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センボンクヌギタケ(千本櫟茸)
2020/01/31(Fri)
  きょうは晴れ後曇って、一時久し振りに雪や霙が降りました(3.4~8.4℃/西北西風)。
 道沿いの小楢の木に、センボンクヌギタケ(ラッシタケ科クヌギタケ属/旧キシメジ科)が生えていました。殺風景な周囲とは裏腹に、白や灰、黄、黄土の佇まいはしっとりと、とても瑞々しく感じました。図鑑等で「針葉樹の切株に生える」とされますが、広葉樹からも発生します。冬〜早春、様々な樹木の倒木や切株に発生する傘径5-20㎜の小型菌です。傘は湿時弱い粘性があり、饅頭形で中央が窪む事もあり、表面は灰褐〜淡肌色で放射状の条線を表します。柄は2-7cm、表面は白〜淡褐色、平滑で光沢があり、上下同径で中空、基部に白い菌糸毛があります。襞は白く、柄に垂生しやや粗。食毒不明。青葉山では、冬に広葉樹の切株や生木等に見られます・・・
センボンクヌギタケ 雪降りだす

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ビワ(枇杷)の花
2020/01/30(Thu)
   きょうは、晴れたり曇ったりで一時雨が降り、後上がって気温が上がりました(3.3~11.2℃/北西風)。
   山中に植えられたビワ(バラ科)の木に、花が咲いていました。随分前から綻んでいるのですが、そうとは思いましたが、既に大きな木一杯に、白や淡黄の花が満ちていました。中国南西部原産で日本には古代に渡来し、関東~九州に野生化し各地に栽培・植栽されている、樹高10m以上になる常緑高木です。葉は互生し葉柄は短く、葉形は20㎝程の長楕円形で厚くて堅く、表面が葉脈ごとに波打ち、波状の鋸歯があります。11~2月に、花弁5で葯に毛が密生する白花を付けます。自家受粉が可能で、初夏に卵形で黄橙色の実を付けます。果実は食用、葉は枇杷葉の名で生薬とされます。花言葉は温和、治癒。青葉山では、植栽されたと思われるものが、大学構内、車道沿いや川岸、人家跡等にみられます・・・
ビワ 騎馬武者が行く

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
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ウメ(梅)
2020/01/29(Wed)
   きょうは、強い雨が降り続き、異常過ぎる一日でした(5.0~8.7℃/北北西風)。
   森の外れで、ウメ(バラ科)が咲いていました。仙台気象台での平年開花は2/27ですが、今年はとっくに咲き始めていたらしく、既に何輪もの紅梅が、雨に濡れながら開いていました。中国原産で、古い時代に渡来したと言われる(日本にも自生していたとの説も)、樹高5-10mの落葉高木です。卵形の葉は互生して先が尖り、周囲が鋸歯状。2-4月、葉に先立ち1-3㎝程の花を咲かせます。花弁は5枚で、色は白~薄紅~赤。果実は2-3㎝の核果で、6月頃に黄色く熟します。青葉山周辺では、各所に植栽されています・・・
紅梅 草原が池に
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カワアイサ(川秋沙)
2020/01/28(Tue)
  きょうは、何と一日中、雪ではなく雨が降ったり止んだりでした(2.6~6.5℃/東南東風)。
   川に、カワアイサ(カモ科)がいました。何時もの様に何羽かいて、夫々が頻りに潜っていましたが、中に離れて一羽、ぼんやり?浮かんでいる雄がいました。鴨でも白鳥でも人でも、こんなのが必ずいますね。ユーラシアや北米に広く分布し、日本では全国に冬鳥として渡来する、全長58-72cm、翼開長86-102cmの潜水性のカモです。主に河川・湖沼等の淡水域に棲み、水中で魚を捕食します。雄の頭は緑黒色で、胸や腹等は白く、背中は黒。嘴は長く、濃赤色で先端が鉤状に曲がり、虹彩は黒褐色。雌の頭部は茶色で、体の下面は灰色。青葉山周辺では、秋~春に数多く普通に見られます・・・
カワアイサ♂ 青葉城と青葉山
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ヒヨドリ(鵯)
2020/01/27(Mon)
   きょうは、晴れ後曇りました(-1.0~6.0℃/南南東風)。
   木の枝に、ヒヨドリ(ヒヨドリ科)が止まっていました。夕暮れのぼやけた空を見上げて、暫くそのまま、ぼんやりしていました。日本全国の他、中国南部等の、山地~平地の林や市街地にも普通に生息する留鳥、又は漂鳥です。全長27.5㎝、翼開長40㎝程。雌雄同色。頭~胴は灰色の羽毛に覆われ、頬に茶褐色部があります。頭頂は冠羽状。雑食で、昆虫類、両生類、爬虫類から木の実、花蜜、花弁、花芽、野菜の葉まで様々なものを採食します。青葉山では、一年中いる留鳥の他、北方や奥山から来訪し越冬するもの、春秋の通過途中に立ち寄るものの三種類いますが、識別は困難です。秋に大群を作り、波状飛行して移動する様は壮観です。嘗ては山の鳥でしたが、雑食性なので環境破壊にも良く順応し、今や大都市の中心部にまで進出しています・・・
ヒヨドリ 鳶柱
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オオハクチョウ(大白鳥)
2020/01/26(Sun)
  きょうは、晴れ時々曇りました((1.2〜7.8℃/西北西風)
   川に、オオハクチョウ(カモ科)がいました。一羽だけでしたが、岸近くを気持ちよさそうにすいすい泳いでいて、近寄ろうとすると、あっという間に飛んで行ってしいました。ユーラシア大陸北部で繁殖し、欧州の一部、中国東部、朝鮮、カスピ海や黒海沿岸で越冬し、日本には冬に、シベリアやオホーツク海沿岸から本州以北に飛来します。 全長140-165㎝、翼開張218-243㎝、体重は10kgを越え、全身の羽衣は白。虹彩は褐色で、嘴は黒く、上嘴基部は黄色で黄色部が鼻孔下部に突出します。幼鳥の羽衣は灰褐色で、嘴基部が淡ピンク色。水中や水面の水草を採餌したり、陸上で落ち穂や青草を食べます。仙台市街地では、宮沢橋付近等各所で越冬していますが、青葉山周辺では、北堰、賢渕付近等で時々観察され、上空を飛ぶ姿は普通に見られます・・・
オオハクチョウ 夕陽
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ヘクソカズラ(屁糞蔓 / 屁臭蔓)の果実
2020/01/25(Sat)
    きょうは、大体晴れました(0.6~6.7℃/北西風)。 
   道端のヘクソカズラ(アカネ科))に、実が生っていました。何時もなら茶色くなったのが少し残ってる位なのですが、未だ食べ物が一杯あるのか、瑞々しく赤いトマトの様な小玉が鈴生りで、一つ齧ると見た目通りの甘みがありました。日本の他、東アジアに広く分布する蔓性ました。多年草です。蔓は下部では太く木質化し、葉は対生し、長さ4-10cmの楕円~細長卵形で先は尖り全縁。葉柄基部には左右の托葉が合着した三角形の鱗片があります。7-9月頃、葉腋から短い集散花序を出し、花冠は長さ約1cmの釣鐘状で、筒部が白く中央が紅紫色の小花を多数咲かせます。果実は核果、萼に包まれた径5mm程の球形で、光沢のある黄褐色に熟します。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
ヘクソカズラ 北咳から青葉山
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ヤニサシガメ(脂刺椿象・脂刺亀虫)の幼虫
2020/01/24(Fri)
   きょうは、晴れ時々曇りました(2.8~10.4℃/北西風)。
   赤松の幹に、ヤニサシガメ(サシガメ科)の幼体がいました。もしかしてと思い覆いを取ると、黒光りする鉄細工や、何処かの国で作ったロボットにも見える沢山の虫が、この超暖冬でも犇めき合って越冬中でした。本州~九州の他、朝鮮、中国等の山地~平地の赤松等の樹上に生息するカメムシの仲間です。成虫は5-7月に出現し、体長12-15mmで、黒くてやや光沢があり、触角と脚に黄白色紋があります。頭部は長く、腹部の側縁は大きく張り出し、波状を呈します。成・幼虫共に、体表面は松脂状の粘着物質で覆われ、それが名の由来になっています。樹上で他の小昆虫を捕食します。幼虫は松や杉の幹の窪みや樹皮下で小集団を形成して越冬します。体に脂を付ける訳は、冬季の体温低下を抑える為、餌となる昆虫を脂で付着させて捕食する為・・・等と言われていますが、良くは分からない様です。青葉山では、特に冬季に集団越冬する幼体が良く見られます・・・
オオトビサシガメ 春の様な雪解水

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ヤママユ(山繭)の繭
2020/01/23(Thu)
  きょうは、晴れ後曇って、小雨が降りました(0.5~5.9℃/5北北西風)。
  木の枝に、ヤママユ(ヤママユガ科)の繭がありました。今年も何処も少ないのですが、ここだけは幾つもあって、温かそうな黄緑や黄土の玉が、絹毛を震わせながら揺れていました。北海道~九州の森に生息し、成虫は開張115-150mmで、8-9月に出現します。4枚の翅には、それぞれ1つずつの目玉紋と、黒白2色の筋があります。幼虫はブナ科のコナラ、クリ、クヌギ等の葉を食べて育ちます。日本の代表的な野蚕で、天蚕とも言われ、この繭から採取される天蚕糸は「繊維のダイヤモンド」とも言われています。青葉山では、繭も成虫も普通に見られます・・・
ヤママユ 夜の山川
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ソシンロウバイ(素心蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅)の花と果実
2020/01/22(Wed)
   きょうは、大体晴れました(-0.8~7.5℃/南東風)
    川の袂に、ソシンロウバイ(ロウバイ科)が咲いていました。勿論植えられたものですが、ニュースでもしていたので寄ってみると、既に多くの花が黄薔薇の様に開いて、辺りに芳香を漂わせていました。良く見ると、昨年の果実も沢山付いていました・中国原産で日本には江戸期に渡来した高さ2-4mの落葉低木です。幹は、地際から分枝して株状になります。葉は対生し、長楕円〜卵状長楕形、鋭尖頭で、基部は楔形、縁は全縁。早春、葉の出る前の枝に芳香ある黄色い花を多数付けます。花後、花托が大きくなって長卵形の偽果となり、短毛を密生し、熟すと上向きになって、中に黒い種子が5-20個入ります。種子は有毒。 栽培品種は幾つかありますが、花全体が黄色いものがこのソシンロウバイ、花の中心部が暗紫色のものがロウバイ。青葉山周辺では、公園や庭先、民家跡等に植栽されています・・・
ソシンロウバイの花、蕾、実 薄氷の池
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ハンノキ(榛の木)の雄花
2020/01/21(Tue)
   きょうは、明け方の雪がうっすら積もり、後晴れ時々曇って、俄雪が降りました(1.2~5.0℃/北北西風)。
   湿地のハンノキ (カバノキ科)に、雄花が下がっていました。青空を背に、臙脂色の長い穂が、風に揺れていました。日本全国の他、朝鮮、中国東北、ウスリー等の山野の湿原や沼沢地に生育する、樹高15-20m程の落葉高木です。暗灰褐色の樹皮は割れて剥がれ、長さ5-13cmの葉は卵状長楕円形で、基部は楔型で先が尖ります。1-3月頃に、葉に先立ち単性花を付け、黒褐色の雄花穂は尾状に垂れ、その下部に紅紫色を帯びる楕円形の雌花穂が付きます。10月頃、松毬状の果実が熟します。青葉山では、湿地や沢沿いに小林を作っています・・・
ハンノキ うっすら積もった雪
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オナガガモ(尾長鴨)
2020/01/20(Mon)
  きょうは、晴れ時々曇りました(0.6~9.8℃/西北西風)。
   川に、オナガガモ(カモ科)がいました。何時もの様に、あちこちに小群がいましたが、何か何処も既に、雌雄の連合ができている様でした。北半球に広く分布し、夏は寒帯・亜寒帯で繁殖、冬は温帯~熱帯に移動します。全長は雄61-75cm、雌51-57cm、翼開長80-95cm。雄は頭部が黒褐色で、首~胸、腹が白く、白帯が首の側面~後頭部に切れ込みます。体は黒い横縞模様が細かく走り、背中に黒い肩羽があり、翼と尾は黒く、腰に黄白色の太帯があります。雌は頭部は褐色で、その他は黒褐色と淡褐色の斑模様に見えます。名前の通り、雄の尾羽が長いのが特徴です。雑食性で、水草の他、植物の種子や貝類等を食べます。青葉山周辺では、広瀬川等で数多く越冬します・・・
オナガガモ 宵の明星
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キヒラタケ(黄平茸)
2020/01/19(Sun)
  きょうは、晴れ後曇りました(‐1.8~8.0℃/北北西風)。
  楢の枯木に、キヒラタケ(ヒラタケ科)が生えていました。動物の耳にも見えて、赤茶色で毛深くて暖かそうで、冬に相応しい茸と思いました。夏~秋、全国の広葉樹、針葉樹の倒木、朽木上に多数重なり合って発生する木材腐朽菌です。傘は径1-8㎝で、半円~腎臓形かほぼ円形で柄は無く、傘の横や背面で木に付着し、縁は内側に強く巻きます。表面には毛が密生し、鮮黄~淡黄色。襞は橙黄色で、密~やや疎。肉は柔らかく強靭で黄色っぽく、乾けば殆ど白くなります。食不適(無毒)。青葉山では、様々な枯木等に普通に見られます・・・   
キヒラタケ 寒い朝
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エゾスナゴケ(蝦夷砂苔/砂蘚)とテン(貂)の糞
2020/01/18(Sat)
    きょうは、晴れ後曇りました(-0.3~4.2℃/北風)。
    大岩に、エゾスナゴケ(ギボウシゴケ科シモフリゴケ属)と思われる苔が生えていました。瑞々しい鮮緑の毛氈が、どの岩をも覆っていて、青い山脈の様でもありましたが、良く見ると尾根の峠辺りに、これも見事なテン(イタチ科)の糞がありました。エゾスナゴケは亜高山〜低地の日当りの良い場所に生育する、高さ2-3 cm程に直立する蘚類です。名の通り、砂地等の乾燥する場所に良く生育し、アカマツ林の尾根筋等にも出現、平地や斜面に広がって群落を形成するので、苔庭にも良く使われ、最近は屋上緑化等にも利用されています。 水分を含むと葉が広がって緑となり、乾燥すると葉を上方に巻き込んで、色は白くなって光を反射しますが、この様な変形能力が、乾燥地での生育を可能にしている様です。青葉山では、車道法面等も含め様々な場所で普通に見られます。テンは、北海道~九州等の主に奥山に生息し、小動物、昆虫、甲殻類の他、ノウサギ・キジ・ヤマドリ等も襲い、果実類も好みます。体長44-55㎝、尾長17-23㎝、体重0.9-1.5kg。広い行動圏を持ち、岩の隙間や樹洞を巣にします。東北等の主に寒冷地では、夏季は赤褐~暗褐色ですが、冬毛は黄~黄褐色で頭部が白くなります。青葉山では、糞や足跡等の痕跡が普通に見られ、良く目撃もされ、この山の豊かさの指標にもなっています・・・
テンの糞とエゾスナゴケ 青い山脈
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スズガモ(鈴鴨)♀
2020/01/17(Fri)
  きょうは、大体晴れました(0.6~8..2℃/西風)。
  広瀬川に、スズガモ(カモ科ハジロ属)がいました。初めホオジロガモかキンクロハジロの雌かと思いましたが、顔先の白い、この辺りでは珍しい当種雌で、一羽だけでしたが頻りに潜って食物を探していました。ユーラシア大陸や北米北部で繁殖し,南部に移動して越冬、日本には冬鳥(渡り鳥)として多数渡来する、全長 39~56cmの潜水性の鴨です。雌雄異色。雄は頭頸部が金属光沢ある暗緑色で、背面は白地に細かな黒い横斑が密にあり、胸は黒く腹は白。雌は頭頸部、背面、胸は暗緑褐色で、額と顔の前半部と腹が白。海岸の浅瀬、河口、入江,広い湖沼等に棲み、貝類やカニ類等を食べます。名は、飛行時の羽音が金属質で鈴音に似ている事に由来。青葉山周辺では、稀に各淵等で見られます・・・
スズガモ♀ 評定河原から青葉山
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ヤドリギ(宿木)の果実
2020/01/16(Thu)
   きょうは、今朝又うっすら雪があり、日中は晴れました(0.4~8.0℃/西北西風)。
   道沿いのオニイタヤに、ヤドリギ(ビャクダン科)が生えていました。とても大きなもので、良く見ると赤い実が一杯付いていて、この実が好きな連雀はいないかと暫し待ちましたが、気配もなくて又の機会にしました。朝鮮・中国等に分布し、日本では北海道~九州の主に山地の落葉高木に寄生する高さ80㎝程の常緑小低木です。宿主はエノキ・ブナ・ミズナラ・クリ・アカシデ・ヤナギ類・クワ・サクラ等。叉状に分枝した枝を持ち、黄緑色の葉は対を成し、革状の質感で長さ2–8㎝、幅0.8–2.5cm程。2-3月、径2–3cm程の黄緑色の花を付けます。秋に熟す液果は黄色く、数個の種子がとても粘着質な膠状繊維に包まれ、冬に鳥に食べられ、糞となり樹皮上に張り付くと、そこで発芽して根を下ろし、寄生が始ります。青葉山では、様々な落葉高木に見られます・・・
ヤドリギ 斑雪
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ベニマシコ(紅猿子)雌
2020/01/15(Wed)
  きょうは、夜中から雪になり、朝には一時1-2cm積りましたが、後雨に変わり上がって、晴間もありました(0.9~4.4℃)。 
  森の外れの民家跡に、ベニマシコ(アトリ科)がいました。地味な雌でしたが、珍しく常葉山査子に止まって、僅かに残る実を食べていました。シベリア南部、中国東北等に分布し、日本では下北半島以北で繁殖し、冬は全国の落葉樹林のやや水辺の芦原等で過します。全長約15cmで翼長6-7cm、体重14-16g。嘴は短く尾は長く、翼に2本の白帯があり、雄は胸と腹が紅く喉は銀色で、雌は胸と腹が黄褐色。雌雄共夏羽は濃く、冬羽は薄くなります。雑食性で、昆虫、果実、種子、木芽等を採食します。青葉山周辺では、秋~春に普通に見られます・・・
ベニマシコ 雪の青葉山
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クスサン(楠蚕)の繭
2020/01/14(Tue)
  きょうは、雨後曇りました(1.3~8.2℃/北風)。
  道沿いの木に、クスサン(ヤママユガ科)の繭が付いていました。大きく立派なもので、糸飴細工の籠の様でもあり、何か美味しそうにも見えました。日本全国の他、中国等の山野に生息する、開張10-13㎝の大きな蛾です。翅色は灰黄~濃赤色まで変化に富み、夜行性で灯火に飛来します。卵で越冬し、幼虫は春-夏に見られ、青白色で体長80mm、白い長毛があるためシラガタロウ等と呼ばれ、クリ、コナラ、クヌギ、サクラ、ヌルデ、エノキ等様々な樹木の葉を食べます。7月頃に、その形状からスカシダワラ(透かし俵)と呼ばれる、固い網目状で楕円形の繭を作って蛹化し、年1回9-10月頃に羽化・発生します。青葉山では、繭は各種樹木の枝等に普通に見られます・・・
クスサン 坂から
☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
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ヤマトゴミグモ(大和塵埃蜘蛛)の卵嚢
2020/01/13(Mon)
  きょうは、雨後曇りました(1.9~7.5℃/北北西風)
  昨日の観察会でも出会いましたが、あちこちに、ヤマトゴミグモ(コガネグモ科ゴミグモ属)のものと思われる卵嚢がありました。ツツジ類等潅木の細枝に、小さいけれど暖かそう7.5な丸玉が、小正月の団子木を思わせてくれました。本州~沖縄の山地等に生息する、体長 ♂4~5㎜、♀5~6㎜のゴミグモの仲間です。6~10月に出現し、円網を垂直に張って、様々な小虫を捕食します。腹部に独特の縞模様があり、近縁種のシマゴミグモやミナミノシマゴミグモに似ていて同定は困難ですが、本種の模様は太く短く、白色部分が多い事や腹部の形状で区別できます。又、当種が主に山地に広く分布するのに対し、近似2種は非常に限られた海岸付近に生息します。名は、網にゴミを付けて偽装する事に由来。青葉山では、成体、卵嚢共に普通に見られます・・・
ヤマトゴミグモの卵嚢 寂しい光


この記事のURL | クモ | CM(0) | TB(0) | ▲ top
一月観(視)察会
2020/01/12(Sun)
  きょうは、新年初の観(視)察会。一月とは思えぬ記録的暖冬の下、と言っても曇天のそれなりの寒気もある中、穏やかで楽しい「初歩き」になりました(1.6~8..6℃/西北西風.)。大学構内は栃の芽が大きく膨らみ、サザンカが今が盛りと咲いていて、ツバキとの比較等したりたりしつつ森に入ります。森の入口にはイイギリは赤い実を無数に垂らし、ヒヨドリ等の群れが賑やかに採食していました。森に中は森閑とするも、時折エナガの群れやシジュウカラやヤマガラの混群が頭上を過ぎて行きます。冬枯れの木立には、繁みに隠れていた細やかなものが沢山現れて、とても新鮮な気持ちになります。美しいトウゴクミツバツツジ等の冬芽を見たり、興味深いクモ類の卵嚢、不可思議な芸術品ウスタビガ、ヤママユ等の繭、美味しそうなミヤマガマズミやヘクソカズラ、サルトリイバラ、ヤブムラサキ等の果実、中が気になる虫瘤達、膏薬病の黒く様々な模様にも惹き付けけられました。雪は、4日前の小塊がちょこちょこ残る程度で、動物の足跡等は見られませんでしたが、リスとノネズミの食痕の違いを比べたり、カモシカ食痕、テンの糞やクマの爪痕等も観察しました。枯れた赤松の惨状に驚き、心痛めましたが、そんな中でも、沢山落ちていたリスの新鮮な食痕(松毬)に感動。メジロ等の野鳥の精巧な巣にも感銘しました。青々としたハイゴケやスナゴケ等苔類、ジュウモンジシダ、ホソバトウゲシバ等羊歯類にも、心癒されました。一旦解散後は、管理センターにてささやかに新年会を行い、夫々の青葉山への思い等を述べ合ったり、恒例の籤引き等もあり、楽しく穏やかな一時を過ごしました・・・
イイギリ トウゴクミツバツツジ 垣間見えた街並 食卓の海老ふらい
  花では、構内のヤエヤマブキやヒイラギナンテン、アワコガネギク等の他、シュンランの花芽が膨らみ、ツノハシバミやアサダ等カバノキ科の雄花が伸びていました。果実では他に、ブナ、ツクバネ、ヤブコウジ、ウメモドキ、ムラサキシキブ、ジャノヒゲ、オオバジャノヒゲ、イヌツゲ、オトコヨウゾメ、リョウブ、ネジキ、イボタノキ、オオウラジロノキ、ケカマツカに、ウリハダカエデやハウチワカエデ等のカエデ類翼果、ホクリクムヨウラン等が目立っていました。キノコでは、何箇所かにウチワタケやカワラタケや粘菌等の他、倒木にタヌキノチャブクロが生えていした。シダ類では、シシガシラ、リョウメンシダ。オクマワラビ、フユノハナワラビ等が見られました。昆虫では、アカマツの幹にヤニサシガメが越冬し、シャクガの仲間が飛んでいました。動物達の痕跡では、カモシカの角擦り痕、イノシシの生活痕も見られました。野鳥では他に、メジロ、カワラヒワ、ハクセキレイ、スズメ、トビやカラス類等が見られました。
ウスタビガ メジロの巣 みんなでぱちり 新年会
 きょうは、とても穏やかな初歩きではありましたが、松枯れとその対策法の問題性を再確認し、放射光施設等周囲で進む工事や生態系分断の深刻さについても写真等観ながら考えたり、今後の対策を考察したりもしました。青葉山の自然にとっては益々厳しい状況が続いていますが、新しい年が、ここに暮らす全ての生物達にとって、少しでもより良い年になって欲しいものです・・・
  来月の2/9は、会としてはお休みですが、記録を主として歩きます。雪のあることを期待したいものです…
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マイマイガ(舞々蛾)の卵塊
2020/01/11(Sat)
 きょうは、晴れ後曇って、後雨になりました(0.5~10.6℃/南南西風)。
 道端の木の幹に、マイマイガ(ドクガ科)の卵塊がありました。色は兎も角、とても目立つ所にあって、良く悪戯されないなと思いつつ、ふかふかの鵂の様な姿に和みました。北海道~九州の様々な森林に生息する、開張45-93mmのドクガの仲間です。成虫は7-8月に出現し、雄は開張55mm程で、茶褐色(黒、褐色とその中間の3型)で、日中、活発に飛び回ります。雌は開張80mm程で、白っぽく薄い小紋があり、多くは幹等にじっと止まっています。幼虫の食草は、広葉樹から針葉樹まで300種以上と言われ、時に大発生して森林被害を及ぼします。卵で越冬し、卵塊には200~300粒の卵が集まり、表面には雌の鱗毛が塗られ保護されています。毒蛾とは言いますが、1齢幼虫(被れるらしい)以外に毒はありません。青葉山では、卵塊は様々な木の幹に普通に見られます・・・
マイマイガの卵嚢 林間泉ヶ岳遠望
  明日(1/12 (日))は、今年初の定例観(視)察会↓。混群を作る野鳥達、動物達の痕跡、冬越しする昆虫達、あちこちに残る果実や冬芽、虫瘤、繭等を観察しながら、初歩きしましょう! (解散後は管理センターにてささやかな新年会の予定)
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☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
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アオジ(青鵐、蒿鵐、蒿雀)
2020/01/10(Fri)
  きょうは、晴れたり曇ったりでした(2.1~7.8℃/東南東風)。
  道沿いの草叢に、アオジ(ホオジロ科)がいました。数羽で採食していましたが、こちらに気付くと、皆飛び立って、近くの木等でこちらを窺っていました。夏に中国、ロシア南東部、朝鮮北部等で繁殖し、冬には中国南部等で越冬します。日本では北海道~本州中部以北で繁殖する他、主に中部以西で越冬し、山地~平地の開けた森や林縁等に生息(非繁殖期には主に藪地に生息)します。全長16cmで、夏羽は、上面は灰褐色で黒褐色の縦斑があり、喉の下~下尾筒は黄色味のある灰色で脇に黒褐色縦斑があります。冬羽では、全体が淡色になります。雄成鳥は頭部が暗緑灰色で覆われ、眼先や喉が黒いのが特徴です。青葉山では周年普通に見られます・・・
アオジ 僅かに残る雪がもぞこい.
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ヤブコウジ(藪柑子)
2020/01/09(Thu)
   きょうは、曇り時々晴れて、一時小雨が降りました(3.3~9.8℃/北風)。
   道沿いに、ヤブコウジ(ヤブコウジ科)の群落がありました。林床に残る雪の下、倒れ埋もれた赤い実が眼に見えて、雪兎の様でした。東アジアに広く分布し、日本では北海道~九州の常緑広・針葉樹林域の森に生育する、樹高10-20cm程の常緑小低木です。土中に地下茎を発達させ、所々から地上茎を立ち上がらせて、葉を輪生状に付けます。葉は両面無毛で両面とも光沢があり、小鋸歯があります。6月末~7月、径7㎜程の白、時に淡紅色の花を下向きに付けます。冬に液果を赤熟させます。地下茎で増えて行くので大群落を形成し、野鳥等の厳冬期の貴重な食料にも成っています。青葉山では、杉・檜林下等に大群落を作っています・・・
ヤブコウジ 竜の口入口
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キチジョウソウ(吉祥草)の果実
2020/01/08(Wed)
  きょうは、雪が朝までに5cmほど積り、後雨に変わり、後上がりました。平年比、何と一か月以上遅い初積雪だとか(0.3~5.3℃、北風)。
   道端のキチジョウソウ(スズラン科)に、実が生っていました。雪の中、信じられない位あちこちに、真赤な宝玉が顔を出して、「見て!食べて!」とでも言っている様でした。東北南部~九州の他、中国等の山地~平地の林内に生育する常緑の多年草です。長さ10-30cmの葉は広線形で根生し、地下茎が長く伸びて広がります。10-11月、高さ8-12cmの花茎を葉間から出し、径1cm程の淡紅紫色の花を穂状に密に付けます。液果は冬に赤く熟します。当地付近が北限自生地となっていて、県レッドリストで要注目種に指定されています。青葉山では、何ヶ所かに群生地があり、毎年花が見られます・・・
キチジョウソウの果実 久々の雪.
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タヌキノチャブクロ(狸茶袋)
2020/01/07(Tue)
  きょうは、良く晴れました(12.8~23.1℃)。
  道沿いの倒木に、タヌキノチャブクロ(ホコリタケ科)が生えていました。一つだけでしたが、落葉の間からめんこい顔を出して、つるんとしたおっぱいみたいでした。夏~秋、全国山野の朽木や埋も木上に群生する、径2‐4㎝腹菌です。頭部と短い柄部に分かれ、外皮は褐~暗褐色 の糠状、粉状で時に疣状物で覆われますが、簡単に剥離します。熟すと、光沢ある内皮を現し、グレバはオリーブ褐色の粉状体。 褐色のヒビ割れ模様になります。若く内皮が白いものは食用となり、吸物、天ぷら等にされます。青葉山では、地上見生えるホコリタケ(キツネノチャブクロ)程ではないものの、枯木上に普通に見られます・・・
キツネノチャブクロ 薄日
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コガタスズメバチ(小形雀蜂)の巣
2020/01/06(Mon)
  きょうは、晴れ時々曇りました(0.8~8.1℃/北西風)。
   草原に生える鬼胡桃の小木に、コガタスズメバチ(スズメバチ科)の巣がありました。藪影なので気付きませんでしたが、以前の場所とほぼ同じ、大きさや形体も同じで、同種のものと判断しました。北海道~沖縄の山野に生息する、スズメバチ属中では中型(女王蜂25-30mm、働き蜂22-28mm、雄蜂23-27m)の蜂です。成虫は4-10月に出現し、小さめですがオオスズメバチと良く似ていて見分けは難しく、頭部の形状の差異と繊毛の長さで識別します。中型以下の昆虫を捕食し、木の枝、植え込み、軒下等の開放空間に(時に土中にも)、大きくてもバスケットボール大の巣を作ります。女王蜂が単独で巣作りをしている初期には徳利を逆さに吊り下げたような形をしており(トックリバチの巣と間違えられる)、働きバチが羽化してくるとボール状に変化して行きます。威嚇性・攻撃性も余りありませんが、巣に直接刺激を与えると激しく反撃します。営巣場所と餌の種類に柔軟性があるので、キイロスズメバチと並んで都会にも良く適応しています・・・
コガタスズメバチ 紅い雲
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サラサドウダン(更紗灯台・更紗満天星)の果実
2020/01/05(Sun)
   きょうは、曇り時々晴れて一日中雪が降ったり止んだりで、一時うっすら積もりました(-0.4~-3.3℃/北北西風)。
   道沿いのサラサドウダン(ツツジ科)に、実が生っていました。と言っても少しだけでしたが、近寄ると、乾いた蒴果は橙色で、花が咲いている様にも見えました。北海道南部~近畿、四国の主に深山に生育する高さ2-5mの落葉小高木です。若枝は無毛。葉は倒卵形で、長さ2-5cm、幅1-2cmで、長さ3-10mmの葉柄があり、枝先に集まり互生します。葉の表面には短毛が散生し、裏面の側脈基部には褐色の縮毛が密生し、先端が長毛状になる微小鋸歯があります。5-6月、枝先に長さ2-3cmの総状花序を付け、萼が鐘形で深く5裂する10個程の花が、1-2cmの花柄の先端に下垂します。果実は蒴果で上向きに付きます。青葉山では、尾根道等に見られます・・・
サラサドウダンの芽と果実 時に吹雪
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ヤブソテツ(藪蘇鉄)
2020/01/04(Sat)
  きょうは、晴れ時々曇りました(0.1~.6.8℃/西北西風)。
  道端に、ヤブソテツ(シダ科)が生えていました。全く雪のないお正月の草原に、艶々とした緑の葉群れは、何か南国かジュラ紀でも思わせる光景でした。本州以南の暖地の林床等に生える常緑シダ植物で、観賞用として庭植えにもされます。名は、藪に生え、姿が幼苗期のソテツに似ている事に因ります。尚、「ヤブソテツ」の名はオシダ科に属する植物の総称ともなっていて、多くの種があります。青葉山には、良く似ていて羽片が大きく耳垂が発達するヤマヤブソテツも自生しています。この仲間は南方系で、照葉樹林帯に発達した一群と考えられている様ですね・・・             
ヤブソテツ 木の精
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ジャノヒゲ(蛇の髭)の果実
2020/01/03(Fri)
    きょうは、晴れたり曇ったりでした(-0..9~8.2℃/北東風)。
   道端のジャノヒゲ(クサスギカズラ科又はナギイカダ科)に、実が生っていました。大きな叢に数個の蒼玉が、艶々と、美しく光っていました。東アジアに広く分布し、日本では北海道~九州の山地~低地の林床に生育する草丈10cm程の常緑多年草です。葉は長さ10-30cm、幅2-3mmの線形で多数叢生し、先端は下向きに垂れ下がります。7-8月、葉間から5-15cmのやや扁平な花茎を出し、白~淡紫色の花を5-10個程総状に付けます。果皮は薄く、成熟途中で脱落し、種子は露出した状態で成熟し、秋に濃青紫色になります。走出枝を出し群落を作ります。青葉山では、林内のあちこちに見られます・・・
ジャノヒゲ ダイヤの輝き
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イイギリ(飯桐)の果実とヒヨドリ(鵯)
2020/01/02(Thu)
   きょうは、大体晴れました(2.5~.7.4℃/北西風)。
   林縁のイイギリ (ヤナギ科)に、実が生っていました。何か全体に揺れていると思ったら、何羽ものヒヨドリ(ヒヨドリ科)が止まって。賑やかに啄んでいました。本州~沖縄の他、朝鮮、中国等の山地の谷筋等に生育する高さ15-20mの落葉高木。雌雄異株。幅広い葉は互生して枝先に束性。4-5月頃、雄花も雌花も黄緑色の円錐花序を出して下垂。10-11月頃、径1cm程の丸い果実を赤熟。青葉山では、各所に高木が見られます。鵯は、日本全国の他、中国南部等の、山地~平地の林や市街地にも生息する留鳥、又は漂鳥。全長27.5㎝、翼開長40㎝程。雌雄同色。頭~胴は灰色の羽毛に覆われ、頬に茶褐色部あり、頭頂は冠羽状。雑食で、昆虫類、両生類、爬虫類から木実、花蜜、花弁、花芽、野菜の葉まで様々なものを採食。秋に大群を作る。青葉山では、一年中いる留鳥、北方や奥山からの越冬鳥、春秋の通過鳥の三種類が見られます・・・
イイギリとヒヨドリ イイギリ
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ゆきかえる