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トチバニンジン(栃葉人参)
2020/07/31(Fri)
  きょうは、曇り時々雨が降り、晩方に晴れました(20,5〜24.9℃/南南東風)。
  道沿いに、トチバニンジン(ウコギ科)の実が生っていました。暗い林床に点々と、真赤な珠が紅玉の様に輝いて、中には既に果柄だけの、花火みたいなのものありました。北海道、本州~九州の山地の林内に生育する、高さ50-80cm程の多年草です。葉は5小葉で構成される掌状複葉で、茎に3-5枚輪生します。6-8月、茎先に球状に黄緑色の小花を多数付けます。秋に赤い果実を熟します。名は、葉がトチノキの葉に、全体として朝鮮人参に似る事に由来し、和人参とも言われます。青葉山では、杉や桧林等に見られます・・・
トチバニンジン 苔の木
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クロタマムシ(黒玉虫・黒吉丁虫)
2020/07/30(Thu)
   きょうは、大体曇りました(19.0~24.0℃/南東風)。 
  道端の草の上に、クロタマムシ(タマムシ科クロタマムシ亜科)がいました。黒くて小さいのですが、赤や青、金の輝きがあって、名通りの玉虫の風格がありました。全国(北海道〜沖縄)の山地等のマツ類、モミ類等、針葉樹の枯木に生息する体長11-22mmのタマムシの仲間です。成虫は、黒くて緑〜青や、金〜銅色の光沢があり、5-9月、針葉樹の倒木に発生し(伐採された松材が積まれた所等で見られる)、幼虫はその材を食べて育ちます。広く分布しますが、そう多い種ではありません・・・
クロタマムシ 濁流の後
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ツバメシジミ(燕小灰蝶)
2020/07/29(Wed)
   きょうは、雨後曇りました(19.7~23.2℃/南東風)。  
   道端のヒメジョオンに、ツバメシジミ(シジミチョウ科)がいました。一瞬ルリシジミかと思いましたが、めんこい燕尾が見えて、久し振りに雨が止んで、花も蝶も嬉しそうでした。北海道~九州の、平地の明るい草原等に生息する他、亜種はユーラシアの温帯域に広く分布します。成虫は3-10月に4-5回発生し、大きさ(前翅長)は9-19㎜で、雄の翅の表面は美しい青紫色で、雌は黒くて白い縁があり、雌雄共に裏面にはオレンジ色の紋があります。地表近くをチラチラと飛び、色々な花で吸蜜したり地面で吸水します。幼虫の食草は萩類、シロツメクサ、カラスノエンドウ等のマメ科植物で、幼虫のまま越冬します。青葉山では草原等に普通に見られます・・・
ツバメシジミ 牛越橋付近から
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キハツダケ(黄初茸)
2020/07/28(Tue)
  きょうは、一日中雨が降りました(20.0~21.6℃/南南東風)
  樅の下に、キハツダケ(ベニタケ科)が生えていました。 15-6cmはある大きな茸で、木を取り囲む様に沢山出ていましたが、試しにと襞に触れると、見る間に青白くなりました。秋に、全国の山地~平地のモミ類やマツ類林内地上に発生する、傘径6-15㎝の中~大型菌です。淡黄~淡黄褐色の傘は、初め中央が窪んだ平たい饅頭形で後に浅い形漏斗型に開きます。襞は密で淡黄色。柄は傘とほぼ同色。 傷付けると初め白い乳液が出て後に青緑色に変色します。 食用ですが、少し苦みがあります。名は、黄色い初茸(初秋に多く発生ともされるが不明)の意。青葉山では樅林下に見られます…
キハツダケ きょうの不動滝
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ヘビキノコモドキ(蛇茸擬)
2020/07/27(Mon)
   きょうは曇り時々晴れて、後雨になりました(20.8~27.9℃//南東風)。
   林縁の草原に、ヘビキノコモドキ(テングタケ科)が生えていました。幼菌から倒れ掛かっているのまで沢山生えていて、夫々に傘の疣模様がお洒落でした。東アジアに分布し、日本では夏〜秋に、全国の広葉樹林や松との混交林等の地上に発生する、傘径4.7-12cmの大〜中型菌です。傘は帯褐灰〜暗灰褐色で黒褐色の疣が表面にあります。条線はなく、襞は白くて密、離〜垂生。柄は8-19cmで灰〜灰褐色で基部は塊茎状、繊維状の小鱗片に覆われ、鍔、壺があります。有毒で、アマトキシン類や溶血性タンパク質を含み、誤食すると胃腸系、神経系障害を起こします。青葉山では、各林内で時々見られます…
ヘビキノコモドキ 一本道.
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ダイコンソウ(大根草)
2020/07/26(Sun)
    きょうは、曇り後雨になりました(21.0~24.0℃//南南東風)。
    道端で、ダイコンソウ(バラ科)が咲いていました。まるで、通せんぼでもするかの様に、金鳳花を思わせる花々が、一列に並んで佇んでいました。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の山野の道端等に生育する、高さ30-50㎝の多年草です。根出葉は羽状複葉で、茎に付く葉は3裂~単葉に変化します。茎葉には粗毛があります。7-8月、枝先に径1-2cmの黄色花を疎に咲かせます。花は中心部に柱頭が多数あり、花後は花柱の先がS字状に曲がり、柱頭が脱落すると先が鈎状になります。果実は痩花の集合果で直径約1.5cmの球形。青葉山では、道端等に普通に見られます・・・
タイコンソウ_霧
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シロタマゴテングタケ(白卵天狗茸)
2020/07/25(Sat)
   きょうは、曇り後雨になりました(21.5~24.2℃/北東風)。
   林縁の道端に、シロタマゴテングタケ(テングタケ科)が生えていました。小さいながら、真白い姿は美しく、下から覗いても純白で、妖しささえ感じました。夏~秋、全国の針・広葉樹の林内地上に発生する傘径5~10cmの小~中型菌です。傘は白く滑らかで、襞や柄も白く、袋状の鍔,基部に壺があります。毒成分のファロトキシン類,アマトキシン類,溶血性レクチンを含み、食後6時間から24時間程度でコレラ様の下痢,嘔吐,腹痛、数日後から肝臓肥大,黄胆,胃や腸からの出血,その他,内臓細胞破壊が起こり死に至る場合もあります。良く似たドクツルタケは大型で柄にささくれがあり、コタマゴテングタケは、傘や鍔が淡黄食です。青葉山では、各種林内に散見されます・・・
シロタマゴテングタケ_霞む街



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キジ(雉子、雉)
2020/07/24(Fri)
  きょうは、晴れ後曇って、晩方には雨が降り出しました(19.4~26.8℃/南東風)。
  林縁の草原に、キジ(キジ科)がいました。美しい身を煌かせる雄でしたが、開けた道沿いから、キョロキョロしながら草叢へと、胸を張りながらゆっくり消えて行きました。本州~九州の、山地~平地の明るい林や河原、藪地等に生息する全長80cm程の(雌は約60cm)留鳥です。日本の国鳥ですが狩猟鳥でもあり(国鳥が狩猟対象なのは日本のみ)、毎年大量に放鳥され、嘗ての固有亜種は雑種化しています。主に地上で採食していますが、夜は樹上や藪の中で塒を取ります。青葉山では、広瀬川沿いや林縁、藪地等で普通に見られていましたが、河川管理等の諸工事で減少しています・・・
キジ 沢の縁
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オオウバユリ(大姥百合)
2020/07/23(Thu)
  きょうは、曇って、晩方に雨が降り出しました(22.2~28.4℃/南東風)。
  池畔に、オオウバユリ(ユリ科)が咲いていました。菖蒲類や水芭蕉は消されてしまいましたが、何故か当種だけは数を増やして、何か知らせたいのか、四方八方に喇叭を突き出していました。北海道~本州中部以北の山地に生育する、高さ1.5~2mの多年草です。 関東以西に分布するウバユリより草丈が高く、花数が多く、寒地を適地として発達しています。葉は茎中部に集まって付き、心円形で先が尖り、長柄があります。7月下旬~8月に、花茎の先に多数の緑白色の花を10~20個横向きに咲かせ、 花被片は6個。 朔果は長さ約5cmの卵円形で直立します。青葉山では、湿った林下等に普通に見られます…
オオウバユリ 雨降りだす
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ヨツスジハナカミキリ(四筋花髪切)とチダケサシ(乳茸刺・乳蕈刺)
2020/07/22(Wed)
  きょうは、夜来の雨が上がって、晴れ後又曇りました(19.9~29.9℃/南東風)。
  道沿いのチダケサシ(ユキノシタ科)に、ヨツスジハナカミキリ(カミキリムシ科ハナカミキリ亜科)がいました。霧氷の小枝の様な花房のあちこちに止まっていましたが、多くは雌雄で、虎模様を重ねて戯れていました。 北海道~九州の山地~低地の森林に生息する、花に集まるハナカミキリの代表種。6-9月に、各種の花に集まって花粉を食べますが、中でも白っぽい集合花を好み、時に樹液も訪れる。大きさは9-20mm。胸部は金色で、名の通り、前翅には黒地に黄色い横筋が4本ある。 雄の後肢は黒く、腿節が少し肥大。チダケサシは、本州~九州の山野の湿った草地等に生育する、草丈30-80㎝の多年草。茎や葉柄に長毛があり、葉は2-4回奇数羽状複葉で、小葉は長さ2-4㎝、幅2-3㎝の卵~倒卵形で、葉先は尖らず、縁は重鋸歯。7-8月、円錐花序を出し、白~薄桃色で径4mm程の小花を多数付け、花の側枝は斜上。どちらも花や湿性地で普通に見られます…
ヨツボシハナカミキリ 城山を望む
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ウスバキトンボ(薄羽黄蜻蛉)
2020/07/21(Tue)
   きょうは、曇って、晩方から霧が深まり、夜に雨になりました(19.8~22.4℃/南東風)。
   草原に、ウスバキトンボ(トンボ科ハネビロトンボ亜科)がいました。名通りの、独特な薄黄の姿に見惚れていると、ふわりと飛んで近くに止まり、見回すと案外あちこちにいて、もうその頃かと見上げると、只灰色の空でした。全世界の熱帯・亜熱帯で見られる体長44-54mmの中型の蜻蛉で、日本には初夏の頃に渡来し、沖縄〜北海道と北に分布を広げ、その後越冬できずに死滅します。名の通り、翅は薄く透明で、全身が薄黄褐色で、腹部の背中側に黒い縦線があり、それを横切る様に細い横縞が沢山あります。肉食性で、蚊等の小型昆虫を空中で捕食します。秋の訪れを告げる様に、お盆頃に成虫が沢山発生するので、「精霊とんぼ」「盆とんぼ」等とも呼ばれます。青葉山周辺では、夏〜秋に普通に見られます・・・
ウスバキトンボ 山上は霞
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シマヘビ(縞蛇)
2020/07/20(Mon)
  きょうは、曇り後晴れました(19.9~25.8℃/南東風)。
  道端に、シマヘビ(ナミヘビ科)がいました。雨の日が続いていた所為か、眩しい日差しを浴びて、とても気持ち良さそうにしていました。北海道~九州の低山~平地の、水辺、草原、耕地、森林周辺等に生息する、全長80-150cmの蛇です。無毒ですが気性は荒く、カエル等両生類、トカゲ、小ヘビ,小鳥,ネズミ等を捕食します。成体の胴の背面には、名の由来の4条の黒褐色の横縞模様が走り、幼蛇は茶褐色で、横縞模様があります。7-8月に10-20個程を産卵し、40-50日で孵化。青葉山では、草叢等で普通に見られます・・・
シマヘビ 森から


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ミドリヒョウモン(緑豹紋)とノリウツギ(糊空木)
2020/07/19(Sun)
   きょうは、久し振りに良く晴れました(19.3~30.2℃/南東風)。
   道端のノリウツギ(ユキノシタ科)に、ミドリヒョウモン(タテハチョウ科)がいました。雪菓子の様な白花に、彩違いの雌雄が、仲良さそうに、美味しそうに蜜を吸っていました。北海道~九州の山地~草原、渓流沿い等に生息する大型ヒョウモンチョウ。緑がかる後翅裏に3本の白い縞があるのが特徴で、雄は前翅先端に白斑が無く、雌には三角の白斑があり、雄の翅の表側には黒斑が少なく、前翅中央部に4本の太い横縞があり、雌の黒斑は大きくて横縞はない。成虫は森林周辺を飛び回り、様々な花蜜を吸い、幼虫の食草はスミレ科植物。卵、又は若齢幼虫で越冬。ノリウツギは北海道~九州の山地に生育する、高さ3m程になる落葉低木。葉は10cm程の楕円〜卵形で鋸歯があり、赤みのある葉柄を持つ。普通対生するが、しばしば3、4枚輪生することもある。7~8月、枝先に円錐花序を作り、多数の両性花と少数の装飾花をつける。装飾花は3~5個の花弁状萼片から成り、白く稀に帯紅色。青葉山では、林縁等に普通に見られます…
ミドリヒョウモン_青と緑

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店、宮城NPOプラザ(榴ヶ岡)等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
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ヤブカンゾウ(薮萓草)
2020/07/18(Sat)
  きょうは、霧雨後曇りました(18.2~22.3℃/南東風)。
  土手に、ヤブカンゾウ(ワスレグサ科)が咲いていました。思わず沢山咲いていいましたが、雨粒を茱萸の様にくっ付けて、弁柄花が草叢を埋めていました。有史以前渡来の中国原産とも言われ、日本では北海道~九州の日当たりの良い草地等に生育する、草丈50-100cmの多年草です。葉は根生し、長さ40-60cm幅3㎝前後の広線形。3倍体の為結実せず、根が紡錘状に膨らみ匍匐茎を出して増えます。茎上部で分枝し、7-8月、茎頂に橙赤色の花を数個付けます。花は径8-10㎝で、花筒は長さ約2㎝。花披片は6個ですが雄蘂と雌蘂の一部又は全部が花弁化して八重咲きになります。青葉山では、土手等に普通に見られます・・・
ヤブカンゾウ 大橋から
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ニガイチゴ(苦苺)
2020/07/17(Fri)
  きょうは、曇って時折霧雨が降ました(17.2~21.5℃/南東風)。
  道沿いのニガイチゴ(バラ科)に、実が生っていました。雨に濡れて、益々赤く艶々していましたので、一粒採って口に含むと、「苦」とは名ばかりの、甘い果汁が広がりました。本州岩手以南~九州の他、朝鮮、中国等の、山野の林縁や道端、攪乱地等に生育する高さ1-2mの落葉低木です。藪を作り、少し白粉を吹き刺が多い茎は立ち上がり、良く分枝して先端は枝垂れます。葉は卵形で、時に大きく3裂します。4-5月に咲く花は、短い枝先に1-2個上向きに付きます。 6-7月に熟す果実は甘く食べられますが、名の通り、小核に苦味があります。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・
ニガイチゴ 沢落ち着く
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ヤマユリ(山百合)
2020/07/16(Thu)
  きょうは、霧雨や小雨が降ったり止んだりでした(15.7~19.0℃/南東風)。
  道沿いに、ヤマユリ(ユリ科)が咲いていました。と言っても一株だけ、雨に濡れてとても寂しそうでした。三居沢の登り口、何十株もの花々が咲き群れる隠れた名所でしたが、昨年の"藪刈り"後、鱗茎まで根こそぎ盗られたのか、今年は全く見られなくなってしまい、本当に悔しく腹立たしいばかりです。何とか復活を望みたい!。日本固有種で、本州の東北~近畿の山地の林縁や草地に生育する、草丈1-1.5mの多年草です。茎は地下の鱗茎から出て、長さ10-15cmの披針形で短柄のある葉を付けます。7-8月、茎先に20㎝近い大きな花を1-10個程咲かせます。花は茎に対して横向きに開き、花被片は白く中央に黄色い筋が入り、赤褐色の斑点が多数あり、強い芳香があります。発芽から開花までには少なくとも5年以上かかり、又株が古い程多くの花を付けます。青葉山では林内外に見られますが、盗掘等で激減しています・・・
ヤマユリ ネムノキのある山

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カナブン(金蚊)
2020/07/15(Wed)
   きょうは、雨が降ったり止んだりでした(16.6~19.2℃/北風)。 
   樹液の出ている小楢の木に、カナブン(コガネムシ科)がいました。寒々した雨にも拘らず、赤や青や黒の金蚊が、お尻を上げ、幹の割目に顔を突っ込んで、夢中で汁を啜っていました。本州~九州の他、朝鮮、中国等の、山地〜低地の雑木林内や周辺に広く生息する体長22-30㎜の黄金虫の仲間です。 成虫は6-8月に出現し、やや緑がかった銅色で、四角い頭部を持ち、緑〜銅色と個体による色彩変化があります。日中活発に活動し、コナラ、クヌギ、シラカシ、ヤナギ等広葉樹の樹液を餌にし、前翅を開かず後翅だけで飛ぶのも特徴で、林周辺を飛び回り、灯火にもやって来ます。成虫は一夏の一ヶ月程しか活動しません。幼虫は広葉樹の腐植物を食べ、枯木や倒木、林床の小枝や落葉の堆積物の中等で育ちます。青葉山では、樹液の木で普通に見られます・・・
カナブン 雨
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タマゴタケ(卵茸)
2020/07/14(Tue)
   きょうは、一日雨が降りました(18.1~19.2℃/北風)。
   草原に、タマゴタケ(テングタケ科)が生えていました。出始めの若い茸でしたが、濡れて艶々として、幼児用のビニル傘の様でもありました。中国~インドや北米に分布し、日本では夏~秋、各種樹林下に発生する中~大型の菌根菌です。径6-20cmの傘は赤~橙赤色で、縁に条線があります。襞は黄色。高さ10~20㎝の柄は中空で、黄色と橙色の段だら模様で、上部に橙色の鍔、基部に白い壺があります。高級な食菌ですが、他の菌類同様、セシウム等放射性物質を高度に濃縮する特性があり、食用としては控えた方が良さそうです。青葉山では、普通に見られます・・・
タマゴタケ シロダモの若葉
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シロキクラゲ(白木耳)
2020/07/13(Mon)
   きょうは、曇り時々小雨が降りました(16.9~20.5℃/南南東風)。
    道沿いの枯木に、シロキクラゲ(シロキクラゲ科)が生えていました。雨に濡れ、ゼラチン状の未確認生命体の様に、ふるふる震えて、形状を変えて行きそうでした。試しに一片採って口に含むと、正にゼリーの様に、あっという間に溶けてしまいました。春〜秋、全国の山野の広葉樹倒木や枯枝に発生する、直径10㎝、高さ5㎝程になるキクラゲの仲間です。形は不規則で、花弁状~鶏冠状裂片の塊となり、子実体は堅いゼラチン質~膠状軟骨質で半透明純白色。裂片の表面は平滑で外縁部は波打つか不規則に切れ込みます。キクラゲ同様、乾燥すると小さく縮み、湿ると元に戻ります。中国では「銀耳」等と呼ばれ栽培され、乾燥品として出回り、主にデザート等食用にされる一方、不老長寿の薬としても珍重されています・・・
シロキクラゲ 激流

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★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店、宮城NPOプラザ(榴ヶ岡)等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
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七月観(視)察会
2020/07/12(Sun)
  きょうは予報に反し、朝から雨が間断なく降る、梅雨に相応しい観察会になりました(18.7~20.7℃/南東風)。この悪?天候にも関わらず、参加者は20人近く!、チラシやコースの説明や、近くに沢山生えているヒメカタショウロの紹介等があった後、コースや時間短縮も考慮しつつの出発です。草地に広がるネジバナやあちこちに絡まるノウゼンカズラ、池の水蓮や蛙等眺め。ガクアジサイとエゾアジサイ、ヒルガオとコヒルガオの違い等観ながら進むと、道沿いに無数に、真白いギンリョウソウが群れ、その妖しい輝きに見惚れました。森の入口には黄色いキツネノボタンやオトギリソウが群れ、配布チラシで紹介のオカトラノオ、苔に点々と生えていたミズゴケノハナ等を観察しつつ森に入ると、薄暗い道々には大小無数のキノコ達(同定が難しいものが多かったのですが、真赤なドクベニタケやシロハツ等ベニタケの仲間、ヌメリイグチやニガイグチ等イグチの仲間、オチバタケの仲間、赤松倒木から無数に出ていたヒメカバイロタケ等々)が顔を出していました。あちこちにバイカツツジが咲き残り、オオバジャノヒゲが今が盛りと咲き群れ、ハエドクソウがひっそりと揺れていましたが、オカトラノオの小原から上を見上げると、良く似たリョウブの白花が雨にきらきら光っていました。紅のコウスノキ、赤みを帯び始めたナツハゼや、ツクバネ、マムシグサも実となっていて、赤熟したニガイチゴを少し味わったり、シラキは雄花と果実を一緒に見ることができました。雨にも拘らず樹液の木には、小さな虫が沢山いましたが、クワガタもいて(コクワガタ♀としてしまいましたが写真で見るとスジクワガタでした<(_ _)>)、森の道はあちこちで池を作りぬかるみ、坂は滑りやすく歩き辛かったのですが、霧が立ち込め幻想的で、とても不思議な感覚になりました。東屋で休憩し、その先進むか否が迷いましたが、雨止まず、坂が沢となっていることも予想され、残念ながら断念しました。森閑とした森には、雨音の他、ウグイスとホトトギスの声が良く響いていました…
ネジバナ ギンリョウソウ ドクベニタケ 樹液の木にいたスジクワガタ♀
  花では他に、オオハンゴンソウ、オニタビラコ、ウマノミツバ、クマノミズキ、ヒメジョオン、ヒヨドリバナ、ハキダメギク、アカネ、シロツメクサ、ツユクサ、ムラサキツユクサ、ドクダミ、ネズミモチ、ブタナ、オニドコロ、(車道沿いにはヤマユリやノリウツギ)等が見られました。果実では他に、ヒメコウゾ、サルトリイバラ、マイヅルソウ、チゴユリ、ミヤマガマズミ等が生っていました。キノコでは、流れ掛ったウスヒラタケ。切株にあったフサヒメホウキタケ、フサタケ、ヒトクチタケ、スギヒラタケ、枯枝に付いていたヒメムキタケ。若いテングタケ、ホコリタケ、マツオウジ、オオホウライタケ、カワラタケの仲間、粘菌の仲間等が見られました。野鳥では、遠くからキビタキの囀りが聞かれ、他にカワラヒワ、メジロ、スズメ、ヒヨドリ等が確認され、帰りがけに電線で囀り続けたウグイスにはとても感激しました。動物では、池にいたツチガエル、道に跳ねる蛙の子供、這うナメクジ、テンの糞、昆虫では、樹液にいたヨツボシオオキスイ、ハエの仲間、エノキの葉にいたゴマダラチョウの幼虫(現場ではオオムラサキとの比較が間に合いませんでした<(_ _)>)等に出会いました。きょうは生憎の雨で、予定したコースも時間も短縮になりましたが、雨中ならではの新鮮な一時となったのではないでしょうか・・・
幻想的な檜林 雨中、お疲れさんでした^^ ゴマダラチョウ幼虫(4齢?). ウグイス
  来月(8/9)は会としてはお休みですが、主に調査・確認(水生他)をする予定です。放射光施設の建設も本格化し、希少種自生地の藪刈り等も多く、生態系の分断も一層進んでいますが、自然環境の小さな変化も見逃さず、観(視)察を続けて行きたいものです・・・

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ツチガエル(土蛙)
2020/07/11(Sat)
  きょうは、曇り後雨になりました(20.0~27.1℃/南東風)。
  池に、ツチガエル(アカガエル科)がいました。知りませんでしたが、岸辺に何匹もいて、疣々の背を干していましたが、近寄ると、ぽちゃんぼちゃんと皆水に飛び込んでしまいました。北海道西部~九州の、河川や湿地等の周辺に生息する、体長37-53mmの蛙です。体色は暗灰~灰褐色で、背に疣状隆条突起を持ち、特異な臭いを放ちます。名は土色の、又は土のような蛙の意で、別名はイボガエル。昔は普通に見られましたが、今では県レッドリストで準絶滅危惧(NT)に指定されています。芭蕉の「古池やかわず飛び込む水の音」の蛙は、このツチガエルと言われています。青葉山では、各沢等で見られます・・・
ツチガエル 霧
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ヒメカタショウロ(姫硬松露)
2020/07/10(Fri)
きょうは、曇り後雨になりました(20.5~26.8℃/南南東風)。
   道端に、ヒメカタショウロ(ニセショウロ科)と思われる腹菌が生えていました。初めは石ころか別の茸と思いましたが、触ると固くて、一つ試しに割ってみると、黒々とした断面が現れました。世界に広く分布し、日本では初夏〜秋、全国の林地や公園等の広葉樹下に群生する、径2~4㎝小型菌根菌です。子実体は半地中生で類球形。基部には僅かに白色の根状菌糸束が束になった偽柄があります。表皮は薄く、淡褐〜黄褐色で古くなると暗褐色になります。熟すと頂部が広く裂開して胞子塊を放出し、末期には皿状に基部だけ残ります。類似が多く、顕微鏡観察が不可欠とされます。松露の名は付きますが、有毒です・・・
ヒメカタショウロ 断面 雨の山から

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ヒルガオ(昼顔)
2020/07/09(Thu)
   きょうは、雨後曇りました(20.4~26.7℃/南南東風)。
   道沿いの藪に絡まるヒルガオ(ヒルガオ科)に、花が咲いていました。薄紅の花冠に雨粒を塗して、こんな傘なら楽しいなと思いました。中国、朝鮮等に分布し、日本では北海道~九州の山野の、日当たりの良い草原や路傍等に生育する、蔓性多年草です。地中に白い地下茎を伸ばして増殖。葉は互生し、長さ5〜10cmの矛〜矢尻形で、基部は斜め後方に張り出すが裂けません。6〜8月、葉腋から長い花柄を出し、淡紅色の花を1つ付けます。花冠は径約5cmの漏斗形、萼は卵形の大きな苞に包まれ、花柄に翼はありません。普通結実しません。似たコヒルガオは、葉は三角状矛形で、基部の側片の先が2裂し、花柄の上部に翼があります。名は、「昼の顔」の意で、昼間も咲き続けている事に由来します・・・
ヒルガオ 街を覗く








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キミズゴケノハナ(黄水苔花)
2020/07/08(Wed)
   きょうは、雨が降ったり止んだりで、晩方には晴間もありました(20.4~23.6℃/北風)。 
   道沿いのコツボゴケの原に、キミズゴケノハナ(ヌメリガサ科アカヤマタケ属)が生えていました。小さな妖精達が、ぽつんぽつんと緑に埋もれて、隠れん坊でもしている様でした。主に夏、全国の山野のミズゴケ等の蘚類上に発生する、傘径0.5~2.3㎝の小型菌です。傘は低い饅頭形で、中央は屡々やや凹み、黄~橙黄色で微細鱗片が全面に付き、黒味を帯びません。柄は長さ3~11.5㎝、幅1.5~3㎜で、黄~橙色。襞は疎、アーチ状に垂生し、淡黄色。ザラツキキヤマタケの品種と分類されています。食毒不明。良く似たミズゴケニハナは普通、鮮赤~朱赤色です・・・
キミズゴケノハナ きょうの牛越


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ネムノキ(合歓木)
2020/07/07(Tue)
   きょうは、雨が降ったり止んだりで、一時晴れ間もありました(20.2~27.8℃/南風)。
   道沿いのネムノキ(ネムノキ科)に、花が咲いていました。雨に濡れ花糸は開いていませんでしたが、それでも尚、樹全体が桃花色に霞み、桃源境の趣を醸していました。西~東アジアに広く分布し、日本では東北~沖縄の山野に生育する、高さ6-10mの落葉高木です。荒地に最初に侵入するパイオニア的樹木で、河原等にも良く生えています。葉は2回偶数羽状複葉。7-8月に、頭状花序を作り、淡紅色の雄蕊が長い美しい花を咲かせます。秋には、細長く扁平な長さ10-15㎝の豆果を下げ、樹上に遅くまで残ります。青葉山では、河原や林縁、裸地等の所々に見られます・・・
ネムノキ 一瞬の晴間

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店、宮城NPOプラザ(榴ヶ岡)等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
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ツチアケビ(土通、土木通、土通草)
2020/07/06(Mon)
  きょうは、雨が降ったり止んだりでした(18.6~21.6℃/南南東風)。
  道沿いに、ツチアケビ(ラン科)が咲いていました。木陰に20株近く、豪華な燭台の様な花茎が林立し、近寄れば正に黄金の蘭が濡れ光っていいました。北海道~九州の森林内に生育する、高さ50-100㎝の蘭の仲間です。日本固有種。光合成を行う葉を持たない腐生植物で、ナラタケとラン菌根を形成し、養分の全てをこの共生菌に依存しています。初夏に鱗片葉が殆どない黄色い花茎を伸ばし、四方に複総状花序枝を出して、枝先に黄褐色で3㎝程の花を咲かせます。秋に、長さ10cm程の、楕円形で多肉質の赤い液果を熟します。民間では土通草と呼ばれる強精薬ともされますが、薬用効果は不明の様です。青葉山では、林内の所々に見られます・・・
ツチアケビ 宵霧
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コシアキトンボ(腰空蜻蛉)
2020/07/05(Sun)
   きょうは、雨後曇りました(17.2~22.0℃0/南東風)。
   沼に、コシアキトンボ(トンボ科)がいました。改修工事で、生物の気配がすっかり失せてしまった水面に、当種ばかりは元気良く、天候に関わる事なく飛び回っていました。北海道〜九州の丘陵~平地の林縁の湖沼や緩やかな流れの澱みに生息する、体長40-49mmのトンボです。成虫は5-9月に出現し、溜池等の水面近くを活発に飛び回り、複数個体で縄張り争いもします。雄は全身が黒く、腹部の白い部分が目立ちます。白い部分に黄色味があるのが雌又は若い個体です。青葉山では、周辺池沼等に普通に見られます・・・
コシアキトンボ おはじきが一杯


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ハエドクソウ(蠅毒草)
2020/07/04(Sat)
  きょうは、雨が降ったり止んだりでした(17.9~19.9℃/南東風)。
   道端で、ハエドクソウ(ハエドクソウ科)が咲いていました。知らぬ間に、暗い森影に小花を鏤めて、麗しく雨に濡れていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、東シベリア、ヒマラヤ等の、山地の少し暗い林床に生育する、高さ30-70㎝の多年草です。葉は長さ7-10㎝、幅4-7㎝で質は薄く、荒い鋸歯のある広卵~楕円形。基部は切~心形で、対生します。根は髭状で、茎は直立します。7-8月、枝先に穂状花序を出し、白~淡紅色を帯びる長さ約8mmの唇形花を下から順に咲かせます。果実は蒴果で、萼には3個の刺があります。有毒植物で、名も、別名のハエトリソウも、根の絞り汁から蠅捕り紙を作った事に由来します。世界に一科一属一種のみ。青葉山では、林内に普通に見られます・・・
ハエドクソウ 驟雨
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エゾアジサイ(蝦夷紫陽花) とババムカシハナバチ(馬場?昔花蜂)
2020/07/03(Fri)
   きょうは、晴れ時々曇りました(19,1~26.0\℃/北風)。
    川岸に、エゾアジサイ(ユキノシタ科)が咲いていました。青い湖水の様な花に吸い込まれ近寄ると、小さな、ババムカシハナバチ(ムカシハナバチ科)と思われる蜂が、花粉に塗れていました。北海道~九州に分布し、主に日本海側の深山の沢沿い等、やや湿った場所に生育する、高さ1-2mの落葉低木です。葉は、先の尖った楕円形で、粗い鋸歯があり対生し、葉柄は長さ2-5㎝、葉身は長さ10-20㎝。6-8月、青~青淡色の小さな両性花の周りに花弁4枚の装飾花を付けます。青葉山では、川や沢沿い等に見られます。婆昔花蜂は、山地〜平地や海浜の開けた場所に幅広く、又局所的に生息する、体長10-13mmの小型花蜂です。 成虫は初夏~秋に出現し、広食性で様々な花を利用し、時に集団で地面に穴を堀り営巣、セロファン様の物質を分泌し花粉と蜜を貯蔵し、産卵します・・・
エゾアジサイとババムカシハナバチ 木間に見える山
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ウツボグサ(靫草) 
2020/07/02(Thu)
  きょうは、曇り後晴れました(21.2~29.6℃/西風)。
  森の草原に、ウツボグサ(シソ科)が咲いていました。林縁に沿って転々と、花穂達が青い水晶の様に煌いていました。朝鮮、中国等東アジアに広く分布し、日本では全国の日当たりの良い山際の草地等に生育する茎丈10-30cmの多年草です。茎は四角く、葉は対生し、長さ2-5㎝の長楕円状披針形で、少数の低鋸歯があります。6-8月、茎先に長さ3-8cmの花穂を作り、長さ1.5-2cmの紫色の唇形花を密に付けます。下唇は3裂し、中央裂片には歯牙があり、苞は扁心形で縁に毛があります。萼は長さ7-10mmで、上唇は先が切形で低い3歯があり、下唇は2裂します。果実は4分果で、長さ約1.6mm。花後は走出枝を出して増殖します。青葉山では、明るい道端や草原に見られます・・・
ウツボグサ 木洩れ日
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