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ホトトギス(杜鵑)
2020/05/31(Sun)
   きょうは、晴れ時々曇りました(18.0~29.1℃/南南東風)。
   尾根道で、ホトトギス(カッコウ目・カッコウ科)が鳴いていました。仙台市の鳥カッコウはすっかり消えてしまいましたが、こちらは毎日「キョッキョッキョキョキョキョ」、何故と首を傾げる程大きな声で、絶える事無く盛んに鳴いていました。アフリカ東部、マダガスカル、インド~中国南部に分布し(越冬)、アジアの個体群は初夏に中国北部、朝鮮等に渡来。日本には、九州~北海道南部の山地の林に夏鳥として飛来する、全長28cm程のカッコウの仲間です。腹の縞模様はカッコウより太く少ないのが特徴です。肉食性で、特に毛虫を好んで捕食し、自分では子育てをせず、ウグイス等に托卵する習性があります。飛びながら良く鳴き、夜にも鳴きます。青葉山では、ウグイスの生息の多さもあって、晩春~盛夏に何処でも声が聞かれます…
ホトトギス 山から
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ノイバラ(野茨)
2020/05/30(Sat)
   きょうは、大体晴れました(13.9~26.4℃/南風)。
   林縁のノイバラ(バラ科)に、花が咲いていました。緑中の白い群花が輝く様でしたが、近寄れば、正に芳しい薔薇の香が漂いました。北海道西南部~九州の他、朝鮮、中国等の草原、林縁、河原、道端等に生育する、高さ2m程になる蔓性落葉低木です。葉は奇数羽状複葉で、長さ10cm程で楕円形、細鋸歯があり、表面に艶がない小葉は7-9枚。5-6月、枝先に白~淡紅色の花を散房状に付けます。花は径2cm程の白く丸い花弁5からなり、雄蕊は黄色で、香りがあります。秋に果実が赤熟します。青葉山では、藪地等に普通に見られます ・・・
ノイバラの花 化石滝
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ゼンテイカ(禅庭花)
2020/05/29(Fri)
   きょうは、良く晴れました(13,2~26.8℃/北西風)。
   沢沿いに、ゼンテイカ〔ワスレグサ科/別名ニッコウキスゲ(日光黄菅)〕〕が咲いていました。群れ咲く様も感動しますが、暗がりに檸檬色の花が、一人ぽつんと佇む姿にも胸打たれます。北海道~本州中部以北の亜高山~低地の草地、湿原等に生育する多年草です。葉は幅2㎝、長さ50-80cmの細長い線形で、2列に展開します。5月末頃から、高さ60-80cmの花茎の先に橙黄色で喇叭状の花を3-10個付けます。果実は長方形、長さ約3㎝、直径1.4㎝の蒴果で3室に分かれ、熟すと割れて黒い種子が散ります。青葉山では、所々に群落が見られます・・・
ゼンテイカ 緑の鏡
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ハリエンジュ(針槐)
2020/05/28(Thu)
   きょうは、良く晴れました(13.3~24.8℃/北西風)。
    川沿いのハリエンジュ(マメ科ハリエンジュ属/別名ニセアカシアで一般に「アカシア」と呼ばれる)に、花が咲いていました。大分離れた高台にも甘い香りが漂い来て、くらくらする青空に、白い花房が眩しく映えていました。北米原産で、日本には明治期に移入された樹高20-25mの落葉高木です。小葉は楕円形で3-9対。初夏、芳香ある白い蝶形花の、総状花序を下垂します。花後、4-5個の豆を包む5cm程の鞘を下げます。花蜜が豊富である事から蜜源植物として利用される他、街路樹等としてや治山・砂防目的で植栽されて来ました。青葉山周辺では、川沿いや崩壊地の一部、車道沿い等に見られます・・・
ハリエンジュ 緩い坂道
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キセキレイ(黄鶺鴒)
2020/05/27(Wed)
   きょうは、曇り後晴れて一時通り雨がありました(15.6~25.6℃/西風)。
   川沿いの崖に、キセキレイ(セキレイ科)がいました。嘗ては勾当台でも営巣していた位普通に見られましたが、すっかり少なくなって、不意に飛び込む鮮黄の影は、檸檬を思わせる爽やかさでした。広くユーラシア~アフリカに分布し、日本では九州以北の高山~平地の、主に綺麗な渓流や沢、川等の水辺に生息する、体長 約20cmの留鳥又は漂鳥です。繁殖期は4-8月で、雄は美しく囀り、一夫一妻で子育てをします。冬は単独で過し、市街地の水辺でも観察されます。食性は動物食で、昆虫類、クモ類等を食べます。青葉山では、留鳥(又は漂鳥)で一年中出会えますが、減少しつつあります・・・
キセキレイ 曇り後晴れ一時通り雨
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タマキクラゲ(珠木耳)
2020/05/26(Tue)
  きょうは、曇り時々晴れました(16.4~21.9℃/南東風)。
   枯枝に、タマキクラゲ(ヒメキクラゲ科)が生えていました。雨降りが続いていたせいか、気が付けば、道行くところあちこちに、この玉の付いた枯枝だらけで、見上げれば枯れた高木にもびっちり付いて、きらきらと琥珀の様に光っていました。余りにあったので、ほんの少しだけ採って、甘いお菓子にして食べました。春~秋、日本全国の他、朝鮮等の山野の、ブナ科落葉樹の倒木や枯木に発生するキノコです。子実体はゼラチン質で球形等様々な形になり、表面には細かな突起があります。色は半透明の黄褐色等で、乾燥すると黒くなって縮みます。大きくなると隣同士が重なり合いますが癒着はしません。無味無臭で一応可食。青葉山では、落枝等に普通に見られます・・・
タマキクラゲ 顔に見える岩壁
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ギンリョウソウ(銀竜草)
2020/05/25(Mon)
  きょうは、一日曇りでした(16.0~26.4℃/南東風)。
   道端に、ギンリョウソウ(ツツジ科シャクジョウソウ亜科/旧イチヤクソウ科)が咲いていました。至る所、土の中から顔を一斉に持ち上げて、蒼白く透き通る精霊達が、こちらをじっと見つめていました。日本全土の他、朝鮮、中国、サハリン、クリル等の、森のやや湿り気のある林床に生育する、高さ10-20㎝の多年草です。腐生植物の代表で、全体が白く葉緑体を持ちません。短い地下茎と太く絡まり合った根を持ち、茎には葉の退化した鱗片葉が多数互生します。5-8月、茎先に下向きに一輪の花を付けます。花冠の裂片は筒状で3-5個あり、雄蕊は10個。雌蘂の先は円く広がり、青味を帯びるのが特徴です。花後は黒く変色し、液果を熟します。青葉山では林内の到る所で見られ、この森の豊かさの証の一つとなっています・・・
ギンリョウソウ 展望所から
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サンコウチョウ(三光鳥)
2020/05/24(Sun)
   きょうは、大体晴れました(17.2~21.3℃/南東風)。
   暗い森で、サンコウチョウ(カササギヒタキ科)が鳴いていました。「ツキヒーホシ…」の声が聞こえてきたかと思うと、突然眼前を、長い尾をひらひらさせた雄が飛んで行き…遠くの横枝に止まって、又鳴きました。日本の本州以南の低山~平地の暗い林に生息する、全長45cm(♂繁殖期)、17.5cm(♀)の夏鳥です。繁殖期の♂は、長い尾羽(体長の3倍)を持ち、顔が黒紫、腹は濁白、背はやや赤みのある黒紫、他は暗黒紫色で、囲眼羽(アイリング)と嘴は明るい水色。♀は♂とほぼ同色ですが、囲眼羽と嘴の水色は不明瞭で、背と尾はかなり赤みの強い赤褐色で、尾羽は体長と同じ位。林内で飛翔中の昆虫を捕食。樹上の細枝に杉やノキの檜の樹皮を用いたカップ型の巣を作り、外側にウメノキゴケをクモの糸で張り付けます。雌雄ともに抱卵。囀りは、「ツキヒーホシ(月・日・星)、ホイホイホイ」、と聞えることから、三光鳥と呼ばれます。 冬には、中国南部~スマトラへ渡り越冬。全国的に激減していて、殆どの県のレッドリストに記載。青葉山には、他の夏鳥より少し遅れて渡来し、幸いに檜林等で営巣しています…
サンコウチョウ 藪の中(マルバダケブキ)
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マルバダケブキ(丸葉岳蕗)
2020/05/23(Sat)
  きょうは。曇り時々雨が降りました(11.7~18.6℃/北北西風)。
  道沿いに、マルバダケブキ(キク科)が咲いていました。花群れが道端から藪の中へと続いていましたが、その先の暗がりにも、黄金色の影が狐火の様に揺れていました。本州、四国の他東アジアの亜高山~山地のやや湿った林縁、林内等に生育する、高さ40-120cmの多年草です。根出葉は長い葉柄があり、葉身は径30-40cmの腎円形で、縁は鋸歯状になります。茎に付く葉の葉柄の基部は広く膨れて茎を抱きます。5-8月、茎の部に5-6個の黄色い頭花を散房状に付けます。青葉山では、あちこちに群生が見られます・・・
マルバダケブキ 雨あがる
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オオズミ(大莢蒾/大酸実)
2020/05/22(Fri)
  きょうは、一日曇って、夜に雨が降り出しました(10.0~14.5℃/南東風)。
  沢沿いに、オオズミ(バラ科リンゴ属/Malus toringo (Siebold) Siebold ex de Vriese var. zumi (Matsum.) H. Hara)と思われる花が咲いていました。辺りを白々と明るくして、初めはズミかと思いましたが、葉形や雌蕊の数等で当種と判断しました。北海道~本州中部の山地に生育する、高さ8~12mの落葉高木です。樹皮は灰褐色で、棘状の小短枝があります。葉は7~11cmの長楕円形で、ほぼ全縁又は葉身上部に疎に小鋸歯があり、鋭頭で、ズミの様に3裂する葉を付けません。若葉の両面には軟毛が密生、下面は後まで残り帯白色。5月頃、短枝先に径2.5~3cmの白色5弁花を付けます。秋に径18mmの球果を紅熟します。広義ではズミで、狭義のズミやエゾノコリンゴにも似ていますが、鋸歯や葉形、花期、雌蕊の数等で見分けられます。ズミの変種、ズミ とエゾノコリンゴの中間種、又は雑種とされ、オオウラジロノキ(別名オオズミ)とは全くの別種です。青葉山では、沢沿い等にみられます・・・
オオズミ 不動滝

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フジ(藤)
2020/05/21(Thu)
   きょうは、曇り後小雨が降りました(8.0~12.1℃/南東風)。
  池の端に、フジ(マメ科)が咲いていました。倒れた枯松の天辺まで絡まっていたらしく、少し色褪せてはいましたが、藤色の花房を水面に映して、美しくゆらゆら揺れていました。本州~九州の山野に広く生育する蔓性の落葉木本です。茎は初め草質で後木質化し、大木では幹径が数十㎝にも及びます。葉は奇数羽状複葉で長さ4-10㎝の小葉を9-19枚付けます。4-5月頃、20-80cmの総状花序を下垂し、淡紫色や白色の蝶形花を多数付けます。果実は長さ20-30㎝程と細長く、扁平で皮表面に腺毛が密生し木質で堅く、下垂します。青葉山では数多く見られ、藪の植生の主役ともなり、当地が「自然林」である証となっています・・・
池の藤 溜池
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サワフタギ(沢蓋木)
2020/05/20(Wed)
  きょうは、雨後曇りました(7.5~9.4℃/北風)。
  道沿いのサワフタギ(ハイノキ科)が、咲いていました。冷たい雨の下、霜柱を思わせる様な白い花が、煌きながら震えていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国の、山地の谷間や湿生地に生育する、高さ2-5m程の落葉低木です。長さ4-7cmの葉は艶がなく倒卵~楕円形で、縁には細鋸歯があり、表裏に毛があります。5-6月頃、新側枝の先に円錐花序を付け、径7-8mmで長い雄蘂の白花を咲かせます。秋には、鮮やかな琉璃色で径6-7mmの果実を付けます。青葉山では、沢沿い等に見られます・・・
サワフタギ 街が見えない坂道
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ホオノキ(朴木)の花
2020/05/19(Tue)
  きょうは、一日雨が降りました(9.6~13.8℃/北北東風)。
  道沿いのホオノキ(モクレン科)に、花が咲いていました。宙に浮かぶ、大きな葉も花も雨に濡れ光り、きょうは池沼の、蓮や睡蓮の様でした。北海道~九州の他、中国、朝鮮、クリル等の山林に生育する、樹高30m、径1mになる落葉高木です。樹皮は灰白色できめ細かく、裂目は生じません。葉は長さ20-40cmの倒卵状楕円形、白緑色で裏面は白粉を吹きます。葉柄は3-4cmで互生しますが、枝先に輪生状に束生します。5-6月、径15cm程の花を枝先に上向きに咲かせ、花披片は普通6-9枚。芳香があり、初め白く後に黄変します。雄蘂は中心部に多数あり、花糸は赤く短く、その上に黄白色の長い葯があります。青葉山では、林内に数多く見られます・・・
ホオノキ 樅と朴

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ヒメシャガ(姫射干、姫著莪)
2020/05/18(Mon)
    きょうは曇って、午後には霧雨になりました(13,0~17.6℃/南西風)。
   道沿いの至る所に、ヒメシャガ(アヤメ科)が咲いていました。今年は特に季節の移ろいが早くて、既に盛りは過ぎているのですが、それでも林床を埋め尽くす様に、もぞこいばかりの紫花が目にも床しく群れていました。北海道南西部~九州北部のやや乾燥した林内等に生育する、高さ15-30cmの多年草です。日本固有種。淡緑色の葉は長さ20-40cm、幅5-15cmで細く薄い剣形。5-6月に、花茎の先に径4cm程の淡紫色の花を2-3個ずつ咲かせます。外花披片の中央には白地に濃紫の脈と黄色い鶏冠状突起があります。果実は径8mmの球状で、先端から3裂します。最近全く聞かれなくなった「仙台市の鳥」カッコウの鳴く頃に咲くのでカッコバナとも呼ばれていますが、この花も仙台を代表する花です。全国的に激減し、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧(NT)に指定。青葉山では幸い、明るい林床等の何処でも普通に見られます・・・
ひめしゃが 姫射干

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
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サクラソウ(桜草)
2020/05/17(Sun)
   きょうは、晴れたり曇ったりでした(14.4~25.1℃/南風)。
   林床に、サクラソウ(サクラソウ科)が有りました。暗がりにぽっかり木漏陽を浴びて、桜色の麗華が、今年も無事に花開いてくれました。北海道南部~九州の他、朝鮮、中国東北部、シベリア東部等の川岸や山間の落葉樹林下の湿性地に生育する、草丈15-40cmの耐寒性多年草です。葉は5-6枚を根生し、長さ5-15cm、幅3-6cmの楕円形で荒い二重鋸歯があり、皺が多く白い軟毛が生えます。5月頃、茎先に5-10個の淡紅色の花を付けます。花は直径2-3m程で、花弁が5裂し、更に各弁が半分程裂けます。花後に球形の蒴果を結びます。全国的に激減し、宮城県レッドリストでは絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)に指定されています・・・
サクラソウ 青空
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ヤブデマリ(藪手毬)
2020/05/16(Sat)
  きょうは、曇り時々晴れて、一時雨が降りました(15.3~18.9℃/南東風)。
  道沿いに、ヤブデマリ(スイカズラ科)が咲いていました。蝶や人型を思わせる飾花が、斜面を真白く覆っていました。本州~九州の他、朝鮮南部、中国、台湾等の、山野の林縁、谷沿い等に生育する、樹高3-4mの落葉小高木です。葉は対生し、10cm程の長楕円形で、葉先は尖り全縁。5-6月、やや黄色を帯びた小さな両性花が集まる花序の周囲に、白く大きな5枚花弁の装飾花が縁取ります。装飾花は無性花で、5枚の中の1枚が極端に小さいのが、ムシカリ等近似種との相違点です。夏に赤い実を付け、秋には黒紫色に熟します。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
ヤブデマリ 雨
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タニウツギ(谷空木)
2020/05/15(Fri)
  きょうは、晴れ後曇りました(12.8~24.0℃/南東風)。
    沢沿いに、タニウツギ(スイカズラ科)が咲いていました。桜花の季節が過ぎて、少し落ち着いてた森に、華やかな紅や桃の花々が、深まる緑に浮き立つ様でした。北海道~本州の他、朝鮮、中国等の山地の谷沿い等に生育する、高さ2-5mの落葉低木です。葉は対生し、卵形で先が鋭く尖り、表面に白毛が密生します。5-6月、枝先や葉腋に散房花序を付け、淡紅色の花を多数咲かせます。花冠は漏斗状で、先は放射相称に5裂し、雄蕊5。蒴果は細い筒状で、種子は楕円形で長さ1mm程。主に日本海側の多雪地帯に多い種ですが、青葉山でも谷合い等に普通に見られます・・・
タニウツギ 澱から
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ナツグミ(夏茱萸)の花
2020/05/14(Thu)
 きょうは、良く晴れました(10.3~24.3℃/西風)。
 道沿いのナツグミ(夏茱萸)の木に、花が咲いていました。金銀花にもソフトコーンにも見える黄や白の花が、日差しを浴びてきらきら輝いていました。東北南部~中部と四国の山野に生育する高さ2-4mの落葉小高木で、庭木にもされます。5-8cmの葉の裏は白い鱗片が密生し、褐色鱗片も疎らに混じります。4-5月頃に白~淡黄色の花(萼筒)を数個づつ下垂して咲かせます。6月頃に果実(偽果)が赤く熟して食用にもなりますが、鳥や獣達の大好物ですから無闇な採取は禁物です。名は、夏に実が生るグミで、そのグミは「含む実(実を口に含み皮を出す意)」 が「くくむみ」 となり転訛したとか、渋みがあるので 「えぐみ」から「ぐみ」になった等と言われています。 青葉山では、明るい林縁等の所々で見ら れます・・・
夏茱萸 沢
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イヌザクラ(犬桜)
2020/05/13(Wed)
   きょうは、曇り後晴れました(14.0~25.3℃/西風)。
   道沿いのイヌザクラ(バラ科)に、花が咲いていました。一見ウワミズザクラそっくりですが、少し地味な花房が粗雑に群れる様には、より一層の野趣を感じました。本州~九州の山地~低地の落葉樹林に生育する、高さ10-15mの落葉高木です。桜類特有の横長の皮目がありますが、樹皮は白っぽくて小枝も灰白色でやや光沢があり、葉は互生します。4-5月に、前年枝から5-10㎝の総状花序を出し、径5-7mmの白花が多数咲かせます。6月頃、黄赤色から紫黒色の果実を熟します。ウワミズザクラとは、花数が少なく、花序の下に葉が付かない等が相違点です。青葉山では、所々に高木が見られます・・・
イヌザクラ 犬桜
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ミツバウツギ(三葉空木)
2020/05/12(Tue)
   きょうは、晴れ後曇りました(14.3~19.6℃/南南東風)。
   道沿いに、ミツバウツギ(ミツバウツギ科)が咲いていました。この木にしては大きなものが幾つも続いて、緑の森に浮かぶ星雲を成していました。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の明るい山林等に生育する、高さ3m程の落葉低木です。葉は三出複葉で対生し、名の由来にもなっています。小葉は長さ5㎝程の長卵状楕円形。5-6月、枝先に円錐花序を出して、花弁・萼(各5枚)共に白い花を咲かせます。果実は偏平で先の尖った軍配状の蒴果です。枝は褐~紫褐色で、2年枝には細かい縦筋が入り、普通枝先に黒褐色で芽鱗1対の冬芽が2個付きます。青葉山では、林縁等で普通に見られます・・・
ミツバウツギ みつばうつぎ.jpg

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
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クロアゲハ(黒揚羽)
2020/05/11(Mon)
  きょうは、良く晴れて、強い風が吹きました(18.3~26.6℃/西南西風)。
  道端のサンショウ(ミカン科)の木に、クロアゲハ(アゲハチョウ科)がいました。ひらひらと、雌雄共にいた様でしたが、葉に止まった雄は、烏羽色の地に輝く青が御洒落でした。中国~ヒマラヤ等に広く分布し、日本では本州~沖縄の山地~都市近郊に生息する、前翅長45-70mmのアゲハチョウの仲間です。成虫は4-8月に年2-4回発生し、翅の表裏共黒く、前翅は黒~灰色の模様があり、裏面には後翅外縁に赤斑が並びます。雄には後翅前縁に白い帯が見られ、次第に黄味を帯びます。暗い樹林内も、良く飛びます。幼虫はナミアゲハと似ていますが、やや茶色味が強く、食草はサンショウ、カラスザンショウ、ミヤマシキミ、カラタチ、ユズ、ミカン等。蛹で越冬します。青葉山では、吸蜜・吸水する姿が普通に見られます・・・
クロアゲハ ヤマツツジの森
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五月観(視)察会
2020/05/10(Sun)
  きょうは予報通り、小雨が降ったり止んだりではありましたが、とても穏やかで心地良い観(視)察会になりました(14.3~22.3℃/南風)。新型コロナ感染が中々収まらない中、マスク等対策を十分に講じつつ、近況報告やコース説明に書籍紹介等あった後、早速の出発です。道沿いに咲くカラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)とスズメノエンドウ、ヒメコウゾとヤマグワ、ハウチワカエデとコハウチワカエデ等を比べたりしながら森に入ると、真白い花房のウワミズザクラが無数に群れ咲き、ヤマツツジが道を赤く彩ります。紫のトウゴクミツバツツジが咲き残り、耳飾りの様なアブラツツジが咲き始め、ミヤマガマズミやオトコヨウゾメも白く浮き立っています。林床を見れば早くも、仙台の象徴花ヒメシャガ(準絶滅危惧)が咲きこぼれ、イカリソウの紅紫の花々も目立っていました。沢のあちこちからはぐーっぐーっとタゴガエルが鳴き、遠くからヤマアカガエルの声も聞かれ、細流の水溜にはトウホクサンショウウオの卵嚢や元気な幼生が見られました。行く道々の藪からは、ウグイスが何時になく高らかに歌い、ヤブサメも頻りに鳴き、あちこちからはキビタキの囀りも聞こえてきます。昨日までは間近で見られたオオルリの姿は見えなかったものの、実物(亡がら)の瑠璃の輝きや円らな瞳に、遥かな旅の末の無念を想いました。道端にも咲き零れる、同じ瑠璃色のルリソウ(準絶滅危惧)にも心打たれました・・・
イカリソウの道 ヤマツツジの森 ギンラン ヤマアカガエル
 花では他に、マイヅルソウの群落の他、コナラ、サラサドウダン、ツリバナ、ニシキギ、オオウラジロノキ、キュウリグサ、ニガイチゴ、カキドオシ、フジ、ミツバウツギ、ニワトコ、トリガタハンショウヅル、チゴユリ、ツボスミレ、エゾタンポポ、セイヨウタンポポ、ミツバツチグリ、アオキ、ナツトウダイ、シナノタイゲキ、クヌギ、サルトリイバラ、タチシオデ、ミツバ、オニタビラコ、マムシグサ、ハルジオン、オオイヌノフグリ、クサノオウ、キュウリグサ、アズマネザサ、カリン、トチノキ、ユウシュンラン(絶滅危惧Ⅱ類)、ギンラン(絶滅危惧Ⅱ類)、シラネアオイ(絶滅危惧II類)等が見られました。野鳥では他に、ツツドリ、メジロ、アオゲラ、エナガ、ヒヨドリ、カワラヒワ、ハシブトガラス、イワツバメ、トビ、シジュウカラ、ガビチョウ等を確認できました。動物では、道に飛び跳ねたヤマアカガエル、カモシカやテン、リス等の数多くの痕跡。昆虫では、葉に止まっていたムシヒキアブの仲間、ミヤマガマズミにいたヨツボシテントウ、葉陰でじっとしていたクロアゲハ等が見られました。キノコでは、マツオウジの幼菌、カワラタケ、ヒトクチタケ等が出ていました。きょうは、生憎の天候ながら少人数で、新緑滴る爽やかな森で、数多くの花々や生き物達に出会いました。周囲の大開発やコロナ騒動に、盗掘、松枯れ、藪刈り等々、心痛む種は尽きませんが、身近な自然に息づく命に励まされて、一木一草心を込めて観察し続けて行きたいものです…
トウホクサンショウウオの幼生 トリガタハンショウヅル 完全防備の会でした マイヅルソウ.
 来月の6/9は、エゴノキの花の香漂う森の中、キビタキ、ホトトギス等の声を聞きながら、ニッコウキスゲ(ゼンテイカ)等の花々、モミジイチゴ、ヤマグワ等の果実を楽しみます。又、必ずや素敵な出会いがあることでしょう・・・ 
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マイヅルソウ(舞鶴草)
2020/05/09(Sat)
   きょうは、大体曇りました(11.1~20.6℃/南東風)。
  道端に、マイヅルソウ(ナギイカダ科)が咲いていました。群落の多くは、道から少し奥まった所にありますが、ここは道沿いにぴっちりと、白銀の火花が何処までも広がっていました。ユーラシア北東部と北米北西部に分布し、日本では北海道~九州の亜高山帯~山地帯上部の林床に生育する、高さ10-20cm程の多年草です。落葉層の発達した環境で、根茎を横に伸ばして良く繁殖します。細長い心形の葉を二枚広げ、5-6月、その間から疎な白い小六弁花を総状花序に付けます。花被片4枚、雄蘂4と、子房2室。秋には球形で赤い液果を付けます。図鑑等では高山植物にされる事もありますが、青葉山にも大群落があちこちに見られます・・・
マイヅルソウ ウワミズザクラの森
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アカハラ(赤腹)♂囀る
2020/05/08(Fri)
 きょうは、良く晴れました(8.0~18.9℃/南風)。
明るい森の高木の梢で、キョロン、キョロン、ツリリーッと爽やかに、アカハラ(ツグミ科)が鳴いていました。冬の間は、道端等でちょくちょく出会い、ついこの間も、大勢で落葉を起こす様がありましたが、あれから一変、胸を張り囀る姿には気高ささえ感じます。当地での繁殖は未確認できていませんなのですが、もしかすると既に営巣・抱卵が始まっているのかもしれません。ロシアのサハリン、クリル、日本の北海道と本州中部以北の山地で繁殖し、比較的明るく開けた林の地上でミミズや昆虫等を捕り、冬は本州中部以西〜中国南部、フィリピン等で越冬する、全長 24㎝のツグミの仲間です。雄は顔と喉が黒褐色で背面は暗褐色、胸〜腹側面は赤褐色で,、腹中央部〜下尾筒は白。雌は雄より全体に淡色で、喉に白色縦斑があります。地鳴きは「キョキョキョ」等、繁殖期の雄は、「キョロンキョロンチーッ」等と鳴きます・・・
アカハラさえずる 煌く新緑
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ウワミズザクラ(上溝桜)の花
2020/05/07(Thu)
  きょうは、良く晴れました(9.1~.18.9℃/北風)。
  道沿いのウワミズザクラ(バラ科)に、花が咲いていました。燦々と初夏の光が注いで、何時か映画で見た無数の電光剣の様でもありました。北海道~九州の山野の、日当たりの良いやや湿った所に生育する、樹高10-15mの落葉高木です。紫褐色の樹皮は横に長い皮目が目立ちます。長さ6-9cmの葉は、楕円形で先が尖り、縁に鋸歯があります。5月頃、新枝の先に長さ10cm程の総状花序を出し、白い5弁の小花を多数付けます(良く似たイヌザクラは花期が少し遅く、花の下に葉が付きません)。雄蘂は30本内外で花弁より遙かに長くて良く目立ちます。夏に、1cm程の黒い核果を熟します。青葉山では、あちこちに普通に見られます・・・
ウワミズザクラ 日に日に変わる緑
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チゴユリ(稚児百合)
2020/05/06(Wed)
 きょうは、雨後曇りました(10.3~13.8℃/南東風)。
 道沿いに、チゴユリ(イヌサフラン科)が咲き群れていました。雨の中、葉にも花にも雫を貯めて、きょうは池のま白い羊草に見えました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、クリル等の落葉樹林の林床に生育する、高さ15-30cmの多年草です。3-5cmの葉は無毛で7枚程あり、茎は細く、殆ど枝分かれしません。4-5月に、茎先に白い小花を主に1個咲かせ、後に黒い液果を付けます。種子繁殖の他、地上茎基部に生ずる地下茎により栄養繁殖(無性繁殖)して大群落を作ります。名は、花が稚児の様に小さく可愛らしいからとか、花が沢山並んでいる姿を 稚児行列に見立てたから、等と言われます。青葉山では、林床各所に大群落を作っています・・・
チゴユリ 雨の森
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コハウチワカエデ(小羽団扇楓)の花
2020/05/05(Tue)
  きょうは、晴れました(2.6~8.9℃/北北西風)。
  道沿いのコハウチワカエデ(ムクロジ科)に、花が咲いていました。紅葉時の様な華やかさはありませんが、ちかちかと火花を散らす様に、細やかな黄花を煌かせていました。北海道~九州の、暖温帯上部~冷温帯山地に生育する樹高10-15mの落葉小高木です。日本固有種。雌雄同株。樹皮は暗灰色。葉は対生し、葉身は長さ5-8㎝、幅5-9㎝で表面は濃緑色、裏面は緑色。縁は単鋸歯で9-11裂し、先は鋭頭。葉柄は長さ3-7cm。若葉には両面に毛が多く、成葉では裏面や葉柄に毛が残ります。5-6月、一つの花序に雄花と両性花が混生する、淡黄色の小花を複散房花序に10-15個付けます。果実は翼果でほぼ水平に開きます。青葉山では、カエデ類で最も普通に見られます・・・
コハウチワカエデ 青葉山から蔵王山

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、丸善アエル店、金港堂本店等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
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シロバナイカリソウ(白花碇草・錨草)
2020/05/04(Mon)
    きょうは、曇り後晴れました(15.4~23.5℃/南南東風)。
    道端に、シロバナイカリソウ(メギ科)が咲き残っていました。春先に藪刈りされて、大群落だったイカリソウも少なくなりましたが、十数輪あったこの貴重な白花群落も、たった一株、寂しそうに佇んでいました。イカリソウ(メギ科)の一品種で、北海道南西部~本州の、主に太平洋側山地の半日陰の山野や林間に生育する、草丈15-35㎝程の多年草です。根出葉は1-3回の3出複葉で、小葉は歪んだ卵形で縁に刺毛があります。茎葉も3回3出複葉。4-5月に白色の花を咲かせ、萼片8花弁4からなり、萼片は二重で、花弁4は細長い管状の距を持ちます。別名はシロイカリソウ等。青葉山では、イカリソウは林下に普通に見られ、その中には様々な変異も見られます・・・
シロバナイカリソウ 霞む街
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オオルリ(大瑠璃)
2020/05/03(Sun)
  きょうは、晴れ時々曇りました(15.3~27.3℃/7南東風)。
  森の入口で、オオルリ(ヒタキ科)が囀っていました。思わぬ所に幸の青鳥が、渡って来たばかりなのか、キビタキの様に低木層の横枝で、ヒーリーリーと透き通る美声で、ずっと鳴き続けていました。日本の他、中国東北部、ウスリー、朝鮮等で繁殖し、インドシナ、スマトラ、ジャワ、フィリピン等で越冬します。日本には夏鳥として春に渡来し、北海道~九州の山地~亜高山帯の、渓流沿いの良く茂った森林等で繁殖、渡りの時期には、市街地の公園等でも観察されます。翼開長16-16.5cm。雄は頭~上面、尾が瑠璃色で、それ以外は白。雌は頭~尾の背面が茶褐色で、喉と腹は白。雄は、ピリーリー、ポィヒーリー、ピールリ、ピールリ、ジィ、ジィと鳴き、雌も巣に外敵が近付いた時等に囀ります。定点から飛び立って昆虫類を空中捕食します。繁殖は年1回、5-8月に一夫一妻で行い、渓流近くの落葉広葉樹林内の岩や土の崖地に営巣します。青葉山では、川や沢、崖沿いで普通に出会えます・・・
オオルリ 対岸放山
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ニワトコ(接骨木、庭常) の花
2020/05/02(Sat)
    きょうは、晴れて記録的に暑くなりました(13.5~30.8℃/西風)。
   道端のニワトコ(スイカズラ科)に、花が咲いていました。綿菓子の様な花穂に近寄ると、豆もやしの様な葯と紅玉の様な柱頭が、愛おしいお人形の手足や目鼻に見えました。北海道~九州の他、朝鮮等の山野に生育する、高さ3-6mの落葉低木です。若枝は淡緑~淡褐色で、古枝は灰褐色の樹皮が縦に裂け、コルク質が発達します。葉は奇数羽状複葉で対生し、小葉は2-3対あります。4-5月、葉と同時に、本年枝の先の円錐花序に淡黄白色の小花を多数付けます。花冠は5裂して反り返り、雄蕊5、雌蕊1。果実は卵球形の液果で、夏~秋に赤く熟します。青葉山では、各所に普通に見られます・・・
ニワトコ 笑う森
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