ジュウモンジシダ(十文字羊歯)
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2019/12/31(Tue)
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きょうは、晴れたり曇ったりで風強く、良く風花が飛びました。只、午前までは気温高く、終に積雪の全くない11-12月となり、温暖化もここまで来てしまいました(1.7~14.7℃/北西風)。
道端に、ジュウモンジシダ(オシダ科)が生えていました。いつも、つい通り過ぎてしまいますが、良く見ればこの時季となっても青々と数多く続いて、緑の矛の様な姿がとても印象的でした。北海道~九州の他、朝鮮、中国東北、ウスリー等の山間の森林内に生育する羊歯植物です。特に、谷筋や斜面下部等のやや湿り気のある落葉広葉樹林下に生え、寒冷地では夏緑性ですが、暖地では常緑となります。葉柄は長さ15-35cm。葉形は大きな頂羽片(20-50cm)の下部から左右に小さな側羽片が出ていて、名の通り、葉が十文字状になります。羽片が薄い紙質で、葉柄や中軸の鱗片は膜質で軸に張り付くのも特徴です。青葉山では、沢沿い等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店等で販売していますが、お求めになりたい場合は、: cheb@live.jp まで。 ☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ![]() ![]() ![]() スポンサーサイト
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ヤブラン(藪蘭) の果実
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2019/12/30(Mon)
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きょうは、曇り後氷雨が降りました(0.7~4.6℃/北北西風)
道端のヤブラン(ナギイカダ科)に、実が生っていました。雨の中艶々と、とても美味しそうでしたが、一つ齧ると味も 素気もなくて、中はほぼ固い種子ばかりでした。本州~沖縄の他、東~東南アジアの山野の樹下に生育する、草丈30-50㎝の常緑多年草です。葉は根生、線形で濃緑色で光沢あり、葉先は鈍頭。8-10月、長さ40㎝程の花茎に総状花序を付け、花は径6-7㎜で淡紫~紫色で、花被片6枚。果実は径6-7㎜の痩果で、黒紫色に熟します。耐陰性が強く、余り他の植物が育たない様な樹陰でも生きられます。青葉山では、道端等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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コガモ(小鴨)
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2019/12/29(Sun)
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きょうは、晴後曇りました(2.3~9.1℃/北西風)。
川に、コガモ(カモ科)がいました。何時もの様に、川面にも岸部にも大勢いましたが、浅瀬にいる雄がピリピリ言いながらも、孤独な感じが印象的でした。北半球に広く分布し、日本には、ほぼ冬鳥として全国の河川、池沼に飛来する、体長34-38cm、翼開長58-64cmの小型のカモです。雄の頭は茶色く目の周り~後ろが青緑色。嘴と脚は黒く体は灰色で、側面中央付近に白い水平な線があります。雌は全体に褐色で、黒褐色の斑があります。嘴と脚は黒く、雄はピリツピリッやピッ ピッ、雌はグェックェッ等と鳴きます。越冬中は群れで生活し、水面から届く範囲の藻や水草等を採食します。青葉山周辺では、広瀬川や各池沼等で普通に見られ、秋に一番早くやって来て、春も遅めに旅立ちます・・・ ![]() ![]() |
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ヤマウルシ(山漆)の冬芽
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2019/12/28(Sat)
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きょうは、晴れ時々曇って、良く風花が舞いました(-0.4~-6.8℃/北北西風)
道沿いに、ヤマウルシ(ウルシ科)の小木がありました。冬芽を見ると、灯を点した絵蝋燭の様で、葉痕(はあと)の柄も素敵でした。北海道~九州の他、中国、朝鮮、クリル等の山地に生育する高さ3-8m、径5㎝程の落葉小高木です。雌雄異株。樹皮は灰白色、褐色の縦筋があり、円~長楕円形の皮目があります。葉は長さ20-40㎝の奇数羽状複葉で互生し、小葉は4-8対で長さ4-15㎝、幅3-6㎝の卵〜楕円形で、先は急に尖ります。成木の葉は全縁又は1-2個の歯牙があり、幼木では鋸歯が多。5-6月、黄緑色の小花を円錐状に多数付けます。秋、径5-6㎜の扁球形黄褐色の核果を熟し、外果皮が剥がれると、縦筋のある白い蝋質の中果皮が露出します。青葉山では、極普通に見られます… ![]() ![]() |
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オナガ(尾長)
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2019/12/27(Fri)
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きょうは、雨一時雪になり、後晴れました(1.9~10.5℃/北西風)。
森の外れに、オナガ(尾長)がいました。何故か一羽だけでしたが、ぎゅいぎゅい言いながら曙杉の梢から梢へ、飛んで止まっては尾っぽをくるくる、きょろきょろしていました。ユーラシアの極東部と西端部のイベリア半島に分れて分布し、日本では東北南部~関東中部の低山地~平地の比較的明るい森や、樹木の多い市街地等に留鳥として生息します。全長34-39cm(尾羽は20-23cm)。雑食性で、主に昆虫や果実、種子を食べ、数羽~20数羽の群れで生活します。青葉山周辺では、広瀬川沿いの河畔林等で営巣し、一時期は河川管理で消失したカッコウの(こちらも追い払われたオオヨシキリの代わりの)託卵鳥となっていましたが、今では当種も減少しています・・・ ![]() ![]() |
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ケヤマハンノキ(毛山榛の木)の葉
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2019/12/26(Thu)
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きょうは、曇り後雨になりました(2.7〜5.7℃/北風)。
沢に、<ケヤマハンノキ(カバノキ科)の葉が落ちていました。大きいのも小さいのもありましたが、未だ緑のものも多くて、それに季節外れの雨滴が付いて、キラキラ光っていました。日本各地の他、東シベリア~極東の丘陵・山地帯に広く分布する、樹高15-20mの落葉高木です。雌雄同株又は異花。樹皮は黒褐色を帯び、大小の皮目があります。長さ8-15㎝の葉は互生し、表は濃緑、裏は帯白緑で、毛が全面にあります。3-4月、枝先に長さ7-9㎝の雄花序を2-4個垂れ下げ、その基部近くに赤く小さな雌花序を3-5個付けます。長楕円形で狭い翼がある果実は堅果です。青葉山では、崩壊地、尾根等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ネジキ(捩木)の冬芽
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2019/12/25(Wed)
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きょうは、晴れ時々曇りました(-1.1~9.6℃/南東風)。
道沿いに、ネジキ(ツツジ科)が生えていました。捻じれた幹の根元には、枝分かれした赤い新枝が並び、近寄れば、今日にも相応しいサンタの様にも見えましたが、緑色のものなら。デッド・マロースかチスハーンでしょうか? 本州~九州の他、中国等の山地~低地に生育する、高さ5-9mの落葉小高木です。樹皮は灰黒褐〜褐色で縦に裂目が入り、薄く剥がれ、名の通り、成木は幹が捩れるのが特徴です。若枝は黄緑色又は赤褐色。葉は互生し葉身は長さ5-10㎝、幅2-6㎝の広卵〜卵状楕円形で先は尖り、基部はやや心形で全縁。5-6月に、前年枝から総状の枝を出し、白い小花を下向きに咲かせ、時に花冠先が淡紅色を帯びるものもあります。花冠は長さ8-10㎜の壷型で、浅く5裂し、外面には細毛が散生し雄蕊10。蒴果は長さ3-4㎜のやや扁平な球形で、5筋があり、上向きに付きます。青葉山では、林縁や赤松林等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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キンクロハジロ(金黒羽白)
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2019/12/24(Tue)
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きょうは、曇り後晴れて風強く、一時雪が降りました(1.4~6.3℃/西風)。
川に、キンクロハジロ(カモ科)♂がいました。やっと冬鳥で賑やかになってきた渕に、黒の貴公子が一際目立っていました。ユーラシア大陸の中緯度に広く分布・繁殖し、南西ヨーロッパ~アジア中南部で越冬する全長40-47㎝、翼開張67-73㎝の潜水性の鴨です。日本では全国の河川、湖沼、湾等に冬鳥として訪れ、大群を作ります。繁殖期の雄は後頭の羽毛が伸長し(冠羽)、頭~胸~体上面が黒く、非繁殖期の雄(エクリプス)や雌は全身が黒褐~暗褐色。嘴は幅広く灰青色で、先は黒くその周囲は白。後肢は暗青灰色。潜水して貝類、甲殻類、水生昆虫や水草等を食べます。青葉山周辺では、毎冬普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ツルリンドウ(蔓竜胆)の果実
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2019/12/23(Mon)
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きょうは、晴れ時々曇りでした(3.4~10.9℃/北北西風)。
道端に、ツルリンドウ(リンドウ科)の実が生っていました。と言ってもどれも萎びて、見すぼらしくもありましたが、幾つもある中の一つを食べると、奇麗な時より甘みが増していました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン、クリル等の亜高山~山地の林内や草原等に生育する、蔓性多年草です。蔓は地面を這ったり草木に絡んで長さ40-80mになります。葉は対生し、卵状三角~広披針形で顕著な3脈が目立ち短い柄があります。8-10月、葉腋に淡紫色の鐘状の5裂した花を付け、裂片は三角形で、裂片間には小副裂片があります。後に、楕円状球形で紅紫色の液果が花弁の先に実ります。青葉山では林内に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ニガキ(苦木)の冬芽
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2019/12/22(Sun)
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きょうは、一日曇りました(13.7~28.5℃/西風)。
道沿いに、ニガキ(ニガキ科)が生えていました。未だ小さな木で、近寄って枝先を見ると、めんこい葉痕と暖かそうな冬芽が、アルパカの顔の様にも見えて、可笑しくなりました。北海道〜沖縄の山野の林内に生育する、高さ15m程の落葉高木です。樹皮は滑らかな暗褐〜帯紫黒褐色で。葉は互生し。長さ15〜25cmの奇数羽状複葉で、4〜6対の小葉があります。小葉の先端は尖り、細鋸歯があります。雌雄別株。4〜5月、本年枝の葉腋から長さ5〜10cmの集散花序を出し、黄緑色の花を多数付けます。雄花序には雄花が30〜50、雌花序には雌花が7〜10付き、花弁は4〜5。雄花は発達した花盤があり、雌花の花盤上には4〜5個に分かれた子房が乗り、花柱1。果実は核果で、9月に緑黒色に熟します。青葉山では林縁等で見られます…、 ![]() ![]() |
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クコ(枸杞)の果実
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2019/12/21(Sat)
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きょうは、晴れ後曇りました(0.0~8.8℃/南風)。
草原に、クコ(ナス科)の実が生っていました。すっかり寂しくなった道に、青い繁みが眩く、紅いゼリービンズの様な粒が、美味しそうに見えました。北海道~九州の川沿い等に生育する、高さ1-2mの落葉低木です。茎は根元から束生し、枝は弓状に曲がって垂下がります。茎に稜が、葉腋には枝の変化した刺があります。葉は長枝に互生し、短枝に5-6枚束生し、楕円~披針形で長さ2-6㎝、幅1-2㎝、全縁、無毛で柔らかく、基部は葉柄に流れます。8-11月、短枝の葉腋に径1㎝程の紫色の花を1-3個束生します。花冠は鐘形で5裂。秋〜冬に楕円形の液果で、橙紅色に熟します。中国原産種とも言われますが、青葉山でも林縁等に野生化しています・・・ ![]() ![]() |
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ハクウンボク(白雲木)の冬芽と葉痕
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2019/12/20(Fri)
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きょうは、晴れました(2,1~10.2℃/北西風)。
道沿いに、ハクウンボク(エゴノキ科)の小木がありました。あちこち皮が剥がれていて直分かりましたが、近寄れば、暖かそうなミトンの様な冬芽に、丸刃でつるっと削った様な葉痕が印象的でした。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の山地に生育する、高さ15m程の落葉高木です。樹皮は灰白色で滑らか。葉は互生し、10-20cmの円形で、上部に僅かに鋸歯があり、裏面に隆起する葉脈には星状毛が密生します。5-6月、枝先に総状花序を出し、白い花を多数下垂させます。1年生枝は赤褐~紫褐色で艶があり、2年生枝の表皮は短冊状に剥がれます。冬芽は芽鱗をもたない裸芽で、黄褐色の毛に覆われ、副芽(予備芽)が縦に2個程並びます。青葉山では普通に見られ、北斜面沿い等に大木が点々と見られる他、街路樹にもされています・・・ ![]() ![]() |
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ヒドリガモ (緋鳥鴨)
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2019/12/19(Thu)
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きょうは、大体晴れました(3.5~9.2℃/北風)。
川に、ヒドリガモ (カモ科)がいました。この辺りでは珍しく、十羽近い群れが、川面に仲良く浮かんでいました。ユーラシアの寒帯域やアイスランドで繁殖し、ヨーロッパ、アフリカ北部、インド北部、中国南部、朝鮮等に渡り越冬し、日本では全国の湖沼、河川、河口、海岸等に渡来します。体長は49cm程で、雄成鳥は額~頭頂がクリーム色で、顔~頸が茶褐色、胸は薄茶色、体上面は灰色で黒い細斑が密にあり、下尾筒は黒。雌は全体に褐色です。雌雄共嘴は青灰色で、先が黒く、体の下面は白。水面に浮かぶ植物性の葉や根茎、種子等を採食し、岸に上がって陸上の植物も食べます。 雄はピュー、ピューと甲高い声で、雌はガァー、ガァーと鳴きます。青葉山周辺では、広瀬川等で時折見かけます・・・ ![]() ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店等で販売していますが、お求めになりたい場合は、: cheb@live.jp まで。 ☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ![]() ![]() ![]() |
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ガマ(蒲、香蒲)
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2019/12/18(Wed)
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きょうは、雨後上がって晴れました(5.1~13.5℃/西北西風)。
池に、ガマ(ガマ科)の果穂がありました。以前は一面に生えていたのに、一昨年末の工事で無くなっていましたが、今年は又少しだけ復活していました。北海道~九州の他、広く北半球温帯~熱帯やオーストラリア等の、池沼等の水辺に生育する抽水植物の多年生草本で、高さは2m程になります。初夏に花茎を作り、花穂の下部は赤褐色の雌花の集まりで、細い上半分には雄花が集まり、開花時に黄色い葯が一面に表れます。雌花は結実後、綿屑状の冠毛を持つ微小果実になります。風等によって飛散すると、水面に落ちて果実から種子が放出され、水底に沈んだ後発芽します。 青葉山では、池沼や湿地等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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アカシデ(赤四手、赤垂)の果実
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2019/12/17(Tue)
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きょうは、曇って時々雨が降りました(1.0~6.9℃/北西風)。
道沿いのアカシデ(カバノキ科)に、実が下がっていました。赤かったのに、何時の間にかすっかり色褪せて、それでも枝一杯、無数の翼果が雨に濡れていました。北海道南部~九州の他、朝鮮等の山地~低地に生育する、高さ15m程の落葉高木です。長さ3-7cmの葉は、先端が尾状に垂れ下がります。花は雌雄同株異花で、4-5月頃、若葉が生えると同時に咲き、雌花序には柄があり、枝先の芽から出て垂れ下がります。雄花序には柄がなく、4-5cmの穂を長く垂れ下げます。秋に翼果を稔らせ、種子は風で散布されます。青葉山では、林内に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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トウカエデ(唐楓)
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2019/12/16(Mon)
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きょうは、大体晴れました(-1.9~9.7℃/南風)。
森の外れのトウカエデ(ムクロジ科)に、実が生っていました。と言っても初めは、冬桜でも咲いているのかと驚きましたが、近寄れぱ、花と見たのは白くなった果実で、樹冠一杯、無数に下がっているのでした。中国東南部原産で、日本には江戸時代に渡来し、全国に街路樹等ととして植えられ野生化もしている高さ20mになる落葉高木です。樹皮は縦に割れて剥がれるのが特徴で、若枝には毛があり、前年枝は灰白色。葉は長さ4-8cmで3浅裂し、基部は円形。表面はやや光沢があり、裏面は粉白色。4-5月、両性花の黄花を房状に沢山付けます。葉は秋に黄~朱色に美しく紅葉します。果実は2枚の翼果で、平行又は鋭角に開きます。青葉山周辺では、公園樹等として植えられています・・・ ![]() ![]() |
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カイツブリ(鳰)
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2019/12/15(Sun)
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きょうは、大体晴れました(2.3~6.7℃/西北西風)。
川に、カイツブリ(カモ科)がいました。雌雄と思われる二羽が、潜り合っては小魚を咥え、寄り添ったり放れたりしていました。アフリカ~ユーラシア等に広く分布し、日本の寒冷地では漂鳥又は夏鳥ですが、他では留鳥です。山野の流れの緩やかな河川、湖沼等に生息し、潜水して魚類、水生昆虫、甲殻類、貝類等を捕食します。全長は25-29cm、体重100-200g。雌雄同色で、翼は黒褐色で尾羽は短く、嘴の先と基部に淡黄色の斑があり、虹彩も淡黄色。冬羽は頭~胴が褐色で、頬~側頸が黄褐色の羽毛で被われ、夏羽は頭~頸が黒、頬~側頸が赤く、胴の上面が暗褐色の羽毛で被われます。青葉山周辺では、川の淵等で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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アワコガネギク(泡黄金菊)
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2019/12/14(Sat)
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きょうは、晴れ後曇って、夜は小雨になりました(1.7~14.8℃/西北西風)。
林縁に、アワコガネギク(キク科)が咲いていました。寂しくなってきた森の道に、鮮黄の花が、目に沁みました。東北南部~関東北部、近畿地方、九州北部の林縁、山地の崖等に生育する、草丈1-1.5m(草刈される所では小振り)の多年草です。茎には細かい白毛が密生し、葉身は羽状に中~深裂し、更に裂片も切れ込み、葉身は長さ3-6cm。10-11月、茎上部の枝先に径1.2-1.5cmの黄色い頭花をやや密に付けます。痩果に冠毛はありません。青葉山では、道端等の所々に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヤツデ(八手)の花
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2019/12/13(Fri)
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きょうは、晴れ時々曇りました(3.0~8.5℃/北北西風)。
道沿いのヤツデ(ウコギ科)に、花が咲いていました。樟玉の様な花序を沢山付けて、良く見れば、雄性期のものの他、雌性期のものも実もあって、未だ花虻も寄っていて、賑やかでした。本州(東北南部)~沖縄の主に太平洋側海岸近くの森周辺や林内に生育する、高さ2-4mの常緑低木です。枝分かれは少なく、葉は互生して茎先に集中し、葉身は掌状円形で7-9裂し、15-45cmの葉柄を持ちます。裂片には鋸歯があり、鋭尖頭で質厚く光沢があります。10-11月、茎頂に花序を出し、球形の散形花序を円錐状に多数付けます。花には、雄性期と雌性期があり、初めは花弁と雄蘂がありますが、それが落ちると、柱頭が伸びて雌性期になります。翌年の4-5月に、球形の果実を黒く熟します。青葉山では、年々林内外に増加していて(カモシカによる食痕も多い)、これは野鳥による播種や温暖化等の影響と思われます・・・ ![]() ![]() |
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マサキ(柾、正木)の果実
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2019/12/12(Thu)
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きょうは、晴れ時々曇りました(4.2~14.5℃/西北西風)。
道沿いのマサキ(ニシキギ科)に、実が生っていました。緑濃い照葉に惹かれて近寄ると、今年は少ないながら、真赤な果皮が今にも平声としていました。北海道南部以南~九州の、主に海岸近くの森に生育する樹高2-6mの常緑低木です。葉は厚くて艶があり、低い鋸歯があって葉先は尖らず、葉柄は短くて対生。6-7月に、葉腋から集散花序を出し、直径5㎜程の黄緑色の小花を多数付けます。秋に果実が熟すと裂開して、橙赤色の仮種皮に覆われた種子が現れます。青葉山では、森の外れ等の所々に自生種と植栽されたものが混在しています・・・ ![]() ![]() |
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キタキチョウ(北黄蝶)
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2019/12/11(Wed)
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きょうは良く晴れて、とても暖かくなりました(3,5~16.2℃/南南東風)。
道端に、キタキチョウ(シロチョウ科)がいました。少し翅の捲れた雌の様でしたが、異常な程の暖かさの下、ひらひらひらひら飛んだり止まったり、小春日和を楽しんでいました。キチョウは、アフリカ中部以南やインド~東南アジア、オーストラリア等に広く分布し、日本では本州(秋田、岩手以南)~沖縄の山野の草原等に生息する、とされて来ましたが、2005年にキタキチョウ(本州~南西諸島に分布)とキチョウ(南西諸島に分布)の2種に分割されました。形態的には、前翅表の縁毛が黄色い等の違いがありますが、識別は困難な様です。キタキチョウの成虫は前翅長20-27mmで、年に5-6回発生し、いつもせわしなく飛び回り、様々な花で吸蜜したり、地面で吸水します。翅は名の通り黄色く、夏型の雄は前翅、後翅共に外縁が黒く縁取られますが、秋型の雌や、春型の雌雄は前翅の黒い縁が先に少し残る程度です。幼虫の食草は、ネムノキ、ハギ類等のマメ科植物で、成虫で越冬します。青葉山では、6月~晩秋頃まで林縁や草原等で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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イロハモミジ(伊呂波紅葉)
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2019/12/10(Tue)
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きょうは、良く晴れて暖かくなりました(-0.2~14.8℃/南南東風)。
森の入口(青葉山公園)のイロハモミジ(ムクロジ科カエデ属)が、紅葉していました。勿論、植栽されたものですが、師走も半ばと言うのに、今は盛りと鮮紅色に輝いていました。朝鮮、中国等に分布し,日本では福島県以南の本州〜九州の山地の谷沿い等に生育する、高さ 15m程になる落葉高木です。幹は滑らかで淡褐色を帯びます。葉身は円心形で長さ,幅共3~6cm,深く5-7裂して先が尖り、重鋸歯、葉柄は長さ 1.5~4cmで対生します。4-5月、新枝の先に散房花序を作り、雄花と両性花を付け、萼片5花弁5,雄蕊8。翼果の分果2は長さ約 1.5cmで,ほぼ平開します。 別名はイロハカエデ,タカオカエデ他。良く似たオオモミジは単鋸歯、より似ていて自生のヤマモミジは、葉が一回り小さく葉柄が短い事等で見分けられます。全国に最も多く植栽される種で、仙台でも公園、寺社等各所で紅葉の名所ともなっていますが、自生はほぼ無く、青葉山周辺でも植えられたものが目立ちます・・・ ![]() ![]() |
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サネカズラ(実葛)の果実
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2019/12/09(Mon)
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きょうは、晴れ時々曇りました(-0.4~7.8℃/南東風)。
道沿いに、サネカズラ(マツブサ科)の実が生っていました。知らぬ間に、崖に沿って真赤な楠玉が沢山下がり、暮れの飾り付けでもしている様でした。関東(とされる)~中国南部の照葉樹林等に生育する、雌雄異株の常緑蔓性木本です。葉は長さ数cmで艶があり互生します。8月頃、葉蔭に径1cm程の花を咲かせ、10枚前後の白い花被に包まれ、中央に雄蕊、雌蕊が夫々多数螺旋状に集まります。雌花の花床は結実と共に膨らみ、赤く丸い集合果を作ります。果柄は7cm程にも伸び、単果は径1cm程で、全体では5cm程になります。青葉山では、車道沿い等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)の果実
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2019/12/06(Fri)
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きょうは、晴れ時々曇って、一時雪が舞いました(1.2~6.9℃/西北西風)。
道端に、ヒヨドリジョウゴ(ナス科)の実が生っていました。赤く熟したものもありましたが、未だ青黒いものも多くて、重そうな錘の様に見えました。東~東南アジアの他、日本全国の山野に生育する多年生蔓植物です。茎葉には軟毛が密生し、葉は長さ5-10㎝で互生し、全縁(上部)から3-5裂する葉まで様々です。8-9月、葉に対生した花序に白い小花を集散状に多数付けます。花は長さ約1㎝の筒状花で先が5深裂し、裂片は反り返り、赤褐色の雄蕊は雌蕊の回りを筒状に取り囲む様に並んでいます。晩秋、8㎜程の球形の果実を赤熟します。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ニシキギ(錦木)
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2019/12/05(Thu)
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きょうは、曇り時々雪が降りました(1.8~5.3℃/北北西風)。
道沿いのニシキギ(ニシキギ科)が、紅葉していました。このところの寒さで大分散ってはいましたが、それでもあちこちに、例年よりは薄めの赤紫や薄紅、曙色に染まっていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、サハリン、クリル等の山地~平地の林下に生育する、高さ3m程の落葉低木です。コマユミ(小真弓)の変種とされ、枝は緑色で、コルク質の4翼が出るのが母種との相違点です。長さ2-7㎝の葉は対生し、質は薄く、楕円~倒卵形です。5-6月、本年枝の葉腋から長い柄のある集散花序を出し、淡黄緑色の径6-8㎜の小花を数個下向きに開きます。花弁4、雄蕊4、雌蕊1。果実は、1-2個の離生した心皮から成ります。青葉山では、林内各所に見られます・・・ ![]() ![]() |
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カシラダカ(頭高)
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2019/12/04(Wed)
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きょうは、曇り時々晴れました(2.3~7.9℃/西北西風)。
森の道端に、カシラダカ(ホオジロ科)がいました。5-6羽の群れが採食していた様でしたが、気付かずに近寄ると、パタパタと藪や木々に飛び上がり、きょろきょろした後何処かに飛んで行きました。ユーラシア大陸北部とアリューシャンで繁殖し、冬は中国東部や中央アジアで越冬します。日本では冬鳥として、九州以北の山地~平地の明るい林や林縁、草地等に渡来します。体長15cm程で、雌雄共後頭部に冠羽があるのが特徴です。雄の夏羽は、頭部が黒く目の上~後頭部に白い側頭線があり、体の下面は白く、上面は茶色で黒い縦斑があります。雄の冬羽と雌は、頭部と体の上面が淡褐色になりますが、雄の耳羽周辺は黒褐色。地鳴きはチッと、か細く鳴きます。青葉山では、秋~早春に群れで生活し、草原等で良く見かけます・・・ ![]() ![]() |
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ツグミ(鶫)
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2019/12/03(Tue)
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きょうは、、晴れたり曇ったりでした(3.6~12.0℃/北西風)。
森に、ツグミ(ツグミ科)がいました。やって来たばかりなのか、移動の途中なのか、十数羽の群れが大木の梢に止まり、暫くして又何処かに飛んで行きました。北東アジアに広く分布し、東シベリア~カムチャッカで繁殖、日本には秋~春に渡来して越冬します。体長約20㎝。体の上部が灰~茶色で、眼上と腹部が白く、胸を張り背筋を伸ばす姿勢でいるのが特徴です。雑食で、主に土中のミミズや虫を食べ、様々な果実等も好みます。青葉山では冬期、草原や林縁等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ビョウタケ(鋲茸)
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2019/12/02(Mon)
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きょうは、曇り時々小雨が降りました(5.4~14.0℃/南西風)。
道沿いの倒木に、ビョウタケ(ビョウタケ科)が生えていました。一瞬粘菌かと思いましたが、触れれば案外しっかりしていて、鮮やかな硫黄粒の様な鋲を反すと、ちゃっこい柄が見えました。全国の、倒木や枯枝に群生する子囊菌の盤菌類です。直径は3-5㎜程で、細い柄の上に皿状の子囊盤ができます(皿状子囊盤を持つ点でチャワンタケ科の菌に似ますが、子囊の頭部構造に蓋を欠く点で異なります)。傘は円く滑らかで、鮮黄~橙黄色、時間経過と共に巻き上がり、色は薄くなって行きます。良く似たモエギビョウタケは小さく(径1-2㎜)、ニセキンカクアカビョウタケは橙~朱色。名は、鋲に似ている事に由来。青葉山では、朽木等に普通に見られます… ![]() ![]() |
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