に向かいます。咲き残る植栽のツワブキ、ヒイラギナンテンや、自生のノコンギク、コハコベに、コブシやヤマボウシの花芽、ノイバラやヒヨドリジョウゴ、ヘクソカズラの実等を見て、雄花序を伸ばすツノキシバミも観察しました。遠くには泉ヶ岳や樹間からは大東岳も見えています。森のふかふかの落葉道では、ヤブランやオオバジャノヒゲ、コマユミやニシキギ、ツルウメモドキやコバギボウシ、ツルリンドウの実が見られ、シロダモには無数の赤い実の他、花も未だ咲いていました。ヤマモミジやコハウチワカエデ、バイカツツジ等の名残の紅葉も見ることができました。只、あちこちに残るイノシシの痕跡や子連れのビデオ映像には、皆さん、その出現・定着・増殖の深刻さを理解して頂けたのではないでしょうか? 路傍には、カモシカやテン等の痕跡は見られるものの、きょうはノウサギは勿論、リスの立派な巣は見られたものの、何故か、その食痕も少なく、心配になりました・・・
泉ヶ岳を望む ヤブラン いいものみっけ イノシシが耕した跡
 花では他に、植!のサザンカ、蕾のアケボノアセビ、不時開花のヤマホタルブクロ(往きには見失い、帰り道再確認しました。すみません)、ケヤマハンノキやウダイカンバの雄花、ハキダメギク等が見られ、羊歯ではフユノハナワラビ(何故か胞子茎は殆ど見られませんでした)やリョウメンシダ、イヌガンソク、シシガシラ、オクマワラビ、ホソバトウゲシバ等、苔ではハイゴケやシラガゴケ等、果実ではツクバネ、キリ、アオキ、サルトリイバラ、ヒノキ、ジャノヒゲ、ヤブコウジに、ウメモドキやヤブムラサキ、ムラサキシキブも残っていましたが、何故かカラスザンショウの実が全く無かったのも不可思議でした。冬芽では、トチノキやホオノキ、タカノツメ、サラサドウダン等を観察。虫瘤は、ヨモギ、ウダイカンバ、イヌツゲ、クリのもの等、キノコでは、エゴノキタケ、サルノコシカケ、カワラタケの仲間等が見られました。動物では、熊の爪痕、土竜塚等、野鳥では、ルリビタキと思われる声、混群を作るシジュウカラ、ヤマガラ等のカラ類、エナガ、メジロ、ヒヨドリやセグロセキレイ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、トビ等を確認しました。昆虫では、カレハガやアカスジシロコケガの繭、飛ぶシャクガの仲間等が見られました。又、竹藪のマダケが大量に伐採されていて(多分12/8に伐採)、長年放置されていた上に、当会には何の情報もなく、目的は良しとしても大きな一時の自然改変は問題があり、怪訝に思いました。今回は雪は全くなかったものの、穏やかな天候の下、長めコースを歩きましたが、新たな出会い等、皆さんは如何だったでしょうか?
シロダモの実 大東岳遠望 展望台にて 名残の紅葉(ヤマモミジ)
  さて次回(2018/1/14)は、新年の初歩きです。きりりとした雪上の?心改まる「会」を期待しましょう・・・
  尚、1/14の集合場所は「せんだい環境学習館たまきさんサロン」(地下鉄青葉山駅から徒歩1分1/東北大学環境科学研究科の茶色の建物の1階)になりますのでご注意ください。会場の都合により、10:30より新年会、終了後観(視)察会となります。会員には、後日改めてお知らせします…
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ヤマホタルブクロ(山蛍袋)
2017/12/09(Sat)
  きょうは、晴れ後曇りました(0.4~6.0℃/西北西風)。
  道端に、ヤマホタルブクロ(キキョウ科)が咲いていました。何を間違えたのか寒空の下、赤紫も鮮やかに、蕾や釣鐘の花を幾つも下げていました。東北南部~近畿東部の山地の林縁等に生育する、草丈20-80㎝の多年草で、ホタルブクロの日本固有の変種です。茎には粗毛が生え、根生葉は基部が円~心形で花期には枯れて無くなり、茎葉は互生し、葉身は長さ5-8㎝の三角に近い卵形。長い葉柄に翼があります。6-7月、花茎頂に濃赤紫~白色の花を数個下げます。 花冠は長さ4-5㎝の鐘形で、先が浅く5裂し、内面に斑点、長毛があります。萼筒の先は5裂し、波打ち、湾入部分が膨らみます。 基本種のホタルブクロでは、萼片間に葉状の付属体があり、後方に強く反り返ります。 果実は蒴果で、種子に狭い翼があります。青葉山では、林縁等の所々に見られます・・・
ヤマホタルブクロ 帰り道から
 明日(12/10)は、観(視)察会↓です。雪は全く無さそですが、動物の痕跡、混群を作る野鳥達、様々な果実や冬芽、まだ咲いている花、名残の紅葉等を観察しましょう。又、伐採予定の木々についても視察します…
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ツクバネ(衝羽根)の果実
2017/12/08(Fri)
   きょうは、大体曇りでした(1.5~8.3℃/北風)。
   道端のツクバネ(ビャクダン科)に、実が生っていました。寒風にも負けず、まだまだ一杯羽根を着けて、流星の如く震えていました。本州~九州北部の、山地の樹林下に生育する雌雄異株で高さ1-2mの落葉低木です。半寄生植物で、根は主に杉や檜、樅等の針葉樹に寄生して養分を摂取する他、自身も光合成して養分を作ります。葉は長さ3-10cmの卵~長卵形で、先は長く尖ります。5~6月に淡緑色の小花を咲かせ、雄花は径4mm程で散房状に付き、花弁はなく、萼片と雄蕊は4個。雌花は枝先に1個のみ付き、子房先端に細長い葉状の苞が4個あります。果実は長さ7-10mmの卵円形で、その先端には花後に大きくなった苞が残ります。青葉山では、檜林下等各所に自生しています・・・
ツクバネ 柿の木坂
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森の白鳥
2017/12/07(Thu)
   きょうは、曇り後晴れました(2.8~7.4℃/北西風)。
   森を歩いていると、コーッコーッと言う声が聞えてきて、どきどきしながら見上げると、木々の間をオオハクチョウ(カモ科)と思われる、白鳥が翔んで行きました。ユーラシア大陸北部で繁殖し、欧州の一部、中国東部、朝鮮、カスピ海や黒海沿岸で越冬し、日本には冬に、シベリアやオホーツク海沿岸から本州以北に飛来します。 全長140-165㎝、翼開張218-243㎝、体重は10kgを越え、全身の羽衣は白。虹彩は褐色で、嘴は黒く、上嘴基部は黄色で黄色部が鼻孔下部に突出します。幼鳥の羽衣は灰褐色で、嘴基部が淡ピンク色。水中や水面の水草を採餌したり、陸上で落ち穂や青草を食べます。仙台市街地では、宮沢橋付近等各所で越冬していますが、青葉山周辺では、北堰付近(以前は餌付けされ毎年越冬)等で時々観察され、上空を飛ぶ姿は普通に見られます・・・
白鳥 終の終の紅葉かな
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ヤマウルシ(山漆)の果実
2017/12/06(Wed)
  きょうは、今朝雪がうっすら積もっていて、日中は晴れ時々曇りました(0.6~6.2℃/北西風)
  道沿いのヤマウルシ(ウルシ科)に、実が生っていました。毛むじゃらだったり縞模様があったり、色も形も趣あるものでしたが、齧っても何の味もしませんでした。北海道~九州の他、中国、朝鮮、クリル等の山地に生育する高さ3-8m、径5㎝程の落葉小高木です。雌雄異株。樹皮は灰白色、褐色の縦筋があり、円~長楕円形の皮目があります。葉は長さ20-40㎝の奇数羽状複葉で互生し、小葉は4-8対で長さ4-15㎝、幅3-6㎝の卵〜楕円形で、先は急に尖ります。成木の葉は全縁又は1-2個の歯牙があり、幼木では鋸歯が多。5-6月、黄緑色の小花を円錐状に多数付けます。秋、粗毛が密に生える径5-6㎜の扁球形黄褐色の核果を熟し、外果皮が剥がれると、縦筋のある白い蝋質の中果皮が露出します。青葉山では、極普通に見られます…
ヤマウルシの実 東の空
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ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)の果実
2017/12/05(Tue)
   きょうは、晴れ後曇って、夜には湿雪が降りました(4.2~10.2℃/北風)。
  道沿いの藪に、ヒヨドリジョウゴ(ナス科)の実が生っていました。赤茄子にも似た真赤な実が、艶々と美味しそうに下がっていました。東~東南アジアの他、日本全国の山野に生育する多年生蔓植物です。茎葉には軟毛が密生し、葉は長さ5-10㎝で互生し、全縁(上部)から3-5裂する葉まで様々です。8-9月、葉に対生した花序に白い小花を集散状に多数付けます。花は長さ約1㎝の筒状花で先が5深裂し、裂片は反り返り、赤褐色の雄蕊は雌蕊の回りを筒状に取り囲む様に並んでいます。晩秋、8㎜程の球形の果実を赤熟します。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
ヒヨドリジョウゴ まだ紅い楓の窓から
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セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)の果実と花
2017/12/04(Mon)
   きょうは、晴れ後曇りました(4.2~10.7℃/北北西風)。
   川沿いの道端に、セイヨウタンポポ(キク科)が咲いていました。冬空の下でもあちこちに、流石と思える鮮やかな黄が目立っていましたが、綿帽子も沢山あって、良く見れば実に美しい球体でした。ヨーロッパ原産の外来種で、日本には明治時代初期に渡来したとされ、他に南北アメリカ、南アフリカ、オーストラリア、インド等に移入分布しています。根生葉は長楕円形で多くの切れ込みがあり、その中心から花茎を立てて茎頂に一つの花を付けます。花は多くの黄色い舌状花だけからなり、基部を構成する総苞の総苞片は外側に強く反り返るのが特徴です。花茎は高さ10-20㎝程で、結実期には20‐30㎝程にもなります。在来種と違って、春~秋に長く咲き、受粉する事なく種子を付けられます(単為生殖)。青葉山では、林内に見られるタンポポの殆どは、エゾタンポポ(キク科)で、当種は林外の荒地や車道沿い、農耕地周辺、放棄畑等に生育しています・・・
セイヨウタンポポ. 広瀬滝付近
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イイギリ(飯桐)の果実
2017/12/03(Sun)
   きょうは、晴れ時々曇って、午前中は風花が舞いました(0.4~13.3℃/南風)。
   山際のイイギリ (ヤナギ科)に、実が生っていました。美しい真赤な房をたわわに下げて、風にゆらゆらと揺れていました。本州~沖縄の他、朝鮮、中国等の山地の谷筋等に生育する、高さ15-20mの落葉高木です。雌雄異株。幅広い葉は互生して枝先に束性し、葉柄は長く、先の方に1対の蜜腺があります。4-5月頃、雄花も雌花も同様の黄緑色の円錐花序を出して下垂します。花弁はなく、萼片は5枚程ですが一定せず、雄花には多数の雄蕊があり、雌花にも退化した雄蕊があります。10-11月頃、径1cm程の丸い果実が赤く熟します。青葉山では、各所に高木が見られます・・・
イイギリ おね道
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ツルウメモドキ(蔓梅擬)
2017/12/02(Sat)
 きょうは晴れ時々曇りました(0.2~6.3℃//0.北西風)。
 道沿いに、ツルウメモドキ(ニシキギ科)がありました。高い朴木の上方には、花が咲いた様な見事な蔓が絡まっているのですが、真下の藪にも、何故か果皮の落ちた赤い実が、美味しそうに連なっていました。朝鮮、中国、クリル等に分布し、日本では北海道~九州の山地~低地の林内等に生育する、雌雄異株の落葉性の蔓性木本です。葉は長さ3.5-0cmで、先は尖ります。5-6月、葉腋に 淡緑色で1-3個の雌花、1-7個の雄花を付けます。秋に、径7-8mmの黄色い球形の果実を生し、熟すと3つに裂けて、朱赤色の仮種皮に包まれた種子が現れます。青葉山では、藪地等の木々の到る所に絡まっています・・・
この数日は寒いですが、長らく暖かかった所為か、あちこちでヤマツツジ不時開花していました・・・
ツルウメモドキ. ヤマツツジの不時開花
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ゆきかえる