ツクシハギ(筑紫萩・土筆萩)
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2020/09/30(Wed)
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きょうは、晴れたり曇ったりでした(14.6~21.7℃/北北西風)。
道沿いに、ツクシハギ(マメ科)が咲いていました。秋の風情深く、そこら中に咲き群れて、道を覆う花穂に触れる度にはらはらと、萩色の花が零れ落ちました。日本固有種で、本州~九州の日当たりの良い山野に生える、樹高1-2mの落葉広葉低木です。葉は3出複葉で互生し、長さ2-5㎝の楕円~卵状楕円形で、全縁で先は鈍頭~僅かに凹みます。表面は無毛で裏面に微細な毛があります。7-9月、葉よりやや長い総状花序を出し、長さ約1㎝の淡白赤~赤紫~濃紫色の蝶形花を疎らに咲かせます。青葉山に最も多く見られる萩で、別名は「仙台山萩」。古来より名高い「宮城野の萩」は当種だとも言われています・・・ ![]() ![]() スポンサーサイト
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コテングタケモドキ(小天狗茸擬)
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2020/09/29(Tue)
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きょうは、大体晴れました(14.4~21.9℃/南東風)。
道沿いの小楢の樹下に、コテングタケモドキ(テングタケ科)が生えていました。オリミキが沢山出ている木の根元に、素鼠色の大小の茸が、二組の親子の様に並んでいました。夏~秋に、本州~九州のコナラ、クヌギ等の広葉樹林、シイ、カシ等の照葉樹林、アカマツと広葉樹の混生林等の地上に散生する中~大型菌です。径3-11㎝の傘は、帯灰褐色で時にやや絣模様を表し、時に壺の白い膜片を付着し、周囲はしばしば内被膜の名残で白く縁取られ、襞は白くて密です。5-12cmで太さ6-18㎜の柄は白く中実で、表面はややささくれて、上部に膜質の鍔、基部に袋状の壺があります。有毒で、胃腸、内臓系及び痙攣等神経系の中毒を起す可能性があると言われますが、未解明の様です。青葉山では、広葉樹林内地上に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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メナモミ(雌薟)
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2020/09/28(Mon)
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きょうは、大体晴れました(15.3~23.3℃/南西風)。
道端に、メナモミ(キク科)が咲いていました。割と大きな群で、近寄れば、緑に黄金のブローチの様で、粘り気もあるので、何か大切な時の為取って置きくなりました。温~亜熱帯に広く分布し、日本では、北海道~九州の山野の路傍や荒地等に生育する、高さ60-120cmの多年草です。茎は直立し、上部の茎葉には白い開出毛が密生します。葉は対生し、卵~3角状卵形で、長さ7.5-19cm、幅6.5-18cm。粗い鋸歯があり、葉柄には翼があります。9-10月。枝分かれした茎上部に円錐花序に多数の頭花を付け、5個の総苞片は長さ10-12mmで、柄のある腺が多数付き、頭花は黄色く、頭花周辺に3裂した舌状花、中央に5裂した筒状花が付きます。痩果は長さ2.5-3.5mm。青葉山では、路傍等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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アケボノソウ(曙草)
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2020/09/27(Sun)
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きょうは、曇り時々雨が降り、一時晴間もありました(16.1~20.4℃/南東風)。
沢沿いに、アケボノソウ(リンドウ科センブリ属 )が咲いていました。僅か数株に数輪の花でしたが、白い十字が、とても清らかに佇んでいました。北海道~九州の他、中国、ヒマラヤ等の、山地の湿地周辺や沢沿い等に生育する高さ60-90㎝の2年草(越年草)です。1年目は根生葉だけのロゼットが現れ、2年目に地上茎を出して花を咲かせます。根出葉は花時にはなく、直立する茎は分枝し4稜線があり、葉は有柄でに5-16㎝、幅2-5㎝で毛はなく3脈が目立ちます。9‐10月、茎頂に白花を多数付け、花冠は5深裂し裂片は長さ10-13㎜、上半に濃緑の細点があり中央部に黄色円形の2腺体があります。萼片は広倒披針形で花冠の約1/3長。蒴果は花冠より少し長く、種子は長さ約0.9㎜で細瘤状突起があります。青葉山では、沢沿いや湿地等に見られます… ![]() ![]() |
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ミゾソバ(溝蕎麦)
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2020/09/26(Sat)
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きょうは、曇って、晩方から雨になりました(17.5~21.8℃/北風)。
森の湿地に、ミゾソバ(タデ科)が咲いていました。愛らしい薄紅の蕾が綻んで、近寄れば蓮にも見紛う艶やかな花が、緑の湖に浮かんでいました。北海道~九州の他、朝鮮、中国等の、小川沿いや沼沢地等に生育する、高さ30-80㎝の一年草です茎には下向きの刺があり、根元から匍匐茎を伸ばして増殖・群生し、匍匐茎には閉鎖花が付いて、ここにも種子を作作ります。 葉は互生し、長さ4-10㎝の卵状矛形で、先は鋭く尖り、基部は耳状に張り出します。托葉鞘は長さ5-8㎜の短筒形で、時に上部が葉状に広がります。7-10月、枝先に10個程の花を咲かせ、花被は長さ4-7㎜で5裂し、裂片の上部は紅紫色、下部は白。痩果は長さ3-3.5㎜の3稜ある卵球形で花被に包まれます。青葉山では、湿性地に普通に見られます… ![]() ![]() |
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ヒガンバナ(彼岸花)
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2020/09/25(Fri)
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きょうは、雨が降り続き風も強い一日でした(15.1~18,8℃/北風)
川沿いの土手に、ヒガンバナ(ヒガンバナ科)が咲いていました。真紅の花群が、雨粒に濡れ光り、海百合の様に煌いていました。北海道~沖縄の、田畑周辺や堤防、墓地、道端等に生育する多年生の球根性植物です。日本には稲作伝来時に中国から伝来した帰化植物と考えられています。晩夏~初秋、枝葉も節もない高さ30-50cmの花茎を立て、その先に赤く稀に白い散形花序を一つ形成し、包が破れると5-7個程の花を放射状に付けます。花弁は長さ40mm、幅約5mmと細長く、大きく反り返ります。花後、晩秋に長さ30-50cmの線形の細葉をロゼット状に出します。全草にアルカロイドを多く含み有毒ですが、嘗ては長時間水に曝して「救飢植物」ともなりました。青葉山では、田畑周辺等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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オケラ(朮)
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2020/09/24(Thu)
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きょうは、大体曇りました(17,6~21.2℃/北東風)。
道端に、オケラ(キク科)が咲いていました。薄暗い林床に純白の花が、きょうは、霜降りで美味しそうな氷菓にも見えました。本州~九州の他、朝鮮、中国東北等の山野の日当りの良い所に生育する、高さ50-100cmの多年草です。雌雄異株。茎は細くて固く、葉も固く光沢がありますが、始めは白い軟毛があります。縁には棘状の鋸歯があり、長柄があり、茎の下部では3-5裂の奇数羽状複葉になります。9-10月、茎先にアザミに似た白~薄紅色で径1.5-2cmの頭状花序を付け、花序の下の苞葉も羽状に5裂します。雌花に雄蕊はなく、花柱が突き出ます。痩果は毛が多く、冠毛は羽毛状。青葉山では、乾いた尾根道等で見られます・・・ ![]() ![]() |
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ノササゲ(野勝蜩、/野大角豆)
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2020/09/23(Wed)
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きょうは、一日曇って、夜に雨が降りました(18.9~26.3℃/東北東風)。
道端に、ノササゲ(マメ科)が咲いていました。藪影に突然現れる檸檬花はとても麗しく、見上げれば、天まで届きそうに続いていました。本州~九州の山地の林縁や草地に生育する、蔓性の多年草です。茎は細く長く、木や草に巻き付いて伸びます。葉は3出複葉で互生し、小葉は長さ3-10㎝の長卵形で、葉先が細く基部近くが幅広です。葉表は濃緑色で裏は白色を帯びます。8-9月、葉腋から総状花序を出し、長さ1.5-2㎝の淡黄色の蝶形花を3-10個付けます。豆果は長さ3-5㎝の披針形で、10-11月、熟すと紫色になり莢が割れて、径約5㎜の黒紫色の丸い種子を3-5個垂れ下げます。青葉山では、林縁等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ベニイグチ(紅猪口)
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2020/09/22(Tue)
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きょうは、曇り時々晴れました(16.4~23.4℃/北北西風)。
林床に、ベニイグチ(イグチ科)が生えていました。正に赤くて大きくて、思わず接近、暫し見惚れてしまいました。夏~秋、全国のアカマツ・コナラ林、シイ・カシ林等の地上に発生します。傘は5-13㎝で、半球~平たい饅頭形に開きます。表面は平滑で、湿時多少粘性があり、赤紫~帯褐赤色。柄は6-13㎝で、下部は膨らみ表面は傘と同色で、網目模様があり細点に覆われます。肉は淡黄色、傷ついても変色しないか、微かに青変します。管孔は檸檬色で柄に直生からやや上生します。食べている方もいますが食毒不明で、中毒例もある様ですから要注意です。青葉山では、落葉樹林下に比較的普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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キバナアキギリ(黄花秋桐)
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2020/09/21(Mon)
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きょうは、曇り後晴れました(18.3~25.8℃/北風)。
森の道端に、キバナアキギリ(シソ科)が咲いていました。空は快晴なのに薄暗い森の下、あちこちに黄花が散らばり、黄金の原を成していました。本州~九州の山地の木陰等にに生育する、高さ20-40㎝程の多年草です。茎は四角で、葉は対生し長柄があり、三角状矛型で長さ5-10㎝、幅4-7㎝。8-10月、茎先に黄色い唇形花を穂状に付け、花冠は長さ2.5-3.5㎝で上唇は立ち上がり、下唇は3裂して前に突出ます。雄蕊4中2は退化し、花柱は長く突出します。萼は上下に2裂し、下裂片には浅い切れ込みがあり開出毛があります。青葉山では、明るい林内に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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マツブサ(松房)
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2020/09/20(Sun)
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きょうは、大体曇りました(19.0~25.1℃/南南東風)。
道沿いの藪に絡まるマツブサ(マツブサ科)に、実が生っていました。巨峰や麝香葡萄を思わせる実がたわわに付いていて、一つ口に含むと、案外葡萄に似た甘さでした。北海道〜九州の丘陵や山地の林縁等に生育する落葉蔓性木本です。雌雄別株。蔓は左巻きで、古い樹皮はコルク質が発達します。葉は互生し、短枝先に纏まって付き、葉身は長さ2-6㎝の広卵形で、波鋸歯があります。葉柄は葉身の半分以上の長さ。6-7月、径1cm程の黄白色の花が短枝から垂下します。花被片は9-10個。10月に径8-10㎜の球形液果が房状に付き、青黒色に熟します。青葉山では、林縁の所々に見られます… ![]() ![]() |
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ナンテンハギ(南天萩)
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2020/09/19(Sat)
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きょうは、晴れ時々曇りました(19.6~27.9℃/西風)。
道端に、ナンテンハギ(マメ科)が咲いていました。何時もは、野葡萄の様な彩に目が行きますが、きょうは濃紫の線模様がとても奇麗で面白く感じました。北海道~九州の山野に生育する、高さ50-90cmの多年草です。葉は2枚の小葉からなる羽状複葉で、互生します。卵形の小葉は長さ4-7cmで、縁は全縁で毛があります。葉柄はやや短く、基部に鋸歯のある托葉があります。7-10月、葉脇から長さ2-4cmの総状花序を出し、紅紫色の蝶形花を多数付けます。別名は、葉が2枚ずつ対生するのでフタバハギ(二葉萩)、タニワタシ(谷渡し)とも言われます。若がは山菜となり、小豆の様な匂いがするのでアズキナとも呼ばれています。青葉山では、林縁等に普通に見られます・・・> ![]() ![]() |
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キクイモ(菊芋)
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2020/09/18(Fri)
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きょうは、一日曇りでした(21.7~29.4℃/北北西風)。
草原に、キクイモ(キク科)が咲いていました。土が代えられたばかりなのに、何処に根が残っていたのかあちこちに、黄金の大花を赫よわせていました。北米原産で、南米、欧州、アジア、オセアニアに移入分布する、草丈1.5-3mの多年草です。日本には江戸時代末期に飼料用作物として伝来し、後に野生化しました。茎葉共に粗毛が生えざらつき、下部の葉は対生し上部の葉は互生します。葉柄には翼があり、葉身は長卵形で先が尖り、3本の葉脈が目立ち、疎に鋸歯があります。9-10月、茎上部が分枝し、径6-8cmの数個の黄色頭花を付けます。舌状花は長さ3-5cmの淡黄色で、中央部の筒状花は黄褐色。果実は長さ5-6mmで、上部に毛が生えています。塊茎は食用。青葉山では、川沿い等のあちこちに群生しています・・・ ![]() ![]() |
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エンマコオロギ(閻魔蟋蟀)
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2020/09/17(Thu)
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きょうは、曇り時々晴れました(20.9~27.6℃/南東風)。
道端に、エンマコオロギ(コオロギ科)がいました。叢からコロロローと聞えていましたので、雄かと思いましたら、飛び出したのは雌で、光る丸顔、繻子の黒衣に長い管針が素敵でした。北海道北部と沖縄を除く全国の、草原や田畑、人家周辺等に生息し、日本産のコオロギでは最大。年1化性で、体長26-32mm程の成虫は8-11月に出現し、昼間は草木の茂み等に潜み、夜に活動して灯火にも飛来します。大きく丸い頭部には光沢があり、背は黒褐色、腹は淡褐色で、体側や前翅は少し赤みを帯びます。複眼の周りに黒い模様があり、その上に淡褐色の眉状帯があります。名は、この模様が閻魔の憤怒面を思わせる事に由来。雄は前翅に鑢状の発音器や共鳴室を備え、翅脈が複雑な模様をしていて、雌の翅脈は整然と直線的に伸び、長い産卵管を持ちます。雑食で、植物の他に小動物の死骸等も食べます。雄はコロコロリーとかキリリリー等と鳴き、夏は夜しか鳴かず、秋になると昼に鳴くようになります。古来最も身近な昆虫の一つで、青葉山では、草地等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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クサボタン(草牡丹)
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2020/09/16(Wed)
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きょうは、曇り時々晴れて、夜には雨が降りました(20.1~26.3℃/南東風)。
道端に、クサボタン(キンポウゲ科)が咲いていました。白い蕾やしおれて赤くなったのもありましたが、茄子色の飴を思わす爽やかな花が、今を盛りと微笑んでいました。北海道~本州の日の良く当たる草原や林縁に生育する、高さ1m程の雌雄異株の多年草です。茎の下部は木質化し、葉は対生し3出複葉。8-9月に、茎先や葉腋に集散状の花序を付け、細毛が密生する花弁状の萼片の先を反り返しながら下向きに開花します。名は、葉が牡丹のそれに似る事に由来します。青葉山では、明るい林縁、林内等の所々に見られます・・・ ![]() ![]() |
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モンキアゲハ(紋黄揚羽)
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2020/09/15(Tue)
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きょうは、曇り時々晴れました(19.6~26.3℃/南東風)。
道沿いに、モンキアゲハ(アゲハチョウ科)がいました。嘗ては稀にしか見られず、幼虫がいたと言っても信じて貰えませんでしたが、今やあっちにもこっちにも、極々普通のアゲハになって、大きな白斑を明滅させながら飛び回っていました。インド~東南アジア~中国等に広く分布し、日本では関東~沖縄に生息するとされる南方系の蝶です。成虫は4-10月に2-3回発生し、前翅長60-75mm、開張110-140mmで、日本の蝶としては最大種です。翅は黒く、後翅に名の通りの大きな黄白色紋があり、羽化したてはほぼ白く、日が経つにつれて黄色みを帯び、その周辺には三日月状の小赤斑が並び、後翅には尾状突起があります。蛹で越冬。食草は、カラスザンショウ等ミカン科の植物。県レッドリストで要注目種に指定。北日本では越冬出来ないとされていましたが、2009年に東北大学植物園で春型の成虫が初採取されて以来、青葉山では、今や極普通に見られるようになりました・・・ ![]() ![]() |
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ミヤマクワガタ(深山鍬形)
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2020/09/14(Mon)
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きょうは、曇り後晴れました(17.7~22.9℃/北風)。
樹液の出ているコナラの木に、ミヤマクワガタ(クワガタムシ科)がいました。昨日の観察会でも出会いましたが、立派な顎の大鍬が、軟かな樹面を耕しているかの様でした。北海道~九州の山林に分布し、名前の通り標高の高い山間部に良く見られますが、低山地~平地にも生息する、体長♂43-72mm、♀32-39mmの大型甲虫です。成虫は6-9月に出現し、雄では体表には細毛が生えて金~褐色に見え、頭部の両側が張り出しているのが特徴で(耳状突起)、大顎を閉じる筋肉の付着面を限られた範囲で広げるのに役立っています。雌は艶のある黒色ですが、腹側には雄と同様微毛を備えます。コナラ、クヌギ等の樹液を吸い、夜間、時や所によっては昼間にも活動します。酷暑と乾燥に弱い為、激減、又は絶滅する可能性が相対的に高いと言われています。青葉山では主に夜間、樹液の木で見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヒナアンズタケ(雛杏茸)
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2020/09/12(Sat)
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きょうは、一日雨降りでした(19.5~22.2℃/北風)。
道沿いに、ヒナアンズタケ(雛杏茸)が生えていました。珍しく、大きな石の側面に、ひっそり影を潜めながらも、黄金の光を放っていました。北米と東アジアに分布し、日本では夏~秋iに、全国の林内地上に散生する小型菌です。全体が卵黄色で、傘は2‐4㎝、不正円形で周縁は浅く裂け、襞は垂生から直生します。名は、小さくてアンズタケに似る事に由来しますが、より小形で、襞が互いに連絡しませんし、香りもとても淡いものです。菌根性。一応「食用」ですが、小さいので苦労して集める程ではありません。青葉山では、極普通に見られます・・・ ![]() ![]() 明日(9/13)は、定例の観(視)察会↓。お天気は心配ですが、キノコが中心の観察会となります。専門家のお話を聞きながら、自然全般の観察もしましょう! 又色んな出会いがあるといいですね・・・ |
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オオセンチコガネ(大雪隠黄金)
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2020/09/10(Thu)
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きょうは、雨後晴れました(24.8~31.9℃/南西風)。
道i端に、オオセンチコガネ(センチコガネ科)がいました。イノシシのものと思われる糞に、正に「掃溜めに鶴」ならぬ美しい宝玉が、紅玉、翠玉、蒼玉を併せた様な輝きを放ってました。 北海道~九州の山野に生息する、体長16-22㎜のコガネムシの仲間です。成虫は4-11月に出現し、体色は黒っぽく、センチコガネに良く似ていますが、頭部前縁は前方に長く、頭楯の形状は台形で、より体表の輝きが強く、金緑、金青緑、金紫、金赤紫等地域によって様々な変化があります。上翅には細かな筋があり、胸部背面中央に縦筋があります。獣糞や動物の死骸に集まり、雌は地中へ糞を埋めこんで産卵します。幼虫は糞を食べて育ちます。青葉山では、センチコガネ同様に、低空飛翔したり、糞に集まる姿が見られます… ![]() ![]() |
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ムクドリ(椋鳥)
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2020/09/08(Tue)
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きょうは、晴れてとても暑くなりました(25.9~34.0℃/南東風)。
車道沿いの電線に、ムクドリ(ムクドリ科)がいました。ギュルギュル鳴き交わしながら、数十羽の群れが行儀良く均等に並んで、まるで交響曲の楽譜を見る様で見事でした。東アジアに広く分布し、日本では全国の主に平地・盆地の人里付近に生息する、全長24cmの中型鳥です。翼と胸、頸は茶褐色で、頸〜頭と腰に白色部が混じり、足、嘴は黄色。雄は胸、腹、背が黒っぽく、雌は褐色。繁殖期が終わると群れで生活し、街路樹や竹藪等に数百~時に数万羽もの集団塒を形成して嫌がられる事もありますが、害虫を大量に食べてくれる益鳥でもあります(一家族平均8羽の年間捕食虫数は100万匹+)。青葉山の林内にはいませんが、林縁や草原等周辺の何処でも普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヤブツルアズキ(藪蔓小豆)
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2020/09/07(Mon)
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きょうは、曇り時々晴れました(24.6~32.9℃/南南西風)。
道沿いに、ヤブツルアズキ(マメ科)が咲いていました。小さい他の豆花に交じって、黄色い牡丹や釦をも思わせる大きな丸灯が、薄暗い藪影に点っていました。本州~九州の他、朝鮮、中国等の、山野の草地に生育する蔓性の多年草です。葉は3出複葉で、小葉は先端が尖る狭卵~卵形で、浅く3裂するものもあります。8‐10月頃に、黄色い蝶形花を咲かせます。豆果は長さ4-9cmの線形で、毛がなく、当種を改良したものが「アズキ」だと言われています。青葉山では、道端の藪等に良く絡まっています・・・ ![]() ![]() |
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キイボカサタケ(黄疣傘茸)
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2020/09/06(Sun)
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きょうは、曇り時々晴れました(21.8~29.0℃/西南西風)。
道端に、キイボカサタケ(イッポンシメジ科)が生えていました。ぽつんと一本だけでしたが、藁葺屋根に立派な避雷針、幹に捻りもあって、南国の高木家の様に見えました。5〜10月、亜高山〜低地の種々林内地上に発生する傘径1〜4㎝程の小型菌です。全体に黄〜黄褐色、傘は円錐〜鐘形で、大きくなると傘の縁が波打つ事もあります。傘の上部中心に、名の由来でもある小突起(疣)がありますが、何らかの刺激により突起のないものもあります。食毒不明ともされていましたが、2007年に死亡報告があり、多食すると胃腸系中毒症状、脱水症状、体温下降、血圧低下等を引き起こすとされます。青葉山では、近似種のアカイボカサタケ、シロイボカサタケ等と共に普通に見られます… ![]() ![]() |
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ユウガギク(柚香菊)
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2020/09/05(Sat)
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きょうは、雨後曇りました(24.5~29.3℃/北東風)。
道端に、ユウガギク(キク科)が咲いていました。知らぬ間に、正に優雅な白花を群れ戦がせて、そこだけは既に深まる秋の風情でした。東北~近畿の山地~平地の草原や田畑、池沼周辺、道端等に普通に生育する、草丈50-150cmの多年草です。長い地下茎があり、葉は薄く長さ7-8㎝幅3-4㎝の披針~卵状長楕円形で互生し、3-4対に切れ込んで、短毛がありざらつきます。葉の基部は楔形で葉柄はありません。7-10月、茎頂に径約2.5㎝で白~薄青紫のの頭花を付けます。舌状花は14-16枚で、中央に黄色い筒状花が集合して半球状になります。痩果は長さ2-3㎜の倒卵形で、稜に剛毛、面にも腺毛があります。青葉山では、道端等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ミゾカクシ(溝隠)
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2020/09/04(Fri)
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きょうは、曇り後晴れて、蒸し暑い一日でした(25.3~34.0℃)。
湿地の土手に、ミゾカクシ(キキョウ科)が咲いていました。小さい花なのですが沢山咲いていて、良く見れば白の他、薄紅に染まったものも多くて、鷺の群中に佇む鴇の様にも見えました。中国~東南アジア、インド等に分布し、日本では北海道~沖縄の水田周辺等湿った場所に生育する、草丈10cm程の多年草です。茎は細く横に這い、節毎に葉を付けて根を下します。葉は長さ1-2cmの狭い被針形で互生し、低鋸歯があります。7-10月、葉柄から1.5-3cmの花茎を出し、先端に花を一つ付けます。白~薄紫を帯びる花は、経1cm程の唇形花で上二弁と下三弁に分かれ、下三弁は外側へ巻きます。青葉山では、水田周辺等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ツルフジバカマ(蔓藤袴)
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2020/09/03(Thu)
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きょうは、雨後曇って、一時晴間もありました(24.6~30.5℃/南東風)。
道沿いに、ツルフジバカマ(マメ科)が咲いていました。叢の草木に絡まりながら、紫蘭や飛信子をも思わせる花穂が、艶やかに輝やいていました。朝鮮、中国、サハリン、クリル、シベリア等に広く分布し、日本では北海道~九州の山野に生育する蔓性多年草です。全体に軟毛があり、茎には稜があります。小葉は10-16個あり、長さ1.5-4cmの長楕円形で、托葉は粗く裂けます。主に8-10月、紅紫色で長さ1.2~1.5cmの蝶形花を、総状に咲かせます。豆果は2-3cmの長楕円形で、1-5個の種子を含みます。良く似たクサフジは小葉が17-18枚以上あります。名の由来は、蔓性でフジバカマの花色に似ているからとか、托葉や花の様子を袴に見立てた等と言われています。青葉山では、草原等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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コセンダングサ(小栴檀草)
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2020/09/01(Tue)
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きょうは、雨が降ったり止んだりでした(19.6~23.9℃/東風)。
車道沿いに、コセンダングサ(キク科)が咲いていました。雨に濡れながらも、赤橙の頭花を、煙草火の様に燃やしていました。世界の暖帯~熱帯に広く分布する南米原産の帰化植物て、日本では全国(以前は宮城以南だったが北海道でも確認)の河原や道端、空地等に広く生育する草丈50-100cmの一年草です。葉は対生し、三全裂又は羽状に分裂し、小葉は倒卵形で縁に円い鋸歯があって、先は尖ります。。葉の表裏には毛が散生し、脈上に伏した毛が並びます。9-12月に、次々と筒状花のみの花を付けますが、時に白い舌状花を持つものもあります(コシロノセンダングサ/同株に筒状花のみの頭花も形成)。痩果の先には2-4本の逆棘のある芒があって、獣等に付いて、種子を散布します。青葉山では、河原や道端に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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