ボタンヅル(牡丹蔓)
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2018/08/31(Fri)
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きょうも、雨が降ったり止んだりでした(21.5~25.5℃/北風)。
道端に、ボタンヅル(キンポウゲ科)が咲いていました。雨粒がキラキラ光って、尚の事、無数の群星が瞬く様でした。本州~九州の他、朝鮮、中国等の日当たりの良い所に生育する、有毒の蔓性多年草です。蔓の長さは2-4m程になり、長い葉柄を持つ葉は1回3出複葉で対生し、小葉は長さ3-6cmの卵形で縁は鋸歯状になります。8-9月、茎先や葉腋から3出集散状の花序を出して、径1.5-2cmの白い花を多数咲かせます。痩果は長さ約4mmの卵形で、開出毛があり、その先に1-1.2㎝程の羽毛状花柱が残ります。青葉山では、林縁や草原等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() スポンサーサイト
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ダイコンソウ(大根草)
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2018/08/29(Wed)
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きょうも、一日雨が降ったり止んだりでした(19.2~21.3℃//北西風)。
道端に、ダイコンソウ(バラ科)が咲いていました。雨の中、黄金の花が一層キラキラと光っていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の山野の道端等に生育する、高さ30-50㎝の多年草です。根出葉は羽状複葉で、茎に付く葉は3裂~単葉に変化します。茎葉には粗毛があります。7-8月、枝先に径1-2cmの黄色花を疎に咲かせます。花は中心部に柱頭が多数あり、花後は花柱の先がS字状に曲がり、柱頭が脱落すると先が鈎状になります。果実は痩花の集合果で直径約1.5cmの球形。青葉山では、道端等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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クズ(葛)
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2018/08/28(Tue)
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きょうも、雨が降ったり止んだりでした(19.6~22.0℃/北風)。
道沿いに、クズ(マメ科)の花が咲いていました。雨の止み間、藪や木々を覆う蔓葉のあちこちに立ち上がる、大きな紅紫の花房からは、得も言えぬ葡萄酒の様な芳香が漂っていました。北海道~九州の他、中国~東南アジアに広く分布する蔓性の多年草です。葉は3出複葉で、小葉は草質で幅広く大きく、地面を這う蔓は、節から根を出して根付きます。根は非常に深く、長芋状になります。8-9月、穂状花序が立ち上がり、赤紫の豆花を咲かせます。果実は枝豆に似て、やや小型。根から取れる澱粉(葛粉)は葛根湯になり、茎の繊維からは葛布も作られます。青葉山では、藪地等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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イタドリ(虎杖、痛取 )の花
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2018/08/27(Mon)
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きょうは、雨が降ったり止んだりでした(23.0~26.2℃/北西風)。
道沿いに、イタドリ(タデ科)の花が咲いていました。白い花穂が雨に濡れて、きょうは、水底の白珊瑚の群れに見えました。北海道西部以南の日本全国の他、朝鮮、中国等の、荒地等日当たりの良い場所に生育する雌雄異株、高さ0.5-1.5mの多年草です。根茎を長く伸ばし新苗を出し、茎は太く中空で、葉は互生し長さ6-15㎝の卵~広卵形で先は尖ります。托葉鞘は長さ4-6㎜で早落。7-10月、葉脇から枝を出し、その先に白や淡緑、時に赤みを帯びた小花を穂にして咲かせます。花被は白~紅色で5裂し、外花被3は大きく背面に稜があり、雄花には雄蕊8、雌蕊は極小で、花柱3があり柱頭は細裂し雄蕊は極小。花後花被片3は翼状に張り出し、痩果(2-3㎜の3稜形で光沢ある黒褐色)を包みます。青葉山には、良く似た北方性のオオイタドリの方が多く自生しています・・・ ![]() ![]() |
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ノブドウ(野葡萄)の果実
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2018/08/26(Sun)
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きょうは雨が降ったり止んだりで、一時晴れ間もありました(24.4~27.8℃/東北東風)。
道端のノブドウ(ブドウ科)に、実が生っていました。雨に打たれた色とりどりの実が、数珠玉の様に光っていました。北海道~沖縄の他、中国、サハリン、クリル等東アジア一帯の山野に生育する蔓性多年草です。巻鬚を絡めながら生長し、葉は径4-12㎝の円形で3-5裂します。8月頃、淡緑色で花弁5、雄蘂5の小花を付けます。9-11月、径7mmの球形で淡紫~空色の果実を熟しますが、ノブドウミタマバエ等が入り虫癭を作ると、膨れて様々な色に変わります。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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コマツナギ(駒繋)
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2018/08/25(Sat)
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きょうは、晴れたり曇ったり雨が降ったりで、とても暑くなりましたした(24.3~34.8℃/北北東風)。
川沿いに、コマツナギ(マメ科)が咲いていました。何時の間にこんなに増えたのか、鮮やかな桃色の小萩が、雨に濡れながら何処までも広がっていました。北海道~九州の山野に生育する、高さ50-90cmの落葉低木です。葉は奇数羽状複葉で、長さ8-20mmで長楕円形の小葉は4‐5対あります。6~9月、葉腋から円錐花序を出し、淡紅紫色で長さ4mmの蝶形花を咲かせます。豆果は長さ約3cmの円柱形。名は、茎は丈夫で根は地中深く張り、とても強靭な事から、これに駒(馬)の手綱を繋いだ事に由来します。青葉山では、車道周辺等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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コバギボウシ(小葉擬宝珠)
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2018/08/24(Fri)
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きょうは、雨後晴れました(24.6~27.4℃/南南東風)。
道沿いに、コバギボウシ(リュウゼツラン科)が咲いていました。木漏れ日射す暗い森に白々と、近寄れば、紫縞の涼しげな花が光彩を放っていました。本州~九州の湿原等に生育する多年草です。葉は葉柄が付く根生葉の長楕円~披針形で、長さ10-20cm、幅4-8cm程になります。7-9月、高さ30-50cmの花茎を立て、漏斗型の濃紫~淡紫色の花をやや下向きに付けます。一つの花はほぼ一日で萎みますが、花軸に付く蕾が下部から上部へと次々に開花して行きます。青葉山では、湿性地等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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クロイトトンボ(黒糸蜻蛉)
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2018/08/23(Thu)
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きょうも晴れて、とても暑くなりました(24.7~34.3℃/南南東風)。
池に、クロイトトンボ(イトトンボ科)がいました。黒とは言え、背の金と尻尾の海碧が、眼に染みる程鮮やかでした。北海道〜九州の丘陵〜平地の水草の多い池等に生息する、体長27-37mmのイトトンボです。成虫は4-11月に出現し、名の通り全体に黒っぽく(日本産イトトンボの中で最も黒味が強い)、胸部側面と腹部の先が青いのが特徴です。成熟した雄は胸の横が粉をふいたように白くなり、、雌は白粉を装いません。青葉山では、池沼周辺で普通に見られます… ![]() ![]() |
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ノハラアザミ(野原薊)
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2018/08/22(Wed)
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きょうは晴れてとても暑くなり、夕立がありました(24.6~34.8℃/南東風)。
林縁の草原に、ノハラアザミ(キク科)が咲いていました。数本のみでしたが、花蜂や花虻等が次々にやって来て、花をゆらゆら揺らしていました。中部以北の本州の山地の草原や林縁に生育する高さ0.6-1mの多年草です。茎葉は上部程小さく、基部では茎を抱きます。葉は羽状に中裂し、縁に刺があります。8-10月頃に、茎の上部で枝分かれして上向きに花を付けます。総苞にクモ毛があり粘らず、反り返らない規則正しい短い総苞片が目立ちます。根生葉が花期にも残るのも特徴です。青葉山では草原等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヒヨドリバナ(鵯花)
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2018/08/21(Tue)
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きょうは晴れて、暑くなりました(22.6~30.0℃/南東風)。
道沿いに、ヒヨドリバナ(キク科)が咲いていました。盆が過ぎ又暑さが戻っても、森の精霊達は涼やかに微笑んでいました。北海道~九州の山野に生育する高さ1-2mの多年草です。茎には縮毛が生えてざらつき、葉は対生し卵状長楕円~楕円形で短柄があり、先は短く尖り、縁に鋭鋸歯があります。両面に短い縮毛が疎生し、裏面に腺点があるります。8-10月、上部の枝先に白く稀に紫色を帯びる頭花を多数付け、頭花は5個程の白い両性の筒状花からなります。花冠の先は浅く5裂し、花柱の先が2分枝して長く伸びます。痩花は長さ3mm、5稜で腺点があります。青葉山では、各所に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オオアメンボ(大水黽、大水馬、大飴坊)とモクズガニ(藻屑蟹)
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2018/08/20(Mon)
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きょうは、大体晴れました(19.2~27.5℃/南南東風)。
沢の澱みに、オオアメンボ(アメンボ科)がいました。水面に沢山集まっているので、何気なく覗くと、水底にはモクズガニ(イワガニ科)が仰向けになっていて、皆で静かに送っているかの様でした。北海道~九州の山野の、流れが無いか緩やかな池や沼、田圃、河川等の水面に普通に生息する、19-27mm程の日本最大のアメンボです。5-10月に出現し、水面に浮かびながら、落下した小昆虫を捕らえては体液を吸います。近縁種とは、大きくて、脚が長く、特に中脚が6cm程もあるので、見分けられます。モクズガニは北海道~沖縄の他、サハリン、ロシア沿海地方、朝鮮東岸、台湾等の、川、河口、海岸等に生息する、甲幅7-8cm、体180g程の蟹(甲殻類)です。鋏に柔らかい毛が密生するのが大きな特徴で、体は全体に濃い緑がかった褐色。食性はカワニナ等の貝類、ミミズ、小魚、水生昆虫、両生類等を捕食する他、石等に付着する藻類を鋏で削り取って食べます。成体は、秋に産卵の為に海に下り、半年後に又川を遡ります。青葉山では、沢筋の深み等に潜み、秋の増水時等には、広瀬川の崖下に多数へばり付く姿が見られます・・・ ![]() ![]() |
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ミソハギ(禊萩)
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2018/08/19(Sun)
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きょうは、晴れて夕焼けが奇麗でした(17.7~26.2℃/南東風)。
草原に、ミソハギ(ミソハギ科)が咲いていました。どんどん整地されて少なくなって、もう今年が最後かもしれませんが、ヤナギランを思わせる桃色の花々が、健気に艶やかに咲き群れていました。日本の本州~沖縄の他朝鮮等の、湿地や田の畔等に生育する、高さ50-100cmの多年草です。全体に無毛で、茎は上部に行く程四角い断面となり、不明瞭な稜があります。葉は長さ数cmで細長く、対生で交互に直角方向に出ます。6-8月下旬、茎先の葉腋に紅紫色の花を次々と付け、6枚の花弁は皺がよります。青葉山周辺では、追廻等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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タムラソウ(田村草・丹群草・多紫草)
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2018/08/17(Fri)
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きょうは、良く晴れました(20.1~24.9℃/西北西風)。
道沿いの草原に、タムラソウ(キク科)が咲いていました。近くの野薊にも似ていましたが、近寄れば柔らかな佇まいで、葉もたわやかでした。本州~九州の他、朝鮮等の、亜高山~低山の草地や明るい林、林縁等に生育する茎高30-140㎝多年草です。アザミに似ていますが属が違い(タムラソウ属)、茎葉には全く刺がないのが特徴で、質も柔らかです。葉は互生し,上葉には柄がなく,下葉になるにつれて柄が長くなり,葉身が羽状に深く裂け,縁に粗い鋸歯があります。両面に細かな白毛があります。8-10月に長い茎頂に紅紫色の頭花を付けます。 青葉山では草地等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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モンキアゲハ(紋黄揚羽)
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2018/08/16(Thu)
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きょうは、曇り後雨、昼過ぎに豪雨となりましたが、後晴れました(22.6~26.9℃/北風)。
道沿いに、モンキアゲハ(アゲハチョウ科)がいました。暑かった夏の影響もあるのか、あっちにもこっちにも、大きく存在感ある黒蝶が、ふわふわ飛んでは花々に止まっていました。インド~東南アジア~中国等に広く分布し、日本では関東~沖縄に生息するとされる南方系の蝶です。成虫は4-10月に2-3回発生し、前翅長60-75mm、開張110-140mmで、日本の蝶としては最大種です。翅は黒く、後翅に名の通りの大きな黄白色紋があり、羽化したてはほぼ白く、日が経つにつれて黄色みを帯び、その周辺には三日月状の小赤斑が並び、後翅には尾状突起があります。蛹で越冬。食草は、カラスザンショウ等ミカン科の植物。県レッドリストで要注目種に指定。北日本では越冬出来ないとされていましたが、2009年に東北大学植物園で春型の成虫が初採取されて以来、青葉山では、この数年は極普通に見られるようになりました・・・ ![]() ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店、あゆみbooks仙台(広瀬通り)店と青葉通り店、仙台市市民活動サポートセンター等で販売していますが、お求めになりたい場合は、: cheb@live.jp まで。 ☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ![]() ![]() ![]() |
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ヤブハギ(薮萩)
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2018/08/14(Tue)
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きょうは、晴れ後曇り、一時雨が降りました(24.4~31.3℃/南東風)。
道沿いに、ヤブハギ(マメ科)が咲いていました。浜辺に散らばり、波間に漂う桜貝の様に、愛らしい小花がゆらゆら揺れていました。北海道~九州の、山地の林内や林縁に生育する高さ60〜100㎝の多年草です。ヌスビトハギ(盗人萩/果実が盗人の足跡に似るため)の変種で、葉や花、果実は良く似ていますが、より林地を好んで北方に多く、茎は殆ど枝分かれせずにの中央から下の方に密集し、葉裏が白っぽいのが特徴です。葉は互生で長さ4〜6㎝狭卵形の3小葉からなり、先は次第に細くなり裏は淡緑色。8-9月、茎先に細長い総状花序を成し、蝶形で長さ3〜4㎜、淡紅色の花を疎に付けます。節果には短柄があり、半月形小節果2、鉤状毛があり、動物等にくっ付いて運ばれます。青葉山では、明るい林内に見られます… ![]() ![]() |
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カノツメソウ(鹿爪草)
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2018/08/13(Mon)
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きょうは、晴れて暑くなりました(24.2~30.8℃/南南東風)。
道沿いに、カノツメソウ(セリ科)が咲いていました。夕暮れの森のあちこちに、涼しげな白い花火を煌かせていました。北海道~九州の、山地の林内に生育する、高さ0.5-1mの多年草です。日本固有種。茎は細く直立し、上部で疎らに分枝します。 葉は互生し、根出葉や下部の葉は2回3出複葉で、株の葉は3出葉です。小葉は長楕円形で質は薄く、上部に鋸歯があり先は尖ります。8-10月、茎頂に複散花序を付け、白く小さな不同5弁花を多数咲かせます。果実は分果の卵状楕円形です。名は、根の形が鹿の爪に似ている事に由来します。青葉山では、真夏の暗い林下に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ハンミョウ(班猫)
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2018/08/11(Sat)
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きょうは、曇り後晴れました(22.7~32.0℃/北北東風)。
沢沿いに、ハンミョウ(ハンミョウ科)がいました。案外何頭もいましたが、砂浜が少なくなった所為もあるのか、多くが葛や大虎杖の葉に止まって、美しい宝虫の輝きを見せていました。本州~九州の山地~低地の林縁や渓流沿い等に生息する体長20mm程の甲虫です。成虫は4-9月に出現し、頭は金緑色、前胸は金赤色で、前後が金緑色に光り、上翅は黒紫色で赤銅色の横帯と白色の横紋があります。鋭い大顎で蝿等の虫を捕食し、交尾の際も雄は雌の首を大顎で掴みます。幼虫は地面に縦穴を掘って隠れ、平たく大きな頭で穴を塞ぎ、通りかかる他の虫を穴に引き込んで食べます。青葉山では、沢沿いの砂地等で見られます・・・ ![]() ![]() |
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フサヒメホウキタケ(房姫箒茸)
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2018/08/10(Fri)
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きょうは、午前は晴れて暑くなり、午後゛は一転雨が降ったり止んだりでした。一日曇りでした(22,8~31.8℃/.南東風)。
赤松の切株に、フサヒメホウキタケ(マツカサタケ科フサヒメホウキタケ属、旧分類ではフサヒメホウキタケ科)が生えていました。最近切られたばかりの大木で、早くもい生命のドラマが繰り広げられている様で、その形の美しさと共に感動しました。夏~秋、全国の林内外の松等針葉樹の倒木・枯木に発生する、高さ約15㎝、幅約15㎝の白色腐朽菌です。多方向に分岐を繰り返し箒状(ホウキタケ型)になり、基部は短い。色は初め淡黄土色から淡赤褐色になり、終期には黒ずみます。肉は白く、柔らかく弾力があり、やや辛味があり、温和臭。乾くと黒変し、異臭がします。食毒不明。青葉山では、枯松等に極普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オオハンゴンソウ(大反魂草)
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2018/08/08(Wed)
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きょうは、雨が降ったり止んだりでした(18.5~25.4℃/北東風)。
川岸の林縁に、オオハンゴンソウ(キク科)が咲いていました。この時期が来ると何時も気になる、迎え火を思わす黄花の群れが、ざわざわと風に揺れていました。明治期に北米から渡来した帰化植物で、全国の道端、荒地、畑地、河川敷、湿原等様々な環境に生育する、高さ50-300cmの多年草です。根株から茎を叢生し上部で分岐し、下部の葉は長柄があり5‐7深裂し、裂片には粗い鋭鋸歯があります。上部の葉は短~無柄で互生。7‐9月に、茎先に細長い花弁10-14枚程の黄色い花を、やや垂れ下げて咲かせます。痩果は長さ5mm程で、冠毛は突起状。青葉山では、車道沿い等で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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キアゲハ(黄揚羽)とクサネム(草合歓)
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2018/08/06(Mon)
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きょうは、霧雨が降ったり止んだりでした(18.6~22.8℃/北東風)。
川岸のワンドの叢に、キアゲハ(アゲハチョウ科)がいました。良く見ると、クサネム(マメ科クサネム属 )の花蜜を吸っているのか、クリームレモンの翅を開閉しながら、ずっと止まっていました。ユーラシアと北米に広く分布し、日本でも全国の高山~低地、海岸や市街地等様々な場所に生息するアゲハチョウの仲間。成虫は4-10月頃に年に2-4回程発生し、前翅長は4-6cm程で、るミアゲハと良く似るが、前翅の付根が縞模様にならず、黒ずんだ色で塗り潰された様になり、翅の中程は黒線が細く、名前通り黄色みが強いのが特徴。幼虫の食草はセリ、ハマウド、シシウド等(ニンジン、ミツバ、アシタバ、パセリ等の野菜も)のセリ科植物で、葉だけでなく花序や若い果実も好んで食べて育つ。蛹で越冬。クサネムは、アジア、オーストラリア、アフリカに分布、日本全国の水田や川岸等の湿地に生育する高さ0.5-1m-の1年草。茎の上部は中空で、葉は偶数羽状複葉。小葉は20-30対あり、線状長楕円形。裏面は白っぽい。7-10月に淡黄色で長さ約1cm、旗弁の基部に赤褐色の斑点がある花を咲かせる。果実は長さ3-5cmで、6-8個の小節果からなる。キタキチョウの食草… ![]() ![]() |
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オニユリ(鬼百合)
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2018/08/05(Sun)
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きょうは、午前中は晴れて暑くなりましたが、午後は雨が降り、時に豪雨になりました(22.0~34.4℃/西風)。
道端に、オニユリ(ユリ科)が咲いていました。猛暑の夏に合わせる様に、あちこちに赤い焔が燃え立っていました。中国、朝鮮等に分布し、日本では北海道~九州の山野に自生しますが、一説には古い時代に鱗茎を食用にする為に渡来したもの言われています。草丈は1-2m程で、葉は互生し、茎には暗紫色の斑点があります。7-8月に、茎先に橙赤色で10-12cmの花を4-20個、横~下向きに付け、反り返る花被片には濃褐色の斑点があります。殆どが3倍体で結実しませんが、葉の付根に黒紫色の珠芽を作ります。青葉山では、車道沿いや人家周辺等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ウスノキ(臼の木)の果実
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2018/08/04(Sat)
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きょうは、晴れ時々曇りました(23.1~32..9℃/南東風)。
道端のウスノキ(広義/ツツジ科)に、実が生っていました。薄暗がりの小道にぽつりぽつりと、小さな赤い灯を点していました。北海道〜四国・九州の北部山地の林縁や日当たりの良い岩地等に生育する、高さ1m程の落葉性低木です。枝は良く分枝し、葉は単葉で互生し、長さ3‐7㎝の卵状楕円~卵状長楕円形。4-5月、枝先に緑白色に淡紅色の筋の入った花を1-2個付けます。鐘形の花冠は、先が5裂し反り返ります。夏〜秋に、液果が赤熟します。狭義には、葉身の長さが2cm程と小さく、本州の太平洋側と四国に分布するカクミノスノキ(コウスノキ)とする見方が強いのですが、葉の大きなものも多く、今は広義ウスノキとして案内しています。青葉山では、尾根沿い等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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チチタケ(乳茸)
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2018/08/03(Fri)
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きょうは晴れ時々曇って、暑くなりました(23.9~33.6℃/北風)。
林下に、チチタケ(ベニタケ科)が生えていました。立派な傘があちこちに現れて、何か懐かしくなって一つ採り、一椀の苦い味噌汁にして味わいました。夏~秋に~全国のブナ科林に発生、時に群生する、傘径5-12cmのベニタケの仲間です。傘は茶~赤茶色苦い。襞は密で白襞いが、古いものはやや黄ばむ。名の通り、傷を付けると多量の乳液が出て褐色に変化します。肉はやや茶色い白でやや渋みがあります。無臭。 薫りが強く美味しい出汁が取れるので、うどんや蕎麦のつけ汁に利用されます。乳液は、ゴムノキ等が生成する天然ポリイソプレンの低分子を主成分としており、ゴムの分子構造研究の格好の材料ともなり、ゴム手袋等による皮膚アレルギーを回避するための新素材作成の研究が進んでいる様です・・・ ![]() ![]() |
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