fc2ブログ
>
ホオズキ(酸漿)
2020/08/31(Mon)
   きょうは、雨が降ったり止んだりで、とても涼しくなりました(20.5~22.1℃/北風)。
   森の入口のホオズキ(ナス科)の実が、赤くなっていました。連なる丸提灯が、雨に濡れながらも、暖かな灯を点していました。東南アジア原産で、日本では全国で栽培され野生化もしている、茎高60‐90㎝の多年草です。地下茎を長く伸ばして増える。葉は互生し(時に節に2枚ずつ付いて対生に見える)、長さ5-12㎝、幅3-9㎝の広卵形で細柄があり、大きな鋸歯が数個あります。6-7月、葉腋から長い花柄を出して、淡黄白色の花を下向きに付けます。花冠は杯形で径1.5㎝程、先は浅く5裂して平開し、5角形。萼は短い筒状で先は5裂。花後、萼は大きく膨れて長さ4-6㎝になり、液果を包み、赤橙色になります。液果は径1-1.5㎝の球形で赤熟します。青葉山では、人家跡や林縁、土手等に見られます…・・・
ホオズキ 驟雨
スポンサーサイト



この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
イチモンジセセリ(一文字挵)
2020/08/30(Sun)
  きょうは、曇り後雨が降ったり止んだりでした(24.9~28.1℃)。
  道端の蔦葉に、イチモンジセセリ(セセリチョウ科)がいました。雨の止み間に何処からか飛んで来て、めんこい翅を開閉しながら黒い瞳をうるうるさせて、何か嬉しそうニ見えました。日本全土(北海道では稀)の亜高山~低地の草地等に生息する、前翅長15-21mmの小形のセセリチョウです。成虫は年2-4回、6-10月頃に発生し、全体に茶色く、名の通り、後翅に白斑が繋がる一文字模様を持ちます。南方系のチョウで、夏~秋に分布を北に広げ、西南日本でも晩夏~秋に個体数を増やします。幼虫の食草は、イネ、ススキ、エノコログサ等のイネ科やカヤツリグサ科植物で、稲を食害する害虫として嫌われてもいます。幼虫のまま、イネ科植物等で越冬します。別名のイネツトムシ、ハマクリムシは、幼虫が作る巣の様子から付けられました。青葉山では、草原等で吸蜜する姿が普通に見られます・・・
イチモンジセセリ 雨
この記事のURL | 昆虫 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ヤブラン(藪蘭)
2020/08/29(Sat)
    きょうは、晴れて猛暑になり、後曇って一時雨が降りました(26.2~35.3℃/南西風)。
   道端に、ヤブラン(ナギイカダ科)が咲いていました。初めは植えられたものか?道標の様に若紫の花穂が立ち並んでいて。まるで華の婚路の様でした。本州~沖縄の他、東~東南アジアの山野の樹下に生育する、草丈30-50㎝の常緑多年草です。葉は根生、線形で濃緑色で光沢あり、葉先は鈍頭。8-10月、長さ40㎝程の花茎に総状花序を付け、花は径6-7㎜で淡紫~紫色で、花被片6枚。果実は径6-7㎜の痩果で、黒紫色に熟します。耐陰性が強く、余り他の植物が育たない様な樹陰でも生きられます。青葉山では、道端等に普通に見られます・・・
ヤブラン 光る川
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
シシウド(猪独活)とアカスジカメムシ(赤筋亀虫)
2020/08/28(Fri)
  きょうも晴れて、暑くなりました(26.0〜33.8℃/南東風)。
  道沿いに咲くシシウド(セリ科)の花に、アカスジカメムシ(カメムシ科クロカメムシ亜科)が居ました。銀河を彷彿の花群れに、レッズか何処かの陣羽織を思わす美衣装の虫達が、楽しく浮遊している様でした。本州~九州の他、中国等の山地の日当たりの良い草地等に生育する高さ1-2mの大形の多年草です。葉も大きくて互生し、2-3回3出羽状複葉で、裏面の脈上に毛があり、小葉は長楕円形で先は尖り細かい鋸歯があります。葉柄基部は鞘状に膨らみます。8-10月に、径50cm程の複散形花序を作り、白い小花を開きます。青葉山では車道の法面等の草地で見られます。アカスジカメムシは、北海道〜沖縄の山野に生息する体長10-12㎜で、黒地に5本の赤い縦筋を持ち、腹には赤地に多数の黒点があるカメムシです。成虫は5-10月に出現し、ヤブジラミ、シシウド等セリ科植物の花で良く見られ、時に多数の個体が群れていることもあります。幼虫はセリ科植物の種子から吸汁して育ちます。青葉山では、シシウド等の花で良く見られます・・・
シシウドとアカスシセカメムシ 赤筋
この記事のURL | 昆虫 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ウコンハツ(鬱金初)
2020/08/27(Thu)
   きょうは、良く晴れました(25.7~32.1℃/南東風)。
   道沿いに、ウコンハツ(ベニタケ科ベニタケ属)が生えていました。と言っても、初め奇麗な橙色が見えたので、アンズタケの仲間かと思いましたが、屈んで見ると、より鮮やかな鬱金色の柄が立ち並び、傘の白い襞襟も美しく、暫し見惚れてしまいました。全国のアカマツの混じった広葉樹林内地上に単生又は群生する、傘径3-8.5cmの小〜中型菌です。傘は初め半球形で後に浅く窪む饅頭形〜平開し 表面は粘性は無く。ビロード-粉状。表皮剥ぎ取り難く、鬱金色。柄は、長さ3-8cm、径8-22mmで上下同径。基部はやや細まり、襞は上生しやや密で白く、屡々分岐。肉は白く、一種の不快臭があります。青葉山では、比較的普通に見られます…
ウコンハツ_線光
この記事のURL | きのこ | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ノスリ(鵟)
2020/08/26(Wed)
   きょうは、良く晴れました(22.6~31.2℃/南東風)。
   林縁の草原の上空を、ノスリ(タカ科)が飛んでいました。獲物を探しているのか、ゆったりと、白く勇壮な体を大きく旋回させながら、山陰に消えて行きました。中央・南シベリア、モンゴル、中国等に広く生息し、夏は亜寒~温帯域で繁殖、冬は熱~温帯で越冬します。日本では亜種ノスリが、北海道~本州中部以北、四国の山地の森林に生息・繁殖しています(留鳥)。その他南西諸島を除く全国に冬鳥として飛来します。全長50–60cm、翼開長100–140cm、体重500–1300g。雄より雌が大きく、背面は褐色、腹面は淡褐色で、喉が黒い。虹彩は褐色。森林と隣接する草原や農耕地を狩場にし、野鼠を良く食べますが、他に土竜等小型哺乳類、鳥類、蛇、蛙、昆虫等も捕食します。青葉山では、鳶以外では最も普通に見られる猛禽です・・・
ノスリ 乾いた川と山
この記事のURL | 野鳥 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
コイヌノエフデ(子犬絵筆)
2020/08/25(Tue)
   きょうは、曇り後晴れました(22.9~30.3℃/南南東風) 
   朽木の洞に、コイヌノエフデ(スッポンタケ科_キツネノロウソク属)が生えていました。初め、ベニナギナタタケかと思いましたが、近寄れば根元は白く、柄はきらきらとして硝子細工の様でした。梅雨~夏 全国の林内地上に単生、群生する小型の腐生菌です。菌蕾は長卵形で白く、子実体は、径 0.3~0.5㎜、高さ4~8㎝で、角状に伸長します。頭部は赤褐色の網目状で厚い二重の組織となり、柄部は表面に亀甲模様があるのが特徴です。グレバは緑褐色で粘液状。良く似たキツネノエフデの柄は、泡沫状の1層小室で頭部と柄部の境界組織が不明瞭、キツネノロウソク は根の基部が褐色です。食不適。青葉山では、夏に林下の所々に見られます…
コイヌノエフデ 夕暮れ
 
この記事のURL | きのこ | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ショウジョウトンボ(猩々蜻蛉)
2020/08/24(Mon)
   きょうは、晴れたり曇ったりでした(23.9~30.6℃)。
  池に、ショウジョウトンボ(トンボ科)がいました。猛暑はそろそろ終わりそうですが、真赤な体を葉に止めて、じりじり燃え立ちそうでした。本州~沖縄の丘陵~平地の挺水植物が繁茂する池沼や湿地、水田等に生息する体長41-53mmの(所謂「赤トンボ」より一回り大きい)トンボです。成虫は5-10月に出現し、雄は、名のショウジョウ(猩猩)から連想できる様に真赤で、翅の付根も赤茶色。雌は茶色で、根元も茶色です。雄は単独で池の縁に強い縄張りを持ち、縄張りに沿って力強く哨戒飛行をします。青葉山では、池沼等で良く見られます・・・
ショウジョウトンボ 木漏れ日
この記事のURL | 昆虫 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ニラ(韮)
2020/08/23(Sun)
  きょうは、曇り時々晴れました(24.1~29.7℃/南東風)。
  道端に、ニラ(ヒガンバナ科)の花が咲いていました。工事でほぼ埋め立てられ、ツルボミソハギも消えてしまった草原の片隅に、そこだけきらきらと、白銀の六芒星花が、輝いていました。アジアに広く分布し、日本では全国に生育する多年草ですが、古代に帰化、元々自生していた等諸説あります。鱗茎は小さく、棕櫚状の毛に包まれ、横に連なります。葉は長さ20-30㎝の線形で、葉身は扁平。8-10月、30-50㎝の花茎を伸ばし、先端の散形花序に白い小花を多数付けます。花被片は長さ5-6㎜の狭長楕円形で先が尖ります。秋に蒴果を生し、1室に1-2個の種子が入り、熟すと3裂し、長さ3.5㎜程の黒い扁平な種子を出します。 青葉山周辺では、民家跡等に見られます・・・
ニラ 野原から山
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
アカボシゴマダラ(赤星胡麻斑)
2020/08/22(Sat)
   きょうは、曇り時々晴れて、少しだけ涼しくなりました(23.9~29.9℃/南東風)。
   道沿いの草叢に、アカボシゴマダラ(タテハチョウ科コムラサキ亜科)がいました。と言っても、美しくて、初めはアサギマダラかと思いましたが、紅い部分も何か違うので図鑑で確認すると、猛暑や温暖化も関係するのか、何と南国生まれの外来種でした。ベトナム北部〜中国、朝鮮等に分布し、日本では奄美大島とその周辺諸島にのみ生息していますが、近年、中国から移入されたと思われる別亜種が、関東で繁殖し分布を広げ、現在「特定外来生物」に指定されています。体長(前翅長)40-53mmの大型のタテハチョウで、成虫は4-10月に出現し、黒白のごまだら模様で、後翅に赤班列があるのが特徴で、雑木林の上空や周辺を、時々滑空しながら飛びます。幼虫の食草は、奄美ではクワノハエノキ(リュウキュウエノキ)ですが、本土ではエノキになります。福島での記録はある様ですが、宮城県では解らず、少なくも、青葉山では初の確認です。幼虫の食草がオオムラサキやゴマダラチョウと重なる事もあり、その影響かとても心配です…
アカホシゴマダラ 追廻の道



この記事のURL | 昆虫 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
キアゲハ(黄揚羽)
2020/08/21(Fri)
   きょうも、晴れて暑くなりました(24.7~32.2℃/南東風)。
   森の草原に、キアゲハ(アゲハチョウ科)がいました。休む間もなく飛び回っていましたが、時折花や道端に止まって、黄色い虎模様の翅を、ゆっくり開閉していました。ユーラシアと北米に広く分布し、日本でも全国の高山~低地、海岸や市街地等様々な場所に生息するアゲハチョウの仲間です。成虫は4-10月頃に年に2-4回程発生し、前翅長は4-6cm程で、ナミアゲハと良く似ていますが、前翅の付根が縞模様にならず、黒ずんだ色で塗り潰された様になり、翅の中程は黒線が細く、名前通り黄色みが強いのが特徴です。幼虫の食草はセリ、ハマウド、シシウド等(ニンジン、ミツバ、アシタバ、パセリ等の野菜も)のセリ科植物で、葉だけでなく花序や若い果実も好んで食べて育ちます。蛹で越冬。青葉山では、草原等で見られます…
キアゲハ 光る川
この記事のURL | 昆虫 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
シロオニタケ(白鬼茸)
2020/08/19(Wed)
  きょうも、晴れて暑くなりました(23.7〜31.1℃/南南東風)。
  道端に、シロオニタケ(テングタケ科]が生えていました。何時も円い樹氷山ばかり見ていましたが、横から見るとすらりとして、案外にとても格好良く見えました。傘径9~20cm程のテングタケの仲間で、傘表面は白く微粉に覆われ、角錐形の尖った疣が全体に付きます。幼菌時は丸く、次第に円盤状に平開。襞はやや褐色を帯びた白色で密。柄は長さ15~22cmで、表面は綿質の細かい鱗片に覆われ、下方は棍棒状に著しく膨らみ、中実、傘同様の疣が附着。大きな綿質〜膜質の鍔は傘が開く際に破れ、柄には殆ど残りません。有毒で、胃腸等消化器系の中毒症状や神経系の異常を来す毒を持ちます。青葉山では、極普通に見られます・・・
シロオニタケ 山から空




この記事のURL | きのこ | CM(0) | TB(0) | ▲ top
マイマイカブリ(蝸牛被)
2020/08/18(Tue)
   きょうは、晴れ時々曇りました(24.1〜30.1℃/南東風)
   道端に、マイマイカブリ(オサムシ科オサムシ亜科)がいました。敵に襲われたのか?大分弱っている様でしたが、赤紫の頭〜胸部と緑の翅が、美しく輝いていました。北海道〜九州の山地〜平地の林内に生息する、体長26-65mmの大型のオサムシの仲間です。日本固有種。成虫は4-10月に出現し、体色は黒く大きく細長く、地表や樹木の幹等で見られ、樹液にも集まり、主に夜行性で、カタツムリやミミズ等を捕食します。細長い頭や胸は、カタツムリの殻に食い入るのに都合が良く、その姿が名の由来となっています。後翅は退化していて飛ぶ事ができず、その為地域によって遺伝的に特化し、国内で7亜種に分けられています。宮城県では南部にコアオマイマイカブリ(頭〜胸部が青紫~緑の光沢があり、上翅は黒く無光沢)、、北〜東部にキタマイマイカブリが分布とされますが、写真のものはキタ〜に似ています…、
マイマイカブリ 谷道.

この記事のURL | 昆虫 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
センニンソウ(仙人草)
2020/08/17(Mon)
    きょうは、晴れ時々曇りました(25.7~34.0℃/西北西風)。
   道沿いの藪に絡まるセンニンソウ(キンポウゲ科)に、花が咲いていました。暑い真夏の陽を浴びて、白い十字の花々が、益々真白く輝いていました。北海道~九州の日当りの良い山野に生育する、多年・半木本性の常緑蔓植物です。長く茎を伸ばし、節毎に葉を対生します。葉は、小葉3-5枚の羽状複葉になり、小葉は卵状楕円形で草質、滑らかですが艶はありません。葉柄が他の植物の枝等に絡み付きながら生長します。8-9月、葉腋から三出状の散房花序を出し、径2-3cmの白い小花を多数咲かせます。4枚の花弁に見えるものは顎片で、十字型に開きます。果実は長さ7-10mmで、花柱が長く成長して長毛を生じます。良く似たボタンヅルは葉が3出複葉、雄蕊が萼片と同長です。青葉山では、林縁等の所々で見られます・・・
センニンソウ 帰り道
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
トホシカメムシ(十星亀虫)
2020/08/16(Sun)
  きょうも、晴れて暑くなりました(26.1~32.8℃/南東風)。
  道端の草に、トホシカメムシ(カメムシ科カメムシ亜科)がいました。涼しい顔をした"お面"を観ていると、下にもう一匹いて、愛の交歓中でしたので、 早々退散しました。朝鮮,中国,ロシア東部に分布し、日本では北海道〜九州の山地の広葉樹林に生息する、体長16-23mmの大型のカメムシです。成虫は5-10月に出現し、全体に黄褐色で、前胸部両端が前方に角の様に突き出ていて、前胸背に4つ、小楯板に6つの黒点がある事から十星の名が付きました。只、前翅革質部に更に1対の黒点があり、合わせると12個の星が見られます。ニレ科(ハルニレ),バラ科(サクラ類,ナナカマド),ミズキ科(ミズキ),シナノキ科(シナノキ),ヤナギ科(ヤマナラシ),ムクロジ科(カエデ類),ノウゼンカズラ科(キササゲ)等の汁を吸います・・・
トホシカメムシ 秋空っぽい

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店、宮城NPOプラザ(榴ヶ岡)等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
  環境ブログランキング ブログ王 
  

この記事のURL | 昆虫 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
サワガニ(沢蟹)
2020/08/15(Sat)
   きょうは、晴れてとても暑くなりました(23.7~35.5℃//西南西風)。
   沢に、サワガニ(サワガニ科)がいました。猛暑を逃れ涼みつつ、「調査」の癖で、つい小石を起こしてみましたら、めんこいのが這い出してきて、吃驚させてしまいました(ご免<(_ _)>)。北海道南部~屋久島の水の綺麗な沢等に生息する、甲幅20-30mm、脚を含めるとは50-70mm程の日本唯一の純淡水性固有種の蟹です。甲羅は滑らかで、生息地に依って色が変わり、茶褐、濃紫褐、淡青の三色が基本型とされます。雄は右の鋏脚が左よりも大きくなります(逆の個体も)。雑食性で、藻類や昆虫類、蝸牛、蚯蚓等を食べ、天敵の蟇蛙、山翡翠、翡翠、鷺類、鼬等に捕食されます。日中は石の下等に潜み、夜になると動き出しますが、雨の日等は日中でも行動します。活動期は春~秋で、冬は川の近くの岩陰等で冬眠します。名前の通り沢等の清流に多いので、水質階級I(綺麗な水)の指標生物ともなっています。青葉山では、沢等で見られます・・・
サワガニ 菌糸の白い木立

この記事のURL | 動物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
キカラスウリ(黄烏瓜)の花
2020/08/14(Fri)
  きょうは、晴れ後曇りました(23.6~29.5℃/南東風)。
  道沿いの木に絡まるキカラスウリ(ウリ科)に、花が咲いていました。雌株の雌花で、きょうはみんな海月の様に見えましたが、既に根元が大きく膨らんでいるのも沢山ありましたし。北海道(奥尻島)〜九州の山野の林縁や藪等に普通に生育する、雌雄異株の蔓性多年草です。葉の表面にはやや短毛があり、濃緑色で光沢があります。花期は7-9月頃で、萼花冠の裂片の先が広がり先端が長い糸状になる花(雌花は1個、雄花は穂状に数個)を夕方~朝に開花します。果実は長さ約10㎝で、名の通り黄色く、良く似たカラスウリ(赤い/宮城県南が北限で県レッドリストに記載)と異なります。種子は柿の種に似ています(カラスウリはカマキリの頭状)。根は、生薬の栝楼根(カロコン)として、解熱、止渇、消腫等に使われ、その澱粉は天花粉になります。青葉山では、藪地等に普通に見られます・・
キカラスウリ 森と空と川
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ヤブハギ(薮萩)
2020/08/13(Thu)
  きょうは、晴れて暑くなりました(25.5~33.8℃/南南東風)。
  道沿いに、ヤブハギ(マメ科)が咲いていました。薄紅色の小花が草々枝々に鏤められて、淋しい森の小道をめんこく彩っていました。北海道~九州の、山地の林内や林縁に生育する高さ60〜100㎝の多年草です。ヌスビトハギ(盗人萩/果実が盗人の足跡に似るため)の変種で、葉や花、果実は良く似ていますが、より林地を好んで北方に多く、茎は殆ど枝分かれせずにの中央から下の方に密集し、葉裏が白っぽいのが特徴です。葉は互生で長さ4〜6㎝狭卵形の3小葉からなり、先は次第に細くなり裏は淡緑色。8-9月、茎先に細長い総状花序を成し、蝶形で長さ3〜4㎜、淡紅色の花を疎に付けます。節果には短柄があり、半月形小節果2、鉤状毛があり、動物等にくっ付いて運ばれます。青葉山では、明るい林内に見られます…
ヤブハギ はあとの雲
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
オオハンゴンソウ(大反魂草)
2020/08/12(Wed)
  きょうは、晴れ時々曇って、一時雨が降りました(25.0~34.3℃/南東風)。
  川岸の道沿いに、オオハンゴンソウ(キク科)が咲いていました。お盆が近付くと何故かしら、迎え火の様な黄花の列に、つい埋もれてしまうのでした。明治期に北米から渡来した帰化植物で、全国の道端、荒地、畑地、河川敷、湿原等様々な環境に生育する、高さ50-300cmの多年草です。根株から茎を叢生し上部で分岐し、下部の葉は長柄があり5‐7深裂し、裂片には粗い鋭鋸歯があります。上部の葉は短~無柄で互生。7‐9月に、茎先に細長い花弁10-14枚程の黄色い花を、やや垂れ下げて咲かせます。痩果は長さ5mm程で、冠毛は突起状。青葉山では、車道沿い等で普通に見られます・・・
オオハンゴンソウ 川は涼し
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ハクセキレイ(白鶺鴒) の幼鳥
2020/08/11(Tue)
  きょうは、晴れてとても暑くなりました(24.0〜34.7/南東風)。
  川沿いに、ハクセキレイ(セキレイ科)がいました。親と思われる成鳥もいましたが、4羽程の幼鳥がピィピィピィピィ賑やかに、餌を強請ったり咥えたりしていました。ユーラシア~アフリカに広く分布し、高緯度地域で繁殖する者は冬に南方へ渡る、体長21㎝、翼巾30㎝の鶺鴒の仲間です。数多くの亜種に分類され、亜種ハクセキレイはロシア沿海地方、カムチャッカ、サハリン、クリル、日本で繁殖し、近年増加傾向の様です。顔が白く、黒い過眼線が特徴で、似ているセグロセキレイとは、眼下部が白いので判別できます。雑食で、歩きながら主として昆虫やクモ、ミミズ、草木の種子等を食べています。非繁殖期には昼間分散採食し、夜は大きな集団で塒に就きます。幼鳥は、セグロセキレイの者と似ていますが、眉斑や耳羽が白いのが特徴です。青葉山では、広瀬川沿い等で良く見られ、塒としては広瀬通(国分町)の銀杏並木が有名です・・・
ハクセキレイ幼鳥 雲もくもく
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)
2020/08/10(Mon)
   きょうは、晴れて暑くなりましたした(22.9~32.9℃/南南東風)。
   山路に、ヤマジノホトトギス(ユリ科)が咲いていました。知らぬ間に早あちこちに、カルーセルを思わせる、華やかで楽し気な花が、くるくる回っている様でした。北海道南西部~九州のに山地の林内や林縁等に生育する、茎丈30-60cmの多年草です。日本固有思わせる種。全体に毛が多く、葉は互生し、卵状長楕円~狭長楕円形で先端は鋭く尖り、基部は茎を抱きます。8-10月、茎先と葉腋から花柄を出し、白く紫色の斑のある花を1-3個開きます。花被片は6個で平開しますが、反り返らず、6本の花糸は花の中心で花柱と密着し、上方に伸び、放射状に広がります。花柱は3裂し更に先で2裂し、柱頭部に斑点があります。蒴果は長さ約3.8㎝で3稜があり、内部は3室に分かれ、熟すと先端が開き、長さ約2㎜の種子が出ます。青葉山では、林下等に普通に見られます・・・
ヤマジノホトトギス 光と影
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
八月観(視)察会
2020/08/09(Sun)
  きょうは第2日曜の観(視)察会。と言っても8月は「会」としてはお休みで、又、水生生物の調査会も予定していましたが生憎の雨で中止(延期)となり、今回も、記録を主として有志で歩きしました(雨/21.0~27.6℃/南風)。昨日から降り続く雨の中、それでも聞こえる蝉の声(アブラゼミ、ミンミンゼミ、ニイニイゼミ、ツクツクホウシ他)を聞きながら出発です。睡蓮の咲く池や、虫食いの多いエノキ、咲き始めたミヤギノハギ等眺めながら森に入ると、辺りは霧の中に木立が浮かび、墨絵の様な趣です。道端には、大きなクサハツやニガイグチ等大きな茸が沢山出ていましたが、雨降りで樹液の木にはヨツボシオオキスイやショウジョウバエの仲間等しか見られませんでした。花は、少ないながらも、ヤマジノホトトギスやヤブハギ、ヒメキンミズヒキ、ハエドクソウ、シラヤマギク、ヒヨドリバナ、コバギボウシ、ナンブアザミ、クサギ等が咲いていて、中でも、雨降る暗い森に赤く灯るクルマユリには、改めて感動させられました・・・
雲湧く森 ウスバカゲロウ 朴の実 瓜坊の足跡
 調査会とはならなかったものの、沢に下りて水生生物を少し観察することとなり、ほんの2-30分探ってみると、大きなホトケドジョウ2匹やサワガニの子供、タゴガエル、アカガエルの仲間、オオヤマカワゲラの幼虫、ミルンヤンマ、オニユンマ、ヤマサナエ、オジロサナエのヤゴ等を観察できました。取分けホトケドジョウは、青葉山が誇る希少魚としてチラシ等に取り上げたばかりで、とても感動しましたし、サワガニやオジロサナエを確認できたのも歓びでした。花では他に、オオハンゴンソウ、オオウバユリ、キツネノボタン、ツユクサ等が咲いていました。果実では、ホオノキ、ウワミズザクラ、ガマズミ、ツリバナ、コウスノキ、トチバニンジン等が見られました。昆虫では、道を往来していたムカシヤンマ、ウスバカゲロウ、クモでは雨滴を一杯付けてじっとしていたナガコガネグモ等、キノコでは、赤松倒木のヒメカバイロタケ、マツオウジ、木の根から出始めいたナラタケモドキ、シロテングタケ、シロオニタケ等、動物では、樹を這っていたり、車道で轢かれていたヤマナメクジ、砂地に付いていたイノシシ親子の足跡、テンの糞、カモシカやリス。クマ他の痕跡等に出会いました。野鳥では、ウグイス、ヒヨドリ、セグロセキレイ、ハシブトガラス、ガビチョウ等を確認しました。きょうは生憎の雨降りの下での会となりましたが、何時になく新鮮な出会いのある会となりました。又、このところ目立つ、行き過ぎた「森林管理作業」について、現場も視察しつつ話し合い、今後希少植物の刈込等無いように、再度訴え、働きかけることとしました。豊かな森や山を、いつまでも、自然のままに享受できる未来であってほしいものです・・・
タゴガエル サワガニ ホトケドジョウ クルマユリ
 次回9/13(日)は、キノコ中心の観察会を予定していますが、萩類。キク科の花々等動植物の通常の観察もします。又、素晴らしい出会いを期待しましょう・・・
この記事のURL | 観(視)察会 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ホトケドジョウ(仏泥鰌)
2020/08/08(Sat)
  きょうは、雨が降ったり止んだりでした(21.4~24.6℃/南南東風)。
   沢に、ホトケドジョウ(仏泥鰌)がいました。雨の中でも透き通った沢水でしたので、何も居なさそうでしたが、上から見ると黒っぽく、横から見ると赤っぽい宝魚が、只管悠然としていました。日本固有種で、青森県、中国地方西部を除く本州、四国に分布し、水温が低く流れの緩やかな河川や湿地、水田等に生息する体長が最大6cm程のドジョウの仲間です。体形は太く短く、断面は円筒形で、頭部は上下に扁平。体色は茶褐〜赤褐色で、黒点が散在します。口髭は4対で計8本あり、3対が上唇より、残り1対が鼻孔より発達し、吻の上方に出ます。雑食で、魚類、甲殻類、藻類等を食べ、3-6月に水草や水中の枯草、落葉等に産卵し、2〜3日で孵化、1-2年で成熟します。開発による生息地の減少等で激減し、環境省レッドリストで絶滅危惧IB類(EN)に指定されていますが、青葉山では幸いに、各沢に比較的普通に見られます・・・
ホトケドジョウ 靄々森

この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ウスタケ(臼茸)
2020/08/07(Fri)
   きょうは、晴れ後曇って、一時小雨が降りました(23.9~30.4℃/北東風)。 
   道沿いに、ウスタケ(ラッパタケ科)が生えていました。枯れかかった樅の木の下から、紅潮した顔を上げ、大きく口を開けて、懸命に何かを訴えているかの様でした。東~南アジアと北米西部の、夏~秋にモミ等様々な種の針葉樹下に発生する小~中型の外生菌根菌です。特徴的な角笛~ラッパ型のキノコで、中心部は深く窪み根元まで通っています。傘の径は5-10cm、高さ8-20cm程で、柄と傘の境界は不明瞭です。嘗ては可食とされていましたが、吐き気、下痢等の症状を引き起こす毒成分を持ちます。青葉山では、樅の林床等に普通に見られます・・・
ウスタケ 水遊び

☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です   (二月・八月は、「会」としてはお休みします)
★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 

★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。

★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! 

青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店、宮城NPOプラザ(榴ヶ岡)等で販売していますが、お求めになりたい場合は、:  cheb@live.jp まで。
☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。
 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。
希少種たちの叫び 生命(いのち)あふれる青葉山~「杜の都」の魅力再発見 青葉山自然観察ガイドブック 巨大な自然破壊が進行している青葉山周辺
オオタカの営巣地を守ろう!! 
  環境ブログランキング ブログ王 
  

この記事のURL | きのこ | CM(0) | TB(0) | ▲ top
クサギ(臭木)
2020/08/06(Thu)
    きょうは、晴れて暑くなりました(24.7~32.2℃/南東風)。
   道沿いに、クサギ(クマツヅラ科)が咲いていました。遂に訪れた真夏の空の下、白く大きな花群れが、えも言われぬ芳香を漂わせていました。北海道~沖縄の他、朝鮮、中国等の山野に生育する、高さ3-5mの落葉小高木です。葉は対生し、長さ8-20cmの三角状心~広卵形で、先は尖り、基部は心~円形で、薄く柔らかく柔毛を密生します。8月頃、枝先の葉腋から長柄のある集散花序を出して、雄蘂、雌蕊が花弁中心から突き出す白花を咲かせます。秋に紺色の液果を熟し、赤い萼も開いて残ります。崩壊地等に最初に侵入する先駆植物の典型。青葉山では、藪地等に普通に見られます・・・
クサギ 合合歓の咲く山
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
ウバタマムシ(姥玉虫)
2020/08/05(Wed)
  きょうは、晴れて暑くなりました(24.2~32.2℃/南南東風)。
  森の枯松処理木に、ウバタマムシ(タマムシ科ルリタマムシ亜科)がいました。この赤松と何か関係あるのか、雌雄仲良くビニルの覆いの上で、玉虫と言うより、埋木の様な光沢を見せてじっとしていました。北海道〜沖縄の松の生える林内等に生息する、体長24-40mmの大型タマムシの仲間です。成虫は6-10月に出現し、灰褐色で、銅色の鈍い金属光沢があり、黄灰色の粉を纏い、背中に隆起した濃褐色の条があるのが特徴です。幼虫は、弱った松や枯松の材を食べて育ちます。青葉山では、松林等でよくみられます・・・
ウバタマムシ雌雄 森の窪地
この記事のURL | 昆虫 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
モクズガニ(藻屑蟹)
2020/08/04(Tue)
  きょうは、大体晴れました(22.8~30.4℃/西南西風)。
  川岸に、モクズガニ(イワガニ科)がいました。長雨で増水はしていましたが、急流に逆らうように、大きいのから小さいのまで何十匹も、上流へ上流へと這い上っていました。近寄ろうとすると、ぽちゃんぼちゃんと飛んで、流れに飲まれて行きました(ご免なさい!)。北海道~沖縄の他、サハリン、ロシア沿海地方、朝鮮東岸、台湾等の、川、河口、海岸等に生息する、甲幅7-8cm、体180g程の蟹(甲殻類)です。鋏に柔らかい毛が密生するのが大きな特徴で、体は全体に濃い緑がかった褐色。食性はカワニナ等の貝類、ミミズ、小魚、水生昆虫、両生類等を捕食する他、石等に付着する藻類を鋏で削り取って食べます。成体は、秋に産卵の為に海に下り、半年後に又川を遡ります。青葉山では、沢筋の深み等に潜み、秋の増水時等には、広瀬川の崖下に多数へばり付く姿が見られます・・・
モクズガニ 川遊び.
この記事のURL | 動物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
メタカラコウ(雌宝香)
2020/08/03(Mon)
   きょうは、晴れ時々曇りました(20.4~28.3℃/西風)。
   沢沿いに、メタカラコウ(キク科メタカラコウ属)が咲いていました。花の少ない沢に、鮮黄の塔が立って、近寄れば、花の一つ一つが七夕飾りの様に見えました。本州〜九州の山地や深山の湿地、林縁等に生育する、花茎の高さ0.8〜1m程の多年草です。根生葉は数個付き、長い葉柄があり、三角状心形で径20〜40cmになり、葉縁は鋸歯状。葉柄は茎を抱きます。6〜9月に、茎上部に黄色い頭花を総状に付け、総状花序の下から上へ開花して行きます。花序には苞があり、舌状花の数は1-4個。筒状花は6-11個。果実は痩果で痩果は長さ6-7mmの円柱形で、冠毛は褐色を帯びます。名は、オタカラコウに比して姿が優しく、又、タカラコウ(宝香)は龍脳香の事で、根茎の香が似ている事に由来。青葉山では、沢沿いの所々に見られます…
メタカラコウ 落日の山道
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
クルマユリ(車百合)
2020/08/02(Sun)
   きょうは、良く晴れました(21.7~27.5℃/南南東風)。 
   道沿いに、クルマユリ(ユリ科)が咲いていました。今年は又"藪刈り"等でめっきり見られなくなった当種ですが、暗い森にぽつんぽつんと、希望の炎を赤々と燃やしていました。北海道~近畿以北と四国の他、中国、朝鮮、サハリン等の主に高山~亜高山の草原等に生育する、高さ30-80cmの多年草です。葉が茎の中央部で6-15枚輪生するのが特徴で、その上部にも3-4枚疎生します。7-8月、茎先に朱色で濃紅色の斑点がある、径5-6cmの花を2-3輪下向きに咲かせます。高山植物ともされますが、青葉山にも数多く自生。しかし、各工事や管理、林床破壊、盗掘等に因り激減しています・・・
クルマユリ 森の窓から
この記事のURL | 植物 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
コムクドリ(小椋鳥)
2020/08/01(Sat)
   きょうは、晴れたり曇ったりでした(21.0~27.5℃/南南東風)。
   川岸のハリエンジュに、コムクドリ(ムクドリ科)がいました。既に繁殖を終えたのか、雌雄、若鳥の混じった10数羽の群れで、キュルキュル言いながら盛んに何かを突いていました。フィリピン、ボルネオ北部等で越冬し、日本(北海道、本州北部)やクリル、サハリン南部に夏鳥として渡来し、山地~平地の明るく開けた林等に生息・繁殖します。体長19cm程。雄は頭~喉が淡黄白色で、頬~耳羽後方に茶色い斑が目立ち、背中、肩羽、翼は黒く、体の下部はややくすんだ淡黄白色。雌は、頭~胸が灰褐色で、雌雄共に嘴と脚は黒。雑食性で、樹上で昆虫類やクモを捕食したり、木実を採食します。樹洞の他、屋根の隙間、石垣等に営巣します。青葉山では、春~秋に川沿い等で普通に見られます・・・
コムクドリ 晩方の空
この記事のURL | 野鳥 | CM(0) | TB(0) | ▲ top
| メイン |
ゆきかえる