カケス(橿鳥、懸巣、鵥)
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2020/12/31(Thu)
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きょうは、朝までに雪が5cm程積り、後晴れて時折風花が舞い、真冬日になりました(-3.1〜-0.2℃/南西風)。
森道沿いの木に、カケス(カラス科)がいました。時折ジャージャー言いながら、雪の木にじっと止まっていて、暫くその精悍な姿を楽しみました。アフリカ北部やユーラシア中部~南部に分布し、日本では本州~九州の山地~平地の林内に生息する、全長33cm程の留鳥又は漂鳥です。成鳥は額~頭頂が白黒の斑模様で、喉と腹は白、目の周囲や尾羽は黒、後頭部、背、胸は葡萄褐色で、羽の基部は黒、白、青が段だら模様が一際奇麗です。主に団栗等の木の実を好みますが、雑食。物真似が上手で、他の鳥や犬・猫の声等も真似ます。青葉山では、嘗て繁殖記録もありましたが、主に秋~春に見られ、晩秋には団栗を運んでは、木の根元や隙間に隠す光景が観察されます・・・ ![]() ![]() スポンサーサイト
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ツルウメモドキ(蔓梅擬)
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2020/12/29(Tue)
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きょうは、曇り後晴れました(2.5~8.4℃/北風)。
林縁の藪に絡まるツルウメモドキ(ニシキギ科)に、実が生っていました。今年は生りが悪いのか、中々見られなかったこの果実、殆ど鳥に食べられていて、残っているのは数個でしたが、黄色い果皮に真紅の仮種皮が鮮やかでした。朝鮮、中国、クリル等に分布し、日本では北海道~九州の山地~低地の林内等に生育する、雌雄異株の落葉性の蔓性木本です。葉は長さ3.5-0cmで、先は尖ります。5-6月、葉腋に 淡緑色で1-3個の雌花、1-7個の雄花を付けます。秋に、径7-8mmの黄色い球形の果実を生し、熟すと3つに裂けて、朱赤色の仮種皮に包まれた種子が現れます。青葉山では、藪地等の木々の到る所に絡まっています・・・ ![]() ![]() > |
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アワコガネギク(泡黄金菊)
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2020/12/28(Mon)
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きょうは、曇り時々晴れて、一時小雨が降りました(1,3~9.4℃/北風)。
川沿いの崖に、アワコガネギク(キク科)が咲いていました。自生か如何かは分りませんが、如何にもと言う場所に、冬には似つかわしくない鮮黄の花束がゆ揺れていました。東北南部~関東北部、近畿地方、九州北部の林縁、山地の崖等に生育する、草丈1-1.5m(草刈される所では小振り)の多年草です。茎には細かい白毛が密生し、葉身は羽状に中~深裂し、更に裂片も切れ込み、葉身は長さ3-6cm。10-11月、茎上部の枝先に径1.2-1.5cmの黄色い頭花をやや密に付けます。痩果に冠毛はありません。名は、黄花が泡立つ様に咲く事から、別名のキクタニギクは、京都東山の菊渓に由来。自生種は環境省レッドリストにも掲載されていますが、韓国や中国産種子による法面緑化用として導入されたものが在来種の遺伝子を攪乱し、問題となっています。青葉山では、道沿い等の所々に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ヤツデ(八手)の果実
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2020/12/27(Sun)
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きょうは、曇り後晴れました(-1.6~6.8℃/南西風)。
車道沿いのヤツデ(ウコギ科)に、果実が生りかけていました。緑の樟玉を良く見ると、未だあちこちに花柱が伸びていて、霜の如くきらきら光っていました。本州(東北南部)~沖縄の主に太平洋側海岸近くの森周辺や林内に生育する、高さ2-4mの常緑低木です。枝分かれは少なく、葉は互生して茎先に集中し、葉身は掌状円形で7-9裂し、15-45cmの葉柄を持ちます。裂片には鋸歯があり、鋭尖頭で質厚く光沢があります。10-11月、茎頂に花序を出し、球形の散形花序を円錐状に多数付けます。花には、雄性期と雌性期があり、初めは花弁と雄蘂がありますが、それが落ちると、5本の柱頭が伸びて雌性期になります。翌年の4-5月に、球形の果実を黒く熟します。青葉山では、年々林内外に増加していて(カモシカによる食痕も多い)、これは野鳥による播種や温暖化等の影響と思われます・・・ ![]() ![]() ★ 「杜の都 青葉山は今!」展示会…12/15(火)〜12/28(月) 青葉通地下道ギャラリーにて開催中! 自由通路ですので、24時間いつでも自由に見られます。 ぜひ、お立ち寄りください! (最終日の28日(月)は午後4時頃迄です) ![]() ![]() |
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ウスタビガ(薄足袋蛾・薄手火蛾)の繭
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2020/12/26(Sat)
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きょうは、朝までに雪が1cm程積り、後大体晴れました(-1.1~5.4℃/西北西風)。
道沿いの木に、ウスタビガ(ヤママユガ科)の繭が下がっていました。本当に久し振りに、この美しい翠玉に出会えましたが、良く見ると、三本の太い脈が緑の血管の様に見えました。朝鮮、シベリア東部等に分布し、日本では北海道~九州の山野に生息する、開張90-110mmの大型の蛾です。成虫は10-11月頃に出現し、翅に一つずつ目玉状の半透明斑紋があるのが特徴です。雄の体色は暗褐~黄褐色で、雌は黄色、卵で越冬し、4月頃に孵化して成長し、6月頃に繭を作って蛹化します。幼虫の食草は、コナラ、ケヤキ桜類、楓類他。繭は薄黄緑色の下が膨らんだ逆三角形状で、自らの糸で作った柄を繭の上部に繋いでぶら下がります。青葉山では、繭や成虫、幼虫も極普通に見られていましたが、近年激減しています・・・ ![]() ![]() |
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ノウサギ(野兎)の足跡
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2020/12/24(Thu)
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きょうは、大体晴れて気温が上がりました(4.2~14.4℃/南風)。
森の藪地に、ニホンノウサギ(ノウサギ科)の足跡がありました。何羽かは分かりませんが、縦横に走っていて、所々に糞があったりおしっこがあったりして、少なくなっているだけに、とても嬉しくなりました。本州~九州の亜高山~低地の森林や草原等に生息する、体長45-54cm、体重2-3.5kgの日本固有の兎です。植物食で、葉、芽、枝、樹皮等を採食し、群れは形成せず単独で生活し、塒を中心に半径400m内外の範囲で行動します。藪中で繁殖し、一回1-4仔産み、早春~秋に数回それを繰り返します。夜行性で昼間は藪地等でじっとしている事が多く、巣は作りません。青葉山では、藪内外で比較的普通に見られますが、大開発や藪刈り等で激減していて、今後の地域的生存が危ぶまれています・・・ ![]() ![]() |
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キタキチョウ(北黄蝶)
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2020/12/23(Wed)
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きょうは、大体晴れました(0.3~11.4℃/西北西風)。
道端に、キタキチョウ(シロチョウ科)がいました。雪面に、鮮やかな黄翅が美しく、じっとしているので死んでいるのかと思いましたが、触れると普通に動いて、枯葉のある木陰の土面に移しました。キチョウは、アフリカ中部以南やインド~東南アジア、オーストラリア等に広く分布し、日本では本州(秋田、岩手以南)~沖縄の山野の草原等に生息する、とされて来ましたが、2005年にキタキチョウ(本州~南西諸島に分布)とキチョウ(南西諸島に分布)の2種に分割されました。形態的には、前翅表の縁毛が黄色い等の違いがありますが、識別は困難な様です。キタキチョウの成虫は前翅長20-27mmで、年に5-6回発生し、いつもせわしなく飛び回り、様々な花で吸蜜したり、地面で吸水します。翅は名の通り黄色く、夏型の雄は前翅、後翅共に外縁が黒く縁取られますが、秋型の雌や、春型の雌雄は前翅の黒い縁が先に少し残る程度です。幼虫の食草は、ネムノキ、ハギ類等のマメ科植物で、成虫で越冬します。青葉山では、6月~晩秋頃まで林縁や草原等で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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キイロスズメバチ(黄色雀蜂)の巣
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2020/12/22(Tue)
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きょうは、曇り後晴れて、気温が上がりました(-1.1~9.8℃/南南西風)。
道沿いの小楢に、キイロスズメバチの巣がありました。以前は傷一つありませんでしたが、何時の間にか大きな穴が開いていて、啄木鳥か何か、鳥の仕業かなと思いました。本州~九州の山野に生息し、近年は都市部にも進出している、中型(17-28mm)の雀蜂です。 斑紋の黄橙色部分が広く、全身が黄色い初毛に覆われています。成虫は4-11月に現れ、様々な昆虫を捕食し、樹液や花にもやって来ます。防衛本能が強くて攻撃性も高く、特に晩夏~秋には危険性が高まります。軒下や崖の窪み等、雨風の当たらない場所に鱗模様のある、巨大な球形の巣を作ります。青葉山では普通種で、大きな巣も岩崖の下等に良く見られます… ![]() ![]() |
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イイギリ(飯桐)の果実
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2020/12/21(Mon)
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きょうは、朝までに昨日の雪に加えてうっすら積もり、後晴れました(-3.5~4.8℃西北西風)。
道沿いのイイギリ (ヤナギ科)に、実が生っていました。無数に下がる真紅の実が雪を被り、紅白しめ飾りの様でした。本州~沖縄の他、朝鮮、中国等の山地の谷筋等に生育する、高さ15-20mの落葉高木です。雌雄異株。幅広い葉は互生して枝先に束性し、葉柄は長く、先の方に1対の蜜腺があります。4-5月頃、雄花も雌花も同様の黄緑色の円錐花序を出して下垂します。花弁はなく、萼片は5枚程ですが一定せず、雄花には多数の雄蕊があり、雌花にも退化した雄蕊があります。10-11月頃、径1cm程の丸い果実が赤く熟します。青葉山では、各所に高木が見られます・・・ ![]() ![]() |
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ツグミ(鶫)
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2020/12/19(Sat)
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きょうは、今朝うっすら雪があり、晴れたり曇ったりで、晩方からは又雪が降りました(-0.7~3.1℃/西北西風)。
川沿いのヒマラヤスギに、ツグミ(ツグミ科)がいました。木の天辺に止まって、背筋を伸ばしてケッとか言って、キョロキョロした後、何処かに飛び去りました。北東アジアに広く分布し、東シベリア~カムチャッカで繁殖、日本には秋~春に渡来して越冬します。体長約20㎝。体の上部が灰~茶色で、眼上と腹部が白く、胸を張り背筋を伸ばす姿勢でいるのが特徴です。雑食で、主に土中のミミズや虫を食べ、様々な果実等も好みます。青葉山では冬期、草原や林縁等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ウメモドキ(梅擬)の果実
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2020/12/18(Fri)
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きょうは、大体晴れました(-2.4~4.8℃/西北西風)。
道沿いのウメモドキ(モチノキ科)に、実が付いていました。お目出度そうな真赤な実が点々と、雪の白地に良く映えていました。本州~九州の山地の主に湿り気のある場所に生育する高さ1-2m程の落葉低木です。雌雄異株。長さ2-7cmの葉には毛が多く、縁に小さく尖った鋸歯があります。6-7月、雄株では葉腋に雄花を多数、雌株では雌花を2-4個付けます。雄花は花弁4-6枚で、雄蘂が4-5本、雌花は花弁4-6枚、退化した雄蘂4-5本で、雌蘂が目立ちます。果実は9月頃から赤く熟し、落葉後の冬季も枝に残って目立ちます。青葉山では、湿性地周辺等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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コナラ(小楢)の紅葉
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2020/12/17(Thu)
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きょうは、昼過ぎまで良く雪が降って又15㎝程積り、後曇って、晩方からは晴れました(-2.3~1.2℃/北西風)。
道沿いのコナラ(ブナ科)の小木が、紅葉していました。綿の様な雪を被って、赤白の降誕祭爺や寒波爺に見えました。北海道~九州の他朝鮮、中国等の冷温帯下部~暖温帯の山地に生育する、高さ20-25mの落葉高木です。樹皮は灰色で、縦に裂目ができ、葉は長楕円型で縁に尖った部分があります。5月頃、新葉の展開と共に花を咲かせ、長さ6-9cmで黄褐色の雄花序は長く垂れ下がり、1花に4-8本の葯を持ちます。当年枝の葉腋に出る雌花序は短く、秋に、雌花が結実して団栗を作ります。伐られても切株からひこばえを出す萌芽再生能力が高いので、薪炭林の主要樹種となり、シイタケのほだ木等ともなって、所謂二次林の主役になっています。青葉山では、最も多い樹種です・・・ ![]() ![]() |
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ルリビタキ(瑠璃鶲)♀
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2020/12/16(Wed)
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きょうは、朝までに雪が数㎝積もり、後晴れたり曇ったり、又うっすら降り積もったりでした(-1.9~1.8℃、西風)。
道沿いの笹藪に、ルリビタキ(ツグミ科)の♀がいました。ヒッヒッと声がしたので目を凝らすとと、すーっと近くに飛んで来て、好奇心たっぷりに周りをくるくる回って、円らな瞳でこちらを気にしていました。ユーラシアの亜寒帯やヒマラヤ、日本では北海道、本州、四国の高山で繁殖し、冬期は山麓、丘陵、暖地に移動します。全長14cm。体側面は橙色で、腹面は白く、尾羽は青。雄の成鳥は頭部~上面が青く、幼鳥や雌の成鳥は上面が緑褐色。雄幼鳥は雌成鳥に比べて翼が青みがかり、体側面や尾羽の色味が強くなります。雑食で、昆虫類、節足動物、果実等を食べます。青葉山では、主に笹薮等の藪地で越冬し、群れは作らず、暖かな朝等にはヒッチョロチョロリと囀ります・・・ ![]() ![]() |
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ウツギ(空木) の果実
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2020/12/15(Tue)
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きょうは、朝までに雪が5-6cm積り、その後も一日中雪が舞いました(-1.9~1.0℃/西北西風)。
道沿いのウツギ(ユキノシタ科)に、実が付いていました。頭に雪を乗っけて、めいこい空坊兄弟に見えました。北海道~九州の林縁、崖等の少し湿った場所に生育する樹高2-4mの落葉低木です。良く分枝し、樹皮は灰褐色で、新枝は赤褐色を帯び、星状毛が生えます。葉は卵~楕円~卵状被針形と変化が多く、葉柄があり対生します。5-7月、枝先に円錐花序を付け、多くの白い花を咲かせます。名は、幹が中空である事から、別名の「卯の花」は、陰暦の卯月に咲き出すのが由来。青葉山では、川沿い等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() ★ 「杜の都 青葉山は今!」展示会…12/15(火)〜12/28(月) 青葉通地下道ギャラリーにて開催中! 自由通路ですので、24時間いつでも自由に見られます。 ぜひ、お立ち寄りください! ![]() ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店、宮城NPOプラザ(榴ヶ岡)等で販売していますが、お求めになりたい場合は、: cheb@live.jp まで。 ☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ![]() ![]() ![]() |
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キンクロハジロ(金黒羽白)♂
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2020/12/14(Mon)
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きょうは曇って、一日中雪がぱらつきました(0.3~4.4℃/北西風)。
川に、キンクロハジロ(カモ科)♂がいました。寒いのに、潜っては浮かび又潜っては浮かび、体中の雫を撥ねながら、元気に魚を捕っていました。ユーラシア大陸の中緯度に広く分布・繁殖し、南西ヨーロッパ~アジア中南部で越冬する全長40-47㎝、翼開張67-73㎝の潜水性の鴨です。日本では全国の河川、湖沼、湾等に冬鳥として訪れ、大群を作ります。繁殖期の雄は後頭の羽毛が伸長し(冠羽)、頭~胸~体上面が黒く、非繁殖期の雄(エクリプス)や雌は全身が黒褐~暗褐色。嘴は幅広く灰青色で、先は黒くその周囲は白。後肢は暗青灰色。潜水して貝類、甲殻類、水生昆虫や水草等を食べます。青葉山周辺では、毎冬普通に見られます・・・ ![]() ![]() ★ 「杜の都 青葉山は今!」展示会…12/15(火)〜12/28(月) 青葉通地下道ギャラリーにて開催! ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店、宮城NPOプラザ(榴ヶ岡)等で販売していますが、お求めになりたい場合は、: cheb@live.jp まで。 ☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ![]() ![]() ![]() |
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シロダモ(白梻)の果実
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2020/12/12(Sat)
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きょうは、大体曇りました(5.8~11.1℃/北風)。
道沿いのシロダモ(クスノキ科)に、実が生っていました。遠くからでも真赤な房が目立っていましたが、ついこの間まで咲いていた花は、が、すっかり萎れていました。本州の秋田、宮城~南西諸島の他、朝鮮、中国等の山地~低地の森林内に生育する、樹高10-15mの常緑中高木です。雌雄異株。幹は直立し、樹皮は紫褐~暗褐色で、若枝には黄褐色の絹毛があります。葉は互生し柄があり、長さ8-18cmの葉身は長楕円状披針形で、先端は尖り、3行脈が目立ち、裏面は灰白色です。秋、葉腋に散形花序を作り、黄褐色の小花を多数付け、翌年秋に長さ12-15mmの果実を赤熟します。青葉山では、林縁等の所々に見られます・・・ ![]() ![]() 明日(12/13)は、観(視)察会↓です。ふかふかの落葉を踏みながら、未だ少し残る紅葉、様々な果実や冬芽、まだ咲いている花、混群を作る野鳥達、動物の足跡や痕跡等も観察しましょう・・・ |
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オモト(万年青)の果実
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2020/12/11(Fri)
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きょうは、一日曇りました(3.4~11.1℃/北西風)。
道端のオモト(スズラン科)に、実が生っていました。葉に埋もれながらも、照り光る真赤な実は、誰から見ても美味しそうでした。日本の関東~沖縄の他、中国等の暖かい山地に生育する、とされる高さ40㎝ 程の常緑多年草です。革質で分厚く幅広い長楕円形の葉が根元から生え、夏頃、葉の間から花茎を伸ばし淡い黄緑の小花を円筒状に密生させます。秋頃に艶のある赤い液果を熟します。種子は白い乳歯状。有毒植物。観賞用として古くから栽培される古典園芸植物で、現在も尚様々な品種が作出されています。赤い実は野鳥に好まれ、糞の形で広く山野に散布される事から、温暖化現象もあって自生地が年々北上しています。青葉山でも、少しずつ増えている様です・・・ ![]() ![]() |
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シメ(鴲・蝋嘴)
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2020/12/10(Thu)
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きょうは、曇り時々晴れました(0.9~9.2℃/北北西風)。
川沿いの木に、シメ(アトリ科)がいました。色の濃い♂で、後ろ向きに止まってきょろきょろしていましたが、風切羽の先が角張っていて,、顰め顔に似合わぬ?、とてもお洒落な衣装に見えました。ユーラシア中部に広く分布し、日本では北海道で繁殖する他、本州以南に冬鳥としてやって来ます。体は全体に濃淡ある褐~灰色で、目先と嘴の基部、喉は黒く、風切は青い光沢のある黒で、内弁基部に白斑があります。嘴は淡灰褐~鉛色で、冬には肌色になります。雌は全体に淡色。キチッ等と鋭い声で鳴き、飛びながら、キィーとも言います。青葉山では、冬に川沿いや林内外で普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ノササゲ(野勝蜩、/野大角豆) の果実
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2020/12/09(Wed)
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きょうは、晴れたり曇ったりで、一時小雨が降りました(1.8~10.0℃/北北東風)。
道沿いのノササゲ(マメ科)に、実が生っていました。鮮やかな紫の莢が弾けて、その狭間から、艶やかな黒紫の種子が零れ落ちそうでした。本州~九州の山地の林縁や草地に生育する、蔓性の多年草です。茎は細く長く、木や草に巻き付いて伸びます。葉は3出複葉で互生し、小葉は長さ3-10㎝の長卵形で、葉先が細く基部近くが幅広です。葉表は濃緑色で裏は白色を帯びます。8-9月、葉腋から総状花序を出し、長さ1.5-2㎝の淡黄色の蝶形花を3-10個付けます。豆果は長さ3-5㎝の披針形で、10-11月、熟すと紫色になり莢が割れて、径約5㎜の黒紫色の丸い種子を3-5個垂れ下げます。青葉山では、林縁等に見られます・・・ ![]() ![]() |
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ウグイス(鶯、鴬)
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2020/12/08(Tue)
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きょうは、曇り後晴れました(4.9~10.5℃/西風)。
道沿いの薮に、ウグイス(ウグイス科)がいました。ジャッジャッと言う声が聞えて、暗がりにちらちら見える影を追うと、突然涼しい眉のめんこい姿が現れました。中国東北、ウスリー、サハリン、クリル、朝鮮、フィリピン等に分布。日本では全国の山地〜平地の林内や周辺の藪で繁殖し、ほぼ留鳥ですが、秋冬には寒地の個体は暖地へ、山地のものは平地に下りて、藪で暮らします。全長♂16㎝、♀14㎝で雄雌同色で、背中はオリーブ褐色で、腹は白。雑食で、夏場は主に小型昆虫、幼虫、クモ類等を捕食し、冬場は植物の種子や木の実等も食べます。繁殖期には、雄は縄張りを作り「ホーホケキョ・・・」と良く囀り、地鳴きは「ジャッジャッ」。青葉山では、藪のある所なら何処でも一年中出会えます。人には嫌がられる藪の大切さを、身を以って教えてくれる鳴鳥です・・・ ![]() ![]() ★ 「杜の都 青葉山は今!」展示会…12/15(火)〜12/28(月) 青葉通地下道ギャラリーにて開催! 作品募集中!!! ☆「青葉山の緑を守る会」の自然観(視)察会は、毎月第2日曜 午前10時30分宮教大正門前バス停集合(12時30分頃解散)。 どなたでも参加自由です (二月・八月は、「会」としてはお休みします) ★仙台市に2008年末提出した『質問状』と市の「回答」、及び、それに対する「再質問状」とその「回答」、10/31に提出した「意見書」とその回答、12/8提出の「要望書」、大震災後に提出した「地下鉄東西線建設事業凍結と都市計画道路川内・旗立線事業廃止の申し入れ」と「都市計画道路川内・旗立線の必要性に関する意見書」を公開中です。 ご意見・ご感想等は引続き、下記宛ての葉書又は cheb@live.jp にお届け下さい。 仙台の、この上もない「宝」を守る為、今後も決して諦めずに頑張りましょう!〒980-0811青葉区一番町4-1-3仙台市市民活動サポートセンター内box72「青葉山の緑を守る会」 ★仙台市公園緑地協会による青葉山市有林内の管理作業で、膨大な希少植物の自生群落地が消失する等、取り返しのつかない自然破壊が行われました。当会はその抗議の意志と共に2016年5月27日付けで「質問状」を提出。7/8に届いた「回答書1,2」は納得できるものではなかったため、8/1、より具体的な再質問状を提出。同時に、仙台市建設局公園課に対しても、その見解を求めています。 ★動植物の捕獲・盗掘は、「重」犯罪として、各法・条例で厳しく罰せられます。特に、青葉山市有林(青葉の森)や竜ノ口峡谷周辺は、「広瀬川の清流を守る条例」で「特別環境保全地区」に指定されています。監視員が常時パトロール、監視カメラも作動中です! ☆青葉山のガイドブックが完成しました! 青葉山に生息する、代表的な植物、きのこ、動物、野鳥、昆虫を356種取り上げましたが、そのうち55種がレッドリスト記載の希少種です。大規模開発が一時に始まった今、希少種達は、その存在さえ知られぬままに、消し去られようとしています。とにかく、多くの人にその存在を知って貰い、それが自然の大切さを知るきっかけになってほしいと思うのです。頒価は1000円。毎月の定例観(視)察会の他、金港堂本店、宮城NPOプラザ(榴ヶ岡)等で販売していますが、お求めになりたい場合は、: cheb@live.jp まで。 ☆DVD第1巻「生命(いのち)あふれる青葉山・・「杜の都」の魅力再発見」(600円(10分)) とDVD第2巻「生命(いのち)あふれる青葉山・希少種たちの叫び」(800円(20分)) も引き続き販売中です。 皆さん、是非ご覧になって(ならなくとも)「声」を上げて下さい。 尚、DVD第1・2巻、ガイドブック共に、既に、仙台市内の全ての小中学校、図書館、市民センターに配布されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() ★オオタカの営巣地を守ろう!! ![]() ![]() ![]() ![]() |
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タマブキ(珠蕗、球蕗、玉蕗) の果実
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2020/12/07(Mon)
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きょうは、一日曇って、時折小雨が降りました(3.0~11.6℃/南西風)。
道端に、タマブキ(キク科)かありました。ぽつんぽつんと生えていて、一見地味にも、汚くさえ見えますが、近寄れば痩果は霜や雪の結晶の様で、神々しくさえ見えました。北海道南部~関東の山地の湿り気のある林床等に生育する、高さ50-150cmの多年草です。長い葉柄がある葉は茎に互生し、三角状心形で縁に粗い鋸歯があります。葉の表面には粗毛が散生し、裏面には蜘蛛毛が密生して緑白色に見えます。8-10月、茎先に円錐花序を作り、5-6個の黄色い筒状花からなる頭花は全て両性花で、花冠は浅く5裂し、花柱の先は2つに分かれ反り返ります。痩果は円柱形で、白い冠毛があります。葉腋に径1cmの珠芽を付け、無性生殖もします。青葉山では、沢沿いの林下等に群生しています・・・ ![]() ![]() |
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カワセミ(翡翠、魚狗、川蟬)
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2020/12/06(Sun)
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きょうは、晴れ後曇りました(2.0~12.3℃/北西風)。
川に、カワセミ(カワセミ科)がいました。岸辺の石に止まって、水に飛び込んでは、小魚を捕っていましたが、光を浴びて何時になく、海碧の瀬や頭、朱い腹、真紅な脚が輝いて見えました。欧州、アフリカ北部〜インド、東南アジアに広く分布し、亜種カワセミは全国の山地〜平地の水辺に生息する全長17cm、翼開長25㎝、体重19-40g程の小鳥です。ほぼ留鳥ですが、北海道では秋冬に暖地に移動します(夏鳥)。頭、頬、背は青く、頭には鱗状の模様があり、喉と耳の辺りが白く、胸と腹と眼の前後は橙色です。脚は赤く、嘴は長くて、雄は黒く雌の下嘴は赤。チイーッと細く鋭い声で鳴きます。河川や湖沼の枝や岩等に止まり、水面に飛び込んで、魚を捕ったり水浴びをし、土崖の斜面に穴を掘って営・繁殖します。青葉山では、広瀬川や各池沼で普通に見られます… ![]() ![]() |
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サルトリイバラ(猿捕茨)の果実
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2020/12/05(Sat)
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きょうは、晴れ後曇って、時折小雨が降りました(1.2~10.7℃/南東風)。
道端に、サルトリイバラ(サルトリイバラ科)の実が生っていました。どんな加減か、赤や黄、茶、黒と、林檎や桜桃、雁擬や馬鈴薯にも見える玉が、木に取り取りに絡まっていました。北海道~九州の他、朝鮮、中国、インドシナ等の、山野や林縁等の日当たりの良い場所に生育する、雌雄異株で蔓性の多年生植物(半低木)です。高さ50-200cmで、枝に散生する鉤状の刺と葉柄の巻髭で他物に絡み付き、蔓状に茎を伸ばします。葉は互生し、葉身は長さ3-12cmの円~楕円形。全縁、革質で、両面共無毛。4-5月、葉の展開と同時に、葉腋から散形花序を出し、淡黄緑色の小花を多数毬状に付けます。雌雄異株。秋に、径7-9mmの球形の液果を朱赤色に熟します。種子は1-6個入り、長さ5mm程の倒卵~楕円形。青葉山では、林縁や藪地の縁等に普通に見られます・・・ ![]() ![]() |
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アキノキリンソウ(秋の麒麟草)
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2020/12/03(Thu)
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きょうは曇って、朝や午後に雪がちらついたり、小雨が降ったりしました(4.0~5,8℃/北風)。
道沿いの土手に、アキノキリンソウ(キク科)が咲いていました。枯落葉からすっくと立って、黄金のたんぽが光を放っていました。北海道~九州の他朝鮮等の、山地や丘陵の草原や明るい森に生育する、高さ80cm程の多年草です。葉は互生し、茎の下部の葉は先端が尖る楕円形で、上部では被針状になります。8-11月、茎先に散房状又は総状に黄色い花を多数付けます。舌状花と筒状花があり、内側の筒状花が結実します。名は、秋に咲くキリンソウ(ベンケイソウ科)に似た花の意で、別名のアワダチソウは、頭花が群れ咲く様を酒を醸した時の泡に見立てました。青葉山では普通に見られ、晩秋には良く目立ちます・・・ ![]() ![]() |
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