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ニホンリス(日本栗鼠) の巣
2018/02/28(Wed)
  きょうは、朝までに雪が数㎝積りましたが、日中は晴れて直ぐに融けました(-1.2~7.7℃/北風)。
  檜林下の道端に、ニホンリス(リス科)の巣が落ちていました。先日の強風で落ちてしまったのか?、少し拉げた大檜玉に手を入れると、思わず心地良い温もりがありました。本州~九州の亜高山~平地の森に生息する日本固有種で、体長16-22㎝、尾長13-17㎝。腹面や尾先端は白く、夏は背面が赤褐色で、冬は耳介先端の体毛が伸長し背面が灰褐色になります。10ha程の行動圏を持ち、松林を好み、堅果や種子、キノコ、果実や昆虫類、鳥の卵等も採食します。食物を枝の間や地中に埋めて貯蔵し、樹上に木の枝や樹皮等を組み合わせた球形の巣長径40㎝,短径25㎝,高さ20㎝程)を作ります。巣材は外層が営巣木と同種の小枝、内層はスギ・ヒノキの樹皮が利用され、周囲に内層巣材に利用したスギ・ヒノキの剥皮跡が見られるのが特徴です。青葉山では、食糧や巣のある赤松や杉・檜、鬼胡桃の木立等で良く観察されます・・・
リスの巣 崖を見る


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ナンブアザミ(南部薊) の果実
2018/02/27(Tue)
    きょうは、晴れ後曇って雪が降り、晩方からは本降りになりました(-1.9~5.4℃/北北西風)。  
    森の草原に、ナンブアザミ(キク科)がありました。 枯野に一株二輪、金糸の向日葵の様に、キラキラと佇んでいました。本州中部以北の山地の林縁や草原等に生育する、高さ1-2mの多年草です。葉は互生し、基部は茎を抱かず、縁は浅い鋸歯から深く切れ込むものまで異変が多く、花期に根生葉は残りません。8-10月頃、頭状花序が筒状花のみで構成される紫色の花を、やや上~やや下向きに付けます。総苞片が粘りが無く反り返るのも特徴です。名は、南部地方に多く自生するアザミ(棘が多のに「あさむ=驚くの古語」が転訛した等諸説あり)の意。青葉山では、最も普通に見られる薊です・・・
ナンブアザミ 晩方の雪
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カケス(橿鳥、懸巣、鵥)
2018/02/26(Mon)
  きょうは良く晴れて、暖かくなりました(-1.9〜8.2℃/北風)。
  林縁の木に、カケス(カラス科)がいました。何処からか数羽がジャージャー鳴きながら飛んできて、暫し留まっていたかと思うと、又何処かに消えて行きました。アフリカ北部やユーラシア中部~南部に分布し、日本では本州~九州の山地~平地の林内に生息する、全長33cm程の留鳥又は漂鳥です。成鳥は額~頭頂が白黒の斑模様で、喉と腹は白、目の周囲や尾羽は黒、後頭部、背、胸は葡萄褐色で、羽の基部は黒、白、青が段だら模様が一際奇麗です。主に団栗等の木の実を好みますが、雑食。物真似が上手で、他の鳥や犬・猫の声等も真似ます。青葉山では、嘗て繁殖記録もありましたが、主に秋~春に見られ、晩秋には団栗を運んでは、木の根元や隙間に隠す光景が観察されます・・・
カケス 森の窪地
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シュンラン(春蘭)の花芽
2018/02/25(Sun)
    きょうは、大体曇りました(-2.7~6.0℃/南南東風)。
   道端のシュンラン(ラン科)に、花芽がありました。雪の消えた辺りの叢を掻き分けると、あちらにもこちらにも、未だ小さいけれど春色を帯びた尖坊主が、眠たそうにしていました。北海道~屋久島の、主に明るい落葉樹の林床に生育する、草丈10-25cまmの常緑の多年草です。長さ20-35㎝で細鋸歯があってざらつく線形の葉を根元から叢生させ、その間から数個の膜質の鞘状鱗片に包まれる太い肉質の花茎を出します。3-4月、茎先に30-35mmの花を1個(稀に2個)付け、萼片3と側花弁2は緑~黄緑色を帯び、唇弁は大きく、白くて濃紅紫色の斑があります。6-7月に紡錘形の果実が結実します。開発や乱堀、生育環境の悪化等から各地で激減しています。青葉山では普通に見られますが、盗掘等により減少しつつあります・・・
春蘭の芽 渓谷入口
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ベニマシコ(紅猿子)
2018/02/24(Sat)
 きょうは、晴れ後曇って、時折雪や小雨が降りました(-1.0~7.8℃)。 
  雪の消えた車道に、ベニマシコ(アトリ科)がいました。珍しく道端で、しかも10羽程の小群が草の実等食べていたので、何マシコ?かと気負いましたが、お馴染みの彼等でした。シベリア南部、中国東北等に分布し、日本では下北半島以北で繁殖し、冬は全国の落葉樹林のやや水辺の芦原等で過します。全長約15cmで翼長6-7cm、体重14-16g。嘴は短く尾は長く、翼に2本の白帯があり、雄は胸と腹が紅く喉は銀色で、雌は胸と腹が黄褐色。雌雄共夏羽は濃く、冬羽は薄くなります。雑食性で、昆虫、果実、種子、木芽等を採食します。青葉山周辺では、秋~春に普通に見られます・・・
ベニマシコ 少なくなった雪
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ヤママユ(山繭)の繭
2018/02/23(Fri)
  きょうは、晴れ時々曇りました(-0.4~7.9℃/南風)。
  道沿いの木の枝に、ヤママユ(ヤママユガ科)の繭がありました。黄緑の絹毛を震わせながら、ふわふわと揺れていました。北海道~九州の森に生息し、成虫は開張115-150mmで、8-9月に出現します。4枚の翅には、それぞれ1つずつの目玉紋と、黒白2色の筋があります。幼虫はブナ科のコナラ、クリ、クヌギ等の葉を食べて育ちます。日本の代表的な野蚕で、天蚕とも言われ、この繭から採取される天蚕糸は「繊維のダイヤモンド」とも言われています。青葉山では、繭も成虫も普通に見られます・・・
ヤママユの繭 坂から
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マンサク(万作・満作・金縷梅)
2018/02/22(Thu)
  きょうは、晴れ時々曇りました(-1.4~8.2℃/北西風)。
  道端のマンサク(マンサク科)に、花が咲いていました。未だ僅か数輪でしたが、金のリボンを四方に伸ばして、早春の笑みを零していました。本州(太平洋側)~九州の山林に生育する高さ3-5mの落葉小高木です。葉は互生し、楕円形で波状の鋸歯があります。2-3月、他に先駆けて花を咲かせ、花は萼、花弁、雄蕊4、仮雄蕊4、雌蕊(花柱)2からなります。萼は赤褐~緑色で円く、黄色い花弁は長さ1.5cm程の細長い紐状です。蒴果には、黒い種子が2個あります。青葉山では何処でも普通に見られ、山中に自生する草木中で最も早く咲き始めます・・・
マンサク 流星
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アトリ(花鶏)
2018/02/21(Wed)
   きょうは、朝に昨晩の雪が数㎝程積り、日中は晴れ時々曇って、時折雪が降りました(-3.7~4.3℃/西風)。
  林縁の道端に、アトリ(アトリ科)がいました。十数羽の群れでしたが、少し地面の見えている所にいたらしく、知らずに近寄ると、バサバサと飛び上がり、山桜の梢に留まって、ギュイーン等と鳴いていました。ユーラシア大陸北部で繁殖し、冬は北アフリカ~中央アジア、中国、朝鮮等に渡って越冬します。日本にはシベリアから秋に冬鳥として渡来し、山野で果実、植物種子、昆虫、節足動物等を食べて暮らします。全長16cm程。体色は黄褐色に黒、白が入り、特に胸部の羽毛は橙褐色で目立ちます。雄の夏羽は頭部が黒く、冬羽の頭部は雌雄共に褐色です。日中は小群を作り、夜は集団で休みます。渡来直後や渡去直前に、数千~数万羽の大群を作る事があります。青葉山では、年によって数は変わりますが、冬に群れが普通に見られます・・・
アトリ 坊主山
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ノリウツギ(糊空木)の芽
2018/02/20(Tue)
  きょうは大体晴れて、夜に雪が降りました(-2.4~6.5℃/西北西風)。 
  道沿いに、ノリウツギ(アジサイ科)がありました。近寄って冬芽を見ると、赤茶のレッサーパンダ(赤熊猫)か狸の顔の様に見えました。北海道~九州の他、中国、朝鮮、サハリン、クリル等の山地の林縁等に生育する、樹高2-5m程の落葉低木です。葉は、対生し葉柄があり、卵~楕円形で、鋸歯状。7-9月、枝先に白く小さな両性花を円錐状に多数付け、その間に花弁4枚の装飾花が混ざります。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
ノリウツギ 狐の足跡
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チドリノキ(千鳥之木)の芽と葉
2018/02/19(Mon)
   きょうは、良く晴れました(-4.0~5.4℃/西北西風)。
    沢沿いのチドリノキ(ムクロジ科)に、代赭色の葉が残っていました。近寄ると、弁柄色の冬芽が、燠の様に光っていました。本州(岩手以南)~九州の沢筋等の湿り気の多い場所に生育する、雌雄異株の樹高8-15mの落葉小高木です。葉はカエデ属の特徴の対生で、葉身は卵状長楕円形で多数の側脈があり、サワシバとよく似ています。4-5月、枝先に淡緑色で花弁5、萼片5の花序を付け、雄花序は10cm程に長く垂れ下がって、雄蕊は8本あります。雌花は雌蕊1本の短い花序を出します。果実は翼果で、長さ2.5-3cmの分果が長く垂れ下がります。青葉山では、沢の周辺等にやや普通に見られます・・・
チドリノキ 長沼
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マヒワ(真鶸)
2018/02/18(Sun)
   きょうは、朝までに雪が10cm程積もり、日中は晴れ時々雪が降りました(-6.0~1.6℃)。
   空を、マヒワ(アトリ科)の群れが飛んでいました。30羽程の群れ3でしたが、鮮黄の羽をきらきら瞬かせながら飛び交い、木々の梢に止まる度に花が咲き、チュインチュインと賑やかにお喋りしていました。ユーラシア大陸の亜寒帯(ヨーロッパ北部やアルプス、中国北東部やウスリー)に広く分布・繁殖し、冬はアフリカ大陸北部やヨーロッパ、中国東部、朝鮮等で越冬します。日本では数多くが越冬のため飛来し、低山~低地の針葉樹林、林縁等で過ごします。全長(翼開長)は12.5cm。雄の顔と雨覆の一部、下脇腹が黄色く、風切や尾羽は黒く、羽縁は黄白色で頭は黒く嘴は桃色。雌は雄より淡色で、脇腹には黒色の縦斑があります。尾羽と翼は黒く、羽縁は黄色。繁殖期以外は群れで生活し、ハンノキ、アカマツ、モミ、スギ等木本の果実を好み、芽等も採餌します。青葉山では、冬にスギ林等で良く見られます・・・
マヒワ 雪上がりの朝
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高圧送電線下の樹木剪定
2018/02/18(Sun)
 今、三居沢~理学部、~放山に張られた高圧送電線の下で、樹木の剪定作業が行われています。当会発足当初から、東北電力との話し合いで、大規模な一時の伐採は控えるべきとの合意により、定期的に上部剪定をし、それも電線に触れぬ程度にと、お願いしてきました。当初は「4年に一度」との事で、殆ど違和感のない剪定でしたが、最近は伐採量も増え、木々の主幹が低くなってきていました。今回は、昨年7/24に説明を受け、10/25と、先日2/15には現地で東北電力や工事関係者の方々との立ち合いの下、「剪定は最小限にする事、希少植生に十分配慮しながら作業する事」等を要望し、その方向で行われる事となりました。作業は今週一杯行われますが、本日の確認では、基本、上部に伸びる若枝のみの剪定となっており、剪定した枝も、他所に影響がないように、以前に積んだ伐採枝上に置かれています。勿論安全が第一ですが、作業終了後に改めて希少植生の状態を確認したいと思います。理想としては、高圧線そのものを移転や廃止できれば良いのですが・・・
入口看板 伐採の状態 若枝のみ伐る
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ユズリハ(楪、交譲木、譲葉)の冬芽
2018/02/17(Sat)
  きょうは、風が強く雪が断続的に降り、少し積もったり融けたりを繰り返しました(-3.2~4.6℃/西北西風)。
  道沿いに、ユズリハ(ユズリハ科)がありました。雪や風にも負けず、真赤な葉柄と芽が燦々と輝く、「ユズ君」の様でした(仙台っ子オリンピック二連覇、金メダル獲得記念^0^)/。朝鮮、中国等に分布し、日本では、東北南部~沖縄の山地に生育する、高さ10m程の常緑高木です。雌雄異株。葉は長さ20cm程で、枝先に螺旋状に付きます。5-6月に、葉腋から総状花序を出し、花被の無い黄緑色の小花を咲かせます。10-11月に、黒褐色の果実を熟します。青葉山では、あちこちに小・中木が見られます・・・
ユズ君 五色沼の近くで
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オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)
2018/02/16(Fri)
  きょうは、晴れ時々曇りました(-0.4~5.7℃/西北西風)。
  雪が融けた道端に、オオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)が咲いていました。眩しい陽を浴びながら、蒼い瞳をそっと瞬かせていました。ヨーロッパ原産の帰化植物で、全国の路傍等日当たりの良い場所に生育する、草丈10-20cmの越年草です。茎は良く分枝し、地面を這うように広がります。葉は対生し、1-2cmの卵円形で粗い鋸歯があります。2-5月、葉腋から花柄を出し、コバルト色で径8-10mmの花を咲かせます。左右対称の花弁は4裂して基部で合着し、1日で落ちてしまいます。雄蘂は2本。蒴果は、2つの玉を付けた形で多毛。青葉山周辺では、道端等に普通に見られます・・・
オオイヌノフグリ 藪坂から
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テン(貂)の足跡
2018/02/15(Thu)
    きょうは、昨晩からの雨や霙、雪も朝には止み、良く晴れました(0.1~6.0℃/西北西風)。
   道に沿って、テン(イタチ科)の足跡がありました。兎や山鳥等を追いかけているのか、何処までも付かず離れず続いていました。北海道~九州と朝鮮南部の主に奥山に生息し、小動物、昆虫、甲殻類の他、ノウサギ・キジ・ヤマドリ等も襲い、果実類も好みます。体長44-55㎝、尾長17-23㎝、体重0.9-1.5kg。広い行動圏を持ち、岩の隙間や樹洞を巣にします。東北等の主に寒冷地では、夏季は赤褐~暗褐色ですが、冬毛は黄~黄褐色で頭部が白くなります。青葉山では全域で、糞や足跡等の痕跡が普通に見られ、良く目撃もされ、この山の豊かさの指標にもなっています・・・
  右の写真は前に撮ったものですが、後ろ姿もめんこいですね…
てんの足跡 雪の道 後ろ姿
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ツツジミマルフシ(躑躅実丸五倍子)
2018/02/14(Wed)
  きょうは、今朝も雪がうっすら積もっていて、午後は晴れて暖かくなりました(-2.8~8.8℃/南西風)。
  道沿いのヤマツツジに、虫瘤が付いていました。ツツジミマルフシと呼ばれる中嬰が堅固したもので、ケタマフシ状のふさふさした姿は、狸か何かの毛玉の様に見えました。本州~九州(屋久島)のミツバツツジ類、ヤマツツジ等に、タマバエの一種が作る中嬰です。タマバエが未熟な果実に卵を産み付けると、不整形に肥大します。外皮に生える褐色毛も、殆ど無かったり密生したり変化が多い様です。ヤマツツジでは最も毛が多く、ケタマフシに似ています。タマバエは、10月頃に外皮に穴をあけて脱出・羽化します。青葉山では、葉の落ちた冬に良く目立ちます・・・
ツツジミマルフシ 空鏡
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クマヤナギ(熊柳)の果実
2018/02/13(Tue)
   きょうは、昨晩までの雪が止み、日中は大体晴れました(-5.6~1.5℃/北風)。
   道沿いの木に絡まるクマヤナギ(クロウメモドキ科)に、実が生っていました。と言っても、既に核(種子)の跳び出た、鉄の花の様なオブジェでした。北海道~九州の山地に生育する落葉蔓性木本です。葉は互生し、長さ4-6cmの卵状楕円形で裏面はやや白色を帯びます。7-8月、枝先や葉腋から円錐花序を出し、緑白色の小花を多数咲かせます。花弁は小さく、花弁に見えるのは萼片5で卵状披針形。花弁は縁が内側に巻いて雄蕊を包み、葯が突き出ます。雄蕊5。楕円形の核果は緑~赤くなり、後黒熟します。若い蔓は赤褐~緑色で、堅くて丈夫。冬芽は細長く、蔓に伏生し、芽鱗は赤褐色で無毛。葉痕は半円~三角形で隆起し、維管束痕3。青葉山では、比較的普通に見られます・・・
クマヤナギ 藪の朝
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シジュウカラ(四十雀)
2018/02/12(Mon)
   きょうは、朝までに25cm程積り(榴ヶ岡では18cm)、一日中雪が降ったり止んだりでした(-4.9~-0.8℃/北風)。
   道沿いに、シジュウカラ(シジュウカラ科)がいました。何羽もいましたが、薮下の、雪の少ない所で食べ物を探していて、立ち止まっては、何かを突いていました。ユーラシア大陸に広く分布し、日本では全国の山地~平地の森や、樹木のある市街地にも生息・繁殖する留鳥です。全長15cm 程。食性は昆虫やクモ等の主として動物食ですが、植物の種子や果実、花蜜、時に花弁も食べます。冬は他のカラ類と混群を作り、他のカラ類と比べて、樹林内の下層や地表等でも採食します。青葉山では、極普通に見られます・・・
シジュウカラ♀ たっぷりの雪
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二月観(視)察会
2018/02/11(Sun)
 きょうは第二日曜、観察(視察)会の日。とは言っても二・八月は(公式には)お休みなので、記録(調査)を主にして歩きました(-1.0~10.3℃/西南西風)。晴れ後曇って、時に雪の降る中(晩には本降りになりました)、いつもとは少し違う、長めのコースを進みます。山に入ればまだまだですが、大学構内は早くもマンサクが満開! オオイヌノフグリやミチタネツケバナもちらほら咲いています。何故かいつもの、冬越中のテントウムシ等は見られませんでしたが、サザンカやヤブツバキ等を見て、池のメダカ等観察しつつ森に入ります。雪の残る林床には、ノウサギやキツネ、タヌキ、テン、カモシカ等の足跡が続き、ほやほやの、ノウサギやカモシカ等の糞も見られました。道端からキョキョッといって飛び上がるシロハラや、谷間を急降下するオオタカ、ノスリ、混群を作って移動する、シジュウカラ、ヒガラ、コガラ、ヤマガラ等の混群にも度々出会いました。果実は少ないものの、シラキ、ケカマツカ、ミヤマガマズミ等が見られ、道端には青々としたジャノヒゲの実が沢山ありました。ウダイカンバやケヤマハンノキ、ツノハシバミ等の雄花も目立ちました。
西の山並 マンサク 獣道 カモシカの足跡
 野鳥では他に、エナガ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、トビ、カワラヒワ、カシラダカ、ツグミ、セグロセキレイ、ハクセキレイ、カワアイサ、カルガモ、オナガガモ、スズメ等が見られ、動物では、リスやノネズミの食痕、カモシカの角擦り痕、食痕等、果実ではオケラ、ツクバネ、ヤプコウジ、ヘクソカズラ、ヤブラン、シュンラン、チゴユリ等が残っていました。昆虫では、越冬するヤニサシガメ、ウスタビガやヤママユガ等の繭やマイマイガ等の卵嚢が見られました。知らぬ間に土手に早、パッケが一杯出ていたのもびっくりしました。川や滝にも寄り、東北大新キャンパス周辺も視察しましたが、水が少なかったり、ゴミが溜っていたり、道が荒れたままだったり、改めて、工事の大規模さに驚いたり、行末が不安になる場面にも多々出会いました。今後の私達の立位置や有様も問われるところですが、いつまでも、地道な自然保護の道を、ぶれずに歩み続けたいものです…
ウスタビガの繭 カワラヒワ 滝壺 バッケ
 来月(3/11(日))は、マンサクやセリバオウレンの花、囀る小鳥達、サンショウウオの卵等に出会える?早春の観(視)察になります・・・
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ウダイカンバ(鵜松樺)
2018/02/10(Sat)
  きょうは晴れ後曇って、暖かくなりました(-0.3~11.4℃/南風)。
  道沿いに、ウダイカンバ(カバノキ科)が生えていました。 黄昏に、聳立する大木の木肌が白々と浮かび、見上げれば、梢に雄花が揺れていました。北海道~本州の、山地の少し湿り気のある広葉樹林中に生育する落葉高木です。カバノキの仲間中で最も大きくなり、幹の径が1m以上で高さが30m以上にもなります。幹の水平の点線状縞模様と、枝の落ちた跡がはっきり黒く残るのが特徴です。乾いた樹皮は燃やすと火力が強く、種火として利用されます。葉は長枝に互生、短枝上に束生し、長さ8-14㎝、幅6-10㎝の広卵形。葉脈は10-12対で不揃いの細鋸歯があり、葉先は尖り、基部は深い心形。青葉山では、北斜面等の所々に見られます・・・
ウダイカンバ 氷柱の窓掛
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ホオジロ(頬白)の雌
2018/02/09(Fri)
   きょうは、晴れ後曇りました(2.4~6.3℃/南南西風)。
  道沿いの木に、ホオジロ(ホオジロ科)がいました。色の薄い雌でしたが、ふかふか暖かそうなコートで、丸まっていました。中国、シベリア南部、ウスリー、朝鮮等の東アジアに広く分布し、日本では北海道~屋久・種子島の低山~低地の、藪のある森周辺、草原、河原等に生息する全長17cm程のほぼ留鳥です。雄は上面が茶褐色で過眼線が黒く、雌は褐色。主に藪地周辺の地上や低い樹上に単独又は数羽の小群でいて、繁殖期には昆虫類、秋から冬には植物の種子を採食します。囀りの"聞きなし"は、「一筆啓上仕候」「源平躑躅白躑躅」等。青葉山では、河原や草原、林縁等で周年普通に見られます・・・
ホオジロ 日没後
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ミズキ(水木)の芽
2018/02/08(Thu)
  きょうは、晴れたり曇ったりで時々雪が降り、何度かうっすら積もりました(-1.5~5.4℃/西風)。
   道端で、ミズキ(ミズキ科)の冬芽が膨らんでいました。赤い芽と茎が雪に映え、きょうは赤銅の仮面の様にも見えました。北海道~九州の他、朝鮮、中国~ヒマラヤ等の、渓谷周辺等水分条件の良い所に生育する、樹高10-15mの落葉高木です。枝を扇状に四方に広げるのが特徴で、若枝は紫紅色で、葉は広卵~楕円形の全縁で先は尖り、互生して長さ2-5cmの葉柄があります。5-6月、新枝の先に多数の白色4弁の小花を散房花序に付けます。果実(核果)は球形で紫黒色。鱗芽は長さ7-10㎜の長卵~楕円形、芽鱗は5-8個で、濃紅紫色、光沢があり表面は無毛で縁に毛。葉痕は半円形又はV字で維管束痕は3個。青葉山では、斜面等に普通に見られます・・・
ミズキ 池の足跡
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ウミアイサ(海秋沙)の雌
2018/02/07(Wed)
   きょうは、晴れ時々曇って、風の強い一日でした(-0.4~5.4℃/西風)。
   川の、昨日と同じ辺りに、ウミアイサ(カモ科)の雌が二羽いました。寒風に逆らう様に泳いでいましたが、すっかりカワアイサと思い込んで、何んとなく写真を撮って後で見ると、頭と胸の境目がはっきりしない当種と確認しました。ユーラシア~北米に広く分布し、日本では九州以北に冬鳥として渡来する、全長59cm♂、52cm♀の潜水性のカモです。主に海上の比較的沿岸部の浅瀬や河口、内湾、時に沿岸近くの湖沼等に生息し、水中で魚を捕食します。♂は頭が緑の光沢ある黒で、後頭部に束冠羽2段があり、頸は白、胸は茶褐色、背は黒、腹は白く、脇は灰色で細かい波状斑があります。♀は頭部が茶褐色で、冠羽は短く、胸~背は灰褐色。雌雄供嘴と足は赤。動物食で、魚類を捕食。良く似たカワアイサとは、当種がやや小さく、♂にには冠羽があり胸に茶褐斑があり、♀は頭~胸の境目が不明瞭な事(カワアイサには白い首輪)で識別されます・・・
ウミアイサ 化石氷滝
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カワアイサ(川秋沙)
2018/02/06(Tue)
   きょうは、晴れ時々曇りました(-3.6~5.3℃/西風)。
   川に、カワアイサ(カモ科)がいました。数羽、雌雄共にいましたが 、皆バラバラで静かに浮かび、朱く鋭い嘴が寒そうでした。ユーラシアや北米に広く分布し、日本では全国に冬鳥として渡来する、全長58-72cm、翼開長86-102cmの潜水性のカモです。主に河川・湖沼等の淡水域に棲み、水中で魚を捕食します。雄の頭は緑黒色で、胸や腹等は白く、背中は黒。嘴は長く、濃赤色で先端が鉤状に曲がり、虹彩は黒褐色。雌の頭部は茶色で、体の下面は灰色。青葉山周辺では、秋~春に数多く普通に見られます・・・
カワアイサ 凍った川面
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ウメ(梅)
2018/02/05(Mon)
  きょうは晴れ時々曇って、時折風花が舞いました(-2.0~4.4℃/西4.4風)。
   森の外れで、ウメ(バラ科)が咲いていました。仙台(榴ヶ岡)での開花は平年だと2/27ですが、寒いとは言っても知らぬ間に、艶やかとも言える紅梅が、春香を漂わせながら、ほんの数輪綻んでいました。中国原産で、古い時代に渡来したと言われる(日本にも自生していたとの説も)、樹高5-10mの落葉高木です。卵形の葉は互生して先が尖り、周囲が鋸歯状。2-4月、葉に先立ち1-3㎝程の花を咲かせます。花弁は5枚で、色は白~薄紅~赤。果実は2-3㎝の核果で、6月頃に黄色く熟します。青葉山周辺では、各所に植栽されています・・・
ウメ 森の社交場入口
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オモト(万年青)の果実
2018/02/04(Sun)
   きょうは、曇り後晴れて、時折雪がぱらつきました(0.5~6.8℃/西風)。
  道端のオモト(スズラン科)に、実が生っていました。大分少なくなっていましたが、真赤な実が濡れ光って、美味しそうでした。日本の関東~沖縄の他、中国等の暖かい山地に生育する、とされる高さ40㎝ 程の常緑多年草です。革質で分厚く幅広い長楕円形の葉が根元から生え、夏頃、葉の間から花茎を伸ばし淡い黄緑の小花を円筒状に密生させます。秋頃に艶のある赤い液果を熟します。種子は白い乳歯状。有毒植物。観賞用として古くから栽培される古典園芸植物で、現在も尚様々な品種が作出されています。赤い実は野鳥に好まれ、糞の形で広く山野に散布される事から、温暖化現象もあって自生地が年々北上しています。青葉山でも、少しずつ増えている様です・・・
オモト 樅の森
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ハウチワカエデ(羽団扇楓)の冬芽
2018/02/03(Sat)
  きょうは、大体晴れました(0.5~7.5℃/北西風)。
 道沿いのハウチワカエデ(ムクロジ科)の、芽が膨らんでいました。何かの蹄にも見える、赤い枝芽が、雪に眩く映えていました。北海道、本州と四国等の他、一部朝鮮の山地に生育する高さ10m程の落葉高木です。樹皮は灰青色で滑らかで小枝は赤紫色。葉は対生して径7-12cmと大きく、掌状に浅く9-11裂し、基部は心形で重鋸歯があります。葉柄は有毛で短く、長さが葉身の1/2以下なのも特徴です。4-5月、本年枝の先に赤紫色の散房花序を出し、雄花と両性花が混生して10-15個垂れ下がって咲きます。果実の羽の角度は約60度で、小枝の皮は、粘着性を持ちます。冬芽は長さ4‐6㎜、紫紅~赤褐色で、頂芽は普通できず、仮頂芽が2個。葉痕は菱形、3~5角形で上部が膜質で上縁に白い長毛があいります。維管束痕は3。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
ハウチワカエデの芽 カモシカ物見岩
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ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)の果実
2018/02/02(Fri)
   きょうは、大体晴れました(-2.6~-4.6℃/北風)。
   雪の上に、ヤマジノホトトギス(ユリ科)の果実がありました。案外あちこちに、日を浴びて、黄金のオブジェの様に立っていました。北海道南西部~九州のに山地の林内や林縁等に生育する、茎丈30-60cmの多年草です。日本固有種。全体に毛が多く、葉は互生し、卵状長楕円~狭長楕円形で先端は鋭く尖り、基部は茎を抱きます。8-10月、茎先と葉腋から花柄を出し、白く紫色の斑のある花を1-3個開きます。花被片は6個で平開しますが、反り返らず、6本の花糸は花の中心で花柱と密着し、上方に伸び、放射状に広がります。花柱は3裂し更に先で2裂し、柱頭部に斑点があります。蒴果は長さ約3.8㎝で3稜があり、内部は3室に分かれ、熟すと先端が開き、長さ約2㎜の種子が出ます。青葉山では、林下等に普通に見られます・・・
ヤマジノホトトギス あと一週間もしたら全面結氷? 三居沢滝
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コジュケイ(小綬鶏)
2018/02/01(Thu)
  きょうは、大体晴れました(-1.1~4.9℃/北風)。
  道を、コジュケイ(キジ科)が横切りました。5・6羽の小群、恐らく家族群で、次々に藪に入ると、あっと言う間に消えてしまいましたが、雪上にはめんこい足跡が続いていました。中国原産の外来種で、1919年に狩猟鳥として東京、神奈川に放鳥されたものが自然繁殖し、今では東北以南の山野、市街地の林等に普通に生息する留鳥で、多雪地方には分布しません。体長は25㎝程で、雌雄同色ですが、雄は跗蹠に蹴爪があります。雑食性で、主に植物の葉、実等の他、昆虫やミミズ等も食べます。普段は藪等に潜み余り姿を見せませんが、繁殖期の5-6月には、雄は「ちょっと来い!」の「聞きなし」で有名な大声を発します。青葉山では藪地周辺で良く見られますが、積雪量や外敵等の影響で周期的に増減を繰り返しています・・・
小綬鶏 コジュケイの足跡
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ゆきかえる