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イヌシデメフクレフシ(犬四手/犬垂膨五倍子)
2019/01/31(Thu)
  きょうは、曇り時々晴れました(-1.2~10.2℃/北西風)。
  道沿いのイヌシテ(カバノキ科)に、イヌシデメフクレフシが付いていました。一瞬、何かの花の蕾か、萎れた薔薇かとか思いましたが、珍しく赤みがかった虫瘤でした。ソロメフクレダニ(ソロはシデ類の俗称)と言うフシダニの一種が、イヌシデの頂芽にのみ寄生して鱗片が肥大し、松毬状に大きく膨らみ、長さ50mmにもなります。黄褐~緑褐色で、表面には長毛が密生し、内部は数層の柔組織上になり、中に白っぽく長いソロメフクレダニが棲み、5月頃に脱出します。青葉山では、イヌシデの木に普通に見られます・・・
イヌシデメフクレフシ お寂し川


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トウゲシバ (峠芝・峠柴)
2019/01/30(Wed)
  きょうは、晴れ時々曇りました(-1.2~8.3℃/北東風)。
  林床に、トウゲシバ (ヒカゲノカズラ科) が生えていました。緑乏しい林床に青々と、近寄ればソーラスも鱗状で、ジュラ紀の森をも思わせました。東~東南アジア等に広く分布し、日本では北海道~沖縄の、森林内のやや湿った日陰に生育する常緑性の多年草、シダ植物です。高さ10~20cm 。葉は細い線形で、縁に細かい鋸歯があります。胞子嚢群は、他の羊歯類と異なり、茎上部の葉腋に付きます。 他に、茎の先端付近の葉が厚くなり、ここに無性芽を生じる事でも増殖します。トウゲシバの仲間は変異が多く、日本では現在、ホソバトウゲシバ( 葉が細く長さ15mm、幅は2mm以下、葉柄はない。冷温帯性)、ヒロハトウゲシバ(葉は広く長さ20mm、幅3mm程、葉柄は不明瞭。暖帯性) 、オニトウゲシバ(葉はやや楕円形で長さは30mmまで、幅5mmまで、葉柄は明瞭。本州南部以南に自生)の三変種が認められていますが、中間的なものも多く、判別は難しい様です。青葉山では、檜や杉の林下等に数多く群生しています・・・
トウゲシバ 崖際の道
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テン(貂)の足跡
2019/01/29(Tue)
    きょうは、雪が朝までに数㎝積り、後上がって晴れましたが、暴風となり、時折流れ雪が飛びました(0.2~5.9℃/北西風)。
   沢沿いに、テン(イタチ科)の足跡がありました。上流に向かって、雉や狸の足跡とも交錯しながら、何処までも続いていました。北海道~九州と朝鮮南部の主に奥山に生息し、小動物、昆虫、甲殻類の他、ノウサギ・キジ・ヤマドリ等も襲い、果実類も好みます。体長44-55㎝、尾長17-23㎝、体重0.9-1.5kg。広い行動圏を持ち、岩の隙間や樹洞を巣にします。東北等の主に寒冷地では、夏季は赤褐~暗褐色ですが、冬毛は黄~黄褐色で頭部が白くなります。青葉山では全域で、糞や足跡等の痕跡が普通に見られ、良く目撃もされ、この山の豊かさの指標にもなっています・・・
テンの足跡 雪の沢

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
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アトリ(花鶏)
2019/01/28(Mon)
   きょうは、曇り時々晴れました(-1.4~10.1℃/南南西風)。
  草原に、アトリ(アトリ科)がいました。30羽程の群れでしたが、気付いた時はバサバサと周囲の木々に飛び上がり、暫し此方の様子を窺っていましたが、又一斉に飛び立ってぐるぐる回り、空高く山の向こうに消えて行きました。ユーラシア大陸北部で繁殖し、冬は北アフリカ~中央アジア、中国、朝鮮等に渡って越冬します。日本にはシベリアから秋に冬鳥として渡来し、山野で果実、植物種子、昆虫、節足動物等を食べて暮らします。全長16cm程。体色は黄褐色に黒、白が入り、特に胸部の羽毛は橙褐色で目立ちます。雄の夏羽は頭部が黒く、冬羽の頭部は雌雄共に褐色です。日中は小群を作り、夜は集団で休みます。渡来直後や渡去直前に、数千~数万羽の大群を作る事があります。青葉山では、年によって数は変わりますが、冬に群れが普通に見られます・・・
アトリ♂ 水発への道
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ミヤマホオジロ(深山頬白)の雄
2019/01/27(Sun)
  きょうは大体晴れて、朝方は風花が舞いました(-3.6~5.0℃/北西風)。
  道端に、ミヤマホオジロ(ホオジロ科)がいました。何羽かいたのかもしれませんが、気付いた時は雄一羽で、パタパタ飛び上がると、近くの灌木に止まって、綺麗なお顔を見せながら、暫しキョロキョロしていました。中国東部、朝鮮、ロシア沿海地方と、日本では対馬のみで繁殖し、北海道南部以南に冬鳥としてやって来ますが、西南日本に多く渡来します。仙台では、嘗ては珍鳥でしたが、温暖化の所為か、近年普通に見られるようになりました。全長(翼開長)15.5cm。雄は、冠羽、顔、胸が黒く、雌は褐色ですが、両者共に眉と喉が黄色いのが特徴です。青葉山では、明るい林中、林縁で小群が良く見られ、今冬は特に多く見られます・・・
ミヤマホオジロ 摩天楼への道
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オオイタドリ(大虎杖、大痛取)の果実
2019/01/26(Sat)
  きょうは、朝までに雪が10cm以上積り、日中も雪が降ったり止んだりでした(-2.1~1.4℃/北風)。
  川沿いのオオイタドリ(タデ科)に、果実が残っていました。白銀の世界に無数の眼だけが、こっちを見ている様にも見えました。良く似たイタドリより北方系種で、北海道~本州中部の山野に生育する、高さ1-3m(大きいものでは4-5m)の多年草です。葉は長~広卵形で、長さ15-30㎝、幅10-25㎝で、基部は心形で先が尖り、裏面は粉白色を帯びます。葉の両面の脈状に短毛があります。7-9月、茎先や葉腋から立ち上がる花序に、白い小花を多数密に付けます。雌雄異株で、雌花は下向きに穂状に垂れ、雄花は上向きに立ちます。秋に熟す痩果は、種子に3枚の翼があり、風によって散布されます。根が網目状に張って土砂を押えるので、崖崩れ防止等に役立ちます。名は、イタドリより大型である事に由来します。青葉山では、崩壊地や河原の土手等に普通に見られます・・・
オオイタドリ 雪の青葉城
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ハハコグサ(母子草)
2019/01/25(Fri)
   きょうは、一日中雪が降り続きました(-2.0~2.5℃/北西風)。
   道沿いに、ハハコグサ(キク科)が咲いていました。寒中のこんな雪の中、不時開花とも思える無影灯が、ひっそり小径を照らしていました。中国~インドシナ~インド等に広く分布し、日本では全国の山野の道端、田圃等に普通に見られる、高さ10-30cmの越年性一年草です。日本には、麦類の栽培と共に伝来した史前帰化植物で、春の七草の一つ御形(オギョウ又はゴギョウ)として、若い茎葉は食用にされます。秋に芽生えてロゼット(根生葉)で越冬し、春に茎を伸ばして先端に頭状花序の黄色花を咲かせます。草全体に白い蜘蛛毛が目立ちます。青葉山では、道端等に普通に見られます・・・
ハハコグサ 一日雪
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ヤブラン(藪蘭) の果実
2019/01/24(Thu)
   きょうは、今朝までに雪が2-3cm積り、曇ったり晴れたりで、一日雪が舞いました(-1.5~2.6℃/西北西風)。
   道端のヤブラン(ナギイカダ科)に、実が生っていました。雪の中、紫の茎に黒紫の珠が沢山残っていて、皆艶々として美味しそうでした。本州~沖縄の他、東~東南アジアの山野の樹下に生育する、草丈30-50㎝の常緑多年草です。葉は根生、線形で濃緑色で光沢あり、葉先は鈍頭。8-10月、長さ40㎝程の花茎に総状花序を付け、花は径6-7㎜で淡紫~紫色で、花被片6枚。果実は径6-7㎜の痩果で、黒紫色に熟します。耐陰性が強く、余り他の植物が育たない様な樹陰でも生きられます。青葉山では、道端等に普通に見られます・・・
ヤブラン 雪野
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ソシンロウバイ(素心蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅)
2019/01/23(Wed)
  きょうは、晴れ後曇って、一時雨や霙が降りました(-1.2~9.7℃/南西風)
   森の外れに、ソシンロウバイ(ロウバイ科)が咲いていました。未だ数輪だけでしたが黄薔薇の様に綻んで、顔を寄せれば、馥郁とえもいわれぬ香が漂いました。中国原産で日本には江戸期に渡来した高さ2-4mの落葉低木です。幹は、地際から分枝して株状になります。葉は対生し、長楕円〜卵状長楕形、鋭尖頭で、基部は楔形、縁は全縁。早春、葉の出る前の枝に芳香ある黄色い花を多数付けます。花後、花托が大きくなって長卵形の偽果となり、短毛を密生し、熟すと上向きになって、中に黒い種子が5-20個入ります。種子は有毒。 栽培品種は幾つかありますが、花全体が黄色いものがこのソシンロウバイ、花の中心部が暗紫色のものがロウバイ。青葉山周辺では、公園や庭先、民家跡等に植栽されています・・・
ソシンロウバイ. 崖から
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コナアカミゴケ(粉赤実苔) 
2019/01/22(Tue)
 きょうは晴れ時々曇って、時折風花が舞いました(-1.1~5.6℃/西北西風)。  
道端の倒木上に、コナアカミゴケ(ハナゴケ科)が生えていました。遠目には、如何にもツンドラの荒野の一画の様ですが、近寄ると、不可思議な宇宙生物にしか見えませんでした。低山~高山の切株や倒木、岩上、地上にも生育する地衣類です。長さ1~3cmの子柄は枝分かれせず、全体が粉芽と呼ばれる粒状体で覆われ、その先端には真冬でも鮮やかな赤い子器が付いています。地衣類は、藻類と菌類が共生しているもので、「コケ」とは言っても「コケ植物・蘚苔類」とは異なります。植物遷移の最初に現れる生物で、有機物の少ない岩肌にも張り付いて、土壌を作り出し他の生物の侵入を助けると言う、大切な働きをしています…
コナアカミゴケ ぱずる

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サルトリイバラ(猿捕茨)の果実
2019/01/21(Mon)
   きょうは、晴れ時々曇って風が強く、一日中流れ雪が舞いました(-1.1~3.2℃/西北西風)。
   道端に、サルトリイバラ(サルトリイバラ科)の実が生っていました。数は少ないのですが、林檎飴の様な真赤な珠が、美味しそうに輝いていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、インドシナ等の、山野や林縁等の日当たりの良い場所に生育する、雌雄異株で蔓性の多年生植物(半低木)です。高さ50-200cmで、枝に散生する鉤状の刺と葉柄の巻髭で他物に絡み付き、蔓状に茎を伸ばします。葉は互生し、葉身は長さ3-12cmの円~楕円形。全縁、革質で、両面共無毛。4-5月、葉の展開と同時に、葉腋から散形花序を出し、淡黄緑色の小花を多数毬状に付けます。雌雄異株。秋に、径7-9mmの球形の液果を朱赤色に熟します。種子は1-6個入り、長さ5mm程の倒卵~楕円形。青葉山では、林縁や藪地の縁等に普通に見られます・・・
サルトリイバラ 落日の鳶

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
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希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
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シメ(鴲・蝋嘴)
2019/01/20(Sun)
  きょうは、曇り後晴れて、一時小雪や小雨が降りました(-0.1~7.6℃/西北西風)。
  河原に、シメ(アトリ科)がいました。と言っても気付きませんでしたが、チッと声がするので探すと、何時になく木立の中で、閑に佇んでいました。ユーラシア中部に広く分布し、日本では北海道で繁殖する他、本州以南に冬鳥としてやって来ます。体は全体に濃淡ある褐~灰色で、目先と嘴の基部、喉は黒く、風切は青い光沢のある黒で、内弁基部に白斑があります。嘴は淡灰褐~鉛色で、冬には肌色になります。雌は全体に淡色。キチッ等と鋭い声で鳴き、飛びながら、キィーとも言います。青葉山では、冬に川沿いや林内外で普通に見られます・・・
シメ 入日の太白山
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マンサク(万作・満作・金縷梅)
2019/01/19(Sat)
  きょうは、晴れ時々曇りました(-1.9~7.2℃/西風)。
  道沿いのマンサク(マンサク科)に、花が咲いていました。毎年早々と咲き始める何時もの木で、ほんの数輪ではありましたが、黄色いりぼんを、くるくる、おずおずと綻ばせていました。本州(太平洋側)~九州の山林に生育する高さ3-5mの落葉小高木です。葉は互生し、楕円形で波状の鋸歯があります。2-3月、他に先駆けて花を咲かせ、花は萼、花弁、雄蕊4、仮雄蕊4、雌蕊(花柱)2からなります。萼は赤褐~緑色で円く、黄色い花弁は長さ1.5cm程の細長い紐状です。蒴果には、黒い種子が2個あります。青葉山では何処でも普通に見られ、山中に自生する草木中で最も早く咲き始めます・・・
まんさく 沢沿いの道
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カワラヒワ(河原鶸)
2019/01/18(Fri)
  きょうは、今朝はうっすら雪が積もり、晴れたり曇ったりで風が強く、一日中雪が舞いました(-1.2~4.0℃/西北西風)。
  川沿いの木に、カワラヒワ(アトリ科)がいました。10羽程の群れで、雪混じりの強風の中、枝にしがみ付き乍ら揺れていました。カムチャツカ~中国南部に分布し、日本ではほぼ全国の低山~低地の森や市街地の公園や川原等に広く生息する、体長15cm、翼開長24cm程の留鳥ですが、北部のものは冬季に暖地へ移動し、大群も観察されます。桃色の太い嘴と、黄褐色の体に翼の黄斑(初列風切と次列風切)が特徴です。雌は全体に淡色。地鳴きは、キリリ、コロロ等と聞え、囀りはチョンチョン、ジューイ等と聞えます。主に植物食で、様々な種子を採食します。青葉山では、一年中普通に見られます・・・
カワラヒワ アスファルトの上の足跡
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アオジ(青鵐、蒿鵐、蒿雀)
2019/01/17(Thu)
  きょうは、曇り時々晴れて、良く雪が舞いました(-1.5~6.5℃/北西風)。
  道端に、アオジ(ホオジロ科)がいました。数羽で食べ物を探していた様で、気付かず近寄ると、さっと飛び上がって傍の藪に入りこみ、チッチッと言いながらこちらを窺っていました。夏に中国、ロシア南東部、朝鮮北部等で繁殖し、冬には中国南部等で越冬します。日本では北海道~本州中部以北で繁殖する他、主に中部以西で越冬し、山地~平地の開けた森や林縁等に生息(非繁殖期には主に藪地に生息)します。全長16cmで、夏羽は、上面は灰褐色で黒褐色の縦斑があり、喉の下~下尾筒は黄色味のある灰色で脇に黒褐色縦斑があります。冬羽では、全体が淡色になります。雄成鳥は頭部が暗緑灰色で覆われ、眼先や喉が黒いのが特徴です。青葉山では周年普通に見られます・・・
アオジ 西の雲
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ニワウルシ(庭漆)の葉痕
2019/01/16(Wed)
  きょうは、朝に湿雪が降り、後曇り時々晴れて時折雪が舞いました(0.0~7.2.℃/北西風)。
  道沿いに、ニワウルシ(ニガキ科)の小木が生えていました。何処から種が飛んで来たのか、何本もあって、動物面を思わせる葉痕達が、あっけらかんと雪舞う空を見上げていました。中国原産の落葉高木で、日本には明治時代初期に渡来し、全国の河原等に野生化しています。幹は灰色で滑か、皺状の皮目があり、大木では不規則に縦の割目ができます。葉は互生し、奇数羽状複葉で長さ40-100㎝、6-16対の小葉があります。雌雄別株。6月頃、枝先に長さ10-20㎝の円錐花序を数個出して、緑白色の小花を多数咲かせます。果実は翼果で2-5個の分果に分かれます。冬芽は長さ3-6㎜の扁平な半球形で、2-3個の紫褐~赤褐色で無毛の芽鱗に包まれ、葉痕は心形で大きく、やや隆起します。名は、葉が漆に似るが、気触れないので庭に植栽されるの意。別名はシンジュで、昨日紹介のシンジュサンの代表食樹(明治期の渡来種なので命名も近年)。 青葉山周辺では、広瀬川沿い等に見られます・・・
ニワウルシ 鵯と泉ヶ岳
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シンジュサン(神樹蚕・樗蚕)の繭
2019/01/15(Tue)
   きょうは、晴れ時々曇りました(-2.3~7.8℃/南風)。
  アオハダの木に、シンジュサン(ヤママユガ科)の繭がありました。触ると、とても硬くて、何枚も葉を巻いたしっかりしたものでしたが、この中で冬越しするのかと思えば、成程なと思いました。朝鮮、中国〜東南アジア、インドに広く分布し、日本では北海道~沖縄の山野に生息する開張110-140mmの、(沖縄のヨナグニサンを除けば)日本(本土)最大の蛾です。成虫は、温暖地では年に2回、5~6月と8~9月(寒冷地では年1回、夏)に出現し、翅は比較的細長く、前翅端は細く曲って突出し(特に雄で(顕著)、地色はオリーブ色がかった濃褐色で、前後翅に夫々1個の三日月状の白色斑があり、外縁部から白色帯で区画されます。夜行性で良く灯火に飛来。幼虫は体長50㎜程、白粉で覆われた淡青緑色で、短い肉質突起を多数生じ、名の由来のシンジュ(ニワウルシ)、柑橘類、ヌルデ、ネズミモチ、キハダ、ニガキ、クヌギ、エノキ、アオハダ等様々な樹木の葉を食べます。蛹化時には、葉を縦に巻いて堅固な繭を作り、蛹で越冬。ヒマサンやエリサンは本種の飼育品種で、繭から上質の糸が取れます。古名はミツキムシ。産地が局地的で、各地でレッドリストに記載されています…
シンジュサンの繭 澱橋から
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ヤブコウジ(藪柑子)
2019/01/14(Mon)
   きょうは、晴れ時々曇りました(-1.2~6.2℃/西北西風)。
   道端のヤブコウジ(ヤブコウジ科)に、実が生っていました。近寄ると、美味しそうな桜桃の様で、透ける葉裏は、美しい毛細血管膜にも見えました。東アジアに広く分布し、日本では北海道~九州の常緑広・針葉樹林域の森に生育する、樹高10-20cm程の常緑小低木です。土中に地下茎を発達させ、所々から地上茎を立ち上がらせて、葉を輪生状に付けます。葉は両面無毛で両面とも光沢があり、小鋸歯があります。6月末~7月、径7㎜程の白、時に淡紅色の花を下向きに付けます。冬に液果を赤熟させます。地下茎で増えて行くので大群落を形成し、野鳥等の厳冬期の貴重な食料にも成っています。青葉山では、杉・檜林下等に大群落を作っています・・・
ヤブコウジ どんとの晩
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一月観(視)察会
2019/01/13(Sun)
 きょうは、新年初の観(視)察会。一月とは思えぬ穏やかに晴れた空の下、多くの参加者が集い、楽しい「初歩き」になりました(-0.9~6.2℃/北風)。大学構内は栃の芽がキラキラ光り、欅や紙垂の芽も膨らんで、道沿いの山茶花も咲き群れています。中でもイイギリは真赤な実を無数に垂らし、ヒヨドリやツグミ等が喧しく鳴き交わしながら採食しています。隣のタラヨウの葉で遊んだり、イヌガンソクやシシガシラを比べたりしつつ森に入ると、そこは森閑と、冬枯れの木立が続いています。様々な冬芽や翼果等の実、虫瘤、繭、羊歯類等観察し、樹液を舐めてみたりもしました。時折野鳥の混群が通り過ぎ、エナガやヤマガラ、コゲラ等を楽しみ、アトリやカシラダカの群れにも出会いました。檜林では、猛禽に襲われたのか、アカゲラの羽根が散らばり、皆で想いを巡らせました。カバノキ科の木々では、ツノハシバミやケヤマハンノキ、ハンノキ等の他、アサダの雄花も観察しました。繭も色々ありましたが、案外あちこちにあったウスタビガの他、ヤママユ、クワコ、イラガに、レツドリスト記載のシンジュサンのものとの出会いは、大きな喜びでした…
イイギリ ウスタビガの繭 アサダ あれは一体?
 花では他に、マンサクが綻び、シュンランの花芽が膨らんでいました。果実では、ウメモドキ、サルトリイバラ、ヤブムラサキ、ムラサキシキブ、ヤマノイモ、ノダケ、オオバジャノヒゲ、イヌツゲ、ヘクソカズラ、オトコヨウゾメ、リョウブ、ネジキ、イボタノキ、ミヤマガマズミ、マムシグサ、ケカマツカ、サラサドウダン、ジャノヒゲ、コゴメウツギ、ウリハダカエデやエンコウカエデ、ハウチワカエデ等のカエデ類翼果、シュンラン、ムヨウラン等が目立っていました。キノコでは、何箇所かにウチワタケやカワラタケ等の他、マメホコリと思われる変形菌も見られました。シダ類では、ホソバトウゲシバ等が見られました。虫では、アカマツの幹にヤニサシガメが越冬し、クモの卵嚢もあり、エゾゼミの空蝉も見られました。動物達の痕跡は、雪が殆ど無い為足跡は見つかりませんでしたが、カモシカの食痕や角擦り痕、リスや野鼠の生活痕、食痕に、クマの爪痕、今年の干支イノシシの生活痕も見られました。野鳥では、混群を作るシジュウカラ、ヒガラ等の他、カワラヒワの小群、ハクセキレイ、スズメ、トビやカラス達等が見られました。 陽気に誘われたのか???、遠くからピョーッと鳴くアオゲラの声も聞かれました。
 きょうは、諸事情で新年会はなく、3月に延期となりましたが、解散後は、改築が終わったばかりの宮城教育大学の一室にて、参加者有志による懇親があり、今後の打ち合わせ等しました。今春からは、会の拠点として活用できればと思います。青葉山は今、様々な大開発工事や突然できた熊防止電気柵等含めて、自然保護や生態系確保にはとても困難な状況が続いていますが、人間だけでなく、ここに暮らす全ての生物達にとって、幸い溢れる年になって欲しいものです・・・ ・・
ヤブコウジ 霜柱の道 穏やかな冬の日差し 西の山々
 来月の2/10は、会としてはお休みですが、記録を主として歩きます。雪のあることを期待したいものです…
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エナガ(柄長】
2019/01/12(Sat)
   きょうは、晴れたり曇ったりでした(-1.0~5.9℃/西北西風)。
   道沿いに、エナガ(エナガ科)がいました。7-8羽の群れが、プルプル言いながら木から木へと移っていましたが、ある小楢の木に止まると、代り番こに寄っては樹液を啜っていました。楢枯れと闘っている木で、近寄って樹脂化している塊を舐めると、飴そのものの様な甘さでした。ヨーロッパ~中央アジア~日本に広く分布し、主に明るい森に生息する留鳥又は漂鳥です。体長は14cm程ですが、名の通り、尾の長さが体の半分以上もあります。雌雄同色で、成鳥の頭や頬~胸等は白く、肩羽や腹、下尾筒は淡い葡萄色で、眉斑~肩、雨覆等が黒く彩られます。主に小昆虫、クモ、油虫等を捕食しますが、草木の種子、果実、樹液、菌類等も食べます。青葉山では、一年中極普通に見られます・・・
エナガ 西の山々を望む
 明日(1/13(日))は、今年初の定例観(視)察会↓。混群を作る野鳥達、動物達の痕跡、冬越しする昆虫達、あちこちに残る果実や冬芽、虫瘤、繭等を観察しながら、初歩きしましょう!

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
  環境ブログランキング ブログ王 
 
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コガタスズメバチ(小形雀蜂)の巣
2019/01/11(Fri)
  きょうは、晴れ時々曇りました(2.8~6.5℃/北西風)。
  ノイバラの繁みに、コガタスズメバチ(スズメバチ科)の巣がありました。もう誰も居ない筈と思い触れると、案外脆くて一部が崩れ、何と中から一匹、今にも動き出しそうな女王蜂が飛び出ました。生きてはいませんでしたが、申し訳なく思い、巣ごと持ち帰って補修し、貴重な教材とさせて頂きました。北海道~沖縄の山野に生息する、スズメバチ属中では中型(女王蜂25-30mm、働き蜂22-28mm、雄蜂23-27m)の蜂です。成虫は4-10月に出現し、小さめですがオオスズメバチと良く似ていて見分けは難しく、頭部の形状の差異と繊毛の長さで識別します。中型以下の昆虫を捕食し、木の枝、植え込み、軒下等の開放空間に(時に土中にも)、大きくてもバスケットボール大の巣を作ります。女王蜂が単独で巣作りをしている初期には徳利を逆さに吊り下げたような形をしており(トックリバチの巣と間違えられる)、働きバチが羽化してくるとボール状に変化して行きます。威嚇性・攻撃性も余りありませんが、巣に直接刺激を与えると激しく反撃します。営巣場所と餌の種類に柔軟性があるので、キイロスズメバチと並んで都会にも良く適応しています・・・
コガタスズメバチの巣 赤い葉
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ニホンリス(日本栗鼠)の足跡
2019/01/10(Thu)
  きょうは大体晴れて、時折風花が舞いました(1.4~8.8℃/西北西風)。
  日陰に残る雪面に、ニホンリス(リス科)の足跡がありました。切株から道、倒木から木へと続いていて、あちこちで、ツグミの仲間(()トラツグミかな?)の足跡と交錯していました。本州~九州の亜高山~平地の森に生息する日本固有種で、体長16-22㎝、尾長13-17㎝。腹面や尾先端は白く、夏は背面が赤褐色で、冬は耳介先端の体毛が伸長し背面が灰褐色になります。10ha程の行動圏を持ち、松林を好み、堅果や種子、キノコ、果実や昆虫類、鳥の卵等も採食します。食物を枝の間や地中に埋めて貯蔵し、樹上に木の枝や樹皮等を組み合わせた球形の巣長径40㎝,短径25㎝,高さ20㎝程)を作ります。巣材は外層が営巣木と同種の小枝、内層はスギ・ヒノキの樹皮が利用され、周囲に内層巣材に利用したスギ・ヒノキの剥皮跡が見られるのが特徴です。青葉山では、食糧や巣のある赤松や杉・檜、鬼胡桃の木立等で良く観察されます・・・
リスの足跡 雪の尾根道

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

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青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
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キイロスズメバチ(黄色雀蜂)の巣
2019/01/09(Wed)
  きょうは、今朝雪が数㎝積もり、後晴れました(-0.8~3.0℃/北西風)。
  道沿いの木に、キイロスズメバチの巣がありました。葉が繁っていた頃は気付きませんでしたが、高さ10mはある樹上にあって、粉砂糖がかかった見事なアモンドパイにも見えてきて、このままずっとここにあって欲しいなと思いました。本州~九州の山野に生息し、近年は都市部にも進出している、中型(17-28mm)の雀蜂です。 斑紋の黄橙色部分が広く、全身が黄色い初毛に覆われています。成虫は4-11月に現れ、様々な昆虫を捕食し、樹液や花にもやって来ます。防衛本能が強くて攻撃性も高く、特に晩夏~秋には危険性が高まります。軒下や崖の窪み等、雨風の当たらない場所に鱗模様のある、巨大な球形の巣を作ります。青葉山では普通種で、大きな巣も岩崖の下等に良く見られます…
キイロスズメバチの巣 雪の三居沢
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ユズリハ(楪、交譲木、譲葉)
2019/01/08(Tue)
  きょうは、大体曇りました(-0.2~5.9℃/北風)。
  道端に、ユズリハ(ユズリハ科)が生えていました。小木ばかりでしたが何本も、緑葉と真赤な葉柄や芽が立ち並んで、見事でした。朝鮮、中国等に分布し、日本では、東北南部~沖縄の山地に生育する、高さ10m程の常緑高木です。雌雄異株。葉は長さ20cm程で、枝先に螺旋状に付きます。5-6月に、葉腋から総状花序を出し、花被の無い黄緑色の小花を咲かせます。10-11月に、黒褐色の果実を熟します。青葉山では、あちこちに小・中木、稀に大木が見られます・・・
ユズリハ オーロラ?
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ホツツジ(穂躑躅)の果実
2019/01/07(Mon)
  きょうは、今朝にうっすら雪があり、日中は曇り時々晴れて、時折雪が舞いました(0.1~6.0℃/北西風)。
  道沿いのホツツジ(ツツジ科)に、実が付いていました。見事な飾りを右に左に揺らせて、立ち並ぶ祭山車の様でもありました。北海道南部~九州の山地の岩場等日当たりの良い所に生育する高さ1-2mの落葉低木です。日本特産種。葉は、長さ5cm程の楕円形で、枝に互生し先は尖ります。枝は、赤く細くて角ばります。7-9月、枝先に円錐状に花序を出し、やや赤みを帯びた白い花を咲かせます。花弁は3-4枚反り返って丸まり、雌蕊が長く真直ぐに伸びるのが特徴です。蒴果は3㎜程の扁球形で、熟すと3裂します。青葉山では、乾いた尾根や斜面等で見られます・・・
ホツツジ 田んぼだったところ
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チドリノキ(千鳥之木)
2019/01/06(Sun)
   きょうは、晴れ時々曇って、夜に雪が降りました(-1.1~4.8℃/北西風)。
   沢沿いに、チドリノキ(ムクロジ科)がありました。何本も、茶色い葉が沢山残っていて、近寄ると、赤茶の冬芽が、慎ましくてかっていました。本州(岩手以南)~九州の沢筋等の湿り気の多い場所に生育する、雌雄異株の樹高8-15mの落葉小高木です。葉はカエデ属の特徴の対生で、葉身は卵状長楕円形で多数の側脈があり、サワシバとよく似ています。4-5月、枝先に淡緑色で花弁5、萼片5の花序を付け、雄花序は10cm程に長く垂れ下がって、雄蕊は8本あります。雌花は雌蕊1本の短い花序を出します。果実は翼果で、長さ2.5-3cmの分果が長く垂れ下がります。青葉山では、沢の周辺等にやや普通に見られます・・・
チドリノキ 蓮葉氷
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ヤマウルシ(山漆)の果実
2019/01/05(Sat)
  きょうは、曇ったり晴れたりで風があり、良く雪が舞い飛びました(1.4~7.8℃/西北西風)
  道端に、ヤマウルシ(ウルシ科)の実が落ちていました。嘗て漆を採っていた木立の下、雪上に、神楽鈴にも似た果房が一杯でした。北海道~九州の他、中国、朝鮮、クリル等の山地に生育する高さ3-8m、径5㎝程の落葉小高木です。雌雄異株。樹皮は灰白色、褐色の縦筋があり、円~長楕円形の皮目があります。葉は長さ20-40㎝の奇数羽状複葉で互生し、小葉は4-8対で長さ4-15㎝、幅3-6㎝の卵〜楕円形で、先は急に尖ります。成木の葉は全縁又は1-2個の歯牙があり、幼木では鋸歯が多。5-6月、黄緑色の小花を円錐状に多数付けます。秋、粗毛が密に生える径5-6㎜の扁球形黄褐色の核果を熟し、外果皮が剥がれると、縦筋のある白い蝋質の中果皮が露出します。青葉山では、極普通に見られます…
ヤマウルシの果実<漆の木立
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シロヤナギ(白柳)の根
2019/01/04(Fri)
  きょうは、晴れ後曇りました(-1.2~-8.4℃/北東風)。
  川沿いに残るシロヤナギ(ヤナギ科/亜種ミチノクシロヤナギともされる)の根が、水に洗われていました。一頃より褪せましたが、赤い根が流れに揺れて、美しい染物流しや血流の様にも見えました。北海道~東北の河岸や湿生原野等に多く生育する、雌雄異株の高さ15-20m、胸高直径1m程になる落葉高木です。幹は灰褐色で白っぽく、葉の裏面には絹毛があって白色をなし、これが名の由来とも言われます。葉はやや小形で互生し、長さ5-11㎝、先は尖り、縁には細鋸歯があります。4-5月、雄花又は雌花からなる尾状花序を出し、5-6月には柳絮(綿毛を伴った種子)が雪の様に舞い飛びます。青葉山周辺では、広瀬川の河畔等に普通に見られていましたが、河川管理工事により各所で大量に伐採されました。柳は、その性質から古来、水害防止に役立つとして川等に植えられ、土木工事にも利用され、緑化の基礎ともされて来ました。又、河辺の柳林は、水生昆虫、魚、鳥類、小哺乳類の餌場や住処になり、その大切さが世界的に見直されています。「河畔に沿った緑地(生態系の帯)」の保護・再生を求めたいものです・・・
白柳の根 青葉山から見る金華山
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オオタカ(大鷹、蒼鷹)
2019/01/03(Thu)
  きょうは、曇り時々晴れました(-0.9~5.3℃/北風)。
  川に、オオタカ(タカ科)がいました。地下鉄東西線工事で永年の営巣地が破壊されて以来、稀にしか見かけなくなった当種、流石に冬場は時折観察できるのですが、きょうは川岸の石の上できょろきょろと、何かとても落ち着かない様子でした。北海道~九州の他、広く北半球の山地~平地の、森等に生息する全長雌56cm、雄50cmの留鳥です。生態系食物連鎖の頂点に立つ猛禽で、鳥類を主に、ウサギやネズミ等も捕食し、時に獲物を追って市街地にも進出。近年の乱開発等により激減し、環境省レッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定されています。青葉山では、当地を象徴する猛禽、代表種で、ほぼ毎年繁殖していましたが、市による繁殖地破壊の他、大学移転等の大開発により激減、未だ復活の気配はなく、地域的絶滅が危惧されています…
オオタカ 日陰の藪
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メジロ(目白)
2019/01/02(Wed)
 きょうは大体晴れて、時々風花が舞いました(0.0~7.0℃/西風)。
 藪に、メジロ(メジロ科)がいました。カラ類の混群が賑やかに通り過ぎて、気が付くと眼前の藪をチュルチュル鳴きながら、食べ物を探しながら忙しく動き回っていました。東~東南アジアに広く分布し、日本では北海道中部以南の山地~低地に、留鳥(又は漂鳥)として生息します。全長約12㎝、翼開長約18㎝。雌雄同色。上面はオリーブがかった緑色で、翼と尾はやや暗色。下面は白く、喉はや下尾筒は黄色く、脇は褐色味を帯びます。目の周りの白い輪が特徴で、名の由来にもなっています。雑食ですが、花蜜や果汁を好み、夫婦愛が強く、留鳥では一年中番いでいる者も多いのですが、冬にはカラ類と混群を作ったりもします。青葉山では、一年中普通に観察できます・・・
めじろ 万助沢の上
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ゆきかえる