キハダ(黄檗、黄膚、黄肌、黄柏)
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2018/01/31(Wed)
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きょうは晴れ後曇って、一時雪が降りました(-4.6~4.4℃/南南西風)。
森に、キハダ(ミカン科)がありました。木肌が粗削りの深い溝となり、浮彫の様で、苦悩する様々な顔に見えました。日本全土の他、アジア東北部の山地の渓流沿い等の水湿の良い所に生育する、樹高10m-15m程(稀に25m以上のものも)の落葉高木です。葉は、奇数羽状複葉(3-5対の対生)で、長さ20-40㎝程になります。雌雄異種で、6-7月に、円錐花序の黄色い小花を多数付けます。9-10月に、黒くて苦い球果が熟します。樹皮はコルク質で、外樹皮は淡黄灰色で縦に浅く広く裂け、内樹皮は鮮黄色です。内皮を乾燥させたものは生薬のオウバク(黄檗・黄柏)として主に健胃整腸剤として用いられ(陀羅尼助、百草等に配合)、鮮黄色の染料としても利用されます(紅花染め等の下染めにも使用)。カラスアゲハ、深山カラスアゲハの幼虫が食草でもあります。青葉山では、沢沿い等に点生しています・・・ ![]() ![]() スポンサーサイト
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オオハクチョウ(大白鳥)
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2018/01/30(Tue)
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きょうは、朝に雪が数㎝積り、後晴れたり曇ったりたりで、時折雪が降りました(-5.4~1.0℃/西北西風)。
川の岸辺近くに、オオハクチョウ(カモ科)がいました。一羽だけで、寂しそうで、怪我でもしているのかと心配しましたが、近寄ると、徐に羽搏いて下流に飛んで行きました。ユーラシア大陸北部で繁殖し、欧州の一部、中国東部、朝鮮、カスピ海や黒海沿岸で越冬し、日本には冬に、シベリアやオホーツク海沿岸から本州以北に飛来します。 全長140-165㎝、翼開張218-243㎝、体重は10kgを越え、全身の羽衣は白。虹彩は褐色で、嘴は黒く、上嘴基部は黄色で黄色部が鼻孔下部に突出します。幼鳥の羽衣は灰褐色で、嘴基部が淡ピンク色。水中や水面の水草を採餌したり、陸上で落ち穂や青草を食べます。仙台市街地では、宮沢橋付近等各所で越冬していますが、青葉山周辺では、北堰付近(以前は餌付けされ毎年越冬)等で時々観察され、上空を飛ぶ姿は普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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カワラヒワ(河原鶸)
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2018/01/29(Mon)
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きょうは晴れたり曇ったりで、時折雪が降りました(-3,8~3.7℃/北風)。
車道沿いに、カワラヒワ(アトリ科)がいました。雪の切れ間で数羽が何かを食べていましたが、近付くと飛び上って電線に止まり、キョロキョロしていました。カムチャツカ~中国南部に分布し、日本ではほぼ全国の低山~低地の森や市街地の公園や川原等に広く生息する、体長15cm、翼開長24cm程の留鳥ですが、北部のものは冬季に暖地へ移動し、大群も観察されます。桃色の太い嘴と、黄褐色の体に翼の黄斑(初列風切と次列風切)が特徴です。雌は全体に淡色。地鳴きは、キリリ、コロロ等と聞え、囀りはチョンチョン、ジューイ等と聞えます。主に植物食で、様々な種子を採食します。青葉山では、一年中普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ジョウビタキ(尉鶲・常鶲)
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2018/01/28(Sun)
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きょうは、晴れたり曇ったりでした(-2.1~-3.6℃/南南東風)。
池の畔に、ジョウビタキ(ヒタキ科)がいました。土の見える生垣の下で採食していましたが、時々柵に上がって、めんこい姿を披露してくれました。チベット~東シベリア、極東アジア等で繁殖し、非繁殖期は日本の他、中国南部~インドシナ等で越冬します。東北には主に沿海地方やサハリン、クリルから冬鳥として渡来。翼開長は14cm程。雄は顔や上面が黒く、頭は白く、腹が橙色で、次列風切の基部に白斑があります。雌は全体が茶褐色で、下腹と尾が橙色。都会の公園等でも良く見られる身近な冬鳥で、雄も雌も縄張りを作って過します。昆虫やクモの他、冬には木の実や種子も良く食べます。青葉山周辺では、秋~早春に林縁等で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ノウサギ(野兎)の足跡
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2018/01/27(Sat)
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きょうは、良く晴れました(-4.8~-2.9℃/西北西風)。
道沿いに、ニホンノウサギ(ノウサギ科)の足跡がありました。最近とても少なくなって心配なのですが、長らく雪が消えないでいると、流石にあちこちにあって、勿論、少数が走り回っているだけなのですけれど、表面が固くなった雪面が重みで丸く割れたのもあって、楽しくなりました。本州~九州の亜高山~低地の森林や草原等に生息する、体長45-54cm、体重2-3.5kgの日本固有の兎です。植物食で、葉、芽、枝、樹皮等を採食し、群れは形成せず単独で生活し、塒を中心に半径400m内外の範囲で行動します。藪中で繁殖し、一回1-4仔産み、早春~秋に数回それを繰り返します。夜行性で昼間は藪地等でじっとしている事が多く、巣は作りません。青葉山では、藪内外で比較的普通に見られますが、大開発や藪刈り等で激減していて、今後の地域的生存が危ぶまれています・・・ ![]() ![]() |
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キヅタ(木蔦)の果実
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2018/01/26(Fri)
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きょうは、朝に雪がうっすら積もり、日中は大体晴れました(-3,8~0.0℃/西北西風)。
道沿いのキヅタ(ウコギ科)に、実が生っていました。凍てつく空の下、乳頭にも似た花盤と花柱が未だ赤く、ふるふると震えていました。北海道南部~沖縄の他、朝鮮等の低地に生育する常緑の蔓植物。茎から多数の不定根を出して、他の樹木や岩等を這い登ります。葉は厚く革質で、長さ1.5-5cmの葉柄を持ち茎に互生。葉形は、若枝では卵円~菱形状卵形で、葉先が3-5裂、花が付く枝では菱形状卵~卵状被針形で、葉先は裂けません。10-12月、茎先に1-数個の散状花序を付け、花は黄緑色の5弁花。翌春、径6-7mmの果実を黒熟。有毒。青葉山では、林縁の枯木等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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テン(貂)
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2018/01/25(Thu)
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きょうは、今朝も数㎝雪が積もり、一日中雪が降ったり止んだりでした(-6.7~0.1℃/西風)。
道で、テン (イタチ科)に会いました。雪の中、一瞬の事でしたが、白いお顔の円らな瞳と眼が合って、黄金に輝く美しい体を翻し、白銀の世界に消えて行きました。北海道~九州と朝鮮南部の主に奥山に生息し、小動物、昆虫、甲殻類の他、ノウサギ・キジ・ヤマドリ等も襲い、果実類も好みます。体長44-55㎝、尾長17-23㎝、体重0.9-1.5kg。広い行動圏を持ち、岩の隙間や樹洞を巣にします。東北等の主に寒冷地では、夏季は赤褐~暗褐色ですが、冬毛は黄~黄褐色で頭部が白くなります。青葉山では全域で、糞や足跡等の痕跡が普通に見られ、良く目撃もされ、この山の豊かさの指標にもなっています・・・ ![]() ![]() |
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センボンクヌギタケ(千本櫟茸)
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2018/01/24(Wed)
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きょうは、今朝も新雪が数㎝積り、一日中雪が降ったり止んだりで、真冬日になりました(‐0.1~-5.7℃℃/北西風)。
道沿いの小楢の木に、今年もセンボンクヌギタケ(ラッシタケ科クヌギタケ属/旧キシメジ科)が生えていました。周囲の氷雪世界とは裏腹の瑞々しい佇まいで、とてももぞこくなりました。冬〜早春、主に広葉樹の倒木や切株に発生する(図鑑等では針葉樹に発生とされる)小型菌です。傘は径5-20㎜、湿時弱い粘性があり、饅頭形で中央が窪む事もあり、表面は灰褐〜淡肌色で放射状の条線を表します。柄は2-7cm、表面は白〜淡褐色、平滑で光沢があり、上下同径で中空、基部に白い菌糸毛があります。襞は白く、柄に垂生しやや粗。食毒不明。青葉山では、冬に広葉樹の切株や生木等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ウツギ(空木) の果実
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2018/01/23(Tue)
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きょうは、朝までに25㎝程積り(榴ヶ岡発表では19㎝)、後晴れたり曇ったり雪が降ったりしました(-2.5~-4.0℃/西南西風)。
道沿いに、ウツギ(ユキノシタ科)がありました。枝先には、独楽にも子供の顔にも見える実が、面白そうに並んでいました。北海道~九州の林縁、崖等の少し湿った場所に生育する樹高2-4mの落葉低木です。良く分枝し、樹皮は灰褐色で、新枝は赤褐色を帯び、星状毛が生えます。葉は卵~楕円~卵状被針形と変化が多く、葉柄があり対生します。5-7月、枝先に円錐花序を付け、多くの白い花を咲かせます。名は、幹が中空である事から、別名の「卯の花」は、陰暦の卯月に咲き出すのが由来。青葉山では、川沿い等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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クワコ(桑蚕・桑子)の繭
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2018/01/22(Mon)
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きょうは曇って、晩方から雪になりました(-2.0~0.7℃/北北西風)。
道沿いのヤマグワに、クワコ(カイコガ科)の繭が付いていました。葉の痕か?緑の部分もありましたが、如何にも絹の、繊細な白銀の糸が、美しく煌いていました。北海道~九州の他、中国、朝鮮等の山野に生息する、開張♂約33㎜、♀約44㎜の蛾です。成虫は6-9月に出現し、茶色く、ブ~ンと蜂の様な羽音を立てて良く飛びます。成虫時に餌は摂らず、アゲハの幼虫に似た目玉模様がある幼虫はクワ、ヤマグワの葉を食べます。 クワゴとも呼ばれ、中国で飼育改良されたカイコの野生種とされます。カイコの「家蚕」に対して、ヤママユ、ウスタビガ等と共に「野蚕」と呼ばれます。青葉山では、ヤマグワの木に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ソシンロウバイ(素心蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅)
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2018/01/20(Sat)
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きょうは、晴れ時々曇りました(-2.1~5.8℃/北風)
森の外れで、ソシンロウバイ(ロウバイ科)が咲いていました。テレビや新聞で話題になっていたので見に行くと、僅か2輪のみでしたが、黄薔薇の様に綻んでいて、近寄れば、初春の香が漂いました。中国原産で日本には江戸期に渡来した高さ2-4mの落葉低木です。幹は、地際から分枝して株状になります。葉は対生し、長楕円〜卵状長楕形、鋭尖頭で、基部は楔形、縁は全縁。早春、葉の出る前の枝に芳香ある黄色い花を多数付けます。花後、花托が大きくなって長卵形の偽果となり、短毛を密生し、熟すと上向きになって、中に黒い種子が5-20個入ります。種子は有毒。 栽培品種は幾つかありますが、花全体が黄色いものがこのソシンロウバイ、花の中心部が暗紫色のものがロウバイ。青葉山周辺では、公園や庭先、民家跡等に植栽されています・・・ ![]() ![]() |
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カケス(橿鳥、懸巣、鵥)の羽根-オオタカ(大鷹・蒼鷹)の食痕
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2018/01/19(Fri)
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きょうは、晴れ時々曇りました(2.5〜7.1℃/西北西風)。
道端に、カケス(カラス科)の羽根が落ちていました。オオタカ(タカ科)の仕業らしく、多数がほぼ30㎝四方に纏っていましたが、中でも 風切、雨覆、小翼羽の青がとても美しく、悲しくもあり胸に沁みました。アフリカ北部やユーラシア中部~南部に分布し、日本では本州~九州の山地~平地の林内に生息する、全長33cm程の留鳥又は漂鳥。成鳥は額~頭頂が白黒の斑模様で、喉と腹は白、目の周囲や尾羽は黒、後頭部、背、胸は葡萄褐色で、羽の基部は黒、白、青が段だら模様が一際奇麗。雑食。当地では、嘗て繁殖記録もあったが、主に秋~春に見られる。大鷹は、北海道~九州の他、広く北半球の山地~平地の、森等に生息する留鳥。全長雌56cm、雄50cm。生態系食物連鎖の頂点に立つ青葉山を代表する猛禽で、毎年繁殖していたが東西線建設・開業等により途絶。鳥類を主に、ウサギやネズミも捕食し、時に獲物を追って市街地に進出。乱開発等により激減し、環境省レッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定。当林では、冬季は比較的普通に見られるものの、絶滅が危惧されている・・・ ![]() ![]() |
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サイカチ(皁莢)の果実
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2018/01/18(Thu)
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きょう晴れたり曇ったりで、暖かな一日でした(1.5~1.512.2℃/北西風)。
川沿いのサイカチ(マメ科)の木に、実が生っていました。遠くからでも、反り返った大きな莢が目立っていましたが、地面には無数に、凍った甘蕉皮状の果実が転がっていました。日本固有種で、本州~九州の山野や川原に生育する、樹高15m程の落葉高木です。幹は真直ぐ伸び、枝の変形した鋭い刺が多数あります。葉は互生して、1-2回の偶数羽状複葉で長さ20-30㎝、多数付く小葉は長楕円形で、長さ約2cm。縁は徴細鋸歯状。5-6月に、黄緑色の長さ10-20㎝の総状花序を作り、雄花はバナナ群がり、雌花はやや疎に付きます。秋に、長さ20-30㎝の平らでやや捩れた豆果(莢果)を付け、長さ1㎝程の種子を多数含みます。青葉山では、川沿い等で見られます・・・ ![]() ![]() |
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ガマ(蒲、香蒲)
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2018/01/17(Wed)
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きょうは曇り後雨~雪になりました(1.7~7,2℃/北北西風)。
川岸に、ガマ(ガマ科)の果穂がありました。多くが既に解けていてましたが、触れるとむくむくと、何倍にも膨れ上がった綿が、風に吹かれちりぢりに飛んで行きました。北海道~九州の他、広く北半球温帯~熱帯やオーストラリア等の、池沼等の水辺に生育する抽水植物の多年生草本で、高さは2m程になります。初夏に花茎を作り、花穂の下部は赤褐色の雌花の集まりで、細い上半分には雄花が集まり、開花時に黄色い葯が一面に表れます。雌花は結実後、綿屑状の冠毛を持つ微小果実になります。風等によって飛散すると、水面に落ちて果実から種子が放出され、水底に沈んだ後発芽します。 青葉山では、池沼や湿地等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ケンポナシ(玄圃梨)とヒヨドリ(鵯)
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2018/01/16(Tue)
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きょうは、晴れ時々曇りました(1.6~9.1℃/西北西風)。
道沿いのケンポナシ(クロウメモドキ科)の木に、ヒヨドリ(ヒヨドリ科)が集まっていました。10羽程もいてピーピー騒いでいるので何かと思いましたら、樹冠一杯に生っている実を、美味そうに食べているのでした。北海道(奥尻島)~九州の他、朝鮮、中国等の山地の林内に生育する樹高15-20mの落葉高木。葉は互生し、広卵形で低鋸歯があり、基部から分岐する3主脈が目立つ。6-7月に枝先から集散花序を出し、淡緑色の小花を多数開き、秋に核果の根元の軸が膨らみ、太く折れ曲がって肉質になり食べられる。青葉山では、沢沿い等に生育。鵯は、日本全国の他、中国南部等の、山地~平地の林や市街地にも普通に生息する留鳥、又は漂鳥。全長27.5㎝、翼開長40㎝程。雌雄同色。雑食で、昆虫類、両生類、爬虫類から木の実、花蜜、花弁、花芽、野菜の葉まで様々なものを採食。嘗ては山の鳥でしたがした今や大都市中心部にまで進出。青葉山でも、極普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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キンクロハジロ(金黒羽白)の雌雄
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2018/01/15(Mon)
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きょうは、晴れ後曇りました(-5.2~-7.2℃/南風)。
川に、キンクロハジロ(カモ科)がいました。何羽かいましたが、離れずぷかぷかと、時折小さな金眼と肩を寄せ合う雌雄がいました。ユーラシア大陸の中緯度に広く分布・繁殖し、南西ヨーロッパ~アジア中南部で越冬する全長40-47㎝、翼開張67-73㎝の潜水性の鴨です。日本では全国の河川、湖沼、湾等に冬鳥として訪れ、大群を作ります。繁殖期の雄は後頭の羽毛が伸長し(冠羽)、頭~胸~体上面が黒く、非繁殖期の雄(エクリプス)や雌は全身が黒褐~暗褐色。嘴は幅広く灰青色で、先は黒くその周囲は白。後肢は暗青灰色。潜水して貝類、甲殻類、水生昆虫や水草等を食べます。青葉山周辺では、毎冬普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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カシラダカ(頭高)
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2018/01/13(Sat)
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きょうは、晴れ時々曇りました(-3.2~4.2℃/北風)。
道沿いに、カシラダカ(ホオジロ科)がいました。5-6羽が何かを食べていましたが、此方に気付くと一斉に飛び上がり、近くの梢に止まって警戒していました。ユーラシア大陸北部とアリューシャンで繁殖し、冬は中国東部や中央アジアで越冬します。日本では冬鳥として、九州以北の山地~平地の明るい林や林縁、草地等に渡来します。体長15cm程で、雌雄共後頭部に冠羽があるのが特徴です。雄の夏羽は、頭部が黒く目の上~後頭部に白い側頭線があり、体の下面は白く、上面は茶色で黒い縦斑があります。雄の冬羽と雌は、頭部と体の上面が淡褐色になりますが、雄の耳羽周辺は黒褐色。地鳴きはチッと、か細く鳴きます。青葉山では、秋~早春に群れで生活し、草原等で良く見かけます・・・ ![]() ![]() 明日(1/14)は定例観(視)察会ですが、新年会を先にする事となり、集合場所・時間がいつもと違いますのでお気を付け下さい! 新年会・・・・・時間: 10:30~ 会場: せんだい環境学習館「たまきさんサロン」(地下鉄青葉山駅) 観(視)察会(初歩き)・・・・・ 時間: 11:30~ 出発地: たまきさんサロン前 雪上に残る動物達の足跡等の痕跡、餌を啄む野鳥達、冬越しする昆虫達、まだ残る果実や冬芽、虫瘤、繭、早くも咲いている花等を観察しながら、竜の口の源流池や大学移転状況も視察します。集合場所も会場も、せんだい環境学習館「たまきさんサロン」になりますので、お間違いありませんように・・・!。 |
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オケラ(朮)の果実
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2018/01/12(Fri)
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きょうは、晴れ時々曇りました(-4.0~3.9℃/北西風)。
道端に、オケラ(キク科)がありました。いつもの大群落でしたが、菊花にも似た無数の乾花が、金華の様に輝いていました。本州~九州の他、朝鮮、中国東北等の山野の日当りの良い所に生育する、高さ50-100cmの多年草です。雌雄異株。茎は細くて固く、葉も固く光沢がありますが、始めは白い軟毛があります。縁には棘状の鋸歯があり、長柄があり、茎の下部では3-5裂の奇数羽状複葉になります。9-10月、茎先にアザミに似た白~薄紅色で径1.5-2cmの頭状花序を付け、花序の下の苞葉も羽状に5裂します。雌花に雄蕊はなく、花柱が突き出ます。痩果は毛が多く、冠毛は羽毛状。青葉山では、乾いた尾根道等で見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヤブツバキ(藪椿)
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2018/01/11(Thu)
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きょうは、朝2-3cm雪が積もり、日中は曇り時々晴れて、時折雪が降りました(-2.0~2.3℃/北西風)。
道沿いの藪に、ヤブツバキ(ツバキ科)が咲いていました。降り頻る雪の中、真赤な焔が燃える様でした。東北以西の暖地に生育する、高さ13m、径50cm程になる常緑小高木です。葉は互生し長楕円形で、先が短く尖り、質は厚くて光沢があります。時に12月頃から咲き始めるものの、主に3-4月、枝先に5弁の赤い花を下向きに付け、多数の雄蘂の基部は合着して筒状になり、花弁に付きます。10-11月頃、紅褐色で光沢のある果実(径2.5-3.5㎝)を付けます。果実には、黒く大きな種子が1-3個あります。青葉山では名の通り、藪の中の所々に自生しています・・・ ![]() ![]() |
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クスサン(楠蚕)の繭
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2018/01/10(Wed)
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きょうは曇って、時折雪や霙が降りました(0.2~5.9℃/北風)。
道沿いの木に、クスサン(ヤママユガ科)の繭が付いていました。半分葉っぱにくるまれていましたが、飴細工の籠にも見えて、中にはしっかりチョコも入っていました。日本全国の他、中国等の山野に生息する、開張10-13㎝の大きな蛾です。翅色は灰黄~濃赤色まで変化に富み、夜行性で灯火に飛来します。卵で越冬し、幼虫は春-夏に見られ、青白色で体長80mm、白い長毛があるためシラガタロウ等と呼ばれ、クリ、コナラ、クヌギ、サクラ、ヌルデ、エノキ等様々な樹木の葉を食べます。7月頃に、その形状からスカシダワラ(透かし俵)と呼ばれる、固い網目状で楕円形の繭を作って蛹化し、年1回9-10月頃に羽化・発生します。青葉山では、繭は各種樹木の枝等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ウスタビガ(薄足袋蛾・薄手火蛾)の繭
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2018/01/09(Tue)
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きょうは、晴れ後曇って、晩方から雨や雪が降りました(2.4~11.7℃/西風)。
道沿いの木枝に、ウスタビガ(ヤママユガ科)の繭が下がっていました。探しても中々見つからなくなったこの頃、目にも眩しい黄緑の翠玉に出会うえると、嬉しくてほっとします。朝鮮、シベリア東部等に分布し、日本では北海道~九州の山野に生息する、開張90-110mmの大型の蛾です。成虫は10-11月頃に出現し、翅に一つずつ目玉状の半透明斑紋があるのが特徴です。雄の体色は暗褐~黄褐色で、雌は黄色、卵で越冬し、4月頃に孵化して成長し、6月頃に繭を作って蛹化します。幼虫の食草は、コナラ、ケヤキ桜類、楓類他。繭は薄黄緑色の下が膨らんだ逆三角形状で、自らの糸で作った柄を繭の上部に繋いでぶら下がります。青葉山では、繭や成虫、幼虫も極普通に見られていましたが、近年激減しています・・・ ![]() ![]() |
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ミヤマホオジロ(深山頬白)
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2018/01/07(Sun)
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きょうは、晴れ時々曇りました(1.0~6.6℃/北西風)。
車道端に、ミヤマホオジロ(ホオジロ科)がいました。小群が何かを食べていて、こちらに気付くと一斉に飛び上がりましたが、黄色い顔と黒髪の雄が一羽、居残って楽しませてくれました。中国東部、朝鮮、ロシア沿海地方と、日本では対馬のみで繁殖し、北海道南部以南に冬鳥としてやって来ますが、西南日本に多く渡来します。仙台では、嘗ては珍鳥でしたが、温暖化の所為か、近年普通に見られるようになりました。全長(翼開長)15.5cm。雄は、冠羽、顔、胸が黒く、雌は褐色ですが、両者共に眉と喉が黄色いのが特徴です。青葉山では、明るい林中、林縁で小群が良く見られ、今冬は特に多く見られます・・・ ![]() ![]() |
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アズキナシ(小豆梨)の果実
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2018/01/06(Sat)
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きょうは、晴れ時々曇りました(-1.1~-5.5℃/西北西風)。
道沿いのアズキナシ(バラ科)の木に、実が生っていました。鳥達に食べられたのか、大分少なくなって萎れてもいましたが、白の世界に小さな灯を点していました。朝鮮、中国中~東北部、ウスリー、クリル等に分布し、日本では北海道~九州の山地~低地に生育する高さ10-15m程の落葉高木です。小枝は赤褐色で、5-6月枝先に白い小花が集まって咲き、互生する葉は規則正しい波状の側脈が並び、縁に重鋸歯があるのが特徴です。ナナカマドの仲間で、秋に赤い実を樹冠一杯に付けます。青葉山では、尾根道沿い等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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サルトリイバラ(猿捕茨)の果実
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2018/01/05(Fri)
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きょうは、曇り時々晴れました(-2.5~-5.8℃/西風)。
道沿いに、サルトリイバラ(サルトリイバラ科)の実が生っていました。鈴生りの大きな株で、朱緋に滲む様な実が、雪面に映えていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、インドシナ等の、山野や林縁等の日当たりの良い場所に生育する、雌雄異株で蔓性の多年生植物(半低木)です。高さ50-200cmで、枝に散生する鉤状の刺と葉柄の巻髭で他物に絡み付き、蔓状に茎を伸ばします。葉は互生し、葉身は長さ3-12cmの円~楕円形。全縁、革質で、両面共無毛。4-5月、葉の展開と同時に、葉腋から散形花序を出し、淡黄緑色の小花を多数毬状に付けます。雌雄異株。秋に、径7-9mmの球形の液果を朱赤色に熟します。種子は1-6個入り、長さ5mm程の倒卵~楕円形。青葉山では、林縁や藪地の縁等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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キツネ(狐) の足跡
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2018/01/04(Thu)
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きょうは、今朝も数㎝雪が積もり、日中は晴れました(-1.1~-3.8℃//西北西風)。
道に沿って、キツネ(イヌ科)の足跡がありました。少し前のものでしたが、真直ぐに何処までも、端正な一筋がが続いていて、何か心が和らぎました。ユーラシア~北米に分布し、日本でも殆どの地域に生息しますが、四国では稀です。頭胴長52-76cm、尾長26-42cm、体重4-7Kg。体色は赤みがかった黄色で、腹、頬、尾の先は白く、尾は長くふさふさとしています。主にノネズミ類、ノウサギ、鳥類を捕食し、果実類も食べます。青葉山では、巣穴、足跡、糞等が見られる他、各所で目撃されています・・・ ![]() ![]() |
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マンサクメイガフシ(万作芽毬五倍子)
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2018/01/03(Wed)
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きょうは、朝に雪が5cm程積もり、午後まで降ったり止んだりでした(-2.3~3.5℃)。
道沿いのマンサクに、虫瘤がついていました。雪に塗れた刺々のマンサクメイガフシでしたが、棘が赤く染まり、雲丹にしか見えませんでした。主に本州のマンサク(マンサク科)に、マンサクイガフシアブラムシ(アブラムシ科)又はマンサクイガフシワタムシ(同)が作る虫瘤で、成虫が側芽部分に卵を産み付けると、ほぼ卵形(径10mm程)に肥大し、多数の刺状突起に覆われます。虫室は広く、中に幼虫が多数入り、下部の穴から甘い?排泄物を出すので、これを求めて蟻等が集まります。8-9月に有翅虫が脱出し、二次寄主上にウダイカンバムレトサカフシを作ります。名は、万作の木の芽にできるイガイガ状のフシ(虫瘤)の意。青葉山では、万作の木に比較的普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ノスリ(鵟)
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2018/01/02(Tue)
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きょうは、晴れたり曇ったりでした(1.4~5.8℃/西北西風)。
森の樅木に、ノスリ(タカ科)が止まっていました。獲物を探しているのか、きょろきょろしていましたが、こちらに気付くと、ひらりと飛んで行ってしまいました。中央・南シベリア、モンゴル、中国等に広く生息し、夏は亜寒~温帯域で繁殖、冬は熱~温帯で越冬します。日本では亜種ノスリが、北海道~本州中部以北、四国の山地の森林に生息・繁殖しています(留鳥)。その他南西諸島を除く全国に冬鳥として飛来します。全長50–60cm、翼開長100–140cm、体重500–1300g。雄より雌が大きく、背面は褐色、腹面は淡褐色で、喉が黒い。虹彩は褐色。森林と隣接する草原や農耕地を狩場にし、野鼠を良く食べますが、他に土竜等小型哺乳類、鳥類、蛇、蛙、昆虫等も捕食します。青葉山では、鳶以外では最も普通に見られる猛禽です・・・ ![]() ![]() |
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